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2005年01月11日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] UG☆アルティメットガール

 #01。オタク向け15分枠美少女アニメの製作を行う m・o・e の新作。関東および関西UHF局ローカルというありがちな放送区分なのだが、ここは一週間限定で無料ダウンロード配信を行っている(視聴環境はWindowsMediaPlayerのみ)。ものが1クール以下の15分枠という小品でリスクが低く抑えられているのが原因かもしれないが、テレビ放映がその番組のソフトの一種宣伝である以上、コピー制限をかけたネット配信も宣伝になる、という理屈で回ってるのだろう。いや、本当にきちんと回ってるかどうかは知らないけど。
 怪獣とヒーローであるUFOマンが罪のない戦いを繰り返すのが日常となっている世界で、誤ってUFOマンに踏み潰されてしまった女子高生三人組。UFOマンの力で生き返ったはいいけどその代償に力をなくしてしまった彼に代わって巨大化して怪獣と戦うことに。ただし制限時間は三分間、時間が迫るとエネルギー切れでコスチュームが消えていくというお約束設定付き。
 ダメオタク向けのアニメだけど、今年の新作では気楽に楽しめたかも。UFOマンはもちろんウル○ラマンのパロディで、巨大ヒーローの不注意で一度は死んでしまった主人公たちが変身ヒーローになるくだりもウルト○マン第一話「ウ○トラ作戦第一号」の展開そのもの。しかしそこらへんはダメバカ下品アニメらしく、力をなくして小さくなってしまったUFOマン(声:古谷徹)が主人公を露出変質者チックに追い掛け回したり、チープなソフビ人形が巨大化したような怪獣の足の裏に「 ルマァク」とあったり( ルマァクはマニアには有名な怪獣ソフビ人形等玩具メーカー。既に倒産。あかぬけないずんぐりむっくりした造形が特徴的)、作画枚数はさほどでもないようだが、妙にもっさりした怪獣やUFOマンやアルティメットガールの動きや、水しぶきなどの巨大感の演出も部分的だけど案外きちんとしている(この辺はリアルというより怪獣映画・番組のオマージュか)。
 企画だけが先走って企画意図がこなれていない視聴者おいてけぼりの新番組が多かったので、ちゃんと企画意図が見える第一話を見ると安心する。背伸びするのが悪いってことではなくって、見る側のことを本当に意識してるのかわからないものばかり、ってのが。いや、この後も面白くなるかってのはわからないんだけど。
 しかし相変わらず「生天目」はどう読んでいいんだかわからないなぁ…… *1
  「スターシップ・オペレーターズ」擁護集見下げはてな さんとこから辿ったけど……裏設定が色々あるのはわかったが、これだけ視聴者置き去りにしてちゃ第一話としてはあからさまにダメだろう……どっかで視聴者を釣らないと……
 ちなみに好きしょは見ません。多分。
*1: 正解は「なばため」らしい。

[その他] 違いのわかる……

  シーバス・リーガル12年で漬けた梅酒 というネタを 松浦さんの日記 で見てびっくりし、友人たちに記事を見せたら、実家が酒屋の友人が「洋酒で梅酒を漬けるって、ウチでもやってるけど?」と意外なことを……もしかして私が知らなかっただけで実はメジャー? と思い検索して見ると、メジャーってほどではないけども ブランデーで漬けた梅酒ウィスキーで漬けた梅酒 のレシピが。これは贈答品のあまったブランデーやウィスキーの利用を想定してるけど、元々ブランデーで果実酒を造るのは一般的みたいだし、それ用のブランデーとかも売ってるそうで……いや、それにしたってシーバス・リーガル12年で梅酒を漬ける思い切りは到底私にはつきませんが。
 話し変わって正月に見たドラマのことなどを。 シャクルトン を後編の最後だけ、たまたまチャンネルを合わせたので、そのまま見る。あまり良く知らなかったが、有名な
"MEN WANTED FOR HAZARDOUS JOURNEY. SMALL WAGES, BITTER COLD, LONG MONTHS OF COMPLETE DARKNESS, CONSTANT DANGER, SAFE RETURN DOUBTFUL. HONOR AND RECOGNITION IN CASE OF SUCCESS."
「求む男子。至難の旅。わずかな報酬。極寒。暗黒の長い日々。耐えざる危険。生還の保障無し。成功の暁には名誉と賞賛を得る」
の新聞広告の人だったんですな。ロケーションには非常に力がかかっているが、物語的には地味。しかし、最後だけだったんだけどこれが面白かった。状況はなんとなくわかっただけだけど、迫力と寒くてひもじくて今にも諦めたそうな演技だけで楽しめる。「ホーンブロワー 海の勇者」も、以前一度見てたのだけど面白い。その後、NHK新春ドラマの「大化の改新」を見て一気に萎える。そりゃ制作費の違いとかはあるんだろうけど、なんでこんなに違いが出てしまうのだろう? 帰省中にNHK教育でやってたBBC製作の恐竜番組も、CGもロケハンもえらいこと力が入ってたが、予算もさることながらどこか根本で異なってる気がする。やっぱ肉食ってる連中は違うのか?(多分違う)
 「リベラル系サイト」で「救援活動の正当性を説明するのに軍隊の自己完結性を根拠に上げるのは欺瞞だ。軍隊も補給がなければ機能できない」という文章を見て、頭が痛くなる(だから見るのやめなさいって)。無補給で機能できる組織なんてのがどこにあるってのか。それに補給が大事だからこそロジスティクスが軍事で重要視されてるんだろうに。自分で見といてなんだけど、本当に頭が痛い(楽しんでないか?)。


2005年01月12日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 報道と言論の自由

  NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘朝日 )。え〜、なんか朝日の朝刊一面をかざっていて嫌でも目についたんですが、記事内容を見てみると、内部告発のマヌケっぷりをさらしているだけの記事のような……
 関係者によると、番組内容の一部を事前に知った両議員は「一方的な放送はするな」「公平で客観的な番組にするように」と求め、中川氏はやりとりの中で「それができないならやめてしまえ」などと放送中止を求める発言もしたという。
 という一番過激な発言として載せられている部分でさえほぼ、放送法を参照すると当たり前のことを言ってるように見える。
  放送法第三条の2
第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
 まあ、中川氏の最後の発言については微妙ですが、この告発って要は単に「NHKは法文に準じていない、公正でない番組作りをしてると政治家に指摘されちゃいました」ってことを言ってるにすぎないのですが……これで公正だった! って主張は微塵も乗ってないし……
 ついでに言うと「その意見を放送するな」とはこの記事中どこにも書かれてないわけで、言論の自由の弾圧でもない。
 四年も前のことを引っ張り出して、何をやりたいんだ?


