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2002年03月11日(月) 旧暦 [n年日記]

クロック数がないのは、首がないのと同じよね〜

 前々から感じてた問題だが、研究室のPCでは圧倒的にマシンパワーが何もかも不足してるので家で作業すると、研究室に出てくるように言われ、かと言って、研究室のPCのパワーアップを陳情しても却下される。こういうのは四面楚歌というのではないのか? その上、私は今、金がないと来てる。本当にどうしようもない。こりゃ本気でボスに陳情してみるか。結果がどうなるか知らないけど。
 ただでもストレスが溜まる作業なんである。自分にフィードバックが少ないわりに、苦労が多い。第一、自分のせいでダメダメなデータになったのなら諦めもつく。腹を括ってやるのだけど、自分の責任でないダメデータ(自分の実験データだったら即座に捨ててやりなおしてる)で上手くいかないからと言って、こちらの責任にされるいわれはない。別に、ボスに責められてるとかいうことではないが、結果的に私が責任をとらざるを得ない、でも責任だけで利益も権利も与えられてないという情況になってしまっているのだ。この作業始めてから酒量が明らかに増えてるし。良い傾向ではないが、実際にそうなのだし。あー、なんかサラリーマン的愚痴だ。
 でも、いざとなったら全部ほっぽり出して、自分の実験しますよ? 自分の学会発表を犠牲にしてまでやろうとは思わない。するべきでもないし。
 ヤングアニマルってえと、カストリ的成人向け雑誌と、一般青年向け雑誌との間のニッチ層で上手く生き延びてる雑誌なのだけど、私がここのところ気に入ってる連載ってぇと、実は「ホーリーランド」だったりする。上り勢いの最大瞬間風速は過ぎてる気もするけど、でも面白いことは違いがない。ストリートファイト系薀蓄を交えながら、夜の街に居場所を見つけた元登校拒否学生の主人公が、傍から見て甘い感傷と厳しい現実の暴力の掟の間で翻弄されていくさまが面白い。
 いや、なんで急にこんなこと言い出したかと言うと、そう言えばそれ系の雑誌でヤングアニマルを取り上げることがほとんどなく、じゃ、ヤングアニマルで今一番面白いと思う連載って何、ってのを考えて取り上げただけの話なのだけど。ここの編集さんは、面白い編集バランス感覚をしていると感じるので、結構楽しんでいる。
 え〜っと、このままだと愚痴の比率が高いので、他に何か話題ないかな……
 ダメだ。今日は他にないや。ゴメン。


2002年03月12日(火) 旧暦 [n年日記]

