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2002年06月11日(火) 旧暦 [n年日記]

イヤ、マヂで。

 すいません、人の文章で喧嘩売りに行くのはカンベンしてください。前回のは笑えただけだからいいんだけど、喧嘩だと対処しきれないんで。
 うーん、やりたくないけど、IPぶっこ抜きとかしなきゃいけないのかな……

見られてるらしい

 ここ最近、アクセスログに「 a.hatena.ne.jp/mhk/simple 」とかいうreferer(参照元。ブラウザの種類・設定にもよるが、リンクとかされてる場合、環境変数としてブラウザからサーバーにこの情報が送られる)が残っていて、「なんじゃらほい」と思ったら、 企業のやってるアンテナサービス (アンテナってのは、登録されたURLを巡回して更新されているページをチェックするシステム)だったらしい。ただ、知り合いに心当たりもなく、「mhk」ってナニ? 妙な兵器を考える会 ? それとも 「むきゃ」を広める会 ? はたまた 眼鏡っ娘にホレた者協会 ? と思ったら、 見下げ果てた日々の企て さんでした。なぜに? 有名情報・日記サイトと並べられて、間違ってこんな身内向け愚痴用日記に来る人がいたらどうするんじゃ、と思ったけど、やっぱり来る人は大変少ないので、実害はないものと考えて放置。
 昨夜の あずまんが大王 は、特にオチもなく。改めてよく見てみると、OPはものすごく細かく出来が良いことに気づく。実はヲイラが見なおしたのは、学園祭の回の「凱旋パレード」からなのだけど、ああいうアホまるだしのノスタルジーってのは結構ツボだったりする。その後の雲の上の散歩とかはあざとすぎてダメだけど。それと似たようなことで、原作のヤママヤーが榊たちのところに来る話も個人的にダメ。あんな作り物のような(作り物なんだが)「良い話」を急にはさまれても、しらけてしまう。最終回で噛み猫が当て馬になってしまったのは、あの話のせいだと思うし。その意味でも蛇足。ところで榊さんの下の名前って結局不明なままなんだっけ?
 「地球美紗樹」三巻、なんとか入手。わりと最後は駆け足なところも感じさせるが、掲載誌休刊という事情を加味しなくとも良い出来。また、前作の「クーデルカ」でもそうだったけど、 この作者 はエピローグがとても上手い。無名時代から(いや、今でもマイナーなんだけど)おっかけてきた作家が開花するのを見るのは、この上なくうれしい。無論、その逆に失望する場合も多々あるのだけど。~
  篠房六郎 氏(つーか女史)の「家政婦が黙殺」はいまだ見つからず。 アフタヌーン に現在掲載の「空談師」は個人的には、ちとイマイチ。
  #1 の件に関しては、自分の駄文を他人にさもその人が書いたもののようにコピペされること自体にはさほど(まるっきり、ではない)思うところはないのだけど、そうすることで万が一無関係なのに怒鳴りこまれたらイヤだなぁと思う次第。ここを見て怒鳴りこまれるんなら当然の話だし、反応があるってことはある意味本望なのだけど。ちなみにワタクシ、ネタの使いまわしはしても文章の使いまわしはしません。
  フルメタル・パニック! はいい加減切ってしまおうかなぁと思うのだけど、あと2話くらいなんだから、まあ最後まで見てから思いっきり文句をつけようかとか、邪道なことを。まじめな話になればなるほど緊迫感がかけらもなく、退屈になるという珍しい番組である。
 昨日の「吉岡たかを氏降板」の噂に関係あるかどうかはわかんないけど、 氏の掲示板にこんな書きこみ が。暗に「噂なんて嘘々。別に降板なんかしませんよ、まだこの仕事に関わってますよ」と言っているようにも思えるのだが、真相はいかに?


2002年06月12日(水) 旧暦 [n年日記]

