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2002年06月21日(金) 旧暦 [n年日記]

一応、釈明

 ここ二日つづけてる韓国バッシングに、「まあ、オチケツ」と二名ばかりの方からいさめられました。どうもすいません。一人は姉だけどな。
 で、もう一人の mastさん からは「一を見て十を否定することも……」といわれてしまい、確かに興奮しすぎたかもと反省。韓国人排斥とかそゆつもりではなくって、当然韓国のすべてを否定するつもりはないんですが、今回の件で「信用の置けない隣人」というイメージはどうしても払拭しがたいのですよね。個人とか、ある程度規模の集団なら今後も気にすまいとは思ってるのですが、「国家が」とか「民族が」とかいうレベルになったら、ちょっと……日本に対していろいろ複雑な感情をいだくのはわかる(日本がアメリカに複雑な感情を持ってるのと同じだと思う)のだけど、一種の熱狂状態にあるとはいえ、日本以外の国に対してもあの態度を見せられると、「腹の中ではなにを思ってるかわからない」とどうしても身構えてしまいます。無論、そういった教育とか環境とかで刷り込まれた感情ってのは日本も含め、どこにでもあるとは思うので、それで個人個人や個別文化を貶めようとは思ってません。ハイ。(でも民族の優秀性とか、そういうタームを対外的に平気で使う国って、大抵ロクでもない国家ばっかのような気が)
 あと、気に入らないのが日本マスコミ。大手マスコミは圧力があるのかお祭ムードに水をさすまいと考えてるのか、韓国のヒドイ話ってのは意図的に伏せてるようにも思います。アン・ジョンファン選手が解雇された理由には ガウチが「試合後、アン選手がイタリアを侮辱するようなことを言った。これは許せない」と言っている ことがまったく流されない。確かにそれにしたって大人気無いとは思うが、アン選手は スポンサー付でペルージャに入ったが、あまり活躍できないまま契約更新期を迎えてる ということがある。実際の実力はともかく(実力が発揮しきれない環境である可能性はある)、そんなにオーナー側の評価としては高くなかったのだろう。ガウチ会長にしてみれば「そんな侮辱的な発言をされてまで契約を維持したい選手ではない」と考えても、まあ不思議ではない。タイミングは感情的過ぎたが。
 マスコミの中でも最悪なのがやっぱり朝日新聞で、昨日に続いて 天声人語 は見ていて怒るより笑えた。「 実際、安選手は当分イタリアに足を踏み入れることはできないかもしれない。あの国のサッカーへの熱狂ぶりは尋常ではない。ただ、それが粗野な愛国心に直結するとうんざりする。欧州に広がる排外主義の動きと無縁ではないと思えてくる。 」のくだりは韓国のことを言ってるのかとも思える。「尋常でない熱狂ぶり」も「粗野な愛国心」も。これはペルージャとアン選手の問題で、別にペルージャはその他のアジア人選手も排斥しようと言ってるわけではない。 アン選手も「別に解雇されてもかまわない」と言ってる ので、別にいいじゃないか(こうしてアン・ジョンファンは、セリエAの選手にあこがれるよりも、Kリーグの選手にあこがれるようになったのだ!)。こういう事実を捻じ曲げた意図的な扇動記事は実にクズっぽくていい。
 「言い訳はみっともない」と頓珍漢なことを言った昨日の天声人語を読んだ友人曰く「じゃ、朝日新聞を弾劾しよう。弾劾の理由はともかく、言い訳はゆるさん、ってのはどう?」と提案。それナイスアイデアっす!(伊韓戦のミスジャッジのひどさについては、 FIFA会長自身が(政治的な意味合いが強いとはいえ)認めた 。韓国内の一部マスコミ(英字新聞だけど)ですら認めている。)
 それでもやっぱりうれしいことはあるもので、 今日のイギリス戦にて その1 その2 。今日の試合があった 静岡スタジアム・エコバ は実は実家のわりあい近くで、うちの母とかもバスで移動するベッカム選手らを見たという(相変わらずミーハーな親だ)。その地元でこういう光景があったのだと思うと、とてもとてもうれしい。正直、韓国もこう言われるくらいがんばって欲しかったのだ。もひとつ、やっぱり出てくる ジョジョネタスレッド 。ジョジョ語録おそるべし。なんでもネタにできる。コーラを飲んだらげっぷが出るのと同じくらい確実なことじゃ!
 あ、ちなみに昨日のベッカムのサインは 子供たちに返却 だそうです。良かった。でも 子供の名前が削り取られてたサインもあったそうで (津名町BBS。やっぱり荒らされてます……)……おいおい
  七人のナナ 24話。ここに来て「中盤のなかだるみはどうしたの?」ってくらい俄然面白くなってる。今度こそ邪魔ナナを倒すぞ、と意気込むナナ6人に、八人目の黒ナナは倒せない、とつぶやくおじいちゃん。オリジナルナナは、急に受験を受けることになってプレッシャーに潰されそうな神近の想い人・月枝を、ナナレンジャーになってはげます。そんな月枝をさらい、受験を受けさせまいとする黒ナナ。それを知って、オリジナルには内緒でかなわないと知りつつ月枝を助けに行く六人のナナ。ナナたちに気をそらされている隙に月枝を助け出す神近を見て、半狂乱になる黒ナナ。今川演出としてはケレン味は抑え目なんだけど、各キャラの心の揺れ動きの描写が実にこまやかで感情移入させる。次回の最終話、最後の最後でなにかあるらしいけど、もし見ることが出来るのなら今からでも見るべき。今年前半期ではNo.1になりそう。

