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2012年01月21日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] プリズム#41

  プリティーリズム オーロラドリーム #41「ピュアプレミアムウェディングの願い」。強力なライバル、久里須かなめに対抗するために、独自の特訓をあいらたちに課す阿世知社長。しかしりずむは母であるそなたの飛んだオーロラライジングを求め、母が特訓を受けた伝説のコーチ「マダムK」の特訓を求める。その名を聞いた阿世知社長は顔色を変えてりずむを説得しようとするが、りずむの父である竜一から「あなたのせいで家族がバラバラになった」とまで言われ、強い衝撃を受ける。
 阿世知社長には、まだ誰にも語っていない、そなたに深い負い目を抱く過去があった。

 純と阿世知社長が姉弟ってのは以前ちょっとだけちらっと語られてたけど、今回の件もそれに関わること。というか、そなたにオーロラライジングを跳ばせ、そしてぶっ壊した「マダムK」なるコーチ。彼女は実は阿世知社長の母。純とは異父兄弟だったらしい。阿世知社長は幼い頃より母から英才教育を受けていたが、両親の離婚をきっかけに母に反発。母の施そうとする「オーロラライジングのための特訓」を拒絶し、その上でプリズムショーの大会を連覇することで母への対抗心を晴らしていた。しかし技術はあっても所詮反抗心がモチベーションでの活動。勝ちを重ねるほど虚しさが増していたところで現れたのが神崎そなた。そなたと競ってる時だけ、阿世知はこの上ない実感を得たが、そなたが結婚して引退。ここまではこれまでも描かれてた過去に、阿世知の生い立ちが加わっただけ。この後に阿世地が負い目を感じる原因があった。
 テレビでのインタビューで、そなたを挑発しマダムKのことに言及したこと、それは自分を置いて去ってしまったそなたへのあてつけだけではなく、反発する母のオーロラライジングをそなたに跳ばせ、それと競い、勝つことで母とそなたに勝とうという阿世地の意地の発露だった。
 その結果、そなたはオーロラライジングに取り憑かれりずむを置いて蒸発、りずむは母へのあこがれを募らせ、竜一はりずむがそなたと同じ事になることを恐れずっとプリズムショーから遠ざけていた。
 阿世知社長の神崎そなたへのこだわり、そして久里須かなめの背後に神崎そなたがいたと知った時の動揺は、かつてのライバルが不自然な消え方をしてしまったというだけではなく、自分の意地でそなたを自分たち母娘の確執に巻き込み彼女とその家族の人生を狂わせたことへの罪の意識から来るものだった。
 うわ、なんて大映ドラマ的展開!
 自分がプリズムショーでも大々的な晴れの舞台であるピュアプレミアムウェディングに出ることに自信も意義も見いだせなかったあいらだが、恥をかなぐり捨てて自分の犯した過ちを償うために跳んでほしいと泣き叫んで懇願する阿世知社長に、自分にかかった期待を初めて実感し、阿世知社長のためにも跳ぶことを約束する。
 そのマダムKはショーの観客席に姿を見せ、あいらの演技を見て「まだ早かったようね」とつぶやき去っていくのだけど、それとは知らず彼女の隣に座ったりずむとやっぱ関わるんだよなぁ。
 それとそなたのコーチするかなめとの因縁ドロドロの展開になってきたのだけど、あれ? そうするとみおん要らない子になってきてませんか? しばらく出番もないし。
 ここは一発逆転でマインドとタイムのルームで超パワーアップして帰ってきたみおんが全員蹴散らして圧倒的に勝利、という斜め上の展開を希望。
 あと、阿世知社長は俺の嫁。


2012年01月22日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#47とフォーゼ#17

  ゴーカイジャー #47「裏切りの果て」。全ての大いなる力がゴーカイジャーとバスコの元に集まり、お互いの大いなる力を奪いあうため、バスコに連絡をつけるマーベラス。バスコは残るロイド二体を出しゴーカイジャーたちを迎え撃つが、大いなる力を駆使するゴーカイオーの前には敵ではない。しかしバスコはロイドのなくなった今サリーは不必要と致命傷を与え、去っていってしまう。
 見かねたハカセ、アイム、ガイが心配するが、意外にもマーベラスがサリーを手当てするためにガレオンに連れて行けと言い出す。いかにも見え見えの罠だが、かつてバスコに裏切られた自分たちの姿がサリーに重なり、今回は狂言でもいずれ本当に裏切られるだろうと思うと、サリーを放っておけなかったのだ。
 しかしそんなマーベラスの気持ちと裏腹に、やはりサリーは裏切り、レンジャーキーの入った宝箱を持って逃げ出すのだが……