正直、スマンかった

 吉岡たかを氏降板の噂ですが、 本人がきっぱり否定 しておりました。ほっとすると同時に、噂に躍らされた(無論、 と強調して逃げを打ってはいたのだけど)自分を恥じてみたり。噂で騒ぐ方は面白いかもしれないけど、騒がれる方はそうでもないかもしんない。
 で、その夕べの HAPPY☆LESSON は先のリンクで「自分の功績ではない」と謙遜されてるが、 この回 に関しては少なくとも、はからずもそのスタッフ全員の力量であることがはっきりと出る回になっていた。
 アニメ番組には、マニアからは「捨て回」と呼ばれる回がほぼ必ず入る。作画・動画のレベルががくんと落ちる回のことである。無論、そんなことにならない方がいいのだけど、スケジュール的にも予算的にもシビアであるテレビアニメでは、高いクォリティを保持しようとしてもどうしても戦力不足になることがほとんど。商品である以上品質は求められて当然なのだけど、ものには価格に見合った品質というものがある。現行のアニメ製作体制・技術ではほとんどの場合(なにごとにも例外はある)、避け得ないと思った方がいい。だから私は、作画がひどくなったとかいう評価は、よほどひどい場合には別だけど、あまり好きではない。そういう感想が出てくるのは自然なのだけど、ほぼ現状では不可避である以上、少し作画が荒れたくらいでそんな批判を繰り返すのは無駄だし、マニアのくせに自分の見てる商品にそれだけの対価を払っていないことをわかってるのかと聞き返したくなる。
 閑話休題。で、夕べの回はその「捨ての回」に当たると思う。もっとも、1クール(13話)シリーズのおかげか、この番組はそんなに無茶苦茶は作画レベルが落ちてないのだけど、それでも作画レベルが落ちることを折込済みで、作画の荒れがあまり気にならないプロット、演出、コンテ切りがなされていた。その上で、無論ちゃんと面白い。こういうのがプロの仕事というのだなぁ、と関心。
 話の内容も人格入れ替わり話で、一人の声優さんが何人ものキャラを演じ分ける。 さすがに声優さんも苦労した ようだけど、きっちり演じ分けきったのはこれもプロのお仕事。拍手。
 これの後に フルメタル・パニック! を見るといささかつらい。話としては及第点。しかし、演出・台詞回しが滑ってる部分が多く、「面白い」とまではいかない。「彼女は最高よ!」といわれても、ナニが最高なのかさっぱりわからない。台詞やギャグの導入にはそれなりの下地を作る必要があるのだなぁ、と反面教師的に勉強になる。質は低くないのだけど、詰めが甘いのだよなぁ。
  消しゴム版画家のナンシー関さんが急逝 。死因がよくわからないし、むしろコラムニストとしての仕事の方になじみがあるけど、びっくり。ご冥福をお祈りします。
 今日、イングランドと引き分けたナイジェリアは応援に魔術師を呼んでたとか。他にも アフリカチームは魔術合戦の様相 。こういった呪術は文化圏を共有してれば効果があるかもしれないけど、イギリス相手では、ちとなぁ……
  コミックビーム だと思ったのだけど、やたらと前向きな魔女が主人公の、ラプンツェルをモチーフにした読みきりが載っていた。作者名の「A-10」ってどっかで聞いたことあるなぁ、と思ったら、ひょっとして「 あの、素晴らしい  をもう一度 」の原画の人? 感じが結構違ってた気がするけど……


2002年06月13日(木) 旧暦 [n年日記]

市井の人々って、誰?

 「つーっ」と掲示板巡回をしていると、ROMってる掲示板で「 アギト は『市井の人々のために』って姿勢がなかったからイヤ」ってな意見が書きこまれていた。その手の意見は去年の本放送時から(特に時代の推移にとりのこされたような旧ライダー信奉者とかに)言われていたのでいまさらナニをかいわんやなのだけど、ただ、その意見を言った人が以前はアメリカ軍を非難するような書きこみをしていた記憶があり、「?」となった。
 たぶん、私以外の人にはどういうことかさっぱりわからないと思うので解説。昨年のWTCテロに端を発する米軍の報復としての(誰がどうとりつくろっても、あれは報復的意味合いが強い)アフガニスタン進攻で、軍事アレルギー的なところのある(別に私が主戦論者ということではない)日本人から「とにかく戦争はいけないからやめろ」と紋切り型の意見が出まくったのだけど、アフガン進攻の是非と効果はさておいといて、ジャイアニズムと揶揄されるアメリカの軍事行動は、主にアメリカ国民およびアメリカと権益を共有する諸国の国民の安寧と海外の権益を守るための行為であり、これは視点によっては正義である。少なくとも、日本人はその恩恵を少なからず受けている。だから批判するなってこともなくって、視点が違えば正義が違うのは当然の話。米軍の軍事行動、アメリカのジャイアニズムを批判している人ってのは、要は他者の視点を無視して自国の正義を押し付けるその姿に嫌悪を示していると思っていた。しかし、返す刀で「力づく」で押し付けの正義を振りまく正義の味方を神格化し、そうでない「ヒーロー」を嫌うというのは、私にとってはさっぱりわからないんである。第一、突然誰かが超人的な能力を手に入れて、「じゃあ、明日から正義のために戦わないとなぁ」ってのはワタシ的には不自然極まりない。いじめられっ子だった私にとって、人間というのは笑って悪意無く他人を殴れる生き物である。多分、笑いながら人だって殺せるようになるだろう。「正義」とはそんな人間が自分の立場で勝手に規定するもの、ということ。せいぜい私にとって納得出来る正義の味方の言は、夢幻魔魅也の「それでも目の前で子犬がおぼれてたら手を差し伸べちまうんでね」くらい。職業・立場に絡まないなら、それ以上の大仰な正義感なんざうそ臭くてたまらない。
  HAPPY☆LESSON に関して、わりと日記でたくさん書いてるけど、それは「ごちそう」ってことじゃなくって、「おししい駄菓子」ってことです。たとえ「美味しんぼ」で駄菓子を思いっきり持ち上げて「なんてすばらしいの!」とか「駄菓子なんて名前は失礼だ、改めるべきだよ」と言おうが駄菓子は駄菓子。高尚ぶるより、子供たちに喜んでポリポリと食べてもらえるのが駄菓子の本来の趣旨なので、あまり大上段に構えてとられて期待されて失望されるのも、ちとなんだかなあ。まあ、元の企画がキワモノの駄菓子でも、きちんと作られてるのならばちゃんと評価しないとね。
 ゆうべの .hack//SIGN を見ていて、どうしてこの番組が気になるかようやくわかった気がする。「あ、こういうヤツいるいる」という感じで、他人のチャットやネットRPGのプレイを覗き見てる感じ? まあ、ピーピング・トムですな。
 おととい日記に書いた「やたらと前向きな魔女が主人公のマンガ」は コミックビーム でなく コミックバーズ だったらしい。どっちもパイの小ささ的には似たようなものなんだけど。
  イギリス・ロシアなどでは日本のワールドカップの観戦態度はきわめて高評価らしい 。ちとうれしいですな。


