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2006年03月11日() 旧暦 [n年日記]

[その他] まじってるまじってる

  ゲド戦記予告 。テナーとテルーって……4巻がまじってるのか。まあ、「竜と人は同じだった」ってあるからテルーが出てくるのとか、結末とか考えるとテナーが出るのも収まりが良くなりますが。でも、テルーって犯された挙句に火の中に投げ込まれた過去とか、出さないよなぁ。テルーの性格自体違ってるみたいだし。
 映像自体の感想は、いかにもジブリなんだけど、確かにちょっと違う感じもする。どこが、と言われると、ちょっと困るんだけど……ジブリっぽくなさってより、宮崎駿っぽくなさって言った方が正しいのかな?

  これが実銃だ!? FLASHゲームサイト 。実銃射撃のレポートとしてのFLASH GAME。体験した反動(跳ね上がり)を表現してます。FLASHはこういう使い方もあったのか。

[アニメ] 練馬大根ブラザーズ#9とかしまし#9と死神のバラッド。#2

  練馬大根ブラザーズ #9「俺のをなべなべおっ立てろ」。今回は某プロ野球オーナー新聞社の社主がモデル。丸わかりだっての!(笑) そのオーナーがドームを立てやるからと、ヒデキの大根畑を巻き上げようとする。そのヒデキの目を覚まさせるために今回はヒデキ抜き+キリカが助っ人に。う〜ん、でもいまいちぱっとしなかったかな。ヒデキの夢である「ドームでコンサート」をめぐってNDBの存在価値が問われるかと思ったけども、そういう方向には行かず投げっぱなしになりそうだし……まあ、投げっぱなしでもいいんですが。

  かしまし #9「この願いはかないますか?」。人間関係が安定期に入ると、ドラマの躍動感はなくなるなぁ……やす菜もとまりも(都合の)「いい人」に無難に落ち着いてしまって、エゴがあまり出てこない……とまりが浴衣がなく右往左往するのも、お定まりの展開の内だったし。こちらも今回そこそこは楽しいけど、そこそこ以上ではない。

  しにがみのバラッド。 #2「さかなのころ」。作品単体で語るべきかもしれんが、スタッフとキャストの多くが重なってるので、どうしても「絶対少年」と比較してしまう。「絶対少年」も淡々とした展開だったけど、そこに込められた情報量の多さが水面下のドラマ性を構築していた。演出とかはちゃんとやってるのだけど、そこらへんの「ドラマを構築するための情報」の欠如、あるいはそれを読み取らせる演出が不足してる。まあ、だらだらと見れないことはないんだけど。
 あと、邪道な見方ではあるんだけど、やっぱり絶対少年のキャストのイメージが強すぎるんで声を聞いてるとニヤニヤしっぱなしになってしまう。

[マンガ] まあ、どうでもいいことなんですが

  コミックREX に連載している、「CYNTHIA_THE_MISSION/高遠るい」見て、あまりに板垣恵介なんでワロタ……んですよ、最初は。いや、ギャグでやってると思ったんで。でも見ると、多分ギャグのつもりじゃないんだよなぁ……ちと反応に困るぞ、これは。


2006年03月12日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ボウケンジャー#4とカブト#7

  ボウケンジャー #4「失われたビークル」。ロボオプションのドリル登場。仲間を守れなかったレッドの過去と絡め、強力なドリルオプション登場の回としては印象付けに成功しているか。地底に閉じ込められた仲間を、危険なプレシャスごとの爆破をあっさりと命じるサージェス財団が案外と黒い。ミスターボイスも、普段はとぼけていながら平然とこういう指令を下すのだものなぁ。
 番組最後の歴代戦隊紹介は「ゴレンジャー」。菜月がカレーを食っていたのは、キレンジャーの好物がカレーだったから。いまどき戦隊もののイエローがカレーが好きってのもないが。

  仮面ライダーカブト #7。第二のライダー、ザビー登場。当面組織でワームに対するZECTと一匹狼、というか唯我独尊な天道の間でのいざこざで行くのだろう。第二のライダーはZECTの精鋭部隊を率いるエリート。「完全調和」を口にし、集団の規律を重んじる。ラストで早速天道と敵対か。
 いや、でも、いろいろありえへんだろ。新郎新婦を狙うから新郎新婦に変装だとか、部下に手料理の麻婆豆腐を振舞おうだとか……一丁じゃあの人数には足りんだろうに。(そういう問題ではない?)
 個人的には まかない には中華風冷奴を載せて欲しかったが。中華山椒(花椒)って普通のスーパーじゃ売ってないんだよなぁ。中華食材の店にでも行かないと。

[アニメ] エウレカセブン#46とゾイドG#48

  エウレカセブン #46「プラネット・ロック」。レントンが腕の怪我が元で高熱を出し、折りしも運悪く暴風雨が島を襲う。だが、レントンを看病するエウレカにもさらに異変が……
 まあ、明らかに間延びしてますわな。つか、エウレカ、どんどん姿が変わってってますな。ここんところ「私は人間じゃないから」の繰り返しで、根本的解決への方向に全然向かってない気もする。けど、ユルゲンス艦長たちの覚悟とかは結構いかしてた。「いつか、この選択を悔やみ、私を恨むだろう!」ってのは、多分そうだろうな。
 償い代わりに殴られっぱなしのホランドは、多分間違ってると思う。「命を削って贖罪してる」ことが免罪符になるのではなく、死んでたのはホランドの方だったのかもしれないのだから。また、いったん結んだら過去に何があっても飲み込まねばならないのが休戦でもある。
 それなりにラストに向けてステップは踏んでいると思えるのに、イマイチ燃え上がらないのはなぜなんだろう? しかし、最後にレントンの姉が出てきたのはそれなりに驚いた。そういえば、レントンもいつの間にか「姉さん」のモノローグを言わなくなっていたわけだが。いったい、どうやって「ゾーン」にやってきたんだろう?