 バスコとの決着編前編、になるのかな? これまで策略を重ね裏切りを続けてきたバスコ。サリーを使ったあからさまな罠を張るのだけど、見え見えにも関わらず、マーベラスは計算の外でサリーを助けてしまう。しかし、バスコの裏をかいたつもりが、やはり裏切り・策略についてはバスコが上。ゴーカイジャーは倒され、ガレオンはまんまと乗っ取られてしまう。
 でも、そうすんなりと大いなる力がバスコの意のままになるとも、宇宙一のお宝が手に入るとも思えないのだけど……あと、バスコの策略の犠牲になったサリーもこのまま退場にはならないとは思うのだけど……


  仮面ライダーフォーゼ #18「鋼・竜・無・双」。流星を仮入部部員として迎えた仮面ライダー部。しかし賢吾とユウキが新しいフードロイド・ホルワンンコフを作成している間、弦太郎が勝手に流星に新スイッチの調整させていたことを知り、表面上は平静を装うが、心穏やかでない。しかしその取り繕った平静も、新スイッチ「マグネットN&S」を見て顔色を変える。賢吾によればこのスイッチは使ってはならないものらしいのだが……
 そのマグネットスイッチを勝手にいじったことに怒った賢吾は、とりなそうとする弦太郎に更に切れ、「君とは絶好だ!」と言い立ち去る。そんなとき、駐車場の車を破壊するゾディアーツが出現。現場に駆けつける賢吾だが、そこでは先に駆けつけた弦太郎たちが……弦太郎は流星の指示で戦い、あろうことがマグネットスイッチを使ってしまう。マグネットは強力ながら両腕が磁力でくっついてしまう上周囲の金属を引き寄せてしまう欠陥品。だからマグネットは使うなと言っていたのに! と賢吾はさらに起こり、ライダー部のことなど知らないと出て行ってしまう。
 自分でもよくわからないイライラに突き動かされる賢吾は、通りかかった陸上部の練習で、一年の時の旧友・留美と出くわす。恵まれた体格からホープと目されながらも記録が伸ばせない彼女に、賢吾はアドバイスをしようとするが、陸上部の部長野本に「部外者が口を出すな」と追い出されたことから、「部員になればいい」と留美に言われる。「他に部活に入ってるのか」と言われ、一瞬仮面ライダー部のことを思い出すが、意地から仮面ライダー部を否定し陸上部に借り入部してしまう。
 一方、病弱な賢吾を気遣って負担を減らすために流星に賢吾の仕事を受け持ってもらおうとした弦太郎は賢吾を怒らせてしまったことにショックを受け、だらしなく泣き暮れるのみ。ユウキたちから、頑張れば賢吾にわかってもらえると励まされるが、そのやる気が空回りしてしまい、再度現れたドラゴンゾディアーツに改良したマグネットスイッチを使おうとして、暴走させてスイッチを紛失させてしまう。あまりの失態に、賢吾も声を荒げ弦太郎を罵倒してしまう……

 愛すべき馬鹿、弦太郎だけども、今回は(も?)失態続き。仮入部した流星に部になじむために何か役割を振りたいとスイッチの調整を任せるのだけど、それが賢吾の逆鱗に触れる。弦太郎としては体の弱い賢吾の負担を減らそうという考えもあったようだけども、スイッチは賢吾にとって父親との大事な繋がり。それ以上に、弦太郎が新参のいかにも胡散臭い流星に取られたようで嫉妬してる、というのが大きそう。
 しかし弦太郎にとって賢吾は天ノ川学園に来て最初のダチ(ユウキとは以前からダチ。賢吾も最初一方的に言ってただけだけども)。ぶつかり合いながらもお互い友情でつながってると信じていただけに、賢吾を傷つけたことにショックを受けてしまう。いやまあ、ちょっとは自分のデリカシーのなさに気づいてほしいものですが。
 そこに絡むのがマグネットスイッチ。強力なスイッチながらも、それそのものは強力な単純磁力を発するだけなので制御不能。そのため制御ユニットを付けるのが妥当な解決策、というのが賢吾と流星の共通見解になったのだけど、また弦太郎が余計な事を言ったばかりに話がこじれてしまう。しかも弦太郎が無理にぶっつけ本番で使おうとして、磁力が暴走して何処かに飛んでいくって……どんだけアレなスイッチ?
 ゾディアーツ側も前回の園田更迭を皮切りに迫水校長にも尻に火が点き出す。まあ、ギャレンの時から自爆が多い人だったからなぁ。そしてドラゴンゾディアーツに単にホロスコープスとしての目覚めだけではなく、フォーゼとメテオの抹殺も課すことに。そのドラゴンゾディアーツ、普通に考えれば野本か留美のどちらかが正体なんだけど、今の状態では留美の可能性がとても高い。でも、ゾディアーツになるほど思いつめてるとも思えないのだよなぁ。
 次回はついに新ステイツ・マグネットステイツが登場。いかにも重装型の外見で、中間最強形態になるのかな? 賢吾との関係修復もどうなるのか。


