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2006年09月11日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 母を呼んで寺の鐘は泣いた

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第五話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 松葉屋女郎のおそではある晩、娘おちよの声に導かれて廓を抜け出してしまう。娘の姿を求めてさまようおそでは、山道で怪我したところをおばさんに介抱される。
 おばさんより一足先に村に来ていた正十は、寺で新たに鋳造した鐘がひとりでに鳴るという現象に出くわし、怪異を解決すると先生を売り込んで一儲けしようと企む。だが、鐘は作った梵鐘屋に引き取られていってしまう。だが、おそではその運ばれる鐘を「娘が呼んでる」と追っていく。
 おそでの様子が気になったおばさんは、廓の連中がうろつき出歩けない彼女の代わりに鐘を調べるが、なぜか鐘に向かって手を合わせる鐘匠の姿を目にする。おそでによれば、彼女は夫を亡くして借金を返すために身を売ったのだが、別れて暮らしていた娘が半月ほど前から姿を消したのだという。そのとき、娘は鋳物問屋の河内屋で働いていると話していた。だが、松葉屋の連中に見つかりおそでは連れ去れてしまう。
 鐘のことが気になった先生は河内屋に返された鐘を前に霊視しようとするが、なにかに怯えたような河内屋にけんもほろろに追い返される。だが、松葉屋で切諌されるおそでを求めるかのように、鐘は激しく鳴り響く。
 おばさんはおそでの話からおちよが河内屋の若旦那・卯之吉に弄ばれたと察し、夜鷹のふりをして卯之吉を誘い、おそでの家で追求する。激しく狼狽する卯之吉の姿に、おちよは卯之吉に弄ばれたこと、そしてその挙句殺されたことを察するおばさん。
 だがその夜、おそでは鳴り響く鐘の前に誘われるように現れたところを、河内屋の手先に殺されてしまう。
 おちよはおばさんの予想通り、弄ばれて殺されたのみならず、証拠隠滅に炉の中に放り込まれていたのだ。怪異はおちよの祟りだと察した河内屋は、事態の発覚を恐れおそでまで殺したのだ。両親の呵責から店を辞めた老鐘匠からことの次第を聞いたおばさんは、母娘の無残な死に様に怒りに身体を震わせる。

 今回も犠牲者の末路は思いっきり悲惨。娘に至っては殺された挙句に炉の中に放り込まれてるし……怪異も「娘の霊が母恋しさに泣き叫ぶ」というものでわかりやすい。悪事が発覚するのも単に先生の霊視によってのみではなく、良心の呵責に悩まされた老鐘匠の口から語られることで、「そんな根拠で人を殺すのかよ!」ってところがないし。
 その分、悪党は小娘を弄ぶバカ旦那とそれをもみ消すバカ親並びに鋳物屋ということで小粒だが、年端も行かない娘(十四歳……だが、当時は数えなので今の年に換算すれば十三歳、下手すりゃ十二歳!)を弄び、飽きたら殺して始末して良心の呵責を感じないという外道。ともすれば軽くなりすぎるが、対比として老鐘匠を出したのは良かった。
 殺しのシーンは、おばさんは一足先にもぐりこんで鐘を鋳潰そうと工場にやってきた卯之吉を待ち受ける。
「おばさん……」
「火を入れといたよ」
「なんだって?」
「ほら御覧」
「おばさん!」(勝手に炉をいじるおばさんを責める口調で)
「あんまり暑いんで汗びっしょりだ……」
「余計なことしないで……」
(おばさん、よろけてもたれかかる振りをして卯之吉を刺す)
「言われなくったって出て行くよ……(息をあらげて) 炉に入れられたんじゃかなわないよぉ……
 この「××されたんじゃかなわないよぉ(たまらないよぉ)」は、以後おばさんのキメ台詞のパターンとして多用される。
 若は河内屋の手下を炉の中に放り込み、先生は河内屋をいつもどおり旗で刺し貫く。悪党を担ぎ上げて炉の炎の中に投げ込むのは、やっぱ結構ショッキングなシーンですわ。
 今回はおばさんが娘を探す母としておそでに同情してるのだが、おばさんが卯之吉を誘うシーンが……いや、確かに声は独特の艶があるけど、女ならなんでもいいんかいバカ旦那!(笑)
 あと、おばさんのたのみでおそでの様子を探りに客として女郎屋に上がり込むことになって右往左往してる若が……
 正十は梵鐘屋から怪異の原因の口止め料ということで金をせしめ、これが仕置料代わりに。
 今回、死体抹消を手伝った梵鐘屋やおそでを責めさいなんだ松葉屋も悪党といえば悪党だが、手にかけていない。俗世にあふれる悪党は数知れず、死者の魂の救済をただするのみ、ということなのだろう……

