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2010年06月21日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 夢パテ#36とキルミン#37

  夢色パティシエール #36「決戦前夜!」。いよいよマリー学園パティシエコンクール決勝戦目前で、課題も発表されそれぞれ割り当てのために特訓を重ねるのだけど、いちごの担当はプチガトー三種。で、最初はおばあちゃんの苺のタルトを元に苺のスイーツを作ろうとするのだけど、自分にとっての夢を見直し、一番最初に人を笑顔に出来たリンゴのスイーツに変更。ここまではちょっとひねりが入ったくらいなのだけど、そのためにいちごが思いついたのはその時にケーキのデザインを盗まれた中島いくえの作ったリンゴのカスタード。作り方を教えてもらおうと頼み込むのだが、すげなく断られてしまう。つか、確かにいわくありげなヒキだったんだけど、まさかこの段になって伏線として復活するとは思わなかったからかなりびっくりですわ。
 計算して入れてたんだとしたら、これはかなり周到と言わざるをえない。
 話の方は、どう考えても実力的に数段上のチーム天王寺が相手なのに加え、樫野が無理を祟らせて倒れてしまうらしい。最後まで気が抜けない展開ですなぁ。


  キルミンずぅ #37「カノンのじゃまじゃま家庭訪問!?」。リコたちのクラスで家庭訪問が始まった。革命のために神浜にやって来たカノンは家に先生が来ると余計なものを見られるのではないかと気が気ではないが、カノンの心配をよそに、ミサは別に来てもらっても構わないと言う。しかし来るのはルミコ先生だけではなく、リコ、リム、ケンにタマオも先生の道案内という名目でついてくるつもりらしい。
 リコたちに家を見られるのもまずいし、リコたちが家に来たらミサにどんな小言を言われるかわからない。カノンは牙組を総動員してリコたちが家に来ないようにしようとするのだが……

 今回、カノンの父でミサの夫である羽鳥シロウ博士が声だけだけど登場。意外と若い声、というか、結構優しそうな感じで、革命とか物騒なイメージとはちょっと合わないのだけど……
 話はいつものカノンの引き起こすドタバタなのだけど、カノンが執拗に家に来ようとするリコたちを不審がってその理由を聞くと「仲良しのお友達の家を見てみたい」と思っても見ない返事が。家庭訪問を鬱陶しく思っていたルミコ先生からも「お母さんにカノンが学校で頑張ってるって伝えられて良かった」と言われ、これまで見下していたリコたちや人間たちに対し、違う感情が生まれつつあるのに戸惑う。
 ただ、ミサはルミコからカノンがリコたちと仲よくしてると聞いて機嫌を悪くしたり、ハルカもカノンがヴラドニア出身と聞いて、ミサとの関係を初めて察したり。羽鳥シロウも二ツ木という人物に全幅の信頼を置いているのを、ミサが懸念したり。二ツ木って遊園地のUFO男だっけ? パルスを襲って傷つけたり、どうも色々信用できない描写がされてるのだけど……


2010年06月25日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] デュラララ#23と四畳半神話大系#9

  デュラララ!! #23「千錯万綜」。ダラーズの解散宣言をした帝人。しかし法螺田が扇動する黄巾賊の過激分子の凶行は留まることを知らない。
 そんなとき、自分の知らない親友たちの顔に戸惑い、そして疑念が渦巻く正臣に法螺田からの電話がかかってくる。法螺田は正臣の追放を宣言し、自分がブルースクウェアの残党であることを明かす。古株の仲間たちが法螺田の手にかかったばかりか、帝人の正体がバレ、その身に危険が迫っていることも知る。
 2年前、沙樹が人質に取られたことを思い出す正臣だが、本当に大事なこと、恐怖に負けて足をすくませた結果がどうなるか、それを知った正臣は、今度こそ正しい選択肢を選ぼうとする。

