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2003年05月21日(水) 旧暦 [n年日記]

土の上と土の下

 ロシアの民話で、悪魔を騙して「お前は土の下の分を、俺は土の上の分を取り分にしよう」と言って最初の年は麦を撒き、それを悪魔に文句を言われたら「今度は逆にしよう」と言って次の年は芋を育てた、という話をなんとなく思い出す。
 いや、口では「全員で分担」とか言いながら、人に大変なところばかりを押し付けようとする人がいたもので、なんとなくこの話に似てるなぁ、と思っただけですが。まあ、滅多にこういう人はいないんだけど、それでもいることはいるのだよなぁ。
  レスリー・チャンの追悼特集上映、相次ぐ産経 )。レスリーってえと、やっぱ「欲望の翼」とか「金枝玉葉」とか、そっち方面になってしまうんかのう。ウー作品は!?(って香港の俳優は出演数が多いから、そりゃあ全部フォローするのはほぼ無理なんだけど) 女性ファンが多いのはわかるんだけど、そうでないファンも結構いるのだけどなぁ。
 さる14日に放映された「 北朝鮮拉致〜めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる 」がメールで千件を越える反響があり、早々と六月二十九日に再放送が決定したそうな。視聴率もこの時間帯のテレ東ドラマとしてはかなり良い13.9%で、やはり今時流に乗っている事件だと思い知らされる。が、同時に時流だけで済ませてはいけないことも事実だろう。
 台湾のSARS感染医師が実は日本にやってきていたことで日本国内へのSARS上陸の危機感が高まっているけども、 その台湾でのSARS患者が急増してる産経 )らしい。どうも医療機関の感染対策がちゃんとしてなかったらしく、それで院内感染などもかなりおこってしまったらしい。外聞を気にする体質の日本も、あまり人事じゃないかもしれない。海が天然の要害になってるとは言え現代では人の行き来は活発だし、比較的清潔好きな民族性も、ひょっとすると感染を隠そうとする方向に行く可能性もないではない。感染症予防の対策はまずどのような病気か認知してもらうことなので、そこらへんの徹底から、だろうなぁ。しかし、例の台湾医師の日本での行動はちと不可解ではあるなぁ。
  ヘビ、鶏はともかく、ネコも食うのか……朝日 )。動物がSARSの感染経路として可能性が挙げられているけども、中華でヘビを食うというのは良く聞くけども、ネコを食べるというのは初耳だった。まあ、そりゃ全地域で、というわけではないし、食習慣なので他所からどうこう言うものではないけど、「四本足のものは机以外なんでも食う」と言う言葉があるだけどのことはあるなぁ、と感心。ちなみに、海産物に関しては日本の方が中国より悪食らしいです。ハイ。
 月曜に名駅前に行ったついでに、名駅にできた讃岐うどんの店でメシを食ってみる。多分香川出身の後輩T君とかに言わせれば「全然ダメ」になるのだろうけど、ファーストフードのうどんとしてはそこそこコシもあって悪くない。昼飯時には結構な賑わいではある。やっぱ讃岐うどんは流行してる、ってことになるのかなぁ。
  ウルトラジャンプ を見て、「STREGA!」と「不死者あぎと」が掲載されていたので買い。他のマンガがつまらない、ということはないのだけど、毎月必ず買おうとまでは思わない。外薗昌也氏の「流伽といた夏」がクライマックス。貴志は流伽のいた未来を守ろうと一端は決意するが、粒子加速器が破壊されないと、妹や幼馴染もそれが原因で死ぬことになる、と知らされ、流伽か、妹達か、苦渋の決断を迫られる。読んでてちとドキドキしてしまう。「STREGA!」は相変わらず脳みそのチャンネルを全解放して受け取らないと、なかなか大変な漫画だにゃあ。
  Empire:DMWに日本ではなく韓国が帝国の一つとして登場 …………まあ、ゲームなんであれなんですけどね。日本も近代史以前はそんな世界に影響力のある国じゃないし。しかし、歴史に忠実に作ったら韓国はひたすら中国かロシアにひれふして従うことになるので、相当「オリジナル要素」(歴史のオリジナル要素は捏造、とも言う)を入れなきゃならんでしょうなぁ。ってか、それ既に韓国じゃないじゃん。