2002年06月14日(金) 旧暦 [n年日記]

反応に困る

 なんと言いますか、ヒーロー云々と書いた昨日の今日に、なにも ウルトラマンコスモスの主演俳優、恐喝暴行罪で逮捕 なんてことがおきてくれなくても。そのうえ、そのあおりで 番組は打ち切り 。全65話の予定が、すでに収録が終わっている残り十数話は未放映だという。もともとこの番組は トミー のタイアップである「ゾイド」の枠だったのだけど、円谷プロが枠を奪う形でウルトラマンコスモスが放映された。その辺に関しては、そのあおりをくらってコロコロコミックで連載していたマンガの連載打ち切りを余儀なくされた 上山道郎 氏のサイトで一日だけ恨み節が掲載されていたりしたのだけど、まあ特に関係無い話なので省略。要は円谷がそれなりに意気込んで製作したそのコスモス、個人的には面白いとは思わなかったけど、それでも4〜6%くらいの視聴率で推移してたらしいし、今回の打ち切りを惜しむ子供や父母の声なども早々に聞こえてきている。私にとってはどうでもいい番組だけど、さすがにこの現状を見るとなんだかなぁという気分に。逮捕された主演の杉浦太陽(たかひろ、と読むらしい)氏には、こう言ってはなんだけど自業自得(暴力沙汰の恐喝は私が一番嫌う行為のひとつなので、まったく同情はしない)なのだけど。番組は打ち切り、関連商品の回収も噂されているというこの事態、もしこの事件に伴う損害を請求されたら、とんでもない額になるだろう。社会的に抹殺だけで済まない気もする。事件の被害者がもしそれを狙っていたのだとすれば、実に容赦無い復讐だなぁ。それでも同情はできないけど。
 研究室では珍しくみんなそろって日本VSチュニジア戦のTV観戦。2-0の文句ない勝利。うーん、すんなり決まるとかえってつま……げほげほ、いえ、おめでとうございます。気のせいか、基礎研究棟は早々に人の気配が消える。まあ、経済効果は確かに高そうだ。
  笑いながら死んだ友達のことを話すアフガニスタンの子供 。ブラックホークダウンの原作を読んだときも思ったのだけど、多分、我々が考える死と、かの国などの死の概念とは、必ずしも一致してないように思える。それは死後の世界とか命の尊さとか、そういうレベルの話ではない。彼らは、正しいとか間違ってるとかそんなことと関係なく、無慈悲に理不尽に容赦無く死は訪れるものだと、何度も何度も体験して知っているのだと思う。そういうことはもちろん知るべきだ。だけど、否応無く知らされるのは正しいことじゃないと思う。前述のリンクで、復興していくアフガンの様子の中で、子供たちの笑顔のことが書かれてるのが少し救い。
  七人のナナ が先週からぐんと話が面白くなってる。予定調和な話でなく、生の不安とか悩みとかが描かれてる。ご都合主義がないわけではないけど、問題解決の本質がご都合主義なわけではないので、この場合は些細なこと。残す二回を見ないとわからないけど、中盤ダレたところで切らないで、見続けて良かったなぁという感じ。これまで主に憎まれ役だった教頭の男気が泣かせる。これ見よがしに熱血ぶってる先生でないだけに、なおさら。ケレンだけではない、今川監督のすごさがわかる。