2012年01月25日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 新番組その4

  あの夏で待ってる 。もう散々言われてるけど、おねてぃのリメイクですか? どうも意図的にやってるみたいだけど、これを今、長井龍雪でやる意図がまるでわからない……様子見ではあるけど、同じ傾向の作品だったら途中で切るかも。

  パパの言うことを聞きなさい! 。「迷い猫オーバーラン!」の原作の松智洋のアニメ化二作目。前作は「毎回監督が違う」という無謀な作りで、逆にそれで怪作として一定の認知は受けたけど、今度は普通の作りです。漫画版の方が四作同時連載で、うち二本はいろんな漫画家が回ごとに変わって担当。しかしウルトラジャンプはともかく、ヤングジャンプはちょっと雑誌のカラーが違うんじゃないか……?
 ネタとしては独身男性のところに突然娘三人が飛び込んでくる、という定番だけど、大抵こういう場合主人公はある程度年の行った男性。だけど、これでは主人公は大学生。経済的な問題があるだろうに、そこらへんがどう描かれるのか描かれないのか。マンガだと貧乏暮らししてると言ってるけどバイトとかの描写は特にないんだよなぁ。

  妖狐×僕SS 。名家の出身故に周りから何をされなくてもちやほやされ、逆にそれ故に棘のある言葉で周りから人を遠ざけてきた白鬼院凛々蝶(りりちよ)。しかし入学した学園にはシークレットサービス付きの最高級メゾンがあり、そこに入った凛々蝶にもSが付くが、過剰な忠誠を誓うそのSSに、凛々蝶の望んでた自立を目指す学園生活は入学初日からあっさり崩れてしまう。
 僕っ娘のロリお嬢様とプラチナブロンドの美青年SSのラブコメ妖怪バトル物? いかにもガンガンチックな内容と出だし。今のところ毒にも薬にもならない感じだけども……様子見、かなぁ。


2012年01月26日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 一体お前は何を言っているんだ?

  岡田副総理:消費増税「世論が変われば野党も…」毎日 )。
野田佳彦首相が消費増税を争点にした衆院解散・総選挙も辞さない考えを示唆していることに関連し、民主党が大敗した05年の郵政選挙を「 ひどい選挙だった。自民党は郵政民営化をすればバラ色というマニフェストで選挙をした 」と振り返って自民党を批判。「 きちんと説明すれば(有権者に)分かってもらえる という信念で政治家を続けている」と述べ、消費増税の必要性を丁寧に説明したうえで衆院選に臨む可能性を否定しなかった。
 まず小泉自民が当時掲げたのは「郵政民営化でバラ色の未来」などということではなかった。「構造改革が必要であること」を全面に掲げ、その象徴的な1つとして「郵政民営化」を看板に掲げた。郵政民営化は赤字採算が常態化していて成立させるためには国費をつぎ込み続けるしかない状態の旧態然とした郵政を民営化することで合理化を促し、国庫への負担を減らそうというものだった。予想通りに行った面、行かなかった面、あえてその当時言っていなかった面、いろいろありはする。けど、当時有権者の多くがその政策を支持して小泉政権が成立し、そして小泉首相はそれを実行した。
 ひるがえって現民主党政権。「ムダを省けば赤字国債は減らせる」「消費税増税は四年間議論しません」「高速道路無料化」「子ども手当」etc.本当に投票した人のどれくらいがそれを支持したかどうか、正直知る由もない(けど、そういう人も案外いた)けど、その施策で本当に良い結果が出るのか。出なくてもそれは郵政民営化同様有権者の負わねばならないリスクでもある。だが、そもそも言っていたことが一切実施されなかったらどうか。それは、はっきり言って「契約不履行」「虚偽表示」である。
 公約、マニフェスト、言い方はどうであれ、選挙時に掲げた個々の政策は、例えてみれば「戦術」になる。「戦術」は「戦略」のために存在しており、掲げられた「戦略」に対してその「戦術」は妥当か、その「戦術」は実行可能か、そういった見方が必要で、本来それらを考えた上で支持するかしないか、決定すべきものではある。自民党政権時代も公約破りはいくらでもあった。
 が、有権者が支持し実施された「公約」(戦術)に対し、自分たちの「公約破り」を重ねるのはまったくお門違い。
 理想的な場合だが、まず公約においては「戦略目的」を明示し、「大戦略」の方針(細かく言っても仕方ないのであくまで方針程度で)、そしてそのための「個々の戦術」(政策)を示す、というのが望ましく思える。そして有権者はそれをそれぞれ判断するのだけど……民主党の場合、そもそもが提示した「戦術」自体が具体性が乏しく、ほぼ実現不可能と思われるものばかりだった。そして漠然とした戦略目的はあったものの不明瞭で、大戦略が存在しない。少なくとも提示した「戦術」を実現した小泉と自分たちを並べようとすること自体が自分あっちの能力を過大評価し過ぎとしか言いようがない。
 これは、小泉政権の政策の是非の問題ではなく、「そもそもまともな戦術・戦略を作る能力しかない」「そしてそのことを恥じようともしない」ということである。つまり、能力・モラル共に最低レベルということに他ならない。
 それを認識してないのか、してても敢えて無視して自民攻撃に使ってるのかもしれないけど、前者ならただのアホだし、後者だと追い詰められすぎ&みっともなさすぎ、がそれに加わる。
 野田総理が消費税増税を過去の自民総裁の言葉を使って必死に責任転嫁しようとしてたのも、やはりレベルがその程度という証左。自民は少なくとも「消費税増税は景気浮揚とセット」という立場、あるいはそう装おうとしていた。けど、今民主党はその装おいすらできてない。余裕なく、ただ「増税」。「対立する党内のために協議を利用しようとするのはやめてくれ」って自民側の意見があったけど、そのとおりだと思う。これは政党間の政局ですらない。「政党内の政局」と「無能が財務官僚に媚びてる」というだけにすぎない。
 つか、そもそも小泉当時「マニフェスト」だなんて言ってなかったよね? これって「マニフェスト」が所詮「公約」の言い換えでしかなかったと民主党自らが認めてるってことなんですが……


