不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2006年07月 来月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
HNS logo

2006年07月11日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] ちとやばい

 食欲はあるのだが、こないだ体調を崩して以来胃の容積が思いっきり縮んで、量が食えない。これまでは「わーい。どんどん痩せてくからダイエットにいいや」とかアホ丸出しで喜んでいたのだが、本格的な暑さになるに至って、流石に危機感を募らせるようになってきた。
 私は元来が汗かきなので、この季節摂る水分量も当然増える。と、ただでも限定された胃の容積が水分、水物に満たされる。このままでは夏バテ確定である。うむむ。食い物に気を遣っても食える絶対量が少なければ限界はある。
 今日は「蒼太の包丁」でアイナメのなめろうが出ていたのに影響されて、なめろうを作ってみる。アイナメなんて近所のスーパーで売ってるものでもないので、アジで作ったけど。以前Sgt.ytkさんちに泊めてもらったときに頂いたなめろうが美味しかった記憶があるのもある。
 青魚だからそれなりに脂と生臭さがあるんだけど、味噌、ネギを和えてるんで気にならない。ちょこちょこつまめるのもいいやね。酒にも合うし。ただ、細かく叩くのが面倒なのだけがネックだなぁ……
 まあ、なんとなく精はちょっとだけ付いた気がする。体重は相変わらず漸減だけど。

[メモ] 「プロフェッショナル 仕事の流儀」第19回再放送予定

  公式サイト より。
「第19回 〜カーデザイナー・奥山清行〜」

7月10日(月)午後4:05、7月12日(水)午後5:15の再放送は休止となります。
7月13日(木)午前1:10の再放送は7月27日(木)午前1:10に変更となりました。
 大相撲放送なんかのせいで〜! などとは安易に言えないが、でももし、「恒例だから」という理由で「大相撲放送優先なのは当然でしょ?」だったら、ビミョーに納得がいかない。
 7/27の放送を忘れず録画するしかないが、簡単に他の予定が割り込んだりするからな……気をつけないと。

[アニメ] シムーン#14

  シムーン #14「冒さざるもの」。アーエルとネヴィリルが礁国空中要塞の偵察任務に出ている間、メッシスは地上に係留し、コール・テンペストも久々の地上でのひと時を堪能する。しかし状況に危機感を募らせるドミヌーラは、整備士のワポーリフに密かに頼みごとをする。それは、最大の禁忌であるシムーンを解体しその秘密を探れというものだった。リ・マージョンの秘密を解き明かさない限り、宮国はいずれ敗北する。それはわかってはいるのだが、人一倍シヴュラとシムーンを敬うワポーリフは「冒さざるべき神聖なる神の乗機」を分解せよという依頼に悩む。
 ずばり「信じる(信仰)」ということが今回のテーマ。宮国の人たちがシムーンとその搭乗者であるシヴュラを敬ってきたのは、シムーン以外に宮国が最後にすがれるものがないから。しかしその信仰では救い得ない事態になった時、自ら打ち立てた禁忌を破らざるをえなくなる。
 その嚆矢と自らなろうとするドミヌーラ。彼女は単に上層部と繋がっているだけではなく、かつて「翠玉のリ・マージョン」を復元させるためだけに編成され、今では存在すら抹消されたコール・デクストラ唯一の生き残り。その過去をメッシス艦長ワウフに突き止められるが、ワウフはなにかを問い詰めるでもなく、「あなたのこれからなさろうとしてることを、じっと見ている者がいることを憶えていただきたかった――なにをするにせよ、それを成し遂げるには、我々はなにかをひたすら信じていなければならない」と、見守る。うわ、見た目冴えないオッサンなのにイカスよ、ワウフ! もっともドミヌーラも政治的必要性からだけでシムーンの解体を決めたわけではなさそうだけど。
 一方ワポーリフもシムーンの解体を悩み、彼の様子に気付いたモリナスに明かす。シムーンがただの機械だとはわかっている、と言うワポーリフに、「乗ってみてわかった。あれは冒さざるべき、神の乗機」と、当初と反対のことを言うモリナス。「神聖なる」とモリナスが言わなかったことに気がつくワポーリフ。乗った者には、シムーンはなにか人知を超えた恐ろしい存在、ということがなんとなくわかる、ということだろうか。善悪とはまったく関係なく。
 結局、ワポーリフはなにかをふっきるかのようにこれまで手も触れようとしなかったモリナスに眠っている間にキスをし、未明のうちにシムーンを解体する。そこに特別ななにかを見出すことはできない。だが、やってきたドミヌーラは解体されたヘリカル・モートリスを見て顔色を変え、なにか恐ろしいものに触れたかのように絶叫。自失呆然となって保護されることに……シヴュラにしか見えないなにか、ということ? 遺体すら消えたアムリアともなにか関係が?
 と、いうこととは別に、ワポーリフ、男に性別化して大分経つのに、まだ胸はかなり大きいままなんだな……一応既に完全に男扱いらしいが。で、下世話なところでひとつ気になることが。え〜っと、ワポーリフって、今、両方ついてるんですか?