コスモス逮捕、補足

 「告発した被害者は、まさか狙ってこの時期に?」って書いたけど、日刊スポーツの記事に いくぶん細かい経緯が掲載されてました 。この時期になったのは、捜査が長引いた上でのたまたまみたいっすね。これを見ると、最初に4万盗んだ被害者もなんだかなぁ、なんだけど、経緯がまったく典型的な暴力恐喝事件(祖母に相談、勧められて警察に届け出という辺りも)なので、こりゃどうしようもないなぁ。一応事実関係の提示ってことで書いたけど、あまりこういうことごちゃごちゃずっと話題にするの好きじゃないんで、以後は事実誤認の訂正か番組・関連商品の方針決定でなんかあった以外は書かないつもり。


2002年06月15日() 旧暦 [n年日記]

宇宙で土方

 TVでアルマゲドンをやってたので見る。小惑星に穴掘るから掘削のプロを送れという冒頭にイキナリ萎える。そりゃそうだ。親子の確執だとか、ロマンスだとか、アホだとか、ブラッカイマー勝利の方程式。当たるのはわからんではないけど、大笑いの方の当たり方だよな、どっちかと言えば。ディープ・インパクトと比べてどうこうってのが公開当時あったけど、たとえ隕石が火の玉になって降って来ても比べるだけディープ・インパクトに失礼ってもんである。音楽で盛り上げようとこれみよがしに感動系の音楽を流すのがミスマッチでまた笑える。これで気を良くしてパールハーバー作ってこけちゃう(別に本当はこけたわけじゃないけど)わけですな。ネタにするには事欠かない映画だなぁ。
  こういうこと もあるんだろうなぁとは思ったけど、案の定ありました。バイロム社って、今回の件ですごく評判が悪いみたいだけど、どんなもんなんだろう?  こんな記事 もあったりするみたいだけど。 こういう記事 もあったりして、なんかこれを間に受けると実にヒドイ会社のようだけども……
  エース桃組 で掲載中の「鋼鉄の少女達」( 関連リンク )で少女兵の陵辱シーンがあったってことがそれなりに話題になっているけど、個人的にはどっちかというと最前線の兵がどんな衛生状態にあるのかということの方がむしろ気になる。他ならまだしも、最前線となると多分すごいことになってるんだろうなあ。いや、戦争のはらわたで出たソ連の女性兵士ですらかなりあれな感じだったし。
 いや、要は小奇麗な感じがしてる時点で、どうもサービスシーンにしか見えないってことなんですけどね。
  コミックビーム で連載中の「エマ」。近世イギリスのいいとこのおぼっちゃんと、その元家庭教師の家で働いている侍女との淡い恋愛を軸にしてるマンガなのだけど、今回の掲載ではっきりと「身分の違い」を打ち出してるのは感心した。メイド(侍女)ってのは、実はそんなに歴史が古いわけじゃない。昔は男の召使がその役を果していたのだけど、郷士など、市民階級の台頭に伴う貴族階級の没落などが要因となり(人件費の上昇もあって)これまでのように男の召使を大勢抱え維持することが難しくなった(工業社会になったから、男手は工場に働きに出ちゃうわけね)。そうして、人件費の安い地方の婦女子を雇い入れたのが今日的なイメージのメイド。そして、イギリスは今に至るまで厳然とした階級が残る社会。上流階級と中流、下層ははっきりと分かれている。だから、メイドに手を出してなんてのはB級映画とかではよくあるし、また本当にあったけど、それはもっぱら恥ずべきことだった。そういうことすら知らないで「メイド萌え〜」とか言ってるオタクを見ると「逝ってよし」とか思うんだけどね。まあ、「エマ」はきちんと考証が出来たメイドマンガってことで。


2002年06月16日() 旧暦 [n年日記]

