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2004年06月01日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 次回DVD化作品

 「江戸プロフェッショナル必殺商売人」ではなく「必殺仕業人」だそうで。キター! 前期必殺では、この辺りは(最終回以外は)未見なので楽しみ。宇崎竜童のナレーション(あんた、この世をどう思う?)に、左遷された主水と以前のチームのようには心を通わせあわない仲間たち(最終回だけでもやいと屋又右衛門の曲者っぷりの演技は秀逸だった)、ひたすら重苦しいシリーズとの評価だけどもだからこそ期待してしまう。
 まったくキングレコードは神だ。

[アニメ][その他] おうまがはっしーるー パカパパン、パカパパン、パカパパン♪

  谷田貝さんの日記5/31 )で、「時代小説が書きたい!」に「映像作品で戦国時代の合戦の考証が一番しっかりしていたのは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! アッパレ戦国大合戦」と書いてあった」とあり、大いに頷く。
 この点は劇場上映時に「あんなリアルな合戦シーン見たことない」と時代劇好きな知人に吹聴しまくってましたので。
 まず、冒頭の合戦シーンがわりあいと牧歌的だったこと。天王山な戦いとかならともかく、日常の小競り合い程度では近くの農民が弁当を持って見物に来ていたという話で、しかもその戦術が、鉄砲→弓→長槍→突撃と、きちんと手順を踏んでおり、なおかつ普通の合戦ものではまったく無視されがちな「投石」もきちんと含まれているという念の入りよう。雑兵は籠を担いで戦場につくまでに石を拾っていたというから、投石も大事な戦術の一部なんである。
 さらに感心したのは、井尻又兵衛が敵地に騎馬で乗り込んだあと、降りて敵と相対したこと。湿地が多く、また馬の体格も必ずしも大きいわけではなかった当時の日本では、基本的に騎馬というのはあくまで移動の手段が主だったはずで、映画でよく出てくるような大規模な騎兵同士のぶつかり合いというのは西洋のものを見すぎた誤謬なんである。武田の騎馬軍団、というのが有名だけども、あれも騎馬による突撃戦法が主体だったわけではない、というのが現在の定説になっていたはず。本当に騎馬による戦法は使われなかったのかというと そうではないという説もある みたいだけど、基本的には大々的に使われてはいなかった。
 まあ、この辺は見てピンと来そうな人にしかそういう勧め方をしてないのだけど。
 え〜っと、 当時に書いた感想 もそこらへんのことにきちんと触れてるな。このアニメ、そういう視点でももっと評価されるべきだと思うのだけどなぁ。と、いうことでひとつ。

[その他] これもまた退屈な日々

 知人のところに最近女性からの間違いメールが立て続けに来、それに返事をしてメル友になったのがいるという。それも複数人。友人一同、声を揃えて「いつ、壷を買わされるのかねえ」。
 うちにもその手のメール結構来るけどさ、少しは疑おうよ。
  放蕩オペラハウス さんとかで「あらわした本性がショック」というので 件のアニメ を見てみたのだけど……なんだ、本性の方が全然いいんじゃん。
  ことのは絵文録 さんの 雑誌の責任はどこまで及ぶのか? 。いや、PC Japan潰すくらいなら、もっと他に問題のある雑誌があるでしょう? ネットラン○ーとかネッ○ランナーとかネット○ンナーとか。いや、真面目な話、この廃刊理由って全然雑誌の問題ではないよな……(=理由になってない)
  英語のフォーラムで「サムライの起源は朝鮮」と書き、合理的に反論されるも、それに合理的な反論ができない人の例 。引用してるのがハングルサイトばっかですから、まあ半島の方なんでしょうな。
 が、そんな半島などよりももっと油断ならないのがその宗主国。 中国、日中境界海域に施設東京新聞 )。こっちの方がよっぽどしたたかで恐ろしい。日本も「コンテンツ大国」とか寝ぼけたこと言ってないで、きちんと確保すべきものはしなくちゃだめなんである。持ってるもの持ってる奴が結局強いんだから。たとえ、虎の威を借りようとも。


