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2006年06月01日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 笑いが不気味

 人生の岐路かもしれない事態で平静、っつーか何も感じないふりっつーのはやっぱ難しいなぁ。
 私的な付き合い以外の場面、職業的な応対とかでは、不自然なほど笑いを浮かべてる人がいる。いや、それが悪いとかおかしいとかいう話ではないのだけど、それがある領域になると不気味に感じることがある。その対応のまま、こちらのプライバシーなどに水を向けてくる時などだ。いや、失礼とかってんじゃないけどさー。こっちが読もうとする情報を笑いで糊塗してる。それじゃキャッチボールができっこないでしょ。嘘でも駆け引きのきっかけを与えないと。


  駐車違反取り締まり現場で申し出ない方が“お得”zakzak )。今日から駐車違反取締りの基準が変わって厳しくなって、自転車で道を走ってると大きな道路は路駐があからさまに減ってて、まあ走りやすくはなっていたのだけど、でも、絶対問題が起こると思うのだけどなぁ。すでに 改正道交法施行、“郵便厚遇”に宅配業者から批判の声読売 )なんてのも出てるし。郵政は同じ公官庁で文句をねじ込まれると対処に困るからなんだろうけど……


  「事件は表現の自由侵害」 反派兵ビラで上告趣意書Y!hl )。こいつらアホ丸出しだな。


  近代以降の中国はアヘン戦争から始まるわけで、欧米日の半植民地となり「内憂外患」の連続で砂を噛む苦しさの連続だった中国情報局 )。う〜ん、中国の近代は混乱の極みだったのは認めるが、それが何故か、ってのは、「欧米が悪い!」で済ませられるようなものなんかね? 「新中華思想」って、近代どころかここ二十年くらいの中国の内外の動き見ただけでも悪い冗談にしか見えないのだが。


  私も子どもも孫もみな、税金払っていながら、なぜ年金がもらえへんのや朝鮮新報 )。年金の掛け金は払ってないからです。以上。(税金払ってりゃ年金もらえるってなら、今の年金破綻問題は起こってねえっての。アホかこいつら)


  「朝鮮は日本の民主主義に危険を知らせるカナリア」朝鮮新報 )。つまり、「鳴いてるうちは大丈夫」ってことですな。
参考: 炭鉱の中のカナリア
昔、イギリスとアメリカの炭鉱員が地下に降りるとき、行列の先頭がカナリアのカゴを持って炭鉱に入った。 カナリアの歌声が止まったり、力を失って死ぬなら、 炭鉱内にメタンガスのような有害ガスが多いと判断し、炭鉱員をいち早く危険地域から逃げさせる役割を持たせた。

[アニメ] ウィッチブレイド#9といぬかみ#9

  ウィッチブレイド #9「哀」。雅音と斗沢は、先日出会った奇妙なエクスコンの情報を調べる。ところがそのエクスコンの正体は、意外なものだった……
 酔って斗沢に「仕事」のことを追及する雅音。たちわりぃなぁ。絡み酒だよ。スクープをえさに、斗沢をなしくずしに自分の協力者に……ひょっとして、利用してる?
 その斗沢が警察の新聞データバンクで見つけたエクスコンの正体は、六年以上前に死んだ警官だった。表向きは殉職ということになっていたが、実は熱心なファンに追われたアイドルを警護していくうち、真面目さが仇となってのめりこみ、当のアイドルにストーカー扱いされたことを苦に自殺したのだった。
 死んだはずの男がエクスコンに? と疑問の消えない雅音だったが、彼はいつの間にか梨穂子と友達になっていた。「彼女」との将来の夢を楽しげに語り、梨穂子に優しく接する男。そして、犯行を行おうとした彼の現場を押さえる雅音たちだが、エクスコンは意外なことに「自分を殺してくれ」と雅音に頼む。男の願いを叶える雅音だが、エクスコンについて何か隠している導示重工と鷹山への不信の念が生まれる。
 梨穂子にはエクスコンの男だけでなく、再び玲奈が接近。公園の母子の姿を見て、本来あるべき母子の情と、それがない自らを比較しているかのよう。やっぱ玲奈と梨穂子は……?

  いぬかみっ! #9「煩悩とせくはたっ!」。いい話で終わりそうなのを台無しにするのがこの番組の定番か。一話で出てきた留置所変態トリオも再登場して、変態度もそれなりに。いや、いらんと言えばいらんのだが、何故かないと物足りなくなってきている……ヤバイぞ。
 オチの部分を見ると薫の犬神たち、とくに腐女子のいぐさがメインの話、だったのか?
 それにしてもあのフライパンは特注か?


2006年06月02日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] やる気なさ杉

 おそらく個人情報収集目的の、「逆援交」系のスパムメールが持ってるメアドのうちの一つに矢鱈と届くんですが(もちろん読まずに、というかダウンロードすらせずに捨ててる)、最近届いたのが、差出人名の部分が「あなたの名前」でした……
 多分、メーラーの設定でデフォルトでそうなってるのを、編集せずに使ってるんでしょうね。いくらなんでもやる気なさ杉。 送信元偽り、出会い系サイトメール送信 会社員を逮捕朝日 )なんてふうに、逮捕される場合だってあるんだから、もっとパリッとしようよ。パリッとされたところで、別に読みはしませんが。


  ワールドの記事 「前法王の列聖急ぐ」ローマ法王が表明 ( CNN )。なんだか認定早過ぎねえっすか? あと、確か聖人は二回の奇跡を起こしてないといけないと聞いたような……奇跡認定自体が普通なら大変だと思うけど。実はその辺(規約)はフレキシブルなんかな?


