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2010年12月11日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] そらおとf#10と屍鬼#18とイカ娘#10とミルホム#11とアマガミ#22

  そらのおとしものf #10「節穴世界を覗け!」。今回は内容よりなにより、EDのイントロ聞いた瞬間吹いた。「望郷の旅」じゃないか! 「助け人走る」の主題歌の! こんなオタでもわかるやつ少なそうな選曲って、どんな判断だw
 助け人は、タイトルに「必殺」の名を冠していないものの、立派に必殺シリーズの第三弾。(前年起こった「必殺仕置人殺人事件」で必殺シリーズの残酷描写が問題視されたため、これと翌年の「暗闇仕留人」は「必殺」の名を冠していない)
 マンガ原作者で「中山文十郎」って人がいるけど、そのPNの元ネタが同作に出てくる助け人メインメンバーの、浪人者の中山文十郎(演じるは田村正和の実兄でもある田村高広)。
 それはさておき、なんで比較的地味な「助け人」なんだろう? 必殺の主題歌で熱血系って言ったら、確かにこれと「荒野の果てに」くらいだけど。あと、この歌詞はテレビ版じゃなくってレコード版の方だなぁ。最初気付かず、「あれ? なんか変だな」としか思わなかった。(前述の事件の影響から血生臭さを連想させるとかなんかで最後のサビが「汗と涙と血がまた騒ぐ」から「暑い明日の風が呼んでる」に変更された)
 話は、いつものアホ話に加えてクライマックスに向けてカオスの復活。原作と大分違う展開ですな。しかし、家の壁に変な配管があるなぁ、と思ったら、ちゃんと伏線だったのかw


  屍鬼 #18「第悼と夜話・惨劇前の祭囃子」。屍鬼に浸食され、蔓延する正体不明の死に翻弄される一方だった外場村の住人が、反撃に転じるターニングポイント。屍鬼の存在に気付いた数少ない住人の尾崎医師だったが、尾崎が反撃に出ようとしてることを桐敷千鶴が気付き、尾崎の血を吸い支配下に置いてしまう。しかしそれは尾崎の罠で、「屍鬼側」の協力者(おそらくは人狼として起き上がった夏野)により千鶴の呪縛を解いていながら、その支配下にあるふりをして千鶴を祭の神楽に集まる人々の前に引きずり出し、ついに千鶴たち「屍鬼」の存在を村人たちに知らしめる。
 カタルシスのある場面なんだけど、同時に陰惨でもあるんだよなぁ。両者は相容れないとは言え、屍鬼側も自分たちのいる「社会」を作りたいだけ。千鶴は「今更人間に戻りたいなんて思ってもいない」と言ってるけども、その共同体作りこそがいかにも人間くさい欲求だと、当人たちは気付いてないんだろうなぁ。


  侵略!イカ娘 #10「てるてる坊主じゃなイカ?/好かれなイカ?/野球しなイカ?」。一本目は似顔絵話とてるてる坊主話のニコイチ。似顔絵話は原作でも好きなエピソードだから期待してたけど、期待に違わずw イカ娘のセルフイメージが実像とかけ離れすぎてるwww そしてそちらのオチの弱さをてるてる坊主で補った形でこれは良いニコイチですわ。
 二本目は、イカ娘に過剰なスキンシップを行ないイカ娘から避けられ続けてる早苗が、「イカ娘断ち」をしてイカ娘からの信頼を獲得しようとする。が、なんつーか、イカ娘を断ってる間の描写が原作からパワーアップして完璧にジャンキーw 「さよなら、私の恋」って言ってるけど、それ、完全に恋とかとは別物だからw 天井を這うミニイカ娘が出なかっただけでもマシか。
 三本目は、オリジナルの野球話。多分原作にある清美の部活話をベースにしてるんだけど、清美の部活をバドミントンから野球にしたことで、ほぼ完全オリジナルに。この回のために水嶋監督は「おおきく振りかぶって」のスタッフを連れてきたらしく、野球の描写も恐ろしく細かい。てか、ここでもイカ娘の(というより触手の)無駄な才能振りが発揮される。それにしても黒田さん可愛い。


