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2008年03月21日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 狼と香辛料#12

  狼と香辛料 #12「狼と若僧の群れ」。負債を解消するための一発逆転のアイデア、異教徒の町ラムトラで金の粒を仕入れ、羊に食べさせてリュビンハイゲンに密輸するというもの。往路はノーラの羊飼いの腕もあって無事ラムトラにたどり着く。無事金も入手できるが、往路、狼が現われた森で再び狼の群れが一行につきまとう。しかもそれはただの群れではなく、ホロと同じ妖狼の率いる群れ。ホロが自分のテリトリーに入り込んだことでプライドを刺激されたのだ。ノーラの実力でもいかんともしがたい相手に、ホロが一人残り立ちふさがることを申し出る。ホロの正体を知るとは言え流石に素直にその提案を受け入れがたいロレンスだが、他に方法もなく、ノーラとリーベルトを先に行かせ、森の出口でホロを待つ。だが、そのロレンスにも別の災厄が降りかかる。

 人間の敵は人間、というか、まあ、疑念疑惑が渦巻くから策謀陰謀も当然あるわけで。ロレンスのことを信用しきれないレメリオ商会はこの件でロレンスが脅迫を仕掛けたりしないようにその抹殺を決行。まあ、人手不足のせいで商会直属麾下の人間が動かざるを得ず、それでロレンスを縛り上げて森の中に放り出すまでしかしてないのだけど。
 まあ、微妙にこの辺の展開は苦しいのだけど……
 ノーラも到着次第始末される予定と聞かされ、しかしそれ以前にロレンスも自分が危うい状況。それにいざというときの頼みの綱のホロは妖狼の相手のためにはぐれ、生死も不明の状況……一体どうなるのか、って、まあ原作読んでるから知ってるし、予想は付くだろうし。
 というわけで次回最終回。第一期で二巻までだから、第二期も十分可能なだけ原作ストックあるよなぁ。


2008年03月23日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーオン#6とキバ#9

  ゴーオン #6「乙女ノココロ」。ゴーイエローである早輝がガイアーク退治に忙しくおしゃれも出来ないことを歎いていると、走輔が無神経な一言を言ってしまい、怒って飛び出していってしまう。そして行った先の公園でフルートを演奏する青年・征爾と出合うが、音を集めてそのエネルギーから破壊音波を生み出す「スピーカーバンキ」が現われ、征爾のフルートの音を吸い取ってしまう。早輝と早輝を追いかけてきた走輔たちは変身して戦うが、強力な破壊音波攻撃に辛くも敵を撃退する。
 しかしそれから早輝の様子がおかしい。走輔は心配して着飾って出かける彼女の跡を付けるのだが、征爾とイタリア料理店で食事しているのを見つけてしまう。更に軍平が読唇術で読み取った会話を誤解して、早輝が征爾と付き合ってるのだと思いこんでしまう。

 走輔、大雑把なリーダーという位置付けなのか、早輝に無神経な事を言って今回の騒動の発端を作ったり、勘違いでそれを大きくしたり……連、ちゃんと手綱握っとけw
 しかしゴーオンジャーは冒頭で一度敵を撃退、二度目はパワーアップしてまた襲ってくる、というパターンなのか。足のスピーカーは鳴らないという設定はちょっと無理矢理ぽかったけど。あと、ゴーオンジャーはこの世界ではやっぱり周知の存在なのね。ええんか? まあいいか。
 次回は新しい炎神「キャリゲーター」が登場。


