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2010年07月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ2

  デュラララ!! #24「則天去私」。これまで隠していた裏の顔をさらして集まった帝人達三人。交錯するさまざまな想いを抱えながらも、顔を合わせた瞬間、彼らを支配したのはお互いへのいたわりだった。法螺田を打ち殺そうとし返り討ちにあった正臣は、ただひたすら彼を心配する帝人と杏里を見て、自分の抱いていた疑念がすべて幻だったことを確信する。
 しかし多勢に無勢の中、数で彼らを叩き潰そうとする法螺田たちが彼らに襲いかかろうとする瞬間、黄巾賊の群の中から、「裏切れ!」という声が……仲間たちと黄巾賊の中に紛れていた門田たちが、伺っていた機会と見て一斉に姿を現したのだ。
 混乱の中、次々に叩きのめされていく黄巾賊たち。正臣は最後の力を振り絞って法螺田を殴り飛ばすが、法螺田は隙をついて逃げ出す。
 しかし逃げ延びようとする法螺田の車の前に、いるはずのない人物が姿を現す……

 「黄巾賊編」最終回。お互いの裏の顔を知らないまま日常を共にしてきたはずの三人。しかし正臣の逃れられない過去を、臨也の悪意が増幅して三人の関係をこじらせていく。お互いを想うが故に沈黙し、沈黙故に疑念が深まり、疑念は信頼の深さ故にのっぴきならない憎悪へと至るはず……だった。
 しかしそんな臨也の思惑に反し、彼らのお互いを想ってふりしぼった勇気が、そして労りが、疑念をすべてひっくり返してしまう。
 そいでもってここぞという時に現れる頼れる男、門田w さすが主人公の頼れる兄貴分w
 全部がお釈迦になり、それでも逃げ延びようとする法螺田たちだったが、その前に現れたのは「池袋のフォルテッシモ」平和島静雄。原作読んだ時は引っこ抜いた標識って「一時停止」とかだと思ったら、道路案内かよ!w
 池袋最強の男を完全に敵に回した上、人外のセルティが最も恐れる最凶の交機・葛原金之助にまで睨まれてしまった法螺田たち哀れw
 事態は全て解決し、また日常が戻るかと思っていた帝人だが、知らされたのは正臣の退学……行方もまったく不明になっていた。三ヶ島沙樹との過去に決着をつけたものの、帝人たちとの一晩が新たな「過去」になった正臣は、再び彼らに会える日まで、姿を消すことを選んだ。でも、ちゃっかりチャットで別名で入ってたりするのが現代っ子らしいんだけどw
 定例のチャットに現れた新顔「バキュラ」が正臣ではないかと思った帝人は、プライベートモードで正臣なのか、と尋ねるが、それには答えず、答えの代わりに書いたのは「√3点」という言葉……それは、帝人と正臣たちしか知らない、かつての何気ない日常のやり取りの断片だった。ここは印象が薄いんで回想シーンを差し挟むくらいでも良かったと思うけど。
 正臣はいなくなったわけではなく、またいずれ自分たちの前に姿を現す……その確信が帝人の救いであり、より深くなった友情のステージでもあるのだろうな。
 そいでもって黒幕気取りの臨也。杏里が裏で策動する臨也を支配下に置こうとしたのを逃げだし、人外を出し抜いたとほくそ笑むがその前に現れ、ぶん殴り飛ばしたのが露西亜寿司のサイモンw サイモンは、臨也より正臣を選んだ沙樹から全部の内幕を知らされ、臨也に「お説教」をかましていく。つか、ホントに日本語とロシア語で印象が全然違いすぎというか、思考自体変わってない? サイモン。
 ひとまず切りのいいところでシリーズは終了だけど、原作では当然まだこの後もあり、帝人はどんどん泥沼にはまっていくのだけど、これは続編を期待したいところ。折原シスターズやら羽島幽平、聖辺ルリなど、今回のアニメ化ではちょい顔見せしかしなかったキャラもどんどん絡んでくることになるし。


  WORKING!! #13「デートと言う名の”決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」。ぽぷらの計らいで小鳥遊とまひるがデートをすることになる。「まひるがどれだけ男性恐怖症を克服したか」の試金石くらいにしか思っていない小鳥遊と裏腹に、このデートにテンション上がりっぱなしのまひるはデートが始まる前から右往左往するが、待ち合わせ場所に現れたのは一人の女性……ではなく、女装した小鳥遊。相馬の悪巧みで、デート前の服装チェックに寄ったワグノリアで、女装させられる羽目になったのだ。出だしからなんだかガッカリムードなデートだったが、そんな異常なシチュエーションにも関わらずまひるのテンションはどんどん上がっていき……

 ここでも悪さばっかりだな、臨也w
 結局拒んでいたはずの女装(デート)になってしまった小鳥遊だが、異様に堂々としてるな。ああ、そうか。まひるに殴り殺される可能性が減ったから安心したのか。
 そいでもってすれ違ったり空回りしたりはラブコメの基本、として、今回それに並んでの注目はこれまでモブやらなんやらではたびたび出ていた「ワグナリアのフツーのバイト」松本摩耶の本格初登場。異常なメンバーに囲まれて、「普通」であることを極端に意識しすぎて逆に挙動不審になってしまってる彼女。ある意味、あんまり普通じゃないw でもワグナリアには他にもパートやバイトがいるはずなんだよな……でなきゃ24時間営業じゃないと言っても店が回るわけがない。あの店長の元で働いてるんだから、まあ図太いというかなんというか。
 そいでもってこれまでは異性と言うよりしつけている犬としてまひるを見ていた小鳥遊も、女装して接するとまひるが良い子だということに気づき、ときめいてる自分に思わず動揺しまくる。
 最近原作だとあちこちにフラグ立っていてそれはそれで予定調和っぽくってちょっとなんなのだけども、普通に続編が作れる終わりだし、春開始の中では安心して楽しめたので、続編にはちょっと期待したいところ。