2005年01月13日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 昨日のの続き

  安倍氏の公式サイトによると
記事に関し、事実と反している部分がありますのでこのHPにおいて明確化しておきたいと思います。
1)朝日新聞の報道では『安倍晋三自民党幹事長代理が…NHK幹部を呼んで…』となっているが、先方から進んで説明に来られたのであって、当方がNHK側を呼びつけた事実は全くない。
2)先方が説明に来たのは、番組放送の前日である1月29日のことであるが、朝日新聞の報道で指摘されている『民衆法廷に批判的立場の専門家のインタビュー』はそれよりも前に完了していたものであり、当方がこうしたインタビューをするようNHK側に求めた事実は全くない
だそうで、これが本当なら朝日の記事のイメージ操作になるが……もっとも、安倍・中川側の言い訳である可能性もあり、どういうやりとりでNHK幹部がやってくることになったのか、具体的なことがわからないとなんとも言えない感じ。
 それはさておき、このことで友人に議論をふっかけてしまったのだけど(こっちから喧嘩を売りました。すいません)、その友人の場合はマスコミの恣意的報道よりも政治家や政府の権限拡大の既定事実化を懸念している模様。個人的には流れる情報が恣意的に選別、演出されてる現状の方が問題だとは思うが。「テレビを見てると頭が悪くなる」と言われたものだが、現状は「(日本の)ニュースだけ見てても頭が悪くなる」ということになりかねない……んじゃないかな?(ちょっと弱気。「どうすれば頭が良くなるか」は適切に提示できないし、自分も頭が良いわけじゃないし。違う視点でいろいろ調べて、できる限り消化することくらいは必要とは思うけど)
 あと、判例による法律上の検閲の定義は 「行政権が思想内容等の一定の表現物(出版物)を発表の前に網羅的一般的な審査を経て発表(出版)を禁止する事。その目的は発表(出版)を禁止する事のみ。」だそうで、実はすげえ範囲が狭かったんですな。(安倍氏・中川氏が行政権を行使したとは解釈しづらいし、一定の表現物で網羅的一般的な審査を行ってるわけでもないので、「検閲に相当する」とは言いがたいんですな。ふむん)
 続報。 安倍氏による記者会見日経 )。事実かどうかは続報を待たねばならないけど、本当だとすれば一面でデカデカと報道した朝日がアホ丸出しですな。

[その他] お笑い芸人の質的転換

 で、別の友人がその後「ギター侍の『残念! 切腹!』ってなんで受けてるの?」「なんであのフレーズをみんな使ってるの?」と話題転換を……いや、あたしゃこないだの正月に初めてギター侍見たんですけどね。だからようわかりません。
 流行物がなんで流行するかってのはむずかしい。その芸人の出演履歴を追っていけば多分その過程はつかめるとは思うけどそれでわかるってものでもない。しかも、テレビメディアペースだと芸人の消費ペースが激しい。流行の「流れ」と呼ぶにはあまりにめまぐるしい。お笑い芸人としては昨今はこの流れの中で継続して仕事を持ち、司会業や文化人化するのが「勝ち組」でなのだろうけど、なにか全体が「こういうもの」という枠にはめられてるようなのだよなぁ。
 江戸時代が終わった後も続いていた「芸人は身分外身分の存在」という空気、悪い面ではどこか蔑まれているような、良い面では枠外の人間として逸脱した言動を許容されてた雰囲気、というものが本格的に消えているのかな。テレビでのここ10年ばかりの新しく出てきた芸人を見ると「枠外の人間としての破天荒さ」は要求されなくなってるように見える。システムに組み込まれることを前提として、自ら枠の中に収まるよう進化する芸人、それは彼らが一生懸命本気ではないと言うことではないし実に環境に適応してるのだけど、まるで去勢されてしまったようで、「こいつらめちゃくちゃやってやがるな」という、呆れながらも反面心躍らせていたわくわく感は、もうそこにはない。
 しかし、滅多にこういうことを言わない友人が切り出したので、この話題を切り出されたときはちょっとびっくりした。

[アニメ] 好きで見てるんでしょ?

