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2006年01月21日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 君は、「じゅげむ」を全部そらんじられるか?

 私は言えます。じゅげむじゅげむごこーのすりきれ……

  フェイト/ステイナイト #2。#1の印象から特に変化なし。設計ミスの部分はやはり確かそうだ。ひとつは詰め込みすぎでテレビシリーズに再構成する冗長性がほとんどないこと。ふたつ目は、すべてのシーンが「気張りすぎ」で、メリハリがつけられないのと肝心のシーンに力を重点的に配分できない、ということ。ダメな点はこの二つでほとんど説明できてしまうのが……幾分なりかは持ち直すこともできるかもしれないが、根本の設計に問題があるので根本的な問題解決は無理だろう、という印象を強くした。キャラクターの多彩さと戦闘主体というところを生かせばあるいは、だけど。

  落語天女おゆい 。今回から江戸時代編。戦闘は相変わらずメタメタだけど、全体としては思ってたほどにはメタメタではない。日常シーンの掛け合いが結構面白いから。陰気メガネはますます変なキャラになってくし、最後のじゃれあい的サービスシーンも悪くなさげ。圓朝とか、江戸時代のキャラとの掛け合いがどうなるか次第かな? 圓朝が意外とスカしたキャラでなかったので好印象。でもやっぱり戦闘シーンで落語の呪文とか出されると、緊迫感が思いっきりそがれますなぁ。元々あまりないけど。
 ところで舞台は思っていたより時代が下ってなくって、慶応三年とか。なんだ。必殺からくり人血風編のちょっと前なんじゃん。っつーか、時代的に大分混乱してる時期なんだけど、大政奉還云々とかは描かれるのか? 描かれんだろうな。

  それゆけ!徹之進 。わりと尖ったネタにも関わらず現実の事態の方が先行してしまった、ある意味運の悪い番組ですが、内容自体は堅調。徹之進は成り行きでセレブたちのペット犬トリミング大会に出場することに……
 ライバルの黒壁一家登場? 奇抜なトリミングをブームにして、一儲けを企み、御用達のペットトリマー・ゲイリー蒲田に無茶苦茶なトリミングをさせるのだけど……そりゃ、ウサギだのブタだのの格好をさせられたんじゃ犬もたまらんだろうねえ。犬楽園でもセト様がそんなの流行らせられたんじゃたまらないと大会でのゲイリー優勝阻止を目論む。最後は結局犬を思いやる心に目覚めたゲイリーにより野望は挫かれ大団円。ゲイリーも悪人ってワケじゃなかったあたりが後味がいい。でも、「お前に出来る返事は「はい」か「イエス」か「ボクにまかせるタイ」じゃ!」って、無茶苦茶すぎますがな、セト様。
 三話目で堅調な面白さを見せてるので、この路線で行けば結構良さげかな?

[映画] 炎の戦線 エル・アラメイン

 1942年、イギリス軍の圧倒的物量による反攻に、ジリ貧状態になっているエル・アラメインのイタリア軍最前線。学生からの志願兵セッラはそこに赴任する。しかしそこは彼が想像していた勇者の勇ましさとも戦争の詩情とも無縁な、放火と灼熱の太陽に晒された地獄だった。彼を陣地に案内していた伍長は目の前で敵の砲撃に吹き飛び、水も食料も十分に行き渡っていない。昼も夜も敵の襲撃に怯え、何年も故郷に帰れず、本部からは見捨てられたかのように冷遇され、しかしそれでも頑強な抵抗の意思を見せる兵士たち。
 セッラもそんな彼らと生活を共にするうち、戦争の現実を知っていく。そして、ついに初めての本格的な戦闘に遭遇する。

 イタリア軍ってえと「次はイタリア抜きでやろうな!」とジョークにもされてるように、弱い軍隊の代名詞みたいに扱われることも多いけども、ここで描かれるイタリア軍はとにかく熱い。故郷に帰る日を夢見ながらも、援軍の命令に「死ねと言うことですか?」と上官に聞き返しつつ、黙々と死地へと向かう。まず生き残ること、そして軍人としての義務を果たすこと。リッツオ曹長やフィオーレ中尉など、誇り高い人間が前線と後方の戦争のひずみに飲まれていく。
 実際のエル・アラメインの生き残りからの証言を元にしたらしく、そこには理想主義的反戦主張も、過度の美化もない。まあ、実際はもっともっと悲惨だっただろうとは思うけども、それでも画面から伝わる砂と灼熱と砲火の臭いは戦地の臭いの一端を伝える。
 ただ、主人公がいつまでいてもヒゲが綺麗にそられていたことが興ざめだったのと(水は厳しく配給宣言を受けていたので、ヒゲなんか剃りようがない)、最後の戦死者の墓地を流すのがおためごかしっぽかったのが、ちょっといただけなかった。


2006年01月22日() 旧暦 [n年日記]

[特撮][アニメ] フットサルやろうぜ?