革袋の審美眼

 確かどこかの有名なチャンバラ映画監督が「チャンバラ映画ってのは、観客に楽しんでもらって、帰るときにはお土産(その時代に関するちょっとした薀蓄とか)を持って帰ってもらうものだ」ってようなことを言っていたように思う。仮面ライダーV3の風見士郎役を演じた宮内洋は「特撮ヒーローは教育番組であるべきだ」というのが座右の銘らしい。家族の復讐のために戦うV3だとか、「飛鳥五郎を殺したのはお前か〜!」とまったく無関係の刺客をズバットスーツというズルで倒すズバットとか見てると、なんか「ホンマに教育番組か?」とツッコミもしたくなるが、まあお仕事だからあまり深いことは考えないでおこう。ウルトラマンコスモスも、私は数話見てその偽善臭さ(本来、自然動物の保護というのは奇麗ごとのみではないはずなのに偽善性のみを押し出してるように思えて)に視聴継続を切ったのだけど、それでも「近所の犬をいじめてばかりの息子が、コスモスを見てその犬をかわいがるようになった」という声も聞こえてくるので、まあ、そういう意味では成功の面もあるのだと思う。
 で、本題。 仮面ライダー龍騎 に対する批判で良くあるのは「ヒーローのはずの仮面ライダーが自分勝手な理由のためにお互い戦っている。こんなのはヒーローじゃない」というもの。ごく一部の旧特撮ファンにはそう感じる人もいるらしい。私が嫌いな批判の仕方のひとつは、子供をたてにした批判だったりする。子供向けアニメだとか特撮番組とかは、子供が最初にふれる娯楽のひとつで、教育的側面を持たせることに反対はしない。けど、単純な勧善懲悪である必要ってあるのかな? 無論、コスモスみたいのも否定はしない。けど、世の中は単純な勧善懲悪ではない。善悪を考えると、結局は正解はなく、その都度、その状況により判断するしかないキャッチ22的な問題だと思う。また、世の中のほとんどのことはこれと同様の絶対的な正解のないキャッチ22の連続だと思う。幼いうちからそんなことを知らせる必要はないと思うのは、それぞれの教育方針。でも、キャッチ22の存在を否定するのは意味があることなんだろうか? 大人が勧善懲悪でない特撮ヒーローを否定するときは、大抵現実のキャッチ22を忘れようと、癒しを求めてるだけのように思う。それも自由だけど、押し付けるのはカンベンして欲しい。お土産と芝居の本体の価値を逆転的に扱うのは、やはり本末転倒だと思うのだ。
 これは他のマニアにも言えること。パロディ的な演出が多い作品に対して、そのパロディ部分の評価ばかりに目が行っていることが多い。少林サッカーを見て「アストロ球団の方が上」と言うみたいに。古い革袋にせっかく新しい酒を入れてくれてるのに、革袋の評価しかしないってのはなんだかなぁ。中身の酒を評価した上で、革袋の評価もするならともかく。そんなに古い革袋が好きなら、古い革袋に埋もれて沈んでいて欲しい。私に言わせてもらえばパロディ部分の評価なんてのは単に知識の披露であって、作品の評価ではない。それを取り違えているのなら、そんなのはただの滓でしなかい。
 その 仮面ライダー龍騎 は先週倒されたガイの契約モンスター・メタルゲラスがけなげが一編。契約モンスターは、契約が破棄されると契約者を真っ先に狙う設定だったと思うけど……まあ細かいことはいいか。ドラマ的な絡みは相変わらず面白い。
  キー局が名古屋というだけで見ていた 東京ミュウミュウ 、ようやく見ていて苦痛で仕方がないというレベルではなくなってきたけど、まあそれだけと言えばそれだけ。そんなに苦痛ならそもそも見るなという話もあるのだけど。(いっそスタッフも割り切ってはじけてしまえばいいのに。相手が講談社だから、制約が大きいのかなぁ)
  ジョン・ウー監督、アクション映画と決別宣言 。うーん、MI-2ではアクションに対する行き詰まりが感じられたので実はそれほど意外ではなかったりする。西部劇に対する憧れが強いってのも知ってたし。特徴的なジョン・ウーアクションもハリウッドなどで大量にコピーされて(大量のデッドコピー含む)、これ以上生産することに意味を感じなくなったのかも。アクション以外の映画が当たらなければ、また復帰するとは思いますが。
  北朝鮮からの脱走者、東南アジアに大量流出 。もはや実質的に国家として成立しておらず、あとはいつ崩壊するかという感じではあるかの国だけども、これは崩壊へのカウントダウンなんだろうか? さまざまな北朝鮮に関するレポートを見ると、本当に冗談で出来てる国としか思えない。実際にはもっと冗談みたいな悪夢がたくさんあるんだろうなぁ。


2002年06月17日(月) 旧暦 [n年日記]