  閃光のナイトレイド #13「せめて希望のかけらを」。高千穂勲が上海で爆発させようとしている大量破壊兵器を阻止しようとする葵たち。棗が斃れ、その姿を見て勲に心酔しその軍門に下ったものの大量破壊兵器の行使には疑問を感じていた葛も合流し、地下で「預言者」静音に大量破壊兵器完成の鍵を預言させている勲の元にたどり着く。
 勲自身も心をゆらせているのを感じ取り、説得を試みるが、その中、静音が一人祭壇から降りてくる。預言の結果を問う勲に、静音は……

 うーん、なんかちょっといろいろ残念。この枠の前作である「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」も、悪くはないものの独自の世界観を築き損ねていた感はあったのだが、ナイトレイドでもやはり13話で消化するには語り口が足りなかったかな、という印象を抱く。おそらく、このようなことを描きたかったのだろうという推測は出来るのだが、やはり1クールではいかんせん苦しい。ドラマ的には結構良いところが多々見られたので、なおさらに残念。
 とは言え、オリジナル枠が与えられているというのは希有なことであり、それは最大限に生かして欲しいところではあるのだけど……
 ところで最後に出た、頭身の伸びた風蘭が……相変わらず胸は残念なようだけど。


2010年07月02日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#10

  四畳半神話大系 #10「四畳半主義者」。京都の大学に在籍する「私」はバラ色のキャンパスライフを入学早々に諦め、どのサークルにも入らず、何者にも心を乱されることのない「四畳半主義者」となることを決意する。授業や必要な時以外は下鴨神社近くの鴨川幽水荘の四畳半の一室から一歩も出ることなく、窓のすぐ外を走る京阪線の騒音にも心乱されることなく望みどおり平穏な毎日を過ごすが、その生活が二年になろうというある日、廊下へ出ようとした「私」は廊下につながっているはずの出入り口が元の四畳半につながっているという怪奇現象に出くわす。窓から出ようとしても窓の外も、壁をぶち破ってもその向こう側も元と同じ四畳半。どこまで行っても四畳半。慌てた「私」だが何故かつながってる水道とどの四畳半にもある牛乳とコーヒーと魚肉ハンバーグと上の階の住人に弟子入りしているらしい小津なる人物が騒がせたお詫びにと持って来たカステラでどうにか命をつなげらえれるとわかると、食料調達と元の部屋に溜まり溜まった生理的欲求の跡の匂いに耐えかね、四畳半世界を旅することに決めた。しかし、四畳半世界を進むうち、全ての四畳半がまったく同じではないことに気付く。この四畳半の迷宮は、いろんな選択をした平行世界の「私」の四畳半からできているのだということに……

 これまでいろんな選択をしては後悔してきた「私」だけども、今度の「私」は「何もしない」ことを選ぶ。小津とも知り合わずその悪戯に巻き込まれることもなければ、サークルが原因で起こる面倒ごととも無縁。一見一番望ましい選択のようではあるのだけど……
 何故か四畳半迷宮に迷い込んでしまった「私」は、そこを彷徨ううち、それが色んな選択をした自分の部屋であることに気付く。帰ってきて食い散らかされていたカステラや、何故か置かれていた十万円分の千円札が詰まったリュックサック、押し入れから突然現れた「私」そっくりのヒゲまみれの男……つまりはそういうこと。
 パラレルワールドの四畳半を見て、「私」はそれぞれの自分が、それぞれたった一つの青春を謳歌しているように思えてくる。テニスサークル「キューピッド」で黒いキューピットとして小津と暴れ回った「私」も、映画サークル「みそぎ」で自分の作品が認められずに城ヶ崎の中傷映画を撮っている「私」も、自転車サークル「イカロス」で折角買った自転車を盗まれしまなみ杯で散々な目に遭った「私」も、みんなみんな自分より遥かに有意義な毎日を送っているように思えたのだ。この辺、他人の芝生ばかり見てる「私」らしいというか、そういうのは誰にでもありがちなこと。
 そして今回ばかりは「やり直しを要求」もないし、時計が巻き戻らない……ある意味「密室劇」しかも「一人芝居」だったのだけど、見ていて飽きが来ませんでしたわ。あ、そういえばキャストのところが浅沼晋太郎一人きり……

[アニメ] 最終回いろいろ3

  聖痕のクェイサー #24「汝青春することなかれ」。黄金のクエイサーとの戦いを終え、日常に戻ったまふゆたち。しかし、それはサーシャたちとの別れをも意味していた。それに気付かぬまふゆは「剣のマリア」のおかげで巨乳化してた胸が元に戻り、サーシャから愛想を尽かされるのではないかと不安になる。そんな時、サーシャからデートの誘いを受け……

 なんつーか、最後までバカだなw
 最終決戦も光ったり隠れたりで何があったのかわからないレベルまでの自主規制ぶり(っつーかあれはしないとヤバイだろ、多分)だったのですが、セクハラアニメもセクハラされる側が悦びを覚えるなら別に他人がとやかくいうことはないですはい。
 クイーンズブレードといい、金子ひらく監督、振り切れすぎですな。いや、原作からして色々振り切れてる気もしないでもないけど。
 そいでもって最後に新展開の布石が……アリなのか? 現時点で結構原作と変えてしまってるけど。


