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2003年02月02日() 旧暦 [n年日記]

脱北

 え〜、週末になにがあったかというとですね、 戸狩温泉 まで拉致されてたのですよ。スキーやら蕎麦やら温泉やらを味わってきたのですよ。優雅だなって? いや、それはそうなんだけど、それは結果としてそうなっただけでして。
 金曜夜に実験してると、研究室の中国人留学生Cさんが私と隣の席のTさんのとこにやってきて
Cさん「今晩から中国人留学生でスキー行く予定だったんだけど、Lさん(前に研究室にいた、私も知ってる人)が子供が急に熱を出して行けなくなっちゃった」
私「それは大変ですね」
Cさん「キャンセル料、半分もとられるよ」
私「まあ、当日だとそうでしょうね」
Cさん「他の留学生にも声かけてみたけど、バイトが入ってたりして、代わりに行ける人いなくって」
私「急だと難しいですよ」
Tさん「それじゃさ、すずきくん連れてったら?」
私「……え?」
Cさん「ああ、そうか。留学生の人ばっか探してたよ(何故か乗り気)」
私「……(どうやって断ろうか考えてる)」
Cさん「じゃ、そういうことで。今夜九時十分集合ね」
私「ええ!? 今七時半なんですけど!? ってか、私の意思は無視でスカイ!?」
 で、着の身着のままでつれていかれました。てか、こっちもこうなりゃ楽しまにゃ損とばかりに楽しんだし、同乗者の人もいい人ばっかで、嫌どころかとても楽しかったわけですが(雑談が中国語なのでわからんという欠点はあったけど)。しかし、ワタクシ最近、自分の人生が自分以外のなにものかの意志によって決められている気がしております。
 幸いだったのは、持っていた暇つぶし用の本が「ストームドラゴン作戦」読み終えて「シーファイター全艇出撃」だったことか。なんの本読んでるかと聞かれて「台湾軍が中国を侵略して中国がやけになって核を使おうとする話デス」とは流石に言いにくい。しかし、やはり中国は遅かれ早かれ、そのうち分解せざるをえないのだろうなぁ。多民族を(少なくとも一部は)無理矢理まとめているし、地域の貧富の差がこれからどんどん広がることも拍車をかけるだろう。その日が十年後か、百年後かは知りませんが。
 帰ってみると、 スペースシャトル「コロンビア」が空中分解 というのでびっくり。なにが原因なのか、そしてこれからの影響がどうなのかはわからないけども。まずは七人の宇宙飛行士たちの冥福を祈りたい。彼らのためにも、宇宙開発の気勢がこれで殺がれないことも。
 しかし ここらへん とか、なんの関係があるんだ?
 ちと週末のビデオの消化とかもあるんで、短いけどこのくらいで。


2003年02月03日(月) 旧暦 [n年日記]