  エウレカセブン 3クール目最後の話、なんだけど……ホランドはノルブの指示に従い、いきなりゲッコーステートの面々でフットサルをやると言い出す。まったくもって意味のわからないメンバーだが、昔一人でサッカーの練習をしていたレントンはエウレカにいいところを見せられると嬉しそう。しかし、ムーンドギーは本格的にサッカーをやっており、しかもレントンは一人で遊んでいたので他人にパスを出せないという大欠点が……めきめき腕を上げてしまったエウレカにも邪魔扱いされる始末。そんな折、ノルブがどこかから本格的なフットサルチームを連れてきて、試合をすることに……
 っつーかこの期に及んで、って前回も言った気がするな。いや、どう見てもバカ話です。本当にありがとうございました。って、「ノルブ」だからサッカーやりたかっただけだろう? とか思わず画面の前で突っ込んでました(ケンツェ・ノルブ監督 ザ・カップ 参照)。最初は調子に乗っていたレントンがどんどんその地位を失墜させていくところがなかなか愉快。エウレカも、人間らしくなったはずなのに最初の頃みたいに男の子の少年ハートをグサグサえぐる言葉を平気で投げかける。結局、最後はパスすることができるようになったレントンからエウレカがボールを受け、さらにツインシュートでゴール(でも試合は大負け)。立花兄弟かよ! なんとなくいい話で終わったようにも見えるけど……なんだこりゃ(笑)。でも一方でデューイは実効支配権を握り、ついにコーラリアン殲滅の為にグレートウォール突破を宣言する。
 事態はいよいよラストステージ。月光号もデューイも、グレートウォール突破をめぐっての最終決戦前。OP・EDも新曲になる。新OPは こちら で見られる。アメージング・グレイスの旋律から入るイントロでなかなか良さげ。

  マジレンジャー 。命の尊さに目覚めたが、ン・マ転生の依代に選ばれてしまったティターン。そのティターンはン・マ転生を防ぐために、入ったものを永遠の眠りにつかせる湖に向かい、芳香はそれを手伝おうとする。芳香を心配して一緒についてきた蒔人だが、ティターンを信用しきることができない。そんな蒔人の心配をよそに、芳香はティターンに人と支えあうことの尊さを語る。だが、ン・マ復活の為にティターンを葬ろうとワイバーンが追ってくる。
 まあ、それはさておき、ウルザード復活。赤いウルザードはパワーアップした「ウルザードファイアー」でした。最終回辺りは親子そろい踏みですかね? 芳香やマジレンジャー、そしてウルザードファイアーによってワイバーンは倒されるが、ダゴンによって結局ティターンは倒され、ン・マがついに復活する。次回はティターンと並んで暗黒神内で独自の動きを見せるスフィンクスが相対するらしいけど……自らの知的探究心に大きく動かされているようで、単純に敵って感じでもないのだよなぁ。

  響鬼 最終回。清めの儀式から一年後。桐矢はヒビキの弟子として順調に修行を重ね、明日夢は明日夢で医者を目指し、日々邁進していた。しかし、明日夢はこの一年、ヒビキにはまったく会っていなかった。甘味処たちばなの面々も、そんなヒビキと明日夢の関係を心配する。明日夢は明日夢でヒビキとのことは思い出、と言いながらも、子供を助けようとピンチに陥った際に、ヒビキに助けを求めようとして桐矢に連絡をとる。が、思いとどまり、自力でどうにかしようとする。結局は明日夢からの連絡を不審に思い駆けつけた桐矢に助けられるが、桐矢は桐矢で勝手に鬼の修行を投げ出し自分の前から消えた明日夢にわだかまりを持っており、明日夢に厳しい言葉をぶつける。そんなときあきらから持田が魔化魍に攫われたと連絡が入り……
 相変わらずツッコミどころは満載だが、テーマとしてはけりをつけましたな。明日夢は単純にヒビキを頼り、その背中を追いかけるのではなく、ヒビキの背中を見つつ自分の夢を追いかける。そのことを決心したための一年だろうし、近くにいて別の道を歩んでもヒビキの弟子であると納得できたからの最後のシーンだろう。
 桐矢も嫌味で自信過剰なキャラは変わらないけど、明日夢を通して他人を認めることができるようになるまで成長。道は違ってもライバルってことだろうな。
 館の男女は健在、しかも館の男女自身も何者かに「つくられたもの」で(でも最後に現れた創造主と思しき男女も、また誰かに作られたのかもしれない)、ある意味自我に目覚めたスーパー童子・姫こそが成功作だったんじゃ、とも思える。
 途中、プロデューサーの交代があり作風ががらっと変わってしまったりとトラブルも多かった番組だけども、テーマに沿ってなんとかきれいに着陸させることができた印象。

  ゾイドG 。ソラシティへの恭順をめぐってディガルド皇帝ララダ三世とジーンは意見を対立させる。そんな折、ジーンに都合よくララダ三世が倒れ、帰らぬ人に。ジーンは武帝ジーン一世として即位する。そんなディガルド側の混乱を突いて討伐軍はディガルドに支配された街や村の解放を進めていくが、討伐軍のシンボルであるルージは一つでも多くの街を解放しようと無理を重ねていく。その疲労は確実に蓄積し、ルージは戦闘中にピンチに陥る。
 前回はなんだったんだってくらい、今回は良作画。話自体は地味なのに。ディガルドはジーンが実権を握り、その野望を今まさに実現させようとする目前。その野望とは、地上も、ソラシティも自らの覇権に収めること。って、ララダ三世との会話を聞いてると、ジーンは天空人出身? それとも単に才能を見込んでの養子? いずれにしてもソラシティに弓引く意志は満々。そんなこととも知らず、ルージたちはこの政変に乗じ、町や村のディガルドからの解放を進める。しかし、ルージが気張りすぎており、後の不安材料に。ミィやセイジュウロウはおろか、ガラガにすら心配される。ミィはそんなルージを心配しつつも、未だに記憶を取り戻さないソウタのことも気にかかる。次回、ソウタは脱走し、ロンとフェルミの密会を聞いてしまうようだけど、記憶は取り戻しての上なんだろうか? ソウタはソウタで、その出自にまだ秘密を持ってるようなのだけど。

[その他] 昨日もカレー、今日もカレー、明後日は?