 そう言われれば、まったくその通りなのですが……
  スターシップ・オペレーターズ #2.まあ、#1よりはまだマシなんですが、やっぱりどこか視聴者おいてけぼり感がある。その違和感に悶々としたまま見てたのだけど、艦隊戦時の「プラズマ砲が〜」「レーザー砲が〜」「リボルバーガンが〜」という説明セリフがゲームのチュートリアルというかルール説明っぽく聞こえたことではたと気付き、原作を読んでる友人に振ってみた。
「これって、ひょっとしてTTRPGやボードゲーム的方法論で話を作りたいのかな?」
 友人の答は「多分、そうだと思うよ」。実際に原作を見てないですが、そうなら「スペースオペラ」や「艦隊戦」をやりたいのではなく「リプレイ小説風ストーリー」をやりたいわけですな。つまり延々と続く説明会話とかはゲームマスターによるルール説明なわけで、なんだ、そういうことか、と腑に落ちたので次からは見ません。<おいおい
  好きなものは好きだからしょうがない! ……いや、だって見ないと判断できないじゃん。良い悪い、つまるつまらない以前に最初から私の嗜好の埒外だということはわかってはいたけど、予想以上にキツイ! 出てくるのは男ばっか。寮母だと思ってたのも実は男。右を向いても男。左を向いても男。しかも男臭いのは一人もいず、みんな線の細い中性的美少年タイプ。だめだ、声聞いてるだけで精神汚染される。ダメ押しに、世界観の前提としてゲイカップル公認。うわー、こりゃキツイ。どうもBLもののあるジャンルのお約束であるらしいのだが……そういう意味では「美少女ばっかりハーレムアニメ」と同質の存在なのだろうなぁ。完全に同じではないけど、性的ファンタジーという意味では。男だけど現実の男ではない、性的欲求を満たすためだけのモノがそのために動いてるのを見ることの生理的嫌悪感ってのはやっぱ出てしまう。ハーレムアニメで中身のない性的欲求を満たすためだけの美少女が理不尽に主人公に尽くすのを見る女性も、同様の嫌悪感を感じてるんだろうか……それとは別に、実はこの手のBLものの始祖はアースラ・K・ル=グィンの「闇の左手」との持論をますます強くしました……「冬の惑星」に降り立ったゲンリーのカルチャーショックがよくわかる。よくわかったからもうカンベンしてください。<自分で見ておいてナニを
  らいむいろ流奇譚X 。その典型的な「中身のない美少女にひたすら主人公がかしづかれるハーレムアニメ」。いや、それも需要のひとつなんでいいんですけどね(「好きなものは〜」も嫌悪感が出ると言ってるだけで、存在を否定はしてない)。ただ、とてつもなく、どこまでも安い作りなのは……生理的嫌悪感を除けば、「好きなものは〜」の方がまだ視聴者へのサービス精神がある。これも次は見ない。


2005年01月14日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 昨日ののと一昨日のの続き

 NHKによる、政治介入による放送内容変更の事実の否定の声明と、安倍氏、中川氏の声明により、flame upするかと思われた事態は一時小康状態に。それでも追加事実が出るのを待てない政府などを批判したくて仕方ない方々は火のないところに火をつけようと一生懸命。私もこれら全てのコメントが現時点で無条件に事実だと認識してるわけではないが、同じ疑いの目は元々の糾弾や朝日新聞の報道に対しても向けてるわけで。要は、どんな事態になっても最小の方向転換で済むように日和見てるというわけ。
 一方で猪突猛進に突っ込んでいく人もいるわけで……そういう人たちは方向転換をどうするのだろう? と心配もするのだが、ひょっとすると心配の必要はないかもしれない。つまり、彼らのいくばくかは方向転換しないかもしれない。そういった現象はわりと見られる。そういう人はどうするか。推測ですらない妄想によって生み出した陰謀論を唱えだしたり(政府の圧力で事件が揉み消された、とか)、問題にならない部分を大問題だと騒ぎ立てたり。世間から見ると「変な人」の振る舞いをする。前者の場合「こう考えると不思議ではない」という仮定がいつの間にか確定事実のように語りだしたりするので、見る際は注意。
 一人二人なら私も笑って楽しむのだけど、今回はそれが大量に出る可能性があるので、逆に心配している。方向転換の努力を惜しんだばかりに、自身をのっぴきならないところに追いやってしまうかもしれない。大量にそういう人が出てしまうのは哀れだ、と思ってしまう。徹底的に「見たい現実しか見ないことの楽さ」に味を占めてしまうと引き返すのは難しい。だから、そうならないで欲しいのだけどねえ……みんな肩の力を抜いてもっと日和ろうよ。 *1
 一方、報道ステーションに渦中の人である安倍晋三氏が出てきて今回の疑惑について受け答えをしていた。 Irregular Expressionさんの書き起こしテキスト (いやはや、ご苦労様です)。これを見ると実に受け答えの歯切れがいい。検証すべき要点も明らかだ。一方、告発者の長井氏の記者会見も見たが、こちらは非常に要点がわかりにくい。狂牛病の番組とか作った人で正義感は強いのかもしれないけど *2 、肝心のポイントでは「らしい」「ようです」とか、本人だけが抱いてる確信であったりとか、行われてるのは「糾弾」であって「証言」とは言い難い。う〜ん、これはプレゼンテーション能力の点で大きな差になってしまっているような……本当にこれだけの材料で、職を失う覚悟で、公衆に顔をさらしてまで告発したのか、と首を捻ってしまう。海老沢批判が多かったことから、海老沢追い落としの鉄砲玉なのかもしれないが、それにしても銀玉鉄砲並の気が……「命(たま)ぁとったらぁ!」と飛び出したはいいけど兄貴分に渡された安物中国製トカレフのコピーが暴発して自分の指が吹っ飛んでもんどりうってるような感じ。情報源が「(匿名の)信頼できる上司」……ますます利用されてる鉄砲玉臭い。
*1: 方向転換の拒否要因のひとつは、blogなどでの場の主張者を支持するシンパの存在が大きいと思う。「支持者」の面前で大言壮語してしまった以上、それを引っ込める勇気が出ない、見放されるのが怖い、また、あからさまにおかしなことを言ってもシンパが支持し続けることで自分の発言の正当性を心理的に強化してしまう。やっぱ自分を偉く見せようとするよりは、自分を愚かに見せる方がいろいろな意味で楽だな。私の場合はそれが分相応だし。
*2: 正義感が強いことが良いこととは限らない。