アン・ジョンファンの暴言

 ようやく具体的な記述が見つかった。 コレ 。「 2年前からイタリアの Perugiaへ移籍している韓国人選手・ Ahn(アン)は、「イタリアのDFは歳をとっていてスローだ。一方韓国はエネルギーに満ち溢れ、イタリアを負かしたいという気持ち一心なので、スピードある韓国のプレイにイタリアはこてんぱんにやられるだろう」とインタビューで語った。
 大人げはないかもしれないけど、こんなこと言われて、その上あの疑惑の審判裁定では、腹を立てるなという方が無理というもの。ガウチ会長が怒ってもしかたあるまい。
 もひとつ。 サッカーの神も審判のレベルの低さを批難 。世界中のサッカーファンが怒ってるんか?


2002年06月22日() 旧暦 [n年日記]

今日のノー・ゴール裁定二つ

 ハイ、 一つ目二つ目 。イタリア戦ほどあからさまではないんだけど、どっちにしても両方ジャッジミスであるのはあきらか。アナウンサーと解説者も言葉に困ってるし。もちろん、ホームグラウンド裁定ってのはあるものってのはわかってるんだけど、PKで結果が決まった微妙な試合だけに、やはりこのジャッジは納得しがたいものがある。このミスジャッジがなければ、PKなどというすっきりしない形でなく、すっきりと気持ちよい結果になったのに。ここまで来ると、もはや苦笑しか浮んでこない。審判まで韓国勝たせに行ってるんじゃあねえ。頭を冷やしても、やはり韓国は応援できません。
 実際の韓国での観戦ってどんなんだろうという疑問に答える スレ 。自国の試合以外はかなり無関心な態度というのは本当らしいが、日本が負けて拍手とかは、別に韓国全体がそこまで極端な反応を示したわけでもないみたい。とはいえ、よくわからんだろうタバコ屋のおばちゃんまでもが韓国ユニフォームを着てるという、微妙にほほえましくて微妙に民族主義的なかおりの状況であるので、ちょっとした流れでそういうことにはなってしまうのは頷ける。しかし、むしろ日本より英字案内板が充実してたりと、良い面もあったりする。このスレのおかげで、こちらもかなり頭が冷えてきました。
 もともと韓国への差別的な雰囲気が強かった 2ch で妬みやら、純粋な怒りやらから反韓国的な空気がとても強いのだけど、その2chでもなぜか「奴だけは別!」と認めるのが多いのが柏レイソルのホン・ミョンボ スレ1 スレ2 。日本でプレイしてるからだけでなく、韓国の選手の中でも日頃から親日的な態度の選手らしい。噂だけども、アン・ジョンファンのあの世界があきれたスケートパフォーマンスを、韓国チーム内で唯一いさめたという話も流れてきてる。本当かどうかは知らないけど、そのくらい日本人からの心象は良い、ということだろう。ちょっとした清涼剤。
 で、もひとつ 清涼剤 。お世辞があるのはもちろん承知だけども、知日派らしい 57歳ドイツ人男性 の言葉に含蓄がある。うーん。いろいろ発言が微妙にほほえましいのだけど、中でも 謎の28歳イギリス人コンピューター技師男性 。「宗教:ジェダイ」っていったい……と思ったら、 そういう運動があった のね。それにしたって日本に来て困ったことという質問で、「アメリカン海軍には困った」っていったいどういう意味だ? U.S.Navyとなにかやらかしたんか?
  東京ミュウミュウ 。なんかここ二回ばかり、まともに見れるんですけど……まあ、まともに見れるってだけで大げさにさわぐのもどうかなかもね。でも少なくとも演出とギャグは滑らなくなった。これだけでも立派なことではある。あとはそれを維持しつづけられるかどうか……
  ラーゼフォン 。ホラー風味。「自分は人間なのか、ムーリアンなのか」「自分はいったい何者なのか」を知るために東京ジュピターに戻ってきた綾人。以前より異常さを増した東京ジュピター内の東京の風景。ホラー風味の展開。こういう展開になると、 小中千昭氏 の本領全開である。 青い血は誰がなんと言ってもやはり「ブルー・クリスマス」なのだけど。機会があれば、全話まとめて見ないとなぁ。折角面白そうなのに。
 OURsLITEが休刊。編集に振り回された雑誌だった。とは言えるだろう。この手の雑誌構成なら、ネムキなどのように女性層をメインに狙うべきだった。効率的かつ統制のとれた戦略をとれなかったのが敗因だろう。一部の連載については、他誌で継続。う〜ん、作家の方々、ご苦労様でした、とだけ。
  電撃大王 は相変わらず微妙だなぁ。個々はそれなりに読んで楽しめるのだけど、購入には今一歩なにかが足りない。誰それのマニア、ではなく、マニアの魂を強力に震わす連載があれば、ってことなんだろう。いや、そんな作品がホイホイ出せるなら、マニア誌編集や作家さんは誰も苦労しないんですけど。