  ゾイドG #48「神の雷」。ザイリンからの手紙により機械兵の秘密を知った、ディガルド討伐軍の捕虜となっていたボラー司令。打倒ジーンの為に討伐軍への協力を決意する。討伐軍側はディガルド軍との協力を渋るものもいる中、ルージは皆を「ジーンを倒すことこそが平和につながる」と説得、機械兵の工場を大陸中に中継し、機械兵の真実をディガルド軍に伝えようとする。しかし、最初に占拠した工場はゲオルグの率いる部隊により捕虜ごと殲滅。ザイリンの協力を得て新たな工場を占拠し、ついに全土への中継を行う。しかし、そこへもゲオルグたちが襲ってくる……
 人々が志をひとつにし、ジーン打倒の為に団結していく。さすがにフェルミは仲間になるようなことはないみたいだけど、ジーンが自らの野望の為に人々を犠牲にするのみだと知ったボラー司令も、その友情が偽りと知り、また友を犠牲にさせられたザイリンも、故郷を失ったプロメたちも。特にザイリンに対しては、ルージも協力の必要性は説いても故郷崩壊の原因なだけにわだかまりを捨てきれない。しかし、命を捨てて贖罪をしようとするザイリンに、ルージもすべてを許す。
 プロメ部長に対してはルージの人たらし能力全開(笑)。単にこの人がショタ趣味だったって可能性もないではないですが。(ないって)
 だがそんな熱い展開もつかの間、バリヤーを装備したゲオルグのバイオトリケラに苦戦、ラ・カンは命がけでバリヤーの内側に潜り込み、バイオトリケラを仕留める。そのラ・カンも、ジーン操るバイオティラノの「神の雷」により、まさかの殉職。全土に真実を知らせるのと引き換えにした犠牲はとてつもなく大きなものになってしまった。ここら辺、作画も気合が入っていて力を入れていたことがわかる。
 おそらくラ・カンもルージを後継者にするつもりで、またその役目を立派に果たすと確信したからこそ自らの身を盾にして仲間を守ったのであろうことを考えると、ルージが名実ともに中心となり、ディガルド、というよりジーンとの最後の戦いに挑むのだろう。
 ちっぽけな村の少年が、ただ自分の村を救うためだけに村を出た話が、大きく広がったものだと感心する。


2006年03月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 雪が降った

 昼過ぎ、ふと窓の外を見るともやがかかったように白くなっていたので「ガスでも出たか?」とよく目を凝らすと、ガスではなく雪。しかも吹雪いてる。おいおい、今三月も中旬だよ……

  フンボルトペンギン絶滅危機、「本家」チリから繁殖研修朝日 )。これについては日本の管理技術がそんなに優れていたと知らなかったのでびっくり。日本全国では動物園で飼育されているのは1500匹で、これは世界でも群を抜いて多いとか。これまたびっくり。動物園といえば、ペンギンは欠かせないものなぁ。

  朝日新聞の?変? 「メールチェック」で記者たちが大ブーイングサンデー毎日 )。昨年のNHKの番組改編疑惑騒動(ってより、現状では「番組改変疑惑記事」捏造疑惑、と言った方が近い)などの諸々の顛末についての記事。取材資料流出について、社内のメールに監視機構を敷いたり、実は記事を書いた本田記者を読者サービス部門に異動させていたことを、この記事で初めて知った。メール監視についてはジャーナリズムとの絡みでこちらには簡単に言及することができないが(毎日の記事ではむしろそこを重点的に批難してるけど)、本田記者の異動については、これっておそらく懲罰人事だよなぁ……その行動の是非はともかく、精力的に動いていた記者ならばなおのこと懲罰となる。毎日の「古き良きジャーナリズム理想論」的なものにも素直には賛同できないが、「何故いけなかったのか」をいい加減にしたままミスを場当たり的に処罰するんでは、ダメになっていく一方だと思う。

  さつき氏に惜敗の城内氏、今でも草の根日刊スポーツ )。地元の知人に話を聞くと、結構いい仕事されてたらしいんですが、先の選挙では「郵政民営化に賛成か反対か」という単純な争点に落とし込まれ、様々なディスアドバンテージを課せられて落選。それでもこれだけの接戦だったので、元々地元での支持は高かったのだと思います。対立候補だった片山氏が、どうもあまりに官僚的で手腕も人間的魅力もぱっとしないので、頑張って欲しいところです。

