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2003年01月11日() 旧暦 [n年日記]

Take it easy〜

  深+ のマスターのとこに、 林氏O川氏 とで新年のご挨拶に。珍しく、あまりアルコールは入らずに(バーに行ってそれはそれで問題だが)いろいろ話ははずんだのだけど、「鈴木は難しく考えすぎ」と言われる。むー。確かにそんな気はしていたのだよな。難しく考えると深く考えるは違ったりするのである。では、どうすればいいかと言えば、ようわからん。いまさら性格は変えられない。それはマスターもわかっているので、性格に合ったアドバイスをしてくれる。それがわかるのでなおありがたかったりする。いや、たかだか知恵の輪の話なんだけど(オイオイ)。でも、それは知恵の輪の話にとどまらないことは、言ってる方も言われてる方もわかってることなんである。どうにかこうにか、上手くやってく方法を折り合いつけてくしかないんだよなあ。と、いうところが難しく考えすぎと言われる所以なんだろう。まあ、しゃあないわな。
 それとは関係ないけど、フレデリック・フォーサイスに関して(なかば公然の秘密らしいが)スゴイ逸話を聞く。思わず目を輝かせて聞いてしまいましたよ。O川氏からも「すごく(聞いてる姿が)楽しそうでしたよ」と……ギャフン。とりあえず ここらへん がらみ。
 その他の話題は金沢のY氏のこととか。
 林氏、O川氏と落ち合う前に、ついつい 仮面ライダーアギトのアートワークス画集 を買ってしまう。だって、表紙が書き下ろしの「アナザーアギト」なんですぜ? 裏表紙の「風のエル」のポートレイトにも胸キュン。もう、ページめるくたびにドキドキですよ(アギト厨の言うことなんでほっといてください)。しかも表紙の複製原画(一万五千円)の応募券まで付属してますよ? オタクボッタクリ商売もいいところですよ? 無茶苦茶迷うじゃあないか!
 画集で久々に値段分を堪能いたしましたですよ(アギト厨限定)。ふしゅう。(しかし、パワーアップしたV3モチーフのアナザーアギトも見たかった)
  ネット家電を巡って、ソニーとMSの対立 に関して、友人とチャットで議論。個人的には「パソコン」というものが家電の中心になるというのは、考えにくい。飛躍的に性能が上がり、ユーザーインターフェイスをどんな人でもほとんど気にしないですむUIができればまた別なのだけど、最底辺というのはマニアや使える人が考える以上に低い。もしなるとしても、組み込みOSに近い形になるだろう。しかし、TVがなるかと言うと、それもよくわからないのである。携帯端末として結局携帯電話がメインになってしまったように、思わぬインターフェースを持ったものが思わぬ形で飛び出てくるかもしれない。その意味では、ネット冷蔵庫だとかのゲテモノも、必ずしも無意味ではないと思う。
 実家に、頼まれていた甘栗を送る。送ったついでにタイ旅行の感想を聞く。「臭くて、食べ物が油っぽかった。もう行きたくない」とのこと。いや、少なくともブラックマーケットの裏路地に引きずり込まれて狂犬メイドやら鏖二丁拳銃女やら、顔面傷ロシア女に臓器ぶっこ抜かれてるような羽目になってなくて安心しました。ああいうところを楽しむには、体力がいるんだろうなぁ。


2003年01月12日() 旧暦 [n年日記]