2003年05月22日(木) 旧暦 [n年日記]

本当かなぁ

 一応、公式には感染者0となっている韓国のSARS状況だけども、 2ch で見かけた話で、サムソンが日本渡航の制限を関連会社に通知し、その通知の中で韓国の国内状況として正式には認定されていないが3人のSARS患者が韓国国内で隔離されていると知らせてきたらしい。オイオイ。本当だったら、情報開示が重要な感染症の対策において、かなり問題なんですけど。
  万景峰号がミサイル部品を輸送と、北朝鮮元高官らが米国で証言朝日 )。「米国で」というのがミソ。しかも総連の関わりにまで触れている。北朝鮮は米国の陰謀を主張するかもしれないが、総連はそこまで極端なことができるだろうか? 皆「しているだろう」と思ったことが他国で白日に晒されただけのことだから、総連の反論は逆効果にしかならない。しかし、黙っていても追い詰められるだけである。総連の打つ手はほとんどない、と言って良いと思う。
  北朝鮮と呼ぶなら、日本のことは倭と呼ぶぞ、と恫喝日スポ )。独裁者の利点はないではないが、大抵は欠点はそれをはるかに凌駕して多い。そのひとつは「相手も自分が考えるような考え方をするだろう」と信じて疑わないこと。これも、「自分が『北朝鮮』と呼ばれるのが嫌だから、相手も『倭』と呼ばれるのは嫌がるだろう」と考える。結局日本のことをいかに知らないか、いかに自分が独り善がりかを世間に晒すのみで、このようにスポーツ新聞のネタになるのがオチなんですけどね。
  首相「自衛隊は実質軍隊」発言。官房長官は別意見を表明朝日 )。実質軍隊だと言えばそうかもしれないけど、軍隊とは思えないほど縛りが多い。その意味では官房長官も間違っていない。結局憲法第九条をめぐるもろもろのようだけども、改正前には国民に現状認識と覚悟を迫らねばならないとは思う。覚悟というのは、いざするとなると、必要としても難しいときがある。
 仕事中にネットで色々探してて(仕事関連のこと)、どうしてこんなものを見つけたのか自分でもよくわからないのだけど、 ヴードゥーの紹介ページ 。ヴードゥーの商品を取り扱ってる会社があるんだ……ゾンビとかのイメージのみが一人歩きしがちだけど、ヴードゥーの体系自体はシステマティックで、調べるとなかなかに面白い。個人的にはクトゥルーとかより宗教っぽい息吹を感じてドキドキしてしまう。人間が一番恐れるのは、結局のところ人間自身だと私は思う。
 私より先んじて医学部に来ていたM君と久々に昼飯を一緒に食う。所属的には今は同じ研究室のはずなのに、こっちは学生実習でヒィヒィ言ってるのにそっちは知らぬ顔というのはちと許せんぞ、ゴルァ! っても、多分貰っている分が大分違うので致し方ないのだけどね。運動後に心拍が上がったっきり心拍数がなかなか戻らないというのでついでに心電図など測ってみる。余計なことをやってると、こういう余計なスキルが増えるのである。結果、全然正常。ちっ、つまらん。ついでにしばしダイエットについて話し込む。「食う量を減らせばすぐやせる」と言ったけども、私の場合、多分、本当は「飲む量を減らせば」だろうなぁ……
 ちなみに、どうして実習をやることになったかは、「そういうのやらなきゃいけないんですか〜?」と聞きに言ったら「このテーマのプロフェッショナルだよね?」と微妙な誤解があり、結局そういうのをやることになったんですが。おかげでこの一月半で本当にプロフェッショナルになりましたとも。ええ。
  エヴァンゲリオン、アメリカで実写化? (英文)。 なんでも ADV film という米国での日本アニメの配給を行っている会社が、 GAINAX と、THE LORD OF THE RINGSに参加した WETA Workshop Ltd. と提携して実写作品を作成する、ということなのだけど……本当なのか? 情報としてはここ以外見かけないし、本当なのかなぁ、とは思う。
  少年マガジン の今月号に、 CLAMP の「ツバサ」が新連載……って、主要キャラがCCさくらですか……まあいいんですが。CLAMPのチャレンジ精神には大いに敬意を払うけども、編集部の戦略はなにか違っている気がする。
 山田風太郎の「 甲賀忍法帖 」を原作とした「 バジリスク 甲賀忍法帖 」( アッパーズ 連載)と「甲賀忍法帖・改」( エース特濃 連載)が同時連載しているという珍しい状況なのだけど、一方が隔月刊で展開が遅く、そもそも作風が全く異なるとは言え、軍配は完全に「バジリスク」の方に上がっているように思う。個性的な忍者の魅力が、よりどちらが出せているか、悲恋の悲劇性がどちらが出しているか、ということがこの作品の漫画化に際しての肝だと思うのだが……
  「お天気プリンセス」がキャッチコピーで「フォーラム」が名前だと思った自分が非常に病んでいることをはじめて自覚しました 。む、疲れてるのか? 寝よう。