[マンガ] 買ったもの

 ・ STEEL BALL RUN(9)/荒木飛呂彦
 ・ 椿ナイトクラブ(1)/哲弘
 ・ じゅっTEN!(1)/絶叫

 SBRは、4thステージゴール間際。VS DIOとVSブラックモアの息をつかせぬ展開。「遺体」の主は予想通りっぽいけど、宗教関係は大丈夫なのかなぁ、とちと思ったり。
 椿ナイトクラブは……連載当初は「ヤニーズの人が萌えマンガ っぽい ものを描いてるぞ!」というのがむしろびっくりだったんですが、無事ヤニーズ同様変態マンガになったようでなにより。最初の頃は鉄脚の槙とかも(嗜好的には)マトモな部類だったのになぁ。秋田書店の非売れ線の常で初版はかなり少なめっぽい。
 じゅっTENは…… こ……ここで薦められてた から買ったわけじゃないんだからね!(無駄にツンデレ風) いや、一応連載も目を通してるんですけどね。やっぱどう見てもカナコがヒロインで良かったんだよな、ということで。

[その他] 911以降

 あのテロから五年、とニュースで気付いた。あの当時の感想は 日記にも書いた が、読み返すと当時のことが結構鮮明に思い出される。見ながら、否応なく世界の枠組みが変わることを意識した。「変わっていく」ではなく力尽くで「変えられる」感覚。インパクトとしては戦争より大きかった。
 当時の日記には書いてないが、IRCだけではなく自分の運営してるBBSでもその話題が沸騰してた。真偽の確認できない情報がひたすら錯綜する中、テレビ画面上でWTCビルが粉塵を巻き上げながら崩れ落ちていくあの光景は、多分一生忘れられない。
 それから五年、世界は予想した通り、あるいはそれ以上に混迷を深めている。だが、そういうものだと受け入れられてきている。受け入れられなければ取り残されるから。
 解決法を考えるには「誰が悪い」などと考えるのは無駄なのだろう。悪人はあまりに多く、どの勢力にもいる。悪を糾弾し、排除してそれで解決もしない。もし自分にわずかでも善がなせるのだとすれば、できるだけ苦しむものが少なくなるようにと、願うしかことしかできなさそうだ。

  アニメ「おじゃる丸」原案者・犬丸りんさん死亡 自殺か朝日 )。さすがにおどろいた……遺書からすると、仕事に行き詰まってと読めるが、実際の心中は推し量れるわけでもない。お悔やみ申し上げます。


2006年09月12日(火) 旧暦 [n年日記]

[読書] 天涯の砦/小川一水

 二ノ瀬英美は日宙航の中継ステーション「望天」の作業員だったが、惑星間航行に応募し、最終選考で落第していた。傷心のまま「望天」に戻る二ノ瀬だが、そこでは自転するそれのシャフトのベアリングが人知れず腐食し、崩壊する大惨事が起こる。惨事の衝撃で切り離された第四扇区(セクター)では、あるものは爆発の衝撃で、あるものは真空に晒され、ほとんど生存者がいなかった。そんな中生き残った二ノ瀬は僅かな生存者と共に脱出を試みるのだが、人間を拒絶するかのような宇宙空間にはばまれる。のみならず、第四扇区の中には彼も知らない危険が潜んでいた。

 なんつーか、趣旨を簡単に言ってしまえば「ポセイドン・アドベンチャー」っつーか、「月は地獄だ!」っつーか……でもそこは作者らしく、ガジェットにあふれた未来像をベースに、「人間は宇宙に受け容れられるのか?」というシリアスなテーマを意識して描いている。これまでは、たとえば「第六大陸」では「それでもとにかく宇宙へ出て行くんだ!」だったのだが、「本当に宇宙に出て行く必要があるの?」という疑問に対し拒絶的でなくなったというか、自身の中でも懐疑に明確な答が出せないことを認めた、という感じがする。その上で技術進歩による宇宙開発の可能性を描いている。必ずしも今の実際の展望にこだわる必要はない、SFとして見せる展望として、良い進化を遂げてるのではないだろうか。
 話としては、この手の話の常だが、生存の為に生き残った他人同士が衝突しあいながら一致団結する、という話ではあるのだが、あまり心をひとつにしてるという感じはしない(協力はしてるんだけど)。つか、むしろバラバラのまま、最終的にベクトルが大体同じ方向に向く、という感じか。安易に仲間意識を持つのはうそ臭い、ということだろう。この辺の筆致はかなり巧み。
 ただ、やっぱ人物描写とかでやはり小川節なところがある。個人的にひっかかったのは、功が思い込みというか思いつめて田窪とあれこれになったあと、自分が原因なのにそのことはまったく思い悩まないのが……まあ、いかにもらしいんだけど。

