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2014年06月07日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 烈車戦隊トッキュウジャー#15と仮面ライダー鎧武#32

  烈車戦隊トッキュウジャー #15「心のなかにあるもの」。どう見てもパターゴルフなイマジネーション測定器でイマジネーションの力を測定するトッキュウジャーたち。結果、一番はやはりライトだったが、逆にビリだったミオは落ち込んでしまい、「あてになるかわかんないし」と慰める仲間たちの声も耳に届かない。
 そうこうしているうちに次の駅に着くが、そこは既にシャドーラインに乗っ取られていた。そこに現れたハンマーシャドーは、人々の心のなかにある大事なものを具現化し、破壊することで人々から闇を引き出していた。同じハンマー使いなら、と測定の結果を挽回しようとするミオだったが、やる気が空回りしてしまい、敵に押されて変身解除、ハンマーシャドーのハンマーで叩かれてしまうが、現れたのはいかにもゆるい外見のキャラクターだった。

 堅物でイマジネーションが一番弱いんじゃないかと悩んでいたミオ。そのことを裏付けるようにイマジネーション力が最低と測定されたのだが、それがパターゴルフじゃあ、確かに結果を疑いもしますわな……そして今回出現したハンマーシャドーは元々グリッタの部下。シュバルツ将軍への想いに悲嘆にくれる彼女を慰めようと、心のなかの想いを破壊しようと言っていたのをゼットが聞きつけ、グリッタにハンマーシャドーを使って作戦の指揮を取ることを命令する。元々戦闘向きではない彼女だが、シュバルツのためと健気にも指揮を取るのだが……なんかグリッタ、あんな外見なのに完全ヒロインポジションだな。
 そのハンマーシャドーに叩かれミオが具現化させたのは、シューマイのキャラクター・マイッキー。あまのじゃくでやんちゃな子どものような性格のマイッキーは、シャドーから守ろうとするミオの言葉も聞かずあっちこっちへ逃げまわってばかり。しかし、ヒカリはそのマイッキーの姿に見覚えがあるようで……マイッキーは、元々ミオが小学校の時に持っていたキーホルダーのマスコットキャラ。ヒカリはミオが放課後こっそりマイッキーに向かって友達とするように話をしていたことを思い出す。そして、ミオはイマジネーションが弱いのではなく、責任感からイマジネーションを心のなかに封じていたことを見抜くのだけど……放課後の教室で人形と話してるだなんて、普通は見られたら一生モンのトラウマだよな……
 結局、ハンマーシャドーからマイッキーを身を挺して守ろうとしたミオを、逆にマイッキーが「マイッキー守られない!マイッキーが守る!」とミオを庇い、マイッキーは消滅。しかし、闇が生まれるどころか封じられてたミオのイマジネーションが開放され、形勢は逆転、とどめ、というところでシュバルツが現れ、「使い道がある」とハンマーシャドーを連れて逃げてしまう。ロボ戦は足止めに呼び出されたクライナーロボとの完全な消化戦。まあ、トッキュウオーポリスとディーゼルオーファイアーの揃い踏みなあたりは販促っぽい豪華さだったけども。