2004年06月02日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 迷惑な発言

  著作権法改正――「原案通り可決」の可能性高まるITmedia )。「(CDの輸入が阻害されるような事態は)まず起こらないだろうと申し上げる」そうならないという保証は誰がするのだろう? 法文では明らかにない。五大メジャーレーベルも実は全然保証の言葉など口にしていない(言質取られる下手は打たんわな)。この依田とかいう奴(エイベックス代表)か、文部科学大臣(河村建夫)・文化庁か? 責任の取りきれん発言は迷惑だからしないで欲しい。
 これでコンテンツ大国とか寝言言ってるんだから勘弁して欲しい。お上は海底油田とメタンハイドレートの確保の方に注力してくれ。

[マンガ][その他] 著作権法修正案(予想通り)無事通過

 あ、「無事」ってのは当然嫌味ですんで。
 詳しくは facethemusic さん参照。予想通りとはいえ、ショックはないがあまりのバカバカしさに腹が立つやら悔しいやら。で、怨みごとでも書こうかと思ったが、 今月の「コミック乱」 の「風雲児たち 幕末編」が、なんだかこの状況にいろんな示唆を与えている気がするのでそれを紹介する。
 ペリーが二度目の来日を果たし *1 、日米修好通商条約の折衝中、米国の小笠原諸島領有権を主張しだした。日本が小笠原を発見し、過去殖民を行っていたとする古文書はあったが、国際的に通用する記録を求められる。当然鎖国の日本にそんなものがあるわけもなく、困り果てた幕府を救ったのは、一冊の本だった。これは大学者かつ寛政の三奇人の一人林子平がしたためた書物で、「 三国通覧図説 」という。実は幕府から焚書を食らっていたこの本が、有志の蘭学者の手により海外に渡り、フランスで出版されていた。この蘭学者が前野良沢らと共に「解体新書」を訳出した桂川甫周。そして海外に流出した「三国通覧図説」は日本からの漂流民などの協力により翻訳、パリで出版された。
 皮肉なことに小笠原諸島の領有を救ったのは、幕府が弾劾し、焚書を行った人物と、それをひそかに海外に流出させた人物、そして幕府が帰国を認めなかった漂流民だった。 *2
 この話をどう受け止めるかは、個々におまかせしたいと思う。少なくとも国会議員と官僚全員に、「風雲児たち」を必読書として読ませたいものだ。
*1: 通俗的なイメージでは黒船の襲来に日本国民は一方的に慌てふためいたと思われがちだが、慌てふためいたのは幕府上層部だけで庶民は逆に物見遊山だったし、幕府ですら、お台場砲台を半年で完成(?)させ、逆にペリーの度肝を抜いている。だからこの辺のことを知りたければ読めってば
*2: もう一つ皮肉なことには、実はペリーはこの本の存在を知っていたのみならず、渡日に際し持って来ていた。同じく領有権を主張するイギリスに対しこれを示し、領有を諦めさせていた。知っててすっとぼけていたんである。まあ、国際社会ってのは今も昔もそういうもので

[その他] 小ネタ

 「英霊システムはゾンビ屋れい子のパクリ」というネタを考えたがどうだろう?(どうだろう、って) *3
 「アフタヌーンの時代劇マンガに対する功績」というと、やはり「侍大冒険」ですね?(違 *4
*3: IRCで友人たちに試しに言ったところ、誰もゾンビ屋れい子を知らなかった。ネタはマニア向けに走りすぎてはいけない
*4: アフタヌーン掲載じゃないってば