湯神家とかなんとか

 最近、湯神家とかオイダキとかなんとか良く聞くなあ、と思ったら、 こういう んがあったんですね。個人的には「なんじゃこりゃぁ!?」としか思わなかったんですが、たまたまこれの作画が 岩崎つばさ 氏だと知ってびっくり。いや、ポジティブな意味でじゃないっす。失礼ながら、あ、この人、まだこの業界で生き残ってたんだって意味で。岩崎女史は80年代末期から主にアニパロ方面で描いていた同人上がりの作家さん。アニパロ上がりってことと、ペンネームで大体想像はつくと思いますが、まあ、そうです。おっきいおねえさんがよろこぶ方面です。別にそれの偏見で差別しようってことはないんです。「センチメントの季節」の榎本ナリコ女史がそっち方面の出身ってのは有名だとは思いますが、そういう中でも売れるものを描く人は出てくるんです。ただ、岩崎女史は少なくともかつてはそういうタイプではなかった。そしてホームページの仕事一覧を見る限り、今もそういうタイプから脱却してるとは思えないというか……いや、いいんです。食えているのなら、人様の仕事に口を出すことじゃありません。それは大変立派なことです。ただ、個人的には特別どうこういうところのある作家さんだとは思わない、っていうわけで……いや、関係者のかた、もしくはご本人、もし見られてたらスイマセン。
  龍騎劇場版 から出てくると云う噂の女ライダー、 仮面ライダーファムの映像と思しき写真 (写真中央)。左の写真には変身前と思える役者さんが載ってるんですが、どっちも小さすぎてよくわかりません。まあ、女ライダーは本当だった、ってことで。それよか、左端のは手塚広海じゃないのか? てっきりわりとあっさりあぼーんだと思ってたのだけど…… 王蛇に契約モンスターが吸収される って話だったし。
 2chのアニメ板を見てると、GPMアニメ版に関して情報が錯綜。もっぱら GONZO だって話だったのに、 JCスタッフ だとか、なんとか、いろいろ。いや、GONZOよりはJCスタッフの方が嬉しいんですが。
 日記の検索で、「右軸変移」で検索してくる人がいる。横着しないで、生理の教科書調べなさいって。
 お料理メモ。刻んだしそを巻き込んで仕上げた 鳥はむ をスライスしてごまドレッシングをかけると、おつまみにいい感じ。また、下ごしらえした鳥はむに火を通す時、ジプロック(ストックバッグ)に入れて、空気を完全に追い出し密閉、沸騰して火を止めた鍋のお湯の中に放りこんで蓋すると失敗知らず。なかなかいい感じ。


2002年06月18日(火) 旧暦 [n年日記]

「恨(ハン)」の国

 いつかテレビのドキュメンタリーで聞いた話だけど、韓国の文化というのは「恨(ハン)」の文化だという。「恨」ってのは日本語の「うらみ」とはちがって、ネガティブな感情に違いはないんだけど、外への攻撃性をともなうものでなく、内にこもるものらしい。具体的な人や物を恨むより、この世を嘆き悲しむ、という感じなんだろうか。
 泣く文化、ってのは結構ある。世界には、葬式に「泣き女」という存在がある国がある。お金で雇って、お葬式で大げさなまでに泣いてもらう。まったく故人とは無関係なのだけど、そうすることで参列者たちにも悲しい気持ちがうつっていくんだという。わかんないでもない。涙を流して、大声で泣くっていうのはカタルシスをともなう行為なのだ。
 ただ、韓国の「恨」ってのはどういうものなんだろう、ってのはやっぱりよくわからない。日本の文化はかつて「恥」の文化だったが、日本人は恥を忘れたという。だけども、Wカップにおける日本の態度はおおむね海外に好評と聞いてちょっと安心してる。ただ、試合相手の選手紹介時にブーイングがあがるなど、選手への敬意に欠けたバカモノな行為はやっぱあるみたいだけど。それでもやはり共催国の評判も気になるもので、 2chホスト国評判スレ を見る。面白がって韓国のネガティブなニュースが多くあげられているが、実際はどんなものなんだろう? 本当は海外情報ソースに当たるのが一番なんだけど、この中の記事のいくつかはたしかに、ちょっと、というものが。「恨」ってのは嘆くことでカタルシスを得てポジティブに向かう感情でなく、実はただの「さかうらみ」なんだろうか? だとしたらやだなぁ。あまり素直に韓国を応援したい気分ではなくなってきてしまう。
 いや、ワタクシが応援してるのは実はアイルランドなんで、別に韓国が勝とうが負けようが元々関係ないんですが。(アイルランド好き好き人間)
 日本の敗北? たしかに残念だけども、相手のホームという不利の中で戦い、勝ったトルコを誉めるべきだと思います。いや、それはそれ、これはこれかもしれないけど。
  龍騎劇場版 に登場のファムはやっぱり 加藤夏希 らしい。あの ちっぽけな画像 ですぐさま判別できた人もいるらしい。脳の視覚野に加藤夏希ポジティブなニューロンが存在してるのかしらん?
  OURs スレに場違いな、噂の伯林氏中傷書きこみが。なんで? と思ったら、今日その裁判の最終弁論があったらしい。中傷した当の本人は欠席らしい。ダメ過ぎる。貧窮すると精神的に荒れてくるのはわかるけども、人間、ここまで落ちたくはない。
  サンデーGX は「ワイルダネス」がお休み。そんかし表紙が「ブラック・ラグーン」。略すとブラクラになりかねない危険をともなう諸刃の剣。しろうとにはお勧めしない。しかしこの表紙を見てから本編見た人はどう思うんだろう……別人やん。中身はいい感じにこんがりやけておりました。人や建物が。良い感じなのだけど、注釈が多めなのは少し興をそぐ。これは広江氏の今後の課題か。旅行カバンは一人無敵のイカレポンチでした。やりすぎなくらいが丁度良い?