百四十四分の一

 今日も今日とて WTM を購入。キューベルが二台、シュトルヒが一機、二号Fが一両。これで車種(機種)は全部そろった(塗装違い除く)。さて、これをしまうケースをどうしようかなぁ。
 WTMやその後追い企画の ドラゴンポケット・アーマー は1/144なのだけど、1/144ってえとガンプラがそのサイズ。しかし、WTMに端を発する成功(かな?)に触発されたのか、タカラから食玩(食料品のおまけにつく玩具。WTMの場合お菓子付玩具と言う方が正しいのだが、こうすることで流通経路がお菓子流通にも乗せられるというメリットがある)だか石鹸のおまけだかで「奇想天外兵器」をリリースするとかしないとか。アレですよ。 フライングラム だとかドイツ軍の三枚羽だとか、ああいう奴です。いや、そりゃ私はそういうの大好きなんですけど、なんでもかんでも出すのはどうかと……で、極めつけは コレ 。上のドラゴンのポケットアーミーのラインナップ。超重量級戦車「 マウス 」(これで「ネズミ」ってんだから悪い冗談だ)やカール列車臼砲、レオポルドまで……いや、嬉しいんですけどね。1/144ったってあーた、大きさ考えてくださいよ、大きさ。レオポルドなんざ、砲身長が22m近いんですよ? 1/144でも15cmですよ? そりゃ1/144でも1mある デンドロビウム よりかマシですが……全然「ポケット」じゃない。
 なぜか「スマートレディ」やら「ホースオルフェノク」やらの検索が増えてきた昨今、 仮面ライダー555 を見る。ベルトを奪い取ろうとした怪人(オルフェノク)をベルトの力で変身し退けた巧だが、怪人のことより盗まれたカバンのことばかり気にしていて、「変身できるんだからこれからも守って!」と勝手に事情を話す真理のことなど歯牙にもかけない。ところが警察で見つかった自分のカバンを真理のと間違えてしまい、おまけに肝心のベルトの入った真理のカバンは盗まれてしまう。質屋でようやく売り飛ばされたカバンを見つけるが、それを買い戻すために遊園地で子供の散髪をしてかせぐ真理。「東京に出て美容師になるのが夢」と語る真理に、「自分には夢がない」とどこか虚ろにつぶやく巧、しかし、感情移入をしながらも結局真理とは行動を別にする。一方、東京の勇治はオルフェノクに変身して人を殺めた後、あまりの出来事にビルの屋上から身を投げる。しかし、気付いたときにはマンションの一室。そこにいた妙な格好の女は、勇治が人間を超える存在「オルフェノク」になったこと、そしてオルフェノクとしての生き方に馴れるまで自分が世話をすることを告げる。その女「スマートレディ」の姿は大企業「スマートブレイン社」のCMに出るイメージガールと瓜二つだった……
 どこか強烈な人間不信を根底に感じさせる井上脚本で、やはり癖はあるが、今回はそれぞれの立ち位置がより明確になってきている。しかし、見所は人間体から突進体に変身するエレファント・オルフェノクのアクションか。いや、あそこまで行ったらびっくりですわ。ファイズの変身や装備のセットはややもたついていたけども、馴れれば演出でもっときびきびするんだろうなぁ。変形バイク「オートバジン」もその布石か? しかし、栗原瞳嬢はあまり声が良くないのでしゃべるとちと……だなあ。
  キングゲイナー 19話。ゲインのかつての相棒エリアルがゲインに頼まれた荷物を届けにヤーパンの天井にやってくる。再会を喜ぶ二人だが、エリアルは実はシベ鉄の運行部長カシマルによって、天井の中のガンガランのピープルの暴動を扇動するために送り込まれたのだった。カシマルからガンガランのドームの再建を餌にされ、受け取った指示に従いガンガランのピープルの暴動を煽るガンガラン市長。アデット隊が暴動を抑えようとするが、むしろ火に油をそそぐことに。その隙に乗じガンガラン市長によって倉庫になっている後続のユニットが切り離され、シベ鉄の線路上に取り残されてしまう。それを見計らって突進してくるシベ鉄の装甲車両をエリアルと食い止めようとするゲインだが……
 ゲインがかつて失敗したエクソダスに関わる人物の登場、エクソダス自体の意味、そしてゲインにとってのこのエクソダスの意味、シリアスが基調ながらもテンポの良い回だったが、前回ほどではないにしろ作画の低下はやはり気になる。予告を見る限り、次回もちょっと作画はなんだし……これから終盤にかけて、大丈夫なんだろうか? あと、終盤にかけての展開のための整理か、カシマルが意外とあっけなく退場。う〜ん、ちとあっけなさすぎる気が。
 ところで大型獣の肉はとれたてより熟成させたほうが美味いと思いますぅ。
 なんかあちこちで叩かれているアホ毛アニメ 魔法遣いに大切なこと を、4話まで融通してもらう。う〜ん、これって良い話なんか? 「お礼」と言ってすぐお金を連想したりする主人公に黒いものを感じるのは私だけではなさそうだが。「魔法遣いが実際にいたら、その影響がどんなことになるか」という考証はもはや突っ込んでも仕方あるまい。ただ、これだけは書いておきたい。確かに「魔法少女もの」という女幼児向けジャンルが存在し、その需要は究極的には「モラトリアム」であると言ってよいと思う。大人になるというのは現実との妥協であり、妥協が出来ない子供には、現実との軋轢を緩衝するための想像の翼は(需要として)ときには必要となる。これは女児に限らず、男児でも同じ。しかし、人間はいつまでも夢の中にいるわけにはいかないし、現実には魔法も正義のヒーローも存在しない。物語をどう決着をつけるか、それはクリエイターの裁量だが、心ある者は視聴者の心の方向性を現実に向けるように、できるだけやさしく促す。その完成形のひとつとしてモラトリアムの終焉、しかし、魔法などなくても現実に向けて何事かができることを諭す。これはひとつの例であり、これにのっとる必要はない。けども、件の番組は主人公の自我をほとんど傷つけない。小児的な思い込みと暴走を肯定してしまう。一話二話でお金でお礼をしようとして却って怒られた時、どうしてその行動がいけなかったのか。「相手になにか与える」でなく「相手の気持を推し量る」ことを学ばねば結局同じ失敗をまた同じように無反省に繰り返すだろう。が、主人公はなにも成長していない。ただ感傷し、相手に与えるだけ。以後も同じ。ただ与えるということは相手から奪うということになりかねないことに、脚本家自体が無神経なんである。熱心さ、情熱は悪いことではない。が、それだけでは良いことでもない。それをどう使うかが大事なのに、無条件で肯定してしまっている。こういう無神経さは映画「ハリー・ポッター」にも通じる。ほぼ無反省・無理由・無条件な主人公の肯定である。登場人物が悩み、行動し、問題を解決する(あるいは解決しなくても)プロセスに感情移入することで視聴者がカタルシスを得るようには努力せず、単に一連の現象として「なんとなく」問題が解決することでカタルシスを「与え」ようとしてるように見える。それで需要があるなら私が否定することじゃないと思う。が、そんな安っぽい「癒し」に乗る人間にもなりたくはない。
 「 アッパーズ 」を見たら山田風太郎の代表作のひとつ「甲賀忍法帖」が「バジリスク−甲賀忍法帖」としてコミック化。氏は生前、白土三平の忍者漫画を見て「これは自分の小説の真似じゃないか!」と怒り、以後漫画には良い感情を持っていなかったと聞く。「忍法帖」の対決パターンは日本の漫画への影響が深いので残念なことだが、氏の死後にこうやってはじめてコミック化がなされていくというのも複雑な気分ではある。


