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2005年04月01日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日一日ニュースを疑って見る日

 まあ、ニュースなんざいつでも疑ってみるべきものなんですが。 アイレム はいつもどおりリキ入ってます。ちとトップだけ見ても笑いのツボがわかりにくいですが、あちこちクリックしてみると笑えました。 これ とか。
 それにしても日本の大手マスコミでは冗談記事が出ないのは何故なんだろう? 1)日本のマスコミが保守的。2)洒落を洒落とわからない、メディアリテラシー能力の低い人が多すぎる。3)普段から冗談みたいな記事が多すぎるから。 さて、どれだ?

  朝日新聞 で2/12から連載していた「カラシニコフ 第二部」をまとめて見る。今回はコロンビアの反政府活動からAK-47系統のコピー製品の話へ。ドラッグと結びつき、密輸が行われている現状。反政府組織に参加していた青年のインタビューなどからコロンビアに流れてくる銃の経路、最終的にノリンコ(北方工業公司)にいたる構成はそれなりにしっかりしていたのだけど、最後の一言「やはり広めたのはソ連ではないか」ってな感じの締めの言葉はちょっと理解に迷う。「広まった原因」より「広まっている現状」を読み解かねばなんともならないと思うのだけど……

 今日は色々思うところがあったりなかったり。これは指摘した方がいいのかどうかというのがイマイチよくわからない。まあ、それでも回ってるってんなら特に言わないでもいいのかもしれないけど、もっとストレスを減らした上で効率的にはできるよなぁ。
 それはまあいいのだけど、それとは別件で神経を使う作業中に傍で騒がれるのは……マジでぶん殴って首締めてやろうかと思った。

  終身、年功制の支持増える 日本型雇用、再評価の兆しY!hl )。復活するかはともかく、まあ、極端は日本人には合わないでしょうな。いずれにしても。
  ローマ法王が重体朝日 )。万が一の時にはいろいろ大変そうだと思いつつも、具体的になにがどう大変かがわからない辺りが個人的限界の露呈。ふみゅ。

[アニメ] もうちょっとだけ最終回

  砂ぼうず も実は見てたんですよ。いえ、だからどうだと言われてもアレなんですが。作品としてどうかと言われると、まあ、良かった点もあり、そうでない点もありなんですが、原作のテイストをそれなりに崩さず維持しつづけ、小砂(太胡)の成長モノとして収拾をつけたところは、なかなかのものかと。いまどき必須の「愛」だの「正義」だのは排除した上でってのは、なかなか冒険だったのではないかなぁ。


2005年04月02日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] PPG復活! しかし……

 なんでも現在開催中の 東京国際アニメフェスタ2005Power Puff Girlsの新作発表があったAV watch )らしく、わくわくして記事を見たんですが…… 写真 ……
 さて、PPGの記事はどこかな〜? って、え!? な、なんですかこれは!???(-д-;
 記事の日付が日付だけに四月バカですか? と真面目に思ってしまった。( 特に、最初見たのが 朝目新聞 さん経由で こちら夜鯖の無職な日々 さん)だったので、かなりマジにネタ画像だと思ってました)
 ここ見てる方でPPGを知らない方はよもやいないとは言い切れないですが、オリジナルは コレ 。どこから突っ込んだらいいのか困ってしまうんですが、とりあえずタイトルがダサッ! とか、親バカユートニウム博士の代わりがこのガキってのはナシだろ! とか、世界最強の幼稚園児なのに頭身高っ!(小学校高学年くらい?) とか、バターカップがなんでゴルディオンハンマー持ってるねん! とか、モジョジョジョの頭のはターバン風帽子じゃなくって発達しすぎた脳を収めるガラスケースだっちゅーねん! とか、リメイクしてもあの目は変わらんのか!(光点が入ってるけど) とか、まあこのくらいにしといたろか、って感じなのですが、ポップでシュールでアップテンポなオリジナルとの格差にとりあえず立ちくらみを起こしております。 ガールズが武器を持ってる のは、多分玩具展開との兼ね合いなんでしょうが。
 スタッフなどを見ると「おジャ魔女どれみ」や「鋼錬」とか実力者なので多分作品としては期待できると思いますよ。思いますけどね。すいません、別物だと納得するために少し時間をください……
P.S.そういや こういうネタ絵 もあったのを急に思い出しました。

