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2005年07月01日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 雑誌ライター

  元麻布春男の週刊PCホットライン PC雑誌はインテルの圧力に負けたのかPC watch )を見て、なんなんだろなぁ、と思った。なにがって、この必死さ加減が。ライター、特に外注下請けのライターが大変なんてことは百も承知している。いろんな要因から出来る仕事は数こなさなきゃいけない。右から左へ、いろんな仕事をこなしていく。食っていくためだ。もし記事に関わる企業からなにか(記事のためのテスト機とか、雑誌の広告とか)を提供されているなら、なにか有言の圧力があったりとかそういうこととは関わりなく、気にしないわけにはいかないだろう。雑誌記事ってのは普通正義のためにやってるわけじゃない。ある程度の節度ってのは必要ではあろうが、別段それは責められることだと思わない。
 それでも無論、人から問われれば公的には「圧力? なかったし感じませんでしたよ?」とは答えるだろう。それもまたただそれだけのこと。
 だけども、問われてもいないのに、自分が名無しで糾弾されたわけでもないのに、ベラベラと弁解がましい空言を述べるってのはどんなもんなんだろうねえ。
  今年の一月に読んだ 幻のスーパーカー の中の福野氏の、悪びれるでもなく、自らを卑下するでもない、清々しいプロ意識とは雲泥の差だと自分は感じる。ライターを貶めているのはある意味むしろ元麻布氏じゃないのか?


2005年07月02日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 流石に疲れた……

 え〜、本日はあっちからこっちへと荷物をひたすら移動してました。地下鉄使って。
 「ま、その程度か」と思いますやん。自分も「どのくらい時間がかかるか」を試算して、安全係数掛けて、「ま、これならたいしたことないか」と思ったんですよ。まあ、確かに肉体のキャパを大幅に越えることはなかったんですけどね……
 とりあえずキャリーを使って三往復ほどしたんですが、それだけでそれなりに堪えるんですわ。まあ、今は十年一昔前と違って地下鉄の各所にエレベーターがあるんでそれだけで大分楽なんですけどね。でも路上の段差がそれなりに堪える堪える。「バリアフリー」の大切さが身に沁みましたよ。無計画な設計や工事がもたらす結果が、歩道を使う車輪媒体(ま、メインは車椅子)にこれだけ負担がかかるとは、普段は思いもしませんでしたわ。
 で、さらに地下鉄の連携が思った以上に悪い悪い。次の電車が来るまで十分近く待つなんてざらでしたわ。乗り継ぎぎりぎりだったんで久方ぶりに本気でダッシュとかもしました。幸い、荷物を運んだ後次の荷物を取りにキャリーだけ持って行くところだったんで身軽だったんですが、我ながらあんな火野正平のような走りっぷりができるとは思いませんでしたよ。正ちゃん走るのが仕事、つっても多分この日記見てるうち十人くらいしか通じないだろうなぁ。
 そんなこんなで「まあ、多分四時間くらいで終わるかな?」と思った仕事が五時間over。それでも安全係数掛けた範囲内だったんですが、時間はともかく、身体疲労はちょっと安全係数掛けてませんでしたわ……それなりに疲れました。