2012年01月27日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回その5

 地方ではまだ終わってないのがあるんですよ〜。

  UN-GO #11「私はただ探している」。死んだはずの海勝麟六からの招待に乗った新十郎。そこには海勝が関わったと思われる爆破テロの関係者たちが集められていた。さらに、新十郎の元から離れた因果も……
 映像的カタルシスと、キャラクター小説でもある探偵小説の爽快感を出すために因果の設定は必要だったんだけど、さすがにちと浮いてた感はあるかも。とは言え、水島精二監督作品としては妙な押し付けがましさも比較的少なく、短期シリーズとして結構まとまってたと思います。11話シリーズではやはり小品としてのまとまりが上手くできてるので精一杯か……ノイタミナ枠はギャグ枠ってわけにはいかないものな……って、後番が「テルマエ・ロマエ」だった!

  アイドルマスター #25「みんなと、いっしょに」。765プロの皆が忙しくなり、みんなとの絆がバラバラになるように感じて迷っていた春香。しかし、忙しいながらも皆がファンイベントに一丸になってることを知り、忙しくなっても皆が765プロが帰る場所であると思ってることを感じる。
 その上での、全員でのライブイベント。原作の「2」で評判の悪かったジュピターも結構いい役だったり、プロデューサー業に転身した律子もアイドル姿を見せたり、ファンが多くて難しいところを上手くまとめてたと思います。錦織監督は上手いのか無難にまとめるだけなのか、よくわからん監督です。いまだに。

  輪るピングドラム #24「愛してる」。全部の始まりである渡瀬の言により、陽毬を助けるためにテロ行為に手を染める冠葉。晶馬はそれを止めるために運命の電車に乗り、晶馬と対決するのだが……
 なんというか、わかりづらい。結局主題は「子供たち」で、子供たちを救うのに必要なのは「愛」だということはわかったのだけど、ケレンの効いた映像に視線が行ってしまい、そこらへんの主題が浸透したかは……ペンギン帽ことプリンセス・オブ・クリスタルはともかく、真理夫がなんだったのかとか、まとまり切らなかった感じもする。まとめる必要がないと判断された気もする。評価としては微妙なのだけど、「唯一無二の作品」として、評価はしたいと思う。