  探偵オペラミルキィホームズ #11「ミルキィホームズには向かない職業」。前回、降霊した祖父たちのトイズ復活を予言するメッセージに浮かれるミルキィホームズたち。それに油断しまくってしまい、テスト前だというのに勉強もせずに遊びほうける。
 ライバルでありながらもシャロたちの復活を密かに期待するアンリエッタも、テストで復活した彼女らのトイズを期待するのだが、それは大きな期待はずれ。本当にトイズは復活するのか、確かめるためにミルキィホームズたちに挑戦すべく大きな騒ぎを起こすのだけど、シャロたちは復活するはずのトイズに頼りきりで、仲間同士の諍いすら始める始末。
 その姿についに小衣やアンリエッタも見放してしまい、ついに退学の宣告がなされてしまう。
 ここ最近は、特殊能力がなくても仲間を信じて彼女たちなりに頑張ってたのが、戻ってくるはずの特殊能力に依存して、最初の頃のダメダメな姿に戻ってしまってるなぁ。まさかのシリアスヒキで多分これこそが「大いなる試練」なんだろうけど、どうやって決着つけるんだろう?
 ところでトゥウェンティ二十里の変態ぶりはちょっとやばいだろう……


  アマガミSS #22「ウラガワ」。普段は猫をかぶってることが純一にばれてしまった絢辻詞。って、素を出してしまった理由が、手帳に書き付けていた「見られてはいけないもの」を、純一が見てしまったと勘違いしたから。抜けすぎだろ、さすがにw
 純一に口封じしつつ下働きとしてこき使う詞だが、純一に厳しいのはもちろん、まるで自分を虐めるように働き続ける。そしてついに無理がたたって斃れるのだが、お見舞いに行った純一は詞の姉に対する態度がおかしいのに気付く。ただの天然ボケのお姉さんに見えるけど、なんかあるのかねえ。彼女に懐かなかった野良犬が、詞にはなついてたし。
 それにしても変態紳士橘さんは、今回はMに目覚めたのか?


2010年12月12日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイジャー#43とオーズ#14

  ゴセイジャー #43「帝国総攻撃」。マトリンティス帝国本拠地で、ロボゴーグはついにブレドRUNの調整が終わったと歓喜する。ロボゴーグはメタルAの側にブレドRUNを起き、叱責される彼女を見せることでブレドRUNに自分への恐怖を植え付けたのだという。そして、その役目が終わったメタルAを失敗作呼ばわりし、見捨ててしまう。
 そしてロボゴーグはついに地上への宣戦布告を宣言。地上への総攻撃を開始するという。それを阻もうとするゴセイジャーたちだが、立ちはだかるブレドRUNとの戦いの最中、そのビームを浴びたテンソウダーとレオンセルラーがさび付き、動かなくなってしまう。ロボゴーグの狙いはそれで、ブレドRUNに天裝術を封じさせ、その上で最終兵器を放ってゴセイジャーを完全に亡き者にするつもりだったのだ。
 天裝術が使えぬまま闘うゴセイジャーたちだったが、ついに最終兵器を受けようというその時、ゴセイナイトが彼らを庇い、その前に出て……

 なんかマトリンティス帝国編が終わりそうな勢いなんですが、まだ尺的には若干あるような。多分年内にマトリンティス帝国編は終わり、その後なんかこれまでの勢力が復活して一斉攻撃になるのかなぁ。
 で、ロボゴーグがついに最終攻撃を仕掛けてくるのだけど……ロボゴーグ閣下こそ無能の極みのような。いや、敵を無力化した状態で最終兵器を使う意味って何よ? 無力化したならそのまま倒しちゃやいいじゃん。さらに、ことごとく部下を失敗作呼ばわりしてるけど、失敗作しか作れない自分は何なのよ、というか。どんな道具だって使いようって発想がない時点で、ダメだこりゃ。
 結局、ゴセイナイトがわずかに活動してたレオンセルラーで天裝術を使い、攻撃を回避(そもそもゴセイナイトが防げる最終兵器ってのもダメダメだろう……)。結局最後はいつもの力押し展開へ。メタルAの裏切りフラグは立ちきったし、あとはブレドRUNがどう出るかだなぁ。


  オーズ #14「プライドと手術と秘密」。シャムネコヤミーを取り逃がしたばかりか、ストレスを爆発させたアンクが行方不明になってしまい、信吾の身体が危篤状態に戻ってしまう。アンクの離れた兄がどういうことになるか、始めてちゃんと目にした比奈は取り乱し始める。
 その比奈を見て、信吾を助けるためにも映司はヤミー追跡よりもアンクの追跡を優先させる。
 だが、暴走したケイを見て動転した医院長は、発作を起こし倒れてしまう。心配する映司を呼び止め、事情を聞く彼は、どうしてケイに手術をさせなかったのか、その理由を映司に話す。
 一方、勝手な行動で鴻上に呼び出された後藤は、「欲望のままに行動するのはいい! だが、キミがイマイチはじけきらないのは、そのプライドのせいだ!」と指摘される。なりふり構わず、欲望に忠実に行動することが出来ず、中途半端に終わってしまうことを指摘され動揺する後藤だが、自分からプライドを取ってしまっては意味がない、と、あくまでプライドを貫き通そうとする。
 そして、信吾の身体を離れ一人彷徨っていたアンクはケイを見つけ、セルメダル大量ゲットのチャンスと、襲いかかろうとするが返り討ちに。そこに映司が駆けつけ、その必至の説得にアンクは信吾の身体へ。映司は渡されたメダルでタトラータコンボに変身するが、そこにさらにカザリが現れる。意味ありげなカザリの言葉に引っかかりつつもケイに医院長からの言葉を伝えようと闘う映司だが、ヤミーとグリードの攻撃に耐えきれず、ついにカザリにコアメダルを奪われてしまう。