日記には書くなって、じゃあどうしろってえの。

 To姉。ちなみに近所のコンビニにゃ置いてないっぽいんですが……
 その姉から、「最近ぐちが多いぞ。 はげるぞ 」と脅しのメールが来た。はげるのはイヤなので、つとめてぐち以外の話題を。
 日記でまず取り上げることはないけど、日曜の朝のテレビの視聴(っつーか、寝ぼけた頭でぼーっと見てるんだな)のサイクルに、「超GAL 寿蘭」っつー番組が入っている。お金の達人とか、てれび博物館(東海地区ローカル)とかも入ってるのだけど、まあそっちは置いとく。なぜほとんど取り上げないかと言うと、あまり話題にしても需要がなさそうだからなんだけど。
 裏は新シリーズのたびにレギュラーキャラが増えて、今やバレーボールの試合が出来るまでになった「おじゃ魔女どれみ」なのだけど、そっちはイマイチ乗り気になれず、見ていない。数話見た限り、良い出来だとはわかってるが、好き嫌いの問題なんで。(キライってほどでもないが)
 話がずれた。で、その寿蘭なのだけど、今時の女子高生が主役のコメディで、作りが手堅い。今時の女子高生の風俗とは実際には違うことはさすがに私でもわかっている。しかし、そういうところはあまり問題にしていない。この番組の中の登場人物の一人で、シングル・マザーの母子家庭の女子高生がいる。主題は、彼女のほうではなくその親。その親、お水関係で、放任主義というよりただ単に子供をほったらかしにしている。どう見てもひどい親である。これがまた、言葉と態度の端々から「あんたなんか産みたくて産んだわけじゃない」というのがにじみ出てる実に作品としては+の意味で嫌なキャラなのだけど、先日の放映で、本格的に娘を放り出した。別に愛情も憎悪もなく、単に「無関心」であるという、妙に「こういう親、いるだろうなぁ」と言う実在感のあるキャラなのだけど、そのキャラが徹底的に悪役視されてるかというと、そういうこともない。対比として出してはファンのお怒りを買うかもしれないが、昨年後半期に放映してたフルーツバスケットでも、「最低の親・大人」というのが何人か出てきた。で、こう書くと、「いや、そんなことはない」とか「そんなふうには感じなかった」と言われるかもしれないが、主人公サイド(主人公は何も考えてないので、その周辺のキャラだが)がそういった人物たちに向けるのは、ほぼすべてが容赦ない「蔑み」である、と、私は感じた。寿蘭では、ある意味ドライと言うか前向きと言うか、酷い大人にそれほど固執した感情を描かない。作風の違いと言えばそれまでなのだけど、何故か私は寿蘭の描き方のほうがしっくりくる。「蔑み」というのは、一種の精神防衛だと思う。それ以外に気持ちの持って行き場がない時に、安全弁として発動する。こう言った安全弁は「蔑み」だけではなく、また、その程度も、すぐに忘れてしまうもの、のちのちまで尾を引くものと様々である。共通して言えることは一つ。「蔑み」は精神上の問題を「処理」するだけで、「解決」するものではない。無論、解決に労力を払うほどの必要もない問題も多い。しかし、そうでない問題もある。少なくとも「蔑んで」いる限りは、その問題は解決していないということだ。つまり、「気分がすっきりしない」。後味の差違は、多分その辺りだろう。
 ぐちじゃぁないよな、こういうの。


2002年03月13日(水) 旧暦 [n年日記]

ギブスンの新作にはオタク教団が出てくるらしい

 いや、ホントに。だってそう書いてあるし。( ここ (pdfファイル)の11P目。“a Tokyo Otaku-coven known as Eye of the Dragon"って書いてある) 別にいいんですが……
  中堅声優の白石文子さんが、声優を引退した 。理由は「食えないから」と言う、簡潔かつ身も蓋もないことらしい。実力がない人なわけではない。むしろ逆だ。しかし、それでも食えない。前述URLによると、中堅声優の仕事は、白石さんに限らず減っていると言う。おそらく、賃金体系上の理由が大きいのだろうけど、「何故」と思うのは当然の事である。しかし、ここで「アニメの制作費は安すぎる」と言うのは簡単だが、実際に、制作費は一体どのくらいなのだろう? もちろんピンからキリまであるだろうが、他のバラエティ、ドラマと比べて、どの程度差があるのだろうか。またはないのだろうか。制作費が安い、と言うのは、「アニメの制作費としては」と言う事である。しかし、視聴率に対し、他の番組と比較して、妥当な制作費ならば、それはまっとうな市場競争だ。その中でなんとかするしかない。もし、比較しても安いのだとしても、不満を口にするだけでは仕方がない。その為に、ソフトメディアの販売などのあざとくすらある商法も編み出されたのだし、別の収入源を見つけるか、制作費の市民権を得るようにするか、どうにかしなくてはいけない。これは単に、実際上の問題であるに過ぎない。これ以上は、業界のことがわからないので何とも言えない。
 って、 ガンパレTVアニメ化 かよ!? っつーか、よく見ると、別の番組の紹介文と間違えてる???


2002年03月14日(木) 旧暦 [n年日記]

ふざけるな、エイベックス!

  スラッシュドット・ジャパン記事 からの話題だが、近ごろ一部で話題の、エイベックスが出す コピープロテクトCDモドキ は、一部のCD再生機器で再生できないことが発売前から知られている。ところが、エイベックスは このCDが聞けなかった場合の返品には一切応じない方向である らしい。さすがに唖然としましたね。しかも、スラッシュドット・ジャパンの投稿の調査によると、小売店側にはこの方針を一切伝えてなかったとの話。小売店としては、もし顧客が返品を申し込んできたら、ほとんどの場合応じないわけにはいかないだろう。実際、そう答えたらしい。つまり、人様に自分の尻を拭かせるもいいところだ。MSのXboxへの対応もナニだったが、こっちはそれに輪をかけて酷い。これがスタンダードになったら、どんなことになるか、想像に難くない。不謹慎だけど、「こんな会社潰れちまえ!」と思ってしまったことを、一応記しておく。


