不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2010年06月 来月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
HNS logo

2010年06月01日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 薄桜鬼#9とWORKING#9と迷い猫#8ちょっとだけ

  薄桜鬼 #9「修羅の轍」。伊藤甲子太郎新撰組離脱、はいいんだけど、史実どおり藤堂平助も一緒に離脱。うわ、死亡フラグ。落水で鬼化しないと、レギュラー最初の脱落組か。まあ、メインキャラで生き延びるのなんて永倉新八と斎藤一くらいなんだけど。
 しかし「俺が新撰組に誘ったようなもんだから」って、そんな描写あったっけ? いろいろ展開が急だなぁ。

  WORKING!! #9「ことりちゃん登場」。男を娘に近付けまいとする過剰に親ばかな伊波の親が、「ホワイトデーにお返しをくれた小鳥遊とやら」を見に来るというので、伊波の頼みで仕方なく女装して「女」ということにしようとする小鳥遊。あれだけタッパがあると、骨格とかきついんじゃないかなぁ。でも、最近中国で女装の結婚詐欺師(勿論相手は男)が捕まったというし、意外と大丈夫なのか? 芳忠さんはやっぱり過保護な保護者が似合うし。「シイタケ入れんなっつってんだろ、デネブ!」
 ところで本当に唯一一番まともな名前付きアルバイト松本摩耶。まだセリフなしか……

  迷い猫オーバーラン! #8「迷い猫、抜いた」。(褒め言葉的な意味で)酷い酷いと聞いていたけど、見たら本当に酷かった#8。ジェンガのパクリゲームを何故か全自動雀卓チックなテーブルでやる登場人物たちだけど、咲になったりスタンド出したり。しかも何が一番酷いって。この酷い話がこれまでで一番腹抱えて笑ったことだったりする。
 今回の監督は「咲-Saki-」の監督の小野学氏なので、セルフパロディ……といえるのか。まあ、アニメ独自の演出のパロが多かったし。ところでスタンドが腕から「にょきっ」と現れる演出は、OVA版のジョジョですわな。
 しかしこの番組で安定して面白いのが予告というのは、どうかと思う。


2010年06月02日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 鳩山首相辞意表明だそうですが

 特に感想もなし。選挙対策の人気回復が主な理由(あと、鳩山氏がヘタレた)なのは目に見えてるし。むしろこれで何か好転するわけでもないのに、「もうちょっと民主政権に期待してみようかしら?」なんてのがそれなりに出てくるんだろうなぁ、って方が気が重い。
 総選挙まで居続けた麻生氏に比べれば潔い、なんてトチ狂った意見も多少聞こえないではないですが、あの時、リーマンショック直後で、しかもすぐに補正予算、次年度予算の審議に入る状態で、民主政権が政権取ってたら、さぞかし素晴らしい国会運営になったと思ってるのでしょうね。現状を見てそう思える理由がわかりませんが。
 ま、それでもそれなりに感慨がないわけではないので、去年の衆院総選挙から日記に書いた要所要所のコメントを振り返ってみると……

  それでは三ヶ月後の反応、主にマスコミの報道を楽しみにしております。 (2009/8/30)
 まあ、これは選挙前日ですが、その三ヶ月後のコメントは……

  風向きが変わってきましたかねえ (2009/11/14)
 正確には二ヶ月半後ですが、補正予算凍結により景気回復に水を注され、まともにそれに替わる景気対策を行わなかったことへのマスコミの反応ですね。その後、自民の決定ほぼそのままの対策案を提出、可決するのですが、なんなんだかなぁ。

  もういい加減KY連呼はどうかと (2009/12/21)
 そう言えば、「KY」って言葉、すっかりマスコミでは見られなくなりましたね。「 本当に空気が読めない 」というものがどういうものか、どんなに恐ろしいことか、わかったからでしょうか? 空気が読めない以前に自民党への反発しかなかったんですが。

  なんか疲れてきた (2009/12/23)
 この頃にはわりと政権バッシングの記事も増えてきましたが、叩く内容が「前から言われてたことだろ」というものばかりで、流石に私も疲れてきてたようです。はは……