 結構状況がごちゃごちゃしてきましたな。
 まず、グリード陣営を中心に考えると、カザリは完全別行動で、鴻上研究所の真木と手を組んで「倒されても真木経由でセルメダルが得られる」という前提でありつつ、その上でアンクたちにゆさぶりをかけてきている。その他のグリードは、メズールとガメルはかなり一蓮托生ながらも、ウヴァはちょっと違う動きのよう。それでも今回はメズールが密かに成長させていたヤミーによりセルメダルの大量享受を受けているけど。
 でも、前回と今回出てきたクズヤミーって、戦闘員を出すための布石だよなぁ。
 後藤の方は、前回映司たちとの距離が縮まったと思いきや、またいろいろわだかまりが発生してきたようで。この手の、プライドが高いライバルキャラってのはアギトの北条以来伝統ではあるけど、二号ライダーの布石になるのかなんなのか。
 で、アンクたちだけども、アンクはなんだかんだ言って映司たちがいないと自分一人では何にも出来ないことを認めざるを得ず、文句を言いつつ元の状態に戻ることに。
 そして映司はトラメダルチーターメダルを奪われつつ、女医に医院長の真意を伝える。つか、医院長の娘だったんか!
 父でもある医院長の真意は、恐怖もなく失投するケイへの懸念から。患者を死なすかも知れないという怖さを乗り越えてこそ一人前になりうるということを、自分の手術の執刀をさせることで提示する。まあ、これまで手術で失敗したことがないって方がかなりアレというか、失敗しても気にしなかったのかというか。小林靖子って、絶対「医龍」読んでるよなぁ。
 まあ、その絡みでとりあえずシャムネコヤミーを倒しはするものの、グリード陣営の浸食は進行したまま。
 なんつーか、オーズって敵も味方もいろいろ陣営が複雑すぎてそれが問題にならないか心配。


2010年12月13日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] どう見ても完全に思いつき

  「これまでは仮免だった」=これから本番と決意強調−菅首相時事 )。
  有言実行内閣ェ… 。まったく「 明日から本気出す 」そのまんまだったり、「仮免で路上に出るなよ!」というツッコミしか思い浮かばなかったり、仙谷官房長官がなんで一生懸命しゃべらせまいとしてたかがよくわかりますわ……
 他にも  「俺に決断させようとするなと言っているだろ! しっかり話し合ってから持ってこい!」産経 )とか、「え? 政治主導って何だっけ?」とか、「そう言えば似たような態度を官僚にとって省内の反感を買いまくり、厚労大臣を辞することになった人もいたなぁ」とか。
 決してそのやり方が決して良いとも正しいとも言えないけど、仙谷官房長官は官僚を敵に回しては話が進まないことに気付いて官僚の懐柔を行なってるが(省庁によって温度差がある上、それを逆に利権目当ての官僚に付け込まれてる所も目立つ)、こっちはそういう意識すらないものなあ。
 官僚以外に知るはずがないこのことが漏れたってことは、官僚にホントに嫌われてるんですな。
 あと、茨城県議選は、なんというか選挙が「ド下手」なことがもろわかりになってしまったわけで。公布は12/3だったので、世間が民主に風当たりが強くなってきてることなんかわかってたはず。そこにいきなり現職でもない18人の候補を送り込もうというのは、よほどの追い風か地道な運動と入念な調整をせねば下手すれば同士討ちになるのが目に見えてる。が、自民は二人区で二人当選の選挙区もあるのに対し、民主は 投票結果 を見るだけで無策ぶりがよくわかる。というか、追い風時の作戦をそのまんま踏襲してるのが、まるわかり。そりゃ惨敗するわ……
 「24人中18人が落選」という数字もさることながら、「選挙政党なのにまともに選挙戦略が練れない」ということが浮き彫りになり、党内の動揺に拍車をかけるんだろうなぁ。
 P.S.ああ、忘れてた。思いつきってのは、主に次の記事のことです。
菅首相、山形のコメ農家視察=「農業再生のヒント聞いた」時事 )。いや、農地の集約化は、自民がやろうとしてたのを民主が反対したんですが……で、政権取って一度ご破算に。問題はいろいろあったけど、それを改善する方向じゃなくまた一からってのは、思いつき以外のなにものでもないだろ……