  共謀罪、民主党は採決応じぬ方針朝日 )。今朝は 共謀罪法、民主党案受諾へ 与党一転、今国会成立も と報道されてたのに、なんじゃそりゃ、という感じでわけわからん。民主は自分たちも採決を受け入れないような案を提示してたのか、ってのはともかく(ま、民主ってそういう党だし)、自民は元々民主がこう出ることを予測してたのか、その狙いはどの辺か、とか。

[特撮] ガタックについて

  先の日曜の日記 で「ガタックは映画オンリーのライダー」と書いたけど、違ったみたい。HypperHobbyその他によると、テレビでも出るようです。しかも装着者は 加賀美らしい。マジっすか? あと、アフターストーリーってのも違って、アナザーワールドの話になるらしい。
 映画オンリーのライダーはヘラクス、コーカサス、ケタロスの三体で、それぞれヘラクレス、コーカサス、ケンタウロスオオカブトがモチーフ。でもマスクドモードは発表されてなかったり、ゼクターの装着位置がザビーと同じく腕だったり、武装等が共通だったり、なんだか変な感じ。

[アニメ] .hack//Roots#9とゼーガペイン#9

  .hack//Roots #9「Melle」。いよいよクライマックスに向けて、それなりに盛り上がり。ハセヲたち黄昏の旅団はキー・オブ・ザ・トワイライトの鍵となるウィルスコアを集め、入り口となる五本の塔にやってくるが、それはTaNの罠。俵屋の持つコアを奪おうと戦いを挑む匂坂に、脱退しながらも旅団のことが気にかかるBセット、オーヴァンを狙うゴードと、全員集合。つか、Bセットってずっと「ビンセント」だと思ってたよ……名前が適当すぎだ……ゴードはゴードで、「ありもしないものを探させられた」とオーヴァンを恨んでるのに、「キー・オブ〜」の取得と邪魔しようと現れたり、変だぞ、お前、と思ったら、ハセヲと戦ってるうちになんだかわからないまま裏切り御免、もとい旅団に復帰。お前、ただのツンデレか!
 TaN、というより直毘の目的は、キー・オブ〜を横から奪取することではなく、オーヴァンのキャラクターデータ。TaN自体もその目的のためだけに作られたギルドらしい。しかも俵屋は使い捨てっぽい。運営サーバーに不正アクセスとかもしてたりして、こいつらなんなんだろうなぁ。俵屋は妙に味があるから、無事でいて欲しいんだが。
 ただ、SIGNと違ってRootsは主人公も共通のゲームの前日譚なので、ちゃんと終わるかどうかが……


  ゼーガペイン #9「ウェットダメージ」。真実をすべて受け入れ、偽りとはいえ日常生活に戻るキョウ。廃部寸前だった水泳部も、元の仲間二人にシズノが入部し、廃部回避の五人まであと一人になった。キョウは難しい作戦への参加と引き換えに、シマに水泳部廃部決定延期を申し出る。不思議にそれをたやすく受け入れるシマ。そしてクリスとアーク夫妻も、条件として舞浜サーバー内に入ることを申し出る。しかしキョウがクリスたちから聞いた話は、キョウには衝撃的なことだった。
 様子がおかしかったアークは、やはり「壊れかけ」の模様。サーバの性質上、転送時にデータの複製が行われず、転送時に少しずつデータのロスが発生する。通常それは補正可能の範囲内なのだが、アークは過去に転送事故が起こり、記憶データに重大な被害を受け、転送ダメージが蓄積していくようになっていた。「自分はそのうち死ぬ」と告白するアーク。そしてキョウも、過去重大なダメージを受け、過去の記憶の大部分を失ってリメイクされたことを知らされる。
 それは十分予想の範囲内だったのだけど、シマとミナトのやりとりからすると、どうも舞浜サーバ内はやはり「夏休み」は越せないらしい。多分、破滅が起こり始めるまでの時期しか繰り返せないのだろう。次回、どうもその関連の話になるようなのだけど……


2006年06月03日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 眠い

 ここ二週間ほど、信じられないことに朝型(つか、まっとうな生活スタイル)を送っています。自分でもまったく信じられない。まあ、ネタを明かせばちと人様と合わせないといけない用があるからなんですが、今日は眠い。ゆうべ、「よし、6時間は寝られるぞ」と思い寝て、うっかり三時間ほどで目が覚め、更にひょうんなことで目が冴えてしまったりすると……今日はそんな感じでした。はい。ちとそんな生活スタイルが続いてたんで、そもそもやや睡眠不足が蓄積してたところでそれだったんで、効いてるんですけど。いや、起きてた間もごろごろしてたわけではなく、雑用を片づけはしてたんですけどね。だからと言って睡眠時間の補充にはならず。
 そんな時に 愛・蔵太の少し調べて書く日記 さんの 6/2 (エントリの日付は6/6になってますが、実際に書かれたのは6/2です)経由で 残業減る?健康は?朝型エンジニアは本当に幸せなのかTech総研 )を見る。どこが気になったかと言うと、
「朝型に変えてから2週間くらいは、午後2時以降眠くて仕方ありませんでした。打ち合わせ中もうわの空で、仕事の能率は確実に落ちましたね。」