  仮面ライダー鎧武 #32「最強の力!極アームズ!」。バロンとナックルの攻撃に劣勢になりはじめたデュムシュ。しかし追い詰める前にデュムシュは逃げ出してしまう。
 一方、シドを利用してロシュオにけしかけたレデュエは、素知らぬ顔でロシュオから許可を得て人間界侵攻を目論む。シドの死を知りさすがに愕然とする光実だったが、レデュエの目的がヘルヘイムの森のみならず、ロシュオを倒し人間界も支配することだと聞かされ、その企みに興味を持つ。
 そして、オーバーロードたちの王ロシュオは貴虎に人間は知恵の実を得るには不的確だと宣言する。が、その前に再び姿を現したサガラが、ロシュオの真意を暴く。ロシュオは、人間に与えられるはずの知恵の実を、今一度己が物とし、最愛の女性をよみがえらせるつもりなのだ。一度知恵の実を得ながらも力に溺れたばかりに結局は自らの種族を衰退へと追いやったロシュオの身勝手さに怒りを覚える貴虎だったが、シドの死をもってロシュオの圧倒的力を知った彼にはなすすべがない。だが、サガラはそれはあまりにアンフェアだと指摘。本来知恵の実を得る権利のある人類にもチャンスがあるべきだと言う。それに思うところがあったのか、ロシュオは知恵の実から、新たなロックシードを分け取り、サガラはそれを受け取るといずこかへまた消えてしまう。
 デュムシュの出現により完全に混乱に陥った沢芽市は戒厳令状態に陥り、一部ビートライダーズだけがデェムシュの行方を追っていた。だが紘汰はデェムシュとの戦いの最中黒影部隊に邪魔されたことで重症を負い、苦しみ続けていた。そんな彼の前に現れたサガラ。再三自分を曖昧な言葉で惑わしたことを責める紘汰だったが、サガラはのらりくらりと追求を交わし、ロシュオから受け取った新たなロックシードを紘汰に渡す。それが本当に希望ならば、と受け取る紘汰だったが、舞はそのことに不穏な予感しか感じ取れなかった。

 最終フォーム、極アームズ登場編。っつーかカチドキアームズが最終フォームじゃなかったのか。
 デェムシュを探し求めてたバロンとナックルはようやく居場所を突き止め倒そうとするが、デェムシュに加え大量のインベスに、劣勢になっていく。耀子もマリカに変身して事態の収集を図ろうとするが、肝心の凄馬は人造クラックの跡を通ってレデュエたちが侵攻して来、イグドラシル本部が陥落したことから一人脱出、沢芽市を完全に見捨ててしまったことを知り愕然とする。っつーかベタに脱出用ロケットで脱出って、プロフェッサー凄馬、悪の狩猟としてベタすぎだろ。
 エナジードライバー持ち二人がいるとはいえ、どうにもならないこの事態にあわやこれまで、というところで駆けつけたのがなんと城之内。鳳蓮の元でのパティシェ修行を通じて心身ともに成長した城之内と、鳳蓮も加わり形成を持ち直す。そして、サガラの謎の力で怪我を治療された紘汰も駆けつけ、早速受け取った極アームズを使う。
 極アームズはカチドキからの二段変身らしいんだけど、頭からかぶるこれまでのアームズと違い、最初からあの格好。玩具だとその上にカチドキをかぶる格好みたいだけど……
 基礎能力の強さに加え、極の特殊能力はすべてのアームズの武器を使えること。うーん、やっぱカチドキが最終形態で良かったような……まあ、禁断の果実を手にしたものがどうなるか、ってのの展開のために必要ではあるんだろうけど、それって剣のキングフォームやオーズの恐竜メダルの焼き直しっぽいような……


2011年06月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 神知るII#9

  神のみぞ知るセカイII #9「2年B組長瀬先生」。長瀬純編開始。トリになるにはちょっとキャラが弱いような。まあ、尺的に仕方ないんだけど。
 桂馬ですら苦手とする「女教師キャラ」で、しかも教育実習生。さらにジャンボ鶴「間」のファンという、微妙なキャラ付け。桂馬曰く「生徒として見られたらひっくり返すのが大変だ」と生徒として見られないよう逃げ回るのだけど、桂馬を問題児と認識して熱血になった長瀬が逆に桂馬に接近してくる。エルシィなんかは喜ぶのだけど、桂馬としては「恋愛対象と見られにくくなった」と不満げ。
 さらに、純は一見多少空気が読めない熱血教師キャラかと思いきや、過去になにかあったっぽい。その心の隙間を駆け魂につけこまれたのだけど、次回で攻略完了とはならなさそうな。あと、前回出てきた天理はちゃんと出番あるの?