2003年02月04日(火) 旧暦 [n年日記]

我、悪をなすもの

 悪の定義ってのがなにかって問題はあるが、人が悪いことをするときには二種類ある。悪いことと自覚してやるか、自覚せずにやるか、だ。自覚せずにするというのは一種の「無責任」である。たとえば、昨日の「 魔法遣いに大切なこと 」の主人公とかはこの類。もう一人身近にこういう人物がいるのだけども、具体的には口が裂けても言えない。ただ、無自覚というのは気付かないから無自覚なのであり、この罠に陥っている可能性は私を含め誰にでもある。「自信」というのは無神経という副作用を招きかねない諸刃の剣でもある。
 自覚して悪いことをする場合にはさらに二つ種類がある。責任を転嫁するもの、転嫁しないものである。まあ、どっちがどっちということはないのだけども、責任転嫁というのも実にたちが悪い。これまた身近にそれの激しい例がいるのだけども、これもやっぱり具体的には言えない。たとえば、別の例だと、悪徳商法の勧誘員がカモをひっかけながらこう考える。「こういう騙されやすい人間は自分じゃなくてもいつか騙される。それがたまたま自分だっただけのことで、自分は悪いわけではない」。あるいはルサンチマンからの犯罪を起こす人間はこう考えるかもしれない。「悪いのは自分をこういう境遇においやった社会だ。自分は可愛そうな人間だ。犠牲者だ。だから悪くない」。無論、そんなわけはないのに。
 なんでこんなこと書いてるんだろう? ひょっとすると、自分でも気付かないうちにその身近な二人にたまらなく腹を立てているのかもしれない。
  THEビッグオー #18話「The Greatest Villain」。パラダイム・シティ一の建設業者ヨシフラ・ヤカモト工業に招かれたロジャーが消息を絶つ。三度刑務所を抜け出したベック一味により誘拐されてしまったのだ。誘拐の交渉を受け持つはずの交渉人が誘拐されたことにオタつく軍警察のダストンを尻目に、R・ドロシーは自分が交渉を請け負うと言い出すのだが……
 今回はしょっぱなから「なんじゃこりゃ?!」。最初から最後まで徹底してギャグってのは、ビッグオーじゃ初めてじゃないのか? 日系企業「ヨシフラ・ヤカモト」(どんな字だ?)の「ヤカモト」はどうやらモンティ・パイソンのスケッチに出てきた、ヴィスコンティに化けていたけどもLとRの発音が聞き分けられずに偽者とばれる日本人監督「ヤカモト」かららしい。けど「ヨシフラ」がよくわからん。その名前からもわかるとおり、(わざと)間違ったジャポニズム全開。負けずにドロシーもチャリで車をブッチぎるは、再度再度メモリーを奪われている額のCDトレイにはメモリ着脱防止用のバッテンはつけられてるは、日本的合体ロボのベックロボは見栄切りの間に飛び道具であっさりやられるは。しかし、ベックがロジャーとビッグオーの関係を知ってることを不思議に思うより、いつの間にダストンがロジャーがビッグオーの操縦者と知ったのかの方が記憶にないんですが……メモリー・ロスト?
 あまりおおぴらに宣伝はされてないけども、 ファイズ も複数ライダーであったりする。で、その第二のライダーの 流出情報 (例によってネタバレ注意)。う〜ん、今回のライダーはモチーフこれで行くんかいな?
 ところで、2chで「アギトの涼はファイズの勇治と似た境遇だったのに、ぐれなかったのな」という書き込みを見る。そう言われればそうだ。
 コロンビアの空中分解について、なにかを書くべきかと思いつつ、結局あらかたはどこかで言われており、あえて自分が付け加えることもなく、ならば自分にとってこの事故はなんなのかと考えた。有翼宇宙往還機の非効率性、宇宙開発の必要性・無用性、その他の死と対比することのできる七人の宇宙飛行士の死、いろいろ考えるが、すべてをまとめることなど到底できない。犠牲があったのだからやめるべきなんてことも、「七人の犠牲があるからこそ、より宇宙開発を進めるべきだ」的な物言いも好きではない。どちらにしても人の死を自分の欲望・利益の方向へ誘導する材料に使っているみたいだから。宇宙開発への影響は、まだ待たねばわからないだろう。ならば、今のところ自分にとってこの事故は七人の命を奪ったいたましい事故以上ではないし、以下でもない。アメリカがイラクでもっと多くの罪なき人を奪うかどうかの瀬戸際だとは言え、この七人の死を悼んではいけないということにはなるまい? 百万人が死んでいるからと言って一人の死が軽くなるということはないはずだ。


