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2003年10月01日(水) 旧暦 [n年日記]

いまから一歩、これから一歩

 敵制圧地域を匍匐前進で前進中なくらいの速度だけど、どうにかこうにか前へ。いそがなきゃいけないのも事実なんだが、まずは一歩ずつ。
 いままで意図的に言及を避けていたのだけど、 おねがい☆ツインズ について。前作に当たる おねがい☆ティーチャー ほどではないにしろ、「ギャルゲフィーチャーも大概にしとけよ?」ってのが正直なところ。自分が最近の萌えブームで苦々しく思ってるのは、「どんなキャラクターか」ばかりで、「それが物語でどう変わり、物語をうねらせるか」とは無縁なものが多すぎること。ゲームのアニメ化とか、そういうある意味コレクターアイテムなものについては、そういう需要なんだろうとしか思わない。けど、元の作品自体がコレクターアイテムってのはどんなもんよ、ってな感じなんだが。で、おねてぃにしろおね2にしろ、要は「キャラのためのシチュエーションの羅列」があるだけで、そこに物語はない。イベントを羅列しても物語にはなりえんのですよ。まあ、これが長期連載ラブコメだとかしたりすれば、そういう繰り返しパターンてのは、シチュエーションの反芻を求める読者と、それを供給する作者という構図が見える。けど、全12話という短い話では、そういった作品の、良くてパロディとしか思えない。本来作品としての体裁をつけるための頭と尻尾をおざなりに、だらだら延ばすための胴体の部分だけ持ってきたようだ。まあ、そういった胴体も読者を引きつけるんだから、求心力はあるんではある。けど、言ってみれば、刺激が欲しいからといって棍棒でぶん殴ってるようなもので、面白みのかけらもない。パロディとして見ても面白みはイマイチ。あくまで個人の嗜好の評価軸に沿っての話だが、文句の言いがいもない。
 あと、黒田氏脚本のアニメ作品で映像作品として中の中以上のものを見たことがないのだけど、これだけ作品を連発していてこうだと、スタッフに恵まれてないってより、黒田脚本自体が映像向きではないんでないかと思えてしまう。ただ、ぶん殴る「棍棒」を確実に見つけてくることに関しては、素直にすごいとは思う。
 ってワケで、好きな人ごめん。やっぱワシ的には合わんわ。
 なんか週刊マガジンで先週に続いて読み切り。だけど、先週に続いて微妙というか、なんというか。マガジンの戦略としてはこの読み切り攻勢は「萌え」狙いなんだろうけど、はっきり言って外してる。意図が良くわからんというか、なんというか。なにか考えがあるってならとやかく言う筋合いではないが、安易な萌え商売であぶく銭を狙ってるのなら勘弁してくれというか、なんというか。
 今日は文句ばっかでごめん。
  原えりすんさんとこのファーストガンダムの呪縛論 (9/28〜10/02)を読んで、キャラクター商品としての展開の1stガンダムと作品としての1stガンダムのギャップに漠然と感じていたことが、氷解したような気分。1stガンダム自体はキャラクターとしてのロボットが蔓延していた中でわざとそれとずれたもの(キャラクター性はないわけではない。当然)として作られてたのに対し、結局ガンダムがキャラクター化してるという現在の流れに対し、そもそも1stのブームは二段階あった、という説は、ぎりぎり体験世代としては「なるほど」である。まあ、微妙に違和感のあるところはあるのだけど、作品としての1stガンダムとキャラクターとしてのそれとはそもそも出自からはっきり分けていいというのは、まあ個人的にコロンブスの卵。
  THE FANIMATRIX をダウンロードして見る。本家と並べて見れば、それはやっぱ本家はすごかったんだなぁ、と思ってしまうのだけど、本家上映後に作られたこの手の映像としては頭一つ抜きん出てる。プロの役者やスタントマン等が参加してるらしく、納得ではある。
  才田通信 さん経由で ボンバーマンジェッターズ最終回リンク集 。あ〜、もうちょっとで少しは語れそう。未だに第二期OP流すと泣けてくるヲイラ。およよ。
  北朝鮮が国連演説で米国批難CNN )。「現状では米朝双方が互いに銃をつきつけたまま、先に銃を下ろすよう相手に求めている。これは道理に合わない。」って、まあ、保安官と極悪非道のならずものではねえ。ちなみに、悪徳保安官ってのも西部劇ではいないことはないですが。「われわれの要求は謙虚で単純だ。」単純はともかく、謙虚はどうかと。(10/3補足。悪徳保安官ってのは米国を誉めすぎか。要はヤクザ同士の喧嘩と似たようなものだから、チャカ突きつけあって弱い方がいかにもビビってへたりながら「同時に銃を下ろそう、それが公平ってもんだろ、な?」とか言い出してる図に似てる。しかも相手が銃を下ろしても自分は下ろさないのが見え見えだし。どっちにしても、米国もそう簡単に下ろさないだろうし、北朝鮮もわかって言ってるんだろうが)