  へうげもの #39「わびスキーが、お好きでしょ」。秀吉との確執の果てに、利休は最愛の弟子である山上宗二を殺された恨みで秀吉への復讐を決意するが、自身がかつて行った陰謀で明智を犠牲にしたことが、秀吉の行いと同じ事であったと知り、自らの人生を始末すべく秀吉に自分を処刑させるように挑発し続ける。
 古田織部は利休の胸の内を察してもなお利休を助けようとするが、逆に細川忠興と共に罪人である利休を見送ったことを咎められ、二人の罪をなかった事にする代わりにある命令を下される……
 わびの世で名を成したいという野望はあり、その奇を衒った行動が失笑されたり話題になったりもするが、結局宮仕えから逃れられない古田織部。織部が命じられたのは、利休の介錯役。名家の出でもなく、財を尽くして得た名物もない。結局羽柴家臣の箔がなければ世間に見向きもされないことを、命令を聞けなければ武家をやめろと言われて悟らざるを得なくなる。それでも利休に手を下すことを拒もうとするのだが、秀吉が吐き出した苦衷「同じ師を殺めた者どうし、唯一の友であってくれ」という一言に、最後の一押しをされる。
 秀吉と利休の事情を知る数少ない人間であり、また利休への敬愛も嘘ではない。が、結局織部は秀吉の命を受けることに……切腹の間に現れた織部に目を剥いて驚く利休だったが、それまで周りの者にしていたのと同様、心ない、見苦しいまでの悪態をつき続ける。その言葉に怒りを感じ刀を抜いた織部だったが、腹を切る寸前、浮かんだ利休の静寂な表情に、それがすべて演技であり、織部を含む刑に関わる全員に自分への怒りを掻き立たせ、罪悪感を少しでも減らそうとする、利休最期の「もてなし」であったことを悟る。
 そのことで剣を持つ手を惑わせる織部だったが、その織部に対し、利休が取った最後の行動は……「笑い」こそが織部の本質であり、自分が何者か迷ってた織部にそのことを自らの身で持って示す利休。師の最後の教えに、涙を流しながら刃を振り下ろす織部。
 原作中盤の山場を持って最終回。丁寧に作ったし、面白かったです。でも、原作の「ひょうげ」ぶりには、やはり勝てなかったかと。バンドメンバーの薬物使用でOPがIKUZOから変わったり、それと関係があるかどうかは不明だけど「原作」から「原案」に表示が変わったりと、製作以外でもトラブルが見られましたが、秀吉の死も是非描いて欲しいもの。二期は難しいのかなぁ。


2012年01月28日() 旧暦 [n年日記]

[その他] ちょっと何を言ってるのかわからない人々

  谷垣氏、無理して「ごね屋」やってる…仙谷氏読売 )。
(前略)彼の良い所をわざと押しつぶし、無理して『ごね屋さん』みたいなことを言っている」と皮肉った。
(中略)仙谷氏は「野党をやらせたら、私よりできるやつはいない。私がやるんだったら、似合う」とも語った。
 まあ、この程度のことを言ってみるしかできないんでしょうな、現状。
 何故大手マスコミが説得力のない民主党の消費税増税案を支持するのかはわかりませんが、それにも書かわらず世論が一向に望む方向にならないことへのいらだちが言わせてるんでしょうが、それで「ゴネ屋」とは支離滅裂ですな。
 政略の要素もあるだろうけど、それを加味しても政策の具体性と消費税増税の目的が不鮮明な民主党の提案を批判するのは理屈が適っている。それを「ゴネ」と思い込もうとするのであれば、「ゴネ」が上手くない、と見えるでしょうね。また、むちゃくちゃを言って「ゴネ」て与党を引っ掻き回すことが野党の役割だと勘違いしてるなら、仙谷氏は間違いなく「適任者」でしょうね。
 でも、自民のやってるのは、ゴネではなく、今のところ筋を通しての反撃の範疇に過ぎないし、野党に期待されてる役目はゴネて与党の足をひっぱることではなく、与党が暴走した時にそれを止めること。つまり、現自民党の行動が期待された野党の行動であり、仙谷氏が「野党の姿」としてるのは単なる総会屋であり、健全な政治観を欠片も持たないことを自ら吐露しているに過ぎない。
 仙谷氏は民主党では珍しくそれなりに調整能力を持ってる人物ではあるが、結局大元の所では学生運動の頃とちっとも変わってないのだなぁ、としか言いようがない。
 学生運動に関わってたからどうこうとは言わないが、民主党はその上の世代というのが欠如してる。つまり、「学生運動の価値観のままの人間が牛耳ってる組織」。それがこの仙谷氏の発言に現れてるということ。