ダメ人間の酒

  深+ に行くと、なぜか毎回珍しかったり妙だったりする酒を勧められる。いつも一緒に行く面子で、酒に対し好奇心が強いのが私くらいだからかもしれない。
 今回も勧められたのだけど、ティオ・ペペの瓶に入ったそれを、「クズ」とかなんとかという名前で呼んでいる。「なんじゃそりゃー!」と思ったのだけども、グラスに注がれたやつを飲んでみると、案外と悪くない。というより、アルコール度数は低くはないけど(多分、20%くらい)、甘くて口当たりがいい。聞いてみると、ドライシェリーとポートワインを一対一で割ったものだという。問題は、なんでそれを「クズ」なんて呼んでいたかという理由。
 少し古いアメリカの映画なんかで、街角に立った浮浪者みたいなのが、酒びんを紙袋に入れて、ぐびぐびやってるって光景、ありますよね? あのグビグビやってるびんの中身がコレ、というワケ。口当たりが良く、しかもアルコール度数が結構ある。日がな一日、びん一本ちびちびやっていると、程よく酔いが維持されて、なにか問題があっても「まあ、それでいいや」ってな感じでなにも解決する気にもならずだらだらと一日が過ごせてしまう。ってよりそういうために飲んでいる酒なんだそうである。特に名前のある酒ではなく、参考にとマスターに見せてもらった BAR酔虎伝 の中では、「ブラック」という名前で呼ばれていた。マスターは「屑人間の酒」、略して「クズ」と呼んでいた。
 いや、それはいいんですが、私に勧めたのは裏の意味があると考えるのは考えすぎですか?(--; コレ飲んで、だらだらと日がな一日すごしたいなぁ。嗚呼。
  龍騎 見てて最終回を目前に、事態の解決を見ぬままに主人公が死んでしまったのにびっくり。結局、真司は「戦いを止めたい」というのが自分の最大の願いだということを再確認して、ライダーバトルの結末を見ないままに退場。優衣は自分のために誰かが犠牲になることを拒否して、消えることを選択した。木戸真司という人間がいたことで、ただお互いの欲望のぶつかり合いと生き残り戦でしかなかったはずの戦いと、そこに参加した人間がどう変ったか、ということになるのだろう。シリーズ開始前に言われていた「巨大な悪対たったひとつの正義は、今の世の中にはない。それを反映していく」というコンセプトがどう決着をつけるのか。多少なりとも救いのある結末ならいいのだけど。
  ギャラクシーエンジェル は今回からOP・EDが変ったけども、肝心の内容はイマイチ。つか、イマニくらい。やっぱ波があるなぁ。
 新年最初の キングゲイナー 。シリーズ全体では特に重要な話ではないのだけど、良い仕事してる回である。ベタベタなギャグでなく、台詞回しと間の演出で笑いを誘っている。いい仕事しています。すっかりヤーパンの天井になじんでしまったアデットが主役の回。ってか、これだけ見たらアデットがヒロインみたいに思えてしまう……作画がやけにキャラクター原案のイメージに近いな、と思ったら、作画・動画に「中村プロダクション」なる名前が。キャラクター原案の中村嘉宏氏関連? あえて文句をつけるなら、マンガ的なポーズ付けが多かったことくらいだけど、些細なこと。
  Mozilla 使いにしか関係ないけど、 Mozillaの表示をすばやくする方法 。prefs.jsに書き込むよりも、 user.js を作って設定する方がいい。しかし、本当に嘘みたいなくらいに早くなった……今までのもたつきはなんだったんだ。
  深作欣二監督が死去 。また一人、偉大なエンターテイナーが去っていく。


2003年01月13日(月) 旧暦 [n年日記]

なにもない日

 今日はなにもない。本当になんにもない。起きてテレビ見てちょっと書き物して、メシ食って外出して、戻ってテレビ見て酒飲んで、また書き物少しして……で、寝るか。<おいおい
 なーんにもなーいなーんにーもなーいまーったくなーんにーもなーい。
 ロイヤルミルクティ用に、トワイニングのアールグレイを一缶買ってくる。貰ったミントティを使うわけにはいかんしねえ。酒飲んだ後には丁度酔良い。しかし、 これは どんな味がするか、さっぱり想像もつきませんなぁ。ハーブティってより、漢方っぽい気もするけど。つーか、 別に他になにも混ぜんでも、そのままでもアルコール気にならないと思うのだけど。そのレシピなら 。てか、アルコール度数30%までならわたしゃ気にせずに飲めます。96%でも生で飲める。
  韓国で異例の親米デモ 。確かに海外基地に駐留している米兵の素行には問題がある部分もあるのですが、現時点で反米・親朝の行動というのもまたおかしいもの。反朝になることもないのだけども、バランス感覚は必要でしょう。ってか、北朝鮮との武力衝突はもう避け得ないと思うのだけども、韓国民は現実逃避してるんかなぁ。あたしゃノドンミサイルよりも難民爆弾の方が怖いですが。
 昨日日記に書きかけて、やっぱやめてうっかり消し忘れていた(もう消した) 仮面ライダーアギトデザインワークス画集 の感想。アギトの怪人デザインは、クウガ、アギト、龍騎と並べていても、やはり他の二つよりもやや上なんでないかな、と思っている。まあ、欲目かもしれないけど、ストーリー展開と一番シンクロしていたからかもしれない。しかし、やはりスーツアクターさんが来こんで、しかもそれでアクションをする、という前提である以上、制約は大きい。その制約の中で、どれだけいろいろを盛り込むか、ということになる。その点で、上手くいったデザイン、上手くいかなかったデザインとやはりある。上手くいったデザインも、出渕氏のレベルになれば偶然ではなくほとんど計算ずくのものであるし、上手く行かなかった部分も、どういう意図でデザインされたのか、ということがコメントや、デザイン画そのものから読み取れる。たかだか子供番組のデザインなのだけども、番組内で使用する目的、視聴者に与える視覚的効果、そういったものをどうするか、という、機能や形のみでなく、それを使う周囲のものスタイルすべてを規定する「デザイン」の本質が読み取れる。
 端的に秀逸だと思ったのは、「アクションのときに軽く見えてしまうから」という理由から毛髪類を素材として使用することが禁止され、代わりにチェーンを毛髪のように使用した点。ちょっと見、ドレッドヘアのように見え、また、アクションのときにも重量感があって迫力が出る。なるほど、こういうものか、ととても納得し、また感心した。おそらく、出渕氏は本質的にデザイナーなのだろうなぁ。そう考えれば、ラーゼフォンにも納得できるような気がする。アギトファン、出渕・草なぎ琢人氏のファンならば、買ってみると面白い発見があるかもしれない。