  「岩国の意思聞いて」反対派喜び 容認派「今後も活動」朝日 )。岩国の米空母間艦載機移転についての住民投票。朝日新聞記事なので表現にややフィルターはかかってますが、まあ、力を入れてる記事ではあるようです。容認派の意見や懸念も載せているし。
 これ自体は難しい話なんですけどね。政治的な話をすれば、容認派の言うことが合理的。でも、それでは済まないのが人情。ただ、基地容認に代わる振興策については不透明なようでもありますが。
 岩国市長である 井原勝介氏のサイト を見てみると、これにより基地撤退を求めるというより、これを材料として地元の基地負担軽減の交渉材料としたいように見える。その交渉についてはどうなるかわからないのでなんとも言えないが(市町村合併により井原市長は19日でその職を退くみたいだし)、基地を完全に撤退させては地元が成り立たない、という意識はある模様。主張を読んでいればそのへんのところはわかるはずだとは思うが(単に実現不能という批難をかわすための表現かもしれないが)、反対派がどういう活動をしたかにもよってくるなぁ。もし「住民投票で国の決定を撤回できる」という幻想を植え付けてしまったのであれば、今後反対派側でいろいろ紛糾するのではないかという懸念もある。情緒的主張は直感的支持を受けやすいが、客観性を欠いている場合は現実との乖離が起こりやすい。
 あと気になったところとしては、具体的に個人名が挙がると検索程度はしてみたくなるのが人情。「岩国市民の会」の発起人の一人である「河本かおる」さんは、どうも以前に「女性ネット21」のいわくに代表だったようで元々市民活動に参加しており、活動の経緯については「なにもないところから始めた」ということではなさそうです。「ふつうのおばちゃん」と言っていいかは微妙なところ。

  上手なウソのつき方教えます!日経BP )。ウソも方便とは言うけど、詐欺的なウソを奨励しているわけではなく、人間関係上有効なウソの吐き方、危険なウソの見分け方を示唆している面白い特集記事。最後の “落としのプロ”のワザ を見ると、「ウソとは結局吐くのも見破るのも人間力だ」という感じか。


2006年03月14日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 夜更かし

 さて、寝よう、と思ったところでうっかり友人と長話。結論の出ない駄弁りと言えばそれまでだけど、少なくとも自分の本性(ほんせい)を再確認するいい機会にはなった。

  希少中古楽器など「PSEマーク」なしでも販売可能に読売 )。かなり遅ればせながら、というところか。これでも十分ではないだろうが、何も対応がないよりはマシ。経産省も中古業界に対するPSE法の周知不徹底を認めたことでもあるし、きちんと対応して欲しい。
 セガのゲーム機? いや、個人的にはどーでも……

  中国首相、対日対話の継続を強調・靖国参拝は改めて批判日経 )、 日中悪化「日本に原因」 中国・全人代閉幕産経 )。全人代がらみは産経がわりと熱を入れて(いつもの調子で)報道してるみたいなんですが、各々、スタンスの違いが表れてますわな(どっちがいいとか悪いとかは言ってないですよ)。日本としては多分、「中国はとんでもない国だ」という態度も「中国の言うことは尤もだ」という態度も最適なものではないのは確かなのだろうが、どうにも中国のスタンスのあれこれというのがよくわからない。もっぱら指導部や政府の内部構造への無知に起因するものではあるのだけど、どうも中国関連はそのせいで面白い情報をいろいろ取りこぼしてる気がする。
P.S.NHK見たら中国の放送局ばりに中国の肩持った報道してたわけですが、あんまり対立煽ると中国側もありがたくないんじゃないかなぁ。

[アニメ] マイメロ#50とよみ空#10とタクロア#10

 全部略称か。
  おねがいマイメロディ #50「センパイを救えたらイイナ!」。ついに黒音符が百個集まり、柊の奏でるダークパワーの曲で世界中が大混乱に。柊の目をさまさせようと歌たちは柊が演奏をするテレビ塔に向かうが……
 ダークパワーの影響での混乱の描写が……クロミに過去黒魔法をかけられたものはその姿になってしまい、冗談みたいで笑っちゃうけど確かにこうなったら世界は終わりだというカオス状態(笑)。でもクロミの活動範囲って主に夢が丘だから、そこらへん局地的? 二回以上黒魔法をかけられたのはどうなるんだろうと思ってたが、どうも最後にかけられた黒魔法の時の姿になるらしい。それにしても自分ひとりで完結してる奴はいいが、他人の姿まで変える奴が迷惑千万だなぁ、ってえかこんなにいたのか。そこへ人間の「夢」がなくなって砂漠化してしまったマリーランドからの避難民も大量避難して、ますます収集が……
 図らずも騒ぎの原因になってしまったクロミは、「アタイの柊さまが世界を破滅させるなんてするはずない!」と柊のいるテレビ塔へ。そこで歌と鉢合わせるが、お互いわだかまりをぶつけあいながらも、柊のために一致団結する。ダークパワーのせいで柊に近づくことすら出来ない歌は、クロミに頼んで自分に黒魔法をかけさせることで、柊がどうしてこうなってしまったのか知ろうとする。夢がないという柊の心の中で、歌は柊との思い出を解放する。「自分のことなんて柊の中にはない」としょげていたクロミだが、思い出の中には人間になったときのクロミや、ぬいぐるみのクロミの姿も。思い出を取り戻したことで柊は正気付き、歌から百個目のピンク音符が。と思ったのもつかの間、ダークパワーの放つ電撃で歌とマイメロは塔からおっこちて地面へ……
 いやぁ、カオスっぷりも畳み掛けるような展開も、ずっと報われなかったクロミの想いの、ある意味成就も、スタッフもいつも以上に力入れて盛り上げてますわ。初回見たときはぬるい女児番組と見誤ったなぁ。