「朝食時間が2時間くらい早くなったこともあって、2週間くらいは胃の調子が悪かったです。」

「最初の1週間は起きるのがつらくて、出勤途中もまだ頭の中は眠っていました。」
*1
 それがどうした、と思うかもしれないけど、実は自分の場合は生活サイクルを変えて、あまりそういうことはなかった。確かに急に変えるとつらいことはつらいけど、2,3日で調整は出来た。「そりゃ体質でしょ」と思うかもしれないけど、そうではない。ごく短期に「意図的に」体内時計を調整する操作をしたのだ。
 元ネタは、というとNHKの ためしてガッテン 。4/26の放送で 不眠解消! 体内時計の新改善術 という内容をやったのを、たまたま見てたのだ。
 内容はいろいろやってたのだけど、体内時計が理由の生活リズムの不巡が起こる理由は、体内の各臓器での体内時計が一致せず狂い始めるから、というのが基本の話。
 それが何故起こるか、どうやって防ぐか、どうやって改善するかはリンク先を見てもらうとして、そこにあるように「夜10時以降本格的な食事はしない」「寝るときはあかりを消す」「起床時間はできるだけ一定にそろえる」「朝起きたら日光を浴びる」「起きたら一時間以内に(どんなに軽くてもいいから)朝食を取る」を実践したら、ごく短期間で朝起きが辛くなくなった。まあ、どのくらいで調整が完了するかは個人差によりけりだろうけど、これはかなり効いたのでびっくりした。
 で、話はここからも更にずれる。このことで思い出したのが、以前たまたま目にした東京都消費生活センターのサイト・ 東京の生活 内の、 「ためしてガッテン」プロデューサー・北折一氏によるコラム 。氏は、生活情報番組を製作するにあたり、消費生活アドバイザーの資格を取ったのだという。コラムは、テレビによるいい加減な情報がどうして広がるか、どうやって視聴者が自己防衛するのか、という話。民放のこの手の生活情報番組は、実際にはスポンサーの商品の宣伝番組であることが多く、番組を面白おかしく作るために実験と称して結果を操作することもままある。「ガッテン」が本当にまったく正確に情報を伝えてるのかとか、(意図しないものだとしても)間違いがないかと言えば、絶対はないだろうけど、企業がスポンサーについていない、民放とは違う製作体制があればこそでもあるし、民放と公共放送の異質性とも言える。
 体内時計の調整をしてみて、やっぱNHKはNHKで(問題はあるし、改善はしなきゃいけないけど)必要なんじゃないかなぁ、と痛感した次第。
*1: これはあくまで生活サイクル変化直後の話で、結果的に朝型に生活サイクルを改善したことで生活の質が向上した、という流れの記事。

[アニメ] 吉ガー#8とシムーン#9と女子高生#5

  吉永さん家のガーゴイル #9「銀雪のガーゴイル」。完全なオリジナル話、らしい。ガーゴイルに新装置が取り付けられた直後、ガーゴイルが荷物と間違えられた雪山の寒村に置き去りにされてしまう。そしてそこで和己・双葉にそっくりに姉弟と出会う。タネ自体はわりと早くに予想がつくのだけど、ガーゴイルの敵キャラたちがガーゴイル不在の御色町を守るために(っつっても功名欲っぽいけど)それぞれ立ち上がったり、最後も万事ハッピーエンドで終わらせるのではなく、でもちょっとだけ救いを残したりと、なかなか楽しませたりほろりとさせたり、いい話でした。


  シムーン #9「審問」。ショウ国の策略にはまり、アルクス・プリーマは甚大な被害を受け、また同艦搭載のコール・テンペスト以外のシムーンが破壊されてしまう。復活したネヴィリルを中心に、敵の攻撃からアルクス・プリーマを守りつつ撤退することに成功したコール・テンペスト。しかし一度下されたコール解散の決定の流れは覆らず、ネヴィリルは審問会に出席する。
 「自分たちは兵士か巫女か」。その問いを逆に審問会に投げかけるネヴィリル。審問会は聖なる職務にあるまじき発言と騒ぐが、最高位の巫女・オナシアは「兵士としてのコールと巫女としてのコールの、二つのコールなどない。あなたたちはただひとつのコール・テンペストだ」と巫女としてあるまじき行為にこだわる審問会を一蹴する。深刻な事態なのに、現実を見ず過去の慣例に拘っている連中に対するきつい一言ですな。
 ネヴィリル以外のメンバーはアルクス・プリーマ上のテロでの犠牲者の葬儀に、本来の役目であった葬送のためのリ・マージョンを行う任務に就く。しかしその最中、敵国の放った飛行爆弾兵器が都市を襲ってくる。シムーンに固定武装がついてたのがちょっとびっくりした。サジッタ、アウリーガの役割分担が謎だったけど、一つはこれか。
 あと、ドミヌーラ(黒髪縦ロール)は独自に上層部とつながっていて、何かの密命を受けてコールに入ってきた模様。つか、ドミヌーラっていい年だよな……シヴュラでいる間は性別化しないでいいとはいえ、基本的に若い子ばかりだろうから、二十台半ばなのにセーラー服着てる感覚なんじゃないだろうか、ドミヌーラの格好は……
 そんなこんなはともかくシヴィル・ヴューラがナイスつりめ&ショート。


  女子高生 #5「水着と美少女とマッチョな先生」。原作では、ほぼ唯一な完全シリアス展開。いや、前半はちと違う話だったんだけどさ。もちろんこの桃香はとんでもないくわせもの。でも桃香が出てきたってことは「セレ部」のアホ展開も出るのか?
 いささか余談だが、 公式サイトの梅津泰臣氏のコメント を見て、やっぱあのEDはきちんと考え込まれた上で作られてたんだな、と感心。 *2
*2: 一応、比較として涼宮ハルヒEDを部分部分コマ送りで見てみたが、キャラクターの動きに込められてるキャラクター情報という意味では、段違いだった。