2003年10月02日(木) 旧暦 [n年日記]

きみがいつか、いなくなっても平気なように

 そろそろ ジェッターズ を騙ってみる試み。
 つっても途中から見始めてるし、あちこち語りたくなるけど部分部分を語っても語ったような気にならないのも事実。テンポ良いおバカなギャグも大事だし、行方不明の兄ちゃんを巡るシリアスなストーリーも大事。演出も良いし、BGMも良い。バグラーやムジョーやヒゲヒゲたちも、バーのママもメカードも、もちろんMAXやゼロも誰一人欠かせない。最後まで見終えると、ほとんどのキャラの姿が思い出せるし、懐かしく思える。最終回は勢いで風呂敷を畳んだ感はあるけども、シロボンや他の登場人物たちがマイティの死に対してどう向き合えるようになるのか、その一番大事なことが描ききられていたので、なにも付け足すことはないように思える。だから、言えることはひとつしかない。 「面白いからとにかく見てみろ!」
 評判は聞いてたけど、子供番組、しかも『あの』ボンバーマンということで視聴の二の足を踏んでたのを、最後の一押しをしてくれたroughboxさんには感謝してもしきれない。
 あと、所詮ヲイラなどは自分が面白ければいいというダメオタクなんだけども、それでも 子供たちが面白く見ていて喜んでる と聞くと、とても嬉しく思えてしまう。
 「宇宙船」と「HyperHobby」を立ち読み。 555 関連では、それぞれ今後の展開と巧の生い立ちについて少しだけ書かれてる。 巧は木場に「もしものときは、これで自分を倒して欲しい」とファイズギアを手渡し、巧のオルフェノク化は子供の時の事故が原因 だそうな。あれ? とすると、巧の生い立ちって、結局流星塾の連中と……?
 週刊チャンピオンは、「カオシックルーン」でああいう展開。普通の作家が描いてれば「まあ、なんだかんだで解除って展開だろう」と思うのだけど、山本賢治だと「まあ、あぼーんなんだろうな」と素直に思えてしまうところがステキ。「TWO突風」は、作者が単行本後書きで「女の子がほとんど出てこない」と書いてたけど、出てきたなぁ。でもやっぱりヤンキー。チーム名と肩書きが相変らず笑えるが、このくらい頭悪そうでないとなぁ。「サムライジ」は「まあ、ギャグなんだろうなぁ」と思えなくもないけど、それ以前の問題としてフキダシで無理矢理迫力つけようとしていて、結局絵と相殺されてしまってる。「ネームも絵の一部」という、あさりよしとおの言葉が思い出される。こないだから新連載の「ろぼこみ」は、面白い面白くないはともかく、「ロボ娘萌え〜」などと言ってる奴に見せてやりたい。まあ、人間だって皮一枚剥げば似たようなものではあるが。あと、原子炉内蔵でガイガーカウンター近づけるとぴーぴー鳴ったりすると完璧。
 深+のマスターに借りてたローレンス・ブロックの短編集二冊 バランスが肝心夜明けの光の中に を読了。たしかにマスターの言う通り非常に熟れた、上手い読みやすい文章なんだけど、ちっと好みではないかも。読後感もイマイチ良くないし。ただ、プロの手になるものだなぁ、とは思う。