[アニメ] シムーン#23

  シムーン #23「永遠の少女」。宮国の敗北により戦争は終結したが、戦勝国の礁国と嶺国から出された条件は、コール・テンペストの解散だった。コールの面々は当然反発するが、抗うことなどできるはずもなくあきらめムード。だが、それ以上にコールの解散に狼狽したのは宮主だった。彼は新天地の扉を開くため、コールのシヴュラに「翠玉のリ・マージョン」を実行させようとする。
 一方、泉に向かったユンはそこでオナシアと出会い、驚愕の事実を聞かされる。

 無謀な軍部の暴走気味な戦略の結果は、当然敗戦なのだけど、どうも普通に敗戦処理して、ハイ、終わりにはならないよなぁ。だってヅカ系SFなのだもの。
 宮主があそこまでうろたえて翠玉のリ・マージョンにこだわるのは、単に敗戦の事実をなかったことにしたい、というわけではなさそうだけど……
 一方ユンは、シヴュラの頂点に立つオナシアから泉と遺跡の関係を聞かされる。かつてコール・デクストラの実験場だった遺跡は、未完成な翠玉のリ・マージョンの効果により、泉の空間とつなげられてしまっていた。そして、オナシアは自身のことについても語り始める。男になることも、女になることも選ぶことを拒否し続けた者がどうなるか。オナシアがユンの前で長手袋を取って見せた腕は、砂のように崩れはじめていた。「生まれたときは皆少女で、男か女かを選ぶ」という特殊なシムーン世界の理由が、なにか明かされるのかな?


2006年09月14日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 落ち込んでます。

 結構尾を引くなぁ。でもそろそろ復活しないと。


  ネットの完全定額制もはや限界 事業者ら適正コスト検討bussiness-i )。まあ、しゃあないって言えばしゃあないんだけどねえ。でも、「話が違う!」ということには、ちとなりそうかなぁ……


  歴史認識 政治家が語れぬとは朝日 )。っつーか、戦争責任と一般国民を分けて云々と言うのは、中国側の(自分たちのための)事情って面が結構デカいんだけど。毛沢東時代の理屈を今だもって後生大事にしようって言ってもなぁ、とも思う。つっても強硬路線一辺倒でも確かにダメなんだけど、それにしたって朝日の主張は「中国の歴史認識を前提としましょう」って言ってるってことだからなぁ……


  コンセントをネット端子に 電力線通信、解禁は不透明朝日 )。う〜ん、ノイズかぁそういう可能性もあるのか。実際問題、どのくらいのノイズレベルになるんだろうか?


  麻生直撃「アキバであんなにウケるとは…」zakzak )。個人的には今回の総裁選立候補者三人の中では、麻生氏の言ってることが一番まともに聞こえる。いや、別にオタク方面に詳しくってローゼン閣下だからってことじゃないですよ。諸質問に対する受け答えが一番頭がいいように見える、ということ。ただし、これは主観だから「総裁として最も相応しいか」と言われるとわかんないけどね。まあ、なったら面白そうだとは思うが。


  クジラ在庫 「ダブつき」の真相J-CAST )。ん〜、本当はどっちの言い分が正しいんだろうねえ。卸業者が減って流通がスムーズに行かない面もある、ってのは確かにあるだろうし。データをきちんと出せばほとんど解決する問題と思うのだが、データなしで「自分が正しい」の応酬されても……

[アニメ] ウィッチブレイド#23といぬかみ#24とゼーガペイン#24

  ウィッチブレイド #23「乱」。脱走エクスコンに対する警戒が強まる中、雅音は身体を引きずるようにして梨穂子の元へ帰る。最初変身したままで現れた奈月ビルの面々は恐れおののくが、斗沢からこれまでの経緯、それと雅音の運命を聞き、嘆く。
 一方、洋上のアイウェポンが暴走して東京に向かっていると聞き慌てた和銅は、進退窮まり鷹山に事態の回収を持ちかける。だが、鷹山は和銅の意に反し、導示の崩壊につながると知りつつ住民避難と対策の済んだアイウェポンでの迎撃を試みる。
 三千体以上のアイウェポンが自分めがけ押し寄せてくると鷹山から連絡を受けた雅音は、梨穂子との最後の食事を終え、梨穂子を守るために最後の戦いに向かう。

 もはや梨穂子の料理の味もわからないほど変調した雅音。もはやその命が長くないことを初めて知り、嘆き悲しむ奈月ビルの面々だが、どうにもできない。それでも精一杯雅音を励まそうとする。
 一方、研究所の忠告を無視して暴走対策を施さないアイウェポンを輸出し、暴走させてしまい、打つ手がなくなった和銅は鷹山に泣きつくことに。なんとか穏便にことを済ませたい和銅に「お前のせいでそれは無理」(大意)ときっぱり言ってしまう鷹山が……瀬川も流石に小者丸出しの和銅を見切って鷹山に従う。No.1よりNo.2の生き方ですなぁ。どっちにしても和銅にただ従っても最悪の結果しか残らないものなぁ。鷹山も「瀬川はこういう奴だ」と見切ってるのが(笑)。
 次回、ついに雅音と暴走アイウェポン、まりあたちの三つ巴の決戦?