2003年05月23日(金) 旧暦 [n年日記]

プレステ修士

  イギリスのハラム大にプレイステーション専門の修士コース設立産経 )。こないだ日本でも アニメや映画の大学院コースを作る政策産経 )が打ち出されたけど、これもまた狙いが狭いというか……
  小泉首相、米クロフォードの大統領私邸で会談へ ( 産経 )。無論、政治的パフォーマンスと見なすのが正しいのだけど、それにしてもこないだの盧韓国大統領との対応の差は明確に出ている。ということは、米国が外にアピールしている意味合いははっきりしている。極東における北朝鮮をめぐる問題は、中国、そして日本を中心に協議し、韓国はそれと比べて軽視する、と。反米を選挙活動中の姿勢とし、太陽政策を今も看板としている盧大統領への圧力の意味もあるだろう。私服姿で訪問・歓待というのも親しいつながりをアピールしているのだけども、小泉首相が待ち合わせ場所まで行ったときに使ったヘリが、普段「マリーン・ワン」(大統領が移動に使う海兵隊ヘリのこと)に使われる機体だって情報もある。北朝鮮をめぐる問題に対しての米国の対米戦略がはっきり出てることは間違いないだろう。
  あ〜びっくりした。監獄iN食のことかと思った朝日 )。ナニ? 監獄iN食 を知らない? ちっちっちっ。いい腕だが、綾金じゃぁ二番目だ。ちなみに蠍の姿焼きはものめずらしいだけでさして旨くないです。
 自分が年食ってきたなぁ〜と思う瞬間ってのが結構色々あるわけで、そのうちのひとつが「後悔してる時間がなくなったなぁ」ということ。そりゃ、後悔の仕方にもよりけりなのだけど、「後悔ばかりしてる」と、「後悔する時間がない」とは根本的に違う。悩まずとにかく直進、って人種もいるのは知っている。けど、そうでない人種もいる。くそ、意地でも迷ってやる。後悔してやる。
 もう一つ、コンビニとかで昔の曲が流れてて、それを聞いてる瞬間。その曲が発表された時からの時間を数えて「ああ、年をとったなぁ」と思うのではなく、昔、自分が知らない曲がリバイバルされているのを一回り上の世代が聞いて、「なつかしいなぁ」とわざわざ年下の世代に聞こえるように言っているのを思い出してだったりする。「そんなん、知らんっちゅーねん」と思ったものだが、今の自分はそういった曲を単に「懐かしい」と片付け、同じことをしてないだろうか? 文化とは積み重ねのものだが、主体はあくまで「今」である。過去が今より上に来ることはない。「今」は常に過去になってしまう。だからこそ、過去を保持するにしても「今」を放棄してはならない。放棄すればあるのは時間の流れの果ての忘却の断崖のみなのだ。今を受け取るチャンネルを開く努力は怠ってはならない。
 不完全右脚ブロックなんて、日常生活どころが激しいスポーツしたって全然問題ありませんぜ?>M君 第一、キミの右脚ブロックは無茶苦茶軽度やん。完全右脚ブロックでもスポーツ時に普通の人より息苦しさを感じるかどうかくらいですぜ? 不完全右脚ブロックなんざ、全然正常だっつーねん。


2003年05月25日() 旧暦 [n年日記]