2003年02月05日(水) 旧暦 [n年日記]

ТАТУ

  速水螺旋人 氏のとこの日記で TATU (ロシア語表記はТАТУらしい)とかいうロシアのアーティストの記述を見かけた矢先、 2ch でたまたまそのTATUの話題を見かける。って、制服でレズって……事実かどうかは知らないが、そういうことで売り出しているらしい(現役の音楽学院生というのは本当らしい)。事実かどうかは知らないのだが、ライブで こういうパフォーマンス があったりはするらしい。おまけに ファンサイト では こんなん とか、 こんなん とか こんなん とか こんなん とかが何故か多い。オタク向けデュエット? 日本での知名度はあまりないが、ロシアを中心にヨーロッパではかなり人気があるらしいのだが……
 家に帰り、なんとなくテレビをつけるとBSで「 靴をなくした天使 」(ビデオタイトル「ヒーロー/靴をなくした天使」)をやっていた。離婚係争中のつまらない小悪党風の男、バーニー(ダスティン・ホフマン)は息子と待ち合わせた夜、その徒路でたまたま旅客機の墜落現場に出くわす。口ではシニカルなことを言いながら、つい見逃せずに飛行機の中に閉じ込められた乗客を助けるが、その際、つまらない出来心から乗客の一人のハンドバッグを盗んでしまう。世間は乗客54人を助け、名前を名乗らずに靴を片方だけ忘れて去った「英雄」探しにやっきになるが、当のバーニーは離婚調停中ということもあり目立ちたくないとばかりに名乗りをあげずにいた。だが、テレビ局が「英雄」探しにかけた懸賞金百万ドルに目がくらみ名乗りをあげようとした矢先、窃盗の罪で逮捕されてしまう。そして代わりに名乗りをあげたのは、バーニーの手元に残った片方だけの靴をあげたホームレス、バーバー(アンディ・ガルシア)だった……
 ストーリーの幹はいいがどうもあちこちの枝葉のはり方がイマイチの部分もあるこの映画、実は個人的には劇場公開時に見て、シチュエーション的には無茶苦茶好みだったりする。 フル・モンティ と言い、どうにもこのパターンに弱いなぁ。とりあえず、「靴をなくした天使」の得点はトータルではこんなものだろうが、「フル・モンティ」に2点以下をつけた奴はそこに正座しろ! 小一時間説教してけつかる(いや、個人個人の趣味だからそれもどうかと)。とりあえず、「あの程度の芸で」とか言ってる奴は、まともに映画を見てないことがもろばれなんだけど(観客のほとんどは、(少なくとも最初は)まともなストリップを見に来てるんでなく、全部脱ぐとまで宣言したダメオヤジどもを物見遊山に見に来てた「はず」なのだが。)。
  ファイズの東映ページ を見ると、チョイ役だと思っていた二話に出てきた刑事二人( 沢村刑事添野刑事 )が メインキャストの紹介 に。久々に警察が絡んでくるんか。ってか、添野刑事の方はコロンボ警部の声の人デスカーーーー!? (声の人などいない)


2003年02月06日(木) 旧暦 [n年日記]