  荒川アンダーザブリッジ #13「13 BRIDGE」。橋の下のこれまでスポットライトを浴びてなかった住人がメインの回。いや、最終回なんだけど。立木文彦、ナレーションだけかと思ったらそこに出てくるかw 是非そのまま「サイクロン!」「ジョーカー!」とやっていただきたいところ。相方が後藤邑子だったけど、最近手術したそうだけどもう大丈夫なのかしらん?
 で、最後にまた新展開の布石が……こっちもかよ! つか、アマゾネスが小林ゆうかよ! ゴリラの時と演技同じだぞ!
 そいでもってラストに第二期発表。第二期というか、変則2クールなんでしょうね。ハガ錬という超ドル箱が終わるってこともあるのだろうけど、スクエニ、頑張りすぎじゃね? おかしなことにならないといいけど……


  迷い猫オーバーラン! #12「迷い猫、決めた」。最後に総集編もあるみたいだけど、一応話としてはこれが最後らしいので。希の過去と、ブルマ対スパッツの戦い。まあ、大概アホだなと思ってましたが、普通にアホでした。ブルッツって……
 「4番目の村雨」とかって、いまさらそこに突っ込んでいいのかとかいろいろ迷うネタがいろいろありましたが、まあ、毎回監督交代制という点でだけはある意味注目すべき作品だったかもしれません。監督の作風の違いが分かりやすいですから。その他は……まあ、ふつー?


  おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 #12「また始まる」。美丞との試合に破れ、次の大会へと気持ちを切り替えようとする西浦ナインたち。チームの目標を聞かれ、皆「県大会優勝」「甲子園出場」を挙げていくが、田島と三橋だけが「甲子園優勝」を挙げる。手の届きそうにない大きすぎる目標で良いのか、自分に妥協するような目標で良いのか……再度目標を考えてくるように言われ解散するが、三橋の携帯に試合でケガをし途中退場した阿部から家に来るようにとメールが入る。

 美丞大狭山に徹底的に研究された挙句、阿倍のケガというアクシデントもあり、健闘し何度か反撃のチャンスをつかみかけるが負けて締まった西浦高。その試合の中であらわになったのは、阿部一人で配球を組み立てる危うさと傲慢さ、そしてそこに欠けていた「本当の信頼関係」。阿部も三橋もそのことに気づき、自分が足りなかったこと、自分が相手に押しつけようとしていたことをお互い伝えようとする。キャッチャーのサインに対し首を振ることに恐怖症になっていた三橋の「俺、首振ったんだよ! そしたら、田島君と相談したみたいになって……すごいよね!」と興奮して語る姿、その後の、全部阿部に押しつけようとしていたことを反省し、自分も阿部に頼られるように頑張ると宣言する勇姿は、流石に胸に来ますわ。
 シリーズ最初の方は水島監督自身の脚本とかも多かったけど、後半、お互いの手が読まれていることを悟りその裏を読むための、さらに裏の裏を読むための頭脳戦というか思考戦の描写は、悔しいけど黒田洋介さすがとしか言いようがない。あれがあったからこそ、最後に三橋も阿部もお互いの間違いに気づけたわけで……
 いやもう、前期に続いてグッジョブとしか言えない出来でしたわ。惜しむらくは原作の進行の遅さで、続編がすぐには期待できないことですか……


2010年07月03日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] みつどもえ#1

  みつどもえ #1「丸井家!良い子悪い子恐ろしい子」。新任教師の矢部智は、赴任した6年3組の担任になる。歓迎のレクリエーションが行われるが、開始早々バトルロイヤルになったりとんでもないことに……それというのも、このクラスには超問題児である日本一似てない三つ子、みつば、ふたば、ひとはの丸井三姉妹がいたからだった……

 原作のカオスぶりをあますところなく再現w 前作の「こども学級」から急に絵柄がかわいらしくなったけど、内容は相変わらずだものなぁ。更にアニメでは原作では始まってもすぐには出てこない「ちくび」の話も出てくる。いや、「ちくび」ってのは6年3組で飼ってるハムスターの名前です。そんな名前付けるな!w
 基本下品でアホネタなんですが、こんなので笑っちゃう! 悔しい!w
 特にクラスでちくびの世話を誰がするかでもめた時の会話が……どのキャラも容赦ないしなぁ。次回予告の「何故誰も止めなかったのだろう」って、もっともすぎてなにも言えんw


2010年07月04日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#21とW#41

  ゴセイジャー #21「エレガント・エリ」。機会や計器が狂ったりしての事故が続出。人間など関係ないというゴセイナイトまで出張ってき、動きが遅いゴセイジャーたちを叱る。ゴセイジャーたちは挽回しようと手分けして騒ぎを起こす幽魔獣を探すが、エリとハイドは途中でケガをしたパティシエに出くわす。病院に行った彼に変わってお店を任されるが、万事適当すぎるエリはケーキ作りで手順を無視するため、まともにケーキ一つ作れない。ハイドは「ケーキ作りは手順が何より大事だ!」とエリを叱るが、誕生日ケーキを予約に来たお客が……年に一度の誕生日を楽しみにしていたお客を無碍には出来ないと、なんとかレシピを元に作ろうとするが、そんな時、再び幽魔獣が現れる。ケーキ作りはまかせろとハイドに言うエリだったが……

 なんつーか、相変わらず安易というか。キャラが立ってないわけではないんだけどなぁ。見ていてキャラの達成感が感じられないのはなんでなんだろう?
 とりあえず今回の敵はグレムリンのワライコ僧(ゾウ)。なんかまんま「グレムリン」じゃないかと思ったけど、名前の映画ネタは違うよなぁ……と思ったら、「トワイライトゾーン」らしい。なんでトワイライトゾーン?と思ったけど、そういえばグレムリンの話もあったっけ、あれ。