[必殺] あんたこの替え玉どう思う

 必殺仕業人第二十四話。 DVD-BOX下巻
 捨三の洗い張り屋に、信州の田舎から出てきて女郎屋に身売りしたばかりの娘が洗濯物を持ってくる。その娘・お弓を見て驚く捨三。捨三とお弓は同じ郷里の幼馴染だったのだ。お弓は水飲み百姓である父の作った借金を返済するため、四年の年季で女郎屋に身を売ったのだ。どうにかしてやりたいがどうにもできない捨三。
 その頃、江戸では「田舎屋お艶」と名乗る女盗賊が悪事を重ねていた。その手口は純朴な田舎娘を装い大店に潜り込み、手下を手引きして家人を惨殺し金品を強奪するというもの。すっかり手を焼いた南町奉行所は威信をかけて捕らえようとするが、主水は内心ほくそえんでいる。お艶が北町の月番に代わるまでに捕らえられなければ、担当の定町回り同心二名が格下げになる予定なのだ。牢屋見回りの定員は二名。二人が格下げになれば主水は自動的に定町回りに復帰できるという算段。ところが主水の思惑とは裏腹に潜伏していたお艶が見つかり、廓での大立ち回りの挙句御用となる。がっかりする主水はやっぱり獲らぬ狸の皮算用をしていたせん・りつに責められ立つ瀬がない。
 一方捨三の方はお弓の身請けのための五十両という大金はとてもじゃないが作れない。やっぱり不景気な顔をして小屋にやってきた主水に相談するがどうにもなるわけがない。むしろ鼻でせせら笑い、女なんかすぐに心変わりするものとバカにされる始末。お弓はそんな女じゃない、と捨三はお弓に会わそうと廓に向かうが、お弓は丁度身受けされるという。座敷に上がった捨三に断りの挨拶を入れに来たお弓はまるで捨三のことなど知らないかのように振る舞い、人も変わったように冷たくなっていた。
 狐につままれたような捨三を前に「それ見ろ」と言わんばかりの主水だが、お弓の顔にどこかで見覚えがある。田舎娘にしてはあまりに手馴れた煙管の吸い口が気にかかり思い出すと、お弓の顔は捕まった田舎屋お艶とそっくりであった。つまり、女郎屋にいるお弓がじぶんそっくりだと知ったお艶はわざと同心たちに見つかって郭に逃げ込み、あらかじめ手下に気絶させておいたお弓と着ているものを取替えてお弓を自分の身代わりにしたて、自分は部下に身受けされたという筋書きなのだ。
 このままではお弓はお艶の代わりに打ち首になってしまう。だが、替え玉だと言ったところで信用されるわけがない。牢から逃がしてやるわけにもいかない。それでもお弓を助けてくれ、と頼み込む捨三に、又右衛門がひとつの提案をする。処刑の前に、もう一度お弓とお艶を牢の中ですり替えちまえばいいんじゃねえか?
 かくして、仕業人たちは牢内で替え玉をまたすり替えるという難題に挑むことに……

 すいません、ほかの話すっとばしてコレ見ました。実はこの話は必殺シリーズ放送通算200回目。200回目ということでシナリオもさることながら、今までの登場キャラを演じた役者がカメオ出演している。
 まず最初は煙草を買いに出たお艶に水をかけてしまう嫌味な店のおかみが中村玉緒(「仕掛人」おくら、「仕置屋」おこう)、内職の傘を届けに出たせん・りつとすれ違い、羨望の目で見られる犬を連れた上品な女将が草笛光子(「仕事屋稼業」 「商売人」 おせい、「からくり人血風変」おりく)、しじみ売りが沖雅也(「仕置人」錠、「仕置屋」市松、 「からくり人富岳百景」唐十郎 )、お艶がおでんをつついていた屋台のオヤジが中谷一郎(「助け人」辻平内)、牢屋敷におしかけてきた七人の子連れおんなが野川由美子(「仕掛人」おぎん、「仕置人」おきん、「助け人」お吉)、牢屋敷でゴミをあさっている屑拾いが田村高廣(「助け人」中山文十郎)、すり替えの練習をしていた剣之介にちょっかいを出してくるカマっぽい岡っ引が大塚吾郎(「仕事屋稼業」源五郎)、お艶に針を打つ針医者が緒方拳(「仕掛人」藤枝梅安、「仕事屋稼業」半兵衛、 「からくり人」時次郎、「新からくり人」安藤広重 )、牢内で「なりませぬ」と寝言をつぶやく女囚が三島ゆり子(「仕置人」おしま、「仕留人」妙信尼)、牢に呼び出される医者が石坂浩二(「仕留人」糸井貢)とまあ、こんな感じ(ピンクは仕業人以降の登場作)。昔その話を聞いて、再放送に恵まれなかったばかりに悔しい思いをした私の気持ちがわかりますか!? わかりますかってんでえべらんべえめ!(酔っ払いモード)
 が、ニヤリとするゲストキャラだけでなく、この話はシナリオも凝っている。
 すり替えられ、替え玉に仕立て上げられた娘を助けるためもう一度すり替えを行うのだが、まとまりのない仕業人たちがめずらしく息の合ったチームプレイを見せる。まず 最初に何か粗相をしでかして牢に一日でも長く居たい出戻り銀次を主水がそそのかし、ゴミ捨て口の鍵をわざと閉め忘れさせる。その晩に剣之介と又右衛門がお艶一味を襲撃、手下二人は始末し、お艶は針で眠らせ、牢屋敷の前に放り出して行き倒れに見せかけ、番屋内に手当てと称して運び込む。次に前もって女囚として入り込んでいたお歌がお弓を又右衛門直伝の針で眠らせ、急病人と偽り牢内から出す。そして人目がなくなった隙をついて鍵のかかっていないゴミ捨て口からお弓とお艶を入れ替える、というもの。これが宿直は主水一人のはずが二人になってしまったり、結構手に汗握らせる。ルパン三世の「華麗なるチームプレイ作戦」を思わせる連携プレイ。そして捨三の恋の顛末も、お約束ながら……仕業人的じゃないけど、娯楽性の高い好編。あえて言えば、仲間からのしっかり金を取るのが仕業人的……って、別に仕業人じゃなくてもそうか。
 お艶・お弓は夏純子の二役。純朴な田舎娘とすれっからしの女悪党の二役を演じ分けるのは見事!