  キバ #9「交響・イクサ・フィストオン」。バイオリン作りに悩みスランプに陥る渡を心配し、静香がバイオリン修理の第一人者である大村を連れてくる。渡の悩みを聞いた大村は「父のバイオリンを目指すのではなく、自分のバイオリンを作りなさい」と言い、バイオリン作りの指導を行う。だが、ノイズに対して過敏に反応する大村にキバットは怪しいものを感じる。
 22年前、「素晴らしき青空の会」の正式メンバーとなった次狼。それが面白くない音也は絡むがてんで相手にされない。そんな中、ゆりはあるバイオリンの持ち主が次々とファンガイアに襲われる事件を担当し、その曰く付きの名器「ブラックスター」をオークションで落札しようとする。しかしオークション会場に潜り込んだ音也がどんどん値をつり上げてとんでもないことに……
 なんとかバイオリンは手に入れるが、「少しくらい弾ける」というゆりのあまりの演奏のひどさに音也が珍しく「冒涜だ!」とゆりから奪い取って自分で弾こうとする。しかしまたもや次狼にのされてのびてしまう。そんな時、「貴様にそれを持つ資格はない」と怪しい男がファンガイアに変身してゆりに襲いかかる。
 現代、渡を指導する大村だが、その帰り道、路上ライブの大音響に苦しんだかと思うと、乱入、楽器をたたき壊しはじめる。連続暴行魔の犯人として名護は大村を逮捕しようとするが、大村はファンガイアに変身する。キバに変身した渡が駆けつけ、バッシャーフォームに変身、相手を圧倒するが、追い詰めたファンガイアが大村の姿に戻るのを見て動揺し、逃してしまう。しかし、逃げた大村の先に名護が立ちふさがり、イクサシステムでイクサに変身するのだった。
 一方22年前もゆりを先に逃した次狼がガルルに変身、ファンガイアと戦うがからくも逃してしまう。その後現われたラモン、力に「人間の味方をするなんてどういうつもり?」と追求される次狼だが、「人間を利用して、俺たちの種族を絶滅寸前においやったファンガイア一族に復讐をする」とその意図を語る。だが、その一部始終を海に落とされた音也が見ていた……

 スタンド使い同士は引かれ合う方式なのか、やたらとファンガイアとの接触率が高い渡。けど、今度のファンガイア・大村はちょっとこれまでのファンガイアと様子が違っている感じ。22年前に現われたファンガイアもやはり大村なのだけど、自分ではバイオリンは作らないのかと言われ動揺したことと言い、ブラックスターが大きく関係してる気が。
 22年前では、次狼がゆりに接近した理由が語られる。ガルルたちモンスターにとって人間はやはり餌でしかないのだが、同時にファンガイアは憎むべき仇敵。それで人間を利用してやろうというのが目的だった。音也が次狼の正体と共にそれを知ってしまうのだけど、まあ音也の言うことだから信用はされんだろうなぁ……普段の言動がいい加減すぎるし。
 でもその軽薄な音也も名器を台無しにするゆりの演奏には流石に腹が立ったらしく、いつになく真面目に「ブラックスターを貸して俺に演奏させろ」と言い出す。まあ、やっぱりてんで相手にされてないわけですが……バイオリン演奏だけは一流だって言うこと、ゆりたちは知らなかったんだっけ?
 そして玩具的には二号ライダー・イクサが登場。これまでも何度か名前は出てたんだけど。キバがファンタジー的機構によるライダーなのに対し、イクサは完全メカ機構。デザインも鎧騎士をイメージしてる。最初デザインを見てどうかとも思ったけど、動いているところを見るとそう悪くない感じ。モードチェンジがフェイスオープンだけなのはちと淋しいですが……
 次回と併せて、ファンガイアという存在について少し掘り下げる話になりそう。


2008年03月24日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ポルフィ#12

  ポルフィの長い旅 #12「運命の日」。「パタゴス大ステーション」に念願のガソリンスタンドがやってくる日。その朝、ミーナの誕生日に植えた夾竹桃のつぼみがほころびそうになり、ポルフィは「いいことがありそう」と喜ぶ。だが、フクロウのアポロが家の中に入ろうとしなかったり、井戸から水が出なくなったり、ヤギたちが妙に騒いだりとおかしなことばかり起こる。さらにガソリンスタンドのタンクを入れる槽に、大きな亀裂が入る。ガソリンスタンドが出来るのを心待ちにするポルフィは急いで修理をお願いしに行くのだが、その途中でダモンという旅の老人に出合う。