2002年06月23日() 旧暦 [n年日記]

すいません。間違い。

 昨日のノーゴールのひとつめ。リンクしたムービーには入ってなかったけど、 ここ (全部が正しいネタではないので注意)で、ファウルを取られたエルゲラが前の肩をつかんでいたそうで。ですので、これのノーゴール裁定は妥当なようです。すいません。「なんでもかんでも悪い!」にならないように注意しないと……
 なんか、「韓国戦の審判はおかしい」って感想は広まってるみたいですが、それも逆に危機感が出てくるのですよね。ずーっと自分が感情的になっといて今更ナニを、だけども。おそらく大会が終了してしがらみがなくなったあたりから、今回の大会の疑惑について日本のマスコミの取り上げ方が大きくなると思うのですが(欧米各国が騒げば、そういう風に流されるのが日本のマスコミだと思う)、それまでの反動でものすごいことになるんじゃないかと危惧してます。いや、今さんざん疑惑とか「ナニソレ?」みたいな対応してる芸能人とか作家とかコメンテーターが、どれくらい前言を翻すか、誰がそうするかが無茶苦茶楽しみってのもないことはないんですが。(テレビ番組ならまだしも、容易にアーカイブの保存と参照が可能なネット上で発言を残しちゃった人ほどかわいそう) もう、触れない方がいいのかなぁ、このこと。うーん。
  丸善 の栄店で野尻抱介氏のサイン会。実は「太陽の簒奪者」はまだ買ってなくって、 林氏 からのさそいもあったので、ちょうど良いとばかりに参加。ネット上の発言では「うーん」と思えるものもあったりするのだけど、ご本人は笑顔がひとなつっこくて、当たりも結構やわらかい人なのだよなぁ。まあ、多分ネット上では少し迂闊なだけということなんだと思いますが。サインをお願いして「あ、ひょっとして化け猫掲示板の人ですか?」と覚えていてくれたのはちょっと嬉しい。女子高生は宇宙と並んで重要なテーマらしいです。やっぱり。
 林さんの他にはいつものO川さん。今日は仕事の残りとかもあって、夕方には解散。林氏と噂の 篭目屋 に行ったのだけど、昼に行った時と雰囲気が違う! なんか、落ち着いたちと高級なレストラン!? そりゃ値段は高目とは思ってたけど……と思ったら、ディナータイムは最近客層を意図的に変えたみたい。林氏にはもうしわけないことをしてしまいました。事前の調査が足らず、反省。
  仮面ライダー龍騎 。「サイトウユウイチという男を覚えているか?」サイトウセイロクなら覚えてますが。実は手塚と朝倉の過去には何かのつながりがありそう。 東映のページ 見に行くと、なんとなくわかりますが。そして登場の「サバイブカード」キタ────────!
 真司がライダーになったのは「偶然」つまり、前のカードデッキの持ち主がライダーになることを拒否するか、なる前にドラグレッダーに食われ、それを意図しない人物である真司にひろわれたってことか。勝ち残るのは誰でもいい。ライダー同士の潰しあいが大事らしい。神崎兄妹には秘密があるらしいけど、それと関係あるのかしらん?
 蓮の戦う理由を知り、戦いを止めることが正しいか悩む真司。答えは出ず、蓮の想いを受け止めるため、全力で戦うことを決意する。しかし朝倉に水をさされ、ピンチ。朝倉の卑怯な戦いぶりに、静観していた蓮が割って入る。「こいつの前に、お前を倒すことにした!」ナイトが久々にカッコイイ! でもその後、メタルゲラスと契約した王蛇の放つヘビープレッシャーにふっとばされる……やっぱりやられ役かYO!
  ぴたテン 。原作とはげしく展開が違う……まったく楽しくないわけではないのだけど、うーん、どうなんだろう。こういうアレンジって。タイプが違うので一概には比べられないのですが、原作の方が上だと思うし……
  12人の妹、五人のママ先生と来たら、次に来るのは?  なかなか良い答え。(笑)