2009年06月07日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] シンケン#17とディケイド#20

  シンケンジャー #17「寿司侍」。外道衆出現を関知して隙間センサーの指示する場所に向かったシンケンジャーたち。だが、そこには何もおらず、拍子抜けして返ってくる。だが、屋敷に戻った直後に「近日見参」と書かれた矢文が投げ込まれる。結界に守られているはずの屋敷に外道衆の攻撃か? と一応警戒するが、やはり外道衆らしき気配はない。だが、丈留が突然刀を振り回したり、何者かの視線を感じると言い出したり、おかしな挙動を取り始める。
 丈留は本当に他のメンバーに感じられない気配を感じているのか、それとも何者かの術で錯乱しているのか。それを知るために流ノ介たちはまず矢文の正体を探し始めるが、矢文と同じ筆跡のチラシを配る屋台寿司の源太を探し当てる。

 シンケンゴールド登場。六人目は腑破十臓だと思ったのになぁ。
 ゴールドの正体、源太は丈留の幼なじみらしいが、六人目のシンケンジャーのことなどまったく聞いたことがないという。しかもシンケンジャーなのにモヂカラを操るのではなく、なんか寿司をパワーの源にしてるみたいだし……本当にシンケンジャーなの? という疑問は湧くけども、その強さは我流ながらも本物。生真面目な流ノ介からは「逆手一文字……邪道だ」などと言われてしまっているけども。
 変身アイテムは畳んだ形をシャリに見立ててその上に秘伝ディスクを乗っけて握る「スシチェンジャー」。そして刀はシンケンマルではなく「サカナマル」……いや、これくらい個性的な方がキャラが立つけどさ。極め付けは専用折神が「烏賊折神」。これまで戦隊物のメカでイカは流石になかったなぁ。折神まで使うと言うことは偽物ではなさそうだけど、丈留も知らない六人目にどうやってなったのかが……侍という寄り江戸っ子みたいだし。あれか。「 家光と彦左と一心太助 」か? 絶対子供はついてこれないぞ?


  ディケイド #20「ネガ世界の闇ライダー」。九つのライダー世界を回り終え、元の世界に戻ってきた士たち。本当に世界は救われたのか? と疑問を持ちつつも外に出ると、怪人たちに破壊されかけていた世界はすっかり元通りになっていた。喜ぶ夏美をよそに、士は自分の世界が結局わからないままだと釈然としない。だが、そんな彼らの前にバイオリンを持った軽薄で尊大な態度の男が現れる。「将来全国の教科書に載る男、紅音也だ」と名乗った彼は士を祝福するが、警戒する士は「旅が終わって俺は何を得たんだ」と聞く。その問いに「生きるべき世界」と答え、忽然と姿を消す音也。
 その直後、夏美に高校時代の友人から連絡が入る。昔、漫然と学校へ行きただ卒業することに疑問を持った者たちが集まって作った「退学クラブ」通称TGクラブの同窓会を開こうというのだ。喜び勇んで出かけた夏美は、昔と変わらない友人たちとの再会に喜ぶが、メンバーの一人、千夏が居ないことに落胆する。
 一方夏美を見送った士たちの前に鳴滝が出現。だが、鳴滝は士を襲うどころか「君は君の世界を手に入れた。おめでとう!」と祝福までする。いぶかしがるユウスケをよそに「みんなが祝福してくれるなら、お祝いをするか!」とレストランに入った士は一万人目の客として歓待を受けた上、そのレストランの親会社の全資産を譲り受けることになる。しかも良家のお嬢さん方とのお見合いまでセッティングされ、不自然なまでの幸運に、それでも満足そうな士だったが、再び音也が現れ、「この世界の宝を近々受け継ぐかもしれないお前を、その前に試す」とダークキバに変身して襲って来る。
 一方、TGクラブの秘密基地を訪れた夏美は、近くで物音がしたのを「千夏が来たんじゃ?」と捜しに出る。が、残されたメンバーたちは人間業とは思えない光速移動で先回り、草むらに隠れていたみすぼらしい身なりの男女を「まだ人間が残っていたのか」と、仮面ライダー・オルタナティブに変身して襲い出す。