  「2020年までに環境、健康、観光の3分野で100兆円超の需要を創造して400万人以上の新規雇用を創出する目標を提示。」 (2009/12/30)
 そういえばこんなこと言ってたって、私もすっかり忘れてましたわ。多分 鳩山氏本人も忘れてる んじゃないでしょうかね? 流石にこの頃はマスコミも「具体性がないが、大丈夫か?」という、否定と不安のニュアンスが強かったですが、そういう問題ではなかったことは、今になってみればご理解いただけたことと思います。

 まあ、明日以降の報道と民主の動向がどうなるか、期待せずに楽しみにしております。


2010年06月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#20

  デュラララ!! #20「黄天當立」。「首なしライダー」と「切り裂き魔」が一緒に黄巾賊の集会を襲撃したと思い込んだ黄巾党はダラーズへの敵対意識をいよいよ高め、正臣はその真偽を探るためにダラーズの一員である門田たちと接触、切り裂き魔が本当にダラーズなのかと、ダラーズのリーダーを聞こうとする。正臣はその行為自体が過去恋人を助けられず足をすくませたことの代償行為だと指摘されつつ、それを自覚して、それでも今の居場所を傷つけた奴を許せないと言葉を返す。その言葉に、門田はダラーズの創始者の正体を知る男の連絡先を教えるのだが……それはあの臨也。
 過去、いいように弄ばれ最悪の事態を招かされたことのわだかまりから躊躇するが、結局臨也に遭いに行く。しかし臨也が残酷な笑みと共に告げたダラーズ創始者の招待は……

 いよいよ事態は臨也の思うつぼに。自分は直接動くことなくダラーズと黄巾賊の対立を煽りながら、対立を避けたいという帝人の気持ちや同じ過ちを繰り返したくないという正臣の痛みすらも利用していく。
 そして正臣はついにダラーズの創始者が帝人であることを知ってしまう。そのショックを押し隠す正臣だが、そんな時、隣のクラスの滝川が暴走した黄巾賊の一部のダラーズ狩りに遭ってしまう。その中心となってるのは、正臣がどこか胡散臭く感じていた新参者の法螺田。が、門田はその法螺田の名に聞き覚えがあるよう。つか、沙樹の誘拐・リンチの事件の時に、その名前が出てたりするんだけどね……臨也が帝人に「壊滅したブルースクウェアの残党が黄巾賊に潜り込んでる」と言ってたのだけど、単なる軽挙ではなくかなり悪意を持って事態を悪化させてるよな、こいつ。
 黄巾賊のリーダーとは言え、まだ少年の正臣が友人の秘密、それも彼が今まさに衝突しようとしてる組織のリーダーであることを知り、心穏やかでない。今度こそ間違えまいとする正臣だけど、それすらも臨也の想定内なのかもしれない。
 臨也絡みと言うと、「チョコレート」の話が出たけど、それもちょっと今後の展開に関わるかも。
 他には遊馬崎が過去に続いてヤバイ面を見せたり、なんだり。でも狩沢とこいつの歪み方は、外界に対し心を閉ざし開き直ってるからのやばさだから、まあそんなに複雑と言うことでもないのだよな。
 それにしても、門田が「切り裂き魔はもう出ない」と断言した根拠が「奴は平和島静雄に喧嘩を売った」というのが、無茶苦茶だがすごい説得力だw


2010年06月04日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] あれこれ言う気もない、と言うと嘘になるが

 鳩山首相・小沢幹事長辞任で、民主の支持率が10%ばかり回復してるってことは、「少なくとも国民の10%はバカ」ということですね。見え見えの茶番なのに……
 元から支持の20%弱が全てバカと言うことではないし、今回支持しない70%強がバカでないということでもないので、まあ、実際にはどのくらいバカなんだか。まあ、私もバカの側である可能性はきわめて高いんですが。(えっへん)