  いぬかみっ! #24「薫となでしこっ!」。先週の「あのね」の続き。薫の過去と秘密なのだけど……どうやら原作とはかなり変えてあるらしい。でも、正直ビミョーな気が。原作のままだと第二部続きが前提になってしまうからかもしれないが……邪星とやらのキャラも薄すぎだし。邪星=赤道斎? 赤道斎は悪人だけど無邪気な悪人だから、なんかキャラに合ってないしいろいろ矛盾が。


  ゼーガペイン #24「光の一滴(ひとしずく)」。ナーガの申し出を蹴ったキョウたちはサーバの中でマインディアと死闘を繰り広げる。だが、シマのオリジナルとの接触に失敗し、敵の真っ只中に取り残されたオケアノスは陥落寸前。もはや幻体のもたないシマとAIたちを残し、他の幻体たちは舞浜サーバに避難する。だが、シマの最期の瞬間、黒猫がブリッジに現れる。
 一方、マインディア相手になすすべのないアルティールとガルーダは、サーバのひとつに招かれるように転送される。その中で托鉢僧姿の男と出会う。その男こそがシマのオリジナルだった。

 シマのオリジナルはちゃんと味方だったのか。オケアノスが堕ち、舞浜サーバとリザレクションシステムを運び出す手段が失われた今、ゼーガペインがすべての敵を倒し、そして地球からの仲間の到来を待つ以外の道はなくなった、という究極の状況。そのためにゼーガの活動限界を延ばすQL多層化技術を陥落寸前のオケアノスに送信し、そのデータを組み込む間の時間稼ぎをするために、ルーシェンが決死の出撃を行う。復活したばかりのキョウとまた良いコンビになれるか不安で、最初冷たい態度を取っていたこと、そしてキョウの生き方にあこがれていたことを認めるルーシェン。ってか、BLネタ?
 次回は本当に最終決戦。てか、舞浜サーバ内での戦闘?


2006年09月15日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 男にかけた情念で少女は女郎に化身した

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第六話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 旅籠の戸倉屋の若旦那孝之助は女郎のお葉と惚れあう中。孝之助はもちろんお葉も真剣だが、戸倉屋の主人の清は女郎を戸倉屋の嫁には出来ないと二人の仲を許そうとしない。
 そんな孝之助の姿を嫉妬の目で見る下働きの娘・毬がいた。毬は清の遠縁だが、清はかいがいしく働く彼女を養女にすることも考えている。だが、孝之助に惚れてお葉との仲を嫉妬し、その情念のためにお葉の感じ取っていることを霊感でそのまま感じてしまっていた。
 しかし孝之助は清によって蔵に閉じ込められ、お葉は孝之助以外の客を取ろうとしないことを楼主の勘造に責め立てられる。それでも蔵を抜け出しお葉と会おうとする孝之助を番頭の与八が、二人を橋渡ししようと持ちかけてきた。
 境内で呼び込みをしていた先生とおばさんを、清の治療をして欲しいと言ってくる毬。先生は清が息子のことで思い悩んでいることを見抜き口にするが、そのときの毬の様子からおばさんは毬が孝之助に惚れていることを察する。
 与八が勘造にとりなしてお葉を身請け、孝之助と二人で駆け落ちをさせる。だが、孝之助とお葉は勘造の手下に心中を装い殺される。
 実はこれは与八のたくらみで、跡取り息子を上手く始末し、自分が戸倉屋の跡目を継ごうという腹積もりだった。与八は清の養女になる毬に言い寄ろうとするが、毬は突然笑い出し、お葉の口調で与八を拒絶。店を飛び出してしまう。
 河原で彼女に会った若から話を聞いた先生は毬にお葉の霊魂が宿ったと見抜き、千里眼で彼女の居場所を探り当てると、宿ったお葉の魂から孝之助とお葉の最期の記憶を霊視する。与八の欲望の為に二人が犠牲になったことを知った先生たちは、二人の魂の為に与八たちを始末することを決意する。