2003年01月14日(火) 旧暦 [n年日記]

あしたのごはんのために

 来年度の食いぶちをかせぐための折衝。もし、固定給の身にならなかったとしても、来年度はどうにか食いつなげるだけはなんとかなりそうです。それなりの責任も伴うけどね。
 お父さん、お母さん、美味しいごはんをありがとう。
 で、その来年の食いぶち稼ぎの場で、名古屋大学医学部解剖学講座のK名誉教授とご挨拶。お名前だけはうかがっていたけども、実際にお目にかかるのははじめて。って、よくよく考えると、ひょっとしてK名誉教授って、私の古巣であるK研の秘書だったKさんのお父さんじゃないのかな? いや、記憶違いかもしれませんが。できればM瀬君あたりの返答キボンヌ。元ボスから返答を頂いた日には、あたくし目もあてられませんわ。
 今日、研究室の中国人留学生Cさんと国際情勢の世間話をして、「イラクよりも、やっぱ北朝鮮が心配だよね〜」と合意する。別に一般化するわけではないけども、中国も北朝鮮のことはかなりやっかいだと思っているみたいです。まあ、その北朝鮮に散々過去支援をしてきたのは中国だ、なんてことは口が裂けてもその場では言えませんでしたとも。ええ。
 そんなこんなな情勢の中、 遠山文化相、「北鮮」を連発。謝罪 。内心はともかく、過去、いろいろ問題があった用語を連発するのはいけませんよ? ええ。ワタクシの内心はあえて語りませんが。
  日本人妻、日本政府に救助の嘆願書 。想像を絶する地獄の中生き延びてきているのだろうということくらいは、なんとかわかる。別経由で、「せめて日本で死にたい」だなんて言葉も嘆願書の中にあったと聞く。そんな言葉、希望の残ってる人間の言えるものじゃない。
  野尻ボード より、 μLabSatの写した地球の映像 。わずか一メートル四方に満たない衛星からこのような便りが届いたと言うことには、ちょっと感動してしまう。
  好き・嫌いと美味しい(良いもの)というものの違いなんて、私もはっきりつけられません 。その二つはおそらくは確実に違うものなのだけど、しかしその差はなにかという境界は、実はあまりはっきりしてないのではないかと思う。これは味覚の話だけではない。だからそのための一つの基準として「客観性」というものを持ち出すわけだけども、数式とかで割り切れないものな以上、客観性というのは帰納した多数の人間の感覚の最大公約数にしか過ぎない、と言える。母集団の人間の幅が広ければ広いほど、それは実に取るのが難しくなっていく。特に、今のように味覚が偏向してる(と、私は独断で感じる)世の中ではなお難しい。多数決の結果が必ずしも最大多数の幸福を約束しないという問題もある。とは言え、「世間の味覚が偏向している」というのは私の私見にしかすぎず、私の私見は主観であり、絶対性はなんら保証しない。理論はある程度補強してくれるが、理論は実体に沿うよう得られるものであり、理論のみを積み重ねることは危険でもある。だから、私は自分が書いたり言ったりしてることを、間違ってるとは思わないけども、必ずしも正しいとも思わず、他の人が「それは違うだろ」と言い出して、喧喧諤諤としながらも別の意見に触れることをとても楽しく感じる。ものごとをなに一つとしてはっきり言わない、ということもできる。そうすれば、少なくとも自分の頭の悪さはさらけださずに済む。けど、それって結局、他人からもほとんどなにかを得られない。だから、私は自分の頭の悪さを外にさらけ出すことをあえてしてます。「それってちゃうやろ」というツッコミを待ちつつ。
 あえて言うなら、人格部分で感じるものが「好き・嫌い」、さらにその奥で判断するものが「良い・悪い」かなぁ。その区別がはっきりしきれないので、結局曖昧なんですけどね、私は。
 昨日のアギトデザイン画集について、某所よりツッコミあり。幾つかの指摘点はあるのだけども、とりあえず「出渕氏は(本人も言っているように)デザイナーというより、あれんじゃ−だろう」という指摘について確かに、デザイナーってよりは、もうちょっと別のものかもしれないです。「スタイルのトータルのコーディネイトまでデザインに混める(新しいスタイル・コンセプトを提示する)」までは、確かに行っていないかもしれない。でも、アレンジャーって言ってしまうのも(やってることはそうなるのかもしれないですが)……「イラストレーター」ってのも少し違うな。う〜ん、なんて言うのが一番しっくりくるんだろう。