[アニメ] 四畳半神話大系#6

  四畳半神話大系 #6「英会話サークル「ジョイングリッシュ」」。京都の大学に在籍する「私」は、あこがれていたバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、どれかひとつに絞って失敗するリスクを回避するため三つのサークルを掛け持ちすることにした。その一つである英会話サークル「ジョイングリッシュ」では思うように英語スピーチが出来ずサークルの輪の中に加わることが出来なかったのだが唯一親しくしていた社会人メンバーで歯科助手の羽貫さんからもっと感情に身をゆだねなさいとアドバイスされ、腐れ縁でその腐れた縁を切りたくてしょうがないのだが彼の所属するレポート代行組織「印刷所」に頼り切りのために切りたくても切れない悪魔のような友人・小津のことをおもしろおかしく、情感を込めてスピーチしたところ、「週刊オズニュース」として一躍サークルの人気コーナーに。
 そんなこんなで羽貫さんと徐々に親しくなるのだが、「私」より前から羽貫さんと知り合いらしい小津によると、羽貫さんは親しい人としかお酒を飲まず、すなわち飲みに誘われるということは羽貫さんから親しいと認められた証拠だという。
 そんなある日、なんだかいつもと違い精彩を欠いた羽貫さんからついに飲みのお誘いがかかる。しかし、実は「私」は今羽貫さんを含む三人の女性と深い関わりを持つか持たないかの瀬戸際に立っており、その三人の中の誰を選ぶかで「私」は悶々とするのだが……

 出だしが毎回同じでも手抜きじゃないんですよ(再度強調)。
 今回は三つのサークルに同時に所属して、そこで平行して起こったことが三話に分けて描かれる。つか、最後に誰を選ぶかが違うんだけど。
 三人の女性とは歯科医助手の羽貫さん、城ヶ崎先輩の恋人であるラブドールの香織さん、もう一人はいきなり文通相手の樋口恵子さん。ん? 樋口?
 これも原作の要素を再編してオリジナルを大量にぶち込んで膨らませてるけど、違和感はない。これはシリーズ構成・脚本共著の上田誠氏の功績かなぁ。
 原作で羽貫さんは英会話教室に通ってるというのは書かれてたけど、今回の話はそれを膨らませ、あと樋口先輩の弟子入り話、それと映画サークルみそぎの話の一部を持って来た感じ。いや、こう書くと原作未読の方はなにがなんだかわからないとは思いますが。
 ともかく、徐々に羽貫さんと親しくなり、それなりに下心もあるが義侠心もあって他の女性二人を振り切り羽貫さんの元へはせ参じるが、羽貫さんはものすごい酒乱。そんな羽貫さんに「私」は理性と言うよりはもうほとんど石橋を叩いて叩いて粉々にしないと安心しない臆病さと幾分かのプライド故に、どう見ても千載一遇のチャンスなのにトイレに逃げ込んでしまう。結局、羽貫さんの惨状をかぎつけた小津によって救出されるのだが、羽貫さんは泥酔するとやたらと他人の顔を舐めたがるという妙な癖があって、それで親しい人間としか飲まないのだという。
 こんなことであれば別の選択肢を選ぶべきだったという叫びと共に、いつもどおり時計台の時計が逆回転。もっとも、今度は数時間前だけども……
 それにしてもなんで香織さん預かってるんだろう? それと、アニメだと羽貫さんは樋口師匠の恋人ということになってるのか。(原作では 歯科医と不倫中。もっとも、資産家の娘と結婚してその実家の援助で医院を持った歯科医が、歯科医助手と不倫するってのは良く聞こえる話。そいでもって不倫がばれて離婚して医院を畳んで別の場所に開業するとか……


2010年06月05日() 旧暦 [n年日記]