 なんつーか、死亡フラグ満載の回。なんつっても原作のタイトルは「シミトラの孤児」ですから。念願の、というか、家族の未来の希望の象徴であるガソリンスタンドが届くが、同時に井戸が枯れたり動物たちの様子がおかしかったりセメントにひびが入ったり。って、もろ地震フラグじゃん!
 しかも、ひびの入ったセメントの修理を頼みに行く途中出会った老人、ダモン。戦争で家族と死に別れてから友人がいた地を回ってヨーロッパ中の旅しているというダモンは、「当たり前だと思っていたものが、そうじゃないと気付くときもある」と意味深なことを……彼を教会まで案内したお礼にイコン図をもらうポルフィだが、用事を済ませた帰り道、何気なく教会の鐘を鳴らした瞬間……
 っつーわけで、ある意味次回からが本番。ああ、井上和彦と島本須美が……

[アニメ] オーバン#26

  オーバン #26「真実のとき」。心の神殿の中、ジョーダン、アイカ王子と共にアバターの力を得るために進むモリー。だが立ちふさがるカナレットから衝撃の真実を聞かされる。

 カナレットから聞かされた真実。それはモリー=エバのスターレースへの参加、そして優勝もすべてカナレットの手の内だったこと。カナレットはモリーをスターレースへと導き、その結果優勝すること、アバターの力を受け入れず自分の復活の余地が出来ることを見越していた。つまり、リックの事故、そしてそもそものモリーの動機である母マヤの死もカナレットにより仕組まれたことだった。衝撃の真実を知って生じた心の隙を突かれ、操られてパワーピラミッドを作動させてしまうモリー。そして再びパワーを手にしてアバターになろうとするカナレットだったが、それを防いだのは、なんと意外にもジョーダン。
 アバターになるということは、一万年の孤独に身を投じるということでもある。それを知っていて、銀河を守るため、なによりモリーのためにアバターになってしまったジョーダン。確かに私利私欲のために力を求めないという意味では、ジョーダンも立派なアバター候補だったのだけど……仲間と別れてしまうこのジョーダンの結末はちょっと切ない。地球とグロックの衝突の回避のさせ方も、モリーだったらこうするだろうというものだろうなぁ。
 モリーはこの件で父親と和解し、家族をひとつに出来たけど、ジョーダンのことも忘れないでね?


2008年03月25日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 俗・絶望先生#12とBUS GAMER#1とみなおか#12

  俗・絶望 #12。夏休みへのソフトランディング。まあ、オチは最初から見えていたわけですが……水着へのソフトランディングは是非実施していただきたいところですが、着衣へのソフトランディングもあるわけで……って、それはそれでいいかも。「逆流」は……自分にも覚えがありすぎるので敢えて沈黙。

  BUS GAMER #1「AAA(ノーネーム)」。命をかける代わり、勝ち残れば巨額の賞金が手に入れられる「ビズゲーム」。そのゲームにチームとして参加することになった三人の青年は、心を許さずお互い反目し合ったまま最初のゲームに参加することになる。
 3話くらいの超短期らしいけど、まあ、なんつーか、いろいろツッコミどころな設定で、基本お耽美。こういうのにはこういうのの文法があるんだろうけどなぁ……やっぱようわかりませんわ。

  みなおか #12「もう一口が辛いのです」。チアキの学校の運動会が近づき、救護係のチアキは同じく運動会の準備係のフユキと一緒のタイミングで帰ることが多くなる。しかし、帰り際にいつも何か言いたそうなフユキに、チアキはイライラして……
 原作のネタをいくつかちりばめつつ。でも、なんのためにいたか不明のフユキが、不明のまま退場。なんだったんだろう。ネタ的には悪くはなかったけど、フユキがらみが上手く働いてなかったのと、最後に牽強付会気味にハルカの交換留学ネタを最終回展開につなげるのが……一応第一話でそのことがちらっと出てはいるんですが。大事件が起きない中でドタバタほのぼのするのがみなみけの醍醐味なのに、これは原作のことをわかってないとしか思えないなぁ。


2008年03月26日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 素敵探偵#25と狼と香辛料#13ともっけ#24

  素敵探偵 #25「時は満ち、花は散る」。うわ〜、最後までイミフな展開。ノリで押し切るにもノリ不足。しかも最後に投げっぱなしの伏線まで。さすが素敵探偵。w
 スタッフには申し訳ないけど、いや、なんだかんだでよく最後まで付き合ったなぁ、と自分で思います。はい。