2005年01月15日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 仁義なきNHK

  長井氏の会見videonews.com )とか見てると今回の一件、報道の正義とかなんとかという問題ではなくNHK内部の内紛の一部に過ぎないと思うんだけどなぁ。ヤクザ映画見てるつもりで楽しんでます。
 けど、長井氏の伝聞の中に安倍・中川昭氏が入っていてそれを朝日が聞きつけ、それをメインに記事にしてしまったために安倍・中川昭叩きをしたい人たちが大量に反応してしまったようで……
 で、その叩きたい人たちのリアクションの一つがこちら。 NHK特番問題:日本ジャーナリスト会議が抗議声明毎日 )。参考: 日本ジャーナリスト会議 。一方の言い分を問答無用で肯定し、もう一方は問答無用で否定したコメントなんですが……ジャーナリズムってナニ?  1996年近畿公安調査局内部資料
(4) 法曹・救援、文化、教育関係
(中略)
 日本ジャーナリスト会議による言論・出版の自由などを求める活動の実態把握
  日本ジャーナリスト会議賞の受賞一覧 。あと、 連絡先住所憲法九条を守る歌人連絡会 事務局 と同じだとか。危険な団体かはともかく、思想的にはバイアスが最初からかかっていそう。
 他には 天木直人・マスメディアの裏を読む:NHKの長井プロデユーサーは真の勇者だ 。確かに伝聞と推測とそれだけから成り立つ確信で糾弾する姿は、「たびびとのふく」「ひのきのぼう」「なべのふた」だけを装備した勇者Lv1を連想させます。そしてこのブログの中で、それらの伝聞と推測がいつのまにか確定事実に変換されてる……そんなに簡単に馬脚をあらわしちゃってどうするのか。
 なんだかこのまま待ってると他にも面白い人・組織が釣れそう。
 あと、「フィギュア萌え族」の方で、こんな書き込みを発見。 量販玩具店に勤めてるのですが、苦情が絶えません 。「 撤去の要請があるのは所謂美少女系のフィギュア(例・寿屋ギャラクシーエンジェル、ユージンSRDX等)から、果てはミクロマンにまで及んでいます。」いや、ミクロマンはどう考えても行きすぎだろ。煽る人の考えナシさと煽られる人の過剰反応が見られて(純粋に被害を受けてるこの投稿者には申し訳ないですが)面白い。
(1/17追加)その後 その書き込みの真偽を疑う書き込みが 。どちらが正しいのかはわかりませんが、わからないことを確定的に、しかも批判的に書いてしまったことをお詫びし、追加の情報として付記しておきます。

[その他] 2001年1月当時の反応

  2chマスコミ板「NHKが極左団体に加担!女性戦犯法廷特集を放送!」スレ過去ログ(2001年1月26日〜) 番組内容、取り上げた裁判内容は放送(1/29)の事前にかなりダダ漏れだった様子。しかもプロデューサーの池田恵理子氏が政治的に偏向した番組作りをするという風評はかなり立っていたことが読み取れる。番組内容などについては必ずしも正確とは限りませんが、当時流れていた情報、雰囲気についてはかなり参考になります。
 少なくともこれだけ情報ダダ漏れだったんなら、「 番組内容を事前に知った経緯について両議員は「仲間から伝わってきた」などとし、具体的には明らかにしていない 」って朝日の報道の一節は、実は問題にもならないことをさも問題があるかのように書いてるんじゃないのか?

[その他][メモ] ミロにラム

 昨日は深+(「深夜+1」の略だからな。「ふかじゅう」とか読むな)の映画の日だったので行く。今回は人少なめだったかにゃー。あと、映画の話も少なめ。楽しかったけど。
 そこでマスターが差し入れの森永ミルクココアにおもむろにラム酒を入れて飲む。ええ!? と思ったが、一口飲ませてもらうと、これが結構いける。昔、ミロにラムを入れて暖を取るということをよくやっていたそうな。ラムコークなど、ある程度こくのあるものとラムとは合うらしい。今度参考にしよう。(飲んだくれの参考かよ!)
 一通り客が引けた後でマスターとマスター呼称「丁稚」の方(って、私ごときが丁稚呼ばわりするのは恐れ多いのだけど)とで、時代劇、というか江戸時代考証談義。時代劇考証にはそれなりに一家言あるつもりだったが、いやはや、このコンビにはやはり敵わない。でも実はそれなりに便利だった江戸時代の江戸市中の生活の様子が伺え、大変為になりますた。
 しかし他にもあぶない話が出た気がするなぁ……まあ、いつものことだからいいか。
 その深+映画の日にも話題が出た「オーシャンと11人の仲間たち」のリメイク「オーシャンズ11」が続編「オーシャンズ12」公開に合わせてテレビ放映。この映画、劇場で見て 昔感想を書いてる んだけど、その時の印象とほとんど変わらない。危機また危機、の連続で捻りもあって面白いのだけど、オーシャン以外のキャラの掘り下げが薄いのが難点。特にオーシャンの元女房の「実はオーシャンに未練はあるんだけど過去の傷が元で決別を決意し裏切ることのなさそうな別の男と付き合っている」というのが、致命的に描写が弱い。そのため、ただの自分勝手に再びオーシャンに乗り換えるわがまま女に見えてしまうのが……そうすると、そんな女に入れ揚げているオーシャンが軽く見えてしまう。なかなか難しいにゃぁ。