[読書] 数えずの井戸/京極夏彦

 旗本青山家の当主である播磨は、幼少の頃よりひとつの秘密を抱えて育っていた。それは、何を見てもどこか欠けているような、本来より数が足りないような気がしてならないこと。何をしても満ち足りることがなく、そうであるのは自分だけだという自覚の下、それはそういうものなのだと、諦めて生きていた。だから道場の悪友と白鞘組などと無頼の集まりを作ってみても、何も満たされることもなく、それも当主になってから自然と離れるようになっていた。
 伯母が実力者である大久保家の娘との縁談を無理矢理まとめようとしても、良いとも悪いとも言わずにただ流されるだけだった。しかし、実は青山家には拝領の品である姫谷焼きの十枚そろいの皿が眠っており、大久保家との婚儀はそれを譲ることが条件であることを、播磨は知らなかった。
 一方、その頃菊という娘が奉公に出ていたお店から暇をもらい長屋に住む母の元に戻ってきた。人並み以上の容姿を持つが自覚がなく、周囲からは頭が弱いと見られていて、その容姿故に回りで勝手にいざこざが起きていることも気付かず、嫉妬に狂った女性から責められれば、自分の責ではなくとも、それはやはり相手を怒らせた自分が悪いのだと思ってしまう、そんな娘だった。
 しかし、お菊親子を影から支援する侍が実は青山家の御側用人十太夫であったことから、二人と周囲の運命は大きく狂い始める……
 「嗤う伊右衛門」で「東海道四谷怪談」を独自解釈で純愛ものに仕立てた京極夏彦が今度は「番町皿屋敷」をベースにして、再び独自の解釈をしていく。恐らく、冒頭にある「どうしてお菊は化けて出てくるのか」「足りぬとわかっている皿を毎夜数え続けるのか」という疑問から出発してるのだろう。
 主人公である青山播磨は、何を見ても一つ足りないのではないか、全部揃っていないのではないか、と感じてしまう男とされている。一方、お菊は少し頭が足りないと周囲から見られており、数え出すときりがなくなってしまうので数えられるものを目にしようとしない、数えることが出来ない空を好んで見てるような娘で、むしろ自分が世間の余分もののように感じ、しかしそれでいて自分はこれで十分なのだと常に考えていた。
 そこに青山家家宝の十枚揃いの皿を狙う大久保家や、播磨を見初め手にしようとする我の強い大久保の娘綺羅、いつも人から褒められたいと願っている、善良ではあるが小人物の青山家側用人柴田十太夫らが絡み、皿騒動とも言える陰惨きわまりない事件へと突き進んでいく。中でも重要なのは、播磨の朋輩である旗本家の部屋住み・遠山主膳。元の番町皿屋敷の青山播磨は正確には青山播磨守主膳という名であり、青山主膳を二人に分けたのが青山播磨と遠山主膳であることが名前からもわかる。主膳も何をしても満ち足りぬと感じる男だが、播磨と違い、それが苛立ちと破壊衝動につながっている。そして、播磨も自分と同種の人間であることを見抜き、なのに自分と同じようにしようとしない播磨に怒り、嫌悪している。
 播磨と主膳、播磨とお菊、お菊と綺羅、いくつもの対比が入り交じりながら、話は進んで行く。それは章立てが「××数え」「数えずの××」というのが交互になっていることでもわかるし、各章のデザインが最初は白地に黒丸、その裏が黒地に白丸なのが、徐々に色が入れ替わっていき、最後は完全に逆転してしまうことでもわかる。この辺の凝った装丁は京極作品ではおなじみだけど。
 また、皿屋敷伝承は幾つもの異説があり、その異説も取り込んで構成している。播磨の父の名が鉄山というのもその一つであるし(播州皿屋敷の主人公が青山鉄山)、お菊の父の名などもそう。
 そして最後、惨劇の夜が訪れ、播磨と主膳は二人で一人の青山播磨守主膳となり、お菊の遺体は井戸に投げ捨てられ、そして青山家は血の海に沈む。が、それが具体的に語られることはない。ただ、第三者の話を通して顛末が語られるが、「何があったか」は語られるても、「何故そうなったか」は語られない。播磨は何故そのようなことを言ったのか、何故そのようなことをしたのか、それは読者が想像するしかない。
 最後には惨劇しか残されなかったが、惨劇の末に播磨は満たされるということを手遅れながらも知り、菊は好きだった空だけを見て眠りにつくことが出来る。岡本綺堂は番町皿屋敷を悲恋ものとして描いたそうだが、京極夏彦は「満たされぬ」「満たされたい」という誰もが持つ願望・思いを、数えて足りぬ皿に重ねて描いた。浮世離れした登場人物が多いが、中々に佳作。


2010年06月06日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイジャー#17とW#38

  ゴセイジャー #17「新たな敵!幽魔獣」。ウォースターを倒し、あとは天の塔の復旧を待つだけのゴセイジャーたち。ところが、有名人が次々に襲われヘドロにされるという事件が起こる。アラタたちが調査を開始すると、襲撃現場周辺に土を掘り返したような跡が続いてるのを見つける。そんな中、アグリたちが土の中から人々を襲う敵を発見。その新たな怪人、ツチノコのト稀ズによれば、毒でヘドロにされた人々は大地を汚染するという。人々はト稀ズを倒さない限り元に戻らないのだが、土の中を移動するト稀ズを捉えることができない。天裝術により有名スポーツ選手に化けたハイドがおびき出すが、ト稀ズの背後には古代より封じられてきた幽魔獣たちがいたことがわかる。