ロゼッタちゃん、はじめてのディアボロ

  カレイドスター 、#7は動く動く。予告で ディアボロって 何かと思ったけど、例のカップみたいなのを使ってやる芸だったのね。フールのタロット占いで悪魔(Diablo)が出たのはディアボロと引っ掛けてるのかと思ったけど、ディアボロの語源は ギリシャ語の「放り投げるもの」 だというのが定説らしい。話の内容は天才的なディアボロの操者だけど、ディアボロをやる意味を見失い、ショウビジネスの世界で自分の演技が受け入れられない理由がわからない少女ロゼッタとそらのかかわりがメイン。話は実にオーソドックスなのだけど、ショウビジネスの厳しさを下地に置いた話作りは健在。なにより、ディアボロの操演のシーンがぐりぐり動いてカメラワークもダイナミックですごいすごい。一枚絵の作画的には突出してないのだけど、動画としては第一話や最終回でもないのにここぞとばかり力を注いでいる。一話あたり1800万の制作費の使いどころを誤っていない。制作費があれば可能性が広がるのは確かだが、制作費さえあれば可能性ができるわけではない。その点で、この回は賞賛に値すると思う。2chで「神作画って言葉はあるけど、神動画って言葉はないよねえ」って言が出たのもうなづける。ただ、気になるのは番組最初のSugarのカレイドニュースがなくなったこと。主題歌の変更も情報として流れている。以前、あまり評価しないようなことを言っておいてなんだけど、あまり製作者側の都合で視聴者に混乱を招くようなことがないよう、願うのみである。
  ファイズ はエピソードが一つ終わって新しいエピソードの導入。カイザ=草加は第三のベルト探しのため、一時退場。代わりに登場するのは、洗濯物を汚してはまわり、ヘタクソな似顔絵を無理矢理売りつける少女・恵子。近所からの相談でいたずらの犯人を捕まえる啓太郎だが、逆に恵子の舌先三寸にひっかかり同情してしまい、わがままに振り回される始末。スマートブレイン側は、度重なるベルト奪還の失敗に、ラッキークローバーのジェイに圧力をかけつつ、もう一方で九死に一生を得た子供達のリストを集めさせる。その意図は……? 巧と木場はわずかずつながら心を通わせ始めるが、お互いに正体を知らず、またファイズギアがまだスマートブレインの手にあり裏切り者のオルフェノクを粛清していると思い込んでいる木場は、恵子を襲ったオルフェノクと戦っているファイズを見て、変身して攻撃を仕掛けてしまう。子役の恵子もわがままっぷりで周囲を翻弄する演技はなかなかいい……って、演技だよね? そうだよね? 真理とオルフェノク事件を追う添野刑事の娘・ひかるが意外な形で関わってきたのも、どう影響するのか。伏線の回だから地味だけど、伏線の張り方はなかなか周到。次回はいよいよラッキークローバーの紅一点影山冴子が参戦してくるらしい。まあエビオルフェノクだってのはわかってるんだけどね? そんなことより、真理はやっぱり丸顔だったのか……アギトで最終回に北條のハゲネタを使おうとした井上脚本だけはある。役者に対し容赦がない。それが良いことか悪いことかはともかく。ちなみに2chのファイズスレでは芳賀優理亜嬢は「ぷに」の愛称で親しまれております。まあ、年齢を考えればそれが健全なんだけど、友人は芳賀優理亜が15歳(番組開始当初)だということを知らないでハァハァしてました……