2005年01月16日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 伝聞による すごい 事実

 今回のNHK問題の周辺で、ここ数日では一番ウケたフレーズ発見。
  数学屋の眼鏡1/15
  >−−長井さんの伝聞による事実
 伝聞による事実! 新しい概念だ! すごい!
 ちなみに 伝聞による事実でgoogleってみると 、普通は「伝聞」として取り扱われることと「事実」として取り扱われることの間には距離を置いて考え取り扱う人が多いです。そりゃ、普通そうだわな。「伝聞」が「事実」であるかは検証を経なければなりません。検証がなければ「伝聞」は「伝聞」です。「伝聞による事実」という愉快フレーズはなかなかないですが、今回は実はそうやって検証を経ずに「事実認定」をしている人が多い気が。あるのは「事実」か「事実でないか」だけで、「事実かどうか、検証を待たねばならない」という項目が抜け落ちてる人が……

 よく考えると放送法3条により放送が法的に正当なもの以外は外部に左右される必要はなく(無論、第3条の2などに記された義務は果たさねばならない)、誰に何を言われても法的な正当性のあるもの以外には束縛されず、また言う方も束縛されないことを前提で言っているはず。だとすれば、安倍氏が明確に圧力をかけたり強制をしたという証拠どころか状況証拠もないのに、なぜ発言が問題だと責める人たちがいるのだろう? 不思議だ。

[映画][メモ] あゝ結婚

 主演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
 NHK-BS2 19日(水)0:00〜01:40
 深+のマスターに薦められたので、メモ。

[アニメ][映画] 最低

 映画「ジャッカル」を見る。フォーサイスが「ジャッカルの日」を原作と名乗るなと文句を言ったらしいが、そりゃ、これは言うだろうなぁ。一致してるのは要人の狙撃をする謎の殺し屋を主人公が追う、ということと、殺し屋の名前がジャッカルということと、ごくわずかな部分部分。たった一人の正体不明の殺し屋が警察の包囲網を潜り込むように淡々と標的に迫り、一人の刑事と裏の読み合いをする手に汗を握る展開は微塵もない。これが面白いと思ってる人は「ジャッカルの日」の映画でも原作小説でもどちらでもいいから目を通すべき。
  ファンタジック・チルドレン は状況が一度説明された後での急展開。異星のお姫様の転生だったヘルガ、それを追う、異星の科学者だったべフォールの子供たち、そして彼らを狙う別勢力。この設定だけ見ると陳腐に見えるけど、その転生の設定、世界観、きちんと組み立てが出来てるので世界にちゃんと入り込める。トーマも実はただの無関係な傍観者じゃないみたいだし。でも、公式サイトは設定の説明しすぎ……
 最初の方だけで見るに耐えなくなってやめてた 双恋 だけど、途中からマシになったと聞いて視聴再開。ふ〜む、最終回、思っていた以上に綺麗に落としてた。恋愛経験なんてない、夢想だけしてたオタク少年がいざ気持ちをむき出しに見せられるとビビって逃げだしてしまうのだけど、それと向き合うことが出来るようになるまでの話、という感じか。結論は出さず続編作成の余地を残してるが、主人公が中学生だからまあこんなところまででいいだろうし、また綺麗に一枚薄皮が剥けたところで終わってるので、これで十分でしょ。
  舞-HiME #14。大筋は「僕の学校は戦場だった」。なんちゅーか、無茶苦茶だが、無茶苦茶な展開ほど面白くなることもある、という典型例。HiME大集合、でぼちんも活躍、楯がうじうじ悩みだす、って、そりゃ役に立たないのはわかるけど、もうちょっと扱いよくしてやってよ。次回は軍隊にカチコミかけるらしい。


2005年01月17日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] NHK番組政治介入疑惑:情報整理

 一応、今まで報道されている情報を整理。別に番組批判したいわけでもないし見てないので、主に行動に関してだけ。まあ、ひと段落つけるためといかなる事態になっても逃げられるように逃げ道の確保です。
 安倍・中川昭両氏の行動についてのコメント
  • 当初、朝日新聞が「両氏が幹部を呼び出し件の番組について内容に偏りがあると指摘」と 報道 (2005/1/12)
  • 安倍氏は2005年1/12の時点で「呼び出した」との報道内容を自サイトで 否定 。中川氏も後に番組放送前にあったかのようなコメントは記憶違いで、番組放送後にしかNHK幹部と会ってないとコメント。
  • その後、安倍氏は当時2001年1/28にNHK幹部から予算説明などの席上で番組について自主的に説明され、それに対し「公正公平な番組作りを」と述べたのみで変更の強要などはしなかった、とコメント。
 NHKの行動についてのコメント
  • 朝日新聞の報道に対し政治圧力の介入の否定をコメント。
  • 2001年1/29以前にすでに番組構成の変更作業が始まっていたと主張。
 長井CPのコメント
  • 番組製作時、当初予定の構成からの変更が上司から指示されたとコメント。
  • 政治的圧力がかけられたらしいと聞いたとコメント。
  • 安倍・中川氏から番組内容について指摘を受けたと聞いたとコメント。
 問題点と騒がれうる場所(番組内容の偏向は除く)
  • 安倍・中川両氏およびNHKのコメントの信憑性。
  • 長井CPの情報の信憑性。
  • 放送前に政治家や内閣の一員が番組内容に意見を述べること。
  • 長井CPの情報を記事にした朝日新聞記者(本田雅和記者)はきちんと検証した上で記事にしたのか。
 まあ、こんなところですか。情報に齟齬がなく確実そうなのは放送前に番組制作が上司からの指示を受け、構成内容の変更を行ったというあたりと、安倍氏が放送前に何か言ったということくらい。しかし安倍・NHKのコメントでは時系列的に安倍氏の指摘を受け変更が開始されたわけではなく、また指摘後の影響も不明(両者は影響はなかった旨をコメント)。
 長井CPのコメントは現場からの声ですが、政治圧力の有無や安倍・中川両氏の介入はすべて伝聞情報でその情報の検証はいまだなされず。
 現時点の確実そうな部分で争点になりそうなのは「番組放映前に政治家が感想を述べること」だけど、放送法第3条によれば法的な根拠のない介入は従う必要がないから、従うよう強要した証拠がない限りはこれも特に強い糾弾内容(法的裏付けのある)にはなりそうにないです。道義的に云々、という程度の議論はできると思いますが。(これ以外は現時点では「こうだったに違いない」という見込みでの糾弾とみなせる)
 こうして見ると情報の確度と視野角が低いと、組み合わせで大きなことが見えるということは滅多になく、より小さなことしかわからなくなってしまうのだなぁ。

[その他] それいけスマート!