2010年12月14日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] スタドラ#11と神知る#10

  STAR DRIVER〜輝きのタクト〜 #11「サイバディの私的活用術」。ミセス・ワタナベことカナコの忠実な侍女として使えるシモーヌ。だが、彼女は実はカナコの夫の私生児だった。事故に遭った後病院で見た、カナコの結婚式のニュースを見ていた彼女は、姉から自分たちがカナコの夫の秘書であった母とカナコの間に出来た子であること、母は捨てられ、カナコが選ばれたことを聞き、身分を偽り、カナコに使えることを決めたのだ。
 父に母を捨てさせた女という憎悪を抱きながらも、その能力と、度量とも取れる図太い神経には尊敬を抱き、複雑な想いのシモーヌ。しかし、綺羅星十字団会議でカナコがサイバディを私的な目的で使っているという糾弾を聞き、その程度の人物ならばと、今一度タカシをそそのかし、自分のサイバディで銀河美少年に挑戦させようとする。

 シモーヌがカナコの夫の私生児、ってのはびっくりなんだけど、それ以前に、カナコの魅力全開の話でした。
 授業中に平気でタクトに有閑マダムな会話をしてクラス中どん引きにするのもさておいて、全サイバディの所有権がおとな銀行にあると信じ、しかもそれが世界平和の為だと信じて疑わない辺りの無意味な自信が、また。
 しかし、マンティコールにサイバディの私的利用を指摘され、そのことを始めて聞いたシモーヌは「その程度の女」を見切りを付け、再びタカシを唆し、タクトと闘わせようとする。ったって、タカシもシモーヌに利用されてるわけじゃなく、シモーヌを利用してるふしはあるんだけど。
 でもそのシモーヌの決断に意外な反対をしたのはカナコ。シモーヌは、カナコが自分がより上に立つのが気にくわないのだろうとタカをくくったが、カナコの態度には意外な真意が……
 結局サイバディ戦はシモーヌとタカシの連係攻撃で苦しめられるタウバーンだったけど、一時休養中の「ヘッド」からの助言で「王の柱」を使うことのためらいをスガタが乗り越え、その援護のおかげでタクトの辛勝。
 スタードライバーの資格も剥奪されたシモーヌだけど、その後、意外な事実を姉から聞かされる。カナコはシモーヌの姉の親友で、父のパートナーとしてカナコを紹介したのは、秘書であったシモーヌの母自身。そして、シモーヌをサイバディと契約させたのは、交通事故で命に関わるケガを負った彼女を助けるために姉がカナコにお願いしたのだという。
 カナコの「サイバディの私的利用」が、自分を助けるためだったと知ったシモーヌ。自分の正体を知りつつそばに置いておいた理由を聞くと、「夫の隠し子が正体を隠しつつ近くで復讐の機会を窺ってる、という状況が好きだったから」と言われ、返す言葉もない。ここまで言われれば完全に負けを認めざるをえないですわな。


  神のみぞ知るセカイ #10「あたしの中の……」。図書館という本の砦の中に閉じこもる汐宮栞。彼女の中の駆け魂を追い出すべく、桂馬は栞に接触を持とうとする。彼女の反感を買う行動で本音を引き出したものの、それが近々行なわれる視聴覚スペースの確保のための図書の大量処分が原因だと知るのだが……

 心中ではいろいろ考えているものの、対人コミュニケーションの問題で多大にそれが滞ってる栞。それをいつもの「ネガティブな評価はひっくり返りやすい!」の論理で引き出す桂馬だけど……基本、この戦術ばっかだよなぁ。
 まあ、ベタはベタで重要なんですが。
 花澤香奈の演技は確かにゼーガペイン以来聞いてきた身としてはその成長ぶりを喜ぶところはあるんですが、構成的に盛り上がりにもう一考していただきたいところ。


2010年12月16日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 東京都青少年保護育成条例改正の俯瞰