 で、その後夕方から知り合いのM氏が名古屋に来てるってんで知り合い一同で出迎えたんですが、集まった四人中三人が疲労困憊……当の出迎えられるM氏は徹夜業務明けだし、別の一人は週末体調崩してようやく持ち直したところ。私は上記のような事情。まあ、なんてえか。
 せっかく名古屋に来たので名古屋名物を、という出迎え側の某H氏の言により、名駅地下の味噌カツ屋で晩飯、という流れに。
 あ〜、よりによって味噌カツですか。いや、いいんですよ。いいんですけどね。
 なんで私が内心こういう反応してたかというのは、疲れてる身にあまり脂っこいものは、という事情以外に、 先の日曜日に特大の味噌カツ丼を食ってたから ってことに触れるとなんとなく事情が察せられると思いますが、イインデスヨ〜、キニシテマセンカラ。たまにしか来ない人の事情の方を優先すべきでしょう。どうせヲイラが食ったのは生姜焼き定食だし(オイ)。
 ま、正直な話、名駅前で美味い名古屋名物食おうなんて酔狂な真似しない方がいいんですけどね。名物ものなんてある意味縁起ものに近いんですけど。
 ただ、あそこはそんな美味い店ではないってのは確かではありますね。出迎え側のO氏の知人の、博多出身の人がそこの店で味噌カツを食って「あんな不味いもの!」と言ったそうで、それもある程度わかります。ちゃんとカツの美味い店で食わなきゃダメですって。あそこはほぼ一見の観光客に焦点を合わせてる店ですね。その意味では「ぱせり」の方がそれなりに良い。問題はあの量だけど。
 その後、つぼ八に場を移して駄話を。チェーン店で週末なんでそれなりにそうぞうしかったんですが。あと、これはこっちが疲れてたこともあって(反論に対する対論がまた体力消耗するから)言わなかったんですが、料理の見栄えだけでわりと店の態度ってわかるんですって。ま、所詮はチェーンの居酒屋なんでその辺は追及してもしようがないんですが。値段もそれ相応だし(つまり、コストとのバランスは取れている)。
 まあ、店のセッティング云々よりも参加者のほとんどが疲れていたせいで突っ込んだ話(創作に関する云々とか)ってのが出来ず、当り障りのない駄話に終始したってのが一番悔やまれるところなんですけどね。

[映画][その他] 突っ込んでしまってよろしいでしょうか?

  はてな の質問で、以下のようなものを見る。
  この洋画を知っていますか?
偽の競馬中継を行って、詐欺を成功させるシーンが物語の最後にある映画なんですけど。 子どものころに見たので、ほかの要素を覚えてないです。 よろしくお願いします。
 って、誰がどう見ても「スティング」やん! え〜い、そんなこと一々はてなで質問せなあかん世の中になったのか!


2005年07月03日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ] 中の人

  仮面ライダー THE FIRST だけども、ホームページの画像だとわからないけどもあちこちに露出しだしたスチール写真を見ると、ライダーのスーツとマスクの隙間から生身の首筋と髪の毛が覗いてたりする。これってスーツの手抜き……ではなく、コミック版準拠ってことなんだろうな、この部分も。(石ノ森コミックの仮面ライダーはあの姿に「変身」するのではなく、怒りによって顔に浮き出る傷を隠すためにあの仮面をかぶっている。つまり、本来はちゃんと「仮面」ライダーなのだ)

 で、その仮面ライダーの名を冠する 響鬼 は……なんか、う〜ん。大きな話の流れがまだ全然見えてこないので、なんというか。明日夢の成長ものとしてもなぁ……

  エウレカセブン 。今回が「アクペリエンス1」だったので次回は「アクペリエンス2」かと思ったら全然違いますた。今回はオヤジが結構いかしてましたな。軍の艦長とかも。 「そんな小さなことを気にしていたのか」。ドミニクの未熟さと対照的でイカス〜。しかし相変わらず設定とかはよくわからない……コーラリアンってのはなに?
 それと前回からのヒキの部分でジ・エンドが手を伸ばしてニルヴァーシュを捕らえるシーンがあったけど、やっぱ手を伸ばして相手を追いかけるって、悪役の技だよなぁ。正義の味方側にそれやらせちゃダメなんだって。特にスーパーロボットやってるつもりなら。>アクエリオン
 今回の話で、OPに使われた映像のほとんどは本編に出たわけですな。本編からの使いまわし映像とは思ってもいなかった。次からはOPの映像が変わるという噂もあるみたいだけど……

  絶対少年 は「三度目の約束の夜」。けど、歩の記憶にない「一度目の約束」の方が物語りのキーになるのか。ねこおどりの晩にもなにかが起こるんだろうけど。
 拓馬は自分の口から潮音に断りを入れることが出来ず、美紀を利用するような形に……自分可愛さが見えてしまって、これはなぁ。逆に潮音は美紀に憎まれ口を叩くんだけど、これももう自分ではどうしようもなくなっている模様。どんづまりだなぁ。
 それにしても美玖、髪を下ろすととたんに長くなってる気がするんですが……あと、美紀はパジャマの上から腹巻……そうか、あのヘソだしルックの影にはそんな努力が!