[その他] 北朝鮮関連とか

 制裁決議、中国とロシアが拒否ってのはまったく予想の想定内。つか、むしろ予定調和。ただ、一般にミスリードされやすいのは、中国とロシアって、別に必ずしも仲が良いわけでもないんだよなぁ……つか、あれだけ長大な陸上の国境線を共有してるんだから、利害衝突は大きいし潜在的にある程度敵対国。無論、利害が一致すればお互いの手を握り合うことをやぶさかではない。「ヤクザの手打ちほど恐ろしいものはねえんだ!」(by桑畑三十郎)。で、北朝鮮ってのは国の成立はソ連がバックアップ。ってか、金日成(金聖柱)って、ソ連の工作員だってのはよく知られた話。中国としては米国の軍事圏との緩衝地帯、ロシアとしては不安定要素として存在することで自国の存在感をアピールする材料になるって点は、多分あると思う。それだけではないだろうが。ただ、北朝鮮自身そういった状況を利用して綱渡りしてもいるのだろうが、今回そんなに勝算があるのかなぁ、ってのが。
 似非国際事情通っぽいことは置いといて(雑感は雑感以上にならん)、今回のお笑いのネタはこちらか。 北朝鮮ミサイル:「自衛のための敵地攻撃」韓国政府が非難毎日 )。 韓国青瓦台(大統領官邸)は11日、北朝鮮のミサイル発射を契機に日本の閣僚などが「自衛のための敵地攻撃」を論じていることを「挑発的な妄言」と非難し、「朝鮮半島の危機をさらに増幅させ、軍事大国化の大義名分にしようという日本の政治指導者たちの傲慢(ごうまん)と暴言には強力に対応していく」と宣言した。困ったことにギャグじゃないんですよね。いや、ある意味では韓国が懸念するのはある程度無理からぬことではあるんですよ。だって隣国が軍事増強するってんですから。でも、日本が韓国を攻撃するメリットなんて当然ない。恫喝ですらリスクが高すぎる。それに韓国の交戦国って、現時点北朝鮮。ってことはむしろこれは情緒的な反応。盧武鉉大統領のこれまでの言動とその支持の背景を考えれば、斜め上ではなくやはり予想の範囲内。ミサイル発射時に「中華人民共和国朝鮮自治区」だとか「赤化統いt(ry」だとか、なげやりなこと書いたのもそのせいなんですけどね。めんどくさいったらありゃしない。これも雑感。


2006年07月12日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] それはちとおかしかろう

 /.Jのストーリーにコメントを二件ほど投下。一件は情緒的なもので、もう一件は法解釈の資料の提示。結果、前者はモデレート+4。後者はなし。う〜ん、ちとモデレート制の問題点が如実に出てると思うぞ。


  「ローマの休日」は権利消滅 東京地裁、格安DVD認める産経 )。おお、まっとうな判決が! と喜んだが、 /.J のコメントなどを見てると、どうも話はそう単純なことでもないらしい。その中で提示された NEGLIGEEE MEMO-若手弁護士&若手会計士の日常-:ローマの落日? によれば、つまりは「法文作成者の意図を汲むべきか」という立場と「法文を忠実に解釈すべきか」という立場で、前者が一般的だったものに後者の立場で判決を下したことが、法曹関係には衝撃らしい。んなこと言われてもなー、ってのが法曹界外からの立場。
  判決文 も見てみたが、判決の論旨は明解で論理的におかしなところはないと思える。「慣習では法曹界的にはそう解釈してこなかった」という話だと、「お前ら素人はひっこんどけ。法解釈はうちらの独占」と言われてる気にもなってしまう。うむむ。
 そもそもが著作権期間延長は利権を手放すまいとする業界の働きかけによる、利権保護的なものだろうって心情的な部分はさしおいといても、「そうは読めなくても法を作った側の意図はそうだったの!」ってのは、ちょっと。これまでそれでやってきたってのはそれなりの理由はあるのだろうが、このへんがちとよくわからん。
 あと、 毎日新聞記事 におけるキネマ旬報映画総合研究所・掛尾良夫所長のコメント「 個人的にも、映画が文化というより消費財になっていくようで違和感を感じる。」ってのも、どうかと。昨今の映画を見てると、映画はとっくに消費財なんだが。それにそういった条件下で生き残ってきた他分野の「古典」は文化ではなく消費財だと言うのだろうか? どちらかと言うと氏のコメントにこそ違和感を感じる。


  「デートが仕事」と1万人から紹介料3億円…3人逮捕読売 )。あ、「クロサギ」であったよね。デート詐欺。一万人以上の被害者に対し被害総額3億以上、でも届出は十数件ってのは、やっぱ「比較的小口の被害で、しかも下心丸出しで騙されたのがはずかしくて泣き寝入り」ってのは、事実なのか。恐れず被害届を出すのもそうだし、まず「そんな下心も満たす上手い話はない」ってのは、ちゃんと考えとかないと。あと、漏れマダム好きじゃないし。


 朝日新聞朝刊で「朝日の戦時報道云々」という言葉が載ってたので驚く。ただし、「天皇の戦争責任」とセットで萎える。当時と精神が同じだよ、朝日。

[アニメ] となグラ!#1とちょこっとsister#1

  となグラ! #1「30センチの片思い」。「ショートでヘアバンドしてりゃ梓ってわけじゃねえぞ!」と、どこへともなく(スタッフ・原作者では勿論ない)につぶやいてみる……
 10年ぶりに再会したお隣の初恋の彼は、エロエロ魔人と化してました……という基本設定。大丈夫。「あかぬけ一番!」みたいに線の細い美少年がたくましい田舎者になってたわけでも、「ステキに野蛮人」みたいに自慢の病弱お兄さんが野生児に先祖がえりしてたわけじゃないんだから、そのくらい。
 まあ、基本的にちょっと変なキャラたちが繰り広げるドタバタとほのぼのラブコメを楽しめばいい作品なんだけど、アニメはあまり上手い作りとは思えない……お色気を意識しすぎて、ドタバタのテンポが悪すぎ。どうなんだろうなぁ。


  ちょこっとsister #1「プレゼントは妹?」。なにやらSFなエアバイクに乗ったサンタを名乗るおねえさんからもらったクリスマスプレゼントは妹でした、という第一話。ええ、そういうリアリティとかは求めちゃいけません。そういう話なんです。普通に考えればどう見ても幼女誘拐なんですが、それも気にしちゃいけません。いきなり幼女が現れることが前提でないと話が始まらないんですから。はるまの生計とかも気にしちゃいけません。
 なんでこれが まじぽか 時間枠の後番なんだろうなぁ、と思ったら、主役が斉藤桃子氏で幼女パンチラだからか。なるほど。
 まあ、キャラクターの可愛さを愛でる番組、ってのが、多分ほぼすべてなのだろうなぁ。それをどれだけ出せるかが勝負か。
 OP・EDが昔一部で話題になった「ハレンチ・パンチ」なのがまあ色々あれですが。印象としては、ムシキングの時より上手くなってるかな?