 今回は憑依現象なんだけど、若旦那に片思いする少女の不安定な気持ちが反映されてて結構マッチしてる。娘は若旦那に恋するあまり、彼と心底惚れあってる女郎と共感してしまう。しかも彼女の想いは若旦那に決っして届くことはない。その挙句、番頭の与八のたくらみによって若旦那と女郎が殺され、その女郎の魂が娘に宿ってしまうことに。普段かいがいしく、憑依したときには妙になまめかしいのは、毬を演じた久永智子の熱演か。久永智子は後に仁和令子と改名し、うらごろし以前には仮面ライダーXのチコも演じていた……らしい。いや、良く覚えてないんだけど。でも、プロフィール見るとうらごろし当時21歳だよ……確かに役者の年齢と役の年齢が違うことが多い時代劇だけど、これはかなりびっくり。「仕置人」のときの沖雅也と同い年って言って、信じられますか?
 今回は孝之助とお葉の純愛なども描かれるのだけど、やっぱ毬の不安定な思春期ならではの情念があってこその話かなぁ。
 それと店を乗っ取るために毬にいいよる与八だけど、ねちっこい感じがどうも野心のためだけとは思えないのが……ロリコン?
 今回は先生の霊視だけでは動かず(やっぱ霊視だけで動くのはいかにもやばげだものな)、裏を取るため正十がおねむを使って勘造の手下の仁平にカマをかける。殺しのシーンでもそれを利用して仁平を誘い出す。
「熊野権現の札、いらんかね〜。熊野権現の札、いらんかね〜」
(おばさんの声に誘い出された仁平、札を持って焚き火しているおばさんを覗き込んでおねむでないことに気付き)「くっ、違うか」
「違わないよ」
「なにが!?」
(おばさん、札を差し出し)「あげるよ、ただで」
「ばあさん、そんなものぁいらねえよ!」
「いらないのは(おばさん、札を仁平に投げつけた瞬間に相手を刺し) あんたの命だよ!

(刺し殺した後で息をあらげて)「 ばあさんなんて言われちゃたまらないよ!
 おばさんが言うと「まったくその通り」と同意してしまうから不思議だ。(どっちも(笑))
 与八は正十に「いい女がいる」と誘い出されて待ち受けていた若(笑)に、ぶん殴られた挙句に樽に頭を突っ込まれて樽ごとエルボーで頭を粉砕。
 先生はあっさり風味に朝水を飲みに手水場に出てきた勘造を一瞬で旗を投げ刺す。
 最後に「子供の癖に色気づいて変わった子だったなぁ」と言う若に、おばさんが「変わっちゃないよ。子供だって女だもの」と言うように、やっぱ女の情念の話なのだろうなぁ。時代的なものとしてではなく、普遍的にそういうテーマを取り上げたTV時代劇・ドラマってのは珍しい気がするなあ。
 ん? 今回よく考えたら誰からも金を貰った描写がないけど、多分お葉が憑依して徘徊してた毬を、保護したことで戸倉屋から礼金をせしめた、と見るのが正しいのだろうな。

[マンガ] ちと露骨な

 「コミックバンチ」での「コンシェルジュ」。今回、常連客の毒舌なマンガ家有明が出版社主催のパーティで、ホテルの料理を腐す大物マンガ家(マンガ原作者か?)に、「あんたの作品は間違いだらけだとネットで批判されてる」「間違いを元に日本人を馬鹿にしている」と批判を……どうも相手は料理マンガの作者らしいのだが、それって、雁屋哲そのまんまじゃ……
 今のところは相手が一方的にやりこめられているものの、ヒキを見る限り一方的な展開にはならないようだが、この作者、モデルのある人物やものを取り扱うときにときどき露骨というか消化不足なときがあるんだよなぁ……そういうのは島本和彦が上手いんだけど。
 まあ、それはそれとして、「美味しんぼ」はそろそろ後進の料理マンガに道を譲った方がいいと思うのは確か。


 「ファンロード」の「夕日ロマンス」、毎月連載化してやはり薄くなってきたような……まあしゃあないんだけど。
 ところで「少年ブラッド」の携帯オンリーマンガってのは、携帯持ってないヲイラにゃちとなんなのですよ。まあ、読む価値あるのがそんなにあるかってえとなんですが。つか、「猫糞」は明らかに浮いてるような……
 追加: Webブラッド の方でコミック見ようとすると、Pirate Busterとかいうワケのわからんものを入れなきゃいかんらしい。キャプチャー出来なくするためらしいが、たまに何かと干渉して変な動作させるらしい。しかも削除方法はちゃんと書いてないという親切さ。検索したら何故か 日本系種馬協会のサイトに説明されていた 。まったく油断も隙もない世の中だなぁ。

[その他] 動け動け、さらば救われん。救われないかもしれないけど

 ま、活動し出したら多少はマシになってきましたわ。


  著作権:「死後70年」に延長を 文芸家協会など要望毎日 )。(にっこり笑って)「ふざけんな」


  オウム・松本被告の死刑確定 最高裁が特別抗告棄却朝日 )。ついに確定か。死んで当然、とは言わないが、この判決自体は当然か。被告は動機やらなにやら、すべてを胸の内に秘めたまま墓場に行くつもりらしいが。関係各位の心中は量るにあまりあり、推測などしても詮無いので書かない。


  イスラムは「邪悪」と発言=ローマ法王発言に怒り広がるY!hl )。ホンマか? と思うのだけど、もし記事で示されてる発言が本当になされたとすれば、イスラム関係者は「同時代のキリスト教国の状況を見ろ! んなこと言われる筋合いはないわい!」と言いたくなるわな……