[アニメ] 多分かなり見ないけど

 こちらで見られる地上波新番組の列挙。
 4/2(土)〜
 10:00〜  ふしぎの星の☆ふたご姫 (テレビ愛知)
 19:00〜  おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ (メ〜テレ)
 4/3(日)〜
 9:30〜  おねがいマイメロディ (テレビ愛知)
 10:00〜  MAR〜メルヘブン (テレビ愛知)
 4/4(月)〜
 18:30〜  うえきの法則 (テレビ愛知)
 25:58〜 こいこい7(テレビ愛知)
 4/5(火)〜
 18:00〜  EREMENTAR GERAD (テレビ愛知)
 19:30〜  わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃーみんぐ (テレビ愛知)
 26:28〜  創聖のアクエリオン (テレビ愛知)
 27:58〜  英國戀物語エマ (テレビ愛知)
 4/6(水)〜
 18:00〜  甲虫王者ムシキング 森の民の伝説 (テレビ愛知)
 19:00〜  アイシールド21 (テレビ愛知)
 26:28〜  フタコイ オルタナティブ (テレビ愛知)
 4/7(木)〜
 25:28〜  ガラスの仮面 (テレビ愛知)(初回は25:58〜)
 25:58〜  IZUMO -猛き剣の閃記- (テレビ愛知)(初回は26:28〜)
 26:28〜  極上生徒会 (テレビ愛知)(初回は26:58〜)
 4/8(金)〜
 18:20〜  おでんくん (「天才ビットくん」内)(NHK教育)
 4/10(日)〜
 8:30〜  機獣創世記ゾイドジェネシス (テレビ愛知)
 4/13(火)〜
 27:08〜  LOVELESS (メ〜テレ)
 4/14(水)〜
 26:05〜  ハチミツとクローバー (東海テレビ)(初回は25:58〜)
 26:29〜  攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG (中京テレビ)(初回26:35〜)
 4/17(日)〜
 7:00〜  交響詩篇エウレカセブン (CBC)
 5/22(日)〜
 19:30〜  雪の女王 (NHK教育)

 なんかテレビ愛知が圧倒的に多いんですけど。まあ、さすがにこんなの全部見てたら身が持たないですが。


2005年04月04日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 木に登ってみる

 日曜日、ひょんなことでネットで知り合った方に誘われて、「ラープ」というスポーツ(? 活動? 技術?)を体験させていただく。どういうものかと言うと、簡単に言えば道具を使った木登り。木登りと言っても、当然高所なので危険を減らすそれなりの心構えや注意やコツは必要。でも、そういうことを踏まえて登るととてもとても気持ちいい。
 自分が育ったところが田舎で雑木林に囲まれてたってのもあるし、実家が製材屋やってたってこともあるし、樹木にほんの多少なりですが思い入れがあるってこともあるんですけど。
 いや、準備とかにも技術が要るので、準備(木にロープを掛けたり(もちろん木が傷まないように)、ツリーボート(木にかけるハンモックのようなもの)を設置したり)は全て整ったところでただ登らせていただいただけなんですが、無茶苦茶楽しかったです。
 ただ登る、降りるだけでもそうですし、ロープ一本に支えられた浮遊感とか、地面から離れたところからの光景、ゆったりした時間とかが、日常から切り離された別の時間・空間という感じで、かなりセンス・オブ・ワンダー。お願いして、次の機会にも参加させてくださいと頼んでしまいました。これはハマるかも。う〜ん。

[特撮][アニメ] それとは180度関係なく

 いつもの。
  学園アリス 。ここしばらく続いた学園祭編を終えて、今度は期末テスト。最優秀者に与えられる一週間の帰省許可を目標に、蜜柑ががんばる話。結果はもちろんそんなに甘くないけど、むしろクラスでの蜜柑のクラスでの地位が確立されたり、正田スミレとの関係が進展したり。多分、これからラストへのスパートなのだけど、これまでの話とかでもきちんと友達とかの関係を構築してとてもしっかりしてます。
  マジレンジャー 。絵的には非常にバカ(誉め言葉)。マジキングへの変身を早々に封じたのも、マジドラゴンの変身と活躍を増やすためとかいろいろ読めたり。毎回ごと新しい「勇気」と「呪文」を示さなきゃいけないのはちょっとつらいと思うけど、どう作品のカラーを生かしていくかは楽しみではある。
  響鬼 は、多分明日夢は力なき正義への憤りを感じ、響鬼たちは新たに立ちふさがる困難を予感する回。演出とかは上手いと思うけど、なんか乗り切れないところもあいかわらずある。う〜ん。それって、前から見てての統一性みたいな部分なんだろうなぁ。
  プリキュア はほのかの誕生日話。去年の第一期シリーズもそのネタがあったっけ。きちんとソツ無くまとめてる印象。去年の話題もきちんと出てきてる。敵に新キャラが出てきたが、過剰にエキセントリックでなくいい感じ。
 なお、今回からEDアニメーションが変わったが、恐らくこれが正式版。なんとなくこの前までのは間に合わせだったんじゃないかと思える感じのテンポの良いアニメーション。これなら「出来が良い」と言えます。