[マンガ] イブニングを見て

 「もやしもん」は、あのゴスロリ少女は……なんだろうなぁ。元々惣右衛門と知り合いっぽいし、菌が見えることも知ってるし。ってことは、三角関係どころか二角関係にもならないんじゃん!
 「ヘルプマン」は、なんかくさか里樹氏らしい、深刻なんだけど熱い展開に。介護業界の理想と現実に、それでもめげない熱い情熱。理想論かもしれないけど、いいね。
 「米吐き娘」は、触ったものの生命力を奪う天の邪鬼の末裔の娘登場。それが先祖がその特殊能力ゆえに日本を追われ、現在食糧難の某独裁国家の特殊工作員に……自分とは正反対の能力を持つ米吐き娘に一方的に私怨を抱き、食糧難解消を口実に北、もとい某独裁国家に拉致ろうとするんだけど、お互い顔なんか知ってるわけがない。で、なんだか妙な事に……なんだか生真面目な天の邪鬼が可愛い。


2006年07月13日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ウィッチブレイド#15とゼーガペイン#15

  ウィッチブレイド #15「絆」。斗沢は「ネオジーン」は優秀な女性の遺伝子を集め、更に一人の男の遺伝子と掛け合わせ優秀な素材を作り出す操作を繰り返した、いびつな存在であることを知る。斗沢からネオジーンの異常さを知らされ、「玲奈から梨穂子を取り戻すべきだ」と言われるが、実の母でないことと、自分が守りきれなかった梨穂子を玲奈が守ったことに、素直に行動することが出来ない。一方まりあは玲奈が自分の母親に当ると知り、研究所をひそかに脱走し、会いに行く。しかし、玲奈が梨穂子と一緒にいるのを見て、梨穂子に敵意を剥き出しに……まりあの危うさを見破った玲奈は梨穂子を連れて逃走。母である玲奈の愛情が自分以外に向けられていることに逆上したまりあは、変身して玲奈たちを追跡する。
 デパートで母子を見て以来、自分に無条件の愛情を注ぐ存在としての母を求め始めたまりあ。だが、実際の母子の関係を知っているわけではないので、当然その求め方はいびつなものに……
 玲奈はクローンブレイドの崩壊が始まった自分を気遣う梨穂子に初めて愛情らしいものを感じ初めていたが、まりあに対しては「自分の遺伝子が使われた実験対象」としてしか見ていない。そもそも自分自身ですら実験・観察対象としてしか見ていない玲奈だが、梨穂子を殺そうとするまりあの前に立ちふさがる。しかも、絶望的な力の差があると知りつつも、梨穂子に「また戻る」と言い、自身の非合理な言葉に逆に戸惑う。結局、自分に玲奈の愛情が向けられないことを知ったまりあは飽きたおもちゃのように玲奈に興味をなくし、「壊そう」とする。元々の力の差に加え、クローンブレイドの崩壊に苦しむ玲奈は結局まりあに倒されるが、その前に一矢報い、梨穂子を守ることには成功する。
 玲奈と別れた梨穂子は、二人を追いかけてきた戸沢と合流するがまりあの変身を感じ引き寄せられてきたエクスコンたちに取り囲まれる。まりあやエクスコンの気配を、それ以上に梨穂子の危機を感じた雅音はこれまでの葛藤もすべて忘れ、梨穂子の元へと駆ける。
 梨穂子はエクスコンに襲われ、「雅音が必ず助けに来る!」と励ます戸沢に、決別を言い渡されたことを思い出し「来るわけない」と答える。そんな梨穂子に、斗沢は今まで雅音がしてきた危険な仕事の内容と、そしてそれはすべて梨穂子のためだけであることを明かす。そしてエクスコンたちを蹴散らし駆けつけた雅音に泣きじゃくり抱きつく梨穂子。
 一方、クローンブレイドの限界を迎え崩壊しようとする玲奈の前に鷹山が現れ、梨穂子のことを託される。梨穂子に感じた理解不能な感情を吐露し、「自分自身のことが結局判らなかった」という玲奈に、鷹山は「お前のことを理解してたと感じた時期があった」と答える。結局梨穂子の父親が誰かは鷹山も聞かず、玲奈も告げないまま、玲奈は鷹山だけに看取られて結晶化する。まあ、多分、予想通りではあるんだろうけど、聞かずとも、告げずとも、十分に伝わったってことなんだろうな……
 母としての玲奈の死は痛ましいけど、ある意味、二人の母を持った梨穂子は幸せだと思う。
 次回は夏場恒例、水着話? 能天気な話になるかはわからないけど。


  ゼーガペイン #15「リインカネーション」。リョーコがサルベージ可能だと知らされ喜ぶキョウ。しかしサルベージは後回しにされ、対アンチゼーガ装備の開発を優先される。メイウーはそんなシマの判断に反発するが、ルーシェンはそれはキョウのためにもなる、と言う。その前にキョウが受け止めなければならない、過酷な現実が起こる、と……
 やはりかなり早期に予想された通り、舞浜サーバ内は4〜8月の五ヶ月間しか演算できないという限界を抱えていた。それを超えたデータは、セレブラントのデータ以外はすべて4月の初めに巻き戻される。和解も、愛情も、その間に起こったことは全部なかったことになってまた最初から繰り返されるのだ。演算限界による様々な破綻の兆候に、保険医の水沢が気付きはじめる。そして、セレブラントとして目覚めかけのハヤセとトミガイは、はっきりとなにが起こってるかを認識しているよう。ただ、予告を見る限り、完全に目覚めてないとやはりリセットされてしまうらしいが……
 ルーシェンたちの乗ったガルーダとゼーガタンクがアンチゼーガと交戦するが、武器も装甲も無効化され、やはり勝負にならない。開発された新兵器も効果はあったものの、完全破壊までは至らず、なおも迫り来るアンチゼーガに危機一髪、アンチゼーガの活動限界に救われる。
 う〜ん、いろいろ絶望的な状況は変わらず。

[その他] 買ったもの

 ・ メイド刑事2/早見裕司

 こないだ知り合いと「何時出るんだろうねえ」と話をしてたばっかだったんだけど、気がついたら昨日出てたみたいです。スマソ。


2006年07月14日(金) 旧暦 [n年日記]