  よみがえる空 #10「パーティ」。実質次回以降の展開の承前で、事件が起こるまでのインターミッション的な感じ。東京にいる一宏の恋人・めぐみは本が好きで出版社に就職したが、好きなだけではやっていけない現実を突きつけられる。一方一宏は本郷三佐の家に食事に招かれ、家庭人としての本郷の顔を見るが、同時に家族を持つ事で起こる迷いや、「正解があるとは限らない」という救助の仕事に面する葛藤を見ることになる。
 「少年の旅路」で一宏が成長したことになってるらしいが、この辺が描写不足で、言葉で説明されただけの感が残る。今回の話の構成についても統一感のある広がりが感じられず、畳み掛けるような収束のカタルシスはあまり期待できないかも。しかし、仕事に向かったときの意気込みと空回り、正解のない暗中の不安とかは、ちょっと個人的に感じたところがある。
 最後に雪山登山中のパーティで事故が起こり、吹雪の中で怪我人が出ることに。この救助劇が最終エピソードになるのだろう。

  タクティカル・ロア #10「ボトムライン」。民間護衛艦としては予期していなかった「潜水艦」という敵(まあ、海賊が潜水艦使うとはちょっと考えないよなぁ)に翻弄されるパスカルメイジ。ただでも漂介とのことで苛立つ七波は頭に血が上り適切な指示を下すことが出来ない。それを叱りつけたのは副官のターニャだった。
 眼鏡副官いいよ眼鏡副官。クルーの経験より教科書に頼ろうとしていた泣き虫艦長を一喝。これにより即時撃破は免れる。敵を甘く見ていた洋衛軍のツケを負わされた形のパスカルメイジだが、対潜武装もない中で善戦、一時は逆転か、と思われたが、相手はそれほど甘くなく、事前に仕掛けられてた高速魚雷で右舷船底が大破。艦は自力航行不能、ちょうどそこで作業をしていたダメコン(ダメージコントロール)E班も犠牲に……
 さんごの友人のダメコン班員、死亡フラグが立ちまくってるなぁ、と思ったけど、やっぱりの展開。予測はしていても、結構来ますな。戦闘も最初の方で懸念した「マヌケなアヒル」相手のものではなく、一進一退の攻防を演出してる(実際に沿ってるかは、この場合はあまり重要ではない)。尺が1クールなので、伏線を回収しないままとか投げ出して終わり、とかでなければ、まあそこそこのラストは期待できそう。

 ついでに 徹之進 #9。なんだか妙に独自の世界を築きつつある気が。セト様はどんどん愉快犯になってくし、「彩!」「サル?」はくだらなくてなかなか良かった。


2006年03月15日(水) 旧暦 [n年日記]

[マンガ][その他] 塩田館長萌え

 先週から週刊サンデーで始まった「BUSHIN-武心」、第一話最後のコマでで主人公が車に撥ねられた! と思ったら、今週受身でかわしてました。おいおい……
 多分合気道の塩田剛三氏(刃牙の「渋川剛気」の元ネタ)の逸話だったかが元ネタだと思うけど、子供にやらせるのは無茶ではないかと……インパクトはそれなりにありましたが。

  『ホテル・ルワンダ』を非政治的ベクトルから見ると「デュベ萌え」になるのだった愛・蔵太の気ままな日記 さん)の そういう意味で、日本人の原体験(父母や祖父母から語り継がれている擬似体験)としては、「終戦後の満州や朝鮮で起きたこと」みたいなものが、この映画で語られていることに近いのかなぁ、と思いました。というくだりを見て、幼少時に満州から引き上げて来た人の話を思い出した。まだ「ホテル・ルワンダ」は見てないのだけど、関東大震災の朝鮮人虐殺よりかは、こちらの方が事例としては近そうである。当時その人は七歳くらいだったのだけど、金目の物はソ連兵に奪われたり、年頃の女性は見つかると連れて行かれて帰ってこなかったり、という、体験記では良く聞く話も、実体験として聞いた(ちなみに引き上げまでかくまってくれたのは父親と付き合いのあった地元の人だそうな)。
 「だから××人は野蛮だ」という結論を引き出すことも不可能ではないが、戦争の悲惨さを訴えるなら「日本が被害者の事例」であっても悪いわけではないと思う。「日本だって被害者だった」という言い訳に使われるとかなんとかあるのだろうが、「負けた戦争は最も悲惨だ」というのは十分抑止力になると思うのだが。

  「少年は重い刑に」が25% 最高裁司法研修所が調査Y!hl )。凶悪な少年犯罪が増加してるかのような報道の影響だろうなぁ、とか思う。実際に軽くするか重くするかは、どっちがいいかはようわかりません。

  千鳥ヶ淵に赤いビル、これがイタリア感覚?読売 )。記事に写真がありますが、たしかにこりゃ目立つし浮いてる。「漆器の赤」ということだけど、う〜ん、これはちと……特に皇居周辺は緑が多いだけになぁ……事前協議の不足にも思えるが、それでも千代田区は事前協議でもっと鮮やかな赤だったのを変更してもらったそうで……元のはどんなだったんだ?