2003年10月04日() 旧暦 [n年日記]

くちはわざわいのもと

 私はなにも聞いてない、私はなにも聞いてない……ガタガタガタ。
 夕べは東京から人が来て、そういえば栄に日本酒の良さそうな店があったなぁと思い出し、連れて行ってみる。お値段そこそこで、お酒も地酒中心に揃えられてて、悪くなかった。ハズレでなくって良かった。しかし、久々に日本酒をかなり飲んだなぁ。
 その人から「ソ連航空機のいい資料だよ」と薦められて ソビエト航空戦/飯山幸伸 を購入。と言っても積読のタスクが重なってるので、読むのは少し先になりそう。
 今、丁度ハヤカワノンフィクションでフェアをやってることもあって、 ソロモンの指輪/コンラート・ローレンツ とかを買って来る。ハイイロガンの母親になった動物学者ということで有名なローレンツ博士のエッセイ。ハイイロガンのみならず、さまざまな動物を敷地内に放し、自然の状態での行動を観察して得た知見が記されている。「動物が人間的な行動をするのがしばしば見られるが、それは動物が人間的なのではなく、人間の動物的な部分なのだ」とか、「君がやっていけない動物と、君とやっていけない動物は飼ってはいけない」など、多少辛らつながらも動物に触れて得られることの素晴らしさの伝導書。全体が良い本なのだけど、犬に関する部分だけでも読む価値は十分にある。これから動物を飼おうという人は、心構えの意味でも読むといいかもしれない。
 秋のアニメ新作ラッシュ。セラムン実写などを試しに見てみる。う〜ん、ちゅうかなぱいぱいとか、それ系の路線を期待してたんだけど。まあ、見ていていたたまれない気持ちになるのはオヤクソク、ということで。
 NHK−BS2で プラネテス が開始。おや? いきなり愛の人・タナベが登場してる。しかも微妙に愛の人じゃなくなってる。いやだな。そんなの、愛がない。原作ではほとんど現場しか出なかったけど、アニメはのっけからオフィスや他の部署とかも出て、短編シリーズからのアレンジが行われている。吉と出るか凶と出るか。淡々としたアニメだけど、それは原作からしてそうだし、第一話としては結構良かったと思う。
 なんだかんだと言われてる ガンダムSEED の最終回を見てみる。う〜ん、最終回だけ見てもやっぱりわからん。さりとてこれまでのを見返そうという気にもならないけれど。
  コミックフラッパー 買ったら特報で「エリア88」のアニメ化が。演出協力高橋良輔、総監督今掛勇、メカニックデザイン佐藤道明で来春からテレビ朝日とアニマックスにおいて放映。今掛氏が(多分)発監督か。どうなるのかなぁ。
  こないだおね2 感想に関連して。いや、 MAST さんのところの日記の感想を読んだ直後だったので「あてつけっぽく見えてしまうかなぁ」とは思ったのだけど、実際はそれとはあまり関係なく、#10見たら無理矢理の感動展開でおまけにわけのわからぬままエンディングフラグだったので一言言わずにはいられなくって。タイミング的には最悪だったのは間違いなく、スイマセン。
 で、ヲイラが「エロゲフィーチャー」と書いたのは、前作の「停滞」だとかそういうギャルゲっぽい設定とかのことではなく、たとえば演出、あちこちで見られる、明らかにギャルゲユーザーを対象にしたような、ギャルゲユーザーにしか通じないような演出だとか、唐突に前振りも無くモノローグとかでキャラの心情を説明した「気になってる」シナリオだとか、シリーズ全体の流れもへったくれもない、ブロックごとに独立したエピソードだとか(そういう一回ごとで完結するタイプの作品もあるが)、そういうギャルゲで確立されてしまった「悪い既成事実」の濫用だったりします。ゲームはやる人間が「勝手に隙間を埋める」傾向が強いので、本来ゲームでの手法とその他の媒体の手法は当然違うはずなのに。某氏が比較対象として挙げてたけども、「みゆき」を見るに、あだち充はマンネリ作家とか言われつつも、ベタベタな状況を作ってしまうまでの流れやキャラクターの書き込み、余白の作り方はよほどちゃんとやってたなぁ、とか思ってしまったり。
 ジェッターズBOX1の失敗で懲りたので ルパン三世 ルパンVS複製人間必殺からくり人 血風編 を予約。ルパンVS複製人間は、ルパンのテレビスペシャルとのセット販売もあるが、それは当然無視。自分の記憶では、テレビスペシャルに当たりがあったためしがない。DVD出してくれたのはありがたいが、担当者わかってねえ。わかってなさすぎだよ。