  なぜ人はネットであることないこと書くのか日経ウーマンオンライン )。ああ、香山リカもすでに五十代だったんだ、ってのがまずびっくりしたというか、それだけの時間が過ぎたんだ、と感慨深いと言うのか。
 筆者のことはさておき、内容は最近のステマ騒動に対し、あらゆる記述に対し過剰反応を示すことへの批判。が、批判が漠然としており、結局批判の根本となる価値基準、現状分析が根本的に欠如している。はっきり言えば、やっつけ仕事もいいところのコラムである。
 まず、反応レベルで考えるなら少なくとも「本当に迷っている層」と「面白がってステマと言ってる層」を考えなければいけない。またその中間層として漠然とした否定材料としてステマという言葉を使っている層、というのもある。人々がステマ騒動でどういう気持を抱いているのか、それを考察しなければいけないのだが、「なんでもかんでもステマと言う」というおおざっぱすぎるくくりしかしていない。
 また、実際に「ステマ」というか「工作員」というか、金銭、あるいはその他の理由により、誘導され書かれた文章を、そうでない文章と見分けれられるか、あるいは見分けたいと思うのは是か否か、というレベルの考察が必要なはずだが、それもない。単に「疑う人々」で一絡げにしている。
 はっきり言えば、「ネットでなんでも猜疑心を抱く人たちが増えている!」と考察もなく言っているだけの駄記事である。
 まあ、そんな記事は三流週刊誌はもちろん、大手マスコミにも全然めずらしくないので、それ自体は嘆くことでもなんでもない。
 ただ、筆者が香山リカ氏というところに、多少思う所がないではない。
 香山リカ氏といえば、最近橋下氏に批判的な発言を繰り返している。また、そのことで反論されても(少なくとも個人的に見たところでは)筋の通った再反論が出来ず、かと言って自身の意見を再考する態度も見せない。敢えて言えば、典型的な「稚拙な炎上パターン」に見える。
 ただ、個人的には香山氏の印象で一番古く一番印象に残ってるのは、SFマガジンでのコラム。まあ、おちゃらけコラムだったんだけど、当時、精神科医ネタでやっていたのが物珍しく、それなりに面白く読んでいた記憶がある。その後、新聞などへの露出が増え、社会的事件や政治に対するコメントで「これってちょっと違うんじゃない?」ってコメントが出てきて、なんか「イタイ人」への道をたどっていった、という感が強い。世間的な認知度は高まり、「文化人」というステータスにはなったんだけど。
 逆に言えば今「文化人」と呼ばれてる人の少なからぬ数が大手マスコミでコメントを求められ、それっぽいことを書いて適当にマスコミに持ち上げられ、ホントに自分が文化人と勘違いしてしまったんでしょうね。
 いやもう、なんと言いますか……この年令からやり直すことは難しいでしょうね。自らの選んだ道とはいえ、あわれなものです。


2012年01月29日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーカイジャー#48とフォーゼ#18

  ゴーカイジャー #48「宿命の対決」。一枚上手だったバスコの罠により、サリーごと爆破されるマーヴェラス。九死に一生を得たものの、ダメージは深く、動ける状態ではない。バスコに乗っ取られたガレオンの中で、バスコの手をかいくぐってナビィからの連絡が入る。まずはナビィ救出のため、ジョーたちはガレオンの中に潜入する。そして、バスコがナビィにこだわる理由は、ナビィこそが宇宙最大の宝への鍵だからだった。

 終盤の定番、メンバーの顔見せアクション。でも、2月中旬まで番組は続くのだよな。商戦絡みの事情なんでしょうか?
 それはともかく、今回はマーベラスとバスコの因縁の対決に決着、というだけではなく、宇宙最大のお宝がらみでの情報がいろいろ伏線回収も兼ねてバスコから語られる。まず、ナビィがお宝の鍵であること。つっても本人が自覚してないんで甚だあやしいですが……そして、アカレッドが宇宙最大のお宝を地球のために探していたこと。もともと戦隊三十作記念ビデオのキャラとして出てるアカレッドなので、おそらく力を失った戦隊たちのために、力を取り戻そうと探してた、ということで設定との整合性をつけた感じか。でも中身がわからないのに「おっさん」呼ばわりって……いや、中の人、というか声の人的にはおっさんですが。
 何故バスコがそういった事情を知ってたのかは不明だけど、圧倒的な力を持ち、さらに策謀を張り巡らし裏切りを続け、ザンギャック帝国ですら利用して来たのだけど、マーベラスは海賊の意地で対決。結局、張り巡らした罠も、自らが裏切ったサリーの行動と、それを悼んだマーベラスの行為により、僅差で生死をわかたれる。
 次回はいよいよ宇宙最大のお宝のお目見えか? なんとなく「友情」とか「正義を愛する心」とか、そんなオチのような気が。