 いよいよクライマックス。ブルースクウェアが壊滅した後、その中核にいながら逮捕をまぬがれていた法螺田。彼が黄巾賊の乗っ取りを企んでいたのが今回の動きなのだけど、小物の法螺田だけで当然出来るわけがない。背後には臨也の影がちらつく。それも法螺田自身も自分が良いように利用されてるということに気付かない方法で。
 臨也も法螺田が小物だと見なしてたみたいだけど、彼の目的は池袋に血みどろの抗争を起こすことで、それにおあつらえ向きに帝人たちがいたので利用されただけという。まあ、多分ダラーズを帝人の意に反して大きくした段階ではそんなこと考えてなかっただろうけど。
 ダラーズが息を潜めて入れば今回の件もそのうち収まると思っていた帝人も、親友と想い人がそれぞれ渦中にいるということをセルティから知らされ、今回の件が「ダラーズ」のことではなく、「自分たちのこと」であることを初めて知り、事実を知る決意をする。
 躊躇したり迷ったりしてる男どもにくらべて一番思い切りがいいのは杏里だけど、まあ、杏里は精神状態やら能力やらがちょっと特殊だから置いとくとして、今回は過去を振り切って走り出した正臣が主役だろうなぁ。小物丸出しの法螺田に、たった一人傷ついても大人数に責められても構わず迫っていく。それに応えてか、三ヶ島沙樹もまた、臨也の思惑に反した行動を取り出す。
 つか、正臣、バールのとがった方で相手突いてなかったか? 思い切りやったら刺さるだろ、それ……
 しかし、静雄どんどん化物化してくよなぁ。人類、って、まず嘘だろ……


  四畳半神話大系 #9「福猫飯店」。京都の大学に在籍する「私」はバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、中でも特に妖しい「秘密結社・福猫飯店」に入会する。秘密結社とはなんの冗談かと思っていたら福猫飯店は本当に幾つもの組織を傘下に置き大学を裏から支配する秘密結社で、とりあえず「私」は「図書館警察」に配属される。しかし同じ鴨川幽水荘に暮らす樋口という人物からの取り立てがままならず、同じ福猫飯店で知り合った腐れ縁の小津がトントン拍子に組織内で出世していくのとうらはらに、どんどん組織内での評価を下げていく。ところが小津が組織内でクーデターを起こし、それまでの福猫飯店の代表だった相島を追放、自身が代表の座に納まったことで「私」も自転車整理軍の責任者に任命されることに。
 権力と金を欲しいままにして女も贅沢もよりどりみどりになるが、「私」はこれが本当に自分が望んでいた大学生活なのかと煩悶する。そんなある日、ずっと取り立てをして本を回収できなかった樋口が読み終えとその本を携えて訪れ、「私」の悩みを聞くと、「バラ色の世界などというものはない」と一刀両断。あり得ない可能性に惑わされて今いる自分を認めなければ満足できるわけがないと諭される。
 さらにその後出くわした羽鳥さんから小津に彼女がいて一途に想っていることを聞かされるのだが……

 今回はどう考えても小津が主役。「私」にことあるごとに絡み、意味不明の騒ぎを起こしていく小津。しかし、彼の起こした騒動がたったひとつの目的のためであることが明かされる。
 テニスサークル「キューピット」で出会った小日向さんと一緒に五山を同時に見るために、「福猫飯店」に入会し自転車整理軍や印刷所で実績を積みつつ同時に映画サークル「みそぎ」の城ヶ崎先輩とも近づき福猫飯店の相島の懐刀を装いつつその追い落としを計っていた。それもすべてソフトボールサークル「ほんわか」の母体である健康食品会社の所有する飛行船を奪取し、小日向さんと上空から五山を見るため……
 自分が学生生活の無為さを嘆いている間に同じ立場と信じていた小津はあくまで精力的に、その無為さの中でその純愛の限りを邁進していたと知り、ショックを受ける「私」。ここで学生生活を満足できないのは置かれてる状況のせいでも小津のせいでもなく、樋口師匠の言う通り「無限定な他の可能性にばかり目を奪われている自分自身のせい」ということが示唆されるのだけど、その事に気付いても「私」が選んだのは、「四畳半から出ない選択」。
 さて、いよいよ佳境ですかね。