 新しい敵に変わって新展開……というほどのアレではないよなぁ。とりあえず新しい敵になっても怪人の名前がSF映画ネタなのは変わってないようで、それは良かった。
 今回のト稀(マレ)ズは、どう考えても元ネタは「トレマーズ」。土の中を移動するという点は共通してるけど、さすがにあの映画独特のおもしろみはあまり関係ないよう。あと、サバイバル夫婦は出ないのか!?(でねーよ)
 敵の幹部も筋グコン(キングコング)とか……膜インって何だ? と思ったら「マックィーンの絶対の危機」だそうで。わかるか、そんなのw あと、チュパカブラの武レドランって……ブレドラン、あっさり退場したと思ったらそっち方面に。つか、チュパカブラって……確かにチュパカブラは宇宙人って説もあるけど。
 そんなこんなで、敵のデザインのモチーフもUMA(未確認動物)やそうじゃないかと言われる妖怪のよう。ウォースターはひねり過ぎだったからなぁ。
 あ、あと今回は六人目の戦士登場の回でもあるけど、今回の六人目ゴセイナイトは護星天使じゃなく、長い年月を経て人型に変身できるようになったゴセイヘッド。地球を護るということについてアラタたちと意見を対立させるみたいけど、まあ、すぐに馴染んでしまうような気が。


  仮面ライダーW #38「来訪者X/ミュージアムの名の下に」。フィリップの記憶を消したのは、今回の依頼人である山城博士だった……自分の家族のことを知ってるのかと問い詰めるフィリップだったが、山城は記憶を消しただけで何も知らない、と言い張る……
 単なる被害者ではなくミュージアムからの資金提供に積極的に荷担していたということで、竜たちに山城を引き渡すが、フィリップの心の動揺は収まらない。そんなとき、若菜からの電話があり、フィリップに「一緒にこの街から逃げてくれ」と懇願する。若菜はいよいよ冴子の代わりにミュージアムの全権をまかされることになる、そうなってしまえば雁字搦めで逃げられなくなってしまうのだ。
 鳴海探偵事務所の面々は家族も同然、しかし若菜を放っても置けない……どちらとも決めかねるフィリップを「男の仕事の八割は決断。フィリップ自身が決めることだ」と見守る翔太郎。待ち合わせ時間間際になっても決めかねるフィリップを「とりあえず駅まで行こう」と連れ出す翔太郎だったが、駅につくと、亜樹子から電話が……イナゴの女に警察署が襲われ、そのどさくさに紛れ逃げ出した山城が、家族に会いに行こうとするも果たせず倒されたという。そして今際のきわでフィリップに話したいことがあると言っているのだという。
 病院に駆けつけたフィリップに、山城は犯した罪の謝罪と、フィリップの本当の名前が園崎来人であること……園崎家の一員であることを明かし、息を引き取る。
 自分が園崎の人間……そして若菜の弟であることを知り、若菜との間に感じたのは家族の絆であったことを知り、若菜を一人にしておけないとやはり二人で街を出ることに決める。
 しかし時間に遅れてついた待ち合わせ場所にいた若菜は、別人のように冷酷になり、フィリップを襲って来た……

 これまで匂わされていたけど、やはりフィリップは園崎の一員。そして冴子・若菜の弟。どうして記憶を消されていたのか、その辺の話は不明だけども、家族である若菜が苦しんでると言うことで、若菜のために一緒に風都を出ようとする。が、逃げだそうとした若菜は琉兵衛に捕まり、フィリップが再開した時には別人のように……フィリップが弟・来人だと知りつつ、始末しようと攻撃を加えてくる。洗脳、なのかな。これまでミュージアムの仕事を嫌がってたのが別人のようになってるし。
 フィリップは自分の出自もさることながら、若菜が変貌してしまったことにショックを受けるが、これは時間が解決するしかないのだろうなぁ。でも、残り話数から行っても、これから事件が立て続けに起こってそれどころじゃなくなるような。
 事件というと、財団Xから派遣された白スーツの男、ミックにメモリを奪われ海に堕とされた冴子を助け、「言う通りに動け」と……ミュージアムの実権を奪い、財団Xの管理下に置こうとしてるのかな? でも冴子のドライバも壊れ、どうにも冴子はいいように使われるしかないような……
 山城も攫われたとは言え資金と設備に魅力を感じ、積極的にミュージアムに荷担し、その報いを受けるように始末され、息を引き取る。最期につぐないのようにフィリップにその出自を明かすけど、それも何かに貢献できてるわけではないのが、また……
 これからライダー・ミュージアム・財団Xの三つ巴になるのかなぁ。あ、それとシュラウドもいたか。ライダーの味方、ってわけではないからなぁ。
 今回は番組の終わりに劇場版の宣伝が。新型メモリをめぐっての事件になるようなのだけど、サイクロン・サイクロンやジョーカー・ジョーカーっぽい姿、この前倒されたウェザードーパントの姿も……どんな話になるんだ?