[その他] 近頃の若いモンは……

  佐世保の女子小学生殺害事件朝日 )だけども、それ自体は大変痛ましい事件で心中お察し申し上げますとしか言えないのだけども、「チャットが凶悪化させた」みたいなマスコミのステロタイプな報道には失笑せざるを得ない。つーか、以前中学生によるバスジャック事件などがあったときにも「若年層の凶悪事件の増加が云々」と報道していたが、実は少年少女の凶悪犯罪というのは別に増えていない。 少年犯罪のデータベース 13歳以下 を見てもらえば一目瞭然である。マスコミはある事実は伏せ、ある事実は報道することで(場合によっては事実の捏造を行うこともあるが、それは置いておく)印象操作をたびたび行う。マスコミは(特にこういう場合)面白おかしいストーリーを作って報道してるにすぎない。これが/.Jあたりだったら、私なら「余計なもの」「荒らし」のモデレートだな、この報道は。
P.S.(6/3追加)人様の悪口だけでは良くないので、建設的な話も。 こちらの記事朝日 )にある、NEC社員によるチャットなどインターネットの注意事項の講習会のボランティアは、私の友人も参加しており、関東だけでなく地方での開催も依頼があれば行っています。連絡窓口はわかりませんが、おそらくNECに問い合わせればわかるんじゃないかと思います。「危険だから」とか「怖いもの」と忌避せず、ナイフや包丁と同じで危険な部分に気をつけて、きちんと使うというのが大事なのではないかと。
(同6/3追加) 谷田貝さんの日記去年の長崎の中学生による幼児誘拐殺害事件時に、1980年前後に起こった少年による殺人事件の報道を調べたあらまし がリンクされていたので追加。当時はかなり論調が違うのがわかる。また80年代か。普通に小学校→中学校とすごしてきたから気づかなかったけど、80年代ってのはこれまで思っていた以上に重大なパラダイムシフトが起きた年代なのかもしれない……う〜ん。


2004年06月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 仕置屋、キター!

 今週の「カオシックルーン」は仕業人だったわけですが、まあそれはさておいて。
 「必殺仕置屋稼業」DVD-BOX(上)、一日遅れでamazonより到着。
 「仕置人」「仕留人」の後に見た当時はぬるいなぁと思っていたのだけど、今見ると十二分に面白い。面白すぎる。
 藤田まこと演じる「中村主水」はもちろん、後の仕事人の「三味線屋の勇次」「組紐屋の竜」の原型とも言うべき、沖雅也演じる幽玄の美を感じさせる殺し屋「市松」に、いい奴なんだけども殺しには罪悪感を覚えてなくて躁鬱の激しい破戒僧「印玄」、守銭奴で口数が多いにも関わらず自分のことは語らない「おこう」など、メインメンバーの魅力他、従来と比べてエンタテイメント性をかなり意識した内容。
 DVDに特典としてビデオで流通した第一話別バージョンの差分まできちんと含まれているのもすごいが、ライナーノートがまた濃い。必殺のシリーズタイトルを後から見たものとして、基本的に主水シリーズと非主水シリーズが交互に放送されているにも関わらず *1 、第六弾「仕置屋」第七弾「仕業人」と、連続で主水のシリーズなのは気になっていた。が、その背景としてその前の第五弾「必殺必中仕事屋稼業」放送途中で、ネット局の変更 *2 により、一時期平均で30%近くあった視聴率が13%にまで落ち込むという事態になり、また、他局で裏稼業を主人公とした類似作品が出回ることで苦戦を強いられ、その対抗策として「仕置屋」「仕業人」が製作された、という記述は「やはり」という感じ。のみならず、そんな状況でどうして陰鬱極まりない「仕業人」が製作されたのかと思ったが、他局の二匹目の泥鰌への山内プロデューサーの対抗心(刀を下げた同心が刀を使わず変な武器で殺しをしたり *3 、正体を隠した奉行がわざわざ顔をさらして殺しをしたり *4 、あまりにいいかげんな裏稼業の描き方への反発を当時のインタビューであらわにしていた *5 )から、エンタテイメント性を意識しながらも裏稼業の美学を追求したのがその結果、と読み取ることができる。
 「仕置屋」は、そういった経緯もあって作品のかもす凄み自体はそれまでの作品から一歩劣るが、後の必殺につながるエンタテイメント性とそれまでの必殺の凄みとの融合が見られて、必殺初心者にもお薦めしたい作品である。
*1: 前期必殺シリーズでこのパターンが破られているのは、あくまでイレギュラーな第九弾「必殺からくり人 血風編」と、第十三弾「必殺からくり人富嶽百景殺し旅」と第十四弾「翔べ!必殺うらごろし」(共に非主水シリーズ)が連続していることくらい
*2: 朝日放送製作だったのだが、放映途中でTBS系列からテレビ朝日系列に移ったため、全国ネットが変わり、放送時間帯まで変更せざるを得なかった。仮面ライダーがテレビ朝日系列からTBS系列になったのもこの事件のため。一部では「腸捻転事件」と呼んでいるらしいが、よく知らない
*3: 「影同心」「影同心II」のことか?
*4: これはよくわからない。「破れ奉行」は仕置屋より後なので違うはずだし
*5: このときの山内Pは立派だった。十年後の当人に見習わせたい