  Camelot Galway公式サイト 。350年前のゴールウェイを舞台にしたADVだそうで。プレイしながらアイルランド古語(の単語)が学べるそうな。まあ、キャラクターはいかにも独特ですが……

[アニメ] ノエイン#22

  ノエイン #22「ミライへ・・・」。何故か龍のトルクによりハルカの家がシャングリラに転移させられてしまう。ただ家に帰りたかっただけのハルカは自分のしたことに戸惑い、元に戻そうとするが何故か龍のトルクは発動しない。そんなハルカにノエインはすべての時空には不幸しかないと言い、ハルカの友人たちの未来を見せる。そこでは高校生になったイサミは保護者だった祖母が死んだことで兄弟がバラバラに。別の高校に進学したミホは友達が出来ず、いじめを受けていた。サッカーを続けていたアイは荒れる一方のイサミを心配するが、声は届かない。そのアイも、左足を切断しなければ命に関わると宣告される。「未来には不幸しかない」というノエインの言葉に、絶望し絶叫するハルカ。そのハルカの助けを求める心の声を聞いたユウは……
 友人三人の不幸っぷりが欝だ。イサミの兄弟離散を皮切りとして、全員がことごとく絶望的な状況に。自棄になったイサミは荒れて喧嘩の日々。その挙句につまらないことで片目を失ってしまう。イサミを気にかけていたアイは順風な人生を送っているかに見えたが片足を切断しなければならないと告知され、一気に突き落とされる。ミホに至ってはイジメ→引き篭もり→離人症→自殺直前という最悪コンボ、かつてのアホな明るさは影もない。絶望から最悪の道を選ぼうとする三人を、ユウと、アトリが救う。って、アトリ!? なんかアトリがめっさおいしいキャラになってるような……ハルカを助けたいという気持ちがユウをノエインの本拠地に近づかせていることも明らかになり、いよいよユウとカラスが本拠地へ? と思いきや、そう簡単には行かない。絶望の中でも不幸を乗り越えられる可能性を見せた三人と違い、絶望に負けた者がいることが明かされる。それがハルカを失ったシャングリラのユウ=ノエインだった。でも、カラスもハルカを失ったユウなんだよな……それでもカラスはノエインにはならなかったわけで。この辺が最後の鍵?
 現実世界では篠原による実験が刻一刻と近づき、その危険性を内田から知らされた黛の諫言にも耳を貸そうとしない。内田・郡山とコサギ・トビたちは実力行使で実験を止めようとするが、止まるんだろうか? トビの言によれば、ラクリマの歴史より五年ほど早まっているらしい。それも、ラクリマに現実が引き寄せられたことにより因果律の逆転が起こったかららしいのだが……ラクリマでは五年後に臨界事故が起こったということは、ノエインが見せたイサミたちの不幸はラクリマのものだったんだろうか? それともラクリマとシャングリラは事故以降に分岐した?
 次回は家ごと転移させられたイサミ・アイ・ミホを元の時空に戻そうとするらしいが、なんかアトリが家を見送ってるんですが……おいおい、まだおいしいキャラになるのかよ。
 あと、コサギはイサミの妹じゃないかって噂もあったけど、葬式のシーンを見る限り、髪の色が全然違うよなぁ。


2006年03月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 敬称の問題

 ここを見ている方は感じてるかもしれませんが、ここ、しばしば表現やら構成やらがゆらぎます。「敬称」もそう。敬称をどのようなときにつけてどのようなときにつけないか、これって結構迷いますわな。無難には全部つければいいのだけど、どうもしっくり来ない、で、今朝方基準がピンと閃いたんで以後それでやってみることにしますわ。

  新聞宅配をやめよと?中日 )。なんだか煙に巻くような議論。規制緩和に伴う特殊指定解除により、新聞戸配のシステムが維持できなくなる、という主張のようだが……「現システム」の維持は難しくなるのかもしれないが、「何故それがダメか」という辺りが、結局「新聞の神聖性」という信仰を根拠としているのがなんとも。どうにも胡散臭さの漂う論ではある。抽象的議論のままなので、結局 特殊指定廃止は新聞社の損得といった卑小な議論ではすみません。と否定しても、そういった「卑小な議論」に見えてしまう。 いま、事件事故の被害者を警察が匿名化する傾向に記者らが困っています。というのも、何が困るのかわからない。既得権益を次々と削られてあせっている姿にしか見えないのだが……「本当に必要なものを見抜いて」とその「必要なもの」をぼやかしたまま水を向けるのも、詭弁的理論の常套ではある。
 いずれにしても現状のままの新聞戸配制度は維持が難しいだろうと思うので、その意味では次のシステムがどうなるかは興味深くはある。

[マンガ] リニューアル、だけど……

 週刊チャンピオンで予告どおり佐渡川準「無敵看板娘」が「無敵看板娘N(ナパーム)」としてリニューアル新連載。中心のメインキャラのみそのままに、その他のレギュラー入れ替えで、一応前作との繋がりは考えなくても読める第一話になってる。今夏からアニメが放送との事で、おそらくそれもあってのリニューアルなんだろうけど……う〜ん、なんだろう、この微妙な違和感は。テンション自体はいつもどおりなのだけど、それを無理にいつも以上に盛り上げようとしてるところで、ちょっとしらけた感じがただよってしまう。とはいえ第一話だからという意気込みが空回りしてるだけとも思え、次第にまたなじんでくることを期待したい。
 「人形師いろは」は今回はハッピーエンド? 最後にいろはの姉が登場し、早々に生き人形を作るいろは周りのあれこれが出てくるようで……
 「ガキ警察」終了。アウトローが社会と折り合いをつける姿がひとつのテーマだったのだろうが、どうして雷が「ガキ警察」という枠にこだわるかがイマイチ不鮮明のため、雷の暴れっぷりがイマイチはじけ切れなかったのは残念。
 次回で最終回の「アクメツ」は振り切れっぷりを維持したままラス1。アクメツの文字通り命である「クローンプラント」を敢えて破壊し、悪に屈することをあくまで拒む。当初引っかかったアクメツの不死性や裁きの妥当性への疑問がきちんと織り込まれてもいるので、悪人が死ぬことへの暗い快感とセットになった背徳感や釈然としなさのガス抜きもされてる。「この国は本当に変わるのか」あるいは「変わるとしたらどう変わるのか」を最終回に期待。
P.S.まあ、言うほどのことはないけど、アクメツの「ファイナルアンサー」の前口上で「戦後日本は……」と言ってるけど、別に戦後日本に限定できる話じゃないんだけどなぁ。物語の最終的な敵が戦後に構築された政府の暗部なので、わざとそう言わせたのかもしれない。