 日は何故か一日中不調だった……ほとんど寝て曜日。


2005年07月04日(月) 旧暦 [n年日記]

[読書] さおだけ屋はなぜ潰れないのか?/山田 真哉

 う〜ん、はっきり言ってタイトル倒れ。とっかかりやすいといえばとっかかりやすいのだけど、その代わり無茶苦茶浅い。会計の人の考え方がいくぶんなりかわかりたい、というなら読んでもいいかもしれないが、特にこの本である必要は見出せない。
 なにが一番嫌かって言うと、そこかしこで自著の宣伝が入りまくることだ。副業の一例として出す分には妥当だと思えるが、ここまで宣伝されまくると却って誰が買うものか、と意固地になってしまう。ものをわかりやすく説明する才のある人だし商才もあるのだろうが、本としてはただそれだけ。

[その他][マンガ] 散財(ろくでもない)

  暴君ティラノさん/原作真鍋譲治・作画御米椎
  萌えよ!戦車学校/田村 尚也

 だから「ろくでもない」って書いてるじゃんかよう。
 一冊目の方は御米椎の四年ぶりの単行本。あれ? 御米椎名義が四年ぶりなんだっけ? 飯閃澪名義も含めてだっけ? 昨年のドラゴンエイジに珍しく名前を見かけ、さらに原作真鍋譲治という珍しい組み合わせだったので思わず今回も購入。
 ちなみに私の趣味知ってれば誰がイチオシかわかりますね? 勿論柏崎さんです。(笑)

 二冊目の方は、え〜っと、まあ、なんてえか。こっちは本当にロクでもない。最近流行もピークを通り越した感のある「萌え系レクチャー本」の戦車版。別にこれで勉強しようって気はあまりないんですが、まあ、ネタ的に。でも書いてある内容はそんなに悪くないと思います。
 イラスト担当が(おそらく)「エース桃組」で(多分)一番人気でありながら編集の方向性により雑誌再編時に(きっと)切られてしまった「鋼鉄の少女たち」のしけたみがの(野上武志)氏なんで、まあ、そこそこそういう本だと思ってください。逆に、萌え萌えを期待してるとはずしまくる。(笑) とりあえず「辻ィ手前ヤスクニに入れると思──」は笑っていいのかなんなのか。

[アニメ] たまにはダメ出しくらいさせろ!

  極上生徒会 。はっきり言って毒にも薬にもならない。いや、そういうふうにわざと作ってはあるんだけど。ある意味この徹底した毒にも薬にもならなさっぷりは大したものかも。結局毒にも薬にもならないんだけどさ。それはさておくとしても、あの書き文字(?)は、無茶苦茶センスない(というか白けまくり)なので減らせ。
 アクエリオンのダメさ加減はとりあえず今更言うに及ばず。


2005年07月05日(火) 旧暦 [n年日記]