イキな奴が良い、イナセな奴も良い、イキで、イナセなら、なおのこと良いのである

 この言葉は「助太刀屋助六」のパンフの冒頭にかかげられていた岡本喜八監督のお言葉。その言葉のあとにこんなこと書く私も全然イキでもイナセでもない奴だけど、 この水の注しかた はどうかと思うfrom 野尻ボード 。野尻さんの人柄自体は無邪気なところがあって嫌いではないし、本人まったく悪気がないのはわかるのだけど(それが問題だって話もあるけど)、これってH2A打ち上げで喜んでるところで「別に日本が宇宙開発やらなくてもいいよね。アメリカかアリアンかどこかに外注すればいいんだから」って水を注すのと同じくらい無粋だと思う。無粋とは「イキでナイ」ということなのだ。趣味人がイキであることもイナセであることも放棄してしまえば、かっこわるいことこの上ない。などといってみるテスト。
  ウルトラマンコスモス は総集編が編集されて放映されるらしい。シリーズそのものが欠番という最悪の場合もあると危惧されていたけど、そういうこともなさそうでとりあえず良かった。  


2002年06月19日(水) 旧暦 [n年日記]

やっぱりいい人ではいられない

 スマソ。いろいろえらそうなこと言ってるけど、ヤッパなんかガマンできないわ。
 正直、私はサッカーはよくわからない。野球よりはなんとなくわかる気はするけど、やっぱりわからない。だからWカップの見かたなんて、そこらのミーハーなファンと大差ない。だけど見てて「やっぱそれってなんか変じゃない?」と思ってしまう。
 ハイ、韓国のことです。
 韓国が強いってのはよくわかる。勝利への執念というものも、確実に日本を凌駕してると思う。そういったことはサッカーに詳しいひとの話なんて聞かなくてもわかる。でも、それとこれとは別だろう、ってこともある。どうして韓国は相手のチームとユニフォームを交換してもらえないの? ってのは疑問に思ってはいけないだろうか? もちろん相手国にもよるだろう。勝利に急ぎ、ちょっとラフな試合をしたら、相手チームの心象だってかならずしも良くはないだろう。それにしたって、相手チームのことごとくからユニフォーム交換を断られてるってのは、尋常じゃないんじゃない? これって疑問に思ってるのは日本人だけかと思ったけど、 イギリスでも風刺・揶揄されていた 。あと、韓国の試合はどうして相手チームのイエローカード、レッドカードが多くって、PKばかりとられるんだろう? どうして 少林サッカー ならぬ テコンドーサッカー じみたラフプレーが連発しても、カードが出るのは相手のチームばかりなんだろう? こういったことは私がしろうとで何も知らないから思うのかとも思ったけど、 スポーツ新聞 やら スポーツ雑誌 でも疑問は呈されている。もちろん、こういった国際大会では裏では利権やら権力やらの争いで不正だのひいきだのが行われるものだろうなんてことは百も承知。マスコミの言うことを鵜呑みにするのが危険なのも事実。だけど、それにしたっておかしくはないかい? それに加えてサポーターの態度。「ようこそアズーリの墓へ」とか、「AGAIN 1966」とか、相手の国家斉唱中のブーイングとか。日本にもロクでもないサポーターはいる。だけど、それが大多数ではない。結局イタリアもこれまでの韓国の対戦相手も、アウェイと開催国の不利を跳ね返すだけの実力がなかっただけ、という人もいるかもしれない。そんなの知ったことか。大人の態度じゃない? 子供じみてて結構。間違ってることは間違ってる。おかしいことはおかしい。それは事実だ。
 韓国は実力があるチームだとはわかってるし、その実力には多くの練習と修羅場と競争が裏づけされてることだって想像にかたくない。だから簡単に、負けろ、だなんてことは言えない。たとえ内心ではどんな罵詈雑言がうずまいてようが、言うべきではない。けど、韓国が敗退したら、溜飲は下がるだろう。それだけのことを、チームはともかく、この国の人たちはしてしまってる。少なくとも、共催国の国民としてはこのうえなく恥ずかしい。そして相対的に日本人には「恥」る気持ちがまだ残っていたことを教えてくれた共催国にたいへん感謝している。

で、結局なんだったわけ?