2005年04月05日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 疲れた。

 体力落ちてるなぁ。日曜に木登りした疲労が若干残ってると言っても、この程度の立ち仕事でこれだけ疲れるとは。
 疲れを癒すために 朝日の社説 (4/5)を見て、朝日のいつもどおりの必死さとかに苦笑して和む。朝日の闘争史観は本当にほほえましいなぁ。
  切込隊長のこのエントリ はかなりの部分賛成。「人権擁護法案」についてはろくでもない法案なのは確かなのだけど、そのろくでもなさが「実際の運用の想定」に関しても及んでいるので、「言論弾圧の復活」とまではできないだろう。やるとすると、とんでもないマンパワーがいる。それでも自粛ムードが出たり法の悪用はあるだろうので通ってもらったら困るに越したことはないのだけど、一部の加熱気味のムードはちょっとなんだか、とも思う。う〜ん。
  世界物理年の行事、竹島問題に政治利用…韓国で計画読売 )。……韓国物理界に明るい未来はないと思いますた。

[マンガ][アニメ] 源さん復活! 源さん復活!(烈海王の声で)

 なんか、漫画サンデー(少年サンデーではない)で、「湯けむりスナイパーPART2」なんて始まってるんですけど……
 何故か近所の書店でも入っているフラッパー今月号購入。何故か寺沢武一の「コブラ」が連載開始。う〜ん、雑誌の方向性がますますわからなくなってきた。コミック版「ファンタジックチルドレン」最終回は、エンタテイメントとしてはアニメ版より締め方が良かったかも。「キングゲイナー」もマターリ進行中。今は泥棒市のところ。
  こいこい7 。原作自体好きじゃないんですけど、さらにその原作の悪い部分を綺麗に切り分けてそこだけもってきて、わざと最悪になるように調理したとしか……ヒロインたちの名乗り口上が必殺ナレーションの流用というのは楽しかったけど、それだけで見つづける気にはならない……
 ところで、烈海王はツンデレらしい。


2005年04月06日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺][その他] 時代劇マガジンVol.11とか

  時代劇マガジン を買ってると言うと、時代劇に相当に詳しい知人にも「(そんなの)買ってるの!?」というニュアンスのことを言われたりする。でも実際は、必殺シリーズ出演者のインタビュー目当てなんですよ。ほとんど。
 この号の必殺出演者インタビューは大出俊氏。「必殺仕業人」の「やいとや又右衛門」がそっち方面では有名だが、もうひとつ、三船敏郎主演の無国籍時代劇(?)「荒野の素浪人」の「五連発の旦那」こと「鮎香之介」も当たり役の一つ。インタビューはその両方に半々ずつ、くらい。
 大出氏は過去の作品に拘ると昔に耽溺してしまうので、過去の出演作品は自分のものとは思わないようにしている、とのことだが、殊のほかインタビューに詳細に答えておられた。やはりこのニ作品は氏にとって格別の体験だったのだろう。仕業人メンバーが劇中の扮装で京都のキャバレーに出演した話だとか、俳優座同期の峰岸徹氏が悪人として出演してその役が大出氏演じる又右衛門に仕置される役だと知って「なんで俺がお前に殺されなきゃいけないんだよ!」「しかたないだろ、台本に書いてあるんだから!」とやりあったという話だとか、楽しい楽しい。
 三船氏などとの個人的な交流の話も出ていて、なかなかに趣深くも楽しいインタビュー記事でした。
 ちなみに「必殺仕業人やいとやセレクション」という柱記事があって、やいとやの人情がらみの話が主にセレクションされていたのだけど、やっぱり「この神隠し」だとか「この結果」だとかみたいに情けなかったりドライなやいとやの魅力全開の話も取り上げて欲しかったなぁ。