  仮面ライダーW #41「Jの迷宮/猟奇的な悪女」。風都署の刃野刑事が宝石強盗で捕まったと聞きびっくりする翔太郎たち。さっそく面会に行くと、案の定刃野は無実を主張する。調子に乗った真倉は刃野を真犯人扱いし聞く耳持たないが、バーを出た直後大きなダイヤの指輪を付けた女にはめられたという刃野の証言を信じ、翔太郎は調査を開始する。
 すると案の定、怪物が人間を宝石に変えているという事件が起こってることがわかる。しかも被害者は全員同じクラブに所属するモデルらしい。
 早速フィリップが地球の本棚で検索しようとすると、彼の目の前に園崎若菜が……しかも以前とは違い、若菜は既に本やフィリップに触れることも出来るようになっていた!
 フィリップの検索能力が使えず途方に暮れる翔太郎たちだったが、何故か刃野と知り合いらしい人気モデルの上杉の協力が得られ、クラブへの潜入捜査を開始、亜樹子が妖しい女性を見つけるが、相変わらず空気を読まない亜樹子が女をずばり問い詰めてしまい、女は目の前でジュエルドーパントに変身、翔太郎たちはWに変身する。しかし、ダイヤモンドの硬度を持つジュエルドーパントにはメタルですらもまったく歯が立たず、逃げられてしまう。
 女がドーパントに変身するところを見ていた上杉は、彼女が昔からの仲間の泪であることを明かす。上杉、泪、そしてもう一人の智は昔からつるんでいた仲間で、粋がって街で暴れていた頃に刃野にもよく世話になったのだという。しかし最近、智が泪のことを好きだと上杉に打ち明けたが、直後、泪が上杉に告白。友情が壊れることを恐れた上杉は、泪の告白を断ったのだが、直後泪が姿を消し、その後に智もまた姿が消えたのだという。
 きっと自分の行動のせいで泪をドーパントにしてしまったのだと悩む上杉のためにも、泪を止めようとする翔太郎たち。しかしジュエルドーパントの凶行は留まることを知らず、エクストリームのメモリブレイクも通じない。さらに若菜に対抗するためジュエルドーパントの硬度に目を付けた冴子がジュエルのメモリを手に入れようと動き出した。

 今回は刃野刑事の当番回。真倉の当番回? と思われるトライセラトプスドーパントの時と比べ、随分扱いいいな、おいw
 昼行灯としか思えない刃野刑事だが、彼が風都市民の為に親身になっていたことを知る翔太郎は、刃野の無実を信じ動くことに……
 今回の敵は宝石の美しさのみを信じるような女・泪の変身したジュエルドーパントで、地球上最強の硬度をダイヤモンドの防御力を誇る防御力に、エクストリームですら歯が立たない。逆にその防御力に目を付けた冴子まで参戦してくる。
 フィリップ最大の武器である検索も若菜がすぐに検知してやってきて使い物にならなくなるし、状況はこれまでで一番悪いかも。
 ただ、上杉の言葉を疑うわけじゃないけど、なんか上杉の言う通りの真相とは、イマイチ思えない気が……なんでクラブのモデルを次々に襲ったのかもイマイチ納得できないし。
 あと、本当にフィリップ、以後検索が出来ないままなのかなぁ。


2010年07月05日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ3

  一騎当千XTREME XECUTOR #12「未来無限」。え〜っと……一体何をやりたかったんだろうとしか。ここ一、二年ばかり三国志ものが妙に出てきたので、それに便乗したってことなんでしょうか? いや、元々三国志は流行廃りなく手堅いんですが。そもそもこのシリーズ、一番盛り上がる赤壁はもうやっちゃったんで話の盛り上げようが辛いのはわかるんですけどね……
 というわけで、最後にヒキみたいなのはあったけど、誰得なアニメなのは違いありませんでした。 でもこの手の女の子をひんむくのに特化したアニメってDVDが手堅く売れるらしいのだよなぁ。とすると制作会社の資金集めだろうか?


  化物語 #15「つばさキャット其ノ伍」。最後3話をネット配信するという変則な作品でしたが、予定が伸びながらも無事完結。エロいエロいと噂のアニメ版つばさキャット編OPですが、本当にエロいので視聴環境にはお気をつけください。
 展開的にはなんだかんだでお約束的なアレ。多分西尾維新的にもお約束。いや西尾維新の小説あまり読んでないけど。
 商品としては話題性もあって、オタク受けも良くて、動かすところは動かし、その割に省力なところは普通なら「手抜き」とか「事故」と言われかねないけども「シャフトの芸風」ということで認知されてるぎりぎりまで削って、大変優良な商品と思われます。それなりに楽しんだし。
 なんか棘のある言い方に響くかも知れませんが、こういう、消費したら「ああ、楽しかった」で内容はさっぱり忘れて面白かったという感想だけが残るようなものも、ある意味娯楽の王道であるし大事なんじゃないでしょうか? これはそういうものじゃないのかなぁ。
 しかし実写版OPのぬぎっぷりのよいお姉さんは何だったんでしょう?


  鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #64「旅路の涯」。後半オリジナル展開となった前アニメシリーズと異なり、「原作どおり」を打ち出した今回のアニメ化。実は前回のアニメ、見てないので比較できません。すいません……
 ただ、ガンガンのドル箱作品と言うこともあり、相当に力は入ってたようですね。いや、前回のアニメ化も相当に力は入ってたと思うのですが、それが呼び水になって更に人気が高まった上での再アニメ化という面はあるわけで。
 アニメの出来が良かったのは言うまでもないけど、話に聞いた前回のアニメ化とは展開は勿論、「等価交換」に対するアプローチが大分違うなぁ、と。というか、原作/今回のアニメ化は、結局原作の第一話とずっと同じ構図がモチーフになってたわけで。「お父様」に対し切った「来いよド三流!」という啖呵は、一番最初の賢者の石で偽の奇跡を起こす教主に対し吐いた啖呵でもあり、たぶんコレは意図的にそうしたのだと思われる。他人の生命を消費し万能感に酔いしれその重さを知らない教主/「お父様」は、どんなに力があろうと所詮借り物の力であり、「ド三流」ということだろうと……ただ、他人の生命を利用することに対し全否定かというとそうではなく、マスタングやハボックが賢者の石の力を使い、その目と脊椎を治すことについては肯定的な描き方をしている。それは「他者の命を消費することの重みを知ることが大事」ということではあろうが、エルリック兄弟は他人の命を自分たちのために使うことは断固として拒否する。もう一つ、自身が「賢者の石」でもあるホーエンハイムは、「自分の中の賢者の石とされた魂たちと対話し説得する」ことで彼らの魂を消費することの許可を得る。エルリック兄弟の場合はかつて命を弄んだ自分たちへの戒め、あるいは罪を感じてのことかもしれないし、ホーエンハイムに至っては「そうであるべき姿」の象徴(と言ってもその代わり彼は一度は手に入れた家庭人としての自分を捨ててしまうのだけど)なのかもしれない。が、まあこの辺はあまり断定的に言うべき事でもないので、このくらいで。
 最後に自分の中の真理の扉と引き替えにアルを取り戻したエドは、真理の扉を力の源とする錬金の力を失うのだけど、家族や仲間と言った「人とのつながり」が錬金術よりすごい力だと明言する。特に家庭を捨てたホーエンハイムが妻の墓の前で最期を迎えたり、エドがウェンリィにプロポーズし、二人の間に子供が出来たことを示唆する写真がエピローグにあることからも、特に人間/生き物としての「親子」というものが「何かを得、同じだけのものを失う」というものではないことを明示する。この辺は、牧場に生まれた荒川氏らしい生命観だなぁ、と思う。
 結局、始めと最後で構図は同じなんだけど、連載の展開の中でそれは色んなものも派生し、新たな問題提起も巻き込みながら再度同じ構図にまた再構築された、ということだろう。それは結局第一話(読み切り)で棚上げにされていたものへの解決もなした上での再構築であり、単純な「循環」ではない。
 アニメとのスケジュールとのすりあわせもあったろうに、この結末の付け方はお見事、としか言いようがない。なんかアニメの感想じゃなく、ほとんど原作の感想になっちゃってるけど。


2010年07月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] キルミン#39

  キルミンずぅ #39「ガッツだケン!伝説の妖怪に用かい?」。一人だけキルバラ変身が出来ず、密かに特訓を繰り返すケン。だが、ちっとも特訓の成果は上がらずリコたちと顔を会わせても引け目ばかり感じてしまう。
 そんな時、町外れの祠に妖怪が現れるという噂を聞き、リコたちはそれがこの前会った豹仮面のような動物人間ではないかと、妖怪探しをしようと言い出す。乗り気でないケンだったが、祠には飲むと動物になってしまう泉があると聞き、それを飲めば自分もキルバラ変身できるようになるのではないかと俄然やる気を出す。
 しかし祠に赴いた神浜キルミンズの前に、次々と妖怪が姿を現す。実は妖怪の正体は牙組。ミサの協力者である二ツ木が何の目的か牙組を借りて祠の回りから人を遠ざけようとしていたのだ。
 それを本物の妖怪かと思い逃げ惑うリコたちだが、ケンが物陰に逃げようとネズミに変身しようとすると、着ぐるみモードから動物モードに変身できなくなってしまっていた……
 キルバラ変身どころか動物にもなれなくなってしまったことにショックを受けるケン。何がそれほどショックなのかよくわからないまま「一日休めば調子を取り戻す」と慰めるリコたちだが、逆にその励ましが重荷になり、翌日、ケンは「キルミンズをやめる」と宣言し、コンパクトを返してしまう。

 ケンがダークサイドにおちかけてるなぁ。リコたちどころか、ずっと周回遅れだと思ってたタマオにまで先にキルバラ変身され、焦るケンは一生懸命になるがまったく効果が上がらない。それどころかネズミにも変身できなくなる。「動物の気持になる」「動物の気持ちを理解しようとする」というキルミンの基本を忘れてしまっても上手く行くわけはなさそうだけど、焦ったケンはそれすらも見失ってしまってるのだなぁ。しかも、プライドから仲間にも相談できずどんどんドツボに。
 ケンたちの事情は三分の一くらいしか知らないカノンだが、はしゃぐリコたちをよそにケンが落ち込んでることは察して、声をかけるがケンは最初とりあおうとしない。けど、キルミンズをやめて、それでも一生懸命声をかけてくるカノンについ心を動かす。お前らもうつきあっちゃえよ、と言いたいところだけど……
 カノンはカノンでミサから純血種アニマリアンのお婿さん探しを急かされていて、その焦りもあってケンに積極的に関わってるって面もある。そういや、カノンはキルミンのことを知らないから「ケンやリコは中途半端な変身しかできないけど純血種のアニマリアン」と勘違いしてるのか。ミサ自身はキルミン、あるいはその基礎の研究のことを知ってそうだけど、カノンがケンをミサに引き合わせたら、とんでもないことになりそうな……
 そしていろいろ妖しげな動きを見せてる二ツ木。牙組を借りたのも「自分のミスの埋め合わせ」で、どうも祠の回りに「人とも獣ともつかないものが現れた」という噂と関係していそう。ということは、以前学園の時計台に現れた獣人は、やはり二ツ木関連か。どうもミサ、ハルカ、タモツ、そして二ツ木はかつて同じラボに所属していたらしく(御子神博士のラボ?)、ということは、アニマリアン因子を別の形で研究している可能性はあるのだけど……