[読書] メイド刑事2/早見裕司

 「誰が呼んだか存じませんが、わたくしの通り名は、メイド刑事!」
 いや、一巻見たら誰が呼んだか書いてあるやん。
 ってのはさておき、「メイド」などとキャッチーな素材を扱いながら萌えだの華麗だのとは縁遠い、泥臭い80年代ドラマテイストあふれる、相変わらずの内容ですた。(笑) いや、それがいいんだけど。
 三話で一冊、というフォーマットは前作と同じ。今回は元アイドルを巻き込んだ結婚・投資詐欺に、ご主人様の親友の名家で起こった婚約者連続殺人事件、それと葵の過去に絡んだ話の三本。最後の話は特に80年代テイスト満載。後書きでも三巻が出るみたいな話だったし、葵の父親が自殺に追い込まれた過去の事件の背後の黒幕との対決、というのが今後の大きなストーリーになりそう。
 前回も出てきたお助けキャラ?「謎の流れのメイド」(自分で謎とか言うな)ニキータは一話目に登場。出番、それだけなんだよなぁ。ちと残念。
 相変わらず80年代ドラマに感じる「わざとらしくて泥臭くて、でも妙に内圧の高いあの熱気」が欲しい方には是非お奨め。

[アニメ] ホスト部#14と.hack//Roots#15とNHKへようこそ!#1

  ホスト部 #14「噂のホスト部を取材せよ」。ゴシップばかり書いて廃部寸前の新聞部が、部数回復のために人気のホスト部の特集記事を組もうとする。環は身の上話にほだされ協力しようとするが、他のメンバーはなぜかいつも以上に乗り気でない。環の泣き落としでどうにかホスト部の承諾は得られるが、実は新聞部部長の狙いは、環がホスト部員を自分の立場で脅して言いなりにさせているという記事を書くことだった。
 これまで悪人らしい悪人が出てくることがなかったけど(れんげが初めて出た時からんだチンピラ風生徒二人も、れんげが二人の親が特殊自営業だってことをタネに挑発したのが原因だったし)、新聞部部長は悪人らしい悪人。人を貶めるゴシップ記事で部数を伸ばすことを考えてはそれが裏目に出て誰かのせいにし、残っている新聞部員二人も部長を慕っているわけではなく親から借りた威厳で脅されて渋々従っているだけ。そんな彼がホスト部部長の環に嫉妬して、陥れようとする。
 最初環の行動に否定的な他メンバーだったけど、その真意は勿論元々環を守るためにしようとしたこと。新聞部部長の安易な陰謀はあっさりとやぶられ、環の知らない間に鏡夜たちによって解決されることに。ホスト部のメンツはみんな、環がホスト部に誘ってくれたことでなんらかの救いを得たと感じてるわけで、バカ殿様、バカだけど人望は無茶苦茶ありました、というお話。ちょっといい話でした。


  .hack//Roots #15「Pad」。一度はやめようと思っていた「TheWorld」に、やはり居つづけることにしたタビー。しかし旅団も既になく目的が見つからないままで、その決心がゆらぎ出していた。そんな時、ゲーム超初心者のウールとカシミアという二人と出会う。タビーは二人に、自分が志乃や匂坂にしてもらったようにゲームのことを教えてあげようとするのだが……
 ゲーム版キャラのクーン登場。性格は、前向きなハセヲっぽいかな? タビーは二人にいいところを見せようとするのだが、逆に敵キャラの属性のこととかを教えてもらったりとダメダメ。フィロに相談に行ったところで、やはりフィロに会いにきていたクーンと出会う。で、ベテランのクーンに、初心者二人ともどもお世話になることに……出来のいい姉に注目に集まり、「頼りにされるってことがどういうことかわからない」と漏らすタビーに、ウールは、「多分、今の気持ちですよ」と答える。頼りなくても、やってることが空回りしてても、タビーの気持ちは二人から頼りにされていた。
 って、今回主人公出てないじゃん! 次回はハセヲとタビーがイベントに参加するらしいが……


  NHKにようこそ! #1「プロジェクトへようこそ!」。え〜、NHKは日本放送協会ではなく、「日本ひきこもり協会」です。一応念の為。
 ベースは原作小説ではなくコミック版らしいけど、きっつい内容ですなぁ、ある意味。
 主人公の佐藤はある日突然他人の「心の声」(もちろん妄想)が聞こえるようになって引きこもって三年、大学も中退になり、どうにかしなきゃと思いつつもずるずる現状に漬かっている。一念発起してバイトくらいは、と思いつめるが、コンビニに行くくらいしか人付き合いがなくなっていて上手く行かない。そんな彼の前に突然美少女が現れて「あなたはプロジェクトに選ばれました。私が救ってあげます」と……
 いや、マジでそういう話なんです。その女の子・岬も実はいろいろアレで、不登校。ダメな佐藤を救う(という名目で自分よりダメな人間の近くにいる)ことで安心したいと、出てくる人間、みんな揃ってダメ人間。それが逆に突き抜けて笑えるかってのがポイントなんだけど、アニメで改めて見せられるとそれなりにきついですな……エンディングが大槻ケンヂなのもスタッフよくわかってるんだけど、よくわかりすぎで逆にキツイさに拍車を。(笑)
 原作小説はそれなりに綺麗に終わってて、コミック版は更にそれを輪にかけて迷走中(面白いけどね)なんだけど、アニメはどう決着つけるのかなぁ。


2006年07月17日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] でばり

 ちと電波も届かぬ山ン中に出張ってました。名古屋の市街よりは確かによっぽど涼しいんですが、やっぱむれそうなほど蒸しましたわ。ひぎぃ。
 少し体動かすと湿度で呼吸も苦しくなるんだからなぁ……

 あと、朝鮮日報は韓国政府のおかしな発言などに関しては冷静にツッコム記事が多いです。記事によっては、国際関係の記事などは日本の主要マスコミよりまともな記事が載ったりもします。これが中央日報とか東亜日報だとまた傾向が違うんですけどね。
 反日(というか日本への糾弾調)は韓国マスコミの(そう書かないといけないという)強迫観念的定型なんで、これはしょーもねーなーと思うのが正しいというか、個人の所感とは必ずしも一致しないと考えた方がいいかもしれません。こういうのって日本からは反感を買うだけでなおかつ日本から言われてもどうしようもないんで、本当は韓国内部がどうにかするしかないんですけどね。


  「日本沈没」:中国、韓国からオファー毎日 )。いや、中国や韓国の意図がどうこうってことではないんだが、この記事の見出し、ひょっとして狙ってるんか?(笑)