  速水螺旋人 さんのところ経由で こちら 。アメリカの会社の、米国市場を睨んだ日本アニメーション戦略というのが背景にあるようで、これでかなりの部分納得。安心して別物として楽しめそうです。
 こういう戦略に怒らないのかと言われれば、別に怒らない。お金を出す側にとっては様々な権利を握らなくては旨味のある商売ではなく、なんにせよお金が無くてはなにも作れない世界なのだ。もしこれで現場にお金が落ちるのならば、それはむしろ歓迎すべきことだと思う。同じモチーフを用いた別作品として、素直に楽しむべきでしょう。

[アニメ] 春の改変期

  舞-HiME 最終回。ネットではあれこれ言われていますが、別にこれでいいんじゃないでしょうか? 自分としては会長の「堪忍なー」で「あ、これは全部ギャグなんだ」と悟ったので、そういうものとして見ましたし。
 つか、多くの人が認識してるかがわからないが、萌えってのはストーリーではなくシチュエーションに付随するものなんである。ストーリーが要らない、とまでは言わないが、多くのシチュエーションを詰め込むためにストーリーを破綻させているのが現在の萌え商売の状況である。サンライズはきちんとその辺を分析して、忠実にそれに則って作った。それだけのことに過ぎない。そう、ただそれだけ。まあ、この程度を「最悪」と呼ぶようでは、想像力と経験が不足してるのは確実かと。

  創聖のアクエリオン #1。思ったよりも悪くない。けど、想像以上に良いわけでもない。具体的に「思ったより悪くなかった」部分は、巨大メカの見せ方。「良いわけでもない」のは、全編ひたすら説明台詞ばっかってあたり。PK使う時の掛け声まで「……念力!」なのには思わず笑ってしまった(ここで「ハンドパワーです!」とか言ってれば、別の意味で注目したのだが)。映像と演出の力を信じてないのか、視聴者の感受性を信じてないのか……ともかく、狙ったように取って付けた(狙ってるんだろうけど)わざとらしいエロ台詞は要らない。元々にエロスが欠けてるんだから、こんな小手先のことをされても。
 ちなみになんだかゲッターロボと比べると、いろいろゲッターについての考察が浮かんでくるが、それはまた後の機会に。でも「アルベガス」は「メカのキャラが立ってない」で真っ先に思いついた事例だったけど、敢えて言わないでいたのに……

  英国戀物語エマ #1。原作に忠実な第一話。描写に拘る反面、それが硬い印象をも与えているけど、個人的には好印象。これに萌えない奴はグラナダTV製作のシャーロック・ホームズを見て脳内にインストールしろってんだ、べらんべえめ! エマの声が萌えボイスとはちょっとずれた、少しおばさん臭い声音(わざとそう作ってるのだろうけど)なのも好印象。でも一番の萌えはストウナー先生のババア声。萌え。


2005年04月07日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 拾い物……かも

 とか言ってはスタッフに失礼だけども、 フタコイ オルタナティブ #1。
 話はまったく意味不明。そもそもなぜ双子なのかが意味不明。元から意味不明なんだから意味不明に作ったっていいじゃん、という開き直りの下、テッテーテキに製作者の趣味を詰め込みまくった30分。舞台は前アニメ化の架空の街とは違い、二子玉川。双子だから二子玉川。なんか怪しいRIで出来てそうな双子岩とかそういう設定もなく、意味なく双子と開き直ってひたすら勢いだけの脳みそユルユルアクションの連続。頭悪すぎてすばらしい。いまどきのTVアニメでメキシカン・スタンドオフ *1 が見られるとは思いませんでしたよ。
 のっけから小学生が銃ぶっ放したりとかPRG撃ったりとか粘液浴びたりとか狙いすぎな気もするけど、ここまで徹底的に頭悪くしてれば文句はないでしょう。細かく何気にグロだし。ハンド・グレネードはあんな爆発しないとかRPGのバックブラストがないとか重箱の隅つつきは出来ますが、オタク受けするアニメ的動きの気持ちよさを優先させた確信的嘘だと思う。多分。
 メインヒロイン(?)が白鐘姉妹というのは原作側の注文なのか制作側の決定なのかはわからないが、双子たちの中で最もはっきり性格の差があるキャラクターなので意図的にせよ結果的にせよ正解。
 開き直って原作を滅多切りに料理するというスタンスは「こいこい7」に似てるかもしれないが、センスと技量と人材と思い切りの違いがはっきり出すぎてしまって比較対照にすらならない。
 第一話のクォリティが高すぎるので息切れが激しくならないかだけが不安だが、制作の UFOテーブル の過去作品を見てみるとかなり高品質を維持しているものが多いので、杞憂かもしれない。なにより、東海圏での放映が他局よりももっとも早い、というだけでうれしい。現時点の春新番組で一番ツボにはまった。確実に視聴継続。
*1: 二人以上がお互い銃を突きつけあって膠着状態に陥るシチュエーション。薬莢多めの頭悪い映画でよくあるアレ。