[特撮][その他] メモ的に

 「特撮エース」庵野秀明と白倉プロデューサー対談での言葉。「風呂敷は畳み方よりも広げ方のほうが大事だ」

[アニメ] 春の新番組「終了」感想

 たまにはこういうこともやらねば不公平じゃろて。
 開始直後は
おねがいマイメロディ :△
こいこい7 :×
創聖のアクエリオン :△
フタコイ オルタナティブ :◎
ふしぎの星の☆ふたご姫 (#2):○-
英國戀物語エマ :○+
極上生徒会 :△+
ゾイドジェネシス :○-
交響詩篇エウレカセブン :○
だったわけですが、幾つかの番組が終了を迎えた時点でどう変化してるかというと、
おねがいマイメロディ :△→○
こいこい7 (終了):×→−
創聖のアクエリオン :△→△-
フタコイ オルタナティブ (終了):◎→○
ふしぎの星の☆ふたご姫 :○-→−
英國戀物語エマ (終了):○+→△+
極上生徒会 :△+→△
ゾイドジェネシス :○-→○-
交響詩篇エウレカセブン :○→○-
甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説 :−→○+
ハチミツとクローバー :−→◎
「−」は、視聴していない状態です。
 一応補足を加えておくと、「おねがいマイメロディ」「ふたご姫」はともにたまに見ている状態ですが、最近見たかどうかでこの辺が変わっています。
 「フタコイ」は中盤、風呂敷を広げそこなったのが痛い。けど、前半の展開はまあ良し。後半も、風呂敷をもっと途中で広げてれば、と思う。中盤に視聴者にもっと投げっぱなしでも良かったんじゃないかな?
 「エマ」は「第一部、完!」みたいな終わり方が……第二部があるなら通しで見ないと評価できないかもしれないけど、現時点ではこう。
 「極上生徒会」は見ていてイライラする部分があるのだけど、全体としてはターゲット層からおおはずししてはいないだろうということで。
 「エウレカセブン」は、毎回実験映像を見ていると思えばそれなりに興味深いのでこの程度の下げ止まり。
 「マイメロディ」は最初正統派魔女っ娘もの(なんだぜ、実は)で毒にも薬にもならないと思ってたけど、「本当の毒にも薬にもならない」を「極上生徒会」で見せ付けられ、それに比べれば本質をつかんでる分こっちは大分良くできてるよなぁ、ということで。
 最初視聴ローテーションに組んでなかった「ムシキング」と「ハチクロ」は個人的には超ダークホース。「ムシキング」は実は時事を含めた重いテーマが多くって、「子供に大人気だからってここぞとばかりに好きなことやってるな?」的な部分が良し。「ハチクロ」は、とにかく上手い。OPも、まあ私には理解できないがグロ半分のポップアートだと思えば思えないこともなし。で、原作を読んでみたのだけど……羽海野チカ氏って、面白いけど怖い人ですな。特に、ときどき見せる優しい視点が、「大体作中でこういうふうにやさしい視点を持てる人ってそれに耽溺してない人なんだよなぁ」と思うとなお怖し。耽溺しない優しさ。こういう面白怖い人って、女性に多い気がするのだけど気のせいなんだろうか?

[ケルト音楽] 到着

  二週間ほど前に注文していたGrace & Pride the Anthology 2004-1984/capercaillieTime to Fall/Karen MathesonSilver Sea/Meav が到着。
 Grace & Pride the Anthology 2004-1984は各アルバムからの代表曲が集められてて懐かしくもあり、時代をさかのぼること逆回しのフィルムのように変化していく様が楽し。Time to Fallで変わらぬKaren Mathesonの美声を聞いた後、Silver Seaは初めて聴くMeavのアルバムだけど、静かで、でもIrishの息吹を感じさせる曲ばかりでなかなか良かった。三曲目の“morning in berra”が“Danny boy”の曲だったのはちとびっくりしたけど。


2005年07月06日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] おそらく同ネタ多数ながら

 言わずにはいられない。
 あの格好で外出歩いたらむしろ「奥さまは痴女」だよな。完璧に。
  奥さまは魔法少女 の第一話を見ての感想は上の他に、「そうか、みんなそんなに『井上喜久子十七歳』にツッコミ入れたかったのか。それも全力で」。ヒロイン?の名前からして「嬉子(うれしこ)」なのだものなぁ。
 タイトルは言うまでもなくアメリカンホームコメディドラマ「 奥さまは魔女 」のパロディなのだけど *1 、あの格好になる必要はあるんだろうかと言っては身も蓋もないのか。
 そもそも魔法少女と魔女は別物なのかと言われると別物な気がする。魔法少女ものの元祖あたりの「魔法使いサリー」は魔法使い(魔女ではないが今日的には女の魔法使いが魔女と見なされている向きがあるので)だけど「ひみつのアッコちゃん」は魔法のコンパクトを持ってるだけの普通の少女だった。「さるとびエッちゃん」あたりはどういう位置付けになるんだ? 魔法少女が「ひとつの姿に」変身というパターンの確立は、やはり「クリーミィマミ」辺りからなんだろうか? まあ、その後変身ヒーローものの傍流化する流れになるわけだけども。
 結局、魔法少女ものと呼ぶ基本線は
 1)少女が主人公であり2)主人公が異世界由来の「魔法」を使い3)身近な人の問題解決を試みる
 というあたりな気がする。無論周辺領域はもっと制限がゆるくなる。
 「奥さま」が「魔法少女」というあたりであからさまにモラトリアムの話ではあるのだけど、モラトリアムから脱し得ないがゆえに、「奥さまは」なのにいきなりのっけから別居状態で夫婦の危機で、下宿の青年を誘惑したりしなかったりとか、「魔法少女」が全然善意の存在じゃなくて子供の残酷性全開だとか、エロ描写に目が行きがちだけどそれなりにコンセプトはしっかりしてるっぽい。小道具としての「指輪」の使い方もちょっと面白い。「魔法少女」としてのモラトリアムの象徴であると共に、魔法少女の掟を守るがゆえに破綻寸前のダンナとの結婚指輪。
 少なくともダンナか、下宿の青年との関係のどちらかが破綻するのは前提なので、そのへんを使いこなせるかだなぁ。