 いやぁ、なんというか、これ、ホントにわけわからないんですよね。
 全体としてどういう対立構図なのか、その争点はなんなのか、双方の目的はなんなのか、はっきり言ってよくわからない。
 で、自分なりにこの件を「俯瞰」して、大体こうだろうと思った全体図を考えてみます。見えているものからの推測を含む「たぶんこうなんだろう」というものなので、違ってる部分が多分にあるかもしれませんがすいません。
 まず、改正の反対派は、何に反対してるかというと、よくわからないんですよね。条令がかなり過大な範囲に拡大解釈が可能なことから、実質的な表現弾圧につながるのではないか、という不安が反対の主な内容。これだけ見ると「被害妄想」っぽいけど、都側には前科がある。前回の改正案で、「非実在青少年」という、過去の法理に存在しない概念を生み出してきた。これがかなり紛糾し、「非実在の人間の人権とか言い出した」と、かなり強い反発を食らった。まだ当時は支持率も高かった民主党系議員の反対もあり、その時の条令案は否決されたのだが、今回は状況がいろいろ変わったこともあり、通過してしまった。
 結局、こういった前科や条例の対象となるものの具体性がないこと、採択への強引な動き、また、各個例の判定がかなり恣意的で客観的判断条件が示されてないことから、実質「恣意的利用のための条例」ではないかと警戒され、反発をしてる、というところじゃないかと思う。
 一方、推進派については、これまた動機が良くわからない。何かマンガやアニメに影響された凶悪事件が起こったとかなら、こういう動きが出るのもわかるのだけど、そういった社会的事件は特にはない。なんかの権益絡みかなというのももっともらしいし、そのセンも疑ったのだけど、金の流れとかになりそうな動きは、そんなに目立って起こってはいないのだよなぁ。自分が知らないだけでないと決まったことではないけど、たとえば検閲機関を作って何らかの形でお金を集めるというのなら、まだ話はわかりやすい。その場合は推進側の利害関係は言うまでもないので置いとくとして(でも、現時点、それっぽい話も特にないのだよなぁ)、そうでない場合の話、というのを推測する。
 民主議員が賛成に転じた理由が「前回の条例案の問題点は解決したから」と報道されてるが、前述の通り「恣意的な運用しかできない」という問題点はまるで解決できてないのだから、これは本当の理由ではあり得ない。これは言われてるように、単純に情勢の変化なんでしょうね。前回の時は民主の潜在的支持率が高かったけども、民主への逆風が強まる中なので、支持者の反発を食らいそうなことにはぴりぴりしてる、というのが実際でしょうね。つまり、PTA等>業界、オタク。後者は集団票になりませんからね。
 また、自民系議員への利益になるかというと、特に個別の利益になりそうなことでもない。また、反発しての利益もほとんどない。基本利害関係ではニュートラルだけど、国会の児童ポルノ法案もあるし、党全体の方向の圧力や流れなんでしょうね。
 ただ、そんな流れの中で方向性を付けてるのが何かということ。ここから先はほぼ完全に推測の話になる。一体誰がこの条令実現の音頭を取ってるのか、ということになるのだけど、旗印としては石原知事だと思う。旗印というか、矢面というか。
 ただ、関係各所の説得に都職員がこまめに出張ったというから、おそらく大元は都職員、もしくは出向の官僚だろう。石原知事や猪瀬副知事をどう説得したかは完全に推測の域だが、別の案件での譲歩か、あるいは、単純に「マンガやアニメへの性の反乱はこんなに問題なんですよ」という単純な説得に呼応した、という可能性もないではない。どっちにしても、話の出所と中心は民意の届かないところにあるのだから、いくら都知事や副知事に「これは問題だ!」と言っても、まあどうにもならんでしょうな。彼ら自身も納得づくの「矢面」として、立ちはだかってるんだから。だからそこをつつこうと、木で鼻をくくったような返答しかないでしょうね。
 そこの曖昧模糊としてる、「都官僚の、誰(あるいはグループ)がどういう目的で推進してるのか」がはっきりしないと、反対派はずっと「恣意的運用をされるかも知れない」ということだけを言い続けるしかない。そしてそんな批難は、お役所にとってはどうとでも対応できることなのだ。
 なんでみんな「誰が」「なぜ」「どういう方法で」通そうとしてるのか、ちゃんと考えようとしないのだろう?


2010年12月17日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ざくろ#10とアマガミ#23と俺妹#11とイカ娘#11

  おとめ妖怪ざくろ #11「ふれて、殻々と」。神がかりの里とざくろの出生の秘密が明らかになり、景たちがざくろ救出のために神がかりの里に潜入しようとする。今連載中の分だとよくわからなかったけど、神がかりの里の住人って、妖怪じゃなく特殊な能力を持った人間だったのか。当人たちは人間を見下してるけど。
 結局選民思想な神がかりの里のせいでいろんな人たちがとばっちりを受けたのだけども、沢鷹の場合、選民思想云々じゃなく、明らかなマザコンだよなぁ。母親の逢瀬をチクったのも明らかに嫉妬からだし、ざくろの力が目的と言いつつ、絶対本当の目的はざくろ自身、というより、ざくろに感じる母親の面影だし。
 これなら十分ヘタレ景にも勝ち目はありそうな。