  コンゴの兵士ピグミー族を食料にyahoo! hl )。流石に唖然。アフリカが暗黒大陸でなくなって久しいと言うけども、新たに持ち込まれた闇はそれ以上に深いのかもしれない。
 TBSの 報道特集 で、工作船の特集が組まれていた。数年前、追跡、交戦、沈没と、世間の耳目を集めた北朝鮮の工作船は昨年末引き上げられ、今年の春から公開されている。漁船に擬装していたというが、あくまで漁船に擬装していただけで特殊任務に特化した船体だということが見た目にわかる。中国漁船を擬装していたものの、警告を受け返ってきた返事は流暢な日本語だったりと、怪しいことこの上ない。また、逃走に特化した船体構造など、政治的なものもあったのかもしれないが、海保があれだけ手間取ったのも肯ける。番組では工作船の主な目的は麻薬の密輸だと分析していたが、だとすれば、それだけおおがかりなことを「一部の英雄主義者の仕業」で済ませようとする金正日の主張に無理があることは一目瞭然である。ただ、気になった点は、「行政の対応の不備」を責めるばかりで、「不審船」が北朝鮮の工作船だということを認めるのに、消極的だったマスコミの態度を自省する姿勢がほとんどなかったこと。無論、マスコミの報道姿勢にはさまざまあるべきで、その中で視聴者はなにが正しいのかを考えねばならない。が、それは過去の誤りを認めずにいていいということではない。マスコミは行政を責めるが、ならばマスコミを責めるものは一体なにがあるのだろう、とは思う。
 ネット予約Onlyの、モリナガヨウ著「35分の1スケールの迷宮」が届く。オマケは目玉塗装のWTMのヘッツァー。モデルグラフィックス誌で掲載されていたイラストコラムをまとめていたものだが、70年代から80年代にかけて模型に親しんでいた模型少年ならば、思わずニヤリとしてしまうこと請け合い。技術を競いその高さを誇るような形でなく、模型少年なら誰しもが通過した「爪切り」だとか「プラカラー」だとか、取り上げられる話題が卑近で、当時の感覚を呼び覚まされる。2000円の値段は、世間一般的には微妙かもしれないが、個人的には良い買い物。
 チャールズ・リンドバーグの太平洋戦争前後の日記「孤高の鷲」も到着。読み勧めているけど、まだまだ第二次世界大戦前夜の部分。けど、当時の世相が伝わってきてなかなか面白い。ソ連を訪問した後、少し批判的なことを言ったらマスコミに増幅してあることないこと書かれ、「人民の敵」に指定されてしまうくだりなどはいかにもで、悪いけどもちょっと噴出してしまう。愛児の誘拐事件にからんでナチスの広告塔になったと評価されるリンドバーグだが、日記を見る限り、大戦前夜においては少なくともナチスに傾倒した様子は見られない。マスコミに対して批判的な態度が一貫してるのは、やはりジュニアの誘拐の時に心無い報道が続いたのが尾を引いているのだろう。