2003年01月15日(水) 旧暦 [n年日記]

うぃではん、すりょんとんず、まんせー

  首領様のホームページ?  本当なのか冗談なのか、イマイチわかりませんが。もし北と戦争して上陸となったとき、上陸部隊は首領様のお面をつけてくってのはどうでしょう? ってなことをこないだ深+で話しました。金正日迷彩を正式採用に!
  朝鮮総連、北朝鮮のNPT(核拡散防止条約)からの脱退、支持 。きっとはやいところ北朝鮮を崩壊させて、送金しなくてもすむようになってほしいんでしょう。
  マイクロソフト、各国政府向けにWindowsのソースコードを公開 。公開すればオープンソースってことでもないのだと思うのだけどなぁ。
  史上最大のゴネ得 。比率変更により単純株価だけでどのくらいの差が出るかなんで、一般庶民としてはかんがえたくもねっす。
  仮面ライダー555(ファイズ)、製作発表 。今度の仮面ライダーでは原点回帰ということで怪人(オルフェノク)側の方のドラマもクローズアップするらしい。怪人側にもシリーズを通しての存在がいるのはそのせいだろう。今回の仮面ライダーは「スマートブレイン社」という企業の「製品」(パワードスーツみたいなもの)で、「ショッカーに作られた仮面ライダーが、もし逃げ出していなかったら……」みたいな部分があるらしい。仮面ライダーが悪ということではないようですが。製品なので、今回も複数ライダーの登場だけども、流石に龍騎みたいな、ライダー同士のドラマがメインということではないとのこと(登場数も「アギト以上、龍騎未満」だそうで)。 2chでのネタバレ書き込み 。真偽は不明だけど、これまで実際に発表された部分は当たっているので、信憑性は結構ある。予備知識なしで楽しみたい人は見ないように注意。
 ひさびさに GAMESPOT 見て、 コレ がいつのまにか完結してたのに気付く。「未完」になるかとも思ったんだけどなぁ。終わらせ方はともかく、終わらせるのって大事だよね。
  ストラトス4 の#2。青空少女隊とかアイドル防衛隊ハミングバードとかいう意見もあるみたいですが、(なんで女の子かというのを棚上げして)特に女の子である意味づけを作中では求めていない点で、既に違うかと(後者は正直知らないけど、前者とは絶対違うよな)。実体は、かなりスタンダードな青春もの。 成層圏を抜け、宇宙に手が届きそうになる感覚の描写 は正直、結構良かった。しかし無重量状態下にいるキャラの髪が全部短くしてあるとか、妙なこだわりがあるのに、高度3万フィートでのバードストライクは素人の私でもちょっと頭が痛い。この展開だと、終盤は多分、佐古っさんが組み立てている旧型機(ストラトス・ゼロ)で直接地上から宇宙に出る展開になるんだろうなぁ。ちなみに、下地島基地のメテオスィーパー機のコードネーム「サシバ」というのは、渡りをするワシタカ科の鳥らしい。
 今晩深夜から中京地区での Wolf's Rain の放映。楽しみ。


2003年01月16日(木) 旧暦 [n年日記]