2010年06月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ま、一応ポインタ残すだけは残しときましょ

 いまさら細かいことを言う気もないけど(どうせ数ヶ月でボロ出して騒ぎになるのは目に見えてるんだから)、その落差のための指標を集めときましょか。

  【菅首相会見速報】「最小不幸の社会」づくりを目指す産経 )。
  【世論調査】菅新首相に期待57%、比例投票先は民主34%に急伸産経 )。
  すごいぞ“菅効果”「新首相に期待」57%スポニチ
  菅次期内閣に「期待する」57.3%、鳩山内閣発足時には及ばず FNN緊急世論調査FNN news
  参院選、単独過半数目指す=民主・輿石氏時事
  菅新首相:経済財政政策も「脱小沢」、財政再建派を重用bloomberg

 今目につくところではこんなところかな?
 これとは関係ないけど、 【菅首相誕生】鳩山氏とは異質の湿った軽さ パフォーマンスの菅氏産経 )。ちょっと見出しだけで笑ってしまったw 2ch辺りでは菅氏は「カイワレ大根のO-157騒ぎの時の無意味なパフォーマンス」や国保未納を責めた直後に自身も未納だったことが判明し党代表を辞任、まではいいもののその後に「お遍路に出かける」という、なんだかよくわからないパフォーマンスで有名なのだよね、確かに。他にも、国会中継の最中によく居眠りしてるのが映されたり……たまたまというレベルではなく、友人から聞いたところによると党代表選出の会議の日の昼にも居眠りしてる(ように見える)姿が映されたとか。ナルコレプシーか何かなのかしらん?
 政治家にパフォーマンスは必要にしても、実の伴わないパフォーマンス倒れな人物なんだけど、さて、今後一ヶ月どうなるやら。ひょっとしたら「なんでこんなことを一生懸命報道するの?」という芸能ニュースが頻繁に流れるかも。

[アニメ] キルミン#35と怪談レストラン#23(終)

  キルミンずぅ #35「ダブルでおまかせ!ハグハグリーダー!?」。動物と触れあう神浜市のイベント「神浜ハグハグウィーク」が近づき、神浜小学校でも各クラスごとにリーダーを決めてイベントに合せた活動をすることになる。特になにも考えず「リーダー」と聞いて立候補してしまったカノンと、間違いで立候補と勘違いされたリコがクラスのリーダーになるのだが、カノンはミサからも発破をかけられ、指導者にふさわしいところを見せようとするが、空回り。結局リコやタマオたち主導で、鳥の巣箱作りをすることに。
 実際の巣箱作りでもカノンはいいところを見せられず事実上雑用ばかりで機嫌を悪くするが、ツバメの親鳥がケガをして落ちてるのをクラスのみんなが見つける。ツバメは獣医に見せることになるが、もしツバメに小鳥がいたら、親がいない小鳥は飢えてしまう。リコたちはツバメの巣を探すことにし、カノンもそれに便乗するのだが、また見栄からのやる気が空回りしてしまう。