 今回からしばらく井上敏樹のターン。しかし一番最初は「流石にこいつは好きになれんわ」と思っていた音也が、懐かしく思えるとはなぁ……
 キバの頃そのままに奔放に振る舞う音也だが、無論オリジナルキバの世界の音也ではなさげ。どうも「敵」というのとはちょっと違う感じもするけど、士の知らないディケイドの秘密を知っているらしい。その音也がまず出迎えた元の世界は、平和そのものなのだけど何かおかしい。士も写真がぼけずに撮れるようになってるし。本人的にはご満悦っぽいけど。
 しかし、一番キツイ展開になりそうなのは夏美。旧友との再会を喜ぶが、その旧友たちは本物ではないらしい。夏美が持って行ったアルバムの写真が、闇ライダーに襲われている写真に変わったりして、どうもこの世界では人間は闇ライダーに取って代わられてしまっているらしい。けど、闇ライダーって何だろう? なんで人間と入れ替わってるの? 出てきた闇ライダーはダークキバを筆頭に、リュウガ、オーガ、ダークカブトと、主人公ライダーに対するアンチライダーばかり。特にリュウガはもう出ているのにまた登場というのは、意図的にそういうライダーを揃えたってことだろうな。「闇ライダー」って単語に、関係あるのかな?
 しかし、ダークキバとの戦いの中でディケイドに異変が生じる。必殺技を放とうとするも不発。のみならず、コンプリートしたライダーのカードがすべて真っ黒になってしまう。音也の言う「遺産」と関係があるのかな?
 遺産というか、宝ということでTGクラブが埋めたという宝があるという話に、反応する海東。w 井上敏樹脚本だと、キャラが極端でいやらしくなるか笑えるかのどっちかだなぁ。
 次回は「歩く完全ライダー図鑑」っつーサブタイトル……コンプリートフォームそのまますぐるw


 それと、今更だけど BECKの実写映画のキャスト毎日 )、「仮面ライダーBECK?」と言いたくなってしまう。


2007年06月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] マジへこむ……

 ひとつには自分の能力不足、ひとつにはコミュニケーション不足、なのだけど、どうにも釈然としませんわ。必死で食い下がらなかったのがいけなかったんでしょうかね。自分の至らなさが大きいというのはわかってはいても、でもそれだけじゃ釈然としません。
 でもひとまず根本的なネガティブ思考はどうにかしよう。>自分

[アニメ] 藍蘭島#10

  藍蘭島 #10「雨だって、友だち!」。藍蘭島に雨が降り、ほとんどの家がお休み状態。すずと行人も仕事を休んで家の中で過ごすことに。すずと二人で遊びながらもすぐにネタが尽きて退屈する行人に対し、すずはなにをするではなくても楽しそう。早くに親のいなくなったすずにとって、行人の来る前の雨の日は一人で過ごさないといけない、寂しい日だったのだ。

 頭のゆるそうなすずだけど、実は将棋が無茶強いというのが……コマが一枚割れてるってのは、新しく作ってもらったりはしてないのかな?
 行人に取って「雨が降ったらお休み」ってのは新鮮だけど、そこは現代っ子、何もすることがないのにすぐ飽きてしまう。けど、それって結構贅沢なことなのだよなぁ。
 で、そのついでに行人がいてくれるだけで嬉しいというすずにぐらっと来るのだけど、すずを心配して島のみんなが遊びに来る。結局行人は鼻血を噴かなきゃいけないんだなw
 夜晴れて覗いた月に「雨降りお月さん」を歌うすずが以外。つか、漂流の当時ってこの歌あったんか? 調べると大正十四年(1925年)だけど……って野暮は言いっこなしか。