 ってのがあったなぁ、と思い出すニュース。
  米国で“ホモ爆弾”開発計画…同性愛者増やし士気低下狙うサンスポ )。…………映画版のそれいけスマートでヌード爆弾(nude bomb)ってのがあったなぁ。 しかしどこまで本気かわからないネタだ。しかしプラズマ兵器とかいうのの開発にも本気で予算がついたことがあるし、本当かも……
 先日書いた「苦情の耐えない玩具店」について、別の「 その証言はおかしい 」という意見が。玩具小売店の業界を知らないので指摘が正しいのかはわかりませんが、どっちにしてもわからないことを確定事実のように書いてしまったことで、反省。と、いうわけで修正します。
  日韓条約:韓国、外交文書公開 個人の対日請求権消滅毎日 )。日韓基本条約の条文すら国内では公開されてなかった韓国ですが、それに加えて関連文書も公開されたそうで。秘匿してたのが変だという指摘はともかく、この情報公開の速度はすごい。素直に評価すべきでしょう。内容について現政権に批判が出ないよう、いろいろ裏で動いていたという話はありますが……日本国内では別に条約は秘匿されてなかったので日本人は「個人賠償分も韓国政府に渡し、それにより韓国政府が個人賠償の義務を負う」ということになってたのは知ってたのですが、韓国の人もようやくそれを自由に見ることができるようになったわけです。北朝鮮側の賠償権については、実は曖昧にされたままだったんですな。どうやら韓国内部でもいろいろ荒れそうだなぁ。つか案の定 日韓協定無効とかやってるし朝鮮日報 )。すぐに納得できるできるものではないとは思いますが、韓国内の学会でしか通用しない強制連行なんて神話を持ち出してるし、本当にこいつらどうしようもない……いやいや、そんなことを言ってはいけませんね。うん。


2005年01月18日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] まったくもう

 ほんとはね、昨日の段階で一旦この話題休もうと思って情報の整理をしたんですよ。そしたら朝日・NHKの側両方に急展開が。
 朝日が「捏造だ」との反論に対し NHK幹部への取材の一問一答朝日 )等を掲載したのに対し、 NHK幹部への取材内容が実際の受け答えと違うと反論NHK )。NHKの抗議によれば、「圧力を感じてないと答えたのに感じたと書いたり、中川氏に会った記憶はないと言ったのに中川氏と会ったと言ったことにされたり、安倍・中川両氏に取材済みだと偽り、回答を誘導された」とのことで。少なくともどちらかが嘘をついてるんですが、さて、どちらでしょうね。
 追加: NHKの公式抗議コメント 。こりゃ本気だ。


2005年01月19日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 本気だ、本気だとは思っていたけど

 しばらく匿名のNHK幹部ごしに言った、言わないのやりとりがあるかと思っていたら、その「匿名幹部」が 実名を現してNHK側のコメントを肯定、朝日記事を否定しました産経 )。展開早っ! NHKの内紛からNHKと朝日の全面抗争になってきたぞ、わくわく。検索をかけてみると 現在NHK出版代表取締り役のようで 。よく考えたら複数の議員に予算説明のために会ってるんだから、「誰が会った幹部なのか」ってのは、実は匿名にしなきゃいけないほど秘匿性の高いことじゃないんだよな。この場合朝日新聞側が反論する方法はさして多くなく、一番効果的なのが取材時の録音などの確かな物証(存在するなら)を公開することですが(他には朝日が取材したのは別の幹部だとか、安倍氏と会ったのは松尾氏じゃないとか……)、どうなることやら。
 ところで「匿名幹部」って、「仮面校長」みたいでちょっとかっこいいかも。(んなこたぁない)

[その他][アニメ] 流石に↑だけってのはいい加減食傷してきた

 一応、 朝日のNHK会見への反論記事 を公平の為に、申し訳程度にのっけといて。(この反論では、朝日の圧倒的不利は変わらないんですが……)
  H2Aロケット、2月24日に打ち上げ再開決定朝日 )。うむ、長かった。打ち上げるのは運輸多目的衛星。私がなにができるってわけじゃないけど、せめて応援させていただく。
  頭に釘刺さるも気付かずTBS )。え〜っと、自動クギ打ち機って洋画なんかでたまに凶器に使われたりする アレ だよなぁ……ごっつ凶悪なんですけど。記事でも刺さった瞬間は「バットで殴られたみたいな衝撃だった」って書いてあるし。レントゲン写真がまた、なんと言うか……
  JR秋田駅の三箇所のゴミ箱から計28万円見つかる秋田魁新報 )。こんな名前の新聞があったのか。ってのはともかく、1000万円、いや、100万円だと「おお! どんな事件だ!?」とか思ってしまうけど、28万円ってのは結構微妙なモンですね……いや、そりゃ落ちてるなら欲しいけど。
  UG☆アルティメットガール #2今回はサブメインの二人が変身。でも変身シーンが……専用の音楽があるから、多分本来はあるはずなんだろうけど、無料放映・配信分じゃ流さないのか? UFOマンPという屈辱の名前からようやく「アルティメットガール」に呼称変更。なんでもDVD収録版は、「P」の部分が「子」になるんだそうで。そりゃイヤだ。
#でも、ウルトラマンコスモスってのもあったしな……
 