2004年06月05日() 旧暦 [n年日記]

[その他] マーケティング

 「必殺仕置屋稼業」のライナーノートに、ちらとマーケティングのことが書いてあった。マーケティングのユーザー分類は こちら を参照していただくとして、テレビを最もよく見、過分所得の多いF1層をメインターゲットにテレビ番組が作られることが多いことが、時代劇が作られなくなってきたことの一因、だとか。このマーケティングって奴も、なんなんだかなぁ……マーケティングの分類が妥当か否かってのはひとまず置いといて、「お前らはこんな奴だから、これでも満足して食っとけ」と言われてるみたいで、どうにも。また、便利なツールかもしれないが、それに頼るあまり、それに頼りきりになる傾向もある。「期待以上のもの」ってのは、もう作られにくい世の中なのかなぁ。

[必殺] 一筆啓上仕掛が見えた

 「必殺仕置屋稼業」第四話は「一筆啓上仕掛が見えた」。地上げ屋と組んだ瓦版屋のでっちあげで娘が首を括る(この地上げ屋が必殺仕置人第一話と同じく大滝秀治)。マスコミの風評被害を皮肉っている。この手の、世間の批判を上手く組み入れた番組ってのは現在じゃ需要がないのかなぁ。
 それにしても印玄の屋根から突き落とし(「ヤメテトメテ」)は、毎回笑える。

[アニメ] 絢爛舞踏祭とかダフネとかうさぎとか

  絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク 。火星先住移民の村に、「導きの箱」を取りに向かった「夜明けの船」。エノラは先住移民の神秘に触れられると期待に胸躍らせるが、観光地化した先住移民居住地と神秘のかけらもないその生活に落胆する。おまけに闇市で買った宝の地図は偽物。が、グラムが助けた婆さんが実は……宝の地図は(当然)偽物だけども、宝は実在した、というわけで、主人公たちの当面の目的はその宝探しになりそう。海賊らしくなってきた。
  光と水のダフネ 。相変わらずシナリオがテンポ良いです。記録には残っていない「お兄ちゃん」を探すため、再びシベリアを訪れるマイア。月桂樹の下に埋まっているはずのものを、必死に探すのだけども……タイトルのダフネ、って「月桂樹」の方のことか。ギリシャ神話だとばかり思ってた。
  ウォーターシップダウンのうさぎたち 。リーダー格のヘイズルは、救出を約束したプリムローズをウーンドウォート将軍の村から逃がすために、行動を開始するが……え〜、この話の大事なポイントは、「国力が違っても空軍力(カモメのキハール)の有無で対等に渡り合える」ということでしょうか?(絶対違う) しかし、決して易しくないうさぎの生存競争はやっぱ見ごたえがある。
 しかし、今日初めてピグウィグとギロロ伍長の中の人が同じだと気付いた。

[必殺] 一筆啓上幽鬼が見えた

 仕置屋第五話「一筆啓上幽鬼が見えた」。盲目の三味線弾きの娘から、芸者おようの仕置を依頼される。なんでも一番でなくては気がすまないおようは、彼女の姉の三味線の腕を嫉妬し、殺したというのだが……一番であることに固執するおようの異常さを描いておいて、最後にどんでん返し。女の業の恐ろしさを描いた脚本は秀逸。しかし、市松とおようの間に過去なにかあったことを匂わせているが、結局なにがあったんだろう? 殺しをしたのが仲間だという話だったのかしらん?