2002年03月16日() 旧暦 [n年日記]

魔女狩りの日々

  鈴木宗男議員 の糾弾の政治ショーが繰り返される昨今、何となく魔女狩りにも似てるような気がしてくる。つっても鈴木宗男議員は無実の罪ではなく、真っ黒々なので、全然同情する気にはならないけど、それでも見ていて気分が良いものではない。第一、鈴木宗男を散々利用していた連中は、何事もなかったかのようにのほほんとしているのだし。しかし、普段から良いことがまったく言われない人だったが、ここまで急転落してるのを見ると、本当に 人徳 がなかったのだなと痛感する。 ムネオ・レジェンド を見ても、利権に関するすさまじい嗅覚と行動力を利用してはいても、誰も人間的に尊敬していなかったのではないのかと思える。人徳ってのは、形に表れることってのはそんなにないけど、結局、いざというときにもっとも効いてくる財産なのだなぁ。
 あと、こういうときに魔女狩りの先陣を切るヤツってのは、大抵、魔女役に深い恨みを持ってるか、もしくは非常にやましいところがある人間ではないのかな。「クルーシブル」(セイラムの魔女裁判を元にした映画)を思い出すと、そう思えてくる。

 「デジモンテイマーズ02 デジモンハリケーン上陸!」を見る。話的に、まったく良いところナシ。絵は綺麗なんだけど、スケールもちいさいし、山はないし、主人公たちや敵のウェンディゴモンの心理も全然描けていない。前二作の出来の良さと比べると、あまりにお粗末である。脚本は、吉田玲子さん。結構、良い評価を聞く人なんだけどなぁ……

 リドリー・スコット監督の「ブラックホーク・ダウン」に関するインタビューを読む。幾つかバージョンがあるうちの、ヒロイズムを前面に押し出したTrailerを見て正直萎えていたのだが、「原作と脚本を見て、何のメッセージも込められていないのが気に入った」と書かれているのを見て、興味が湧き出す。原作の「強襲部隊」(「ブラックホーク・ダウン」のタイトルで文庫化予定)は読んでないので、どういった方向性の作品か、まったく知らないのだ。「グラディエイター」や「ハンニバル」は一般に迎合しすぎて作品を殺してたと思うので、その辺で期待。

 最近、ネット上でちょっとしたイベントが起こった。イベントそのものはどうでもいいし、もうほとんど収束したのだけど、面白かったのは、それに対する反応。イベントと言うのは、ある人があるルール違反を、確信犯的に犯した、というもの。それ自体は、ほぼすべての人が意見を問われれば「いけないことだ」という内容なのだけど、面白かったのは、どう「何故いけないか」を言うか、だった。そのルール違反は、別に、オーディエンスに対し、特に不利益を与えるものではない。無論、不利益を被る人はいるのだが、敢えて言えば「他人事」だ。本来、タスク処理の優先順位としては低い。その低いはずのタスクに、その人がどう対応しているかが、垣間見える反応だった。結果から言うと、ほとんどの人は、「何故悪いのか」ではなく、ただ善悪のテンプレートにあてはめて「悪い」と言うばかりだった。自動的に、フィルターを通して「処理」しただけ、と言ってもいい。そして、そのフィルターを用意した理由は、どうやら別のところにあるらしい。こういうイベントは、そういうものが見えてくるから面白い。上の、鈴木宗男議員の魔女狩りでもそうなのだけど。人間ってのは、つくづく論理的でない生き物なのだなぁ。


2002年03月17日() 旧暦 [n年日記]