  ぱにぽにだっしゅ! #1。ダメ。いや、なにがダメかって全般的にダメ。「萌え」をひとつのスタイルとして使えてないってところも(この原作では)全然ダメだし、BGMの使い方がもう破滅的なまでにダメ。持ち直す可能性はないわけではないが、第一話を見た時点では「ダメ」としか言いようがない。斉藤千和(実はめっさ秀才らしい)のがきんちょ声は頑張ってるんだけどねえ。

  ムシキング #14。相変わらず黒い世界観だなぁ。ポポの父が「森の民」でなくなったと告げ、自分たちの仲間になるようポポを誘うアダー。それが感情的に受け入れられないアダーの部下パサー。なにも知らないながらポポのまっすぐさに打たれたパサーは結局、アダーたちとも袂を分かつ。
 また、以前「母娘」のときの反応といい、今回の反応といい、やはりチョークはソーマの母親なんだろうか? 来週その辺の話になりそうだけども。
 今週からEDが変わったが、なんというか……背景アニメの実写人物のEDってえと、「海のトリトン」思い出すんですけど。
*1: 「奥さまは魔女」の原題は“Bewitched”なのだけど、「〜魔法少女」のタイトルにちっこく書いてあるのは“Bewitched Agnes”(ビーウィッチド・アニエス)。まあ、あからさまにオマージュなんだろうな。

[その他] 望むならナンボでも

 職場で(大分)年下の子たちがドラマの話をしてて、「昔のドラマの方が無茶苦茶やってて面白かったよなぁ。たとえばスケバン刑事とか」と言い出して吹きかける。まあ、ある意味無茶苦茶ではあるんだけど。いまどきのドラマより(出来が良いかはともかく)面白くはあるし。だけどね、私にそういう話振るともっと別なもの持っていきかねませんよ? 「必殺仕置人」がよろしいでしょうか? それとも「阿修羅のごとく」? 秘蔵の「翔べ! 必殺うらごろし」でもよろしいですが……?(古いの基準が違う)


2005年07月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] たなからバタークッキー

 でたなばた、ってことはあるわけもなし。元々は横板(棚)のついた機織のことで、中国の風習と日本の「たなばたつめ」信仰が融合したのだそうな。まあ、私にゃ関係ないですけどね。

 コンビニで ビッグコミックの表紙 を見てそれなりにびっくり。まさか不屈闘志がビッグコミックの表紙を飾るようになるとは、少年キャプテン休刊当時の自分に教えてやりたい。絶対信じないだろうけど。その前に玉山鉄二なんだけどさ、不屈闘志っつっても。つか、知らない人はなんで野球のボールに目玉がついてる(しかも熱血系)のか、わけがわからんだろう。まあ、SWEP3より今見に行きたい映画ではありますな。 逆境ナイン 。しかし本当になぜ今逆境ナインなのかということはやっぱりよくわからず( 技術的に可能になったから という論は正しいかもしれないがそういう話ではなく)。

  中国:大学生「日本好き」3%−−英字紙が調査毎日 )。タイトルだけ見ると「日本ってこんなに嫌われてるんだ」という話に見えるけども内容を見ると、 調査は今年4月、全国の大学生1657人を対象に実施された。「好き」(3%)と「どちらかと言えば好き」(7%)は計10%だったのに対して、「嫌い」(28%)と「どちらかと言えば嫌い」(24%)は計52%に達した。しかし「日本人と友人になりたい」(51%)は「友人になりたくない」(21%)を大幅に上回った。また、全体の73%が「ビジネスと技術分野で日中が協力を推進すべきだ」と期待感を示した。で、まあそんなものだろうな結果というのか。さらに 小泉、東条、山本五十六 中国若者の有名日本人共同 )ってなニュースもあって回答者の八割は日本人と会ったことがないし有名な日本人で小泉首相はともかく東条、山本ってあたりがまあそういう教育というかメディアの取り扱いなんだろね、というのか。結局「ふ〜ん、それで?」な話に過ぎない気がする。