2004年06月06日() 旧暦 [n年日記]

[必殺] 一筆啓上怨霊が見えた

 仕置屋第六話。井筒屋の主人の一周忌に、幼い一人息子が亡き主人の煙草入れを手に戻ってくる。亡夫の弟との再婚が迫るも *1 、もしや夫は生きているのでは……と、心を揺らせる若後家おそのは、おこうにその調査を頼む。だが、その結果明らかになったのは、義弟に心を寄せ始めていたおそのにはあまりに残酷な現実だった……
 お盆ネタとして中村家のお盆でのドタバタや、いいかげんな印玄の俄か住職っぷり、普段の殺人マシーンぶりとは対照的に亡き養父や手に掛けた人を弔う市松の姿が印象的。また、義姉への恋慕ゆえに道を踏み外した清二郎と、妻と女との間で心を揺らしながら仕置を依頼するおそのの描写がいい。傑作とは言わないが、十分及第点な小粒のエピソード。
*1: 当時は後家がそのまま家督を引き継いだ夫の弟と再婚するのは珍しいことではなかった

[必殺] 一筆啓上邪心が見えた

 仕置屋第七話。江戸市中に金で恨みを晴らす仕置屋の噂が広まり、南町奉行所の鬼同心・堀井は仕置屋捕縛に執念を燃やす。一方、おこうの元には二つの仕置の依頼が届いていた。一つは陰間の夫に見向きもされない大店の妻からの、夫とその愛人の殺害依頼、もう一つは当のその夫からの、妻が入れ揚げている愛人の殺害依頼だった。堀井の追及を恐れて依頼を受け渋る主水だが、結局引き受けることに。しかし、この依頼に同心・堀井が絡み……
 「必殺仕置人」の名エピソード第十一話「流刑のかげに仕掛あり」で、同心も一目置く鬼岡引を演じた名悪役・今井健二が、再び正義感を暴走させた役人・堀井を演じる。アクの強さは鬼岩ほどではないにしろ、二つの矛盾した依頼も絡んで楽しめる一品。定番化しだした印玄の屋根突き落としの際の「ヤメテトメテ」に、「止まって、止まって」も加わって、適度な遊び心も感じられる。おそらくこの辺、役者も面白がってアドリブをしてたんだろうなぁ。でも、特に依頼もなかったのに堀井まで仕置する必要はあったんだろうか? あと、主水が「手柄を立てても報われない」が定番化しだし、ちょっとその辺はナニかも。

[特撮] デカレンとブレイド

  デカレンジャー 。持ち前のおっちょこちょいぶりで失敗をした小梅は、いつもクールで有能な茉莉花にあこがれ、徹頭徹尾、その真似をしだすが……まあ、人間、どんなところにコンプレックスを持つかわかんないね、という話。それだけでなく、エンディングも今回主役だったヒロイン二人のための特別仕立てで、よく出来ている。「頑張ってる」というのは場合によっては侮蔑になってしまうかもしれないけど、スタッフも楽しんで、力いっぱい出しているのが感じられて好感。個人的には「飲んだら乗るな」が笑ったけど。さすが警察。
  ブレイド は、メインライターの今井氏に再びバトンタッチ。魔性のレンゲルに心をとらわれる睦月と、今度は新たに虎太郎に目をつけた上級アンデットたちが絡み出し……伊坂=ピーコックアンデッドに続いて人間に化けられる上級アンデットが登場。カプリコンアンデッドは山羊というよりサルっぽい気も。いや、いいキャラクターしてるんですが。虎太郎が鼻の下を伸ばしてる美人も、どうも只者ではなさそうで。ファイズ的な「敵との係わり合い」が増えていくのだろうか?

[その他] 米でCDの価格が下落傾向?

  米国で音楽CDの価格下落が加速、原因はファイル交換だけではない?InternetWatch ) とても冷静な分析。どうして日本はユーザーを泥棒と見なし、新しい流通経路の萌芽(iTuneとかね。あくまで)を潰し、あるいは徹底無視する真似しか出来ないのだろう? この時代錯誤ぶりはおそらく数年単位でじわじわとあらわれてくるはず。
  レーガン大統領が死去。93歳朝日 )。子供の頃の話だが、姉が父に「世界で一番えらい人って誰?」と聞いたときに「アメリカの大統領」と答えていた。丁度その後くらいに、レーガン大統領が当選していた。だから、強いアメリカ、世界で一番えらい男=レーガンのイメージが強い。個人というより、一つの時代の象徴として、その逝去は感慨深い。ご冥福をお祈りします。