  フルメタル・パニック! 最終回。最後までなにかがかみあわないままの作品だった。台詞も演出もすべりまくる。カタルシスのポイントもずれまくる。結局、いったい何を一番見せたかったんだろう? かなめの裸か? テッサの鼻血か? そういうことじゃないだろうに。早期に視聴停止にしてもかまわない作品だという評価を覆せなかった。さっさと切らなかった自分が悪いのだけどさ。
  HAPPY☆LESSON 12話。文化祭でドタバタでちょっとラブコメ風味。そいで、秘密がばれそうな次回への伏線をはって引き。絵柄がちょっと古臭く感じるところがあったが、それ以外は及第点。別にあとに残る高尚な何かがあるわけでもないが、そういう作品だし、すくなくとも楽しめる。好みはひとによりけりかもしれないが、何を見せるかをはっきりとさせてる。それがフルメタとの違い。噂では電撃系三本立て劇場版のうち、一本として製作が決まってるという。なんとなく、三本立てのうちの一本という微妙な立ち位置に信憑性がある気が。
 昨日の、伯林氏の名誉毀損裁判にかんしてだけど(氏が原告である。念のため)、知らない人のために 参考URL 。別に知らんでもいい話だけど、気になってしかたがないという人用に。


2002年06月20日(木) 旧暦 [n年日記]

韓国の恥もさらしたので

 日本の恥もさらしとかないと(一応、平等主義)。 教育委員会が交流会で小学生がベッカムらからもらったサインを取り上げ 。「平等」って言葉がここまで誤用される例もめずらし……くはないか。日本では。日本はいつから社会主義国家になったんだ? ひょっとしたら中国よりよほど共産的かもしれない。しかし、教育委員会の方針が転換したのに 古い記事 もそのまま残しとく神戸新聞もなかなかステキ(最後の一文に注意して比較)。
 それにしても、自分は嫌韓ではなかったのだけど、今回の韓国側のひどい応援や、日本への対抗意識まるだしの態度見てると、ゆらいでしまうなぁ。当然、まともな感覚を持った韓国のかたや、韓国・朝鮮系のかたも大勢いるとはわかってるのですが。(「ユリョン」を見たときには、まさかこんな感覚を持った韓国のひとは、大多数ってわけでもあるまい、と思ってたのだけど、それも自信がなくなった……)
 イタリアの態度がスポーツマンらしくないというなら、なぜ、あの見苦しいアイススケートのパフォーマンスもスポーツマンらしくないとはっきり言わない、日本のマスコミ? 反体制の意味をとりちがえてる朝日新聞は心底クズでカッコ悪いと思った 今朝の天声人語 。鈴木宗男とは根本的に話が別だろうに。
  仮面ライダー龍騎スレ に張られていた 女教師いじめスレッド 。どうしてこんなところにこんなものが、と「?」になったのだけど、 6番からの書きこみ が、「ま、さすがに作り話だろうなぁ」と思いつつ、つい続きが気になって読み進んでしまう(下衆でスマン)。修羅場やらなんやらで面白くなったところで なんでライダーやねん ?! なるほど、仮面ライダー龍騎スレに張られるわけだ。結構萌える展開だったのになぁ。<おい
  蜘蛛男、パリに現る 。よくやるなぁ。拍手喝采。
  王ドロボウJING 。相変わらず引き込みの弱い展開だけど、今回は前後編構成なので、多少は話が追いやすくなってる。先週の「色彩都市」は原作では一巻分だったのを30分にまとめたのでイメージ映像みたいな話になってしまった。あの赤い絵の具の材料がなんだったのかとか、そういうの一切削られてるものなぁ。13話予定だから仕方ないのか? ベルモットの正体は、実はエンディング見てるとわかってしまうという大チョンボ。もうちょっと考えてくれい。でもこれまでのなかではそんなにバランスが悪くない話だった。
  .hack//SIGN 。ゲームが発売されたみたいだけど、評判はどうなんかな(あんまりよくないみたいです)。本体は昏睡状態になり、精神がネットワークゲームから抜け出せなくなってしまった主人公・司が主軸。一応ゲームキャラは男だけど、端々から見える情報が、実社会では女ではないか、しかも母親を早くになくし、父親からは虐待を受けてるのではないか、とか色々。うーん、シビアだ。しかし本体女だとすると、ミミルと昴の修羅場は見れないわけか。残念。<こらこら
 OPの踊り狂ってる姉ちゃんが現実の昴だという噂もあるけど……要は、ちよちゃんにあこがれてネットゲーム中ではかわいいキャラ演じてる榊さんみたいなもんか?
  ウルトラジャンプ と今日単行本発売のSTREGA!を購入。STREGA!は頭からもっぺん通しで読まないとなぁ。