  狼と香辛料 #13「狼と新たな旅立ち」。縛られた手は自由になったものの、なすすべもなく雨の森の中をさまようロレンス。ホロと合流できたが、ホロは若僧狼に屈辱的な姿をさらしてまでの結果に、なによりロレンスの姿に怒り狂う。ノーラの身も危ないと彼女を助けるよう訴えるロレンスだが、それに対してホロは……

 金密輸入完結編。ノーラを助けることを主張するロレンスだが、ホロはすぐに首を縦に振ろうとしない。本性を現したホロはノーラたちにとってバケモノかもしれないが狼。立ち向かってくれば抑制して手加減出来る保証はどこにもない。それでもと頼み込むロレンスに「怒りで我を忘れなければ」と制限付きで承諾するホロ。そして先を行くレメリオ商会の一行に追いつく。
 ノーラがエネクをホロにけしかけようとするが、それをすんでで止めたのは、けしかけた結果がどうなるか、金よりも家族であるエネクの報が大事、ってことだろうなぁ。
 ロレンスは金を奪ってノーラと山分けする選択を拒否するのだけど、その理由は人道上のものというより計算ずくのもの。かと言って、事情が違ってもロレンスの選択はそう変わってない気がするけど。計算高いのとお人好しと、どっちにもなりきれないのがロレンスだから。
 まあ、いろいろあって、いろんな手練手管でこの一件を100リュミオーネの儲けにする。その後の二人の夫婦漫才はお約束。珍しくロレンスがホロより優位に立ったけど。ホロもロレンスのことで取り乱したのを見られて、バツが悪かったのもあるだろうけど。
 ペースがゆっくりなことはあるけど、アニメ化としては結構良い出来だったと思います。原作ストックはまだまだあるので、第二期も期待したいところ。


  もっけ #24「オモカゲ」。夏休み、近所に来ていた瑞生と同級生の冬吾。川でお化けを探しているという彼に瑞生は興味を持つ。だが冬吾が探してリルのは、実はお化けではなかった。昨年父親を亡くしたのだが、その父親と見知らぬ河原で遊ぶ夢を見るという。瑞生はその河原はきっと本当にあると信じ、そこを探すのを手伝う。そんな瑞生を複雑な面持ちで静流が見つめるのにはわけがあった。実は姉妹の祖母が具合を悪くし、その様子がおもんばかしくないのだ。お爺ちゃんは「家にいるより気がまぎれんだろ」と言うが、静流はそんな瑞生を心配する。
 夢の中の河原探しも難航し、お婆ちゃんの具合も一向によくならないある日、町から姉妹の両親が来るという話を聞き、お婆ちゃんの様態を心配する瑞生。しかし、そんな時に夢に出てきた「顔のえぐれた地蔵」の場所がわかったと高津と冬吾たちがやってくる。冬吾も今日を最後にここを去るのだが、瑞生はお婆ちゃんが心配で一緒に行くと言い出しかねていた。だが、そんな瑞生の前に病気で床に伏せっているはずのお婆ちゃんが現われ……