2004年06月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] HDD大クラッシュ

 つってもクラッシュしたのはデータディスクで、回復が完全に不能なデータは置いてなかったので、まあ、まだマシなのだけど。問題はクラッシュの仕方。最初、HDDの要領がプロパティで完全に認識されてなかったのでハードウェア的なものかと思ったが、どうもディスクのデータ構造がかなりやられているらしい。ウィルスでは(多分)ないはずだが、こういう崩れ方は初めてなのでかなり戸惑い気味。データサルベージツールですらお手上げってんだから、どうなってるんだか。仕方ないので、ひとまず再フォーマット(どうやらそれはできるらしい)して、もう一度データのサルベージを試みてみるか。しかし、いきなりのクラッシュなので(しかも比較的新品)、ちょっとわけがわからない。RAIDは組んでおくべきだったか?

[必殺] 一筆啓上正体が見えた

 仕置屋第八話。南町奉行所同心、山崎は定年間近。その山崎の下っ引き・仙吉が殺される。下手人は山崎に島送りにされた島返りの銀次。しかし、その銀次はおこうがかくまっていた。銀次はおこうの幼馴染で、しかも仙吉を殺害したのは山崎と主張しているという。主水はおこうの剣幕に仕方なくことの真相を調べる。
 山崎の好漢ぶりに最初、見事に騙される。昼行灯を装いながら裏の世界につながるという意味では主水の裏的存在。レギュラー的には、殺された仙吉の妻のおしまと市松の交流を描き、そこからチームとの衝突の多かった市松が初めて最初からチームと意を一つにするのが良い。銀次を逃がす際におこうがたまたま門前に立った印玄に金を払って匿ってもらうが、13話「一筆啓上過去が見えた」で、おこうは印玄が仕置屋チームと知らず *1 印玄の殺しの依頼を引き受けるからこの時点ではまったく面識がなかったはずなのだが……
 最後に亭主を島送りにすると脅し、人の女房に身を売らせていた山崎とその上司織部の仕置の仕方が、かなり手が込んでいて面白い。
*1: 依頼人から依頼を受ける役のおこうは、主水としか接触しないので、主水以外の仕置屋のメンバーを知らなかった

[必殺] 一筆啓上地獄が見えた

 「必殺仕置屋稼業」第一話。町奉行所同心中村主水は北町から南町 *2 への転勤を命じられる。妻のりつと姑のせんは無邪気に栄転と喜ぶが、実際は新任の奉行鳥居耀蔵 *3 の厳しい目が光り、袖の下もままならない。また、昇給をあてに勝手にせん・りつが離れの増設を行い、家計は火の車に。そんなとき、主水の過去を知る女髪結いのおこうが近づき、裏稼業から遠ざかっていた主水に再び仕置の依頼を行うが……
 ひたすら破天荒なメンバーによる「仕置人」、黒船襲来の混乱期に、価値観の転換にさらされる「仕留人」に続く主水シリーズだが *4 、それらともまた違い、世の無情をドライに描くのが目立つ。それを反映したかのような、殺しの現場を見られた主水をつけねらったのがきっかけで仲間になったクールな殺人マシーン市松、躁鬱の気がある *5 印玄らなど、これまでのようにまっすぐに世の不条理に怒りを示すのではないキャラが仲間に設定されている。しかし、どこか鬱屈した雰囲気の中にも、印玄の屋根突き落としのユニークさや、日常シーンでは主水につく下っ引きに小松政夫を配する、中村家のコントを定番化させるなど、全体としてはコミカルな印象になっている。また、わりとパターン化しはじめたのもこの作品からで、その意味で評価は分かれるものの、後の必殺シリーズの方向性を示したとも言える。第一話は後の話に比べると暗めのトーンだが、それでもシリーズの雰囲気をつかむには十分である。
*2: この「北町」「南町」というのはそれぞれの奉行所所在地に起因するもので、それぞれの奉行所に管理区域はなかった。それぞれひと月ごとに交代で江戸全体の訴えを管理していた
*3: 鳥居甲斐守耀蔵は実在の人物。儒学者の家計出身の鳥居は蘭学者を目の敵にし、「蛮社の獄」を起こしたのは他ならぬ鳥居で、その苛烈な弾圧から「妖怪」(耀・甲斐)と揶揄された。鳥居は「必殺からくり人」やスペシャル「仕事人VSオール江戸警察」でも出演している。また、蛮社の獄の犠牲になった高野長英は「新必殺からくり人 東海道五十三次殺し旅」で逃亡中、旅の一座に扮したからくり人一行に「蘭兵衛」の名でもぐりこんだとして出ている
*4: 仕留人の黒船来襲から時代がさかのぼってるじゃないか、ってのは言いっこなし
*5: これは実の母親を手にかけたことに起因しているらしい