2003年05月27日(火) 旧暦 [n年日記]

すずめのお宿

 昨日ちょっと大変だったので今日はちと寝過ごそうと布団にもぐっていると、なんだか「ばたばたばた」という羽音と、蛍光灯になにかになにかがぶつかる音がする。虻にしては変だと思って起きると、開けっ放しにしていた窓から雀が入っていて、部屋の中をばたばたと……カンベンしてください。トホホ。
 外に出そうと四苦八苦して、ようやく別の窓から外に出すことに成功。出る前に、部屋の中に残していった糞を掃除。なんだか朝から踏んだり蹴ったりだなぁ。
  日米首脳会談の記者会見において、田中均外務審議官が「圧力」の表現を勝手に削除未遂読売 )。首相の了解を受けた安部官房長官の判断により結局その部分は読み上げられたのだが、立場の違いとかそういったこと以前に、一介の官僚が民主的手段によって選ばれた国の首長の交わした取り決めを、勝手に改ざんして良い、と考えるそのことが信じがたい。当然のごとく 調査を要求NHK )されているそうだが……これから先、強硬化していくであろう対北朝鮮外交戦略を考えると、こういう独断はなおのこと許されるべきではない。
 で、その一方でどさくさにまぎれて 人権擁護法案なるものをごり押しで通してしまおうと言う動きがある東京新聞 )そうで。 法案毎日 )に目を通したけど、記事の通り、素人目にも適用範囲、擁護委員の選定規定において、かなりいい加減で問題のある法案であることがわかる。どうやら野中幹事長が中心になって動いているらしいけど……どう考えたってお題目どおりの目的なんて思えない。
  韓国の議員、公費60万円を使って豪遊Yahoo!hl )。注目点は公費の私用って点じゃありません。60万も使って飲んでおいて、飲んだのが「バクダン酒」(ウィスキーのビール割)ってことです。お前ら、60万使って飲むならもうちとまともなものを飲め! お里が知れるぞ!
  在韓外国人へのアンケート結果、「韓国は大学教科書に海賊版を使う国」朝鮮日報 )。 「独島(トクド)など歴史的な話題について討論する時、一方的に自国の立場だけを主張したり、怒ったりするのにはうんざりしている」などの内容が寄せられた。 だそうで。こっちもうんざりしてまつ。もっとも、きちんとマイナス意見を載せた朝鮮日報の態度は立派だと思います。日本語版で天皇のことを「日王」と書くのはカンベンして欲しいけどな。(別に天皇崇拝者ではないが、意味もなく混乱を招く呼び方はせんで欲しい)
 外国人俳優が新ライダーに起用されたということで話題作りをしている ファイズ 映画版の情報が、各種雑誌にも出回り始めた。どうやら「100万人ライダー部隊集結」のコピーは本当らしい。画面上に出てくるかどうかはともかく。2chの ファイズ映画ネタバレスレ では、いろいろ未確認情報が出てはいる。その未確認情報の中で気になるのは、「オダジョー、龍騎ら、神埼兄妹のカメオ出演予定」「平成ライダーシリーズはファイズで一旦休止」ってな辺りか。公式に配られた印刷物では「劇場版新シリーズのスタート」とあるらしいけど、これがどういう意味なのかは……とにかく、不明な部分は多いままですな。
 玩具雑誌に目を通し、タカラの新シリーズ「奇想天外兵器」が6月末発売と知る。石鹸が同梱という噂もあったが、素直に食玩のよう。って、 玩具屋のページ 見たら、「入浴剤」って書いてあるじゃん。箱買いしたら、大変そうだなぁ。第一弾はトリープフリューゲル、フライング・パンケーキ、特三号戦車、ラーテ、飛行歩兵のノーマル五種が公開されている。バカ兵器としては無難なところ。ただ、やむをえないけども、スケールの統一感がないのが、ちとマイナスかなぁ……統一スケールで出したら飛行歩兵は小さすぎ、ラーテはでかすぎるんだけども。
 チャールズ・リンドバーグ著「孤高の鷲」を読み進める。ヨーロッパ戦線突入の段に入る。ナチスに傾倒はしてないが、ドイツに同情的である様子。また、ルーズベルトを「公約を平気で破る」「アメリカを戦禍へ巻き込みかねない」という感じで評している。今から見れば米国の戦略は結果オーライなことを知っているのだが、先がわからず、平和と危機の間で揺れる様は、今日の情勢に通じるものがあるかもしれない。あと、日本が話題に上ったのはようやく1940年末のことであり、リンドバーグの注意がヨーロッパに向いていたことがあるにしても、対日情勢はヨーロッパ情勢に比べてさほど注目を浴びていなかったことをうかがわせる。