 なんだか「自分で作ったカレーが食べたい病」が発生したので、欲望に従うことに。具はオーソドックスにニンジン、ピーマン、ジャガイモ、たまねぎ、鶏肉、マッシュルームなんだけども、ジャガイモがいつもながら困りものなんだよなぁ。煮物にはメークインってのが定番だけど、メークインも煮崩れにくいだけで煮崩れないわけじゃない。ネットで検索して、今回はジャガイモ投入のタイミングを遅らせて、ルーを入れるのと同時にしてみる。まあ、まったく煮崩れないってわけではないけど、流石に煮崩れはマシになりました。鍋いっぱいに作ったので、タッパーに保存。でも、あと二日くらいでなくなるな……

  考:「いただきます」って言ってますか? 「給食や外食では不要」ラジオで大論争毎日 )。なんつーか、これも狂った議論だと思うのですが……別の流儀があるってなら強制はしませんが、「宗教的だ」とかって、あんたねえ……「ありがとう」「おじゃまします」「いらっしゃいませ」、これらも宗教的? 半端な印象でものを感情的に語る人間ってのはたちが悪い。「給食費を払ってるんだから言う必要はない」って、そういう問題でもないでしょう? 「金さえ払えばいい」って考え方を子供に植え付けたいの? 一体誰に対してそう言うのか、考えさせることもまた教育でない? こんな礼儀知らずが増える社会は、生きづらいだろうなぁ。

  韓国本物軍艦 海自を“迎撃” 国防省 映画撮影に協力 「韓半島」西日本新聞 )。韓国人ってのも、難儀なものですなぁ……いまだに日本が責めてくるって幻想を抱かないといけない。その幻想を持ちつづけることで何を失いつづけてるか、目を逸らしつづける……まあ、日本もあまり人のことを言えないところはあるんですが、せめて韓国のはなはだしい事例を反面教師としたいものです。

  外国人客、台湾ほぼ一色 北陸の温泉地 「中流層多く、親日的」 中国「皆無に等しい」北陸新聞 )、 季節は逆、時差はなし 北海道に豪州からスキー客大挙朝日 )。別に「だから中国は云々」ってことではなく、外交ってのはいろんな国とのお付き合い、という話。中国の人もいい人ですよ。個人的な知り合いもいますし。


2006年01月23日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 堀江社長逮捕

  ライブドアの堀江社長ら4人を逮捕 東京地検特捜部朝日 )。この事件ってのはなんなのか、正直言うとさっぱりわからない。「悪いことしてましたよ」ってのはまあ分かるのだけど、一体何故このタイミングで、とか、誰かの意図があるのかないのかとか、全然わからない、ということ。一部では経済界の旧勢力が云々、って予想も出てるけど、それもどーなんだろーねー、とか思うし。目ぇつけられたにしても、誰に? って感じだし。私の予備知識が欠如してるのもあるけど、あんまりしっくり来る説明ってのはいまだ見ない。
 逮捕劇そのものよりも逮捕の報道にあわせて何が行われるか、って方がまだ見ていてわかりやすい。
 しっかしなんなんだろうねえ、ホント。
  フジの社員は「堀江容疑者のやり方は、汗水流さずに大金を得るようなもの。そんなのおかしいと思っていたから、逮捕は当然。我が社にとってはいいことだと思う」毎日 )。う〜ん、倫理観や感情の問題としてはともかく、そういう考え方もどうかと。違法性とそれとはまたちょっと別の話ですしね。

  上映禁止:中国で「SAYURI」 反日感情悪化を懸念毎日 )。これもまたどうなんだろう。「従軍慰安婦問題を思い起こさせる」って、まったくもって「アホかい」なのだが、中国なりの苦慮かもしれない。でも、「鬼が来た!」って中国産抗日映画を、「日本兵が人間的に描かれすぎてる!」と上映禁止にした前科もあったりして。う〜ん。

  H2A打ち上げ、24日に延期朝日 )。こちらもすっかりもろもろで影が薄くなってますが……


2006年01月24日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 相変わらず飛ばしてる

 麻生外相、相変わらず飛ばしてるな〜。
  「堀江貴文社長が逮捕をどう受け止めてますか?」「マスコミも随分はやしてましたものね」外務省 )。さすがライバルはマスコミ(笑)。思わずファンになりそうだ。首相にと言われると、微妙ですが。
 他には こんな話 も。
48 名前:日出づる処の名無し 投稿日:2006/01/24(火) 18:10:06 ID:6i0diKUs
 最近出た別冊正論にこんな話がありました。

>>8の麻生さんの「創氏改名は朝鮮人が望んだ」発言を野中が自民党総務会で糾弾していた時に
奥野誠亮氏が、「野中君は若いから知らないのだろうが、麻生君の言うことは100パーセント正しいよ。~ あの時、朝鮮人は商売の都合上、創氏改名を求めていた。それを許可したのは内務省。私だよ。」と発言。
形勢不利の野中は火病って中座。その後、野呂田芳成氏が「奥野先生、今日の話は大変勉強になりました」とコメント。
 「野中君は若いから知らないのだろうが」って、えらい皮肉ですな。別に日本の行為を擁護とかするわけじゃないけど、どういうことがあったのかとか、事実を正確に把握する努力は必要かと。ってえか、事実を事実として変な宣伝に利用されずに知ることのできる世の中になるといいのになぁ。

  『ホリエモン』生まれた理由東京新聞 )。 数字(視聴率)が取れるからとメディアの側も無自覚に堀江氏に乗っかり、そのことが株価にも影響を及ぼし、ビジネスに利用された。ふたを開けてみれば『共犯関係』になっていた。堀江社長叩きが正しいかどうかはともかく、まっとうな事言ってますな。

  堀江容疑者は社長辞任へ、新社長に平松氏・ライブドア日経 )。「これが即堀江社長失脚ということにもならんのでしょうが……」と一週間程前に書きましたが、あっさりなってしまいましたな。う〜ん、大ハズレ。しかしこの流れの速さは恐ろしいなぁ……