  次期首相に参拝中止要請 米大物議員の抗議相次ぐ共同 )。 さらに、太平洋戦争中の南京大虐殺の実態を否定する教科書を「日本政府が認めている」と指摘。いや、中国か韓国か知らないけど、ロビィ活動に乗るのはいいんですが、「調べもしないで言ってる」ってことがバレバレで恥ずかしいですよ、ラントス議員。


2006年09月18日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デジモンセイバーズ#22とBLACK BLOOD BROTHERS#1

  デジモンセイバーズ #22「倒せ究極体! 怒涛サーベルレオモン」。「釘宮理恵はついにツンデレ専門声優かい!」と思いましたです。ハイ。そういやコレも「ゼロの使い魔」もハピネットか……
 話自体は究極体相手に手も足も出ない、と思いきや、いかにも妖しげな人物の倉田博士の発明で、弱体化させ勝利。が、前回巨大なデジゲートを空けたのも彼だったり、彼の発明で弱体化したサーベルレオモンがデジタマになった途端崩壊してしまったり、うさんくさいなぁ。そういえばメルクリモンが人間界を襲うきっかけになった人間の侵略では、犠牲になったデジモンはデジタマが残らなかった、って言ってたけど……


  BLACK BLOOD BROTHERS #1「黒き血の兄弟」。ネット配信で視聴。ラノベ原作。原作未見。
 う〜ん、ビジュアル的にどっかで見たような感じだなぁ、というのと、今更吸血鬼か、ってのでかなり印象が損。話や世界観、キャラの位置付けがわかりにくいってのも足を引っ張ってる感じが……作画はよさげなんだけど……特に魅力も新味も感じない、というのが正直なところか。吸血鬼物だったら、マンガだけど環望の「ダンス・ウィズ・バンパイヤ・バンド」の方が面白い。一応第二話も見てはみるけど……

 三日ぶりの更新だけど、ちと疲れてるんで短くてスマソ。


2006年09月19日(火) 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケン#29とカブト#33

  ボウケンジャー #29「黄金の剣」。大剣人ズバーン登場。玩具の宣伝では「しゃべるぞ!」って言ってますが、しゃべるっても基本「ズバーン」しか言ってないような……リュウオーンが元人間ってのもびっくりしたが、ガジャ様がまた要らんことをしそうな……
 次回はプレシャスであるズバーンの処遇をめぐってもめるらしい。って、ガジャ様、ズバーンを使ってないですか?


  カブト #33。ひよりが消え、天道はZECTに入り込んですべてのゼクターを回収しようとする。それもこれも、すべてひよりのためだった。強引な手段でゼクターを回収していく天道に、加賀美は反感を覚えるが、それならばどうすればひよりを助けられるのか、別の答を導き出せない。そんなとき、ザビーゼクターを奪われそうになった影山が間宮に泣きつき、カブトを落としいれ亡き者にしようとする。

 新ライダー・キックホッパーとして復活したのは、あの元ザビー・矢車想でした……って、むっちゃ自虐キャラになってますがな! ええ!? 「完全調和」を唱えていた頃の面影はなく、「どうせ俺なんかよ〜ぉ!」とか「今俺を笑ってたのはお前か〜ぁ?」とか、被害妄想で相手を攻撃しまくる矢車さん。なんて傍迷惑な……
 キックホッパー自体はマスクドフォームのないライダーなんですな。クロックアップは今回してないから、クロックアップできるのかよく知りませんが……ゼクターも、パンチホッパーとリバーシブルな玩具とは違い、全身緑の模様。
 あまりの矢車さんの変貌にすべてもってかれがちですが、他にも影山のヘタレっぷりも……三島に「見捨てないで」と泣きつき、カブトに襲われゼクターを奪われそうになると、プライドもかなぐりすてて間宮にまで泣きつく始末。ザビーゼクターも持ち主は選んだ方がいいよ? 初登場はこんなキャラになるとは思ってなかったなぁ。
 ZECTの地区司令官になった天道の副官となった新キャラの蓮華。名前は蓮華でも強力モーターの迫り出し舞台で登場はしませんが。ワイヤーを使ったりするいかにも怪しいキャラだけど、やっぱり三島が送ったスパイでした。天道の料理を断って干飯ばかりを口にする時点で、三島とのつながりは感じさせましたが……でも、干飯って基本的に米だから、炭水化物以外の何者でもないんですが……それだけ食ってちゃ身体に悪いでしょ。
 ゼクターを奪われたままでは神代がそのうちスコルピオワームに戻ってしまうと知った加賀美。それをめぐってカブトとガタックが今回初めて正面衝突するのだけど、やはり一歩加賀美は天道に及ばない。基礎ポテンシャルの差か、迷いがあるからか……
 次回、いよいよ本格的にハイパーカブト登場?