2003年05月29日(木) 旧暦 [n年日記]

ご祝儀

 なんか「 俺フェチ 」の 作者 が友人の友達らしい(まあ、他人ではあるんだが)。我ながらよくわからん友人関係ではある。しかし、こういうとき(初単行本)は黙ってご祝儀として買うというのがオトコ(オタク)ってもんである(まあ、他人なんだけどね?)。ドラゴンに乗っているのは知っていたけど、ドラゴンとドラゴンJr.が合併してドラゴンエイジになり、ラゴウ伝とテスタロトが打ち切りになった瞬間から、最初からさして多くなかったドラゴンへの興味は加速度的に消えうせたので、正直目を通したことはあっても「不条理系ギャル漫画?」くらいの印象しかなかったりする。オイオイ。で、読んでみると、「あずまんが大王」や「ぱにぽに」などの「美少女漫画系不条理ギャグ」と分類することはできるのだけど、大きな違いは「美少女と不条理」ではなく、「美少女で不条理」になっていること。萌え系美少女を役者として使用してるのではなく、真正面から「萌え系美少女」を不条理の題材として取り扱ってる、と解説すればいいか。まあ、そういったギャグは小ネタとしてはギャグマンガで「お約束」をいじるネタとしてあるのだけど、ソレで全部作ってるってのはなかなか。ドラゴン誌上ではむずかしいかもしれないが、もう少し鋭角に切り込めば迷わず人にお薦めできるかも。今のままでも悪くはないけど。
  クライン孝子 女史の 日記 (2003/05/29)で、田中均外務審議官の行為について、かなり厳しい言葉が述べられている。日記で挙げられている外務省チャイナスクールの無茶苦茶っぷりを見るまでもなく、連中の常識は確かに我々の常識のはるか斜め上なわけなんですが。元北朝鮮工作員の青山某の難民認定についても、日記に掲載されているメールに頷く部分は多い。青山氏の発言の記事は過去幾度となく目を通しているが、どうにも信憑性がどうなのかと思わされる部分が多い。聞くところによれば、行政は逃亡してきた情報提供者に対してはかなり態度が厳しく、小遣い銭程度の補助金を出しているに過ぎないような印象を抱く。ともすれば、ウケの良い言葉を情報提供料として引き出すために言う可能性もないではない。外務省は虎の子のように青山氏を持ち出すが、果たしてその本当の価値はいかほどかと思う。
  ファイズ映画の粗筋 。いやぁ、これは流石にちょっとどうかと。いや、見てみないとわからんってのはそうなんですが……
 で、それと関連するのかどうかは知らないけど ファイズ新バイク 。これもロボに変形するらしい。のみならずファイズ、オートバジンの外骨格にもなるとか……バイクとしてどーよ? とかはともかく、わりとこういうインチキSF的デザインは好きである。
  トーゴービールなんてありません 。産経の社説で「トーゴービール」の話が載っていたので気になって調べたら、どうやら単に「admiral beer」という世界各国の提督をラベルにあしらったシリーズで東郷元帥があった、ということの模様。こういう都市伝説は気をつけねばならないのだなぁ、とあらためて自戒。
 なぜかCLAMPの新連載「ツバサ」で検索をかけてくる人が多いのだけど、こういう「スーパーCLAMP大戦」みたいのは、一概に否定はしない。けど、週刊少年誌でやるメリットってなにかなぁ、とは思う。それに頼っているのではないとすれば、ちと導入が弱い気はする。元々のメインフィールドであった女性マニア誌を飛び出し、青年誌、少年誌と新しいフィールドに挑むその姿勢は正直すごいと思う。が、こういう搦め手で勝負はちょっと、どうかと。
  ゲッターロボアーク2巻 を見る。新ゲッターチームの一人・カムイが爬虫人間とのハーフであり、その母親が実験のため攫われたと知り、主人公・拓馬の叫ぶ「勝手に拉致しておいて、子供とも会わせねえなんて!」という言葉、ふと、北朝鮮拉致被害者と重なった。「石川賢は何書いても同じ」と私自身言っているが、それは結末の向かう先においてであり、その過程は常にその時代時代の感覚を切り取っているのだなぁ、と、そんなことをふと思った。
 研究室に行く途中で「孤高の鷲」を読み進めようと思って、家に置いて来たことに気付く。うう。


2003年05月31日() 旧暦 [n年日記]