  陸自の最新型ミサイルデータ、総連団体に流出産経 )。北朝鮮がどうこうって話じゃなく、やっぱりスパイ防止法は必要だと思うよ。うん。

[アニメ][マンガ] 現実は……

  よみがえる空 。犬を迎えに行った女の子は、土砂崩れに巻き込まれ、瓦礫にはさまれる。駆けつけた内田らにより女の子は助け出され、ヘリに収容されるが、搬送されるヘリの中で様態が急変、意識不明の危篤状態に陥る。瓦礫などに押しつぶされ壊死した組織から血流に様々な物質が流れる「クラッシュ症候群」で、一刻も早く病院に運ばないと命が危ない。しかしヘリは燃料が足らず、一旦基地に戻ることを本郷三佐は決定する。責任を感じる内田は出動している海自の護衛艦上での給油を提案する。たまたま近くにいたはるなで給油、直接病院へ向かう。しかし……
 うわ、救われねえ! プロが全力をもってしても報われない結果に終わることもある……それも取り返しのつかない結果として。自分のなすべきことと自分のできることを推し量り、最善を尽くす。内田が感情に走りすぎてるのは、新人だから致し方ないことか……今回は、本郷三佐の言動が全面的に正しいように見える。引きずってでも内田を病院から連れてこなかったのはなんですが。内田は内田で気持ちはわからないではないし……
 望んだわけではない職場だが、その重責を最悪の形で実感し、プロとして成長していくのだろう。技量以前に、まだまだ問題は山積みなのを見せ付けられた。しかし、病院にたどり着くまでのシークエンスがいちいち劇的だっただけに、その結果との落差は本当に落とし込まれた。さすが脚本がガンダム0080の監督の高山氏だ。これはへこむよ。

  タクティカルロア 。洋衛軍の公聴会に参考人として召還される七海。しかし洋衛軍は海賊による実験艦奪取の事実を認めようとせず、事故により漂流していた実験艦をパスカルメイジが救助した、ということにしようとしていた。そんな軍の行動に嫌悪を感じる七海だが、たかが一民間企業の艦長の発言など、鼻にもかけられない。それどころか対処の不適切さを指摘され、護衛艦隊からの追放すらほのめかされる。
 う〜ん、七海が洋衛軍の隠蔽に対し嫌悪を感じるのはともかく、それを覆そうとするのはどうかなと。そこまでするなにかが過去あったんだろうか? 結局は軍のお偉方を脅すような形で、追放処置を撤回させるのだけど。一方で臨時休暇をもらったパスカルメイジのクルーは海水浴の大サービス大会? まー、ひとつのお約束? 漂介が転んで翼の胸を掴んでしまって、というのは王道っちゃ王道なんだけど、事故とは言え揉まれまでした以上は問答無用でぶん殴ってもいいと思いますよ? なんか泣き虫艦長が確定したり、漂介→七海への片思い(?)がわかったり(実の姉弟じゃないのか)、翼が漂介を意識したり(唐突な気はするが)、強大な敵の存在がにおわされたりと起承転結の起が終わった感じ。でも、漂介、船下りちゃったんですけど……おそらく再度乗り込むことになるのだろうけど、どういう名目で乗ることになるんだろう?

 今日買ったもの。 怪物王女(1)/光永康則月刊少年シリウス 連載中のコメディ風味の伝奇アクションコミック? よく考えると、ジャンルを説明しにくいなぁ。事故で死んでしまい、怪物の王族である「姫」により半不死の命を与えられる代わりにその下僕として忠誠を誓わされたヒロが主人公。「姫」は兄弟たちから命を狙われており、その刺客が「姫」とヒロに次々襲ってくることに……でも、ヒロって不死な以外、何のとりえも無いんだよなぁ(笑)。逆におびき出しのための餌に使われることも……
 最初「姫」を吸血鬼と思ってたんで気がつかなかったけど(吸血鬼ではなく別格の怪物らしい)、最新号で味方になりそうな吸血鬼美少女が出てきたところで、「怪物の王女」に「人造人間」「狼少女」と「吸血鬼」が揃い、ようやく気づいた。あ、「怪物くん」か。主人公は「ヒロ」(ヒロシじゃないけど)だし、お姉さんと二人きりだし。メインキャラが出揃うまで全然気づかなかった。不覚。


2006年01月25日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] ヤマハの件

  ヤマハ発、ヘリ性能過少申告で不正輸出か産経 )って、正直、私もあまりピンと来る話ではなかったんですが、 ヤマハの無人ヘリ紹介ページ 見たり人様の話聞くうちに、「こりゃ単純にラジコンヘリを輸出したって解釈していい話じゃないな」と考え直し、さらに (ヤマハの無人ヘリを参考に開発したことにより)「視界外まで飛んでいったヘリを再び帰還させるという難題を解決した」産経 )という発言があったことを知るに及び、こりゃ真っ黒クロスケだなと。前科あり。パクる気、パクらせる気満々じゃねえっスか。それも実際に運用実績があるものを。そこに詰められたノウハウを丸々。ヤマハ側がどういう意識だったのかはわかりませんが、実質、やってることは軍事技術提供なわけで。売国云々以前に売社行為と思うが……無闇なバッシングに走るのは宜しくないですが、「大騒ぎするほどのことではない」ってのも正しくないみたいですね。