[アニメ] ゲッターとアクエリオン

 まずはゲッターロボについて。
 「ゲッターロボはシチュエーションによって三つの形態を使い分けるという理由があるからコンバトラーVよりも合体変形が合理的だ」と言われたことがあります。でも「それだったら最初から三体準備してた方が早くない?」と突っ込みしたら渋い顔されましたが *2
 最後のツッコミは実はわりとどうでもいい話なんですが、ゲッターロボの三態というのは明らかにゲッターチームの各キャラの引き写しで、それぞれの形態がシルエットからまったく違うのは、そういったキャラクター的なものの延長線上でデザインされているからだろう。
 それでは、同じ三機のメカの合体の組み合わせによる変形である必然性は? と言われると実は困ってしまう。ゲッターロボ號の「特殊な鋼材が云々」というのもあくまで「合理的(そう)な理由付け」に過ぎず、そういう設定にした本質的な理由ではない。
 ゲッターの特徴でもある「あからさまに無茶な合体変形システム」はこのまったく異なったシルエット(しかもプリミティブな)への変形を、同じ部品から構成しようというところに端を発しているので *3 、この部分が何故か、というのが鍵を握っていると思う。
 とか言いつつ実は決定的理由というのが思いつかないのだけど、一つには日本の子供(ならびにおっきいお友達)は「変形合体が大好きだ」(ひょっとしたら海外でもそうかもしれないが)というのはあると思う。これは無視できない大きな要因だろう。そして別の理由としては、キャラクター的にチームものの欠点の克服というのがあると思える。
 チームものというのは実は全員が満遍なく活躍するというのは難しい。リーダーがどうしても目立つ|目立たせねばならないし、また複数のロボが出てきても主役ロボは一体に決まっている。自然、リーダーや主役ロボを立てる方向に行ってしまう。ゲッターの場合もゲッター1(とかゲッタードラゴン)とか流竜馬とか、主役ロボと主人公は存在しているのだけども、状況によって頭になってチームを引っ張っていく人間が変わっていく(しかもその間他のキャラがメインにでしゃばろうにもでしゃばれない)仕組みを作り上げてしまった。システム上、シチュエーションさえまんべんなく振ってやれば自然とそれぞれメインとして各キャラを立たせられるようになっている。これは正直、設定の設計としてはものすごいと思う。
 逆に、そのためにも各ゲッターは各パイロットの引き写しでなくてはならない。そのデザイン上の必要性とのギャップの上に、あの無茶な変形が生まれたのだろう。
 それで、 アクエリオン
 今更天使かよ、とかそういうことの前に気になったのは、実は合体変形の位置づけ。発掘されたロボってことで三態に合体変形というのは「だって掘り出したらそうだったんだモン。しかたないジャン」ってことで別にいいのだけど、問題は製作者が何故三態合体変形を用いたかったか、という部分だ。
 デザインから見ると、シルエット的には男性型と女性型の差異など、若干の違いはあるけど、大幅なシルエットの差異はない(ひょっとしたら羽に当たる部分などを活用するのかもしれないけど、これは以後を見てみないとなんとも)。そもそもパイロットが定まってないので、キャラクターの引き写しではない。三つの形態を使い分ける、顕著に分かりやすい理由もない。ゲッターの設計の本質的な部分を見ないで、ただ合体変形メカを作ってみたいということとパイロット選別話にすれば多くのキャラが出せるから、という、最近のキャラ先行の流れの中で採用しただけのようにも今のところ見える。
 「(あまり無理をせず)きちんと変形できるデザイン」というのも、実はそれほど重要ではない。そういうのを求める傾向があるというのは確かなのだけど、玩具の宣伝番組ではないので、玩具のデザインといった物理的な理由というよりやはりそうしたいという欲求の問題だろう。あのデザインが悪いというわけではないけど、ゲッターのようには形からはデザインの理由がよくわからないのだ。
 ゲッターを真似、というと言葉が悪いのでリスペクトとでも言うが、そうしたいのか、あるいはまったく違う事をやりたいのか。見ていてあまり期待が抱けない理由は主にはそこだったりする。
 ちなみに合体が冗長に感じるのは「変形できるデザイン」にしてしまったので、「きちんと変形しますよ」というところを視聴者に示したいからだと思える。「(玩具的)合体変形欲求」に特化した演出とでも言うのでしょうか?
#玩具が出ないのに意味があるのかとも思えるけども。
 しかし、選考の過程で是非一人くらい発狂したり廃人になったりして欲しいよなぁ。個人的には。
*2: まったく余談だけどもTVアニメ版ゲッターロボ號では製作者もそのことが気になったのか、ゲッターを作るための特殊な鋼材が少なく三体は作れなかったので、合体変形システムにすることでそれをカバーした、ということになっている。
*3: ちなみに合体変形のデザインに悩んでいた石川賢氏に、永井豪氏があのダイナミックな変形をアドバイスしたことが石川氏のゲッター制作秘話マンガにて示されている。なにが大事か、すごくよくわかってたんだなぁ。