2006年06月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 仏像の眼から血の涙が出た

 必殺シリーズ第14弾 翔べ!必殺うらごろし 第一話。
 とある寒村。そこを訪れた行商の女が水子地蔵に手を合わせているところを、不思議な行者が通りかかる。しかし余所者の二人を村人は慌てて追い払う。そこに祭られてる水子地蔵のうちの木彫りの一体が、ことあるごとに血の涙を流し、村人たちは皆不気味がっていた。のみならず隣村との年貢の貸し借りにも差し障る死活問題になりかねなかった村人たちは、最近村のはずれに住み着いた余所者の若い夫婦が原因ではないかと言い出していた。
 村人に追い払われた行商姿の女は行者に、四年前に記憶を失い道端にたたずんでいた以前の記憶がない、自分の身の上を明かす。唯一、気がついたときに持っていたという懐剣を見て、行者は「この懐剣は使い込まれてる」と看破し、霊能力で女に子供がいたと告げる。ただそれだけしかわからなかったが、子供がいたこと、そしてその子供を捜して旅をしていたことだけは思い出した女は、行者を「先生」と呼び、むせび泣いて感謝するのだった。
 一方、血の涙を流す木仏が余所者夫婦のせいだと決め付けた村人が暴走、二人の住むあばら家を襲うが、そこを通りかかった青年が村人を追い払う。夫婦は青年に感謝し、足抜け女郎と彼女に惚れて一緒に廓から逃げ出した身の上を明かすが、仲むつまじい二人の様子に、青年は何故か憤慨して飛び出してしまう。
 その晩、血を流す仏像と余所者夫婦の妻が関係あることを霊視した「先生」は、村人の前でこれが過去、村で行き倒れた巡礼が、遺した子供恋しさに流させる血の涙だと告げる。「子供を殺したのか」との先生と行商の女――「おばさん」の追求に、村人は当時飢饉で自分たちが食うにも困り、子供を川に水子で流したことを白状する。そこを通りかかった青年、その話を聞いてその巡礼の子供と余所者夫婦の妻の身の上話が一致することを明かす。村人が追い出そうとしていた彼女こそが、巡礼の子供のなれの果てだったのだ……
 木彫りの仏像は娘に返した上で夫婦を村に受け入れることになり、すべてはめでたく幕になるかと思われた矢先、血の涙を流す仏像の話を聞いた香具師の重蔵一家が、見世物にしようと夫婦を惨殺、仏像を奪い去ってしまう。
 あまりの事態に愕然とする先生、おばさんと青年――若。特に若は夫婦の仲むつまじさに嫉妬した自分に、後悔する。実は若は女。その男以上の体格と怪力に人からさげすまれ、女の幸せが得られないで世を拗ねていた自分と幸せそうな娘の差に、思わず酷い言葉を投げてしまったのだった。
 そこを訪れる、熊野権現の札を売り歩く渡り巫女のおねむ。一行に待つようにと言うと横になって眠ってしまうが、やがて正十と名乗る男が飛び込んでくる。正十は仏像を奪った香具師の下働きをしていたが、夫婦から仏像を奪うことに難色を示し、クビになったばかりだった。村人に仏像を取り返すと金をせしめ、そして仏像の謎を見破った先生の力を見込んで話を持ち込んできたのだ。
 しかし、正十の顔を見ておばさんが不思議そうに覗き込むと、「この人、江戸で殺しの斡旋業をしてた人だよ……」と見破る。不気味がったのは正十だけでなく、なぜ自分がそんなことを知ってるのかわからないおばさん自身もそうだった。
 死者の恨みの声を聞き、信仰する朝日を浴びその力を得た先生は、 村を離れようとする重蔵一家を待ちうけ、仏像を取り返そうとするが、一家の一人が肌身離さず仏像を持っているために、なかなか手を出せない。しかしそこへ、先生の後をついてきたおばさんが、こっそりと仏像を持っていた男に近付き、話しかける。
「ちょいとあんた、落としたよ?」
「? おいら別に何も落とさねえぜ?」
「こっち来てごらん」
「俺が何を落としたってんだよ」
「これから落とすんだよ」
「だから何をだよ?」
「おまえさんの―― 命だよ!!!!!
 言うが早いか、懐剣でその外見に油断した男をひと突きに突き殺すおばさん。異常に気がついた一家が道を戻ってくるが、仏像を取り戻したおばさんを庇い、若は手先を殴り殺し、先生は用心棒を岩に叩きつけると重蔵を手にした旗竿で刺し貫く。
「おばさん、あんた四年前、殺し屋だったのかもしれない――」先生の言葉に、「私が?」と眼を白黒させるおばさん。
 先生の押しかけ弟子になろうとする若、先生の霊能力が金になると踏んだ正十、先生と一緒にいればきっと記憶を取り戻し、子供に会えると信じたおばさんは先生の後をついていく。それがこの奇妙な一行の旅の始まりとなるのだった。
 突っ込みどころ満載、あっけにとられること請け合いの第一話。でも、奇妙に胸を打つ。それには徹底的に救いのない犠牲者たちのシナリオに加え、中村敦夫演じる「先生」の異様な存在感、市原悦子演じる「おばさん」の母性と鬼気迫る殺し屋の二面性が大きいのだと思う。
 この第一話が紹介される時には和田アキ子演じる若の、相手をぶん殴って首一回転、が主に取りざたされることが多いが、そういうけれん味もあるもののやはり陰惨なまでの恨みの晴らし方、そしてそれに説得力を持たせるための犠牲者の悲惨が力強さを与える。そのために主人公たちも、社会から見てアウトロウを飛び越え、受け入れられないアウトサイダーになってしまっている。
 この番組が視聴者に受け入れられなかったのも致し方ないと思える。とがりすぎ、また、親近感を抱かせることを拒否したようなドラマ作りだったのだから。そもそも題材が「オカルト」という、全然身近ではないものなのだ。でも、視聴者に受け入れられなかったとはいえ、この番組にはこの番組の大きな魅力があるのだ。必殺シリーズ中、もっともカルトな作品と言われつつ、今回のDVD化にこぎつけたことが、それを物語ってると思う。