雨の降る日は調子が悪い・最新版

 どうにも古傷が痛みやがる……ではなく。
 考えてみれば、昨日の朝から調子が悪かったには違いないんである。起き掛けに足がつって(しかも両足)、痛んだアキレス腱を引きずりながら仕事にいくと、終わりがけにすごい立ちくらみがして倒れかける。はやびけるわけにはいかなかったし、ごまかしごまかしできないわけではなかったので、結局その日の作業を終了させてから帰宅。こういう場合、無理にでもメシを食わんと死ねるので、なんとか胃袋に収める。で、とっとと寝る。朝起きても、まだ若干残ってる。ときどき鳥肌が立ったり、寒気がしたり、無性に汗をかいたり……熱は出てないんだけどなぁ。三匹連続でラットを殺したタタリなのかしらん?(つってもこっちの仕事は殺さんと話にならんわけだが)
 体調が悪いので、 マトリックス・リローデッド の先行上映に行こうと思ったけど中止。この体調ではしかたがない。
 HyperHobby誌を立ち読み。SIG版アギトが掲載されている。グランドフォームとフレイム・ストームのコンパチなんだけども、アナザーアギトよりのデザインがなされていて、口からはクラッシャー(牙)が見えている。なにより、最初のアギトであった翔一の姉・雪奈をイメージした女性体のアギトまで付属してるとか……SIGは興味がなかったけど、ちと迷うなぁ。
 他には、野中剛氏によるエヴァンゲリオン零号〜弐号機イラスト。え〜っと、エヴァに「胸」があるんですけど……(零号・弐号) なんつか、なんつーかねえ。面白くってよろしかったんですが。
 また、ファイズの新フォーム・アクセルフォームについて情報解禁。ファイズフォンのカードの部分に新カードを差し込むことで、「加速モード(アクセルフォーム)」が10秒間だけつかえる、ということらしい。「なるほど・ザ・ワールド、時よ止まれ!」ってなものですか? 外見は以前リンクした予想図とほぼ同じ。新バイク・ジェットスライダーについての情報はなし。新ウルトラマン「レジェンド」についても情報が載ってたけど、まああまり興味がないのでどうでもよろし。
 ウチの姉から先日日記に書いたCLAMPの「ツバサ」について、「『X』で既に同じことやらかしてる」と指摘。いや、そんなこた知ってるんですけどね。それでも、「売れればいい」という観点に立てば、売れれば正義なんですよ。でも、CCさくらだとかちょびっツだとか、数百万部という売上でしのぎを削っている、ある意味漫画業界最前線の少年週刊誌の取る戦略ではない、ということ。同誌で前後の文脈と隔絶して「スタープラチナ」を出してきた漫画があって、それも呆れたのだけど、どうしてそういうことを平気でするのかなぁ。プリミティブなものを自分が生み出す、そこまで行かずともプリミティブな部分を掘り下げる、ということをせずして、数百万人の読者とわたりあえるんだろうか? はじめの一歩だとか、3、3、ナナビョーシ! だとか、正統派の作品も生み出せるだけに……
  麻生自民政調会長「創氏改名は朝鮮の人が望んだ」毎日 )。昨今でこそこれらが全て事実であることが知られてますが、「朝鮮統治で日本は良いこともした」と言うだけで責任問題になってクビがとんだ時代を考えると、まさに隔世の感ではあります。日本人が朝鮮人を差別しなかったということはないかもしれないけども、その前後の歴史の動きや、日本がいったい何をやったか、を客観的に語れることが重要でしょうね。
 つか、 強要されたものではなかったとの主張も従来ある。 って、改名したのは(創氏は戸籍の作成上必要な手続きで従来朝鮮になかった「氏」という概念を持ち込んだだけで、何かをうばったわけでではないし申請しなければ自動的に家長の姓と同じになっただけ)80%で、朝鮮名のまま国会議員や中将になった人もいるんですが……強制って、何?
  田中審議官、ひそかに単独渡米、「金体制存続」を求める産経 )。いや、私人としてならなにやったってかまわないんですけど、アーミテージ国務副長官やケリー国務次官と面会したってことは、そうではないですよねえ。勿論、一蹴されたそうですが、アンタはいったいどこの国の外務官僚かと聞きたい。「田中均の持つ北朝鮮とのパイプは軽視できない」って意見もあるけど、そのパイプがどっち向きに流れているかが問題ですな。
 NHKでよど号花嫁による日本人拉致の特集が放映。「どうして今まで拉致に誰も気付かなかったか」ってのは、マスコミを含め、日本国民全体が「気付かないふり」をしてきたからなんですが。まあ、それでも今日取り上げられるようになったのはマシと言うべきか。有本恵子さんがよど号支援グループの代表に電話で「有本恵子を知りませんか」という言葉に「お前らのせいでよど号花嫁は指名手配されたんだ」という論調の返事が返ってきたのには唖然。せいぜい「知りません」「無関係です」くらいの返事だと思ったのに……
 続いて、ウズベクスタンで伝統民芸の復興に関する特集。ソ連統治下で、それらの伝統の継続は禁止され、失われた技術等を今、一生懸命よみがえらそうとしている。歴史とは一旦途絶えたら再び元に戻すのは大変な努力が要る。そのことは肝に命じねばならない。
 チャールズ・リンドバーグ著「孤高の鷲」の下巻に入る。1942年5月20日の記述に、クリーア大佐からの談として、フィリピン攻防戦における談話が載っている。スピルバーグが映画化するという「バターン死の行軍」に関する部分もある。病院に隣接する放送局を爆撃する前に日本軍が米袋に入れてそのことを連絡文として投下して通知、病院の退避後に放送局が爆撃されたことを伏せ、米国内では無警告に病院を爆撃、と報道されたこと、また、バターン攻防戦で多数の衰弱者とマラリア患者が出たのは米軍の兵站の失敗により食料とキニーネの備蓄が不足していたこと、など、日本軍の捕虜や降伏者への対応はどうか、と聞かれ、戦闘中は理性的な対応は期待できないが、降伏が事前折衝されたときにはそうではないことなど、当時の「生の声」として、参考にできるところが多い。