  オオサンショウウオ256匹確認、兵庫県が保護対策委読売 )。なんだか微妙にきりのいい数字だけども、それだけいるんなら一匹くらい喰わせてはもらえないだろうか? いや、カムイ外伝を見た人ならわかると思いますが、いっぺん喰ってみたいんですよ。まあ、ダメだろうけど。

 ここしばらくseti@homeがなんか変だったので自宅PCでは止めてたのだけど、新しいPC(中身はお古)導入でごにょごにょとしていた関係でインストールをしようとしたら……あれ? なんか ホームページ が見た目大きく変わってる。つか、クライアントも変わってる?  BOINC というバークレー大学共同の分散コンピューティングプロジェクト用のクライアントが開発されてたのね。しかし新しいクライアント、画面が3Dでぐりぐり動くんですけど……

[その他] ロンドン同時テロ

  ロンドンで同時テロ 33人死亡、負傷者300人以上朝日 )。先進八カ国首脳会議にあわせてアルカイダが起こしたテロという見方が主流らしく、また声明も出ている模様。日本もまた人事ではない。これは日本の対外政策が云々、ということではなく、やろうと思えば比較的簡単にできてしまう、ということ。また、貧富差とかなんとかに原因を見出そうとする向きもあるだろうが、単一の原因に集約できるものでもない。
 なにかの批難に逃げることは安易で簡単だが、かくも世界は混沌としている、としか今のところ言いようがない。


2005年07月08日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 魔女と魔術師とついでに箒

  一昨日 思わせぶりなことをいろいろ書いたけども、「厳密に言うならば魔女と魔法使いは違う」ということは知ってる人なら知っている話。ではどう違うのか、ということになると少々難しい。
 魔女ってのは中世の「魔女狩り」でヨーロッパでのイメージが統一された観がある。「魔女狩り」史観に従うならば「魔女」とは悪魔と契約しその力の一部を行使する者のことで、「女」とついてはいても別に女とは限らない。では魔女とはそのようなものかというとこれも「魔女像」の一部に過ぎず、ジュール・ミシュレの「魔女」等によればむしろ超自然との交感者、という位置づけになっている。まあ、中世ヨーロッパでは神以外の超自然は悪魔に他ならず、教会を通さずに神と接触することなどありえなかった(ことになっていた)から、その論でいけば「悪魔との契約」ということになるのかもしれないが。また、この手の(非キリスト教的)「魔女」というのはヨーロッパの辺縁にまだ実在しているようである。と、言っても別に私は神秘主義者じゃないので沖縄とかの「ユタ」に近いシステムじゃないかとか勝手に思ってみる。
 ただ上記もまた「魔女の一部」であり、日本語で乱暴に「魔女」と呼ばれているものの中には怪異や災厄の主としての存在である、妖怪じみた伝承もまた含まれる。ではそれらはきっぱり分かれるのかというとなんともそうではないらしいからややこしい。
 だからこれらをトータルすると、魔女とは後天的に体得するものだというイメージももちろん間違ってないし、先天的なものだというのも間違ってない。もともと人間とは異なってる存在とすることも間違ってない。結局、「魔女」というくくりでくくられているものの中には何系統かの存在があり、場合によっては境界で混じりあって混沌としている。
 で、魔女と魔術師だが、これもかなり広範にイメージの混同が行われている。マジレンジャーやハリー・ポッターなんかも箒に乗ってたりするが箒は元々は魔女の乗り物のはずで、魔女狩りの時代に魔女として告白した者の証言(どういう状況で証言させられたかわかったものではないけど)に、精神だけになって箒に乗って空を飛んだというものがあるようだから、それなりに古い結びつきなのだと思う。だが、なぜ箒で空を? というのがさっぱりわからない。broomは箒と(魔術と関連して考えられていた)エニシダの両方を指すから、という説明があったりするがわかったようでわからない話だ。「空を飛ぶ乗り物」にどうつながるかがさっぱりわからない。第一英語以外でも同じになるのか?
 「魔術師」(魔法使い)についても魔女と同じく「それの示す領域」についての議論があるのだけど、この際省略。(たとえば御伽噺や伝承の中の「魔法使い」と現実にいる呪術師や祈祷師を同じくくりにしてしまって良いのか、とか)
 まあ、この辺のことは多くは「言葉の問題」で、逆に言えば「言葉の問題」として捉えると(語源やその系統、あるいは誰がどのような意図で使ったのか)、そういうことを調べることでかなり明確になってくる。
 個人的に興味があるのが1)魔女と箒の結びつきの時期、2)および由来、そして3)魔女と魔術師のイメージの混同の歴史なのだけど、どうにも調べるとっかかりがなくて難儀してるのだよなあ。
 魔女の出現と天体現象(彗星など)を関連付けている伝承もあるので、個人的には由来はそういう方面の連想かと夢想してるのだけど、否とも応とも資料が見当たらないので結局そこ止まり。きゅう。