2010年07月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 生徒会役員共#1とオオカミさんと七人の仲間たち#1とぬらりひょんの孫#1

  生徒会役員共 #1「桜の木の下で/ずっと続くのこの感じ?!/とりあえず脱いでみようか」。今年女子校から共学になった桜才学園に入学した津田タカトシ。入学早々校門の服装チェックに引っかかり、生徒会長の天草シノに注意を受ける。才色兼備を絵に描いたようなシノだったが、タカトシは彼女のあまりに普通と感性が違う会話に面食らった上、「男子生徒の意見を取り入れるため」と、無理やり生徒会副会長に任命されてしまう。

 週刊マガジン連載の氏家ト全作の連載四コママンガが原作。どうでもいいけど「ボクゼン」じゃなく「トゼン」だったんですな。初めて知った。
 確かデビューは桜場コハルと同時期だったと思うんですが、なんつーか、この人も芸風がぶれないなぁ……その芸風が何かというと、「下ネタ」。しかも、女の子がメインなのにギャルとかビッチとかのじゃなく、オヤジギャグ系の下ネタ。デビューの時から延々下ネタ基本にやってます。ある意味このぶれなさはすごい。
 なんでもシノ役の日笠陽子がブログで知ってか知らずか「シノが目安箱の口に書いた模様」を書いた絵を乗っけてしまったということでも話題になりましたが、知らずに書いたのか、聖痕のクェイサーでメス豚役を長くやり過ぎて感覚が麻痺したのか、後者でないことを本人の社会生活の為に祈ります。
 あと、初期の七条アリア役が佐藤聡美。「けいおん!」の澪律コンビか、ってのもアレだけど、キルミンのリムと言い、結構器用ですなぁ。
 主役のタカトシ役はなんだか最近結構頻繁にメインキャラで目にするようになった浅沼晋太郎なのだけど、浅沼晋太郎のつぶやき突っ込みは絶品ですな。浅沼流つぶやき突っ込みを立ち上げてもいいんじゃないかと思います。出来れば監督も無茶振りでアドリブさせていただきたいところ。
 OPの「トリプルブッキング」(メインキャスト三人娘のユニット?)は、氏家ト全の前の連載「アイドルのあかほん」に出てたアイドルユニットの名前ですな。
 それと、EDが何気にangelaですな。これまでのイメージと大分違うんでびっくり。EDの映像もなかなか良いです。本編と関係ないけど。


  オオカミさんの七人の仲間たち #1「おおかみさんと御伽銀行の仲間たち」。御伽花市にある御伽学園、そこには御伽学園相互扶助組合、通称「御伽銀行」と呼ばれる部活があった。生徒の悩み事を聞いて解決する代わり、その負債を返すために協力してもらうという団体だったが、そこに所属する高等部一年の大神涼子は、ある日、誰もいないはずの帰り道で自分に告白する声を耳にする。何度も振り返り引っ張り出した声の主は、森野亮士という超影の薄い同級生。視線恐怖症の対人恐怖症で、涼子に告白しようとして踏ん切りが付かず何日もストーキングしてたという彼だったが、涼子は惚れてるという自分が悪漢に襲われた時に何もしなかったのかと、そのヘタレ具合にムカツく。しかし男手不足の御伽銀行に、そのストーキング能力を買われた亮士がスカウトされ、様子を見ることに……

 ヒロインテラ大河wwwwwwとか、まあそういうのはあるんですがそれはそれ(大河にしては頭身が高いし。「哀れ胸」ではあるけど)。
 原作は知らなかったのだけど(実際、そこまで知名度はないらしい)、キャッチーなキャラが多く、確かにアニメ向き。で、J.C.staffも本領を発揮してかなり力の入った作画。「超電磁砲」のスタッフが入ってるんですかね? 公式サイトのスタッフ一覧ではわかりませんが……
 まだどういう展開になるのかわかりませんが(主人公は単にストーキングだけじゃなく、別の特技もありそうだけど)、黒子のナレーションが鬱陶しいと思うかどうかの微妙のライン。原作をパラ見したら、もともとそういう語り部っぽい地の文なんですな。
 ところで、「七人の仲間」って言うけど、八人のような……あと、ここでも浅沼晋太郎が!


  ぬらりひょんの孫 #1「魑魅魍魎の主となれ」。週刊少年ジャンプ連載の妖怪もの。ちょっと作画が初回の割によろしくない、というのはともかく、声がちょっとイメージと違うような……メインに中堅どころを揃えているけども、技術は稚拙でももっと若手の方が良かったんじゃないかなぁ。
 あと、演出とつかみもイマイチで、読売テレビ系のわりに、ちょっと安い作りかと。う〜ん、あまりセンスが良くないかなぁ。
 ところで、 ONTV JAPAN の番組紹介で出演に「大塚明夫」ってあったけど、「大塚周夫」の間違いだよね? それとぬらりひょんの声はどうせ水木しげるのオマージュなんだから、青野武にお願いしたかったところ。つっても、先日急病で入院されたそうなので、そうもいかないか。


2010年07月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デジモンクロスウォーズ#1と世紀末オカルト学院#1と黒執事II#1と祝福のカンパネラ#1と伝説の勇者の伝説#1とセキレイ〜pure engagement〜#1