2003年10月05日() 旧暦 [n年日記]

ばたんきゅーな休日

 ここんとこ、ばたんきゅーで録画番組消化して買い物とかしてまたばたんきゅーで休日が終わってしまうなぁ。もうちと有意義な休日を過ごしたいものだ。
  アバレンジャー 、なんか子供向けとは思えない展開なんですけど……敵に囚われて恋人が裏切ったと騙されて、敵の首領の子供を無理矢理産まされて、挙句裏切った(と思い込んでる)恋人に復讐を誓うって……アスカはアスカで生死不明。新爆竜出たってのに、おかげで陰が薄いし。
  555 もなんだかいたたまれない展開に(出来が、ではなく)。ウルフオルフェノクに同窓会が襲われる記憶に、巧に対して怯えを見せてしまう真理。啓太郎や真理は怯えながらも「巧は巧だから」と元の生活を続けようとするが、その姿に無理をしてると見て取った巧は自ら西洋洗濯舗菊池を去る。それでも「タッ君に持ってて欲しいから」と啓太郎に託されたファイズギアを巧は木場に渡し、「いざというときは、これで俺を……」と言い残す。行き場のなくなった巧の前に現われたスマートレディによって連れられたSB本社で、巧が見せられたビデオには、流星塾生の同窓会を襲うウルフオルフェノクの姿が……「違う! 俺じゃない!」と絶叫する巧に、あくまで冷たく村上は言い放つ。「ようこそ。ラッキークローバーへ」。
 木場は巧に託されたファイズギアで真理と啓太郎を助けるけども、巧ではない、巧が自ら手放したファイズを目の前に、三人が三人とも何も言えなくなってしまう。次回の予告では草加が泣きながら流星塾の寄せ書きの自分の文章をカッターで削り取ろうとしてるし、草加は草加でなにか隠してるんだよなぁ。他の流星塾生がカイザのベルトのせいで灰になったというのに、平然とカイザに変身してるし、なぜかなにげにファイズギアも使えるし、こいつもひょっとして……と思うのだが、まあ、井上脚本なのであまりそういうところに拘泥しないほうがいい気もする。それにしても啓太郎はオルフェノクだったりベルトの適合者だったり自分も知らない秘密に巻き込まれた流星塾生だったりする他のキャラとは違って大凡人なんだけど、なんかいいポジションだよなぁ。
 それと 黒岩都知事(あるいは沢木哲也)、555に参戦表明 。「オルフェノクじゃない」ってことだけど、ひょっとして恒例になったオッサンライダー?
 地方在住だと深夜帯放映のアニメがどうなってんのかさっぱりわからなくってきちんとまとめてるサイトもないので、一応自力で調べて見ると……(番組表取得ソフト TeleV 使用)
 月25:38 エアマスター       中京テレビ(放映中)
  25:58 ダ・カーポ        テレビ愛知(放映中)
 火25:28 魁!!クロマティ高校    テレビ愛知(10/7〜)
  26:28 ガングレイヴ       テレビ愛知(10/7〜)
 水25:28 Avenger      テレビ愛知(放映中)
  25:58 人魚の森         テレビ愛知(10/8〜)
  26:13 ゲットバッカーズ     CBC(放映中)
  26:43 住めば都のコスモス荘   CBC(放映中)
 木26:50 円盤皇女ワるきゅーれII  CBC(放映中)
 金25:50 京極夏彦巷説百物語    CBC(放映中)
  26:55 動画大陸( 瓶詰妖精 BPS ) メ〜テレ(10/10〜)
 その他、少し変則としては
 日07:00 カレイドスター      テレビ愛知(放映中)
 水??:?? ヤミと帽子と本の旅人   メ〜テレ(10/8〜?)
 再放送は除外してあるし、基本的に放送時間帯が関東圏とずれていないものも除いてあります。
 あ〜、ちなみに全部見てるわけではないし、全部見る予定でもありません。網羅的に抜き出してっただけ。つか、ワるきゅーれ「II」って、「I」をそもそも放映してなかっただろ! ナニ考えてるんだか……あと、なにげにポポロクロイス物語(日09:00)とかグランセイザー(土09:00)が始まってるのも知らんかった。つか、これ全部見てる奴っているのか???