[その他][アニメ][マンガ] ふと思ったが

 上のようなことを書きながらふと思ったが、 かみちゅ! って実は魔法少女ものの一種だったのか!  一昨日の日記 参照のこと。コミック版しか見てないけど(概ねアニメの#1, 2もコミック版と同じらしい)。名古屋は二週遅れだけど。とほほ。

[その他][映画] ひさびさに

 深+の映画の日に行く。前々回は別の飲みで、前回は……なんだっけ? なんか用事が入って行けなかったんだよな。今回は、最近まともに映画見てないし行こうか迷ったけども、そんな自分に喝を入れるためにも敢えて行ってみた。
 で、どんなだったかというと、怪しい中国製DVD(VCD)を前に、「如何に『ラストボーイスカウト』がダメな映画か」を延々と話してました。超訳。
 話がダメだとか以前に、いったいどんな話かわからない。もっと言えば映画としては致命的に「画」がダメ。映画には映画の「画」ってのがやっぱあるんだよなぁ。どんなたわいない話、あるいは話そのものが意味不明でも「これが映画だ」と思える画が。


2005年07月10日() 旧暦 [n年日記]

[映画] 逆境ナイン

 全力学園の野球部主将・不屈闘志(玉山鉄二)は校長(藤岡弘、)から呼び出され、いきなり廃部を宣言される。食い下がっても弱小野球部に用はないと切って捨てる校長に、不屈は「甲子園に行きたいとは思いませんか!」と大言を吐く。不屈はその手始めに甲子園常連強豪の日の出商業野球部を練習試合で下して見せると約束してみせるのだが……
 え〜、原作を読んでいる、つーか連載時に最初から最後まで見て単行本もSCコミックスの初版を買ってるので、まともな映画評だとは思わないでください。忠告終わり。
 まあ、なんというか、島本マンガの映画化としてはおおむねかなり正しいんではないかと思える。「おおむねかなり」ってどういう意味だ、と問われると困るし、映画としてはどうよ? と問われるともっと困るのだけど。(笑)
 おそらく原作を知らない、というか知ってる自分から見ても「少林サッカー」の類似企画に見えるのだけど、「逆境ナイン」を映画化しようとすると、確かにこうしか撮れないという気はするのだよね。正確に言えば、「逆境ナインを忠実に映像化すると島本ファンのさらに一部しか喜ばない映画になる」と言うべきか。
 島本和彦の作品というのはもう多分島本和彦しか描けないもので、だから受ける人には徹底的に受けるけど、拒否する人は多分徹底的に拒否する(笑)。島本和彦の芸風というのは熱血ギャグとでもいうのか、熱血主人公のギャグというのは他の人も書くのだけど、「い、いや、これを肯定してはいかんだろう」というのと「しかしこれはこれで正しい気もする」が両立するライン上をひたすら突っ走ってるのはやはり島本和彦だけの気がする。ギャグに転がるわけでも、熱血に転がるわけでもない、でも中途半端でないという、これはもう芸なのか生き様なのかというものなので、他人が真似しようと思っても出来るものではない。