 なんだか相変わらず水曜は本数が多いので、出来るだけ簡単に。
  デジモンクロスウォーズ #1「タイキ、異世界へ行く!」。デジモンシリーズの最新作。って、フジ系だったのに、テレ朝系になってる……しかもデジモンが合体ロボっぽくなってるんですが? オメガモンみたいな合体ではないよなぁ。多分主人公デジモンのモチーフはそうなんだろうけど。
 世間様的には最高傑作は初代デジモンアドベンチャーと言うことになってるようですが(でも個人的にはデジモンテイマーズ)、良いシリーズになってくれますかどうか。今回のは歴代メインデジモンも出てくるのが売りっぽいですが……


  世紀末オカルト学院 #1「マヤの予言」。長野県皆神山にある私立ノヴァシュタイン学院。学園全体がオカルトに傾倒していることから地元の人間からは「オカルト学院」と呼ばれているその学院に、一人の美少女・神代マヤが降り立った。彼女は学院の創始者でもある父の葬儀のためにやってきたのだが、確執のあった父の葬儀に、挑発的な態度を隠さない。しかし葬儀の最中、学院長の肉声メッセージの中に精霊を呼び出す呪文と間違って死霊を呼び出す呪文が吹き込まれており、学院長の遺体が死霊に乗っ取られ蘇ってしまう。

 いや、予想外に面白かったんですが、なんつーか、微妙な……いや、ギャグセンスがとかじゃなく、協力に「ムー」が入ってるところとか。このままオカルトスラップスティックコメディを突っ走ってくれるなら期待できそうですが、おかしな方向に行ったりしないだろうか? それはそれで楽しそうだけど。別の意味で。
 他には、妙に足フェチな描写だとか、声優陣が結構豪華だったりとか。少なくともかつてここまで花澤の扱いが悪かった作品はあるまいw 学院長は矢島正明だし、オカルトダウザー「紅の豚」JKは子安だし。小林ゆうは相変わらず何にでも全力投球猪突猛進だなぁ。ただ、おしむらくは超常現象の解説は是非野島一郎のやる気があるんだかないんだかわからない淡々とした口調でおねがいしたかったところ。って、無理か。
 いや、実はなんだかんだで期待もしてたりするんですが。わりとマジで。


  黒執事II #1「クロ執事」。前期とは主人公メインキャラが入れ替わり完全オリジナルキャラで、ということで話題にもなったのですが……
 見ていて途中で「これはひょっとしたら『餓霊〜零〜』方式か?」と思ったら、案の定でした。オリジナル展開はオリジナル展開だけど、メインはあくまで前期の二人のようで。で、もう一組の「執事と坊ちゃん」と対立するみたいだけど、それもどこまでがハッタリなのか。ただ、今期はどうも1クールのみ(DVD・BDで4話分くらいオリジナルエピソードが入る「流星の双子」方式らしい)なので、あんまりあっち行ったりこっち行ったりはないとは思うのだけど。
 とりあえず小野Dにはどっちかというとむかついて標識をぶっこぬいてもらった方が好みなんだけど。


  祝福のカンパネラ #1「流星群の夜」。え〜っと、ギャルゲアニメです。以上。としか言いようのないアレなんですが……まあ、話が温いのはさておいといて、ご都合主義的に端から女の子を出していって最後にメインヒロイン、って構成はどうにかならなかったのかと。主人公の回りの人間関係が整理できてないうちに話が進むので、キャラの把握とか、そういう次元の話ではないような。
 「原作どおり」なのかもしれないけど、作劇的には悪すぎとしか言いようがない。


  伝説の勇者の伝説 #1「昼寝王国の野望」。なんだか作品のイメージがわかんタイトルだなぁ、と思ったら、作品世界には「伝説の勇者」の残したスーパーアイテムが各地に眠っていて、主人公たちはある理由によりその伝説の勇者のアイテムを探し回っている、ということらしい。ちょっとは納得がいった。
 けど、やっぱり垢抜けない印象というか。
 主人公ライナ・リュートが勇者の伝説アイテムを探し求めるのは、親友であるシオン・アスタールが暗君だった前国王を倒して新政権を打ち立てたのはいいけど、旧政権の実力者である貴族たちの協力なしには政権を維持できず、腐敗した貴族の影響力を断つために自身の「力」を求めて、という背景があるっぽいけど、世界設定とかキャラ配置とかが、妙な古くささを感じてしまうのが……正直、そういったところやギャグ部分も含め、第一話では「工夫もなく何も考えずお約束をやってるだけ」という印象で、魅力を感じなかったのだけど、面白くなるのだろうか?
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  セキレイ〜pure engagement〜 #1「静ナル予兆」。え〜、すいません。実は結構楽しみにしてました。ええ、他のアニメに「俗悪だ」とか「お約束過ぎてつまらない」なんて言う資格ありませんとも、まったく。
 話としては、普通に前シリーズからの続き。皆人たちが手助けした久能たちの帝都脱出を許してしまい、いらつく懲罰部隊の紅翼に、その戦いの中で結の中の「結女」が目覚めたことに喜悦する鴉羽。皆人たちも束の間の日常のドタバタを堪能するが、鶺鴒計画の次の段階が開始されようとする。
 前作で思わせぶりのまま中途半端だった風花や鈿女、篝の立ち位置とか、鶺鴒計画の次の段階とか、そういうところは明らかになるのだろうなぁ。バイトに追われる微妙に貧乏くさい生活感のあるところとか、「美少年は国の宝!」と、作者の心の代弁としか思えないセリフを言わせてしまうところとか、割と好きなので今回も結構楽しみです。