「人間の屑」作ってみますた

  深+ で飲んだ「人間の屑」の味が忘れられず(忘れろ(内心の声))、ドライシェリーとポートワインを買ってきて再現に挑戦。ドライシェリーは深+でも使っていたとおぼしき ティオ・ペペ 。それだと相当の辛口なので、ポートワインは甘口のサンデマン・ルビーポートを選んでみた。一番正しいのは「できるだけ安っぽい酒同士を合わせる」ことらしいが、そこまで安いシェリー・ポートがないんだからしかたがない。(十分安いんだが)
 作り方は至って簡単で同量ずつまぜるだけ、なのだから、なにも考えなくてもできる。試しに飲んでみると……こころもち、渋みが強くて甘味が足りない気が。こんなものだっけ? もう少し甘いポートを探した方がいいのかもしれない。しかし、これだけで十分である。これだけで一本あれば一日を後ろ向きにだらだらと過ごせそうな味。流石は人間の屑。おそろしや。
 昨夜は Wolf's Rain の第一話。どこか御伽噺的な未来の世界で、人に化け(人間を化かしてる、と言う方が正しい)、隠れるように生き長らえている狼たちと、彼らを「楽園」へと導く「花の娘」チェザの話。氷河期の世界の中、ドームの中の「街」へとやってきた狼「キバ」。彼は街の中の貴族の研究所に囚われた「花の娘」チェザの臭いを求めてここまで来ていた。しかし、街の中には人の姿を装うことで生きのびている狼たちもいた。そして、「キバ」もまた、狩人である「クエント」に追われる身だった。この世界に伝わる一つの伝説「世界の終わるとき、楽園が現れる。しかし、そこへの道を知るのは狼だけ……」伝説をなぞらえるように「楽園への道しるべ」である「花の娘」に惹かれていくキバたち狼。そして花の娘を手中におさめる「貴族」と、それにふりまわされる人間たち。独特の世界観や描写になじめるか、という敷居はあるが、期待を裏切らなさそうな出来である。
 話の出来とは関係ないところで気になったところは、「狩人」のクエントが持ってるライフル。回転弾倉式のライフルと言うのは確かにあったけども(しかし装薬の燃焼ガスの漏れなどの理由から、その他の方式のものに取って代わられた)、 なんでレバーアクションやねん!!!  回転弾倉式とレバーアクション式の長所、両方殺してないか? いや、雰囲気の道具なんで、こういうこと言うのは野暮なんだけどもね。
 野暮って言うと、昨日の ストラトス4 のバードストライクもそうなのかもしれない。シークエンスが無事に行われていく途中で、まったくの非人為的な事故が起こる(これは地上班が能力的に劣っているわけではないことを示すために、必要)、という演出上の流れでは、間違っていないと思う(けど、他にもう少しやりようがある気がしないでもないけど)。
 ろりはっくだとかちんまりはっくだとか言われてる .hack//黄昏の腕輪伝説 。相変わらず流し見には丁度良い出来。齟齬がなく、つまるところがない。けど、ダメ方面の煩悩もそれなりに多いぞ。頭痛い。
  不況なのにブランド物人気は衰えず 。日経団連の会長が こんなこと 言うわけだ。
  ここ数年落ち込み続きだったモスバーガーの業績、今期好調 。低価格路線が行き詰まって迷走しているマクドナルドと対照的に、ひたすらわが道を行くモスバーガー。メニューから店舗出店の戦略に至るまで、まるでコルトとS&Wのように対照的だなぁ(ってこのたとえってわかるのか?)。
  従軍慰安婦の戦後はまだ終わっていない?  いやー、あのですね、すべてをはなっから疑えとは申しませんが、もう少し「検証」の二文字は頭に叩き込んでおいた方がいいのではないかと。 こういう人 もいますし。(この人の過去の証言の 推移
  LINUX携帯電話の開発 。組み込みWindowsへの対抗馬ってことなんでしょうが、どんな進化を見せるのか。はてさて。
  知的称有権、20年の延長?  オイオイ、と言いたくもなるよなぁ。ごく一部のもの以外、多くのものは権利保有者に「死蔵」される可能性が高くなるわけだ。やるならやるで、必ずしも否定はしないが、「50年を越えて販売か継続されないものは自動的に消滅」とかして欲しいものだ。儲けたいのなら、それで十分でしょ? 著作権とはなんのために出来たものなのか、もう一度原点から考えてみて欲しいものだ。


2003年01月17日(金) 旧暦 [n年日記]