 だから爺婆話は弱いっちゅーねん! 原作では既に死んでいるお婆ちゃんが生きていることになってるんで、どうしてだろうとは思ったのですが、最終回に「身近な人の死」という通過儀礼を持ってくるためだったのか。
 亡くなったお父さんともう一度会いたいという冬吾の力になろうとする瑞生。だが、「死んだ人と出くわすなんて怖い」と言うのを、お婆ちゃんから「良く知ってる人であっても?」と言われて、返事に詰まる。
 瑞生が冬吾の手伝いをするのは、お婆ちゃんの容体のことを忘れたいのも大きい。しかし日々思わしくなくなる病床のお婆ちゃんを前に、その現実から目を背けられなくなっていく。
 そして決定的な瞬間がやってくる。
 お婆ちゃんがいよいよ危ないらしいというときに、明日帰るという冬吾が「夢の中の河原」へ行こうとする。が、悩む瑞生の前にお婆ちゃんが現われる。瑞生は「お婆ちゃんは元気になったんだ!」と素直に喜ぶが、「見える人」の静流は現われたお婆ちゃんがなんなのか、すぐに察する。しかしお婆ちゃんはそんな静流にそっと口止めする。
 お婆ちゃんの助言もあって冬吾の夢に現われた河原を見つける瑞生たち。だが、気付けば一緒にいたはずのお婆ちゃんがいない。冬吾や高津に聞いても「見ていない」と言われ、静流も言いよどむ。
 そんな中、冬吾がはっきりと「なんかおかしいと思ってたけど、お前のところも誰か死んだのか?」と……現実を認めたくない瑞生は、冬吾を川に突き飛ばしてしまう。
 冬吾をもう一度お父さんに会わせてあげたい、という気持ちも嘘ではないのだけど、その気持ちの整理が一段落付いた冬吾と、初めて身内の死に直面した瑞生とではやはり違う。その直後倒れ、家で気付き、お婆ちゃんと最後の別れを交わす。とは言え、死というものにどう対し、受け入れればいいのかまだわからない瑞生。そんな瑞生にお爺ちゃんは「これまでとありようが変わっただけだ」と言う。それでも寂しさを押し隠せない瑞生。「また会いたいよ……」とつぶやく一言が、もののけ、怪異のある意味の本質を示してるのかもしれない。恐ろしいものが実際にいるのかもと思う反面、もう二度と会えない人たちとまた会えるかもという、果たされぬ願いへの優しい嘘。それが怪異なのかもしれない。
 だから爺婆話は個人的には反則なんだって! ちくしょう。


2008年03月27日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] のらみみ#12

  のらみみ #12「のらみみ入門」。まだハローキッズ59号店に入社する前のこと、半田は「ニコニコ紹介所」という零細紹介所に就職し、昼から飲んだくれている社長とやる気のないもう一人の社員の中でやる気ばかりを空回りさせていた。
 そんなとき、半田は十年近く居候をしていない居候キャラのエントリーシートを見つけてしまう。しかもそのエントリーシート自体三年前のもの。「もうとっくに居候してるわよ」と言われつつ、妙に気になった半田はシートに書かれている住居の廃ビルを訪れる。そこにいたキャラ・のらみみは、アピールの弱い「かみなり小僧」としての自分のキャラを変えようとして、居候もできず、もう何年もそこで過ごしていた。居候できない境遇を斜に構えて話すのらみみだが、別れ際、「本当は居候したい」と半田に心情を吐露する。
 その訴えに胸を打たれた半田は彼を事務所に連れ帰り、キャラをアレンジしようとする。しかし、そこに所長の横槍が入り、のらみみは怪獣キャラにされてしまう。思い込みと独断ばかりの所長の決定を、疑問に思いつつ言い返せない半田だったが、所長のやり口は更にエスカレート。人気ヒーローキャラに間違って絡まれている子供をのらみみが助ける、という狂言芝居でその子供の家に居候をさせよう、という手段に流石に文句を言うのだが、当ののらみみが「どうあっても居候したい」と切実に訴えるので、つい「嘘で始めた関係で、いったいどんな幸せが……」という疑問を引っ込めてしまう。しかし、そんな半田の態度がのらみみを不幸な目に遇わせてしまう。