2003年10月06日(月) 旧暦 [n年日記]

なんか体調不良

 昨日晩飯食った後、気絶するように寝込んでしまい、その後夜中に目を醒ましはしたのだけど、どうもそれが今日まで尾を引いてた感じ。やや微熱が出てたくらいなんだが、意識が保てないくらいの眠気って……
  カレイドスター 最終回……って、ええ!? 最終回じゃないの!? そらとレイラはついに幻の大技へ。なんだかんだで改心したユーリはレイラのおとっつぁんを説得してレイラの舞台を見に来させる。そいでもってこれまでのゲスト総出演の観客席の前で、ついに幻の大技が……ちと物足りない点を挙げるなら、1クール目にあれだけ繰り返されていた「観客の目」が、終盤で希薄になってしまったこと。と言っても、まあそらの成長が急激だったので、その辺は「当然のこと」と繰り込まれたとも考えられなくもない。これまでのゲストを観客に配することで、存在感はそれなりに演出していたし。もともとこの話は「前向きな少女が努力と根性でスターの座に上っていく」という話と「大スターのレイラとの関係性」、そのバックグラウンドとして「観客」「ショービズ」というものが存在していたので、終盤の展開はちとバランス的に厳しいものはあり、半ば力技的なところはあった。が、力技ってのは腕力があるからできるんであって、カレイドスターはかろうじて力技で乗り切った、ってところか。いずれにしても、及第点は超えてる作品だったと思う……って、え? まだ続くの? レイラは再起不能だし、そらはある意味頂点を極めちゃったし、このまま続きってのはつらいんじゃ……ああ、そうか。実は左利きだったレイラがサウスポーとして復活……<新巨人の星じゃねえ
 佐藤順一つながりで、名古屋ではようやく最終回を迎えた プリンセス・チュチュ 。うわ。フィナーレとしてはごっつハイレベルですぜ。ジェッターズと比べると、個人的思い入れは圧倒的に後者だけど、最終回としてのまとまりや完成度はワンランク上かもしれない。中盤、敵役がドロッセルマイヤーと大鴉の二つにぼやけてしまい、ちとダメかなぁと思ったけども、最後に「他人に決められるのではなく、たとえちっぽけな力でも自分で運命を切り開けるかもしれない」というのを「踊り」で押し通してしまい、テーマどおりに収束させてしまった。結局 あひるは元の小さなただの鳥のアヒルに戻ってしまった けども、それも決して不幸とかってことではなく、「どんな出発点からでも自分の物語は始められる」という、製作者側のメッセージのような気すらする。「瓶詰妖精」要らんから、こっちをきちんと放映して欲しかった……
 児童誌なのにも関わらずコミックボンボンってのは少しずれてて、児童誌でこんなにメッセージぶち込んで子供はきっちり受け取ったのかしらん、と心配になってくるのが ウッディケーン3/横内なおき 。前作の「サイボーグクロちゃん」でもそうだったけど、ヘタウマっぽい絵柄とギャグな世界で、実はハードな設定を背負っているキャラが時々熱い台詞を漏らしたりする。最終巻の三巻では「お前の前には越えるべき障害があるだけだ。お前自身に問題はない」とか。むしろこれって大人が読んで、来る台詞のような気がする。あと、藤異秀明氏って、編集部でマンガ描いてたのか……
 昨日生食用のイカが安かったので買ってきて塩辛を仕込んだのだけど、まだちょっと漬かりは浅い。でも良い味には仕上がりそう。ふふん♪