  仮面ライダーフォーゼ #18「超・絶・磁・力」。NSマグフォンを使いこなすどころか、どこかに失ってしまい、賢吾の怒りはますます強まってしまう。美羽の指示によりライダー部は二班に別れ、賢吾の説得とマグフォン探索を平行して行うことになる。「まずは失くしたマグフォンを見つけないと賢吾に謝る資格すらねえ!」と弦太郎は探索班に加わるが、探索が思うように進まない上賢吾との仲違いが尾を引きまくり。
 ユウキを始めとする仲直り班は陸上部に仮入部している賢吾の説得にあたるが、その時にドラゴンゾディアーツが出現。仮面ライダー部の誰かがメテオと狙いをつけたドラゴンゾディアーツに襲われる部員たちだが、流星がひそかに変身してメテオになって撃退。しかし賢吾は最後まで弦太郎に救援を求めることに反対し続ける。
 そのことを知り、一層落ち込む弦太郎だったが、それをみかねた美羽が探索班から解雇、とにかく賢吾にぶち当たれと発破をかける。
 一方、弦太郎の行為に起こり続けている賢吾の「あんな奴友達じゃない!」という言葉に、スイッチの発動に失敗し意識不明になった親友の事を重ねてしまった流星が、仮面ライダー部の無難な新入部員という役割を忘れ、「その言葉は君を不幸にする!」と本気で賢吾に想いをぶつける。

 中間最強形態マグネットステイツ登場だったり、周りに自分を偽ってる流星が熱いところを見せたりと、今回もいろいろ盛りだくさんの内容。
 二班に別れたライダー部だけど、探索班は格好だけは気合はいってるけど、弦太郎以外はみんな寒さでまともに動かないw でも、弦太郎を送り出した後気合出しまくり。一番なさけないのJKってのが、まあ役どころがそうだから仕方ないんだけど……
 仲直り班も、空回りするばかりだけど、意地を張って弦太郎との友情を否定する賢吾の言葉に逆上。弦太郎が自分にスイッチの調整を頼んだのは、弦太郎が賢吾の身体のことを気遣ってのことと明かす。まあ、それは予想通り。意外なのは、流星が熱くなった上、弦太郎の悪かったのはそのことで賢吾の気持ちを傷つけるとは考えなかったことだけだと、正論で賢吾に迫る。正論なので賢吾も弁舌が冴えず口ごもるのだけど、その賢吾に更に「君たちは磁石だ」と、引き合い、反発しあう二人を磁石に例える。マグネットステイツとのコラボ企画か?
 なんか全力でイイヤツスキルを発動したメテオが再び現れたドラゴンを受け持っている間、弦太郎は賢吾の気持ちを踏みにじってしまったことを平謝り。賢吾も自分の間違いに素直な弦太郎に対し、意地をはっていただけということを認め、不完全な調整のマグネットスイッチで弦太郎に傷ついてほしくなかったことを吐露、感情に反応して磁力が強まるマグネットスイッチを調整し、ついにマグネットステイツ登場。
 マグネットステイツはバランスパワーアップ形態の多かった過去の中間最強形態と違い、電磁力砲を備えた重装型。って、電磁砲? ビリビリ?
 両肩のキャノン砲を合体させてU型磁石の形にして、ファンネル的に使うことが可能っぽい。まあそこまでの機動性はないみたいですが。
 弦太郎と賢吾も仲直りして、めでたしめでたし、と思ったら、弦太郎が賢吾のプライドを尊重してスイッチ調整は一任すると言ったと思えば、賢吾も協調性を重視して流星にもやってもらいたい、とまた意見の対立。ある意味似たもの同士と言うか。流星がスパイの割に無駄に神経使いまくり。
 しかし、ドラゴンゾディアーツの招待、やっぱりひねりはなかったですな。ライダー部の中のドラマが多くなる分、ゲストはそんなに重点を置けないよう。
 次回は校長が身体極まって来てる一方でヴァルゴゾディアーツが本格参戦? いかにも、というやる気のなさげな女教師が出てくるのだけど、本当にヴァルゴの正体かどうかは……その女教師を演じるのは長澤奈央。ハリケンブルーでもあり、ライダーではWのリリー白銀でもありますなぁ。ハリンケンジャーの頃は可愛いという感じだったけど、今ではすっかり美人女優。レギュラーになるのかしらん?
 あと、美羽がチーム分けに使ってた部員イラストマグネット、あれ誰が書いたんだ? 友子が本命だけど、美羽が描いてたらちょっと意外性が。