2006年06月04日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日もイベント

 ちと木登りイベントの手伝い。疲れはそれほどなかったけど、その他事情で早めに切り上げ、あまり練習が出来なかったのが残念。まあ、習得した技術もあまり間を空けすぎるとどんどん錆付いてくので、やはり機会があればちゃんと参加しとかないとね。その他、いろいろ人と会えるし。
 木登りイベントに参加する子供は、ホントにいろんなタイプがいる。それをじっと見てるだけでも実は勉強になる。注意散漫の度を越して注意欠陥他動性症候群の傾向が強いんじゃないかと思える子もいれば、きちんと人の話を聞く子もいる。無論その他のタイプもたくさんいる。でも、それらの子供たちに、同じ「木登り」という行為(彼らにとっては遊びだが)をしてもらう。幾つかの注意点さえ守ってもらえば安全だし、飲み込みの遅い早いはあっても、どんな子でも絶対に登れる。こういう条件下だと、面白いことに欠点とかなんとかいらいらせずに、純粋にバリエーションとしてみることが出来るのだ。
 一時間から一時間半の時間で六、七人から十数人くらいの子供を相手にするのでちょっとせわしなくて一人ひとりを観察することも難しいのだけど、注意すべき子供とか(最初の安全のための約束事とかを守らなかったりなかなかコツがつかめなかったり)に注目すると、これまたちょっと面白い。どう見ても集中力がなく、飽きっぽい子が、そんなに飲み込みが早いというわけでもないけど、気に入ってずーっと木に登ってたりとか、ちゃんと説明を聞いてたし飲み込みも悪くない子が早々に降りてしまったりとかある。無論、そうでない子もいる。ちゃんと説明を聞いて飲み込みも良く、木登りを気に入る子もいる。いろいろいるのだけど、つまり、最初の印象というのはほとんどアテにならない。登りながらきちんと教えてあげたりすれば、気に入る子もいる。やってみないと本当にわからない。
 ここで感じることは二つ。
 一つは、木登り(ツリー・クライミング)ってのは、根気良く教えれば誰でもそれなりには登れるようになる(それも数十分で。今まで登れなくてつまらないと諦めた子は見たことがない)。そういうものだからだが、きちんとできれば、注意散漫な子も集中力を発揮することもある。どういうことかというと、人間の集中力をhackする方法というのは、トライするものとしてはほぼ無限に候補がある、ということ。資質や個性があるのは間違いないが、「この子は何をやらせてもダメ」という結論はまず導き得ない。それはトライさせる側のギブアップ宣言にすぎない。(ギブアップ自体が悪いってことではない)
 二つには、タイプ分けのパターン化に依拠しすぎるな、ということ。ツールとしての「パターン分け」は適切ならば有効であると思う。しかし、パターン化を絶対視しすぎるのも問題がある。特に「思い込み」によるパターン化には気をつけないと、ただの有害な先入観と成り果てる。
 なんかねー、こういうことを学べることですらも楽しいのよ。

[特撮][アニメ] カブト#19とマイメロシャッフル#10と牙-KIBA-ちょっとだけ

  カブト #19。新キャラ神代剣はは天道とコンパチのオレサマ男でした。町内会のサッカーの試合で「オレサマ一人で十分だ」とお互い一人で試合(それ、既にサッカーじゃねえ)、引き分けなのが納得行かず、夜中まで延々と多競技で試合を……決着がつかないからって延々と続けるこいつらもこいつらだけど、ちゃんと夜中まで付き合う加賀美とひよりも付き合いいいよなぁ。ところがその神代、実は姉がワームに襲われたというトラウマを持っていて、その悪夢を見ると普段の自信はどこへやら、じいやに泣きつくという……加賀美よりひでえ(笑)。
 その他、何故か唐突に世間を騒がす怪盗シャドウの正体が岬だと知り、上司の田所に相談したら実は上司公認で、ついでに怪盗への協力までさせられる加賀美って……いや、どうせワームをおびき寄せるための作戦なんだろうけど、本当に岬の趣味だと信じてる加賀美が間抜けすぎ。こんなんで本当に ガタックになるの


マイメロくるくるシャッフル #10「サッカーできたらイイナ!」。とある事情で歌たちが出ることになったフットサルの試合で、相手チームとして参加し、意外な活躍を見せる潤。全員に「あの潤が!?」と思われてるところが、なんというか……しかし相変わらずルール無用のはっちゃけた展開だ……


  牙-KIBA- 。身内を人質にとって殺し合いをさせる「闇の闘技場」の、戦わさせられる人の必死の形相がちょっと気に入った。妻と子供を人質に取られて、ダメージを負わされたらあっけなく妻の方が断崖に突き落とされてしまうのだものな……展開事態は、局地的な状況はわかるが、全体的な状況がちとようわからん。ただ、頭(の紋章)からシャードを出すシャードキャスターは、ちょっと意外で笑った。