2002年06月24日(月) 旧暦 [n年日記]

ホラーを見ました。

 っつーか、下手なホラーの方がよっぽどマシなのが日本の主要マスコミの異常な情報統制っぷり。昨日、たまたまテレビをつけてやっていたバラエティ番組・報道番組・サッカー番組は、完璧なまでに韓国に不利な発言が禁止されてます。あきらかに不自然な韓国マンセーぶり。それに対して、日本に好意的な発言をしてくれたイタリアや、日本を負かしたものの、気持ち良い試合を見せてくれた古くからの親日国のトルコを馬鹿にして笑い者にする始末。外国人選手のインタビューや、海外報道が情報源の記事も、無理やりゆがめられてて、韓国に好意的な情報に早変わり。他にももっとあからさまなこともいろいろ。こりゃあ、韓国への罪悪感からとかそういうレベルじゃないぞ、どう見ても。日本のマスコミに最初から期待なんてしてませんでしたが、ここまで簡単に情報統制されると、ふがいないを通り越して恐ろしいです。今、本当に2002年? 1930〜40年代なんじゃないの?
  この飯島愛発言 はネットで流れてたんで見ましたが(確かに飯島愛はヒステリックに反応し過ぎだけども)、「あたしが守ってあげるから寺島さん、本当のこと言って!」という飯島(どうやって守るんだか……)に対し、爆笑問題田中が「どうやって守るんだよ! 無責任なこと言うなよ!」とうっかり突っ込んでるのは笑えた。本当に圧力かけられてるんだなぁ。
 いやな話題は忘れて、 コレ 読んでたら、「わざわざ特殊部隊による暗殺計画を新聞に発表するブッシュ大統領の神経がわからん」というのに笑った。ブラフである可能性も否定はできなくはないけど、先日読んだ特殊部隊の本に「本当に大変なのは上層の理解を得ること」とかなんとか書いてあったのを思い出した。どこでも最大の敵は身内にこそいるんだろうか?
 昨日 林氏 と晩飯食ってるときに「安永航一郎のマンガって、アレなのばっかなのにどうしてアレな割にいつもうまくまとめられるのかねえ」と聞かれる。うーん、確かにネタはアレなのばっかなんだけど、筋とかオチとかを見ると、案外とマトモなんである。人物やネタとかが最後までアレなんで、ぱっと見わかりにくいけどね。ドタバタコメディのわりに、あれもこれも、と欲張らず、どの要素も方向性が一定してるからなんとかまとめられるんじゃないかなぁ。と答える。だいたい下手な人ほど、目先の展開を変えようとしていろいろキャラクターやら設定をポンポンと作りだし、結局自滅する。ナニとは言わないが、アレとかソレとかな。
 昨日の野尻氏のサイン会のついでに、丸善で「クリプトノミコン」1〜3と、Sハンターの新刊を買ってくる。クリプトノミコンは、最初はやっぱり冗長っぽくて、とっつきが悪い。「スノウ・クラッシュ」や「ダイヤモンド・エイジ」でも同じだったなぁ、ニール・スティーブンスン。これを乗り越えればあとはガーっと面白くなるハズなので、まあなんとかがんばりますか。でも、出だしのしつこさに比べて、ラストがあっさりしすぎなのもこの作家の特徴なんだよなぁ。うーん。


2002年06月25日(火) 旧暦 [n年日記]