[その他] 買ったもの

 ・ 小指の先の天使/神林長平
 ・ ノエイン もうひとりの君へ(1)/浅川美也
 ・ 蒼のサンクトゥス(3)/やまむらはじめ

 それと、レンタルビデオの放出品のイースト・ミーツ・ウェスト。


2006年03月18日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] かしまし#10と練馬大根#10

  かしまし #10「小さな嵐」。とまりとやす菜、どちらも選べないはずむに、二人は相手を出し抜かないという休戦協定を結ぶ。しかし男性に近づかれてパニックに落ち入ったやす菜を落ち着かせるため、はずむが抱きしめているところを目撃してしまったとまりは……
 やっぱ二人のエゴがむき出しになった方が面白いなぁ。一方はずむは完全に舞台装置。二人を揺れ動かすためだけの存在だろう。この二人のエゴが今後も上手く出せれば面白いのだけど、きれいにまとめようとしたらかえって興ざめになる。難しいなぁ。

  練馬大根ブラザーズ #10「俺のバッドをスリスリらー♪」。ヒデキがいなくなった大根畑。イチローはさびしそうだがマコはヒデキがいないことよりもむしろ落ち込んでいるイチローを励まそうと、何故か整形手術を受けに行く。ところが病院で世界的スターのユーケルと出くわし、マコは彼のネリマーランドの構想に乗っかろうと大根畑買収の手伝いを……
 投げっぱなしじゃなくちゃんと前回とつながってたよ! 投げっぱなしになりそうなんて先週言って、スタッフの方々すいません。どうも先週匂わせていたようにドナベやユーケルの背後には黒幕がいるらしく、最終回に向けての一連の展開ということになるのか。ドナベと手を組むヒデキに、ユーケルと手を組んでしまったマコ、あくまで「三人で建てるコンサートドーム」の夢を見るイチローと、三人は袂をわかってしまう。ライオンの金バッジって、なんのパロなんだろう?
 整形してるダンススターであるユーケル・ハクションは、ご想像のとおりあの人。なんでレンタル屋の出した武器が青いパイかと思ったら……レンタル屋の親父というと、今回は「レンタルプリーズ」に親父も参加。ノリは良かったなぁ……

[アニメ] 徹之進#10

  それゆけ徹之進 #10「てつのしんアキバに行く」。福岡にあるお屋敷から優秀なメイド頭のお滝が上京。犬山家のドジメイド、ハナは自分のドジ加減に愛想をつかされ、その替わりにお滝が呼ばれたのだと思って家出してしまう。ところがその服装から間違えられて秋葉原のメイドカフェで働き出すと、そのドジ振りから逆に人気者になってしまう……と、まあ相変わらず「オタクをバカにしてるんかい(笑)」って感じの内容ですが、そこらへんは作風らしく、ソフトな内容。記号的な扱いはしているが、オタク界隈の外の人が作ったもののように変にオサレだったり狙いすぎてたり逆に悪意を伴った描かれ方ではない。
 ライバルの黒金家はいつもどおりそれに便乗して一儲けたくらむのだけど、黒金家対犬楽園の犬たちではなく、あくまでハナの環境を揺らがせるための演出。ドジが減ってライバル店にもお客を取られたハナは、また自分が必要とされなくなるのかと焦ってわざとドジをしてしまう。そしてそれを見られたルミちゃんに……現実にはやる気だけでなく結果がともなわないと大変だけどね〜。
 作中のフィギュア作家アキバ・ケイのメイドフィギュアの原点は、非常に正しい(笑)。ただし、お滝さんはメイドでなく家政婦(ハウスキーパー)じゃないかと思うけど。あと、第一話とか回想シーンでも語られてたけど、福岡のお屋敷では使用人はみんな和装では……?

[アニメ] しにがみのバラッド。#3

  しにがみのバラッド。 #3「ひかりのかなた。」。亡くなったロープレ好きの祖父の残した地図に従い、夏季補習をサボって祖父の出身の村へ向かおうとするカンタロー。ところが彼をつれもどそうと、委員長のトマトまでついてきてしまう。
 主人公とヒロインの声が絶対少年の歩と美紀だ(笑)。田舎はまるっきり田菜だし。それだけで純粋に見れないのに、さらにフェチ演出爆発。カメラワークだけでいやらしさを表現できるとは、やっぱこの監督はエロイなぁ(誉めてます)。
 が、同時に演出が明らかに話の内容に勝ちすぎてしまっている。話に演出に練りこめるほどの情報量がないので、雰囲気映像的になってしまっている。やっぱ絶対少年はすごかったや、という結論になってしまい、ちょっとつまらない。


2006年03月19日() 旧暦 [n年日記]