 エピソード0、っつーかのらみみと半田の出会いの話。
 子供のころにちゃんとお別れすることもなく消えたドッタリ君を捜すため、また無類のキャラマニアでもあるためにキャラ業界に飛び込んだ半田。しかし、就職した紹介所は零細でやる気のない場末の会社。まともな指導もあるわけもなく、やる気ばかりを空回りさせ、現実と理想とのギャップを感じ始めていた。
 また、特に子供に訴えかける特技も特徴もなく、唯一一本角が「居候キャラ」としての自慢だった「かみなり小僧」時代ののらみみ。しかし妙に要領の悪いこともあってなのか、十年近くも居候が出来ない状態だった。
 そんなのらみみにたまたま興味を持った半田は彼の元を訪れ、話を聞くが、強がるその言動と裏腹に妙に気になるものを感じる。その半田の直感の通り、のらみみは居候できない自分がイヤで、斜に構えて現実から逃げだそうとしているだけだった。それが、半田が訪れてきたことで過去の自分を全部捨ててでもやり直したい、と泣きながらに訴える。
 が、経験もまともな指導もない半田のこと、建設的なプロデュースが出来るでもない。思いつきで宇宙人キャラへの転換を勧めるが、所長が横槍で怪獣キャラにしてしまう。おそらくは所長は、過去にそこそこ成功したものの、センスや手法が時代遅れになり、でも過去の成功に引きずられたままそれらを捨てることができない人間なのだろう。半田も、所長に反抗するだけのものを持たないので、流されるままになってしまう。
 所長が狂言でのらみみに居候をさせようと言い出した時にも、何を置いても居候したいというのらみみの切実さについ折れてしまう。
 だが、その結果はのらみみ唯一の自慢である角を失うということに。騙し合いの営業ばかりをし、子供の気持ちも、そしてのらみみの気持ちも無視した押しつけのやり方に、半田はのらみみを抱き上げて叫びながらその場を逃げ出す。
 居候売り込み失敗の上にいたたまれない場面から連れ出してくれたことを感謝するのらみみに、半田は自分の未熟と優柔不断からのらみみを傷つけ、アイデンティティであった角まで失わせてしまったことを自責する。そんな半田をなぐさめ、また自分を励ますかのようにのらみみは「なんにもなくなっちゃいましたけど、これで裸一貫、一からのやり直しです」「だっておいらにはなにも怖いものはないんですから……」と強がるが、堪えきれず半田の胸で泣き叫ぶ。半田もそんなのらみみをただ抱きしめるしかできない。
 そんな半田がのらみみと共にハローキッズ59号店に面接をし、キャラと一緒に就職活動という点がトマゴメ所長の興味を引いて再就職を果たすのだけど、わりとちゃらんぽらんに見えるのらみみと半田の関係が実は過去に辛い経験を共にしたためだというのが、実際にそのエピソードで提示されるときつい。原作を読むと、再就職を果たしたばかりの半田が「のらみみのお陰で最後のチャンスがもらえた、彼の居候先を見つけてあげるのが夢だ」と語ったりもしてる。トマゴメが所長をしてる59号店が例外的に恵まれた環境だというのは、やっぱり原作を見るとわかるので、半田はこの件でやはり大きなチャンスを得たのだろうな。
 今回、現実的なイヤなことが多く、辛い話だったけど、のらみみがひねくれた態度の上に居候浪人しているくせに自分のチャンスを棒に振ってまで他人(キャラ)を思いやったりするのは、こういう辛い経験をしてきたからなんだろうなぁと思うと、やっぱり涙腺がゆるむ。
 これで終わりは惜しい、と思ったら、第二期も決定らしい。つか、原作買っちゃいましたよ。アニメを見て原作を買うだなんて、やったの久々だなぁ。(逆流現象)
 ところで第二期にはコバチさん出るよね?


2008年03月29日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 今期最終回1

  レンタルマギカ #25「アストラル」。いつきの目が妖精眼になったのは子供のころ龍を見たからだとフィンから聞き、穂波は龍を生贄にいつきの目を元に戻す儀式を行おうとする。いつきたちは多大な犠牲を払うその儀式をやめさせようとするのだが……
 まあ、こんな感じかなぁ、という終わり。いや、話ばかり大きくなったけど、見ていて感情がついていかない……穂波が小さい頃の負い目からいつきの目を治したいという動機が全ての発端なのだから、その辺をもっと掘り下げて細やかに描写すべきかと。「魔術」を主題に掲げながらも、そういう登場人物の心のひだが描かれず、その辺が個人的に残念。

  AYAKASHI〜アヤカシ〜 #12「共生」。スタンドバトルアニメのダメな方。低予算B級パニック映画のような展開。演出や作画が良ければごまかせた……というレベルの話でもないと思う。陳腐な展開を安易に入れて盛り上げようとしてはいけない、というのはわかるけど、どうして陳腐なのか、とかは一考に値することかもしれない。なんかいろいろとちぐはぐなのを無理矢理盛り上げようとして失敗した印象はあるのだけど。