最近自信はなくなってきたけど

 今でも自分は韓国嫌いではないと、たぶん思います。いろいろショックを受けて、あれやこれやとヒステリックにもなりましたが、韓国が世界中を敵にまわそうが、それは韓国の問題なのでもうあまり気にはしません。一昨日の日記で「もう触れない方がいいのかなぁ」と書いたのはそういう心理もあってです。日本をまきこむなとは思うけどね。 ここ もわざと扇動的なコンテンツを一緒に載せて、冷静に海外報道や試合の分析を読ませる雰囲気でないのは感心しません。そもそも、こういうのって本来はきちんとしたマスコミが冷静に、色んな見解を出しながらすべきものであり、その意味で日本のほとんどのマスコミがこのコンテンツより下とは言いませんが、少なくとも上回ってはいない、というだけのことです。まあ、マスコミに期待なんて最初からしてないのでたいして失望はしてませんが。
 私が今思ってるのは「誰も本当に恐怖を感じないの?」ってことです。私も日曜にテレビで見るまで、「マスコミなんざ、無視すりゃいいじゃん」という心境でした。でも、別に国家権力が圧力かけたわけでも、会社の危機というわけでもないのに、あっさりと、どの局も、お笑いタレントが笑いのネタにすることすら出来なくなってしまう状況というものに寒気を覚えました。
 「たかがサッカーのことで」かもしれません。でも、じゃあたかがサッカーでこれなら、本格的に圧力をかけられたらいったいどうなるの? マスコミは歯止めをかけるどころか、保身のために圧力をかける主体が望む以上に行動を加速させうるでしょうね。ここを見に来てる人くらいなら「いまどきマスコミのいうことを鵜呑みにする奴なんて多くないって」と思うかもしれませんが、本当にそう思います?
 あたしゃ、以前見た この文章 を思い出しましたよ。
 今、反マスコミの行動をしろなんて思ってません。ただ本当に誰も怖いとは思わなかったの? ってのが疑問なんです。


2002年06月26日(水) 旧暦 [n年日記]

にわかWC観戦者

 それも韓国の騒ぎでにわかに見出したヤツがえらそうに昨日の試合を語るのは、本当のサッカーファンにもうしわけないので、次の二言以外は言わない。
 ドイツおめでとう。ほぼ完全にドイツのペースだったけど、負けても、こういう試合ばかりならば気持ち良く韓国を応援できたのに。
 あ、二言だけって言ってなんだけど、 これ も追加。素人目に見ても、昨日の試合はスピードの韓国と堅実なドイツ、という試合に見えたのだけど……やっぱり「韓国と違い十分休んだドイツに疲れがなかった(アンフェアな)試合」ということにしたのだろうか?(最後の一文は笑えるが、あえて無視) この話題、今日はこれで終わり。
 今日の試合はトルコ対ブラジル。下馬評では圧倒的にブラジル有利らしいけど、個人的にはトルコを応援する。いや、チームがどうとかはわかんないんだけど、セネガル戦は素人が見ても楽しめたし、 エルトゥールル号のことだなんて、日本人がとっくに忘れたことに恩義を感じて イランイラク戦争のときに在留日本人の危機を救ってくれまでした (当時ニュースを聞き、「アメリカでも西欧でもなく、どうしてトルコなんて国が?」と不思議に思ったのはかすかに覚えてる)、今の日本人には不相応な好意にはむくいたい、って気持ちがあったりする(別に、ブラジルに負けて欲しいわけではないよ)。サッカーファンでもなんでもないんで、こんな応援のしかたになってしまう。ちゃんとしたファンの人、ごめん。
 帰りに吹上付近の サンクス に寄ると、なななななななんと、夢にまで見た「 ワールドタンクミュージアム 」が! 名古屋のコンビニで見たのははじめてだー! 思わず箱買い……なんて大人げないことはしないで、六個買い(十分大人げねえよ)。全部買ったら後から来た人に申し訳ないものね。中身はシャーマン冬季迷彩、88mm高射砲欧州戦線、四号J型単色迷彩、T34/35対空識別、エレファント冬季迷彩。前に買ったヴィットマン007号戦車とも併せても、ティーガーIだけがなぜか出ず。うぐ。それぞれの戦車についてるリーフレットの解説が笑える。T34/85に「良い戦車なんだけどねえ」(居住性最悪だから乗りたくはねえ、って意味)、シャーマンには「たとえ戦車戦には弱くっても勝てばいいのだ!」(シャーマンは対戦車戦を意識したものでなく、歩兵のサポートを想定して作られた戦車)とか、四号戦車は「後からいろいろ付け足してったら最初と全然変わっちゃいました」(本当に A型 と最終型の J型 では全然違う!)とか、エレファントにいたっては「すぎたるはなおおよばざるがごとし」(現れもしなかった、「ティーガー以上の強力な砲の戦車」の出現を恐れて作られたのがエレファント、だそうで)……簡潔な言葉の中に各国の戦車設計におけるスタンスが見える、非常にいいコメントばかりです。笑えることも含めて。(^^;
  あずまんが大王 。リリカル方面にかたよってるので、あまり好みではない話だが、原作のキャラが好きな人には楽しめる話なんでないかとは思える。日曜に林氏やO川さんと話した限りでは、よみ、榊あたりの人気は固そうだ。個人的には、よみもいいが意外と常識人の神楽だけどナー。(レギュラーでない、初登場時から目をつけてた)
  HAPPY☆LESSON 。最終回。一応。先に放映した地域からは作画の乱れが伝わってきて不安になったが、そんな言うほどではなかった。あからさまに変だった部分も、みなづきのシーンだったので個人的にはまったく問題無し。妹萌えなんてものは飾りです。妹を持たん連中にはそれがわからんのですよ。
 最終回なのに実は 委員長(ふみつき)話だという罠。しかも見てると、実はこの番組はまともな(設定の)番組なんでないかと錯覚しかける演出。あぶないあぶない。(この話では、「ママ」というのは母親というより、家族のように親密な5人に対する親近さと感謝を込めた名称だと暗示している) 本気で5人の同居人に感謝し、守ろうとするチトセ、知ってしまった真実に困惑しつつ、5人がチトセに大事な存在だと悟り、悩むふみつき。なんかイイ話じゃないか、これじゃ。でも終了2分前にデウス・エクス・マキナ登場。イイ話台無し(笑)。
 まあ、非常にらしいラストといえばらしいラストでした。で、次回からは「ハッピーレッスンpure」が始まるそうです。(嘘)
 「クリプトノミコン」はまだ本当に最初の部分で、全体の方向性をつかむのに一生懸命の段階なんだけど(だってまだプロローグなんだもの)、この人の小説、ガジェットから世界観までがきっちりと組み上げられてるので、その繋がりさえ見えてくれば、門外漢でも面白くなってくると思います。だから頭がすっきりした状態で読みたいってこともあって、読み進みは遅いです。(泣)