2012年01月30日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 橋下氏を全肯定するわけじゃないけど、これはあまりに稚拙

  テレビの前で議論しても残る橋下市政への違和感ダイヤモンド・オンライン )。香山リカ氏のコラム連載ですが、まあ、批判のための批判ですわな。「 しかし、テレビカメラの前で限られた時間、討論をしても、多くの場合、ディベート技術や極端に言えば声の大きさだけを競い合うような形になりがちです。」と書いて「結局橋本氏の声が大きかったから優勢に見えただけだ」と言いたげですが、そもそも八対一であり、いくら声が大きいと言ってもたったい一人の声に負ける八人ってなによ、ということになります。実際は物理的な声の大きさではなく別のことを言いたいのだとは思いますが、論者であるならどんなことであっても論で返すべきであり、相手の声が大きかっただとか印象操作に持ち込むのは論戦の結果のいかんによらず、恥だと思います。
 あと、テレビの討論番組で問題なのはディベート技術とか時間制限だとかではなく、「相手の発言を平気で途中で遮る(司会者を含め)」「考えをまとめずに自分の主導権を手放すまいとダラダラ話す」といった「議論においてすべきでないこと」を平気でしている、ってことだと思いますが。 フィンランドの小学5年生にも劣っています ね。
 タイトルについても「違和感」とありますが、結局本文を見てもその違和感とやらの正体は不明のままで、結局のところ「自分は納得できないから嫌だ」と言ってるのに過ぎません。一方で自分は対論を求められても答えられないのを「自分は一介の精神科医なので」と逃げてしまってます。
 香山リカ氏がそうだとは言いませんが、自称リベラル系の方は自分の意見やその根本原理を示さず、言質を取られないように自分の意見は明言せず、相手の発言に対して「それはどうかと思う」「それはおかしいんじゃないか」とだけ繰り返すパターンが非常に多いです。「負けなければ勝ち」という意識がそうさせるのかもしれませんが、良き敗者になる覚悟のない者が勝者になれるはずもありません。
 おそらく、そもそも橋下氏と香山氏の立っている場が違いすぎて、話が成り立たなかったのだと思います。橋下氏は、今破綻確実の大阪市政に対し、早急に手を打たねばならないという危機感の中で行動しており、まずは問題点をピックアップし、限られた時間の中でそれに対処しなければならない、という意識で行動してるのだと思います。一方、香山氏は「自分が納得したい」ということで発言を繰り返しているのだと思います。そもそも実務の人間と思想的正しさを求める人間とで噛みあう議論はなかなか期待できないものですが、香山氏はそもそも自分の思想を実務レベルで実現する方法、について思考することを、完全に放棄してしまっています。
 マイケル・サンデル教授の言を引用してますが、そもそもサンデル教授の理論で実務が改善した、という話はまったく聞いたことがありません。また、テレビでサンデル氏の出てるのを見ましたが、「設問が漠然としすぎていてそれだけでは最適解を求められない」というものでした。実際、自民党の石破氏が「こういう前提であればこう判断する」という、状況をもっと限定しての答えには、サンデル教授はまったく突っ込みも返事もしませんでした。「まず大きな問いから」と考えるのは自由ですし、個人レベルの哲学では間違ってないと思いますが、今まさに死に瀕してる大阪市政を前にそんな議論から始めようというのは、以下のブッダの説話と同じで、時間の無駄であり、破綻の幇助に過ぎません。実務レベルでのなんらかの回答をする努力もしないのであれば、それはただのエゴであり問題意識が間違ってる、としか言えません。
ある外道の修行者は「この世は永遠か、この世に果てはあるのか、命と体は同一か、人は死後にも存続するか」と質問したのに、仏陀が答えないので不満でした。そこで仏陀は、つまらぬ議論に関わっているうちに命が終わってしまうぞと、彼をたしなめます。

そして「たとえば体に毒矢がささったとき、その矢を射ったのが誰なのか、その矢が何でできているのか、わかるまで矢を抜かずにいたら、やがて毒が回って死んでしまうだろう。すみやかに矢を抜きなさい」と説いたそうです。

 最後に、1/23の 前回のコラム でテレビ討論がどうこう、と言い出している。朝生の収録は1/22で、おそらくそれより前の入稿ではあるのだろうけど、だったら何故テレビでの議論(?)を承諾したか、というのも疑問です。
 もし本気で議論したいのであれば、そんなオファーは断り、あるいはしても、書簡なりメールなりで、きちんと質問をし、それで議論すれば良かっただけだと思います。その努力もせず、何を言っても所詮言い訳に過ぎません。