2006年06月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 実写の方がマンガ的

 いや、こないだたまたま クロサギ医龍 のドラマ見たんですが……すいません。大笑いしました。
 誤解がないように言えば「笑わずにはいられないひどい出来」だから笑ったってことではないです(いや、いいかと言われれば、そうは答えないけど)。どちらも原作で見たエピソードだったんですが、それがドラマ化されてあまりに「マンガ的」だったんで、大笑いしてしまったわけで。
 マンガが原作なんだからマンガ的なのは当たり前だろうって? いや。原作では別に「マンガ的」ではない(あるいはそこまでマンガ的ではない)シーンだったはずなのですよ。
 「医龍」の方は、朝田が夜、病院の屋上でイメージトレーニングをするシーン。上半身裸で、ライトアップされて一人手を奇妙に動かす画は、ちと申し訳ないけど笑ってしまいました(いや、演じてる坂口憲二氏はそれなりにはまり役と思いますよ)。
 「クロサギ」の方は霊能力者サギの話。黒崎を演じる山下智久氏などがちと重みが足りないってのは差し引いても、原作では差し挟まれなかったシーンが(わざとらしく)差し挟まれて、却ってマンガ的になってしまっていた。
 要は、マンガの完成されたスタイルに、ドラマの方が追いついてないんですな……いや、こういうコミカルなものと思えば、それはそれであり、楽しめなくはないんですけどね。
 それはそうと、「クロサギ」で桂木役が山崎努氏だったり、被害者が内海桂子氏だったりするのが、むしろ演技が楽しめた。っつーか、やっぱ鉄だよな、鉄。

[マンガ] まあ、ちょっと気になったものを

 「サイカチ」、チャンピオンREDで再開しないかなぁ……(挨拶)

 漫画アクションで土山しげる「極道めし」が連載開始。「作る方」から「喰う方」にシフトしたか? 「喰いしん坊」の二番煎じにならないことを期待するが……まあ、出だしは、贅沢の限りを尽くしていたヤクザが逮捕され刑務所の中で「臭いメシ」を食うことになるが、その食事くらいしか楽しみがいないムショ生活の中で、おせちの争奪戦として「今まで食った旨いもの話」をすることになる、というもので、わりと出だしはよさげ。
 シリーズ連載の川島よしお「鈴木先生」。教師も人間だよ、という話を、中学生日記風に、しかし妙に生臭く展開。どちらかというと絵柄が恐怖漫画系のような気がするが、なかなか良いシリーズなので今後も期待。

 教育者ってことだと月チャンのいわさわ 正泰「野球しようぜ!」。主人公たちの対戦相手である日横商業で、計算の狂いから生じた内紛。それを今までただ見守っていただけだった顧問が、部を操っていたマネージャーと、今になって文句を言い出した部員たちを両方一喝。こうできれば理想なんだけどねえ。


2006年06月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 仏像の眼から血の涙が出た

 必殺シリーズ第14弾 翔べ!必殺うらごろし 第一話。
 とある寒村。そこを訪れた行商の女が水子地蔵に手を合わせているところを、不思議な行者が通りかかる。しかし余所者の二人を村人は慌てて追い払う。そこに祭られてる水子地蔵のうちの木彫りの一体が、ことあるごとに血の涙を流し、村人たちは皆不気味がっていた。のみならず隣村との年貢の貸し借りにも差し障る死活問題になりかねなかった村人たちは、最近村のはずれに住み着いた余所者の若い夫婦が原因ではないかと言い出していた。
 村人に追い払われた行商姿の女は行者に、四年前に記憶を失い道端にたたずんでいた以前の記憶がない、自分の身の上を明かす。唯一、気がついたときに持っていたという懐剣を見て、行者は「この懐剣は使い込まれてる」と看破し、霊能力で女に子供がいたと告げる。ただそれだけしかわからなかったが、子供がいたこと、そしてその子供を捜して旅をしていたことだけは思い出した女は、行者を「先生」と呼び、むせび泣いて感謝するのだった。
 一方、血の涙を流す木仏が余所者夫婦のせいだと決め付けた村人が暴走、二人の住むあばら家を襲うが、そこを通りかかった青年が村人を追い払う。夫婦は青年に感謝し、足抜け女郎と彼女に惚れて一緒に廓から逃げ出した身の上を明かすが、仲むつまじい二人の様子に、青年は何故か憤慨して飛び出してしまう。
 その晩、血を流す仏像と余所者夫婦の妻が関係あることを霊視した「先生」は、村人の前でこれが過去、村で行き倒れた巡礼が、遺した子供恋しさに流させる血の涙だと告げる。「子供を殺したのか」との先生と行商の女――「おばさん」の追求に、村人は当時飢饉で自分たちが食うにも困り、子供を川に水子で流したことを白状する。そこを通りかかった青年、その話を聞いてその巡礼の子供と余所者夫婦の妻の身の上話が一致することを明かす。村人が追い出そうとしていた彼女こそが、巡礼の子供のなれの果てだったのだ……
 木彫りの仏像は娘に返した上で夫婦を村に受け入れることになり、すべてはめでたく幕になるかと思われた矢先、血の涙を流す仏像の話を聞いた香具師の重蔵一家が、見世物にしようと夫婦を惨殺、仏像を奪い去ってしまう。
 あまりの事態に愕然とする先生、おばさんと青年――若。特に若は夫婦の仲むつまじさに嫉妬した自分に、後悔する。実は若は女。その男以上の体格と怪力に人からさげすまれ、女の幸せが得られないで世を拗ねていた自分と幸せそうな娘の差に、思わず酷い言葉を投げてしまったのだった。
 そこを訪れる、熊野権現の札を売り歩く渡り巫女のおねむ。一行に待つようにと言うと横になって眠ってしまうが、やがて正十と名乗る男が飛び込んでくる。正十は仏像を奪った香具師の下働きをしていたが、夫婦から仏像を奪うことに難色を示し、クビになったばかりだった。村人に仏像を取り返すと金をせしめ、そして仏像の謎を見破った先生の力を見込んで話を持ち込んできたのだ。
 しかし、正十の顔を見ておばさんが不思議そうに覗き込むと、「この人、江戸で殺しの斡旋業をしてた人だよ……」と見破る。不気味がったのは正十だけでなく、なぜ自分がそんなことを知ってるのかわからないおばさん自身もそうだった。
 死者の恨みの声を聞き、信仰する朝日を浴びその力を得た先生は、 村を離れようとする重蔵一家を待ちうけ、仏像を取り返そうとするが、一家の一人が肌身離さず仏像を持っているために、なかなか手を出せない。しかしそこへ、先生の後をついてきたおばさんが、こっそりと仏像を持っていた男に近付き、話しかける。
「ちょいとあんた、落としたよ?」
「? おいら別に何も落とさねえぜ?」
「こっち来てごらん」
「俺が何を落としたってんだよ」
「これから落とすんだよ」
「だから何をだよ?」
「おまえさんの―― 命だよ!!!!!
 言うが早いか、懐剣でその外見に油断した男をひと突きに突き殺すおばさん。異常に気がついた一家が道を戻ってくるが、仏像を取り戻したおばさんを庇い、若は手先を殴り殺し、先生は用心棒を岩に叩きつけると重蔵を手にした旗竿で刺し貫く。
「おばさん、あんた四年前、殺し屋だったのかもしれない――」先生の言葉に、「私が?」と眼を白黒させるおばさん。
 先生の押しかけ弟子になろうとする若、先生の霊能力が金になると踏んだ正十、先生と一緒にいればきっと記憶を取り戻し、子供に会えると信じたおばさんは先生の後をついていく。それがこの奇妙な一行の旅の始まりとなるのだった。
 突っ込みどころ満載、あっけにとられること請け合いの第一話。でも、奇妙に胸を打つ。それには徹底的に救いのない犠牲者たちのシナリオに加え、中村敦夫演じる「先生」の異様な存在感、市原悦子演じる「おばさん」の母性と鬼気迫る殺し屋の二面性が大きいのだと思う。
 この第一話が紹介される時には和田アキ子演じる若の、相手をぶん殴って首一回転、が主に取りざたされることが多いが、そういうけれん味もあるもののやはり陰惨なまでの恨みの晴らし方、そしてそれに説得力を持たせるための犠牲者の悲惨が力強さを与える。そのために主人公たちも、社会から見てアウトロウを飛び越え、受け入れられないアウトサイダーになってしまっている。
 この番組が視聴者に受け入れられなかったのも致し方ないと思える。とがりすぎ、また、親近感を抱かせることを拒否したようなドラマ作りだったのだから。そもそも題材が「オカルト」という、全然身近ではないものなのだ。でも、視聴者に受け入れられなかったとはいえ、この番組にはこの番組の大きな魅力があるのだ。必殺シリーズ中、もっともカルトな作品と言われつつ、今回のDVD化にこぎつけたことが、それを物語ってると思う。