2004年06月09日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] バトルロワイヤル

 今日、机で作業していたら、部屋続きの茶の間から「バトルロワイヤルが云々」という話が聞こえてくる。職場の学生が、例の佐世保の女子小学生絡みでバトルロワイヤルに興味を持ち出したらしい。
 色々突っ込みたいところはあるが、まず、「バトルロワイヤル」は小説が原作だ。見るなら小説からにしとけ? 多分、大田出版から出版された経緯とかも全然知らんのだろうなぁ。それに、マンガが面白いからマンガも読んどけ? あと、最後に「バトルロワイヤルはことを起こすきっかけの一つだったかもしれないが、別に根源的原因じゃないだろ?」
 個人的には佐世保の小学生殺人事件報道に関しては 圏外からひとこと(06/07) さんと同意見。問題ではあるだろうし、マスコミだから報道もするだろうが、そんなこと目を血走らせて追うのだったら、他に追うべき事項、知ること喧伝することが重要な事項はいくらでもあるだろ、と思う。事件自体については、マスコミで流れる情報は(面白おかしく見せようという)バイアスがかかりすぎていて、とてもじゃないけど冷静に分析できるものではないと思う。また、だからマスコミ報道の娯楽指向が感じられるし、「娯楽はいいけど、そんな連中が報道の権利だのなんだの言うなよ」と苛立つ。こんな報道したって誰も救われないし、多分事件関係者だって傷つくだけなのに。

[その他] 相談事続報

 以前 知り合いから相談された という話をしたけども、その相談事の続報を聞く。例の件は、結構上手いこと行っているらしい。「アドバイスのおかげ」とかお礼を言われたけども、実際自分のしたアドバイスなんて大したことなくって、その知人の力で上手く行ってるようなものだから、うれしくはあるけどこそばゆい。
 この知人、実は中国出身で、日本に来て日本人と結婚したので国籍は今日本なのだけど、ちょっと面白い経歴を持っている。中国の古式の太極拳を習得しているのだ。習得してるのは楊式と武式だそうだけども、よくある道場拳法とかと違い、達人と呼ばれる人たちに師事したので、腕前のほどは良く知らないけど、話を聞いてると大変面白い。秘伝書(そんなものが実在してたのか)の話とか、ほとんど偏屈爺さんな達人の話とか。何代か前の話になるとさすがに眉唾な話も出てくるけども、その人自体、人格的には良く出来た人なので、話を聞いてるだけで大変ためになる。

[必殺] 一筆啓上罠が見えた

 「必殺仕置屋稼業」第二話。元殺し屋の源次が身重の女房の為に一度は足抜けしたはずの殺しを請け負う。しかし何故か情報が漏れており、源次は返り討ちに。源次の女房おみつは仕置屋に裏切り者の仕置を依頼するが、その話に市松は今度の仕置は降りると言う。実は源次は市松の旧友。そして源次が仕事を請け負った元締めは市松の養父の弟分で、市松にとっても今日まで便宜をはかってくれた恩人。それだけでなく、源次が請け負った仕事はもともと市松が請け負うはずの仕事だったのだ……
 必殺シリーズでは悪役としておなじみの津川雅彦が殺し屋の元締め「鳶辰」を怪演。面倒見の良い表の顔に似合わず、ひとくせもふたくせもあるキャラクターを演じきっている。途中で出てくるロリコン趣味は、いろいろあれで当人のごにょごにょかしらん? とか思ったりするのだけど。一方、第一話では冷酷な殺し屋としか描かれなかった市松に焦点を当て、冷徹な仮面の裏に養父への情の深さや、旧友への友情とかつては想い人だったその妻への想い、鳶辰への複雑な感情を描いて、市松の人間性を打ち出すと共に、このシリーズのもう一人のキーパーソンであることを示している。
 もうひとつ、必殺仕置人一話で沖雅也演じる錠に依頼を持ち込み、仕置人結成のきっかけを作ったおさきを演じた今出川西紀が源次の妻おみつを演じており、二人のやりとりはなかなかニヤリとする。