2010年07月09日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 四畳半神話大系#11

  四畳半神話大系 #11「四畳半紀の終わり」。どこまでも続く四畳半世界に迷い込んだ「私」は、少しずつ違う並行世界の自分の部屋を見るうち、バラ色のキャンパスライフとは行かないまでもそれぞれ非生産的な青春をそれぞれ謳歌してることに気づく。そしていつしか並行世界の自分を取り巻く風変わりな人々に想いを馳せるようになる。
 中でも、並行世界の不毛ながらも賑やかな日々を彩る小津の、その様々な悪戯・悪事を繰り返す宇宙人かはたまた悪魔かという奇行悪行の裏に隠された純情を知る。
 同時に小津に追い落とされた相島が小津の計画を知り復讐しようとしてることを知るが、四畳半世界からそれを知らせる術もなく、そもそも五山は数ヶ月も前の「私」が四畳半世界に迷い込んだ日のことだった。
 ありもしないものを見ていたばかりに身の回りの素晴らしい出来事、目の前にある好機から逃げ続けていたことを悟った「私」は、もし元の世界に帰れたならば、今度こそは「常に目の前にある世界を受け入れ踏み出す」と決意したとき、彼がぶち抜いた四畳半世界を渡り、集まった蛾の大群が退去して押し寄せる。思わず窓から逃げ出すが、転げ落ちた「私」の前には騒がしい叡山電車の通過音が……
 四畳半世界から抜け出し、しかも迷い込んだ五山の当日に戻っていることに気づいた「私」は、小津たちのいる大橋へと急ぐ。
 そして、駆け付けた大橋で見つけたのは、これまで騙した人々に追い回される小津をはじめとして、相島、城ケ崎先輩、羽貫さん、樋口師匠、明石さんたち、まだ出会っていない懐かしい人々の姿だった。
 「私」は、小津を守るために、そして目の前にある自分にとって大切なものを得るために押し寄せる群集も憚らず小津めがけて駆け出す。

 四畳半と黒髪の乙女と小津をめぐる「私」の話もこれが最終回。のっけにEDから始まったのはアバンタイトルで「やり直し」を求めるところから繋がったのであまりに違和感がなさすぎて最初気づかなかったw しつこいくらい何度も「この後すぐ本編」って出てきたのでさすがに気づいたけど。もう終わっちゃったと思う視聴者を心配したんだろうなぁ。
 本編は、とにかく見ろ、としか言えない。好みの別れる作品とは思うけど、良さを掻きくどこうにも筆舌につくしがたい。総集編でありながらクライマックス。
 元の世界に戻った「私」が、小津たちを見つけるところ、追い詰められた小津を助けるために、その名を叫びながら駆け出すシーンは、見ながら「私」さながらにこちらも涙ぐんでしまい、何度も見返してはまた涙ぐむの繰り返しでしたわ。
 小津のもとへと駆け出す間にこれまでの並行世界の「私」の姿に変わり、最後は服も破れ無精髭も抜け落ちて素っ裸で大ジャンプするのは、涙ぐみながらも笑ってしまいましたが。全部の虚飾や建前を剥ぎ取った「私」という意味でもあるのだろうけど、湯浅監督自身が「マインドゲーム」といい、裸で全力疾走が基本的に好きなんじゃないだろうか。その阿呆ほどのエネルギーも含めて。
 裸で飛んで来て抱き着く「私」に「あんた誰ですか!?」「裸じゃないですか!」と小津が妙に冷静にツッコミを入れるのも笑える。この世界の小津は友人ではないから当然なんだけど、それでも構わず「私にすべてまかせろ!」「なにがあってもお前を守ってやる!」と熱烈な愛の言葉を吐き出す「私」。すべてを振り切った阿呆に怖いものなしw
 言葉の通り、大挙する蛾の大群に橋の欄干から落っこちてしまうが、脚が折れた小津の手を決して放そうとしない「私」に、「もう放してください!」と(気遣ってというより不気味がって)泣きを入れる小津に「私とお前はどす黒い糸で結ばれてるのだ!」と、これまで散々小津に言われた台詞を……これは最後のシーンにもつながるのだけど、それは見てのお楽しみ(まだ見てなければ)。
 城ケ崎先輩に川から助け出された二人(原作にもこのシーンはあるけど、ここに持ってきたのは秀逸。城ケ崎が心底小津を憎めてないこと、城ケ崎の憎めなさが出てる)は、小津は羽貫が付き添いで病院へ、残った「私」は樋口師匠に「羽貫さんに男を見せてください!」と背中を押し、蛾のショック覚めやらぬ明石さんに拾った白いモチグマを握らせる八面六臂の活躍。「私」史上最大の見せ場だろうなぁ。
 そしてこれまで言えなかった「猫ラーメンを食べに行きませんか?」の台詞を口にする。
 ちょっとご都合主義的に明石さんとハッピーエンドなのは小憎たらしくはあるけど、あんだけ無駄に男を見せられたら、まあいいか祝福しようという心の広い気分にもなる。いや、途中からあの「ギョエーー!」が聞けなかったのは寂しかったんだ。
 最後のシーンは、二人でお見舞いに来た「私」を見て小津がさりげなくスマートフォンを隠すとか、憎い演出。打ってたメールの相手は……だろうし、「私」も多分それに気づいた上でのあの言動。そしてあの台詞とあの表情w
 全部見終えて、異様に大学時代からの友人のこと思い出してしまいました。小津とは全然タイプが違うのに。
 そういう思い出があるってことは幸せなことだろうし、そんな思い出をくれた友人とそんな気持ちにさせてくれたこの作品に感謝したいですわ。
 最初は第一話を見て、「ちょっと変わってて面白そう」というくらいで原作にも手を出したくらいだったけど、最後は鳥肌ものの、素晴らしいアニメ化でした。
 そして最後に、これだけは言いたい。無駄に浪費した青春を精一杯謳歌したすべての者は見よ! 決して後悔はさせない! しても責任は持てないけど。w