2006年01月26日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] タバコの煙もくもく

  福野礼一郎の宇宙 甲 に続いて 福野礼一郎の宇宙 乙 を読み始め。いや、マジで面白いっすよ。特に道具にこだわり持ってたり、車、飛行機、てっぽなど、機械が好きだって人にはマジオススメ。二冊あわせて税込みで3150円だけど決して高くない。
 それはそうと、これのなかにレザーマンのマルチツールの話が載ってて、角がするどくゴツゴツしてるので、使いやすくするにはデホーンが必要だ、と書いてあった。デホーンってのはde-horn、角取り。この場合には面取りだが、握ったとき触ったときに角が痛い部分をヤスリで削ってしまうということだ。これをやると使い勝手が格段に上がるというのでやってみた……
 実は話半分くらいに考えていたのだが、これが大間違い。まったくもって、完全に本当だった。ちょっと油をつけたオイルストーンで気になるところを面取りしてやるだけで、格段に握り心地、使い勝手が良くなる。本当の本当に本当なのだ。ゴツゴツした感触も持ち味だと思ってたけど、道具としては手になじむ方がいいに決まっている。「自分の能力が500%アップしたことを実感する」と書いてあったけど、それすらも誇張じゃない。道具との一体感ってのは一種の快楽で、使いたくなってうずうずしてきてしまうのだよなぁ。本末転倒だけど。

 ま、それはさておき。
 ひと月ほど前に知人に、「(部屋中煙でもくもくなどの極端なのはともかく)最近の嫌煙風潮ってのはどうかねえ。健康に悪いって、自分たちが普段どんなもの食べてるかとか知らないんだろうか?」と言ったら、「そういうことはマラソンで自分に勝ってから吸えって言うよ?」と、こちらの意図とは大分ずれた返答をされまして。はい。
 どうずれてるかってのは各々考えてくださいで済ますとして(その知人の職場環境は周囲がヘビースモーカーだらけらしいんでタバコ嫌いもさもありなんなのだけど)、極端な流煙があるってのは勿論論外として、タバコの煙が嫌いだから近くで吸って欲しくない、とかは、まあわかるんですよ。それで分煙を、ってのもわかる。それが嫌な人間のそばで嫌なことをするのはマナー違反ですからね。でも、「健康に悪いからタバコはすべて追放すべし」「有害だからちょっとのタバコの煙もあってはいけない」みたいな風潮は、ねえ。そんなこと言ってたら排気ガスでいっぱいの街中なんか歩けないし、食い物だってもかなりのものが食えなくなりますよ? 出されてくるときには綺麗にパッケージングされたり盛り付けられたりしてるんでそんな気がしないだけでね。
 結局この嫌煙風潮というかもはや喫煙弾圧風潮と呼んでもいいけど、これはなにかと言うと、いろいろ話題をふりまく杉村太蔵議員が「臭い、汚い、格好悪い、金がかかる、などの言葉を『3K』として、若者が喫煙を敬遠するようなイメージ戦略を進めてはどうか」とアホ丸出しな発言したことが端的に表してるでしょうね……分煙までは筋が通ってるにしても、タバコ追放運動にまでなると単なる社会的ヒステリックです。タバコ税増税とかの理屈もワケわからん。単に見えにくいところや立場の弱い人間から取るもの取っておこう、って話でしょう?
 そんなの愛煙家の言い訳だろうって? 私、タバコは一切やらんのですよ。でも、まあ酒は好きですからね。「あんなの身体に悪い」「いいこと何もない」と言われりゃ概ねその通り。だけどほっとけって話ですよ。誰かの「自分たち以外の全員も自分の考えるとおり健康的であるべき」なんてのを押し付けられるのはまっぴらですね……前世紀初期アメリカの禁酒法でもやらかそうって話じゃないんですから。あれ、随分とマフィアとその周辺が儲けたみたいですね……JFKの爺さんもそのクチですが。おっと話がずれた。つまりは、「なんでタバコがいかんの?」と言われると「タバコは身体に悪い!」としか返せないような連中が、複数の方向から物事を眺めようとせず、宣伝されたイメージに振り回されるだけの人間が大手を振ってるってのが癇に障るだけです。人権持って投票権持ってるんだから少しは頭使って考えろ少なくともその努力はしろとか毒づきたくもなりますが、まあ私も褒められた頭の使い方はしてませんから。
 ちなみに、明らかに健康に悪そうな環境になっても一顧だにしないとか、マナー違反だとか、そういうのの擁護では全然ありませんのでその辺はお間違えなきよう。

[アニメ] ノエイン#15とムシキング#43

  ノエイン 。ラクリマからの襲撃もなく、久々になにもない穏やかな日々を過ごすハルカたち。ハルカは東京から月に一度会いに来る父の黛と遊園地でデートをしていたが、黛は量子テレポーテーション通信の実用化を無理押ししようとする篠原に脅されて急遽引き返すことに。そんなこととは知らず、黛との接触に備え絶対臨界の危険性を示すデータを集める内田と郡山は、シャングリラの襲撃の兆候を調べるカラスとトビに出くわす。郡山は銃を突きつけ彼らの正体を問いただすが、そんなものが役に立つはずもない。しかし会話の断片から、内田は彼らが別の量子時空から来た存在だと気づく。トビはそんな内田なら自分たちの話が通じるかもしれないと行動を共にするが、調べていた臨界場に異常が発生する。同じ頃、遊びに来ていたアイとミホを見送ったハルカに、シャングリラの刺客が迫っていた。
 ラクリマとシャングリラ、そして仮面の男「ノエイン」がどういうものか、そしてその目的の概要が明らかにされる。「ノエイン」は可能性分岐世界を一つに収束させようとし、未来の世界をラクリマとシャングリラだけにしてしまった。そして、ハルカによってシャングリラを唯一無二の世界にしてしまうこと。それがノエインの望み。彼によって連れ去られたハルカの見たシャングリラは、一面に広がる草原。美しく、静かだけど誰もいない寂しい世界。ノエインはシャングリラで共にいようと言うが、ハルカはノエインがフクロウ=別世界のイサミを消し去ったことを忘れても許してもいない。その言葉を拒否し、助けに来たカラスが逆に消し去られようとするのを龍のトルクの力でとどめるが、ハルカ自身は別の時空間へ……
 次回は「クリカエシ」。総集編だけど総集編じゃない? 仮面ライダー龍騎の総集編みたいなものか?