2002年06月27日(木) 旧暦 [n年日記]

トルコ、残念

 ブラジルとの実力差は出てた試合だったけど、でも良い試合でした。相手の選手が倒れたらほぼ必ず手を貸して起こそうとするし、試合中、ブラジルの選手とトルコの選手が笑いあったりして。サッカー楽しんでるって試合だった。
 でも、次の試合も残念なことになりそうです。三位決定戦の主審はスペイン韓国戦の副審、第一副審はポルトガル韓国戦で第一線審、その他の審判も経歴見ましたが、大舞台の経験のある審判ではないようです。……なんてこったい。

トルコ料理店に行って、トルコを応援しよう!

 とは思いませんが、29日のトルコの試合の昼には近所のトルコ料理店に行ってみようと思います。試合後では、なんとなく行きにくくなってしまう……今回のワールドカップで数少ない収穫のひとつは、トルコが日本に好感を抱いてくれてるって知ったことでした。日本トルコ戦の次の日のトルコの新聞の見出しは「泣くなサムライ、心はひとつ!」だったそうです。もっともトルコチームも内部に宗教対立の問題を抱えて、いろいろ複雑なようなんですが(宗教対立の問題があるのはトルコ自体がそうなんですが)。
 知り合いのサッカーファンは「サッカーそのものを楽しみたいのに、余計な雑音が多すぎる」って人が多かったです。知り合いじゃないけど 高千穂遙 氏の日記とかもそんな雰囲気を感じました。でも、試合見てて思ったことは、イデオロギー的な意味を除いても、国と国とのぶつかりあいだなぁ、と思ったことです。その国の国民気質、感情、抱える問題、そういったものが全部複雑に入り混じってる。自分の場合、サッカーそのものよりそれを楽しんだ気もします。楽しめなかった国もあったけど。
 雑音ついででもうひとつ。今回の韓国で一番最初に怒ったのは、前日練習時の「AGAIN 1966」の事件でした。怒った理由は、自分の出身地が静岡だからってのがあります。静岡ってえとサッカー王国と言われてますけど、別に県民のすみずみまでその意識があるかって言うとそんなこともなく、わりとのほほんと、「なんかサッカー強いらしいねえ」って感じで、一部地域を除いてはやっぱり人気があるのは野球の方、って感じでした。もう10年以上帰省以外で帰ってないので、今はどうか知りません。でも、まだうちらがいたころからワールドカップの会場誘致の話はあって「え?! こんな田舎に!? でも、実現したらいいよね」って雰囲気はなんとなくありました。実家に帰るたびに、電車の車窓から静岡スタジアムエコパが見えて、「おー、近づいてるんだな」って感じでした。まあ、内心子供みたいにわくわくしてたところもあったんだと思いますが、根がひねくれてるので世間の騒ぎに乗るのもイヤで、野球よりは好感があるものの、サッカーもそんなに好きというわけではなかったので最初は「日本代表、がんばってるなぁ」というくらいのものでした。で、その一方で海外のお客さんの良い評判も聞こえてくる。ちょっとは良い気分だったんですよね。ところがあの「AGAIN 1966」。ショックでした。その後出てくる、韓国戦の不自然な点、そして相手を貶める韓国のサポーター。日本が馬鹿にされようが一向に構わないんですよ。そんなの昔っからなんですから。でもみんなが盛り上がってる雰囲気を思いっきり台無しにされたことは怒ってます。楽しみにしていて、みんなが良い気持ちになってた祭の最中に酔っ払いが乗りこんで来てすべてを台無しにされた気分。それが今回の韓国の態度に対する感情でした。
 韓国そのものが嫌いになったわけではないと思います。圧力をかけろとか、排斥しようとかは思いません。すべきでありません。でも、たとえ素面に戻った相手でも、祭を壊されたことは相手の顔を見るたびにしばらく思い出すでしょう。今回のワールドカップにはマスコミへの怒りとか恐怖とかもありますが、それはちょっと別の話。