  墓場鬼太郎 #11「アホな男」。特に連続したストーリーもなく、鬼太郎によってもたらされる不条理な現象に巻き込まれる人々、ということで、まあ原作通りと言えば原作通り。作画も毎回上々で、出来としては良かったと思う。のだけど、贅沢を言えばやはりもっと淡々として欲しかったなぁという気持ちはある。無論、テレビアニメなことを考えればそんなことはやりにくいだろうけど。まあ、ただでもノイタミナの枠は演出が多めなものが多いからなぁ。
 原作のひねくれた感じと諦観はそれなりに出てたので、それはそれで良しと思おう。

  キミキス -pure rouge- #25「……and meet again」。主人公を分裂させて人気ヒロイン四人にメインを絞ってのアニメ化の最終回。三角関係となるとどうしても一方が振られなくてはならないのだけど、どうも原作ファンからはそこら辺に不満があるらしい。特に、最初から二見瑛里子一直線だった一輝はともかく、ふらふらした挙げ句一方的な星野悠美の犠牲の元結局水原摩央に走った光一の評判が……確かにその辺はもうちょっと光一が悠美を傷つけてでも本当の気持ちを伝えるきっかけ、という何かワンエピソードが欲しかったなぁ、とは感じる。
 とは言えモラトリアムな学生生活の中の恋愛もの、ということでは、嫌いではありませんでした。狂言回しで作中では顔がいいわりにワリを食ってた柊が最後に栗生といい雰囲気なのは、ちょっとほっとしたかな。原作ヒロインだから、それも原作ファンからすれば微妙なのかもしれないけど。

  デルトラクエスト #65「デルトラよ、永遠に」。原作分は昨年末で終わってて、1クール分延長してのオリジナル展開。影の大王を追い払ってからのデルトラやキャラの様子を描く後日談、みたいな流れだったのだけど、正直、出来としてはどうかと。恐らくは後番組契約上の延長とは思うけど、う〜ん。やはり作品としては昨年末で完結させた方がすっきりしたとは思う。

  流星のロックマントライブ #21「ムー大陸の決闘」。う〜む、なんか大分放送期間が短かったような。結局ロックマンはOPにも出てたグリーンシノビとファイアダイナソーは一足飛びにして、トライブキングに変身とかなり駆け足。話自体は、それほど無理なく完結してるんですが。どんな事情なのかなぁ。これも最初から短期の予定だったんだろうか?
 最後に(前作最終回でロックマンの正体がスバルだと知ったのにそうだと認めようとしない)委員長が変身後のロックマンを「ロックマン様」ではなく「スバル君」と呼んだり、やはり前作最終展開でジェミニによって次々に生贄にされたFM星人の愉快な面々が最後のシーンでちょっと出てきたりとかは良かったんだけど。

  ガンダム00 #25「刹那」。すいません。結局何がやりたいんだか最後までわかりませんでした。登場人物を派手に殺しまくってるんだけど、皆殺し冨野と違って悲壮感も悲惨感も湧いてこないのはなんでだろう? 登場人物の行動が(作り手の思いつき的に)行き当たりばったりで統一感がないし、何を視聴者に見せたいのかもわからなかったし。今的にはこういうのが感情移入されるんだろうか? 正直わけわかりません。
 まあ、最初から第二期が予定されての第一期終了なので、第二期でその辺の意味不明さも解消されるのかもしれませんが……すいません、思ってもないことを書いてしましました。(^^;


2008年03月30日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] ゴーオン#7とキバ#10

  ゴーオンジャー #7「相棒アミーゴ」。突然鉄塔や建物が錆びて崩壊するという事件が起こる。現場に駆けつけると、事件の犯人らしい反応が二つに分かれて逃走。ゴーオンジャーたちも二手に分かれて追うが、軍平と範人が追った反応は炎神・キャリゲーター。キャリゲーターが裏切ったと思い攻撃する軍平たちだが、実はそれはガイアークたちの罠。ゴーオンジャーを分断し、さらにキャリゲーターと仲間割れさせるもくろみだった。