  ムシキング 。成長し成体へと変化したセランは再び黙って姿を消したソーマの後を追い、一同はポポ、パム、ビビ、バビ、ブゥ、そしてグルムの六人に。そんな彼らは訪れた先で甲虫と素手で格闘する森の民と出会う。ビビたちが「団長」と呼ぶその老人ビックは、なんとビビたちの師匠で甲虫拳の使い手。彼の住む谷は、アダーの改造に失敗した甲虫たちの最後に行き着く場所。改造され損ねた甲虫は苦しみながら最後を迎えるが、ビックは可能な限りそれを直し、あるいは最後を看取っていた。ビックはデュークを昔の優しい父に戻したいというポポに、「それならば覚悟をして一歩も退かないこと」とアドバイスをする。そんな時、ポポの持つ守護者を証を奪おうと、谷をデュークとヘラクレスオオカブトが襲う。
 なんかセランにやたらと力入れてましたな。今回。不必要に動きがエロかったです(笑)。その分、中盤以降の作画がやや微妙でしたが……ソーマは自分の立場に迷いを深めつつポポたちの後を追い、ポポも父であるデュークと対決、だが一瞬の迷いからビックが犠牲に……しかしビックが最期に作った隙に与えた一撃により割れたデュークの仮面の下から現れた素顔は……? 一瞬だけど、OPとかのポポの父親には見えなかったけど……むしろ、それを見たソーマが動揺してるのだけど。つまり、デュークの正体ってん……
 次回は「父と子」だけど、「子」ってのは誰を指してるのだろう?


2006年01月27日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 自然のままで、ったって

 まだちと身体の中にいろいろ毒がたまっておりますので、もう一日頭の悪い文章にお付き合いください。

  日本捕鯨に批判広告 英紙、「テムズ川」絡め共同 )。まあ、こないだも ドイツの反捕鯨活動団体が日本大使館前に腐った鯨の死体を放置するという事件ロイター )があったわけですが。
 ちょっとURLを失念しましたが、どこぞの日記で「日本も反捕鯨勢力も自分たちの都合の良いデータしか出さず、勝手なことをいうばかりだ。だから私は国内では捕鯨禁止の立場を取るし、海外では捕鯨賛成の立場を取る」というようなことが書かれてたのを先日目にしましたが、それもなんか違うと思うんですよね……捕鯨賛成・反対の議論のみならず、自然保護の議論全般を見ていてピントがずれてるなぁ、という印象を受けることが多いのですが、それって何かと言うと「人間は自然をどうしたいのか」って視点なんですよ。
 「自然のままに」なんてのは80年代頃の似非エコロジーの広めたおかしなイメージだと思いますよ。人間ってのがこれだけ数が増えた以上、環境に影響するなって方が無理なんです。無論、破壊して構わない、ってことではなくってね。
 例えば日本の国土を覆う一面の森林ですが、あれは自然に、というか勝手になったわけでなく、人の手が入ることで維持されてたわけですね。最近ではそういう人手が減ったので竹林による侵食だとか、いろんな問題が起きてもいるわけで。竹林による侵食は「自然のまま」で起こることです。バランスを保つためには人間が手を入れなければならないことも多い。ブラックバスとかの問題もそうで、つまり、「自然を自然のままに」ってスローガンは実はまったく意味がないんです。「人間はこれからの自然をどうデザインしたいのか」。行き着くところはそれでしょう? 鯨を絶滅させたくない、というなら保護を、という話です。保護はまあコンセンサスが取れるでしょう。問題は捕鯨を最終的なデザインの中に組み込むか否か、それだけの話に過ぎないのです。「鯨の知能は高いから」「かわいいから」って話は当然論外。優性主義じゃないんですから。そういう頭の悪いこと言ってるから「捕鯨は文化」という意見も出されるのです。実際には日本がやってることは、データの正確さとかには議論はあるでしょうが、デザインの中に捕鯨の割り込む余裕を確保しようって話です。反捕鯨派は? 私にはよくわかりませんね。
 だから私的には、「捕鯨? 種の保護と並存させられるならやればいいじゃん」です。「やっちゃいけない理由」は私には思いつきません。が、捕鯨反対派の中には自然デザインの上で保護と捕鯨は共存できないという理論的背景を持ってる方がいるかもしれませんので、捕鯨禁止の人はおかしい、とは思いません。でも、「こっちではああ言うが、こっちでは反対の主張をする」ってのは、自然をデザインするという話を置いといても不定見だと思うのですが。まあ、真意は正確な議論が出来るように両方に圧力をかけたい、ってことだってのはわかるのですが。

[アニメ] まあ、軽めに

  練馬大根ブラザーズ #3。今回は悪徳病院ネタ。だけど、ちょうど最近知り合いが危うく薬害を受けそうになってわりとシャレにならなかったり……テンションは相変わらずだけど今回新曲はナシ(歌詞は勿論変わってる)で、それはちょっと残念か……次回からはブラザーズを追う女刑事が登場するらしい。ちゃんと自分の持ち歌もあるそうで。