八年

 神戸の大震災から丸八年である。当時、名古屋も相当揺れたのにもかかわらずまったく気付かず寝過ごし、研究室に出てから皆が釘付けになってるテレビのニュースではじめてそれと知った。それから、マスコミの表に出てこない、出せないような当時の話も人づてながら聞いたりした。極限状態の場では、良しにつけ悪しきにつけ(残念ながら悪しきにの方が多そうなのであるが)人間性がさらけだされるということを再確認した。6年ほど前に行った時には、いまだ復興中でその傷跡も生々しかった。今ではぱっと見、ほとんどその傷は癒えているようにも思える。しかし、ときどき聞こえてくるニュースや話に、傷跡が根深いことを思い知る。奇しくも、日曜は所用で神戸に行くことになりそうである。せめて犠牲者の為に一礼、黙祷くらいはしてきたい。
  推考 へのツッコミ、というほどのものではないけども。確かに客観性はひとつの基準選択における選択肢にすぎないし、例えば政治システムにおいて民主主義が必ずしも最良(単純に、最大多数にとっての最良とするとしても)ではない(状況と場合による)のと同様、それがいついかなるときにおける最良解ではありえない。ただし、味覚や娯楽の嗜好を語る場合は、ひとつには「美味しん坊」のように、読む者の嗜好などまったく無視して確信犯的に独善で語る、というのもひとつの方法ではある。が、これは、オピニオンリーダー、ファッションリーダー、あるいはただの道化の立場にある場合にのみ有効な方法でもある。
 もう一つ(ほぼ)絶対的な基準の基礎(の一部)となりうるものがある。意識レベル上での「美味・不美味」「好き・嫌い」とは別に(まったく別ではないが)、人間の快・不快というのは、ある程度生理的な現象であるということである。生理的な現象であるということは、法則とは言わぬまでもかなりの場合あてはまる「パターン」というものがある。無論「それでも好き」「それでも嫌い」ということもあるが、いくつかの場合にはこのパターンを基準として適用することができる。これは大体の場合優れた洞察力を持つ者により法則化、明文化されたりもするが、私の場合にはそのような洞察力は持ち合わせていないので勉強し、また実地にどのような反応を示しているかを見て、見極めていくしかない。その作業は、主観とも客観ともなんとも言えないあいまいな領域ではある。が、個人の嗜好のみの判断基準でもない。そう考えると、私のとらえた「帰納による多数の人間の最大公約」への不審は、「最大公約」と「母集団から得られたパターン」との差異であると考えうる。両者は一見似ているようでも、後者は観察者によるフィルター、情報処理の選択の幅、つまり基準の選択の幅が広い。そこでも結局「基準」の話に戻ってしまうのだけども、実地の分類わけ自体が基準の検証でもある。
 実際には、そこまで徹底して作業してるわけでなく、わりと大部分「なんとなく」ではあるのだけどもね。だけど、自分の行為の意味が見えたみたいで、この意見はかなり参考になりました。
 「善・悪」に関しては、「善悪」と言ってしまうとそれは所属する社会(集団)概念になってしまうけども、「良い悪い」の場合には、場合によってはそれ以外の基準も持ち込めるのではないかと思う。「善悪」はルールであるのに対し、「良い悪い」は美意識の問題であることもある。ルールは明文化されたものが多いが、美意識は明文化しにくい。知ろうとすれば、対話するのが良い。不干渉もひとつの対応だが、対話もまたひとつの対応である、と思う。
 娯楽・味覚・嗜好の話でも「良い」の補集合は「悪い」ではない。「好き・嫌い」でも同様。「良くも悪くもないもの」もあるし、「良くも悪くもあるもの」もある。それは、「善悪」は違うけども、「快」「不快」は生理的に見てもリンクはしているし対のシステムではあるが、同一のシステムではない、ということに由来していると思われる。しかし、同時に「快でも不快でもない部分だから意味がない」でもない。それそのものは快でも不快でもないが、「快」あるいは「不快」を導く「それ以外の部分」というものもある。それは「良い・悪い」を全体の整合性で見る時、「良いを導くため良い」「良いを損なうため悪い」「悪いを導くため悪い」「悪いを損なうため良い」という評価の俎上に上りうる。そしてそこにもまた中間部分・非評価部分は発生する。絶対的基準を仮定した上でも、かくも「評価」とは面倒なものなのだなぁ。
 不平等条約などの場合には「善悪」の基準よりも、それぞれの「損得」(かならずしも物質的な意味ばかりではなく)で考えた方が、より実際的であると思う。
 こういうとりとめのない思考ってのもいいものだ。余裕があるときには。(--;
  八丈島のきょんも復活?  単純なリバイバルではないようだけども、受け入れられるかどうか。さて。
  いや、真面目に反感抱かれても、こっちもなんとも言いようがないんですが…… この番組が軍国主義うんぬんとはまったく思いませんが、(違う意味で)外に見られて恥ずかしい番組ではあります。ハイ。
  「旋風の用心棒」実写映画化 。いつの間に。アニメは地味ながら良作だったとは聞いています。名古屋じゃやってなかったんだよう。
 薦められていた「 ステルス艦カニンガム出撃 」を読了。ケレン味もきかせながらもしっかりとした人間や状況、軍事の描写で、読ませる本でした。続けてシリーズ二作目に入りますが、三作目は新刊できちっと買います。P431からP432にかけてのアーカディの発言が萌える。


2003年01月18日() 旧暦 [n年日記]

大門点け〜〜〜!

  サンデーGXウルトラジャンプ を購入してくる。 広江礼威 氏の「ブラック・ラグーン」で大門点け〜〜〜!(注:漢同士のタバコの火の点け方。西部警察の大門軍団が多用したことから) うーん、広江氏の漫画は、台詞回しの使い方ひとつで面白さがガクンと変わってしまうな。今回のは面白かったです。
 「ワイルダネス」ももう大銃撃戦。象の鼻汁状態です。ミスタ・ハウエルが役に立ってるんだか立ってないんだか。兆弾を肩にあびたみたいだけども……V10のマガジンキャッチにしまりのなくなったケンケンも、これ以上なくヤバイとぼけたおっさんとメキシカンスタンドオフの恵那も等しくピンチ。恵那は自分の度量でなんとか切り抜けるかもしれんけど、ケンケンは難しいだろうなぁ。こんな状況で「とにかく撮れ!」のハリー監督がもう骨の髄まで映像屋。
 でも、今月個人的に一番良かったのは「鉄人」かなぁ。もう、ジュヴナイルの王道である。「八九年までの話」というのは、やっぱり天安門のことなんだろうなぁ……「吼えろペン」もところどころ「富士鷹ジュビロ」の顔が藤田和日郎風になってるのには笑った。器用というか、芸が細かいというか。
 ウルトラジャンプは……うーん、悪くはないんだけど、悪くはないんだけど。来月は「STREGA!」がお休みだそうだけど、そうなると、購入するかどうかは迷ってしまうなぁ。「琉伽といた夏」「不死者あぎと」とかはやっぱり好きなんだけど。