2010年06月26日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 最終回いろいろ

 そろそろあれこれ最終回なので。

  いちばんうしろの大魔王 #12「おしまいは完璧?」。う〜ん、実にわけのわからない展開でw 原作だと、人類の管理システムである神が百年に一度魔王を生み出しているとか、神と同調するためには自動律と呼ばれる存在が必要で現代ではけーながそれだとか、もっと詳しく色々書かれてるんだけど、尺の都合でそういうのは全部省略。なのでわけのわからないことになってしまってるんですが。
 特にゆうこの体内の魔獣の因子は以前の犬の魔獣と違い神が信徒を管理するタグのために一度神を殺してリセットしないと外せないとか、望一郎との戦いで阿九斗が見せたマナスクリーンを使っての分身が絢子の乳が見せた技を阿九斗がコピーしただとか。そもそも大和望一郎が時間旅行者だということ自体が結構あやふやだったんですが。(大和望一郎=T.P.ぼん。ついでにV2=バケ田バケル)
 ハーレム型のドタバタコメディとして結構楽しかったけど、やっぱ尺の短さで構成の苦しさがもろに出てしまったのが残念。アクの強いキャラのドタバタだとか、時折見られる妙にフェティッシュの強い作画だとか。もっとゆったりした作りだったらもっと楽しめたと思うのだけどなぁ。
 個人的には、ふんどしがセオリーどおり完全に当て馬だったけども、けーながあまりメインヒロインというにはラブコメっぽい絡みをしないので、実質メインヒロインっぽくって良かった。


  薄桜鬼 #12「剣戟の彼方」。鳥羽伏見の戦いからこっち、下り坂の新撰組がついに賊軍の汚名を受けて京都を追い出される……のは描写が細かくていいのだけど、土方が変若水(おちみず)を飲んで羅刹になったりとか、展開が急すぎ。しかも中途半端なところで終わり……と思ったら、秋から第二期開始の、変則2クールだったようで。
 新撰組のマニアックな描写とかが結構あって楽しめたけど、やっぱりちょっと構成に無理があるかなぁ、というのが正直なところ。第二期では巻き返しがあるのかしらん?
 ところで、山崎烝を船上から水葬にするのは司馬遼太郎の創作で、実際にはちゃんと埋葬されてるはずだけど……


  B型H系 #12「僕らのために世界は回る さよなら…B型H系 他」。いろいろなエロトラブルを巻き起こしながら、お互いの気持ちを確信(?)して、ついに初Hにたどり着こうとしている山田と小須田。しかし、もはや誰も邪魔者はいないはずなのにお互いにテンパリ過ぎた二人は……

 主人公である山田の目的が直截に「初H」だったり、小須田の方も必ずしも純愛一辺倒というわけではなく山田一途ではあるんだけどエロにはやっぱり興味津々だったりと、ある意味際どいネタなんだけどもあくまで基本はお互い素直に気持ちを伝えられなかったり(山田の場合はそれ以前の問題なんだけど)、どう接したらいいかがわからず七転八倒紆余曲折しながらのラブコメで、安定して楽しめましたわ。
 いや、本当に骨子自体は今時あり得ないくらいまっすぐなラブコメなんですけどね……
 ネタがネタじゃなければ地上派の夕方に放映しても問題なかったと思います。ええ、山田のエロ妄想さえなければ。(^^;
 ともあれ、今期では「誰得?」っぽい見方をされていたものの、終わってみれば非常に安心して楽しめるレベルの番組でございました。第二期とかは、コアなファンがいないとむずかしいのかなぁ。