[アニメ] シムーン#24と徹之進#36

  シムーン #24「選択」。講和の条件として、コールの解散、そして泉行きを突きつけられるコールテンペストの面々。だが、ひそかにネヴィリルとアーエルを残し、翠玉のリ・マージョンを行わせようとする。

 ユンはオナシアの告白を聞き、その責務を背負うことで彼女を開放。「少女」として生まれ男か女か選ばなくてはならないというのは、やはり「少女期」を際立たせるための設定だったんですな。そしてどちらも選ばなかった者は、どこか欠けた存在と成り果てる。それがオナシア。その贖罪に、オナシアは少女たちの選択を見守り続けていた。選ばないことがどのような結果になるかを、密かに示しながら。
 ネヴィリルとアーエルは翠玉のリ・マージョンを行おうとはするが、イマイチ心がひとつにまとまらない。アーエルはネヴィリルがアムリアに会いたいために翠玉のリ・マージョンを行おうとしてるのではないかという疑念が、心に引っかかっていたのだ。しかし、「あなたは私を暗闇から引っ張り出してくれた」と告白するネヴィリル。いよいよ、翠玉のリ・マージョンが行われるのか?
 しかし、戦争の責任者、というか、無能者がのうのうと責任を取らずに戦後のさばってるって図は、流石にちとむかつきますな……


  徹之進 #36「てつのしん、犬楽園をうらぎる?」。白金の犬社会が徹之進の飼い主の犬山家の会社を攻撃しだす。そして白金のボスのネオから、もし犬山家を助けたければ、犬楽園を裏切ってセトの持つ秘伝書を持って来いと言うのだが……

 犬山家の窮状を救うために裏切りをもちかけられる徹之進。そのことをセト様に相談するが、「好きにせえ」と冷たい言葉……裏切りを裏切る相手に相談するってのがちとありえない行動だけど、そこが徹之進の純なところなんでしょうな。
 迷う徹之進に「裏切っても友達だから!」と言うショコラがやはり怪しすぎ。でも、逆に怪しすぎてミスリードという気も……白金のスパイ、トゥエルブって、本当に何者だ?
 結局、悩む徹之進に巻物を差出までするセトに対し、犬山家の人たちは救いたいが、セトや犬楽園の仲間を裏切るなんて考えられないと徹之進はそれをはっきり拒絶する。それを見届けたセトは、徹之進のために犬山家を救おうと、ついに白金との全面対決を決意する。つまり、徹之進を信じつつ、敢えて徹之進に与えた試練だったわけですな。徹之進の結論と、徹之進のために立ち上がる仲間たちがなかなかよろしいですな。
 しかしネオも、経済界の重鎮を操れるなら、黒金家の資金力を狙ってジョンを白金に引っ張り込む必要ってあまりなような……
 次回は「てつのしんゴーモンされる」だそうで。って、朝の児童向け番組で拷問って……


2006年09月20日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 赤い雪を降らせる怨みの泣き声

 必殺シリーズ第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」第七話。( DVD2巻DVD-BOX上巻

 お狩場である山に降る赤い雪を見た先生たち一行。若と二人でしていた山篭りを中断してその原因を探ろうとする。
 その山の山番・仁助の娘おゆきは口がきけなかったが、赤い雪が降るといつも取り付かれたように泣き叫んでいた。元々この山にあった窯場跡で泣き叫び、倒れたおゆきを見て、雪と彼女になにか関係があることを感じる先生だが、仁助によって追い払われてしまう。
 この藩には陶夢斎という名匠がおり、彼の作る焼き物は各国大名がこぞって買い求めにやってきていた。だが、実は今陶夢斎と名乗る男は実は偽者。金持ちや大名相手の焼き物を作ることを拒み続けた本物の陶夢斎は、五年前に藩家老脇田によって一族郎党皆殺しにされていた。そのため仁助から話を聞いた脇田や偽陶夢斎はそのことを知る何者かが脅してるのではないかと疑い、町で赤い雪の噂をしている者を取り締まり、厳しい拷問を加える。
 娘を治すため祈祷をしてもらおうとしていた仁助の妻おせきは、先生におゆきを見てもらうが、先生は彼女が幼い頃凄惨な目を見ていたことを見抜く。おびえたおせきは娘を連れ帰るが、気になった先生は再び山小屋を訪ねる。おゆきの過去が明らかにされることを怯えたおせきは先生を追い払うが、先生の「娘のためには、その子の過去を明らかにするしかない」とい言葉がおせきの胸に刺さる。
 先生は窯場跡を調べ、そこで陶夢斎の一族が殺されたことを確信。おゆきはそのただ一人の生き残りで、一族の怨みが降らせた赤い雪に惨劇を思い出し、泣き叫んでいたのだと見抜く。だが、村で捕らえた百姓から先生も赤い雪の現場に居合わせたことを知った脇田の手下により、先生は捕らえられてしまう。
 先生とおばさんからおゆきが陶夢斎の孫だと知らされた仁助夫婦は、一度はおゆきを捨てようとするものの、やはり別れられないと、逃げ出そうとする。しかし当時の記録から陶夢斎の娘が妊娠していたことを知り、そして皆殺しの直後におゆきが生まれたことになっていることから、おゆきが陶夢斎の孫だとばれてしまう。逃げる一家は、追っ手に追い詰められ、皆殺しにされる。
 役人の手から逃れた先生や、しぶる若を説得して連れてきたおばさんは、夫婦の死体を目の前にして呆然とする。そして赤い雪の降りしきる中、おゆきも息を息を引き取るのだった。