[アニメ] BLACK LAGOON#9とまじぽか#10

 うらごろしの感想で長くなったんで手短に。
  BLACK LAGOON #9「Maid to Kill」。ロベルタちん本格的に大暴れ。原作と比べやや間延びした感はありますが、その分ぼっちゃんとロベルタの関係性を掘り下げ、良いアレンジになってました。原作だとどちらかというと「地獄から来たメイドさん大暴れ!」な印象ばかりが強かったのだけど。このアレンジで、同時にロックがこの世界を見る視点の一つである、ということがより強調される。いや、アクション自体も無茶良かったんですけどね。戻れると信じられる場所があることを、素直にうらやましいと思えるのがロック。それを心底では望んでないわけではないだろうが、ありえないという現実に触れすぎたレヴィ。そう、基本的にブラクラってロックとレヴィが二つの眼なんすよね。
 余談だけど、それ考えるとレヴィのみピックアップされてるOP・EDはちっとだけ違和感がある。


  まじぽか #10「コールドな呪文はスノボスキー」「ホットな呪文は天然温泉」。スキー旅行話二連続。それぞれトラブルに巻き込まれるのだけど、結果は一勝一敗?
 とりあえず、日常生きていくうえで最も重要なのは見た目でも性格でもなく、「体重」だということがわかりました……いや、百キロとかならまだしも、三百キロoverでは……
 しかし後半出た爆乳のお姉さん方、まあ、なんか見てても奇妙に引っかかるなぁ、と思ったら正体が……ひょっとして、パキラたちが触ってた胸って、実は×の六畳敷きとかうがってしまうのは考えすぎ?