  ANGEL BEATS! #13「Graduation」。う〜ん、なんというか、嫌いだとか酷いとか貶めるつもりもないし、ジャンクフード的には必ずしも嫌いではないんですが、全般的にツッコミどころだらけなのが、非常に感情移入を妨げるわけで……
 いや、最終回のオチにしても「タイトルが伏線だった!」とか言いたいのかもしれませんが、「そんなものは伏線とは言いません」としか。
 これは尺の問題じゃなく、作劇の問題だと思う。
 まあ、そういうジャンクフードであること前提に見るのであれば、そういうものでよろしいんではないでしょうか、としか。
 いや、微妙に他人の不幸話楽しんでるところがある自分もイヤなんだけど、作り手側の「不幸話をやれば受ける」という打算も透けて見えて、世界観の広がりもないのが「そういうんでいいの?」という感想が常に浮かんできて、それが引っかかって素直に楽しめなかった、という感じ。嫌いだとか、全否定とかではなく、「どうしてそういう引っかかりを残すんだろう?」という感じ。これが非常にぺーぺーの若手ならともかく、それなりに実績のある人がそれで良しとするのは、なんだかなぁ、としか言えない。
 最後のあの展開も唐突で、おそらくタイトルが伏線、とか制作側は言いかねないけど、そんなものは伏線に入りません、としか言いようがないです。はい。


2010年06月27日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴセイ#20とW#40

  ゴセイジャー #20「フォーリンラブ・ゴセイジャー」。望から近所の高校生、拓也の恋を応援してくれと頼まれるアラタたち。天使なんだからとわけのわからない理屈で押し切られるが、「恋は戦いだ!」という言葉に妙に反応し、五人が五人、頓珍漢なアドバイスをしだす。
 が、そんな五人のアドバイスが功を奏し拓也が意中の相手であるみずきといい雰囲気になりかけたところで、幽魔獣・ケサランパサランのペサラン挫が出現する。人の恋心を腐らせて食べてしまうペサラン挫に、人間たちの恋心が食べられていき、拓也もペサラン挫のせいで暴走、しつこくしてしまいみずきに嫌われてしまう。
 傷ついた拓也はペサラン挫に恋心を食べてもらおうとするのだが……

 いやもー、ゴセイジャー、なんだか近所の悩み相談引き受けますみたいになってるな。つか、基本的に全員がボケなので、ツッコミ役不在で非常に困ったことに……
 今回の敵のペサラン挫のモチーフはケサランパサランなんだけど、名前の元ネタが不明。2chでは「オペラ座の怪人」ではないかという意見が見られたけど(一応「恋」というモチーフは確かに一致してるが)、なんか釈然としないなぁ。特撮映画じゃないし。


  仮面ライダーW #40「Gの可能性/あなたが許せない」。透も喜んでると思っていた映画作りを、実は透自身は気に入ってなかった……思い込みとアテがはずれて亜樹子は透に真意を確認しようとするが、透はジーンメモリーを返してくれと言うばかり。それどころか、あいに対しても恋愛感情はないという。
 また透の気持ちがわからなくなった亜樹子だが、「透を変えるなんて出来ない」と言うフィリップをよそに、「透の気持ちを知るには映画を撮るしかない!」と映画作りを続行。しかし、何度やっても透が気に入った様子はなく、行き詰まったところに再び若菜が現れ、透を攫っていく。
 若菜の目的は透のジーンの能力。琉兵衛から与えられた有機情報制御器官試作体<ガイアプログレッサー>とクレイドールをジーンの能力で融合させることだった。
 若菜に脅された透は脅されるままにガイアプログレッサーを融合。一歩遅れて亜樹子が駆けつけるが、亜樹子は脅されるままになり逆らいもしなかった透をスリッパで殴打。のみならず、勝ち誇る若菜まで引っぱたく。「若菜姫、あなたもよ! 本当の若菜姫はフィリップ君のことが好きで、風都のみんなに130%の元気をくれる若菜姫よ!」と……
 一瞬心を揺るがせる若菜だが、すぐに我に返り力を解放。それに巻き込まれた亜樹子は透に翔太郎たちを呼んでくるように言われ、危機を伝えようとするがいつも言いたいことを書き込んでいたスケッチブックを無くしてしまっていた。何が言いたいのかと詰め寄られた透は、追い詰められた挙句についに本心をはき出す。「いい加減にしてよ西村さん! 君は元気すぎるんだよ! ジェシカはもっとダークなイメージなんだ!」と……
 呆気にとられたあいは思わずつぶやく「そんな……ことなの? 私に言いたかったことって……」