2002年06月28日(金) 旧暦 [n年日記]

少し頭を冷やしながら

 「自分の無知に気付かない、気付こうともしない」と指摘されたけども、実際のところ、頭が冷えてきて部分的には気付いてきている……と思う。おそらく、全部ではないけど(すぐに気付くのであれば、そもそも愚かな言動など繰り返さない)。要素要素だけの段階なので、思いつくままに羅列。
  • ひとつの情報が信用できないからと言って、もう片方の情報が真とは限らない。
  • 根拠なく、あるいは薄いまま一方の情報に入れ込むのは、もう一方に入れ込むのと結果的に変わらない。
  • その場合、「どちらを正しいと思うか」は「なぜそれを正しいと思いたいのか」ということでもある。
  • 「踊らされる」ではない。「踊っている」である。責任の所在はどこにあるか。
 実際的な話としては、
  • ひとつには、これまでマスコミ、教科書などの言葉を無反省に取り入れてたことにより作られた無意識的な虚像。
  • それは、一種の思考停止である。理解の努力の放棄であり、それは韓国側となんら変わらない。
  • おそらく、韓国の真実はどれも正しくない。あるいはどれかが正しいかもしれない。自分で調べ、演繹的に推測し、間違っていると思われる情報を排除し、この責任で組み立てるしかない。
  • 「何も信用できない」では生きていけない。どれを信用するか。
  • どの情報を選択し、ふるいにかけるか、かけないかは自分の自由であり、また自分で責任を取るしかない。
 うーん、まだ言いたいことはあるはずなのに、まだ言葉になってこない。情報も、情報の分析も足りない。少し待つしかない。

最近のキーワード

  パクリ王国 。まあ、なんとなくナニを探してるかはわかるけど……
  PFA+分子構造 。生理学実験のテキスト読んでください。
  心臓 右軸変移 。すいません。右軸 偏位 でした。

その他

  七人のナナ 最終回。オイオイ、半年引っ張ってこのオチかい! と思わず吹き出してしまうラスト。と、言いつつ実はむちゃくちゃきれいな落とし方&まとめ方。この落とし方のためにすべてきちんと組み立てられていた。うーん。すごい、としか言えない。中盤で作画が荒れ、少し話も中だれ気味になったのが少し気になった番組だったけど、それ以外は文句のつけようがない。DVDには未放映の26話目が収録ということだけど……やっぱ後日談になるのかな?
 ラーゼフォンとか.hack//SIGNとかも見たけど、半徹夜でちょっと疲れてる。また後日。

追加

 昨日、「韓国のことはまだ嫌いじゃないと思う」と書いたのは、ひょっとしてこの国とは、まだ好き・嫌い以前の段階なんじゃないだろうか、と思ったからです。その他のいろんな感情がごちゃまぜで、それがどういうものなのか、これ以降影響しつづけるかがわからないので、曖昧な書き方をしたわけです。正直言って、本当にまだ好きか嫌いか、わかりません。それはかの国をちゃんと知ってからの話だと思う。そういうことです。


2002年06月29日() 旧暦 [n年日記]