  アマガミSS #23「プライド」。なんだかんだで綾辻さんデレる、と思いきや、クラスメイトからのベタないじめにキレて、ついクラスメイトの前で本性を→橘変態紳士に「折れてみて改めて協力を請うては」と言われ、「あなたまで私を否定するの!」と逆ギレ→翌日、別人のようになった綾辻さんが……つか、別人格?
 ってのが流れなんですが、これって二重人格とかじゃなくって、橘に見捨てられたくなくって、自分のこれまでこだわり続けてたプライドを、別人格のように振る舞い捨ててしまおうとしてる、綾辻のけなげな行動だよな、どう考えても。おそらく姉と比較され続け、姉への反発として作り上げた自分で自分を守り、それでしか他人との接点がなかったところに、自分を自分として評価してくれる橘に始めて触れて、ありのままの自分を認めてくれると思ったところにアレだったんで、こういう行動に出たんだろうけど、どう決着付けるんかいな。
 しかし昨今のヒロインいじめっ子グループは、あっさりしてるというか、イマイチキャラが立ってませんなぁ。


  俺の妹がこんなに可愛いわけがない #11「俺の妹がこんなにメイドなわけがない」。両親の留守にご飯を作ってもらいに幼なじみの地味子こと真奈美を招いたところ、桐乃が嫉妬しまくり。で、秘蔵のお宝本を晒されたり、桐乃の押しつけでプレイ中のエロゲ画面を晒されたり。
 さすがにやり過ぎと反省したのか、その後桐乃が自作のラノベのアニメ化記念にかこつけて、京介のためにささやかなパーティを開く。いや、まあ、この「素直に謝れない」感は、わからないではないけどねえ……桐乃の場合は、「プライドもあって素直に感謝や謝罪ができない」が洒落にならないレベルで多すぎて、ちょっと説教ものだと思います。
 それと京介は真奈美とくっつくのが一番幸せだと思います。眼鏡好きならなおのこと。黒猫もないではないけど。まあ、黒猫くらい「ちょっと面倒」の方がいいのかもしれませんが。桐乃は問題外すぎる。


  侵略!イカ娘 #11「人形じゃなイカ?/疑惑じゃなイカ?/登山しなイカ?」。前回は野球シーンなどに力入りまくりだったけど、今回は小休止というか、なんというか、オチがない回というか。基本原作のニコイチで各話を構成してたのに、今回は全部原作一話で一本ばっかりなんだよなぁ。この低空飛行ぶりが原作のテイストと言えばそうなんだけど。
 ジョニー&デップ人形の話は、原作ではそれなりに味があるのだけど、「キモブキミテイストで右往左往する回」だから、これで一本は弱いと言えば弱い。まあ、良いキャラしてるんだけど。>人形
 二本目は、千鶴の高すぎる戦闘能力に「宇宙人ではないか?」と疑惑を抱いたシンディたちが、千鶴のDNAを採取しようと四苦八苦する話。まあ、普通。というか、キャラが濃いわりに存在感薄めの研究所メンバーが珍しく活躍する話だしなぁ。千鶴もイカ娘にやたらと怯えられてるせいで怖い印象ばっかり立ってるけど、前回もタケルに「もう家族も一緒でしょ?」と言ったり、何気にイカ娘のことを一番明確に身内として認識してるんだよなぁ。
 三本目は、これぞ原作の低空飛行テイストを如実にしめしたエピソードというか。触手を使ったズルは、考えただけじゃなく原作じゃあ実際にやったんだけどなぁ。
 で、最後の最後のオチも原作通り。この落ちてるけど落ちてないぶりというか、小市民ぶりがイカ娘らしいんだけど。
 次回は最終回。ってマジで最終回かよ!? 原作から知ってる身からしても、なんか永遠に続いて欲しい感じだなぁ。
 なんかピンチが二回強調されてるけど、アイデンティティである触手にまつわるあの話か。それと、予想通り田辺梢が出てくるのか。来週は泣くかもしれん。


2010年12月19日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイジャー#44とオーズ#15

  ゴセイジャー #44「究極の最終決戦」。満を持した作戦が失敗し、追い詰められたロボゴーグはブレドRUNに特攻をしかけさせようとする。が、メタルAが彼に代わって自分から自爆攻撃を。倒されこそしなかったものの、大ダメージを負ったゴセイジャーを前に勝ち誇ったロボゴーグは、その昔、人間に失望したある科学者の話をしだす。