[アニメ] BLACK LAGOON#9とまじぽか#10

 うらごろしの感想で長くなったんで手短に。
  BLACK LAGOON #9「Maid to Kill」。ロベルタちん本格的に大暴れ。原作と比べやや間延びした感はありますが、その分ぼっちゃんとロベルタの関係性を掘り下げ、良いアレンジになってました。原作だとどちらかというと「地獄から来たメイドさん大暴れ!」な印象ばかりが強かったのだけど。このアレンジで、同時にロックがこの世界を見る視点の一つである、ということがより強調される。いや、アクション自体も無茶良かったんですけどね。戻れると信じられる場所があることを、素直にうらやましいと思えるのがロック。それを心底では望んでないわけではないだろうが、ありえないという現実に触れすぎたレヴィ。そう、基本的にブラクラってロックとレヴィが二つの眼なんすよね。
 余談だけど、それ考えるとレヴィのみピックアップされてるOP・EDはちっとだけ違和感がある。


  まじぽか #10「コールドな呪文はスノボスキー」「ホットな呪文は天然温泉」。スキー旅行話二連続。それぞれトラブルに巻き込まれるのだけど、結果は一勝一敗?
 とりあえず、日常生きていくうえで最も重要なのは見た目でも性格でもなく、「体重」だということがわかりました……いや、百キロとかならまだしも、三百キロoverでは……
 しかし後半出た爆乳のお姉さん方、まあ、なんか見てても奇妙に引っかかるなぁ、と思ったら正体が……ひょっとして、パキラたちが触ってた胸って、実は×の六畳敷きとかうがってしまうのは考えすぎ?


2005年06月07日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 不調

 ノートPCが不調なら、その持ち主の方も不調。いや、痛いとかなんとかってことではなくって、単純に「だるい」ってだけなんだけども、身体までイマイチ思うように動いてくれなくってなかなかめんどくさい。
 実は四月の健康診断で高血圧を指摘されていて、って、前から血圧が高いのは指摘されていたのだけど、それがなかなか洒落にならないレベルになってきていて、医者には「このままだといつか脳の血管切れますよ?」などとまで脅される。薬物による治療をしていても不思議ではない、というかそのままならしなくてはならんのだそうな。
 が、いろいろやってたらこの二週間くらいでスカッと最低血圧が八〇前後まで低下。まあ高めっちゃ高めだけど、十分普通の範囲内。そうするとなにが変わったかって、いままで不規則に訪れていた頭痛と倦怠感がなくなった。ほぼ毎日、ってほどでもないがかなりの頻度でこれが起こり、そうなると一日に三〇分から一時間はなにもできない時間ができてしまっていた。が、これがなくなって非常にさっぱりした。
 のはいいんだけど、急激に体質が変化したため、なんだかちょっと身体のあれこれが変わった感じで戸惑う面も。今日の妙な倦怠感もその一つ。高血圧時の倦怠感は、なんというか気分の悪さが伴っていたけど今日のは単にテンションが上がらない。気分だけじゃなく身体の方もそんな感じ。
 これは……なんなんだろなぁ。慣れていくしかないのか。