[アニメ] つよきす#1と徹之進#27とおとぎ銃士#3

  つよきす #1「よろしくッ!近衛素奈緒です!」。原作ファンからは様々な要因から「開始前終了」とか言われてましたが、結論から言えば、んな言う程はつまらなくはないです。キャラクター設定等を強く原作に依拠してるわりに主人公を原作主人公からコンシュマー版追加キャラにしたり、キャストは一新、キャラクターデザインも原作とはタッチが大分違ったりと不親切な作りだけど、アニメ的キャラクターによるドタバタがメイン、という意味では、ベタだけどテンポもそんなに悪くないし、通しで見させるくらいには手堅い作りをしてました。まあ、それが原作付きアニメとして正しい方針か、ってのは、議論の余地はありますが……
 それらの前提をはずしてしまえば、こういういかにもなオタク向けスラップスティックが嫌いか否かで判断は別れそう。


  それゆけ!徹之進 #27「てつのしん白金に行く その2」。シリーズの折り返し、ということで、八本木の犬楽園と白金の闇の犬社会との対立構造がはっきりと打ち出される。具体的には闇の犬社会のボス・ネオと犬楽園のリーダー・セトの過去の因縁が主たるものなんだけど、闇社会の方に徹之進とは別の成犬のトイプードルがいるらしいと示し、徹之進との因縁も匂わせて、シリアスっぽい展開の可能性も。実はわりと手堅くいい作りをしてる。
 ところでネオ、犬なのに悪の親玉の定番として猫を抱いて撫でているのだけど、サイズがサイズなんで変な構図に(笑)。あと、「大人なのにアニメ見るな!」は笑った。細かいところが変なマニアックさ。


  おとぎ銃士赤ずきん #3「気になる転校生」。「すごい戦闘シーン」は既に諦めた、という前提でごらんになってください。前回の感想で「次は新キャラは出なさそう」って書いたけど、大間違いでしたね。敵方のヘンゼルの妹、グレーテルがバレバレで転校生として登場(公式のキャラ紹介を見れば一目瞭然)。ただ、その正体の匂わせ方が白雪の結界の張り方とシンクロさせる辺りがちと面白かった。家の設計を細かくメジャーとかで測るんだもの(笑)。あと、赤ずきんのアホっぷりが今回も際立ってましたが、これは「そういうもの」として周囲から受け入れられそうな感じなので、それはそれでよし。あと、なんだか今回新武器が登場。武器はツインカリバー……もとい、グリムテイラーだけじゃないのね。


2006年07月18日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] なにがしたいんだ?

 なんだか日記に異様な数のアクセスをしてくるロボットがいるので、「なんだ?」と思い見てみると、ソフトバンクが動かしてるロボットらしい。が、一体なぜそんなことをしてるのか、意図がさっぱりわからない。ソフトバンクってなにか検索エンジンとかやってたか? それにここ数日のログを見るとほぼ一分おきに、一日あたり千件以上アクセスしてくるのが異様にうざい。
 無料の検索エンジンとかなら公共の福祉と考えられなくもないが、なんのためにやってるかもわからないモンに無駄に煩わされるのはゴメンこうむる。yahoo!BBではなくソフトバンクってあたりがさらに謎だが、さくっとアクセス拒否設定。あ〜、さっぱりした。


  古賀氏、日中友好を強調 南京虐殺記念館を訪問Y!hl )。ん〜、別にいいんじゃね? いやなに、代わりに中国からも靖国神社を参拝に誰か寄越してくれれば(笑)。


 今さらだけど、 「川に落とした」畠山被告、彩香さん殺害を供述読売 )。あちこちで邪推はされていたけど、ついに供述が行われたそうで。正直、そうでなければいいな、とは思ってたんだけど。そんな事例は、悲しいかな少なくないが、それでも子供が親に殺されるなんてことがなければいいと思ってた。
 で、こんな批判が。 橋上の目撃情報、4月中から…遅れた捜査に批判の声読売 )。これは正直微妙かもしれない。これだけで事件性が高いとは、普通は判断しづらいと思う……
 以下は無責任すぎる雑感。事故として処理されたのに「事件じゃないか」と警察にねじ込み、その後再度の犯行を行ったってのは、ひょっとしたら見つけて欲しかったからかもしれない。良心の呵責、ってわけではなく、自分の行動に気持ちの処理が行えず、でも自首も出来ず、破綻でもなんでもとにかく事態を決着付けたかったんじゃないかと思う。破綻して発覚するか、「見つからない」という安心感が欲しかったのか、自分で破綻させるという勇気がなかったのだろう。この手の行動は、衝動犯とかに結構多く見られる。
 しかしやりきれん。


  お寿司の魚 お勉強/碧南海浜水族館朝日:愛知 )。これは面白い(笑)。水族館で寿司ネタの魚を見て「うまそー、くいてー」と思うことはあったが、それに特化した企画というのはついぞ思い当たらなかった。水族館で「おしゃれー」とか「魚、カワイイ! 食べるなんてとんでもない……」なんて偽善者じみた、あるいは「水族館のお魚は見るもので、スーパーとかお寿司屋の魚は食べるもの。別の魚」と勘違いしてる向きにはとてもよろしかろう、などと思ったりもしてしまう。
 見て美しいと感じ、それが人間の「食」にも繋がるということを実感し、そしてそれが生き、どのような生態を持っているか……そこまで行かずとも、生きて動いてる姿を見、それが自分の普段の生活とつながってることを感じるのは、良いことなのではないでしょうか? できれば見に行きたいなぁ。