トルコ料理

 頭を冷やすまで、ワールドカップでの韓国のことは良い事も悪い事も書かない。でないと、また暴走しそうだ。
 で、昼に近場のトルコ料理店「 オリエンタルの青い月 」に行く。最近まで知らなかったのだけど、在日トルコ人千数百名のうち、およそその三分の一近くを名古屋にいる人が占めるのだそうな。大須にもトルコ料理のお店があったりして、何気に多いと思ったら。今日は土曜日ということでランチはやっておらず。残念。だけど、ケバブとライスのセットを頼む。やっぱり味付けは濃くって香辛料が利いてる。だけど、そんなに辛い感じではなくって、食べやすい。ちょっとバテ気味だったのだけど、食ったら元気になってきた。って腹が減ってただけって話もありますが。トルコ・チャイもちょっと濃いめの紅茶でおいしかった。お店は常連さんとか多くって、一人では少しだけ肩身が狭かった。でも、お店の雰囲気は良い感じ。昼はまだいいけど、夜はさすがに一人だと腰が引ける。でも、 ラク を飲んでみたいので是非行きたいのだよなぁ。現在ニガヨモギを入れての製造が禁止されているらしお酒「アブサン」も、水で割ると濁るのだとか。トルコアイスクリームも面白い食感でなかなか病みつきになるかも。
 OURs8月号購入。なんつーか……「J」「カムナガラ」「1812−崩壊−」と読んでるこちらの神経が磨り減りそうな引き込み方をするものが多かったという印象。でも、これって結局対岸から火事を楽しんでる野次馬の楽しみ方にすぎないのだろうか?
  .hack//SIGN は、話の流れはいつもどおりまったり。でも、話のキーアイテム「キー・オブ・ザ・トワイライト」の探求が始まるなど、転換の回。しかし個人的には、現実の司はどうも女の子らしいのに、どうして「男だよ」と言い続けてるのかが気になる。嘘をついてごまかしてるふうでなく、本当にそうだと思ってる感じ。司が女の子だというのは、単なるミスリーディングなのかなぁ?
  ラーゼフォン 第十八楽章。面白いし、好みなんだけど、この番組の場合、ついストーリーというよりはBGV的な見方をしてしまう。それが悪いとか、そういうことでなく、何故自分がそういう見方をしてしまうのかが……うーん、うまく違和感が言い表せない。
 しかし、このところずっと眠い……
 何が真実かわからず、混乱するなかでただひたすらに情報を流し続けるのはやはり混乱を促進させるだけではないかと思いつつ、やはりあげないわけにはいかない。 ウルトラマンコスモス無実? 無論、この記事にも不審な点はある。しかし、嘘であるという証拠もない。おそらくは、現段階ではただ混乱のもとになるだけの情報。でも、それでもあげたのは、おそらく自分に都合の悪い話は黙殺すると思われたくないという、見栄のため。悲しいことに、自己嫌悪がほとんど浮んでこない。


2002年06月30日() 旧暦 [n年日記]

カーン選手がにわかに騒がれてましたが……

 すいません。韓国戦、ブラジル戦と見て、気になったドイツの選手はオリバー・ノイビルだったりして。(^^;
 すごく上手いな〜とか、華があるとかじゃなくって、あんまり存在感があるわけじゃないのに、いつのまにかするりとゴール前に入っていて仕事をしてるって感じがして、面白かったんで。
 試合の解説は、他の詳しい方におまかせします。やっぱ世界の壁ってまだまだ高いのだなぁと思いました。楽しんだのはモチロンですが。
 大分前に買った「死の姉妹」(扶桑社ミステリー)収録のJ・A・エフィンジャー「マリードと血の臭跡」を読み終わる。読み終わって、本の序文を読むまで気付かなかったけど、女吸血鬼のアンソロジーだったんだね。(汗) ブーダイーンの愛すべき奇人たちとまた会えただけでも楽しかったです。単発の短編としては、うーん、シリーズを知らない人にはついていきにくいかも。
 で、「クリプトノミコン」を読みつづける。現代物理・数学史の話の部分に入る。ああ、ここならわかる。近代から現代の過渡期、物理と数学がどう変容していったか。しかし、ローレンスの友人のゲイのアランって、まさか……
 ハリケンジャーは二週連続撮り逃した。うーん。でも、 龍騎 は忘れない。神崎兄弟の謎の過去に迫ろうとする手塚、そんな手塚にサバイブカードを渡して戦いをうながす神埼兄。蓮はなにかがふっきれたようだけど、このままでは運命は変わらない。来週は、ついにサバイブ化したライダーが登場するらしい。誰がサバイブ化するかは……予告見ればわかるか。
 しかしやっぱり雨はいやだなぁ。

カーンの負傷

  昨日のW杯決勝戦、後半七分の時点でカーンが指の靭帯を負傷していたらしい 。高校のときの友人が柔道で靭帯をやってしまったことがあったが、ものすごい痛かった、と言っていた。こういったものに「たら・れば」はご法度なのだけど、この故障さえなければ、ひょっとしたら一点目も二点目も……とは素人のあさはかさなんだろうか、やっぱ。しかし、それでもかけらもいいわけをするでなく、痛みも悔しさも押し殺しているカーンの姿に衝撃は受けた。「最強のゴールキーパー」の意味がわかった気がする。