[アニメ] 舞……

 週刊少年チャンピオンの早売り画像があちこちで流れているようで、「舞-HiME」の続編? の速報の話をちらほら見かける。
 続編って、いやもうお腹いっぱいですから、ってのもあれなのだけど、タイトルは「舞☆MAiD」だそうな。こう書いて「マイスターメイド」と読ませるらしい。めどいもとい冥途もといメイドですか。いや、いいんですけどね。
 そういや最近奇しくもまったく別方面(たってオタク方面なのだけど)からほぼ同時に「復活させちゃいかんだろう」という、舞-HiME最終回の感想を聞いた。あ、やっぱ普通はそう思うんだ。自分はと言えば、もう諦めていたというか、最終回までで全員復活以外のエンディングになる伏線がまったく張られていなかった(全員復活の伏線も十分張られていたとは言えないが)ので、それしかないだろうなぁと思っていた。いや、要はほとんどのキャラの退場の仕方に「そういうシステムだから」以外の意味付けが特にないんす。まあ、その前提で最終回を見てたんですが、まるっきり機械仕掛けの神による復活劇(美憂はメカだから)に、その上ギャグで無理矢理まとめてしまうってのは予想外でした。迷わず直球で大暴騰、というか。自分的にはこういうのも一回こっきりなら笑って許します。二度目はないけど。
 絶対少年予告のタルトとロクとオカカ婆さんの声、オカカ婆だけわからなくって誰だろうとか悩んでたんですが、ひょっとして、歩のお母さん?


2003年06月07日() 旧暦 [n年日記]

マトリックス再装填

  マトリックスリローデッド 公開初日だったので見てくる。しかも初回。限定配布らしいホログラムポストカードを渡されて、で、何故かマトリックスリローデッド封切り初日を取材に来ていた東海テレビの人にとっつかまる。初日に見に来た客の反応を調べてるらしい。カメラを向けられ、「楽しみでしたか?」「好きなキャラクターは?」「どんなシーンを期待しますか?」と、一通りの質問に答えてから解放。もし使われていれば、多分夕方辺りのニュースで流れたんでしょうが、ヲイラは見てないんでわかりません。
 で、劇場内に入って10分ほどCFが流れた後、本編が開始。一作目じゃカタカナが裏焼きになってたけど、今回はちゃんと表からになってる。ちと序盤は微妙かなぁ、と思っていたけど、アクションするようになってくると、俄然勢いに乗り出す。ストーリーに関わることに触れるので、ネタバレ反転。 実は予告編とか見て、一番心配したのが乱戦状態になったら、デジタルエフェクト特有の見づらさも手伝って観客が置いてけぼりになるんじゃないかということだったのだけど、これは完全に杞憂だった。特殊効果も前回の二番煎じでなく、前回の技術の延長戦の上に、さらに上乗せをしている。はっきり言って、別物と思っても差し支えない。これを見に行くだけでも劇場に足を運ぶ価値がある、と言いたいところだけど、実はストーリーも今回は評価できるかもしれない。よく意味のわからない思わせぶりな台詞が多いのは相変わらずだけども、前作で引っかかった点、例えば機械たちの束縛から逃れるための戦いをしているのに、「予言」の解放と救世主を無条件に信じる(ある意味服従している)という矛盾、どうしてネオにそういう特別な力がやどったのか、なんで人間なんかのをエネルギー供給源にするのか、投げっぱなしになると思ったこれらの点が、きちんと組み込まれて一策目で見ていたマトリックスの世界観が再度構成しなおされる。そのための説明の台詞が終盤に多くなったのはご愛嬌だけども……あと、まだストーリーが半ばなので、作品のきちんとした評価は11月公開のレボリューションを見るまでは出来ない。
 いまのところ、もはや「エージェント」でなくなり、独自の進化をとげているスミスの役どころが不明だけども、第二部と第三部は前編後編的なつながり方なので、多分第三部の展開において重要になるのだと思う。
 ところで、エージェント・スミスってなんで生き返ったんかなぁ。まあ、いいんですが。
 この分なら三作目「マトリックス・レボリューションズ」も期待出来そうとは思わせてくれた。
 ところで、冒頭の方に出てくる「オシリス号云々」は アニマトリックス の「THE LAST FLIGHT OF THE OSIRIS」のオシリス号のことで、ザイオンに帰還したネオに慕ってついてくる少年は同じくアニマトリックスのKID'S STORYに出てくる。見なきゃいけないってことはないだろうけど、知らないと違和感はあるかも。まあ、多分マトリックス見に行く人はほとんどアニマトリックス見てないだろうなぁ。
 帰りがけに「コミックフラッパー」、 「俺フェチ」二巻 (桑原ひひひ)、「 マルドゥック・スクランブル 」(冲方丁)を買って来る。「俺フェチ」は、一巻は友人の友人と言うことでご祝儀でしたが、二巻は気に入ったから買っただけで、別にご祝儀じゃありませんので。「蒼いくちづけ」をこないだ読み終わり、今、「 ドグマ・マ=グロ 」(梶尾真治)を読んでる最中。え〜っと、これって早川書房の「グリフォン」か何かで連載してたのだよなぁ……ほとんど読んでなかったし、ストーリーも頭に入ってないので、丁度良い機会。