2006年06月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 突如奥方と芸者の人格が入れ替わった

  翔べ!必殺うらごろし 第二話。
 先生は江戸の宿場町で失せ物探しで糊口をしのごうとしていたがさっぱり。なにやら曰くありげな人探し中の百姓たちも、先生を胡散臭げに避けていく。そんなとき、浪人に襲われていた芸者・染香を助けた。その礼にと歓待される一行だが、その席で突如染香が人が変わったようになり、武家の子女のような口調と立ち振る舞いで周りを牽制し出す。それと同時刻、上州漆が原の代官・山地半十郎の妻・琴路もまるで芸者のような言動を行っていた。
 これは二人の魂が何らかの原因で入れ替わったのだと、先生は漆が原の代官所に向かうが当然相手にされず、用人の松波にけんもほろろに追い返される。あまりに融通の利かない先生のやり方に見かねた正十と若は町で情報収集をし、貧乏旗本だった山地が琴路に見初められ、婿養子として家に入り、当所の代官になったこと、道場仲間の松波を用人とし、過酷な取立てを行っていることを探り当てる。
 琴路の入れ替わりはまだ他になにか理由があると踏んだ先生は代官所に忍び込み、彼女を誘拐。彼女が見た、地下牢のようなところに転がる死体を霊視すると、何か気にやんでることがあるのではと問うが、彼女は決して口を開こうとしなかった。
 そんなところに、おねむがたまたま出会った人探しをしている百姓一行を連れてくる。それは、江戸で先生とすれ違った百姓たちだった。百姓たちは琴路を見ると平身低頭拝み出し、篤い情けを常々受けていることと、代官所に直訴に行って帰ってこなかった身内の行方を知らないかとたずね出した。途端、苦しみだし再び人格入れ替わりを起こしだす琴路。先生のお陰で様態が収まるが、琴路の介抱は若に任せ、先生は百姓たちから話を聞く。話を聞いた先生は、恐らくお上の意向以上の取立てを行い私腹を肥やす代官・山地が、江戸へ直訴に上がろうとした百姓たちを口封じに殺してしまったのだと察する。琴路は夫の悪行に気付き、夫への愛情と良心の呵責の板挟みになり、そのために人格入れ替わりを引き起こしていたのだった。
 若もまた琴路からことの真相を聞く。一人、夫の下へ戻ろうとする琴路を止めようとするが、琴路は聞こうとしない。いくら愛してると言っても、そんな酷い男に何故……と食い下がる若に、琴路は言い放つ。
「男のそなたに、女子の気持ちはわかりませぬ!」
 雷が落ちたような衝撃を受ける若。一人呆然とする若を見つけた仲間たちに、若は「女なんて、みんな、バカヤロウだ!」と泣きそうな顔で吐き捨てる。
 代官所に戻った琴路は、夫に、罪を悔いて百姓たちの遺族の身を立つ様にと懇願する。それを受け入れたかのように言う山地。しかし、百姓たちの霊前に花を供えようと地下牢に下りた琴路は、夫が殺した、新たな百姓の死体を目の当たりにしてしまう。
 再び地下牢で人格入れ替わりを起こした琴路を、出世の邪魔と切り殺す山地。その現場を見てしまった、江戸の大物の永井。しかし永井は山地をとがめるどころか、証拠は残すなとまで言うのだった。
 代官所に忍び込んだ正十から一部始終を知らされ、駆けつけた先生たちが見たのは、琴路や百姓の遺体ごと燃え盛る代官所だった……
 「メイド刑事」第一話の元ネタの(多分)ひとつ。w(読んだ人はどこらへんがかはわかるでしょう?)
 人格の入れ替わり現象が今回の怪奇現象だが、怪奇現象そのものよりも怪奇現象を引き起こした代官の妻・琴路の苦悩がメインになる。領民に対し慈悲深い奥方が、代官である夫の悪行を知ってしまい苦しむ。しかしそれでも夫の元に戻ろうとする琴路。そんな琴路の気持ちが理解できない若に琴路が浴びせた言葉は、女の幸せを知らず女を捨てて生きてきた若には痛烈すぎる一言だった。
 しかし琴路の愛は裏切られ、真相を闇に葬り去るため始末されてしまう。直訴の嘆願に来た百姓たちのため、そして琴路のあまりに哀れな末路のために、先生たちは江戸に赴任しようとする山地たちに襲い掛かる。
 このシーンも第一話同様すさまじい。江戸に向かう山地一行に岩を落とし、混乱に乗じてまず若が山地を連打した上、岩を脳天に振り下ろす。おばさんは襲撃から逃れた永井を待ち伏せる。
(道端で焚き火をしてるおばさんに)
「おいこら! この道はどこへ行く!」
「一本道だよ……」
「どこへ通じていると聞いているのだ!」
(そう言って永井、おばさんを追い越し道を進む。突如おばさんがすくっと立ち上がり地面に置いていた匕首を手にする)
「この道をずぅっと行くと……」(おばさんが突如人が変わったように全体重を乗せ背後から永井を刺し貫くと、勢いでそのまますすきっ原にすすきの枯れ穂を押し倒しながら進んでいく)「 地獄へ行くのさぁ!!!!! 」(さらにえぐるようにし、永井の身体ごとすすきっ原にもんどり倒れる。そして息を切らせたおばさんだけが再び立ち上がる)
 先生は馬で突進してくる松波を真っ向から迎え撃ち、ジャンプ一閃、手にした旗竿を投げ、馬上の松波の身体を貫く。
 とことん、泥臭いまでの怒り。恨みの発露。社会のこちら側とあちら側で、あちら側からどうしようもなかったこちら側の不条理を、こちら側の条理にとらわれないアウトサイダーだけが裁くことができる。それだけが彼らにできること。しかし、恨みを晴らしたとて助けられなかった犠牲者はよみがえらない。それを知ればこそ、彼らは再び傷を負い、しかしその傷をさびしげな笑顔で糊塗しながら再び旅を続ける。

[アニメ] ウィッチブレイド#10と吉ガー#9と涼宮ハルヒ#10

 今回もあっさり風味で。
  ウィッチブレイド #10「交」。エクスコンは人間ではないかと詰め寄る雅音に、あっさりと認める鷹山がなんだかいいです。人間と言っても、死んだ人間。様々な契約で入手した死体を元に、兵器として開発され、アイウェポンおよびその失敗作のエクスコンが生み出されたという。「兵器を売るなんて!」とさらに詰め寄る雅音だが、「パワーバランスを生み出すことにより却って平和が生み出される」と一蹴。いいね、こういうやり取り。
 それどころか斗沢に秘密を知られたペナルティに、雅音は鷹山の社内のライバルである、和銅主催のパーティに同伴させられることに……ちょっとした、マイ・フェア・レディ? しかし最初は上手いことネコをかぶってたものの、食い物を目の前にしてあっさり化けの皮が……しかしその雅音が引き起こしたトラブルのために、鷹山が和銅と飲み対決。無理をして和銅を下す鷹山を、雅音もちょっと見直した?
 でも、NSWF側では梨穂子のことで一時前線を退いた玲奈に代わり、新たな強敵登場の予感。