2003年10月07日(火) 旧暦 [n年日記]

順調に不安

 ものごとが(比較的)順調に進んでいるときほど、足元が実は一歩踏み外すと奈落なんじゃないかと不安になってくるのは何故なんだろう。
  京極夏彦 巷説百物語 。え〜、原作は全然見てません。けど、なんつか、パースやら演出やらが微妙に(でもないが)「まんが日本昔話」の怖い話のときの演出調で雰囲気が出てる。話としては「水木しげる+必殺シリーズ」? もろ、京極夏彦の趣味が出てるなぁ……まあ、面白そうなので次回も見ておこう。
  魁!!クロマティ高校 。え〜、まあ、なんというか……「デ・ジ・キャラットにょ」といい、桜井監督のボルテージが振り切れすぎていつ壊れないかと心配になってきます。本当にこの人、最後まで持つんだろうか? とりあえずメカ沢の声が若本“腕立て”規夫ってなどうよ?
 え〜っと、よくよくアレすれば、名古屋ですら深夜に11.5枠分のアニメが放映されるわけで、時間にすると延べ5.75時間。一週間にこれだけ見るってのは、まっとうな社会人にとってはまず無理なわけで、と、すると深夜アニメもパイの奪い合いになってる、という見方がまず正しい。まあ、見る人(まったく見ない人は除く)が仮に週に平均二時間の深夜アニメを見るとして、そうすると競争率は単純計算で約三倍ということになる。この倍率、一体誰が支えてるんだろうなあ、と不思議にはなるんだけど……
  韓国で「機動武闘伝Gガンダム」放送朝鮮日報 )。とりあえず、「ネオ・ジャパン」が「ネオ・コリア」になったりするのか、ドモンの胸のマークが韓国旗に差し変わったりするのかが気になります。わくわく。
  PSX、7,9800円と9,9800円の2モデル発売zdnet )。う〜ん、安いような、そうでないような。微妙だ。
  本に貸与権認可の方向へ、著作権改正へNHK )。マンガ喫茶とかについては異論はないんですが、従来型の貸し本屋や、図書館についての取り扱いが気になります。特にマンガの黎明期なんて貸し本屋が主戦場だったわけだし。
 それはそれとして、 おね2 のアレとかソレの続き。ヲイラの知ってる少女漫画ってのは60年代後半〜90年代前半なので、最近のナニとかコレとかは知らないのだけども、おね2においては、私の知ってる「少女漫画」のフォーマットでは、明らかにないのですよね。なにかのフォーマットに沿っていれば作品としていいのかという話はとりあえず置いといて、少女漫画の一部には確かにモノローグは多用されているけども、それって普通は読者の(願望・思考等の)「誘導」として使われていて、そのキャラの状況説明とかそういう使われ方ではないわけです。
 まあ、そういう点は感想としてはわりと些細な点なんですが、 あんすさんとこ で書かれてるとおり(10/5)、サブキャラの使い方が明らかに下手で、さらに付け加えるならばその結果として話がまったく転がらない、というのはやはり致命的だと思うのだよなぁ。法律制定に関しては立場上「ノー・コメント」としておきますが。
 少年漫画についても思うところはないではないですけど、すぐには上手くまとめられないので、いずれ機会がありましたら。


2003年10月08日(水) 旧暦 [n年日記]