 まあ、昔語りをしだす敵は大抵負けるんですけどね? 自ら負けフラグを立てたロボゴーグ閣下、メタルアリスの自己犠牲を気にも止めず、自分語り。話の中の科学者、って、明らかに自分だよね? でも、これまでの失敗見てるともともとかなりのオマヌケさんのような。
 でもさすがに中ボスとは言えボスキャラなので強く、巨大化したロボゴーグにゴセイジャーだけでは歯が立たない。そこにかけつけたのはハイパーデータスと、何故か復活したゴセイナイト。瀕死のゴセイナイトの前に誰かが現れたみたいだけど、一体誰? マスターヘッド?
 で、クリスマス商戦時期のお約束、全ロボ集合総攻撃でロボゴーグを倒したゴセイジャーだけど、起死回生の復活を行なおうとしたロボゴーグを、ブレドRUNまさかの裏切り……って、あまりまさかでもないよな。ロボゴーグの言う「完璧な支配」に疑問を抱いたメタルAはブレドRUNの記憶を戻してしまっており、身体に爆弾が埋め込まれた彼は爆発させられないように、この状況になるまでずっと従順なふりをしていた。さすがセコイ作戦では定評のあるブレドラン。
 結局恐怖による支配を主張したロボゴーグは、その支配から逃れようとする部下の裏切りに逢う形で自滅。メタルAも、結局ブレドRUNに利用された形で死亡。おいおい、ブレドランがラスボスか? ロボゴーグはブレドランの正体を知ってるふうではあったけど。
 で、いよいよ最終決戦展開というところで、来週は総集編らしい。う〜む。


  仮面ライダーオーズ #15「メダル争奪と輸送車と器」。鴻上ファウンデーションでは研究所の真木の要請により、5000枚のセルメダルを輸送することになり、その護衛に後藤たちライドベンダー部隊が当たることになる。その様子をタカカンドロイドで見ていたアンクは、鴻上が自分のメダルを持っていることを確認、輸送車を襲撃しようと映司に持ちかける。
 もちろんそんな話を聞けるわけがないと断る映司だが、そこにカザリが現れ、輸送車の中に比奈が閉じ込められていると教え、映司に輸送車襲撃を唆す。
 カザリが何を企んでいるのかわからぬまま、比奈を助けるためにとりあえず輸送車に貼り付いて様子をみるということで手を打った映司。だが案の定、輸送車の前にグリードたちが現れ、襲撃。映司はオーズに変身して撃退しようとするが、なんだか様子がいつもと少し違う。これこそがカザリの仕組んだオーズや自分以外のグリードたちに対する罠だった。

 味方側も一枚岩じゃないけどグリードたちも一枚岩じゃない。ただおとなしく普通に復活するのではなく、鴻上が求めるメダルを「一つに集めた力」がなんなのかを確認しようとするカザリ。そのためには味方をあざむき、メダルを奪うことも厭わない。
 輸送車からセルメダルを奪い、オーズからも大半のメダルを奪ったカザリは、それだけでは飽きたらずメズールまでだまし討ちにして彼女のメダルを奪う。
 カザリの一人勝ち状態で大変なときに、メダル集めを優先しようとするアンクと、比奈を助けようとする映司とでいさかいが。ついに決別か、と思いきや、映司の間の抜けた提案で、あっさりアンク買収。そんなにアイスが気に入ったのか……
 比奈を助けるためにコンボの使いすぎでふらふらになってガメルのヤミーに襲撃されピンチに陥るが、後藤がかろうじて守ったメダルで負担の少ないタトバに変身できた映司はかろうじて危機を脱する。けど、メダルは大量に奪われたまま。さらにガメルを騙してメズールのメダルを吸収させる。「メダルを一つの器に集めたら、どうなるのか」その実験台にガメルを使うということらしいが、次回予告では、なんか巨大な怪物になったっぽいガメルが……ガメルとメズール、このまま退場してまうん?


2010年12月20日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 夢パテSP#62とスタドラ#12

  夢パテSP #62「モーニング・グローリー〜冷たい夜〜」。マリーズ・ガーデンのメインストリートの本格オープン前に、入口近くの一番良い立地に突然美夜が自分の店を割り込み勝負を挑む。これもすべて樫野を得ようとする美夜の必死の策略だったが、その金に糸目を付けない店作りに愕然とするいちごたち。しかもジョニーが美夜からの借りや自分の理想の店作りに近いからということでチームいちごから離脱し、美夜側に。しかし安堂や花房が応援に駆けつけ、資金力で圧倒的に勝る美夜たちに対抗すべく、様々な作戦を練る。
 主力商品の開発もでき、いざグランドオープンの直前を迎えるが、テレビや電車広告など、なりふり構わない美夜の宣伝に、圧倒されてしまういちご。案の定、宣伝で客が流れてしまい、いちごたちの店は初日から苦戦を迎えてしまう。バニラたちの案で、美夜の客の行列に試食をすることを思いつくが、それも美夜たちに牽制されてしまう。それでもスイーツ王子たちのパフォーマンスと地道な宣伝を軸に据えた宣伝で、なんとか初日の惨敗からは盛り返すのだが、美夜の店の圧倒的な宣伝力にはかなわず、勝ち目が見えない状況に陥ってしまう。