  かしまし #3も、安定して。他人の顔が認識できないって症状は実在するけど、男性だけってのは多分ないはず。まあ、フィクションですけど。


2006年01月29日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 自然保護補足

 先日の自然保護についての話ですが、人様より指摘がありましたので二点ほど追加、というか補足。
 第一には事例として出した日本の森林(の目につく多く)は人造林であると言う点。ブラックバスなど外来生物と同様で人間の手によりもたらされたということで「自然」の例示としてはどうか、ということ。
 第二には、原生林に対してきちんと人の影響がないよう保護する活動をされている方・団体もいるということ。
 この二点について、誤解を招き、特に二点目についてはそのような活動をされてる方にも失礼なものでもありましたので、補足し、また謝罪いたします。申し訳ありません。

[アニメ][特撮] 新番組 仮面ライダーカブトとか。

  エウレカセブン 。4クール目に入ってOPとED変更。本編の方もグレートウォール突入に先駆け、ボダラクの聖地に突入。ノルブの対の存在だったサクヤに会いに行くためだけど、そのサクヤの現在の姿は……
 アドロックが元々構想していたアゲハ計画は、やはりスカブ・コーラル抹殺ではなく、スカブ・コーラルと共に新しい地平を目指そうというものだったらしい。デューイはその最終段階をよしとせず、抹殺しようとしてるみたいだけど。コーラリアンを信用してないのか毛嫌いしてるのか。それがアネモネに対する冷たさの原因でもあるのか。次回は「アクペリエンス-3」。これが最後のアクペリエンスか? エウレカの姿も次回予告の中で変わってるんですが。

  マジレンジャー 。いきなりマジトピア全滅!? 展開早いですなぁ。番組内で結婚式挙げるのって、珍しいんじゃ……と思ったけど、そうでもないのか? そんな気もする。スフィンクスはやっぱ敵になりきれないまま退場。ゴーゴンの予言どおりになったとは言え、惜しいメガネを亡くしました。

  仮面ライダーカブト 。冒頭にいきなり渋谷への隕石落下シーン。その隕石は渋谷の壊滅だけではなく、ワームと呼ばれる未知の生命体までもたらした。それから七年後、ワームの存在は公には伏せられ、それを人知れず駆逐する組織「ゼクト」が暗躍していた。だがそれも幼生体状態のワームならまだしも、脱皮し成体になったワームの速さにはついていけず、成体ワームに対抗するための装備・マスクドライダーシステムを開発していた。が、システムを使いカブトに変身したのはゼクトの人間ではなく、不敵な一般人・天道総司だった。
 総司は何故ゼクトが最近開発したライダーベルトを昔から持ってたのか。どうしてその存在を知っていたのか。謎振りまくりの第一回。今回はゼクトと幼生ワームとの集団対集団と、ライダーと成体ワームの超高速の戦いの二段構え、ってことになるのか。それにあわせて、OPも疾走感あふれるものに。
 メインライターは白倉プロデューサーがこれまで多く組んでいた井上敏樹氏ではなくシブヤフィフティーンの米村正二氏。弓削智久氏の名前がキャストされてたり(でもどこに出たのかわからなかった)、OPの妖精イラストを唐橋充氏が描いてたりと、シブヤフィフティーン色が強い気もする。おそらく白倉氏にとっては「何色」ってことはなく、これまでの人脈もフルに使うのだろうけど。

  ゾイドG 。無理を圧して出撃しようとするルージは、ラ・カンに止められ、休息を命じられるが、ルージは気持ちが空回りして落ち着かない。ロンはジーンを監視する役目であるはずのフェルミを呼び出し、その真意を問いただす。フェルミのバイオプテラがその密会現場に向かうのを見たソウタはそれを追い、脱走。心配するミィはルージと一緒にソウタを追跡するが……
 ロンがフェルミの名前を知ってたこととか、全部ちゃんと伏線だったんですな。ロンもフェルミも本来の役割以上に対象にのめりこんでるけど、フェルミは快楽主義だから性質が悪い。ソウタのことも興味をなくした玩具のようにロンもろとも葬り去ろうとする。これって、フェルミの明確な裏切りだよな……天空人も表向きはディガルドとの協調関係を維持してるから切られたりはしないんだろうか?
 ルージの方は、相変わらず無理を重ねてピンチ。そこに仲間たちが駆けつけ助けられる。ルージ一人が気張る必要はない、とルージもようやく知ったか? 反乱軍の求心力のなさ、ムラサメの象徴化、ルージの気負いすぎ、そして今回と、ちゃーんとシリーズでシークエンスが繋がってる。
 ソウタは今回で完全にディガルド、ってよりフェルミと決別。「どんなゾイドでも乗りこなせる」という特殊才能の持ち主らしいので、何かには乗るんだろうけど……ひょっとしてアレ?


2006年01月30日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] それはギャグで言っているのか?

  「たばこは有毒な大気汚染物質」…米カリフォルニア州読売 )。え〜っと。これは魔女裁判ですか? 宗教裁判? そりゃ、煙を吸って肺に入れるんですから喫煙者や濃い副流煙を吸ってる人は健康に悪いと思います。まあ、それを意思に反して無理やりやらされてるってなら問題なんですけどね。これは流石になぁ……

  「低タールたばこ」ならいいの?日経BP )。まー、いや、まったくおっしゃってることは正しいので、この記事自体がどう、ってことではないのですが……「たばこ会社の思うつぼ」とあるけど、その背景にある全面的な禁煙が是とされる風潮ってのは誰の思うつぼなのか、って話で。陰謀論をデッチあげる気はないので先に言うと、「誰が言ってる」ってのの中心はなくって、そういうイメージが流布して、そのイメージを利用するためにさらにそれを肯定し、という状態なのだと思います。思ってるだけなので違うかもしれないけど。いや、個々には肺がんの患者やその家族遺族など、深刻な動機から活動されてる方も多いと思います。ただ、政治の大きな流れとしては、イメージによる支配が主流ではないかと。