どーしてなんだ

 自分でデータを取る実験より、学生に実験の説明をするための実験の方が綺麗なデータが取れる罠。ちくしょう、こんな綺麗なデータ、取れたことねえ……
 え〜、話題を変えまして……
  ママレードボーイは アニメも原作も知らないので、ちょっとわからんです。すいません。サブキャラ云々については、メインキャラの関係が固まってて話が動かないんなら(その固まり方も個人的にはなんだかなぁ、ですが)外的要因で動かさなきゃいけないのに、って意味で、別に眼鏡の副会長だからどうこうってことではないですよ。ホント、ホントよ〜?
  シュワルツェネッガー、加州知事当選産経 )。いや、別にシュワルツェネッガーに恨みがあるわけじゃないんですが、「ターミネーター」(あるいは「SF世紀ヘラクレス」)が州知事当選って、「デッドゾーンな世界だなぁ」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
  ガングレイヴ 。キャラはトライガンアニメ版以上に内藤泰弘してるんだけどなぁ……声優も贅沢なんだけどなぁ……黒田洋介の、この手の台詞のセンスのなさがすべてを台無しにしてる。ぎりぎりのかっこよさがない。むしろ台無し。つかみ的には結構惹かれるものはあるんだけど……
  ご当地踏絵 。あ〜、まあ、概ね琴線に触れました。
 ところで、テレビ見てて、「黄金の法」の宣伝をするのってどうよ、って気が……
 あと、 八神健さん、ナニをしてますか!?


2003年10月09日(木) 旧暦 [n年日記]

問題→停滞→解決→問題→(最初に戻る)

 まあ、日常はこんな感じ。
 日曜につけた塩辛が、わりとイイカンジ。そういえば以前人からもらった市販の塩辛があったので、開封して食べ比べてみる。市販のが食べやすいけど、なんつか、自分で作ったのの方が後を引く。ただ、イカの身はもっと細かく切った方が良かったなぁ。
 チャンピオンは、先週の予想を覆して「カオシック・ルーン」は王道展開でした。手足切り落とし〜の、人体改造し〜の、のフリークス趣味が王道かどうかはさておき。山本賢治、ボクを裏切ったな! ボクの心を裏切ったな! まあ、そんな戯言は置いといて、ラジオドラマのデスレックス・アームズの声が吉田古奈美でデスレックスの声が若本規夫ってのはどうよ? 腕力パンチ! なにげにつるぺたな胸を何度もアップにするのは、確信犯ではないかと思いますた。機界の秘書のねーちゃんが曲者そうで、面白そうですな。今週の新連載は、「特攻天女」のみさき速の「曲芸家族(サーカスファミリー)」12年に及ぶ橋の下のテント生活の末、ようやく一軒家を建ててもらったと思ったら両親は蒸発して自分はサーカスにさらわれて一目ぼれした初恋の女の子はそのサーカスの団員でおまけに実は生き別れの双子の妹でそのうえ実は三つ子の姉までいました、と、粗筋書いてもさっぱりわけわかんねーよ! ちょっと終盤近くが間延びしたとは言え、週刊長期連載としてはかなりしっかりした終わり方をした「特攻天女」からウン年(え〜っと、何年だろう?)、燃え尽きてはいないようで良かった良かった。粗筋ではわけわかりませんが、まあ、それなりに興味を引く第一話ではありました。だけど、パンツを強調する展開にするのは勘弁な。「虹色ラーメン」は、そうか、こういうからませ方か。ただ単にヤな奴だった皇の、可愛いところというか、単純な悪役として描くわけではないところが、馬場民雄だよなぁ。「サムライジ」については、まあ、予想通り短期打ち切りカウントダウンに入った気配。読者おいけてぼりで突っ走ってもしかたないのですよ。
  ヤミと帽子と本の旅人 。え〜、なんてか、「視聴者についてきてもらわなきゃいけない」とすら思ってないところは非常に潔いです。耽美〜な世界をなんとな〜く愛でたいという人向けのアレなんだろうな……まあ、深みがあるように見せようとすら思ってない分、却って見流しやすいかも。
  Avenger 。複数形だったら「おしゃれ泥棒」なのになあ。タイトルは「復讐者」なのに、なにが復讐者なのかはさっぱりわからない。まあ、それは今後明らかになるってことなのか? ただし、興味を惹く所はいまのところない。
 過日の「ガングレイヴ」を見て、なんとなく、黒田脚本作品に映像作品として上のものがない理由がわかった気がする。台詞で、かなり直接的に説明しすぎている。映像で説明する必要がないくらい。逆に言えば、映像と台詞と音声の総合作品としてのアニメを拒否してる、とも言える。絵コンテや演出による(脈絡がわからなさすぎ、というレベルの)失敗はないし、ある程度映像から文脈を読み取る訓練をしてない者でも筋立てがわかる反面(必ずしも否定的な意味ではない)、絵コンテや演出の妙による傑作もありえない。極論を言えば、絵コンテや演出スタッフを信用していない、とも言える。たぶん、使いどころによりけりな人なんだろうなぁ。しかし、バイオレンスやハードボイルド作品はやってほしくない。
 一応メモ。 クレヨンしんちゃん劇場版アッパレ!戦国大合戦 11/28発売。