 今回はイベントでクラスのリーダーになったカノンが母であるミサからの期待に応えようと空回りするのと、とっくにリコたちの変身のことを知ってるカノンからキルミンの秘密を守ろうと四苦八苦するリコたちのドタバタがメイン。カノンは自己顕示でばっか動くんだけど、空回りの上に妙に律儀に仕事をしてるから憎めない。リコたちもツバメの巣を探そうとするのだけどカノンの目があることもあってそっちが気になるせいか、やっぱり上手く行かない。
 タマオがツバメにキルミンしてツバメの話を聞こうとするのだけど、なんとか飛べる鳥に変身したものの半身したのはツバメでなくスズメ。「メ」しか合ってないとがっかりするタマオだけど、その必死さに応えたかのように、ツバメの巣のありかのイメージを受け取ることが出来る。それをヒントに無事に巣を見つけたリコたちだけども、小鳥が巣から落っこちて地面に激突しそうに……
 それを助けたのはコウモリに変身したカノン。リーダーとかなんとか忘れて思わず助けてしまったのだけど、そのコウモリがカノンと知らないクラスメイトから「カッコイイ」と思われることに。混乱してイメージを上手く伝えられないタマオを叱咤して落ち着かせたり、そういうところ出せばいいリーダーになれるだろうにねえ。
 なんだかんだでリコたちとの活動を楽しんだカノンは、「呆れた」と言いつつ楽しそうにその事をミサに報告するが、ミサは冷酷に「御子神の子とのお遊びはもうやめなさい」と……なんだか追い詰められ思い詰めてるのはミサの方に見えるけどなぁ。パルスといいカノンといい、御子神家や人間への敵愾心が薄まりそうなのに、例の宇宙人男やらの暗躍で敵対が煽られてるような……
 しかしナギサ、初めて自分の的に当たったって……


  怪談レストラン #23「怪談レストラン最初の客」。怪談好きのシュウの提案で、夜中に学校の七不思議巡りをすることになったアコたち。呼んでもいないのに話を聞いたレイコが例によって「霊やオバケなんているわけがない」と小馬鹿にして割り込んでくるのだが、実はレイコには霊や死後の世界を否定する理由があった。

 怪談レストラン最終回。子ども向けライトホラーとして、結構楽しかったんだけどなぁ。
 最後のエピソードは、これまでアコたちをバカにするように霊やオバケの話をバカにしてきたレイコ。が、レイコがそうするのには理由が……
 彼女には兄がいたのだが、三年前に海水浴中の事故で故人に。一緒にいたレイコに母が「どうしてちゃんと見てなかったの!」と思わず言ってしまったため、兄の死に自分の責任を感じたレイコは、兄と会えることを期して幽霊や不思議体験のスポットを巡り歩いたが、兄と会えるはずもなく、幽霊などの存在を否定するようになってしまった。
 それだけではなく、亡くなった兄はアコと同じ小説家希望だったため、アコに兄の姿を重ねて反発してもいたのだった。
 が、学校にいたはずのレイコたちはいつの間にか夜中の三時にだけ営業してると噂の怪談レストランに……そこでレイコは、亡き兄からのメッセージを受ける。
 ホントにもうちょっと続けて欲しかったんだけどなぁ。地獄巡りの話とか、教養的な意味で良い話もあったし。残念。


2010年06月10日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#21とWORKING#10と大魔王#10

  デュラララ!! #21「五里霧中」。ついに一部黄巾賊によるダラーズ狩りは、帝人の周辺まで及んできた。ダラーズの掲示板を見ても不安と恐怖と何もしないリーダーへの不満が渦巻いており、どうすればいいのかわからない帝人はダラーズから距離を置くことしか出来なかった。
 一方、ダラーズと黄巾賊の抗争に責任を感じた杏里は、黄巾賊内にいる「罪歌」の「子ども」にダラーズ狩りを止めるように頼むのだが、これが逆効果。不思議な力で黄巾賊メンバーを操る人物がいると、「首無しライダー」を擁するダラーズへの疑いにますます信憑性を持たせる。
 だが、彼らを操ってたとおぼしき人物の特徴が杏里に酷似してると気付いた正臣は、この件への追求をきつく禁止するのだが、それに法螺田たちをはじめとする新参メンバーが不信感を持ち始める。
 そんな事態になってると知らない帝人は、現実から逃避しつつも「自分にとってダラーズとはなんなのか」を煩悶し続けた末、数日ぶりにダラーズの掲示板を見る。相変わらず不安と猜疑と不満が渦巻く中に、「ダラーズの異議」を問いかけると、リーダーへの不満が綴られる中、「リーダーとかじゃなく、自分たちの手でダラーズを良い場所にしよう」という書き込みが……図らずもそれは、かつて架空の組織であったはずのダラーズが暴走をし始めた時に、帝人がみんなに投げかけた言葉だった。
 「自分にとってダラーズとはなんなのか」その原点を思い出した帝人だったが、丁度その時、杏里とおぼしき来羅の女生徒が黄巾賊に連れ去られたという情報を目にする……