 映画はというと、ギャグに転がってしまってるのだよなぁ。でも、もし島本作品そのままのバランスで作られた(そもそも可能だとは思わないけど)としたら……? 観客のほとんどはついてこないだろうし、一般娯楽映画としても成立しないだろう。炎尾燃(ほのお・もゆる。島本作品中に登場する漫画家にして島本和彦のいろんな部分が投影されている?)も自作の「フルスロットル」が「逆境ナイン」というタイトルで映画化された際にロケ地の三重で赤福もちを食いながら「モチはモチ屋か!」と言っていたことだし。ちなみに島本氏は熱血ながらも冷静な視点も常に普段から持っていて頭が無茶苦茶いい人なので、そういうこと全部織り込み済みで「新・吼えろペン!」のあの話を(あれ自体は多分部分的以外には実話ではないのだけど)描いてるのだろう。
 ともかく、あの如何にもマンガの表現をどうにか取り込んだあの努力には頭が下がります。傍から見ればろくでもない努力かもしれないけど、島本読者としては頭を下げざるを得ません。
 登場人物の中で一番島本テイストに近かったのは、実は意外にもビジュアル的には原作キャラとはかなり違う全力学園校長役の藤岡弘、氏。キャストを最初見たときには「ちと狙いすぎ」と思ったけども、これほどはまるとは思ってませんでしたわ。逆にキーパーソンの中でビジュアル的には原作に近いけどもギャグ方向に転がっていたのは榊原剛役のココリコの田中氏。 *1 サカキバラ・ゴウは冷静に見ればかなりダメだが「いや、実はものすごくかっこいいのかもしれない」と錯覚してしまうキャラなのだけど、カッコをつけている変なキャラ、になってしまっていたからなぁ……。ん? 「サカキバラ・ゴウ」ではなく「榊原剛」だから別にいいのか。
 他のキャストではひたすらうなったり叫んだりしている主人公・不屈闘志を演じた玉山鉄二氏や、多分いい子?だが、要所要所で冷静に実も蓋もない突込みを入れるマネージャー月田明子役の堀北真希ちゃんもがんばっていたのだけど、山下役の栩原楽人君(仮面ライダー響鬼で明日夢役を演じてる)が実にいい山下っぷりでした。ナイス、山下! 明日夢やってるよりこっちの方が似合ってるよ!
 原作と違う部分は多々あって、でもいずれも仕方ないと思えるのだけども、一ヶ所だけ不屈闘志の名誉?のために弁明を。不屈闘志が野球より恋を取る部分の展開は、相手は月田ではなく故障しかけた不屈の腕を診断した医者の娘・桑原さん。このまま不屈が剛球を投げ続けると腕が使い物にならなくなると、娘にわざと試合に出ないよう不屈を誘惑させていた、という展開。いや、ダメにはダメなのだけど、アタックがもっと積極的だし、誘惑に転ぶ事情ももうちょっとあるし、え〜っと……やっぱダメか。
 原作ではそもそも不屈が校長に約束したのは「甲子園出場」ではなく「甲子園優勝」で(映画としては日の出商業との決勝で切ったのは正しいし、そこで切る以上やる気パルス等を出さなかったのも正しい)、日の出商業を破った後も甲子園優勝まで話は続くのだけど、甲子園決勝では不屈が逆境から卒業するまでが描かれるので、まだ見てない人は原作必見。つか、テレビドラマ化して原作準拠の完全版とか作らないかな? 上の真「恋に恋して恋気分」とかサカキバラ・ゴウの部分とか今回出なかった「敵を飲んでも飲まれるな!」などの 未使用の名言の部分 とか含めて。どんなに出来が悪くても私は最終回まで付き合いますぜ?(ものの役に立たない)
追加:なぜ自分が劇場版「逆境ナイン」をおおむね肯定してるかというのは ササキバラ・ゴウ (サカキバラ、ではない)氏の 2002年6月19日の少林サッカーの感想 に答がある気がするので追加。ギャグと熱血のバランスが変わっていようが、「全力の肯定」という根っこの部分はちゃんと受け継がれていたからだ、と思う。
*1: 悪い、ということではない。