 先日の、日本政府に救助嘆願書を出した邦人女性、 消息がつかめたそうで 。ただ、女性を「保護」してるという中国人が数千万円を要求している。やはり、そういう世界なんである。今回は中国政府も誘拐と見なして対処するようなので、少しは安心できるかもしれない。予断は許せないだろうけど。
  AMD、赤字拡大 。ウチはここ数年、IntelのCPUには敷居をまたがせていませんが、ハードウェア・ソフトウェアの対応状況から、世間的にはどうしてもPentium4に流れがちなのだよなぁ……CPUのような重要な部品が(ほぼ)独占状態というのは、あまり健全でない気がするのだが。
  センター試験の問題と解答 。変な問題出てないかなぁ。わくわく。
  ヒューストンでヌーディスト向けの飛行便が運行 。ハインライン(故人)なら、さぞかし喜んだことでしょう。
  ナマ足禁止の中学校 。連中の気合の入り方は、敬意に値すると思うのだが。ある意味。
  半額ならもっと食べたいモスバーガー(字余り) 。たしかに半額ならもっとうれしいのだけど、ブランド(名前)ではなく、自分で良いと思ったものにそれに値する対価を払う、という風潮がきちんとできてくれると嬉しい。それはそれで、厳しい社会ではあるのだけど。
  ラエリアンから来る少年 。しかも日本。マジなのかなぁ。かなり眉唾な話なのだが。同団体の広告のでっちあげでみんなかつがれてる、というセンが、一番ありそうだけど。DNA鑑定の拒否と言い、どうにもうさんくさいとは感じる。
  ディズニー、日本アニメ・特撮の米内配信事業に本格進出?  流通が広がるということは良いことだが、良い面ばかりでもない。特に、ディズニーなどはやり手もやり手である。日本の業界も食い荒らされないよう、頑張って欲しい。
  北朝鮮の電力不足は嘘?  丁丁発止、やってますなぁ。米国としてはイラクの問題がまずあり、こちらを片付けないうちに北朝鮮とことを構える状況にはなりたくないはず。北もそれを見越して対応はしていると思う。が、逆に言えば、イラクの件がかたがつくまでが北朝鮮にとってのラストチャンスということでもある。切り札が見え透いた核という状況で、今の戦略がどこまで通じるのか。

  道化と言うと 響きが悪いけども、中世ヨーロッパの宮廷などにおいて、道化師はある種特権階級でもあったのです。宮廷内でどのような批判を口にしても許される立場です。でも、それは埒外者、評価基準の外に存在するからこそでもあります。「なんの責任も負えません」と宣言してしまうことは楽。別に卑怯とも限らない。しかし、そうしてしまうことは何かを失うことでもある。タロットの「愚者」は、自らを埒外者と規定付けた「道化師」と異なり、埒外者ではあるけども、埒内の「何者にもなりうる可能性」の存在でもあります。なにかになるということは、形のないものの形が決まるということでもある。多分、私の場合は「何者か」になりたいのだと思う。


2003年01月19日() 旧暦 [n年日記]