2005年04月08日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 安いんだけども……

  極上生徒会 #1。比喩にマリ見てを出されてる事が多いみたいだけど、元々女子校の生徒会や執行部や特殊ソサエティものってのは元々少女漫画に多いのでどちらかと言えばその流れ。全体的に作りが無茶苦茶安いのだけど、その安さに沿った作り方をしてるので悪くない。癖があまりないとも言えるけど田村ゆかりのあまり上手くない腹話術での漫才と、偽増田ジゴローがそのへんをカバー。安い作りは安い作りなりに作り方がある、って感じか。第一話は不幸少女がとんとん拍子に生徒会入り、という話だけども、結構嫌味がないのは好印象。様子見。
 ところで関東方面の友人に「フタコイ オルタナ見ろ!」と言ったら、冒頭部分見た時点で「コメントしづらい番組だな」と言われてしまった……確かにあの幼女の戦闘シーンはつらい部分があるんですが、それさえ乗り越えればだんだん脳から変な汁が出てきて気持ちよくなるのだけどなぁ……(それとビデオ見返したら「二子玉川」ではなく一応「二子 川」でした。二子玉川なんだろうけど)

[その他] なんなんだか

 ここ数日の朝日と産経の社説でのやりとりが。
  朝日4/6社説「「つくる会」 こんな教科書でいいのか」
  産経4/7社説「【主張】教科書問題 驚かされた朝日新聞社説」
  朝日4/8社説「産経社説 こちらこそ驚いた」
 正直、どっちも大人気ないなぁとは思うのですが、朝日の方がより必死かなと。朝日史観丸出しだし。
 戦後というものは云々と話をするのも疲れるので簡単な事実から指摘すれば、教科書問題で記述について大きな声で文句を言い続けているのは「アジアの国々」の中でも中国と朝鮮半島の国だけ。つまり、朝日のやってる事はその両国の代弁でしかない。その他欧米諸国の植民地政策やアヘン戦争とかに目をつぶってるとか色々。まあ、「国家に真の友人はいない」なのでろくでもなくって当たり前なんだけど、朝日は本当に中国が好きだなぁ、って感じか。
  「文科省は削除する立場にない」竹島の記述で中山文科相朝日 )ってあるけども、至極当然の話でそれやったら言論弾圧だっちゅーねん、というのがイマイチわかってるのかわかってないのか。「思いやり」とか「良心」とかの言葉で、言論弾圧の意識なく弾圧するのなら性質が悪い事この上ない。
 これ関連でもう一つ気になる事があって、朝日では 日韓外相、「竹島」記述で応酬 6月首脳会談は一致 という記事で教科書での竹島の記述で激しいやりとりがあったことを強調しているが、 産経社説だと 「ところで今回、韓国政府は日本の中学教科書の検定結果に対し、これまでとは違って比較的冷静な反応を示した」 とあり、どっちやねん、という感じではある。衝突はあるものの過去より比較的穏やかなのか、それとも激化してるのか。
 いずれにしても 米「韓半島配備の戦争予備弾廃棄する」( 朝鮮日報 )ってなニュースもあって米中関係の狭間で韓国はますます微妙な立場になってる気もする中で、この態度は不味いんじゃないかなぁ。って、不味いとわかってても反米反日を切り札にしてきた以上、簡単に方向転換できないのだろうけど。
 ちなみにマンパワーってのは官憲のマンパワーっす。