 さて、今回も特撮がチープです(笑)。ライティングや特殊効果で雪のセットやミニチュアを赤くしてるのだけど、流石にチープ感はぬぐえません。が、その一方で話はやはり悲惨……
 皆殺しにされた一族の唯一の生き残りおゆきは、子供のない山番夫婦にそれと知らず拾われ育てられるが、おゆきの出自にとてつもない秘密があることを感じた夫婦は、それを暴かれることを恐れる。そして、ついに秘密が明らかになったとき、仁助は娘を捨てようと言い出すが、おせきは「おゆきはおらの娘だ!」とすがりついて反対する。
 結局藩から逃げ出そうとするに助一家だが、追い詰められ、皆殺しにされる……このとき、おゆきも容赦なく殺されてるのが……二度まで家族を皆殺しにされたおゆきは、息を引き取る間際に赤い雪を降らせ、怨みを先生に伝える。
 今回、先生は霊視だけで犯人を断定してたりするんですが、まあ、そこはそれ。
 結局陶夢斎一族と仁助一家の怨みを受け、先生たちはお狩場で狩をする家老たちを襲う。
 おばさんは、家老脇田の手下の役人を誘い出す。
(狩場の裏手で山鳥を焼いているおばさんに)「おい、こんなところでなにをしている」
「見りゃわかるだろ? お狩場焼きだよ。(一本串を差し出し)美味いよ。どうだい。おあがりよ」
(おばさんの差し出した串を受け取り、頬張りながら)「これは全部お前がここで捕ったのか?」
「そうだよ。(おばさん突如顔色を変え、押し倒すように襲い掛かって相手を刺し、止めにもう一度深く刺すと) こうやってね!
(断末魔の叫びを上げる役人)
簡単だよ!
 息を荒げながら言うおばさん、やっぱこええ!(笑)
 若は陣中にいた手下をひたすら殴り殺す。偽陶夢斎も泣いて謝るところを下腹を蹴り飛ばし、うずくまったところを頭を両足で踏み潰す。
 手下たちを殺され逃げ出そうとした脇田は、馬に乗ろうとした瞬間、先生の念力により馬が暴走、馬を追って駆けていくところを、その馬に乗った先生によっていつもどおり旗で串刺し。
 一族皆殺しの怨み、子を思いつつ殺された親の無念が強調されてるとは言え、やはり救いがない話しだなぁ。

[マンガ] ちと困ったもんだ

 最近買ったもの
 ・ COMICリュウ創刊号
 ・ サンデーGX10月号
 ・ ウルトラジャンプ10月号

 なにが困ったもんかというと、COMICリュウ、結構読めてしまうのですよね。その主な原因は「自分の目が見慣れてるものが多いから」って自覚してる辺りがなんなのですが。ただ、個々の作品としては(「XENON」はともかく)「これは困ったもんだ」とまで言うほどでもないのですよね。いや、「XENON」は、神崎氏、怨念の消化(昇華)の仕方を覚えましょうよ、少なくともその努力をしましょうよと、ずーっと思ってたことがまた思わなきゃいけないのか、って辺りで……
 雑誌自体のコンセプトは、やはり掲載陣や価格帯(DVD付とはいえ中綴じで480円……次号は420円)を考えると、二十台後半以降がメインターゲットなんだろうかそれともそういうこともあまり考えてないんだろうか、ってのが。「日本ふるさと沈没」みたいな単発ならネタとして単純に笑って済ませるのだけど、月刊誌となるとつい真面目に戦略的にどうかとか考えてしまう。受け入れられる余地はあるだろうけど、存続できるだけ足場を固められるのか、と言われるとわからない。
 もうひとつ「困ったもんだ」は、ウルトラジャンプ。実は個人的に毎月買ってまで目を通したい、という連載が、「SBR」と「皇国の守護者」と「蒼のサンクトゥス」くらいになってしまっている。もひとつ困ったことには、そのうち「蒼のサンクトゥス」はどう考えても単行本で読む向きの作品なのだよな……一番のモチベーションはSBRなので、多分購入しつづけるとは思うのだが、今のところ雑誌全体ではそんなにモチベーションが上がらないってのが……
 GXに関しては伊藤氏が連載してる限りは問答無用で購読対象なのでモーマンタイ。