 クレイドールがエクストリームの力を手に入れて巨大ボス化したりと話自体は結構ヤバイ展開なんだけど、亜樹子と透のせいで全然そんなふうに見えないw
 ナスカのメモリの力を手に入れた冴子に圧倒され、ミュージアムの新代表として姉を越えたという感触を踏みにじられた若菜は、琉兵衛からもらった力を取り込み、クレイドールエクストリームに進化。琉兵衛曰く、神に捧げた、地球の巫女にふさわしいメモリということで、どうも琉兵衛は最初から若菜を後継者に考えていたようなのだが、だとしたらフィリップや冴子は最初から捨て駒だったってことだろうか?
 しかもクレイドールがパワーアップしただけでなく、これまでフィリップにしかできなかった地球の本棚へのアクセスも可能になってしまった。今のところはまだ姿を現すしかできないみたいだけど、そうなるとフィリップの検索も思うように出来なくなるのか?
 冴子もこのままでは終わらない様子だけど、第三段階まで達したナスカが強力でも、このままだと蚊帳の外っぽいけど……
 あと、何気に今回の川相透は、初めて自分の意思でメモリを手放した人間なんだよな。破壊に特化したメモリでないとは言え、これって何かの伏線になるんだろうか?


2010年06月28日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ][映画] 宇宙ショーへようこそ

 夏紀は将来の夢がヒーローという、過疎気味な村川村の祖父の家に引っ越してきたばかりの元気な女の子。両親が特産の山葵畑での慣れない農作業に勤しむ傍ら、夏紀は既に村に溶け込んでいた。しかし仲の良いはずの従妹の周(あまね)とは、微妙にぎくしゃくとしていた。というのも学校で飼っていたウサギのぴょん吉を夏紀が逃がしてしまい、ぴょん吉を可愛がっていた周にどう接したらいいかわからなくなってしまったせいだ。
 そんな中村で恒例の小学生だけの一週間の合宿が始まる。過疎のせいで全学年でも五人だけの学校だが、夏休みに子供だけということで子供達のテンションはいやがおうにも盛り上がる。
 だが、宇宙人好きの康二が見つけたミステリーサークルで、傷付いた不細工な犬を見つけた事から普通のはずの夏休みが一変する。
 実は犬と思ったのは犬型の宇宙人ポチ・リックマン。喋りだしたポチにビックリする子供達を前に、ポチは自分が地球にしか生えていない植物の研究にやってきたこと、その植物を狙った密猟者との戦闘で怪我を負っていた事を説明する。
 そしてポチは助けてくれたお礼を申し出るのだが、子供達は六年生がたったひとりだったため修学旅行に行けなかった清兄ちゃんのために、修学旅行に連れてってくれとお願いする。
 快諾したポチはアダムスキーUFO型の宇宙タクシーを呼んで一路月へ……クレーターやアポロ月着陸船に興奮する子供達だが、人類の知らない間に宇宙人の中継ステーションになっていた月の裏側に驚愕! なにもかもが見たことのない光景におおはしゃぎする。特に全宇宙に海賊放送されてる「宇宙ショー」には皆興味津々。しかし、宇宙ショーの花形スター・マリーを見るポチの表情は冴えない。
 あっという間に一日が過ぎ、いざ地球へ帰ろうとしたところ、思ってもいなかった事態が発生する。密猟者取締強化を申請したポチのレポートが予想以上の効果を上げ、早々に地球行きの便は運航停止になってしまったのだ!
 責任を感じたポチは迂回経路で彼らを地球に戻そうとするが、それには大金が必要。子供達も働いてお金を貯めようとするが、夏紀が持ってきた山葵が思ってもいない高値で売れてあっという間に資金が貯まってしまう。実は山葵こそがポチが研究し、密猟者たちが狙っていた伝説の植物・ズガーンだったのだ。