[特撮] カブト#24とボウケン#20

  カブト #24。天道と決闘する神代は、決着の寸前で決闘を止めたじいやの軍配が天道に上がったことに納得がいかず、負けを認めないばかりかじいやにクビを言い渡す。その上天道の屋台の前に高級食材を使った激安ラーメン店を作り、勝負を挑んでくる。利益無視の滅茶苦茶なやり方に顔色を変えたじいやに、天道は「まかせてください」と言うのだが……
 一方、自分の過去を知るために封鎖された渋谷廃墟に入ろうとするひより。その決意を知り手伝おうとする加賀美だが、天道からは「ひよりのためを思うなら、やめておけ」と意外な言葉が。「すべての鍵は渋谷廃墟にある!」と訴えても、上司の田所からも止められる。しかし理由もわからずそんなことを言われても納得するわけがなく、加賀美はひよりの部屋に行きひよりに会おうとするが、そこで見たひよりの幼いころの写真を見て驚愕する。ひよりの母の指輪には、渋谷隕石の破片がはまっていたのだ。ひよりの両親が健在の時には、まだ渋谷隕石は落下していなかったはずなのに……
 ラ・メーン、引っ張るなぁ。神代は子供じみたわがままさ丸出しで、唯一たよるべきじいやにまでクビを言い渡す。それでも神代家の家計を心配するじいやの為に、天道が一肌脱ぐ。じいやの作ったラーメンを食し、その味に込められたじいやの自分への愛情を思い知った神代は、今度は潔く敗北を認める。本当にじいやもなんでこんなに尽くしてるんだろう?
 というおちゃらけパートの一方で本筋。本来あるわけのない時期からひよりの両親の元にあり続けた隕石の破片。「あるはずのない時期からあり続けた」というと、天道が持っていたベルトを連想するが……封鎖された廃墟に入るひよりをサポートしようとする加賀美に、それを防ごうとする影山たち。ワームまで出現してピンチ、の時に天道登場。「仕方がない奴だな。後悔しても知らんぞ」と言いつつ、加賀美とともにワームたちを撃退。なおも渋谷廃墟内へ進ませまいとする影山を、「借りは返す」と神代が立ちはだかり足止めする。
 どうやら次回、渋谷廃墟の中の扉を開け、とんでもないものを見るらしいが……何?
 あと、先週書き損ねたけど、サソードってギルス以来久しぶりの触手ライダーだったんだな。


  ボウケンジャー #20「新たなる巨人」。自分に半分流れるアシュの血に怯え、いつ自我を失い明石たちを傷つけるかと、ボウケンジャーの仲間になることを拒む高丘。そんな折、クエスターたちがプレシャスを奪い、街を破壊し始める。クエスターたちの装備するゴードムエンジンのために力を発揮できないまま、必死に応戦するボウケンジャーたち。そして奈月が高丘の説得に乗り出す。
 過去に苦しむ高丘に、過去を持たないことで苦しんでる奈月が説得にあたるってのは面白い。そのせいで次回、ブラックとシルバーが衝突するらしいが……ま、性格的にも一番そりが合わなさそうだしなぁ。
 で、タイトルで予期させた通り、シルバー専用の新ロボ登場。消防車、救急車、パトカーとサイレン系の車が合体して巨大ロボに。「ジャッキアップ」して変形するって図は、ちょっと度肝を抜かれた。少しだけアイアンギアを思い出した。ダイボウケンとの更なる合体はあるのかな?

[アニメ] シムーン#15

  シムーン #15「一人、また一人」。タイトルから不安が募るけども、これは敵の陽動にのり、パライエッタが戦力の分散をさせてしまったため。前回「ネヴィリルのことを考えすぎて他の仲間の命を軽視するな」と言ったユンの忠告どおりに。あくまで巫女であり軍人ではないのだけど、これは大チョンボだなぁ。
 前回から今だ自室呆然とし続けてるドミヌーラ。目に完全に生気がなく、自慢の縦巻ロールも崩れたまま(笑)。リモネの呼びかけにも答えないが「ドミヌーラと一緒に飛びたい」という言葉に、リモネのパルとして生きるという目的を生み出し、シムーンの秘密に触れ失ったなにかを埋め合わせる。で、復活ドミヌーラの食いっぷりと来たら……元気になったら縦ロールも復活してるし!? あれはドミヌーラの体力パラメーターだったのか!!(いや、単に食事の後髪を整えただけだろうってばさ)
 自分の判断に自信が持てないパライエッタは、復活したばかりのドミヌーラに意見を求めるが、「起きたばかりの私の判断より、あなたの判断は不確かなのかしら?」とキツイ一言。パラ様、いいところナシ。


2006年07月19日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 芸能記事は基本的に興味ないんだが……

  極楽とんぼ加藤「凄く腹が立つ」番組で謝罪&号泣zakzak )。いや、実際のところの被害者少女の供述の信憑性はわからないし、まあ、いずれにしてもスキャンダルには違いないのだが、それよりかは「ゼーガペイン」終了後の「それじゃあ、極楽とんぼのお二人、よろしくぅ!」がもう聞かれないんだなぁ、というのが微妙に気になったり。


  サミットでアナン氏こきおろす、会話筒抜け知らず米英首脳CNN )。「 ブッシュ大統領はサミット最終日の昼食会で、報道陣に漏れているとも知らず、ブレア首相に向かって、「コフィ・アナン(国連事務総長)って何者なのだ。あのやり方は気に入らない。基本的に、停戦案を持ち出せばなんとかなると思っている」」。やあ、ブッシュ。奇遇だね。ボクもわりかし同意権だ。


  爆笑問題らDVD、次作でくまぇり登場?日スポ )。 太田光は「くまぇりを入れたかったのですが、下半期に分類されるので。次作には入れたい」。う〜ん、この人が偉そうに時事・政治について語るときは、このことを思い出そう。所詮、犠牲者のことなど無視してネタとして取り扱ってるに過ぎん。