2003年10月10日(金) 旧暦 [n年日記]

あまり良くない充実

 学生につきっきりで色々教えるのは面白いんだが、自分の仕事が進まない。気分転換程度なら丁度いいんだが……
  DAINA☆CON からプログレスが届く。駆け込みだから心配だったが、ちゃんと登録されていた模様。 G−Conのスタッフ・企画召集令状はこちらにも同封されてました 。DAINA☆CON申し込み用紙の「当日スタッフならOK」にチェックつけていたからかもしれませんが、その他の可能性としては 1)東海近隣の住所の全ての人間に同封 2)オタク二親等から三親等内の全ての人間に招集 3)そういうの全然関係なく、全部の参加者に同封  のいずれかかなぁ。企画言われてもなんにも思いつかない。
  おねツイはデザートしか回ってこない回転寿司 というのは、直観的には言い得て妙なんですが、よくよく考えてみると、あれ? これって最初からケーキバイキングじゃなかったっけ? というのが……どれ食ってもバタークリームの味しかしない、恐怖のケーキバイキングですが。
 そういや、おねてぃで林家志弦作画のコミック版(あのどうしようもないシリーズ構成をどうにか見られるものにした労作)を、酷評してるアニメ版ファンがいたのを思い出した。ひょっとしたらこの手の需要で期待されてるのは(箱庭的な)作品世界観・あるいはキャラとかのイメージだけで、物語とかそういうのはそういうファンにとっては邪魔なだけなんじゃないだろうか、と恐ろしい考えが脳裏を過ぎる。媒体が別のもの(うっかり間違って見てしまうことのないもの)なら「我関セズ」で行けるのだけど……
  円盤皇女ワるきゅーレII 。え〜、 ヤミと帽子と〜 と言い、名古屋の夜もイイカンジに狂ってきましたよ?(文字通りにとらないように) この手の狙いのものとしては妥当なつくりだが、すまん。ワシには耐え切れん。(-д-;)
  高橋留美子劇場 人魚の森 。この枠のシリーズらしく、特に可もなく、不可もなく。湧太の声が、ちょっと老けすぎの気はするが。
  中国初の有人宇宙船「神州五号」打上げは15−17日に産経 )。きっとこれまでに秘密裏に何人かアレですよ? 多分十人くらい。と、たちの悪い冗談はさておき、どうなるんだろう。他国のことながら、ちょっとドキドキ。
 ちょっと明日から日記の更新が数日止まるかも。
追加: 王様の耳はロバの耳? ( /.JP )。そりゃ、複雑な解除方法を手取り足取り指南し、「さあ、どんどん鍵を開けなさい」と言ったならともかく、たったそれだけの手法でどうにかできる脆弱性を公開しただけで……自分ところがいかに無能だったかと世間に示しているだけのような。(まあ、そうでもしないとライセンスを結んだ契約会社からの訴訟で自分の会社がヤバイからなんだろうけど)