煮ても焼いても

 昨日スーパーで特売のチャーシューを買ってきたのだが、これが大失敗。とても生では食えた代物ではなかったのだが、捨てるわけにもいかず、どうにかするしかない。仕方ないんでわざわざメシを炊いてチャーハンの具にしました。安物買いの銭失い。げしょ。
  WOLF'S RAIN #3。「貴族」に花の娘「チェザ」を連れ去られ、人間たちからも追われることとなる「キバ」と「ヒゲ」。一方、「トオボエ」は偶然レアラに遭い、誤ってレアラの鳥を殺してしまったことを謝ろうとするが、トオボエの正体を知ってしまったレアラはただ怯えるばかり。そして、その悲鳴を聞きつけたクエントに追い詰められる。その絶体絶命の危機を救ったのは仲間に見限られた「ツメ」だった。
 いよいよこれから旅に出ることになる、旅立ちの回。4匹が合流し、でこぼこながらも群を形成し、「花」を追うことになる。ところで、ネットであちかちを見るとなぜかまだ誤解して「狼男」と書いてるところがあるんだけど……あれは実体は狼で、化かして人間のように見せてるだけなんだけども。このアニメ、個人的には微妙にツボなんだけども、困ったことに人に勧めにくいのはこういうすぐには分かりにくい部分があることなんだよなぁ。主人公たち「狼」もまた人を化かす、月の光で神秘的な力を持つ、でわかるように、実在の狼と言うより、あくまで「ファンタジー」「野生の象徴」である生き物としての位置付けだろう。位置付けとしてはファンタジー世界のナンチャッテハードボイルドというのが正解だと思うのだけど。
  /.JP の記事にもあった、 Mozdevの寄付募集 に寄付。些細な金額だけど、普段使っているのだから、払えるときは払っとかないと。
  朝鮮の呼称わい曲報道に対し総聯中央常任委員会、NHK会長に抗議文伝達 。歪曲もなにもなぁ。それよか、破防法適用されんように気をつけた方がいい気も。
  ま〜、なにかと暗い世相ですから
  X-boxゲーム「格闘超人」、BGMにコーランで回収 。別のニュースでは、 回収後に修正版を出す予定はないとか 。そういうことやってるから、 ゲーム部門の赤字が二倍とか になるのだと思うけど……
 暇があるとファイズのOPをついリピート。オルフェノク側のCGの使い方が外連味があっていいなぁ。


2003年02月07日(金) 旧暦 [n年日記]