[映画][アニメ] 時をかける少女

 見てきました。あらすじは途中からネタバレ防止。
 紺野真琴は成績はあまりよろしくないが元気が取り得の女子高生。二年の夏休みを目前にして進路を決めねばならないが、それより性別をこえた友人である千昭と功介と過ごす毎日が楽しくて仕方ない。
 7月13日。その日も遅刻ぎりぎりで登校。ところが抜き打ち小テストがあって結果は最悪、調理実習では天ぷら鍋で火事を起こしかけ、休み時間には男子生徒の悪ふざけのとばっちりを食らう。最悪な一日の最後に、日直の仕事で化学実験室にクラスの課題ノートを届けに行くのだが、科学準備室に人の気配を感じる。不審に思った真琴は準備室で気配の主を探すのだが、その人影が落としたと思しき胡桃のようなものを見つける。それを拾おうとするが、足をもつれさせて転倒、その拍子にその胡桃のようなものを肘で割ってしまう。
 その瞬間、真琴は不思議なビジョンを見る。ただの幻とは思えないビジョンに釈然としない真琴だが、帰り道、下り坂で自転車のブレーキが効かなくなり、今まさに電車が通過しようとしてる踏み切りに突っ込んでいってしまう。
 助からない――そう思ったとたん、真琴は坂の途中で人とぶつかって倒れてる自分に気づく。その後、坂の下の踏切を電車が通過……これって、一体どういうこと!? 事故の直前にタイムスリップした!? 真琴は叔母の芳山和子に相談するのだが、「それはタイムリープね。あなたぐらいの年頃には、よくあることよ」と人を食った答え。
 慣れれば自在に時間跳躍が出来るというのだが真琴は半信半疑。でも、翌日の夕方、騙された気になって河原でダッシュして河へ飛び込むと、二日前の自分の家へ……冷蔵庫には妹に食べられてしまったプリンもある!
 自分がタイムリープ出来ると知った真琴は、つまらない欲望を満たすためやりたい放題。時間を巻き戻し、小テストは百点満点、調理実習は班を変わってもらってミスを回避、カラオケに行っては終了時間ぎりぎりになるとタイムリープして何時間分も歌いまくる。
 その話を聞いて和子が大したことにタイムリープを使ってないと安心するとともに、「でも、あなたがいい目を見た分、他の誰かがとばっちりを受けてるんじゃない?」と気になることを言い出し、急に不安になる。
 そんな時、真琴たち三人組の一人、功介が後輩から告白されるというイベントが発生する。結局功介は断るのだが、自分たちの関係はいつまでもこのままなわけじゃない、という当たり前のことに気づく。そして千昭と二人の帰り道、真琴は突如、千昭から告白される。慌てて時間を巻き戻してしまう真琴……このままの三人がいいのに、と思ってるのだが、それから千昭のことを妙に意識して避けてしまう。そうこうしてるうちに友人の友梨が千昭と付き合いだす。
 付き合うとかそんなの、興味ないはずなのに、そのことが気にかかる真琴。おまけに自分が改変した過去のせいで本来真琴がしてしまうはずだった調理実習の失敗を肩代わりさせられた同級生が、それが原因でいじめに遭ってることを知る。しかも逆ギレしたそのクラスメイトのとばっちりを食って、友梨が怪我をすることに……自分がタイムリープするたびに、他人の気持ちを踏みにじり、周囲には悪い影響しか出ないのかと、落ち込む真琴。
 更に、功介が後輩からの告白を断ったのは、自分が突然小テストで満点を取ったことでショックを受け、焦って受験勉強に全力投球しようとしたからだと知り、なんとかしようとする。だが、考えナシの真琴のやること、何度タイムリープしてもなかなか上手くいかない。結局小テスト当日にまで戻って二人をくっつけることにようやく成功するのだが、安心したのもつかの間、事態は思ってもいなかった方向に転がってしまう……
 「時をかける少女」だけど、主人公は芳山和子ではない。見ていけばわかるが、主人公は和子の姪・紺野真琴で、さらに和子の事件があった二十年くらい後のこと。つまり、「時をかける少女」だけど、実際はアニメオリジナルのその続編である。
 なぜそのような舞台を設定したか。さまざまな理由はあるだろうが、一番は「今」という時代を映画の中に封じ込めたかったからだと思う。そのために主人公は和子ではなく真琴にし、しかし、和子の物語も強く感じさせる……そんなつくりにしたのだろう。
 なぜ主人公が和子ではいけなかったのか、というのは、最後に真琴がとった決意を見れば一目瞭然だろう……端的に言えば「未来を待つ」のではなく「未来へ駆け進んでいく」……これが書きたかったがためだ。
 ストーリーの構成もなかなか絶妙である。冒頭、特に意味があると思われなかったイベントが、実は後々大きな意味を持ってくる。ひとつのイベントをどうにかしようとすると、今度は別のイベントで問題が起こる……袋小路で行われた解決法は、あまりに物悲しい結末を迎えるのだが……
 描写も圧倒的である。怒る、落ち込む、泣くのすべてにダイナミックな真琴の躍動感は、この作品のテーマには必須だろう。特に真琴はタイムリープするのに(肉体的に)跳躍しなければならないので、タイムリープ直後は着地失敗して転ぶか、転がるかするので「時をかける少女」というよりむしろ「時をころがる少女」である(笑)。
 こちらの感覚に圧倒的に押し寄せる光景と日常の描写もすさまじい。特に日常からはみ出てる部分はあるわけではないのに、普段こちらが見過ごしてるささいな「当たり前」を、新鮮に、しかしあふれんばかりに提示してくる。
 さらにあちこちに過去の細田作品を思わせる描写があり、重要な分岐点になる、象徴的な別れ道はかつて「おじゃ魔女」で細田が担当した回のワンシーンを連想するし、真琴がタイムリープしたときに経由する異空間は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」の電脳空間を思わせる。
 十代の少年少女だちの心の揺れ動きを「タイムリープ」というガジェットひとつを軸に鮮やかに圧倒的に描いた、まさしくジュヴナイルとして「時をかける少女」の精神をそのまま引継ぎ、しかも現代の新作として作り上げた傑作である、と断言する。
 とにかく見ろ。劇場で見なかったら公開終了後DVDなりテレビで見たとき、絶対後悔する。そしたら「だから劇場で見ろって言ったのに。ザマミロ」と思い切りバカにしてやるぞ。

 ただ、マニア的な視点でひとつ、どうしても考えてしまうことがある。和子叔母さんの声が「原田知世じゃないの?」というのは、大林版「時をかける少女」を知っていて、なおかつ細田監督回の「おじゃ魔女」に原田知世がゲスト出演したことを知っていればどうしても脳裏に浮かんでしまうと思う(事実、自分も思った)。しかし、原田知世をキャスティングしなかったことは、他の理由もあるかもしれないが、正解だと思う。
 演技力や力量のことじゃない。もしそれをしてしまうと、世間的にこの映画はどうしても「大林版時かけの従属物」としてとらえられてしまうだろう。おそらく広報もそういう宣伝の仕方をするだろうし、せざるを得ないだろう。だが、この作品は大林版時かけの従属物などではない。影響は無論受けているが、これはあくまで「現代の」「細田守監督の」「紺野真琴の」時かけなのだ。出演は物理的には不可能ではなかったろうが、マニア的な思い入れに流されなかった監督に敬意を表する。