 美夜のなりふり構わない必死さは、共感できないではないけど、アンリ先生のグランドオープン挨拶の映像にまで割り込むのは、流石にやりすぎだと思うけど……
 ニューヨークでの失敗もあってか、行列客への対応なども対策してて、いちごたちは苦戦。様々な案を出し合い、多少は盛り返すのだけど……
 起死回生の策としてオープンキッチンでのスイーツ王子のパフォーマンスを行なうのだけど、調子が出てきたところで、安堂が自分の店のトラブルのために離脱せざるを得ないことに。これはこれで強固に見世物になることを拒んでた樫野が宣伝に協力することになり、悪いことばかりでもないのだけど、それでも美夜の店の売り上げには到底及ばない。
 出口が見えない迷路に陥ったようなのだけど……
 ただ、電車広告とか、普通に考えて最低でも数百万レベルの話なのだよね。テレビの宣伝も含めると、おそらく宣伝費だけでも数千万はかかっているはず。初期投資として必要と言うことならいいのだけど、それを回収してあまりある十分な満足を提供し続けられるかどうかが、勝負の分かれ目だろうなぁ。
 そして番組は次回最終回らしい。鬱々とした展開が多かったとは言え、もうちょっと続けて欲しかったのだけどなぁ。


  STAR DRIVER〜輝きのタクト〜 #12「ガラス越しのキス」。配下のタカシとシモーヌが敗れてしまった綺羅星十字団第四隊「おとな銀行」のリーダー「頭取」であるワタナベ・カナコ。綺羅星十字団の計画に出資してる有力者たちがその結果を受け及び腰になっているのを見据え、「銀河美少年を殺してしまうかも知れない」というこれまでの懸念を振り切り、自ら対決に挑む決意をする。

 前回、今回とミセス・ワタナベ大プッシュの回ですな。
 人妻女子高生という設定もさることながら、大富豪の妻であり自身もマネーゲームで資産を得ていると謎の人物だったのだけど、その本性は「自分に出来ないことはない」と鼻持ちならない自負を持ち、しかも実際の自負の通りなんでも出来てしまい、そしてそんな自分を自覚してるが故に、世界平和の為に「持てる者の責務」を担おうとしている、すがすがしいまでに高慢な万能人。
 すべてのサイバディの所有権を主張してるのも、私欲のためではなく、とてつもない力を持つサイバディが放たれたら世界の均衡が崩れるため、自分が管理しなくてはいけないという責任感から。夫のレオン・ワタナベとも、お互い納得づくのそこらへんの利害関係で結びついてるんだろうなぁ。
 そして、そのカナコが学園から浮いている理由もそれ。常識知らずの行動や立場身分もそうなのだけど、「自分が世界を守らねば」という責任感が無責任で楽しい学園生活に、彼女を今一歩踏み出させることができなかった。
 そんな中、カナコはタクトと日曜の昼下がりのデートを申し出、ほんの少し、自分の心情の核心に触れることを漏らし、タクトも無邪気にカナコにクラスメイトの一人として接する。
 そして、その上での銀河美少年=タクトへの、カナコの朝鮮。シモーヌが色々目が点になってるんですけど……しかも「俺が本気になったら相手を殺してしまうかも知れない」発言を素ですするカナコをスルーせざるをえないw
 そんなカナコの覚悟を感じたのか、前回タクトに助力したスガタも、今回は王の柱を使おうとしない。
 カナコの殺人パンチに苦しめられるタクトだが、「すべてのサイバディを自分が管理しなくては」という彼女に対し、「すべてのサイバディを破壊する」という決意の元にタウバーンの新能力を発揮、彼女のサイバディを破壊する。
 って、カナコのサイバディ、ラトラータだよね? まあ、「生まれついての強者」ということでライオン型のサイバディだったんだろうけど。
 タクトとの戦いで、自分と同列の人間の存在を実感したのか、あるいは、自分が全部背負わなくてもタクトならばサイバディを全部破壊し世界の均衡を保ってくれると思ったからなのか(まあ、動機は世界平和ではなく女の子のためだけども)、最後にやんちゃな行動を。
 ちょっとミセス・ワタナベ、いいキャラすぎだろうw