ТАТУその後

 ひきつづき 速水螺旋人 氏のところから、 ТАТУ の日本語紹介記事 へ飛ぶ。ってか、見られた!?Σ(´Д`;) (見られて困るなら書くなよ>ワシ) それはさておき、記事を見ると、世界進出のユニット名としては「t.A.T.u」が正しいらしい。日本での知名度があまりないと思ったら、そもそも日本進出はまだだったのね。と、言ってももうすぐらしいのだけど。あまりテクノ系統とかはピンと来るものはないのだけど、 ここ で試聴する限り、わりとよさそうなので、試しに一枚買ってみようかなぁ。どっちがどっちの声かわからないけど、ちとクランベリーズのドロレスを彷彿とするところがあるし。似てるわけじゃないんだけど。所詮ヲイラもオタクか。
 ちなみに二人のうちならば、私はユーリャ(ジュリア)派ですがそれがなにか?(眉毛が濃いときの方が良かったのに。)
 東海圏でも当然のようにやっていない アニメ版GPM なのだけど、コアなファンが多いゲームのアニメ化のわりにはわりと評判では良さそう。シリーズ構成の高山文彦氏が効いてるのかなぁ。0080大好きですよ。08小隊は見てないけど。しかし、萌とか岩田とか田代とか本田とか茜とかその他大勢(非道!)の登場も削られているらしいのはちと残念か(イジメとか世界設定とかヘビメタ教師とか「自分の脚」フェチだとか身障者とか靴下フェチとかはやっぱヤバイんか?)。もっとも、冒頭でいきなり戦死してるのが「眼鏡っ娘」(田辺ではない)だったり(ゲームの裏設定では、GPMに出てくるキャラは一名を除いて遺伝子設計されて人工子宮で生み出された人類なので、近視や肥満といった要因は誕生前の段階で除かれている、という設定)、瀬戸口っちゃんがいきなりパイロットだったり(○○○○じゃないんかい、お前)するらしいんで、ゲームとは本当に別物なんだろう。それはそれで、割り切って見れば面白そうだが。その成果も、 アニメ版GPMにおけるJ.C.Staffのマジック のおかげらしい。まあ、2ch情報なので一応そのつもりで。そうか。低予算でやりくりしていくにはこういう荒業も必要なのだな。製作スタッフの努力にはひたすら頭が下がります。
  ANIMATRIXにて前田真治による第一話、配信開始 。こんな企画が動いてたんですな。
  ブッシュ大統領はクレしん並?  なにを失礼な。ブッシュ大統領で感動はできませぬ! ジャカルタでもしんちゃんはSHINCHANなのか。それはそうと、いまだにアメリカによるイラク攻撃の必要性がイマイチ理解しきれんのだよなぁ。軍事に明るい人のコメントなどを見るに、先の北朝鮮に備えての爆撃機部隊の配備も、やはり対イラクに向けて極東の艦隊が手薄になることの対策としての牽制の意味が強いらしい。各国の協力も着々と取り付けているようだし、早ければ来週にも賽は投げられるのか。
  ゲイツがついにテロへの支援を…… そんなことしなくても半分テロリストみたいなものなのに……ってのは冗談ですが、イメージ戦略としての寄付活動の中に、ビン・ラディンの偽装組織が紛れ込んでた、ってなところでしょう。
  DELL Saying Good Bye to Froppy Disk Drives .ついにFDも過去の遺物ですか……
  韓国の売春規模、GDPの5% 。いや、まー、なんてーか。
 日本SFファンダム関連の宇宙開発方面にはスペースシャトルの評価はあまり芳しくないのだが、その根拠が書かれてる記事が ここ に出たので紹介( 野尻ボード から)。スペースシャトルは直感的な機体ではあるが、効率的な機体であるとは実は言えない。今回犠牲になった七人の飛行士の死をおとしめるつもりは毛頭ないが、やはりこの先は有翼往還機の形にこだわっていてはいけないのではないだろうか……
 こないだボロクソに言った「魔法遣いに〜」だが、いいところもあるので一応フォローせねば。とりあえず、アンジェラは良い。他には? え〜っと、え〜っと……
 そういや(ごまかすように)、今日、虫(=バグ)がいっぱいということがあらかじめ分かっている某ゲーム購入。通常版とカレンダー付の初回版があって、「初回版はでかいし高いし」ってことで通常版を買ったのだけど、その後で「しまった、カレンダーには速水螺旋人氏も書いてるはずじゃん!」ということを思い出したが、後の祭。げしょ。
 本日の他の買い物は、顔見知り程度の知人の漫画家さんの単行本(良い子は読んではいけない類のなので、あえてここには具体的には書かず)と、ステルス艦カニンガムシリーズ三作目。カニンガムはちゃんと新刊で買いましたぜ? あと、大須の万松寺のビルにデニーズが入っとった。なんでも、巫女喫茶もできるとか……なんか間違ってないかい?


2003年02月09日() 旧暦 [n年日記]