2006年07月20日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] モンゴル料理を作ってみる

  こちら小隊長日記 )を参考にツォイワン(モンゴル風焼きそば)を作ってみる。つってもこれまで生地をこねたことなんて、子供のころクッキーを作ったときくらいなんだけど……麺は多く作って冷凍しておけばOKらしいので、ちょっと小麦粉は多めに。でもやっぱり不慣れでなかなかまとまらないなぁ。どうにかこうにかまとめて、麺棒で延ばして……と、ここでも不慣れ炸裂。なかなか均一にならない。打ち粉を使っていいものかどうかもわからないしで、なかなかに難航。やってるうちに、段々コツが掴めてきましたが……
 で、蒸して、切ってみる……やっぱ最初の方に作ったのは厚さがまちまちだなぁ。あと、ちょっとぼそぼそしてる気が……腹が減って焦ったせいか、蒸し時間が短くなってしまったかも……
 ともかく腹も減ったし作らないと、ということで、野菜を刻んで炒め、肉投入の、麺投入。ん? 結構いい感じ? 一応味見をした後、皿に盛って食う……やっぱり麺はぼそぼそ気味だけど、美味い。野菜から染み出したスープを麺が吸って、なかなか。濃い味付けより比較的あっさりの方で正解かもしれない。麺がボソボソしてるのは、こね方が足りなかったのか、蒸しが足りなかったのか……麺の残りは冷凍保存したけど、一度蒸しなおしてみた方がいいかもしれない。
 あと、麺はちょっと平麺っぽくした方が食感がいいかも。それと、いためた時に野菜から出る水分がポイントなので、野菜は多めに。


  シベリア孤児:リロさん死亡 ポーランド人孤児の生存者毎日 )。こうしてどんどん過去が歴史になっていくのだなぁ、と思うと、物寂しくもある。合掌。


  昭和天皇:靖国合祀不快感に波紋…遺族に戸惑いも毎日 )。う〜ん、 このメモについての日経の元記事 、件の一文の前後関係が不明でなんだかすわりが悪いんだけど……松岡洋右や白鳥敏夫に対して辛辣に評価してた下りをあわせて提示されるけど、それは元から知られてることだし、メモの全容がわからんで云々しても仕方ないことのような……
 真偽の問題もあるけど、まあそれはひとまず置いとく。

[アニメ] ウィッチブレイド#16とゼーガペイン#17

 ウィッチブレイド#16「憩」。水着話。斗沢が以前チョーさんの力を借りた時に約束した「女子大との合コン」を律儀に守って、女子大生ではないが知り合いの編集部の女の子たちと海水浴へ。雅音のスタイルがずばぬけてるけども、他の女の子たちもかなりのもの。普通に見ればナォミもかなりのものなんだけど、周囲がでかすぎるものなぁ……
 斗沢が女の子たちを釣るのにチョーさんが大富豪だなんて大嘘ついたんで、最初の内はチョーさんモテモテ。でも、そんなでまかせ当然化けの皮がはがれるわけで……哀れ。
 その代わり、マイケルが急にモテモテ。どうも、マイケルはタレントをやってるらしい。前に言ってた「事務所」って、芸能プロの事務所のことだったのか。てっきりヤクザの事務所かなんかだと……
 梨穂子は編集長の娘と仲良くなる。めずらしい、同年代の友達。その子が斗沢にときめいたりして、斗沢フラグもようやく立って来たか?
 シリアスパートは、和銅が通じていたのはNSWFの西田だと判明。どうも密会場所のセッティングを見ると単に利害関係ではなく肉体関係もあるらしいが、和銅、いいように使われてるだけの気がするなぁ。
 雅音の方も、鷹山からウィッチブレイドの使いすぎは寿命を縮めることになる、と知らされる。のみならず、梨穂子がウィッチブレイドの適合者だと知らされる。出産後に玲奈の適合率が下がったのは、高い適合率を示したのは玲奈自身ではなく、玲奈の胎内にいた梨穂子だということだ。もし自分が死ねば、梨穂子がウィッチブレイドの過酷な宿命を引き継ぐことに……そうでなくても、そのことを知られれば梨穂子にウィッチブレイドを装着しようとする者が現れるかもしれない。「もしそんな奴がいたら、あたしが殺してやる!」と血なまぐさいまでの母性を丸出しにする雅音。
 憩いのひと時から次回は一転、風雲急を告げるっぽい。


  ゼーガペイン #16「復活の戦場」。予想通り、世界はリセットされ、再び4月1日へ。その事を知り、中間たちと最後の夏のひと時を過ごすキョウ。セレブラントとして目覚めかけていたトミガイとハヤセはそのことを理解していたが、完全に目覚めなかった彼らもまた、リセットともにそれまでの記憶は失う。再構築され記憶を失う前の自分から届く日記。そこには繰り返される時間への苦悩がつづられていた。それでも、自分はみんなを守るため、いつかデータから肉体を持った存在に復活する日のために戦いつづけると決意する。
 そんなキョウに、ひとつだけ喜ばしいニュースもあった。リセットと同時に、リョーコが復活するというのだ。喜ぶキョウだが、入学式当日にリョーコの姿はない。彼女は確かに復活したが、入学式前日に交通事故で入院し、意識不明ということになっていたのだ。
 シマから、幻体として活動できる十分なデータを復帰できなかったと知らされ、なんのための復活だと憤る。が、その間にもアンチゼーガは襲撃して来、唯一活動可能なアルティールに対アンチゼーガ装備を施し、キョウが出撃することに。
 そしてそのバックシートに現れたのは、リョーコだった。リョーコのデータはアルティールと絡み合い、戦いの間だけ幻体として活動が可能となると知らされる。まあ、素直に復活するとは思ってはいなかったが……
 新装備でアンチゼーガを倒すが、アビスも意味深なセリフを残していく……
 リョーコが文字通り戦場でしか生きられない存在になってしまい、また、リセットの実効により幽霊である自分たちが復活するための戦いであると、初めて戦いの意味を知るキョウ。最終回では復活できるのかなぁ。
 今回も切なかったが、一番切なかったのは、番組の最後に「この後は極楽トンボの二人、よろしくぅ!」がなかったことだな。(苦笑)