  吉永さん家のガーゴイル #9「怪盗梨々」。自分を助け出してくれた怪盗百色に憧れ、自分も怪盗になると言い出す梨々。周囲は百色も含め止める。双葉ももちろん止めるが、そのために二人の仲は険悪に。しかし梨々は風邪で倒れた百色に代わり、勝手に依頼を受けてしまう。
 梨々が百色にあこがれるのはもっともなのだけど、百色を含め、周囲はまだ分別のつかない梨々を止めるのはやっぱ見ていて安心する。結局梨々にとって大事なのは怪盗になることじゃなくって、百色おじさんとのつながりを実感することだということ。その辺、きっちり落としてる。


  涼宮ハルヒの憂鬱 #10「涼宮ハルヒの憂鬱IV」。いよいよ本格的にクライマックスへの序章。長門対朝倉涼子は圧巻。でも、その後大人朝比奈さんも詰め込んだり、ちょっと詰め込みすぎの感も。まあ、最終回への伏線、かな? 多分次の次くらいに来る「V」で古泉がらみの話で、後は怒涛のクライマックス?(なぜ疑問系)


2006年06月09日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 本当に?

  「管理・乗り方も原因」 死亡事故でシンドラー本部声明朝日 )。実際今回の事故のエレベーターも保守管理の問題はあったそうだけど、異常動作例の報告も多々寄せられているのを見ると、「本当にそれだけ?」とは思ってしまう。事故自体はシェアに比例して起こる可能性が高くなるのかもしれないけど、「一時間エレベーター内に閉じ込められた」とかは、本当に管理が悪かっただけなのか、無茶苦茶疑わしいんですが。「扉がはずれた」ってのも、保守管理だけの問題だろうかと思ってしまうのだが。


  秋田男児殺害:動機供述「なぜ彩香がいないのか苦しくて」毎日 )。これであとは裁判とその結果を待つだけだろう。犯人の周辺事情については、敢えて語らず。軍手をはめて着物の紐で絞殺したと供述してるらしいが、軍手は指紋隠しには向いていない。ってのも、軍手は資料が警察側に揃っているので、メーカーが特定されたりして証拠になりやすいから。
 しかし敢えて語らずと言ったけど、娘が死んで生きてるな子が許せなくなるくらい苦しくなったのなら、どうして生きてるうちに、とは思わずにいられない。


  日本次期首相、靖国参拝全面自粛でも 中国側の非難続く産経 )。在米中国系の人による論文なんだそうな。ま、概ねその通りなんでない?
 それはそうと産経の速報に「モンゴルで8カ国軍事演習。米など中国けん制狙いも。北京外交筋などが明らかに。日本はオブザーバー参加で調整へ。」という記事が。言ってよろしいでしょうか? なにを今更w(去年からわかってた話だぞ、それ)
 知りたい方は「カーンクエスト」でぐぐってください。


  日本が世界一の援助国でいられたのも中国をはじめとした東アジアがあったからだ毎日 )。だから? 「めぐまれてやったんだ! 感謝しろ!」とでも言いたいんでしょうか? 意味不明な記事だ。

[アニメ] ゼーガペイン#10と.hack//Roots#10

  ゼーガペイン #10「また夏が来る」。なんとなくTHE TUBEっぽいタイトル。夏休みに突入したが、リョーコに異変が起こる。世界の不自然さに突如気付き始めたのだ。それはセレブラントとして目覚める前兆かもしれない、と言うシマ。量子サーバー内の幻体は、ある日突然世界の真実に気付くとセレブラントとして現実世界を取り戻す戦いに参加し、データが消滅すると転校や病欠などの形で、「いないこと」になってしまうという。リョーコが戦いに参加することになるかも、と聞き複雑そうなキョウ。
 セレブラントが他の幻体とどう差別化されてるのか、ってのが明らかに。世界(量子サーバー)が幻体をセレブラントとして目覚めさせる、ってのは、なんとなく得体の知れないシステムに操られている気がして不気味。量子サーバーの意図(と呼べるものがあるならだが)がどの辺にあるにしても、人格データが消費材か弾丸のように使われてるようで……
 あと、シズノは元々舞浜の人間ではなかったのか。のみならず、これまでは舞浜サーバー内にも入ってなかったらしい。キョウが負傷したからそのサポートにということではあるのだろうけど、彼女自身もひょっとしたら謎とかあるのか?


  .hack//Roots #10「Missing」。キー・オブ・ザ・トワイライトに関係していると思ったミッションは実はオーヴァンをはめるための罠。まんまとその罠にはまり、オーヴァンのキャラクターデータは直毘にとらわれてしまう。
 オーヴァンが消えたことで途方に暮れる旅団。しかしオーヴァンがTaNに攫われたことを直感した志乃は、TaNの不正アクセスの証拠をタネに俵屋と接触して脅迫をする。直毘の意図を知らない俵屋は動揺する。やっぱ、俵屋も利用されてただけだったんだな。志乃が案外と芯が強い行動に出てるのだけど、やけ気味の行動とも言える。
 にしても、オーヴァンのPCデータの秘密ってなんだ? 一体でエリア一つ分のデータ量って……