井上さん、あんたキャラ立てすぎ

  仮面ライダー龍騎 はなんじゃこりゃー!? な回。今回は一話からのメインライターの小林靖子さんがお休みで、代わりに アギト のメインライター(ってか、50/51書いたんだけど)の井上敏樹氏。この回を見ると、井上氏と小林氏の違いがはっきりわかる。なんつーか、無茶苦茶キャラが立ってる。「アンタ誰?」ってくらい。なにせ、インタビューで「テレビシリーズではキャラが立って絡みがおもしろければ、ストーリーなんてなくても成立する」と断言した人だからなぁ。その言に違わず、優衣のおばさんやら由良悟郎やら、メインキャラでもないのにやたらとキャラが濃いい人たちが……こりゃ、プラスにせよマイナスにせよ反響あるだろうなぁ。
 まあ、テイマーズとギャラクシーエンジェルは、特には。今日からミュートス編の009は見逃した。ぎゃふー。
 お昼は、自転車の手入れ。チェーンやギアの、こびりついてる埃をぬぐって、油を注す。なんとなく、脳内になにやらかがあふれてくるような楽しさが。思わず「うふふふふ」などと奇異の声をあげて、通行人に怪訝な目で見られる……あぶないあぶない。
 ふと、シアワセについて考えてみる。手のしわとしわをあわせてシアワセ……節と節をあわせるとフシアワセ……うふふふふ(もうええっちゅーねん)
 NHKで、イスラエルで兵役拒否をしたヤイール・ヒロくんの特集。イスラエルと言うのは軍事力で無理矢理作り上げた国だ。そして、軍事力がなくては維持が出来ない。だから、武力がなくては困る。それはわかる。しかし、同時にそれではどん詰まりと言うことも事実なのだ。争い、紛争と言うのは、「あいつと自分が違う」から起こる。違っていても、本当は違ってないはずなのに。


2002年03月18日(月) 旧暦 [n年日記]

bk1でお買い物

 昨日、 bk1 で注文した本数冊が届く。小川一水氏が、新刊の原稿を脱稿したというので、その祝い代わり(っつーのもなんだけど)に、まだ買ってなかった「導きの星」を注文したのだ。ハルキ文庫は、よほど売れ筋でないと店頭から早々に撤退してしまうので、こういったサービスを利用せざるをえない。で、一冊だけだともったいないので、ついでに何冊か、欲しかった本を頼んだ。楽ちんで、ちょっと癖になりそうでヤバイ。
 ちょっと実験がスランプ。何かの拍子で上手く行ったり、行かなかったりする。世の常。でも、学会まで間がそんなにないので、悠長に構えてる暇もないのだよなぁ……とりあえず、手持ちの材料だけでもどうにかできるようにしておくか。
 NHK-BS2で恒例の、春休み子供劇場で流されるアニメが、わりとアレ。25日「綿の国星」、26日「機動警察パトレイバー」、27日「機動警察パトレイバー2 the movie」、28日「オネアミスの翼 王立宇宙軍」、29日「11人いる!」、31日「チャイナさんの憂鬱」。さて問題です。NHKの中に、マニアがいます!(誰でもわかるって)


2002年03月19日(火) 旧暦 [n年日記]

ふってわく

 金はふってわかないのに、どうしてトラブルはふってわくのだろう? PCの調子が無茶悪くなった。原因は何かと思ったら、CD-RWドライブが漏電していた。よくわからんが、漏電で電圧が下がり、作動帯域ギリギリの電圧しか供給されなかったのだろう。CD-RWドライブをはずして解決。勝った。でもなんか負けた気分。
 もうそろそろ桜の季節で、アパートの裏庭の桜もそろそろほころびかけてる。こっちは鬱気味だけどな。環境の変化のある時にはいつもそうなんで、今更どうこう言うことでもないけど。チャップリンの「ライムライト」で、「人生に必要なのは勇気と想像力、それとほんの少しのお金だ」というセリフがある。本当にその通りなのだ。どうにかするしかない。
  マイクロソフトは相変わらず愉快 。マイナスにしかならないだろうに、どうしてこう、心象を悪くすることばかりするのだろう。
 今日は土星食らしい。いや、よく知らないけど。ありゃ、ダメだ。全然話題が出ない。


2002年03月20日(水) 旧暦 [n年日記]

間違えた! テロリストは数には弱いのだ!