2001年06月07日(木) 旧暦 [n年日記]

定義

 SF者の「こんなのSFじゃないね」は、ヘヴィジャンキィがメタアンフェタミンを指して「こんなのヤクのうちに入らない」と言うのと同義である。
 SF者ってのは一種の中毒者なんだから、生暖かい目でさげすみつつ慈愛の視線を送ってやってください。
 先輩のO沼さんが大阪出張帰りに名古屋に寄る。
 「O沼さん」では全然伏せ字になってないけど、まあしかたあるまい。
 ってわけで名古屋在住K研在籍・出身者で且都合がつく連中で一緒に飲み。ちなみにこの「K研」ってのは別に伏せ字じゃないんでそこんとこヨロシク。
 脳神経関係の雑多な話題からリンかけ2のダメさ加減まで、幅広い話題で盛り上がる。今の研究室だとなかなかこういう話できないのよね。悪いことではないのだけど。
 ストレスとか欲求不満ではないけど、普段ため込んでた何かを爆発。ふう、すっきりした。
  悪徳商法マニアックス で、 @JOB とかいう、SOHO斡旋事業の会社の話が盛り上がってったらしい。何時の間に。ここんとこ、あまり見に行ってなかったのでそんな楽しげなことになってるとは気付かなかった。
 致命的だったのは、「@JOBの業務ってちゃんとやってるの? 登録料だけ取ってドロン、ってパターンじゃないの?」という疑問の声に対して上がった二十件ばかりの「ちゃんと報酬が振り込まれましたよ」という@JOBユーザーと思しき書き込み、その殆どが実は一人の人間がアカウントを使い分けて投稿してたことを、管理者に暴露されたことだろう。そんなおいしい場面に居合わせなかったのは痛恨の極みである。
 一応どうしてそれがわかったのか伏せられてはいるが、大体想像がつく辺り、相手もかなりのお間抜けだったと言わざるを得ない。ログで件の報告を見ると、殆ど文面が一緒だからそれだけでも十分疑われるっつーのに。
#類似の詐欺を行う時に参考にされて対策されたらかなわんので手段のあらましは伏せておくが、大体わかるっしょ?
 @JOBの業務のキズが浮き彫りになったとか、そういうワケではないのだが(件の書き込み者が@JOB関係者か、ただの愉快犯かも不明である)、これで流れは一気にアンチ@JOBに。戦とは生き物だと言う言葉はつくづく本当だと感じる。
 現在は@JOB登録者の事後処理報告や、@JOBの対応をワッチしてる段階なので、あまり面白くない。やはり喧嘩の醍醐味は臨場感だよなぁ。うむむ。
 冗談はさておいても、そういったものにつけ込まれない為には心構えと、そういった手口を知る事は非常に重要である。そして不審の点あらば躊躇せずに問いただす。善人の顔をして擦り寄ってくる悪人などいくらでもいるのだ。
 世の中、旨い話は疑ってかかれという教訓。とっぴんぱらりんのぷう。