スキャナを買って来る

 ちょこっとだけ休日出勤して雑用を済ませた後、大須に出て壊れたスキャナの代替物を買う。大昔(5年位前)には大枚4万円くらいをはたいて買ったものだが、今では一万円以下で結構良いものが出ている。時代の趨勢はすごいですのう。結局買ったのは前から目をつけていた CanoScan Lide50 。なんだかんだでUSB2.0のワンプラグで済む、電源アダプタ要らずという部分にどうしても惹かれてしまった。楽なのがいいのじゃよ〜。
  仮面ライダー555 #03。真理は同行することを拒否する巧に「手を怪我した」と言って無理矢理東京まで同行させようとする。だが、嘘がばれて結局逃げられてしまう。元恋人を殺した東京の勇治は、スマートレディについていくが彼女のボスであるスマートブレイン社の社長は留守であるという。残されたデータカードには「王の眠りは深い」という、謎のメッセージが残されていた。一方九州の真理は逃げた巧を追って、クリーニング店の車と事故を起こしかける。壊れた車から出てきたのは、超が付くほどお人よしの青年、菊池啓太郎。「真っ白の洗濯物が配達できないと、お客さんもみんな不幸になっちゃうよ」と嘆く啓太郎に仕方なく配達を手伝う真理だが、お人よしの度を通り越している啓太郎に呆れるやら鬱陶しいやら。その啓太郎のメル友である東京の女子高生、長田結花は、養父母の家でも学校でも居場所のない少女だった。「みんなが幸せであることが夢」と書いて送る啓太郎に、「誰も傷つけあうことのない世界へ行くことが夢」と返事をする結花。真理と巧は三度、ベルトを狙うオルフェノクに襲われ、巧が変身して退けるが、その現場を啓太郎に目撃されていた……
 今回でOPに出てくる主要キャラのほとんどが出揃う。あと一人、オルフェノクと思われる蛇男が最後のメインキャラか? 噂では、 オルフェノクでも巧たちと特に敵対するでもなく、むしろ興味を持って近づいて来る らしいのだけど、さて。
 今回から登場の啓太郎は自分勝手な巧・真理とは逆に善意の固まりのようなキャラだけど、これもどっちかというとはた迷惑な善人のような。キャラ的には、 アギト の尾室に似ている。結花の環境は、わざとらしいって言えばそうなんだけど、養父母には苛められてるよりむしろ無視されてる、ってあたりが微妙にリアルでイヤン。
 2・3話で立て続けに「夢」という言葉が出てきているけども、それが一つのテーマになるんかなぁ。今のところローテンションだけども、もうちと線が一本につながるまで生暖かく見ていきますか。
  キングゲイナー #20。大都市「カテズ」で資材調達中に襲われたゲイナーとサラ。シベリア鉄道に追われて逃げ込んだゲームセンターで出会ったのはゲイナーのゲーム友達、シンシアだった。シンシアの手引きで無事シベ鉄の包囲網から抜け出す二人。が、キングゲイナーを見てシンシアの目の色が変わる。様子がおかしいシンシアを不審に思った二人だが、シンシアが呼び出したのはあの不定形オーバーマン「ドミネーター」だった。
 前回からシリアス風味。いつもどおりゲーム気分でゲイナーに戦いを仕掛けるシンシアだけども、実際の戦いに人が、それも友達のゲイナーが傷ついたことに深くショック受ける。終盤にかけてはやはりシンシアがキーパーソンになるのか? 一方、シンシアに取り入ったのかあっさりケジナンたちの上司におさまったロンドン・イマのアスハム。エリートの割には図太いな、こいつも……アスハムの言動からすると以前の「最強のオーバーマン」というのはやはり初代ミイヤたちが封じた「オーバーデビル」である模様。ドミネーターも、キングゲイナーも「オーバーデビル」の系統の機体らしいのだけど、似たところなんてないぞ? あと六話。そろそろスケジュールもつまってきたっぽいけど、作画の方は大丈夫かしらん?
  GA はAパートもそこそこだったけど、Bパートの女海賊が沢梅陽子……ドレス着て踊る沢梅陽子キャラが生きてるうちに見られるとは思いませんでしたわ。
  明日のナージャ は、評価の高かった「どれみ」の後番だけあって高いクォリティ。でも、あちこちお約束の描写に大笑いする私は多分心が汚れてます。ハイ。とりあえず、公爵のジジイもどうしてそんなに信用していない息子に後継者探しをさせるのか……
 とりあえずt.A.T.uのCD、試しに注文してみました。テヘ。


2003年02月10日(月) 旧暦 [n年日記]