 ともあれ、地球に戻るお金が出来、子供達はどこか頼りないポチに連れられて彼の故郷でもあるプラネット・ワンにむかう。しかし、夏紀がズガーンを持っていると知った密猟者たちもそれを狙い虎視眈々とついて来る。さらに、密猟者たちの黒幕も動き出す。
 うーん、面白くないかと言えば、スロースターターながらそんなこともないんだけど、全体の感想となると今一歩感は拭えない。
 「かみちゅ!」スタッフによるぬるぬるぬめぬめした動きだとか、宇宙人たちのグロテスクだけどもユーモラスな造形だとか、比較的「どこにでもいそう」な子供達の喜びや好奇心や戸惑いだとかは、見ていて楽しい。けど、主題と「誰に見せたいか」がイマイチぼやけてしまってる。
 以下ネタバレ回避反転
 子供達が非日常に巻き込まれての冒険譚であるのは勿論なのだけど、話の展開の中心になるのは夏紀と周のわだかまりとなる。同居するようになって、年上であることを過剰に意識してお姉さんぶってしまう夏紀。一方周はお姉さんぶるようになった夏紀に違和感を覚えて、そんな態度をやめてもらうためにしっかりしてるところを見せようと必要以上に気を張ってしまう。
 その二人の間のわだかまりは、ぴょん吉の逃走で決定的なものになる。失敗を挽回しようとした夏紀は、「新しいウサギを買ってくるから」と口走ってしまうのだが、当然周の気を悪くしないわけがない。ただ、これが焦ったあまり思い詰めたのか、ぴょん吉への思い入れがなかったせいか……いずれにしても無神経と映るのは免れない。
 また、話のバックグラウンドとなるポチとネッポ・マリーの因縁も描写不足。両者が袂をわかったのは伝説の宝ペットスターを巡っての意見の違いのせいらしいのだが、ペットスターが何で、どういうものか、そもそもメッポたち宇宙ショーがペットスターを狙っていたとわかるのが相当後なので、一番大事な対立の軸が、最後の一騎打ちの会話で説明されるだけになってしまっている。
 後から考えると、夏紀と周のわだかまりもヒーローに憧れる夏紀が周の気持ちを無視し、護ってるつもりで周の気持ちを踏みにじってたからだし、メッポたちの行動も弱い生き物を独善で強く改造しようという、暴走した庇護欲が原因だった。最年長の清もみんなをまとめる立場ながら、「人の役に立ちたい」という漠然とした将来の夢を持ってるものの、とりあえずの夢としている医者に本当になりたいのか、まよっているのがポチの父の診療所を見て、具体的な夢へと昇華させる。
 敢えてこじつけるなら途中で出てきた銀河超特急の元ネタとおぼしき「銀河鉄道の夜」の「本当の幸い」をモチーフとしてるのだろうけど、どうにもイマイチテーマが話をまとめ切れていない(別にテーマなんか大上段に構えなくてもいいことはいいのだけど、話にまとまり感がないと散漫としてしまう)。
 見てるだけで楽しいからいい、というのであれば、別にそれを否定もしないのだけど。
 あと、演出や作りがアニメオタ向けなのか、一般向けなのか、イマイチわからずどっちつかずの印象を受けてしまった。一般向けとしては「オタクの考える『こういうもの』」といった印象が強く、オタク向けとしては一般向け演出の模倣と思えるところが結構目に付く。柔軟に受け取る人は受け取るのだろうけど、やはり中途半端には違いなく、きちんと考え抜いてない、というか、最初の思考の土台が何か間違ってたんじゃないかとも思える。結局の所映画ではなく「アニメのためのアニメ」になってしまってる。
 とは言え、丁寧に作ってあったし、楽しくはあったので貶める意図は毛頭ない。ただ、これだけの質でこれだけの手間のかかったものを作ったのだから、もう一歩……とは思えてしまい、そこが返す返す残念。