ええっとですね

 それが、CHKDSKすらできない状態だったのですよ。CHKDSKかけようとすると「アクセスできない」と言われるのみ。いったいどんな状態だったのか、それ以上はわけわからないのですが。ハード認識すれども、ディスクスペースは認識せず。


2004年06月10日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] SFファンダム小史

  内田樹氏のblog(6/9) に「60年代のSFファンダムの活動を記録したドキュメントはない」と書いてあったのだけど、確かあったはずなんだけどなぁ……簡単なものなら、一応 ネット上にもある し。ただ、実際この辺は結構「口伝」的で、古い世代から話を聞いてそれを知る、というのが多くはある。星雲賞によく理由がわからない規定が結構あったのだけど(最近は整理されてきている) *1 、なぜそんな規定が出来たのか、その規定を作った世代から話を聞いて、ようやく合点が行ったものだ。また、詳細なドキュメントと言われるとはなはだ自信がない。
 そのもともとの話題の「オタクが自分の立ち位置について自己言及しない」というのに関してはまったく同意で、概して近年のオタクが「文化としての歴史的流れ」や「他の分野とのつながり」に無関心、というより、作品と自己との関係のみにしか興味がない態度が多いのを見て、それは感じている。二体問題では、立ち位置など決定はできないだろう。自分もオタクだけど、どうもこの傾向はなじめない。別にマニアックに調べ上げろ、ということではないけど、なんだか危うさを感じてしまうのだよなぁ。
*1: 具体的に言うと、雑誌連載作品について、連載誌がSF専門誌と非SF専門誌で扱いが異なっていたこと。これは小松左京作「ゴルディアスの結び目」が文芸誌で連載され、SFファンのチェック漏れが多かった。そのことがきっかけでSFファンがチェックすることの多い専門誌と非専門誌で取り扱いを変え、機会を平等化しようという意図だったらしい。近年ではSF周辺領域の広がりが大きくなりすぎ、「SF専門誌」の定義が事実上不可能なため、修正された。一応、これもSFファンダムの歴史のひとつなので、記録の意味も兼ねて解説

[その他] ニュース

  韓国産餃子から大量の大腸菌などが検出・出荷停止に朝鮮日報 )。腐った大根や廃井戸からくみ上げた水を使用していたとのこと。これはちょっとあまりにもひどすぎる。まあ、例によって一部日本のマスコミはほっかむりみたいですが。
 また 楽韓web さんがこの件のまとめページ(トップページからリンクしてくださいとのことなので一旦直接リンクを解除。左側の一覧から「Contents」の下の「生ゴミ餃子事件まとめ」を探してクリックしてください)を作っておられます。さすがにこの事件は韓国内でも反発が大きいみたいですね。とりあえず、まとめページにもある「餃子の王将」と中華ファミリーレストラン「バーミヤン」は早速韓国からの納入はないと安全宣言を出しています。今回問題となった韓国企業と取引のあったニッスイは、今のところコメントは出していないようです。
 一部、「安全性には問題ない」などとヨタを飛ばしている人もいるようですが、加熱しても菌の作る毒素は分解されなかったり、耐熱性の強い菌もおり、よく一年以上も問題にならなかったと呆れる他ありません。作った奴らの口に腐った大根入りの餃子詰め込んでやれ!
  政府、東シナ海の試掘検討東京新聞 )。はっきりいって対応が遅すぎますが、まあ、動いただけマシとしておきましょう。
  学校建設のODAで、幹部が高級車購入−中国産経 )。ま、今さら驚きません。厚生労働省が年金使ってあれやこれや作ったこともあるし。でもこんなの見ると血税からODA出してるのが馬鹿らしくなる。