 第六の炎神キャリゲーター登場。そして二号ロボガンバルオー登場。なんか歌舞伎口調で頑固者なキャリゲーター。仲間割れがガイアークの罠だったことを知ってもバルカとガンバードを許そうとしない。挙げ句、人間を卑下し手を結んでいることをののしるが、相棒炎神の危機に一歩も退かない軍平と範人を見て、考えを改める。まあ、この辺はお約束だけど、侠気だと思っておこう。
 だけどその間に走輔たちがピンチに。敵の攻撃によりエンジンオーが錆びてしまい、スピードルたちはエンジンキャストに戻り、動かなくなってしまう。誤解の解けたキャリゲーターを中心とした合体・ガンバルオーにより敵は倒すけど、スピードルたちは錆びて動かないまま。この辺は次回に引っ張るらしい。
 しかしガンバルオー、割と無理矢理な人型だけど、いかにも更に合体します、という感じだよなぁ。どういう合体をするんだ?


  キバ #10「剣の舞・硝子のメロディ」。フロッグファンガイアの正体が大村と知り、渡は戦意を喪失。のみならず、イクサの前に危機に落ちいた大村を助けてしまう。名護に責められるが、渡はどうしても大村が悪人に思えない。そして再びやってきた大村に事情を聞くと、大村は確かにファンガイアだが、22年前のある約束で、人をもう襲っていないという。人を襲いたい衝動に駆られた時には、その約束相手の奏でるバイオリンの音を聞くのだと。そのテープを聴かせてもらった渡には、その音色に覚えがあった。
 22年前、ゆりたちの前で次狼の正体を糾弾する音也だが、全く信用されない。そんな音也は単独行動でフロッグファンガイアからゆりを救ったどさくさに、ブラックスターを偽物とすり替えてしまう。
 今度は音也に狙いを変えてきたファンガイアだが、すぐに音也を襲おうとせず、音也にブラックスターを持つ権利があるかを確かめようとする。そのファンガイアの正体は大村。自分が作った最高傑作・ブラックスターが持つ資格のない人間が手にするのに耐えきれず、次々と持ち主を襲っていたのだ。しかし音也は大村に全く動ぜず……

 親子二代、バイオリンを通じて大村と心を通わす渡と音也。音也は音楽にだけは忠実なだけあって、大村の気持ちを理解し、自分の演奏を聴かせる。音也こそがブラックスターの持ち主に相応しいと認める大村だが、音也は、ブラックスターがそれを望んでいないと辞退する。そして、大村が二度と人間を襲わないと約束するのと引き替えに、大村をゆりたちに知らせず逃す。
 渡は触れてきた大村の人柄からどうしても悪人に思えず、名護の邪魔をしてしまう。しかし名護は「ファンガイアは全て人類の敵。自分の言うことに間違いはない」と言い張る。むしろ強迫観念だよなぁ、名護の正義感は。
 しかし、音也との約束と音楽でどうにか人を襲わずにいた大村だが、携帯プレイヤーを名護に壊され、衝動と怒りとで人間を襲いだしてしまう。その現場を前に攻撃を躊躇する渡。迷った末必殺技を放つが、躊躇からわざと外してしまう。しかし、結局イクサに変身した名護が大村を倒してしまう。
 かたくなに自分の正義を言い張る名護への疑惑と、大村のようなファンガイアがいた事実に、渡はようやく戦いの意味を考え始めたようで。
 音也も、ようやく純粋なところが出てきたよう。傍若無人、ワガママ放題だけども、それだけに偏見を持たず大村が心底悪ではないことを見抜き、人をもう襲わないことを約束させる。それに対して、次狼たちはいろいろ思惑があるようで。バイオリンのすり替えに気付き追いかけてきた次狼に、音也は逆に「同じバケモノなのにどうしてファンガイアを倒そうとする」と質問するが、次狼は不敵に笑ったまま答えようとしない。人間を利用しようという次狼たちが単純な人間体ファンガイアの構図を揺らがせていくのだろうけど、それがなんでキャッスルドラゴに囚われることになったんだろう?