神戸行ってきますた

 でもってトンボ返り。神戸の街を楽しむ余裕がなかったのが残念だなぁ。
 移動途中で工事中の高架の支柱を見て、どこかで見覚えがあるなぁ、と思ったら、 キングゲイナー の「ヤーパンの天井」の都市ユニットに似てるんだ。あのT型がぞろぞろ並んでいる光景ってどこかで見覚えあると思ったが。
 そのキングゲイナーの17話は、ガランガランの避難民という異端分子を抱えることになってしまったヤーパンの天井に対し、シベリア鉄道は「内心の声」を筒抜けにさせてしまうオーバースキルでおのおのの不満を表面化させ、ガランガランとヤーパンの対立、内紛での自滅を目論む。攻撃も防御も事前に筒抜けにする能力相手にどう戦うのかという方法が、もう実にキンゲらしくバカバカしい(誉め言葉)。こんな展開、キンゲ以外ではないだろう、ってか、視聴者が受け付けないだろう。うーむ。
  仮面ライダー龍騎 の最終回。龍騎が去り、北岡は死を目前にして玲子とのデートより浅倉との対決を選ぶ。蓮は最後の仮面ライダーとして、オーディンとの戦いの場に向かう。神崎士郎が妹・優衣のためにすべてを仕組んだライダー同士の戦いのクライマックス。神崎の台詞で、映画版の位置付けもすべて明らかになる。 おそらく、神崎はオーディン以外のライダーが勝ち残った場合や、優衣が結果を拒否するたびに、最初からなんども戦いをやりなおしていたのだろう。映画版も、その一つのサイクルの結果なのだろう。 平成ライダーシリーズで、始めて着陸に無事成功した作品だと思う。ただ、やはり解釈の余地はあって、はたして真司がライダーであることにより、本当になにかが変わったのか、そのことに意味があるのか。意味を求める方が間違っているのかもしれないが。
 その直後に ギャラクシーエンジェル を見ると、良い具合に癒されるというかなんというか。前半の投げ続け具合が実に良い具合に脱力できる。
  ストラスト4 、相変わらず良い具合のようである。突っ込みの余地はもあるけど。しかし公式サイトの 岩崎和馬のキャラクター紹介 、「下宿の頃から」って何年前の話なんでしょうか? 十歳年下なんですが。十年前だとしても……ガタガタブルブル。
 あと、4人組のうち三人のデザインが ナジカ電撃作戦 の#4に出てたアイドルグループと同じだと、最近気付いた……
 「人間の屑」はしばらく封印決定。アレはマジで飲んでるとなにも手がつかなくなる。危険すぎ。


2003年01月20日(月) 旧暦 [n年日記]

自転車がパンク

 帰りに自転車がパンク。自宅手前だったので帰るには困らなかったが、しかし明日には修理に出さねばならない。雨になりそうなんだけど……グラインダーと修理セット、買っちまおうかなぁ。
  「SHADE」の「エクス・ツールス」、民事再生手続き 。LIGHT WAVEと並んで3Dソフトの定番なのだけども……この方面は良く知らないけど、なにかへまやったのかなぁ。それとも単に不況?
  パーソナル・ホームサーバーなのだそうな 。オープン価格だけども、10万円程度、という話も聞く。自前でサーバー組むってのも手だけども、10万円という値段は0から投資するのと比較すれば、なかなか魅力的かも。
 そういや、こないだ中国人留学生の人と一緒に中文新聞を見ていたとき(あたしゃ中国語はわかりません)、「手机」と書いてあるのを何かと思えば、「携帯電話」のことであるという。「なんで『机』やねん」と思ったら、簡字体の「机」は「機」の略字だという。なんとなく意味がわかるような。てか、「机」って、和製漢字?
  メグミルク、滑り出し好調 。ウチは近くで低温殺菌牛乳を安く売ってるスーパーがあるんで、それを買ってるけども、今日はもうしまっていたのでコンビニで買ってみますた。悪くはないのだけど、なにが売りなのかはよくわかんないっす。研究室の電子レンジで温めるといつも爆発するのだよな。
  18禁になるわけだ 。「MSとの打ち合わせで(Xbox)くれねーかなー」とか「とたんに欲しくなりましたよ」とかいう知人続出。ワシの知人ってそんなんばっかか?
 噂では まほろまてぃっく の第二期シリーズが終盤がアレな出来だとかなんとか。今期は見てないんで良く知らないけど……
 同じ GAINAXぷちぷり*ユーシィ は、オーソドックスながらも手堅い作り。大人になるための決意を固めてたけども、個人的には「小さいままの方が……ハァハァ」ってダメ人間が非常に多そうなので、そういう連中を絶望の奴ツボに陥れるためにもとっとと大人になって欲しいものである。
  ゲーム脳の実験の追試./JP )まあ、追試としてはそんな悪くないと思う。けど、ゲームの種類、習熟過程段階などに、もっときちんとした条件付けが必要だろう。ゲーム嫌いがこういう実験やっても結局否定データしか出さない気が。
 姉のところの掲示板から(ウチの姉はオタクとマニアが死ぬほど嫌いなので、皆様の身の安全のためにあえて無リンク) 「指輪物語」第二部「二つの塔」の日本語字幕に関しての、字幕改善グループによる感想 。第二部は字幕版を見ても安心のようです。ってか、第一部のDVDも改修してくれ。

 ここをご覧の方で直接・間接の知己がある方は「なんであのこと書いてない?」とか、「このことは書かないの?」とか思うかもしれませんが、私も今更真人間ぶるつもりはございませんが、人間、隠しておきたい裏の顔ってのはやっぱりあるんでございますよ。ってえか、元ボスの退官記念パーティのときに元ボスの奥さんに「あ、日記いつも見てます」とご挨拶されたときの私の固まり具合と来たら(一応、笑ってごまかしましたが)。