 一方で 中国産キャベツに基準値超す農薬、大阪府が回収命令読売 )。健康に気を使うというならトータルに考えねばならないはずなのに、比較的こういうのは見過ごされてるんですね……なんだかすごくちぐはぐな感じ。本当に気にしてるのは健康ではなく、イメージだけなんじゃないか、と思ったり。

[特撮] カブトと911

 特に考えがまとまってるわけではないので、とりとめもないまま。
  仮面ライダーカブト のOP映像を見返していて、本編はどうかわからないけど、これって911のテロが大きく影響してるのだな、と思った。隕石の落下シーン然り、主人公とマスクドフォームのカブトが背中合わせに、平和な光景と瓦礫の山が入れ替わるシーンも然り。隕石の落下シーンで如実なのは、土煙だ。あの事故以前、大都市に何かが落下して都市が崩落した時、どういう光景が繰り広げられるか、ちゃんと意識していた人というのはおそらくほとんどないはずだ。せいぜいが砲撃だが、それと結びつけられることはほとんどなかった。その光景がリアリティを持ったのは、やはりあの映像のせいなのだ。
 そしてその後の被災の映像。それは911のみだけではなく、震災など、そういったものも反映されていると思う。
 それらが本編にまで影響を与えているか。それは断言は出来ない。ただ、OP映像に「今」はちゃんと切り取られている。
補足:当時の報道の感想は ここ に。我ながら見返して当時のショックを思い起こした。


2006年01月31日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ものの値段

 東横インにおける障害者宿泊設備を条例に反して撤去していた件、まあ条例違反は条例違反だし、社長の言い分がいかにも子供じみてて、世間の批難が集中するのはさもありなんなのですが……
 ただ、行動自体を見ると東横イン側の行動原理もわかるのではある。年に数回使われるか使われないかの部屋が存在しつづけ、ほとんどデッドスペースの空間が存在しつづける。ならばその分を効率よく回したい。「商売優先ってこと?」とも取れるが、逆にそのデッドスペース分の負荷が客側にかかるとしたら、客はどう反応するだろう? 使われない部屋の分、料金が上乗せされる、デッドスペース分、ロビーが狭くなる……ためらいなく「それでも障害を負った人のためだから」という人もいるだろう。でもそうでない人もいるはずだ。
  野菜高値でも頑張る餃子 宇都宮、1人前170円死守朝日 )。こういうニュースもある。この社長は本当に立派だと思う。しかし、国産野菜の価格高騰が続けば、これを維持することは出来ない。原価を下げるか、価格を上げるか。あるいは別のメニューを設けてそちらで稼ぐか。商売倫理は必要だろうが、商売は利益が出なければ意味がない。当たり前だが安ければ安いなりに、高ければ高いなりに理由がある。もっとも、安いものを様々な理由で価格を釣り上げることはあるが……
 「良いものを安く」それは消費者の当然の欲求だが、それにも限度がある。中には金融品など、本来の価格より下がったものもあるだろうが、それは特殊な事例だ。商売者は利益を出さねば商売を維持できない。ならば商品が安ければ安いなりの理由がなければおかしい。それでも客は言うかもしれない。そんなのは経営努力でどうにかしろと。いや、努力は必要ですけどね。限界ってものはあるでしょう。「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」ですか? 最近はブランドや株式など、イメージに値段が付くものも多いですから、価格には実体があるというのは必ずしもそうではないですが、そうならざるを得ないものもあるってことは忘れちゃだめですね。
 こういった価格競争に消費者である自分は無関係なふりは少なくともよしましょうや。

[アニメ] よみがえる空#4とタクティカルロア#4

  よみがえる空 。要救助者であった女の子の死のショックから立ち直れないまま内田はゴールデンウィークを迎えるが、帰省もせずぼんやりと休日を過ごす。そこに東京から恋人のめぐみが内田を訪ねてきた。小松は何もない、と金沢を案内する内田だが、その間にもしきりに職場から携帯電話がかかってくるめぐみの様子に、仕事に充実していると嫉妬し、鬱憤をぶつけてしまう。二人の間はぎくしゃくとしたまま夜を迎えるが……
 他人の芝生は青い、ってことなんだろうな。めぐみはめぐみで望んだ編集部ではなく営業に回されていて、内田は自分ばかりが思い通りになってないと子供のような駄々を捏ねていたことに気付く。めぐみも内田が重い経験をしたことに気付き、安易ななぐさめをしたことに気付く。めぐみは内田を「子供たちが崖から落ちないよう捕まえるキャッチャーだ」と言ったが、内田にとってはめぐみこそが自分が落ちないように捕まえてくれるキャッチャーだった。これで内田も少し成長したのかな。少なくとも今の現場で踏ん張れるという実感は抱いたよう。でも実際、この後も大変なことは続くのだろうけど。

  タクティカルロア #4。漂介は「新機材のモニタリング」という名目でやっぱりパスカルメイジに出戻り。そのパスカルメイジは観艦式での外国の要人警護と言う重責を負うことに。で、観艦式の会場に向かうまでの間の漂介のうれしはずかし同居生活だったり、どっきりイベントだったり、まあお約束。つか、姉弟って設定ではなってるけど、やっぱ実の姉弟じゃないんじゃないかと思えたり。翼にも地味にフラグが立ってますが、急に翼の一人称が「ボク」になってますな……公式の人物紹介の通りなんですが。そいでもって護衛する要人は副大統領なのに何故か若干十四歳の少女でしかもレズ? いや、まあそういう番組なんだけどさ。
 でも、一番萌えたのは変態テロリスト姉妹の姉がぶつくさ文句言いながらソフトウェアの設定をしてるところだったりするんですが。