ここんところ胸が痛い

 比喩的な意味でなく。先週スキーのときに左の肋骨辺りが痛くなったのだが、肋間筋でも傷めたのかと思ってほっとけば治る、と放置していたのだけど、右側まで痛くなってきた。そのせいか若干熱まで出てきたし……自転車に乗っていても痛くなる。明日もまだ痛みが引かなかったら病院に行くべきだろうなぁ。
  /.JP で見た JASRACの電子透かし技術 の記事とそのコメントを見る。保護する側と利用する側の利害の衝突というのはいくぶんなりはどうしても出てくるもので、「文化だから」とか「利用者の便を考えて」というのは必ずしも通じるものではない。「権利」というのははじめから存在したものではなく、人間が生み出した「発明」の一つでしかない。だから、「こうあるべき」という権利の形は存在しない。しかし、である。それでも現在の著作権に絡む音楽業界・映画業界の動きというのはいささか首をかしげる。たとえば、DVDにおけるリージョンコードやプロテクト。その存在を正当化する根拠は現在の著作権その他の知的財産の原則によっては正当化されない。このことは確定事項ではないが、 DeCSSコードの作者の無罪 からも、流れ的にはそういう流れであると思う。コピープロテクトはともかく、リージョンコードに関してはそもそもが同一ソフトにおいて価格差のある地域間での流通をふせぐことで各地域の利益を保護するための障壁としての意味しかない。たとえば、アニメーションにおいては日本とアメリカでは同一ソフトで二倍以上の価格差があることも珍しくない。別にこれを肯定するつもりもないが、言下に否定できるものでもない。アメリカではそのくらいの値段でなくては売れないが、日本では高い値段でも買う層がいる、ということでもあるからだ。そのこと自体は否定しないが、不自然な障壁を設けて権益を保護するとなると、健全な努力とは言えない。~   音楽業界においてはどうであるか。CDのコピーにより売上が落ちた、というCDレーベルの主張にはあまり信憑性がない。 CDの売上が落ち込んだといっても、バブル前の水準に戻っただけ 、というデータもある。ならばなぜコピーを執拗に攻撃するのか。イマイチ分かりきらないのだが、ひとつにはコピーを攻撃することで、コピーに対する姿勢をアピールすることだろう。ふたつには、コピー規制を事実化することで、これまで慣習的に許可されていた家庭内コピー、レンタルからのコピーも一律に規制し、潜在的需要を増やそう、ということであると思う。ただ、それにしても無駄の多い努力であるように思えるので、他の要因もあるのかもしれない。これは作者の権利を保護するための著作権法を、営利団体の権益保護のためのものとしようとする動きである。(別に権益の確保は否定しないが、著作権のもともとの概念とは相容れないものはある)
 JASRACにおいても、著作物の保護団体からそのものが権益団体化している。自身を維持するための利益は必ずしも否定はしないが、目的のすりかわりは批難されてしかるべきだろう。
 CD売上不振の原因が不況だけではなく携帯電話などの他コンテンツとの競争に負けているから、という見方に立つならば、こういう利用者の利便性を縛る行為はひいては業界全体の首を締めることになると思うのだけど……長くなりすぎたんで、これくらいで。
 中東情勢は着々と進行している模様。しかし 仏独中ロは積極的な支持まではしておらず 、攻撃開始まではもう少し時間があるかもしれない。アメリカがイラク攻撃にこだわるのは、やはり核保有疑惑(個人的には限りなく黒だと思うけど)のせいなんだろうか。もしそうだとすれば、北朝鮮もただで済むわけはない。まったく不謹慎で申し訳ないのだが、人的・物的損耗もさることながら、「核保有大国」の一種自己権益保護のための戦争で強いられるであろう日本の経済的負担というのも大変気にかかる。
 そろそろ星雲賞ノミネートの季節なので、 今年の 非公式ノミネートのページ も活動しなければなぁ。ううむ。今夜作業してしまうか。

追加

 ってことで 星雲賞非公式ノミネートのページ を準備。さて、あちこちに宣伝しておかないとなぁ。
 ヲイラが触れないとネット上でほとんど誰も触れそうにない(思い上がり)、滝沢聖峰作 ガンズ&ブレイズ(上)(下) 。時は西暦1869年(明治2年)、函館五稜郭に幕軍として参加した旗本の佐々木と町人出身の早川。二人は榎本にもはや徹底抗戦の意思無しと見て、官軍に下るのも潔しとせず、函館を抜けて北海道の奥へと逃げていく。途中、土方の遺体のありかの手がかりとなる遺品の脇差を手に入れてしまったりして、北海道のあちこちを逃げ回る……
 戦記物の大御所である滝沢聖峰氏の珍しいことに時代劇。だけども、実はこれは時代劇でなく西部劇のフォーマット。二人の主人公の境遇を南北戦争から落ち延びた南軍兵士として、未開の北海道を未開の西部、アイヌをネイティブアメリカンとして置き換えて見ることもできる。が、ただ単なる置き換えでなくきちんとした考証も魅力。銃器関連の考証はもちろんのこと、当時乱造された維新刀や土方の長脇差(新選組は予備の刀として使えるよう、太刀とほとんど変わらないような長脇差を身に付けていた)、アイヌの生活文化習慣などの点も抑えてるし、明治日本の西部劇という破天荒な物語ながらも要所要所で当時の息吹を感じさせる丁寧な作りは流石。巨悪が現われたり二人が日本を救う(ある意味救ってるんだけど地味)とかの派手な展開はなく、むしろ通好みの地味な作品だけども、西部劇好きで時代劇好きは読んでおいて損はない(狭いニーズだな)。
  ぷちぷり*ユーシィ 見たら、わりといい話なんだけど、番組後のお姉さんのコメント。「ご主人様も娘と仲直りし〜〜」って、あれをどう見たらそう見えるんだ、オイ。
 アギト最終話を久々に見る。作品としては齟齬の多い番組だったけど、お祭みたいで楽しい番組だったよなぁ、と思う。
 アギトのアンノウンデザインで明確な失敗だった馬(縞馬)モチーフの怪人だけども、ファイズでは無理に頭全体を馬の頭部にせず、馬の顔は兜の面当ての意匠に用いて上手い事まとめている。これはこれで馬としてのアピールは弱くなってしまうという欠点はあるのだけど、きぐるみのデザインとしては上手いよなぁ、と感心してしまう。