2010年06月29日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 夢パテ#38とキルミン#38

  夢色パティシエール #38「とざされた未来」。パティシエコンクール決勝戦。実力では遥が上のチーム天王寺に勝とうと200%の力を出し切ろうとそれぞれ出来ることをやり尽くし決戦に挑むいちごたちだが、予告の通り徹夜で無理をした樫野が途中で倒れ、大きなタイムロスを出してしまう。勝負の結果は、まあ詳しくは語らないとして、結果として僅差で負けてしまう。樫野が倒れなければ、というのはあるけど、ここまで肉薄したのも相手のミスがあってのことだから、結果にもの申すほどではないか。なんだかんだでアンリ先生が健闘を認め、パリでのコンクールにいちごたちも招待することになり、いよいよ舞台はパリへ……となるのか?
 今回、リンゴのケーキに必要なリンゴのカスタードクリームを作るのに試作を重ねて中島いくえに試食してもらうのだけど、いちごの腕がめざましく上がっていること、何度ダメ出しされても気持ちを折らずに再チャレンジするその気持ちの強さを認め、ついにリンゴのカスタードの作り方を教える。
 よく考えると、これまでの話ってバックには最初アンリの推薦で入学したけども実力はまったくなく七光りと見られていたいちごがクラスメイトに受け入れられてく話があったんだなぁ。その最後の一人として、当初意地悪をし続けた中島が彼女を認め応援するというのは実に王道。
 次回からはパリ行きを睨んでか、いちごのおばあちゃんのレシピ帳が話の中心になりそうだけど……
 ところでハチミツ豚もといハニー様、何気に性格悪いのな。


  キルミンずぅ #38「キキカイカイ!ヒョウ仮面現る!?」。獣医のフーコ先生が夜中に頭が豹の男が現れたと大騒ぎ。これはここ数日町で騒がれているヒョウ仮面に違いないとキルミンズが調査開始するのだが、なんだかリコは季もそぞろ。何かをごまかすようにタマオを勝手にパートナーに指名して調査に行ってしまう。しかしリコだけでなく、ケンも何か悩みがあるのか浮かぬ表情で調査にも手が着かない様子で……

 ヒョウ仮面の正体は、中途半端に変身してしまい元に戻れなくなった牙組の地井。リーダーに指名されたものの重責のストレスで思うように変身できなくなってしまった。のだけど、ヒョウ仮面って、グインですか? いや、チーターだけど。
 で、リコとケンの悩みは、リコの方は単純に虫歯がうずいてたのをごまかそうとしてただけだけど、ケンの方は自分がいまだにネズミ以外に変身できないことを気に病んでのこと。リムがカモノハシに変身したのもあってネズミの仲間以外にも変身できないわけではないのだし、しかもいつの間にかタマオも自在にではないがいろんな鳥に変身できるようになっていて、ハヤブサに変身したタマオにネズミの本能で怯えてしまったこともあり、かっこ悪いのと気まずいので誰にも相談できないでいた。
 事件の方は地井をリコが褒めちぎって自信回復させ、一件落着なのだけど、ケンの悩みはまだまだ引っ張ってるし、ママがようやく町にアニマリアンがいることに気付く。いや、なんつーか、リコたちから話聞いてるはずだし、ミサたちが町にいることも知ってるのだから、察しててもよさそうなものだけど……
 ケンの方は、来週自信回復するのかな? でも、カノンもお婿捜しをいよいよせっつかれて、そっちも絡んでくるのか?