[その他] とても風が強い日

 春一番、ってやつですかね。しかしその割にはちょっと肌寒かった。風が強いって言っても静岡遠州地方の冬って毎日こんな感じだから、特にどうとは思わないしなぁ……

[アニメ] エウレカセブン#47とゾイドG#49とマイメロ#51

  エウレカセブン #47「アクペリエンス・4」。ゾーンの中で姉を見たレントン。そこからレントンはスカブ・コーラルとこの惑星の真実を知らされる。
 設定のパーツパーツはいいんだけど、つなぎ方がとてもぎこちないってのは免れ得ないなぁ。レントンたちの惑星は実は地球そのもので、一万年前スカブ・コーラルが飛来し、すべてを吸収・同化する本能ゆえに地球はスカブ・コーラルに覆われてしまっていた。宇宙へと逃げた人類はやがて戻って来、そこを新天地として新たに文明を築いていた、ってことか。「ここが地球だってことは知ってるでしょう?」って、はっきりはわからんかったよ。アニメ向けの設定ではない、と言ってしまえばそれまでだけど、それ以前に見せ方がまずかった気が。
 ともかく、この惑星はスカブに乗っ取られた地球で、スカブは一度人類を滅ぼしかけたが、今度は対話を望んでいる。しかしそのバックグラウンドとして知的生命体が過密になると時空が裂ける「クダンの限界」が起こるため、スカブはその大部分を自ら眠りに陥らせている。その上あまりに異なる知性である人類に対して、理解するためのツールとしてサクヤやエウレカのような人型コーラリアンしかない。しかし、デューイたち人類の一部はスカブ自体が人類への脅威と見て、その中枢クラスタを破壊しようとしており、そうすれば休眠していたスカブ・コーラルが一斉に目覚め、クダンの限界が起こる。スカブの中枢クラスタはそうなる前に人類を同化することで防ごうとしていた、ってことか。レントンたちがその両方を防ぐために残り三話が使われるのだろうな。
 そして最後の最後にスカブの中のデータの人としてアドロック・サーストンも現れたってことは、恐らく「アクペリエンス」も「セブンスウェル」も、人類を取り込む現象だったってことか。

  ゾイドG #49「決戦」。ラ・カンを失ったディガルド討伐軍だが、悲しみに暮れる暇もなく、「ジーン討伐軍」と名を改め、ルージを中心にジーン包囲網を敷いていく。対するジーンは「神の雷」を装備したバイオティラノを中心に、討伐軍の拠点であるトラフへ侵攻していた。ルージたちは最後の決戦のため、ジーンを迎え撃つ。
 ラ・カンの意思を引き継ぎ、ルージが討伐軍の総司令に。ルージを支持する者も多い中、まだ若いルージに不安を抱く者も少なくない。ルージはそんな中でラ・カンを失った悲しみを押し隠し、全軍の士気を鼓舞する。
 そしてついに最終決戦。戦法としてはこれ以上なく単純な力のぶつかり合いなのだけど、「あとはジーンを倒すだけ」というのはわかりやすい。前回消息が不明になっていたザイリンもゼ・ルフトまで逃げ延び、無事治療を受けていた。って、会話の様子からすると、ひょっとして他に治療を受けているのは……その解放されたゼ・ルフトではかつてルージと同じ収容所にいたムサと孫のルネの姿も……
 ラスボスのジーンは街ひとつを滅ぼすことにもいささかの躊躇もない極悪ぶり。わっかりやすいなぁ。そのジーンの軍勢からラプターグイが出てこないことから、おそらくジーンの側にはもはや普通の人間はほとんどいないだろう、と匂わせているのが薄ら寒い。
 エヴォルトにまだ未知の力があることを予感させたまま次回最終回。最終回映像では、バイオプテラの姿も?

  マイメロ #51「タクトがふれたらイイナ!」。ダークパワーの精は目を覚ました柊を乗っ取り、ついに世界中の人々の夢を飲み込み始める。マイメロたちは百個集まったピンク音符の曲と美紀の歌で対抗しようとするが、パワーが強まったメロディタクトが重すぎてマイメロの力ではふれないことが判明する。
 なにこの異様なテンション(笑)。マイメロたちが歌の準備をする一方でクロミとバクは柊を助け出そうとするのだけど、バクVSダークパワー柊がなすびの神様とか出てきて本筋そっちのけでえらいテンションに……
 マイメロ側も美紀の作った電波ソングをみんなで歌おうとするのだけど、肝心のタクトがふれない。そのタクトをふるための方法というのは……って、特訓!? ラスト5分で怒涛の特訓。って、時間早めてるし! 外の時間まで早めちゃってるし! もうなにがなんだか。特訓を終えたマイメロのタクトの一振りは風をも起こす? いや、もうなにがなんだか……