 電撃大王で、いつの間にか 紅鉄絢 氏の新連載が始まっていた。うう、購入予定とちゃうやったけど、しゃあないのう。前作の「ブリリアント・マシーン」は早々に 打ち切り の憂き目にあい、「やっぱこの人には萌え漫画は無理だ」と思ったが、今度は得意分野でちゃんと来るらしい。でもナース。いや、ウルトラセブンに出てきた宇宙龍じゃなくって。しかし、「帰ってきたヨッパライ」や「モンティパイソン」など、細かいネタが振ってある。わかる奴のが少ないと思うが。
 同誌の看板連載のひとつ、「あずまんが大王」が、なんと予告どおり、完全に最終回。いや、お見事と言うほかない。作者にしても編集にしても、 アニメ化 だのが目前に控えてる中での人気連載の終了と言うのは、なかなか出来るものでもあるまいに。でも、DVD読者全員(有料)サービスってのはカンベンな。そういうのは通販と言うのではないのか。おまけに6分程度の映像に2500円の値付け。強気なのか、なんなのか。
 ウルトラジャンプ、ここ最近「STREGA!」の展開が いつものとおり わかりにくくなってたが、今月号読んで、ようやく流れがつかめた(ワシの頭が悪いだけか)。毎度毎度、わかってくると、ボディブローのように来るなぁ。しかし、この雑誌、ほぼ毎月、巻頭は読み飛ばしてしまっているような……
  GX では、ワイルダネス再開。段々物語の背景があきらかになっていく展開は面白いのだが、地味である。いや、渋めの展開は好みではあるのだけど、他の連載に押されやしないかとハラハラするのも確か。そう言えば、企画段階では単行本一冊くらいのロードムービーみたいなの、っておっしゃってたような。伸びすぎて、メリハリがなくなってしまわねば良いのだけど。
 そのGXの次号には、むつきつとむ氏が載るらしい。成人誌畑だが、一般向けでも十分勝負できる数少ない実力の持ち主と思うだけに、楽しみ。広江礼威氏の「BLACK LAGOON」も連載に。ちょいと劇映画がかった演出や台詞回しが時々から廻りしてしまうところはあるものの、はまるとわりとクる作家さんだけに、注目したい。
 NHKで、青少年犯罪の裁判の付添い人に新制度を導入した福岡県の特集。青少年犯罪の裁判は家裁で行われるのだけど、実は弁護士や付添い人がつかないことが多いと言う。青少年犯罪は「裁く」のではなく、「更正を促す」と言うことで、被告の敵というわけではないので、弁護士等は必ずしも義務付ける必要はない、という理屈らしい。しかし、それでは非行を起こした未成年が本当になにを考え、なにかを不満に持ち、そして本当に再犯を防げるかがわからない。そのため、希望する者にはすべて、付添い人をつける制度を施行した。付添い人と言ってもその役目は付き添うだけでなく、本当に被告が犯罪を行ったのか、行ったなら、何故行ったのか話を聞き、原因を考え、必要なら、背後にある暴力団組織と話をつけて、手を切らせたり、就職先を斡旋したりとその役割は非常に大きい。未成年の裁判制度にはかなり問題点が多いと思うので、このような制度は良い事だと思う。
 ちょっと興味深い特集として、去年のニューヨークテロの際に、その現場の様子を写真に収めるために駆け回った戦場カメラマンの特集を行っていた。彼らのことごとくがその活動の舞台は国外であり、アメリカ国内でそのような仕事をしたのは初めてだった。中には、事故現場から五分のアパートに、たまたまオフで休んでいた者もいた。彼も、その他のニューヨーク在住の戦場カメラマンも、皆、事故が起こると同時にカメラを持って現場に走った。中には、事故に巻き込まれ命を落とした者もいる。しかし、彼らの視点は、一般市民のそれとは少し違う。彼らは世界の戦場を飛び回り、アメリカも戦争の当事者である事を肌身で感じて知っている。ショックを受けながら、悲しみを感じながらも、その背景にあるものを、より見通している。そして、それを伝えるために、命の危険を顧みず、戦場を駆け回る。日本人とても、直接戦闘に参加しているか否かはともかく、部外者ではない。世界はつながっている。いかなる意味においても。
 昨日の鬱の件、鬱々と考えつづけたのだが、どうも、必要なのは悩む事ではなく、考え、決断する事だと思い当たる。そうでなければ、現状で妥協するほかない。それが嫌だから、どうするか、決める。人生のドロップアウトって選択肢は、当然ナシね。