2005年01月20日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 実録・日本報道列伝

 NHK対朝日について。まあ、一応両方の言い分を載せてるけど、私がNHK寄り、ってか朝日に批判的な目なのは見ていてわかると思う。別に隠そうともしてない。でも、だからと言って「朝日は捏造をした! 断罪する!」と断言することもしない。だって、本当はどうだったか、見てきたわけじゃないからわからないもの。
 「相手の感情を逆なでし発言を引き出し」たり「発言を編集し」たり「恣意的な解釈、発言の変更をする」のはどこのマスコミにも見られる、ってのは多分そう(程度と頻度問題はあるけど)。番組製作におけるヤラセはNHKだって幾つも不祥事を起こしてる。またマスコミはNHKに限らず、常に数々の圧力に晒されてるだろう。でも、そこから「疑惑が本当である」「嘘である」という確定はできない。本当はどんな受け答えがあったかがわかれば最低限記事の検証はできるが、それが表に出ることは多分ない。
 だから、そういう目ではなく、「NHK、中川・安倍が打つ手」と「朝日が打つ手」に注目していた。はっきり言えば、朝日は杜撰すぎ。元々不利なのには違いがないけど(これは記事が捏造だから、という意味ではない)、それにしてもへぼ将棋すぎる。朝日としては一気に世論を盛り上げてその流れをバックにつけようとしたのだろうけど、安倍氏らのすばやい対応に出足を封じられ、むしろ「拙速」との印象を残す。対応もまずい。記事の前後の矛盾にきちんとした釈明・訂正をせず、それを放置している。それで事実は判断はできないが、世間の心象は悪くなる。
 証言の録音等がなければ朝日にできるのは地道な取材で周辺事実を固めていくしかない(それも記事が本当として、だが)。秘密は大人数ほど保つことは難しいので大人数が関わった編集会議や試写でのやりとりなど、そういったところにまず当たっていくしかないだろう。が、ここまでの騒ぎになった以上、事実がどうあれ難しい作業になっていくと推測される。
 ここまで一方的な勝負になってきたのは、戦略とその思想が根本的に欠如していた、ということは言えると思う。
(追加)つまり、なにが言いたいかというと、「やるならもっと上手くやれ!」ということ。世論と相手をなめすぎてるからいい加減な戦略でも勝てると錯誤するんだ。

[その他][アニメ] TSUNAMIは神の御業

  スマトラ沖津波は神がもたらした――米国人の4分の1が信じ、日本人は信じないITmedia )。 元記事GMI )。え〜、今回のスマトラ地震の津波についての調査なんですが、現地民はともかく、アメリカでの「今回の津波は神の起こしたものだと思う」と答えた人(正確には Yes, Definitely(絶対そう)とYes, Probably(多分そう))が多い(26%)のに対し、日本人は少ない(6%)、という結果の記事なんですが……いや、日本だけじゃなくってフランス、ドイツ、オランダ、デンマークも同じくらい低いんですけど……なんでわざわざ日本だけ? アジアを田舎だと思ってやがるな? 困ったときだけ神頼みの天災大国日本を無礼(なめ)るな!
  朝日新聞の変な外信極東blog さん)。「 私の見落としかもしれないけど、それまで朝日新聞って石油食糧プログラム不正を扱ってきただろうか。」という一文を見て、そういやイラク戦後処理問題でアメリカの一国統治状態(それが正しいかっていうと、まあ、なんだが)に反対だった友人が「米軍は引き上げ国連が統治すべき」と強固に主張してたっけなぁと思い出した。「『船頭多くして』で、余計利権関係や勢力争いが面倒なことになるんだけど……」と言っても「それでも米国の横暴を許すよりマシ!」と主張してたっけ。言いたいことはわからないではないけど、別に国連は公正公平、世界平和のための組織ってわけじゃないんだけど、とか思ったのを覚えてる。決して思想的に頑迷だとか、頭が悪いとかいうことのないはすの友人なんだけどなぁ……日本人のかなりが「世界政府」の幻想を持つようになったのはいつだったのだろう。というより、自分がその幻想から醒めたのはいつだっけ?
 メモ的に 未公認なんですぅ:いったいいつまでこの書籍流通システムは続くのだろう?  書籍流通の業界人の方のblogらしい。面白そうなので、メモしとく。
 家に帰ってチャンネルを捻るとたまたま 宮廷女官チャングムの誓い (原題『長今歌』)をやっていたので、それを見る。女性宮廷調理人の、陰謀渦巻く宮廷の中での物語、ということらしい。まあ、リンク先のページ見ればわかるでしょう。韓国ドラマです。いや、結構面白かった。とか言うと意外に思われるか? 韓国のものを無条件に毛嫌いしてるわけじゃないんすよ。単に別に大人気でないものを大人気と言ったり、悪いことを悪くないと言ったり、嘘を本当のことだと言ったり、本当のことを嘘だと言ったり、そういうのにはうんざりなだけです。あたしゃ面白主義者なんで、面白ければ別にいいんです、別に。時代考証とか滅茶苦茶なのはわかってるけど、どうせほとんどの時代劇だって時代考証なんて滅茶苦茶なんだし。番組後に、さりげなく(でもないが)番組内に出た韓国の風習、文化、事物の説明をするのも、まあ、韓流報道とやらもこのくらい身の丈にあったものにしておけば物笑いの種にならないのにねえ、とオモタよ。
  ファンタジックチルドレン #16。前世の記憶を辿るヘルガは、ついに事件のきっかけとなった惑星ギリシアでの出来事にさかのぼる。そこにいたヘルガの前世ティナの婚約者シスとその親友ソラン。しかしティナはソランに心惹かれ、シスはそんな二人を祝福する。が……
 どうもこのシスとソラン、物語の「現在」の人物に関係ありそう。ってか、キャスト見ると大体予想がつくんですが……って、ひょっとするとブラフかも。
 しかし、結構面白いのにアニメ感想系サイトではほとんど感想を見ないなあ。