2006年03月20日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] いい加減鬱陶しい

 一昨日に書いた「徹之進」もそうだったけど、まあ昨今「オタク」がいろいろメディアに取り上げられてるわけです。やや微妙な共感を伴った、見世物の対象として。「やや微妙な共感」ってのは、アニメとかマンガとかってのは今の〜40代前半くらいまで、大半は成長過程でその洗礼を受けている。だからアニメやマンガを見ていた、その話題をするから恥ずかしい、というわけでもそれほどなくなっている。その一方でそういったことについて語るとき、「自分は真性のオタクではない」ということを免罪符にもする。オタクを賎民視する風潮はずっと昔からあったし、オタク的なことの多くは敢えて力説するほど一般化できる感覚を強く含むものとは思わない、端的に言えば「そんな御大層な趣味じゃ御座いません」なので、大抵はカチンと来ても流すことにしてるのだけど、昨今のステロタイプの広がりはいい加減うざい。
 「オタクって秋葉原行ってメイド喫茶通って『萌え〜』って言ってるんでしょ?」ってそれどこの電車男? このステロタイプに合致する人もいるかもしれないが、別にそうでなければオタクでないってわけでもなければ、典型的な何かというわけでもない。ドラマとかではわかりやすい記号の寄せ集めとして使用され、それはそれで構わないが、虚構と現実の区別がついてないってのは、それこそ「あなた方オタクですか?」と聞き返したくもなる。
 つまりは、自分のわからない領域について語るときの態度の問題だ。ステロタイプを決め付けで自信満々に語るってのは、要は想像力の不足である。ところが、相手が言い返さないであろう弱者であればその想像力の不足を指摘される心配をしなくてもいい(本当は違うのだけどね)。別に想像力が不足してることを開陳し自分はものをちゃんと考える努力をしてない人間ですと公言しても、それはその人の御勝手だが、人様をそういったマスタベーションの材料にされるのは気分が良いものじゃない。
 こう言うとその人の全部を否定してるみたいに思えるかもしれないが、その人が実際に体験して得た価値観、人生観は否定するような類のものではない。しかし、その価値観・人生観の上から見て見えない領域を、「決めつけ」で語る行為が想像力の欠如であるということだ。想像力ってのは、夢想とかそういう話じゃない。むしろ先読みとか思いやりとか、思考力とか論理力とか推理力とかそういったものの属する領域のものだ。また、自分の価値観や人生観からでは見えない領域を認識できないというのは、結局自分の価値観や人生観の社会的な位置を認識していない、ということでもある。自分こそが「当たり前」と考え、その「当たり前」が何故当たり前か考えるよりも当たり前であるという安心感が欲しいために「当たり前」でないものを探し、見下すことで安定化を図る向きもあるだろう。
 なんか相手が悪意を持ってることを前提のような書き方になってしまったが、無論そうではない。「無知の領域」というのは誰にでもある。しかし「無知の領域」の存在を自覚しているか否か、どの程度自覚してるかがこういう時に露呈するだけだ *1 。それはその人間の立ち居地を露呈するということでもある。ヒトをダシにするにしても、もうちょっとマシなものを露呈するなら慎んで御拝聴もしますが、そんなものまろび出されてもまっとうに反論するのもばかばかしく、人間のアホさを見せ付けられて、気分が悪いだけです。
 ええ、これ、書いてることは全部自分にも跳ね返ってくるんですけどね。自分で言っててアイタタタ。
*1: 実際には完全に自分が無知である領域を把握するのは不可能なのだけど、そういう意識でものを見ると見ないとではまったく異なる。自分が阿呆であることを自覚できるかどうか。

[特撮] ボウケンジャー#5とカブト#8

  ボウケンジャー #5「帝国の真珠」。なんだか能登風ささやきボイスなピンクの当番回。先週のドリルオプションに続いてショベルオプション登場の回でもある。来週は早速両腕をドリルとショベルに換装したダイボウケンが登場するらしいが……ところで封印されるほどの凶悪兵器だってわりにビオパンツァー、トンデモ兵器にしか見えないんですけど……もっと言うと、タクミガミの方が遥かに強そう……そうか、設計者はきっと恥ずかしくて封印したんだ!(違)

  カブト #8。ザビーの装着者である矢車に傾倒し出した加賀美は彼の部隊に一時的に編入させてもらう。そのザビーはあくまでカブト打倒にこだわり、ワームを倒したカブトに戦いを挑む。
 いや、豆腐対決はもうええって(笑)。(やってないけど) 豆腐パーティって、どんなんだか……この番組、基本はやっぱり「警察と探偵」なんだな……ワトソン兼レストレード警部とか等々力警部の役回りが加賀美ってことで。今回は矢車が天道につっかかる展開で、話自体は対して起伏がなかった気が。しかしちゃんと まかない に中華風冷奴は追加されていた……

[マンガ][アニメ][その他] たまには楽しくない話など。

 いや、いきなりこう言うのはなんだ、ってのは自分でも思うんですが、ウルトラジャンプで「NEEDLESS」をわりと前面に押し出してる理由がよくわからない……わからないってより得心行かない、と言うべきか。誌面構成上でこの位置、ってのは、バランスを見るとわからないではないのだけど、作品としてはどうか、ってのは、そんな汎用的なアピールのあるものではないので。
 というわけで失礼ながらそれはさくっと飛ばして、「SBR」がまた面白いことに。いきなり初対面で「今からお前たちを吊るし首にする」なんて言う娘さん、最高じゃありませんか? ジャイロ・ジョニーサイドの話はさておいて、なんとなく富野監督っぽいスティール氏の奥さんが、大統領の陰謀に気付いて夫を守るべく密かに行動開始。こういう力なき者の勇気って、やっぱいいなぁ。まさか大番狂わせでスティール夫人が「背骨」を入手するなんてことになるのか?

 「しにがみのバラッド。」の望月監督云々。原作を知らないので原作からどんな情報が削られてるのか調べようと、とりあえず店頭で立ち読み(買えよ)。う〜ん、まあ、確かにこれは(シリーズの収集のつけ方とか度外視するにしても)、望月監督とは合わないよなぁ。でも、どうして合わないかを上手く表現できない。というところではてなキーワードの 望月智充とは でわかりやすいタームを見つける。
など、オーソドックスなものから一球外した位置に作品を作り込む。
 これ(「しにがみの〜」)、一球外しちゃダメじゃん!!!