 ついに話も大詰めに。原作三巻分を2クールで消化という、かなり贅沢な作り(原作にそれだけ広がりを持った世界観の下地があればこそだけど)のこともあって、いろいろ振りまかれた伏線が色々と収束していく感じ。
 すべての元凶の臨也は自分の思った通りの絵図が展開していくことに愉悦し、それ以外のほとんどの池袋住人は日々高まっていく不穏な空気に不安を募らせていく。そんな中で勢いを得てる小物が数人。元ブルースクウェアの法螺田たち。でもそれ以外にも、セルティに襲われた誘拐犯たちも混じってるような……
 この事態のキーマンとなる帝人たち三人は、お互いの正体を知らぬまま、焦燥と不安からどんどんドツボにはまっていく。一番事態打開のために積極的に動いてるのは杏里だけど、その特殊な力故に、逆にダラーズへの疑いを深めさせ、彼女を庇おうとした正臣は、組織内で窮地に追いやられていくことに……杏里はその気になれば肉体的危険は被らないけど、それは彼女の一番望んでいる「居場所」を失う危険を常にはらんでいる。正臣は、自分の大事な人たちの仇を討とうとして、逆に彼らを危険に陥れている、のみならず信頼すら揺らぐことになり、帝人は友人たちが巻き込まれてることすら気付かず、自分と組織との関係に悩む。
 しかしまあ法螺田、ホントに憎たらしい小物ぶりだなぁ……ところでOPやEDにも羽島幽平出てきてるけど、まだ本編に本格的に絡んではいないよな……


  WORKING!! #10「疑惑の真相…、なずな働く。」。伊波の父襲来からこっち、小鳥遊への恋心を意識してしまった伊波。しかし当の小鳥遊はその事実に気付くこともなく、女装写真の拡散に戦々恐々したり。そんな中、伊波の男性恐怖症克服のために一緒にバイトから帰る小鳥遊を、彼の妹なずなが見てしまい、二人の関係を探るために「社会体験」と称してワグナリアでの一日体験バイトに入り込む。
 え〜、いや、普通に労働法関連に抵触とか……しないのか? よく考えたら小学生のバイトはダメってことはないのか。でも、本社の就業規定には反してそうだけど、それ以前の問題だからなぁ、ここ。
 変人ばかりのワグナリアメンバーを見ても動じないなずなも大人物かもしれない、てか、伊波に「お姉ちゃんたちみたいにいろいろしてもらおう」って。道踏み外し以前に手遅れっぽくね?
 それはそうと、今回も松本摩耶はモブキャラ止まり、と。


  いちばんうしろの大魔王 #10「阿九斗の帝都大戦争」。スハラ神が発したけーな暗殺命令を機に、阿九斗の魔王化が一気に進行。身勝手な神の命令からけーなを護ろうとする阿九斗と、政府機関、そしてスハラ教祭司の座を手にした照屋栄子率いる甲賀・伊賀忍軍が魔獣と共に学園に立てこもった阿九斗への総攻撃を開始する。
 その中にはスハラ神と祭司からの命に背けず、命令に従い先陣を切って切り込む服部絢子の姿も……

 うーん、原作の情報量に対し尺を短くしすぎというのはあるんだけど(ただでも宗教とかの要素が出てくるし)、それでも脚本が赤星氏でなく吉岡氏ならなぁ、というのはどうしても思ってしまう。吉岡氏が赤星氏を鍛えてるって側面も、ひょっとしたらあるのかもしれないけど。
 それはともかく、なんやかんやで最終決戦。若干唐突気味だけど黒幕の大和望一郎の登場だとか、照屋栄子の暴走だとか、5話からこっちすっかり影の薄くなった江藤不二子が大活躍だとか。
 しかし阿九斗、「全部終わったら君を大事にするよ」って、多分絢子の言葉の意味、まったく届いてないんだろうなぁ。そこら辺、朴念仁というか、朴念仁過ぎて害悪というか。