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2001年09月11日(火) 旧暦 [n年日記]

実験失敗

 しかも最後の最後になって励起用ランプが出力不安定たあどういうこった。
 台風も名古屋をすかして東京に直撃らしい。こっちは全然「え? 台風?」という感じなので全く実感ないが、結構被害が出てるらしい。心よりお見舞い申し上げます。
 もう一つ、狂牛病が日本で初めて見つかったそうで。狂牛病ってのは異常なプリオンが摂取される事によって異常なプリオンが生成されつづけて、それにより死に至るという病気。BSEとかとも言われるのだけどね。これは人間にも伝染して、クロイツフェル・ヤコブ病とその場合は呼ばれてる(同じ病気だとは最初思われてなかったのだ)。普通は摂取したものが無害だったり、あるいは毒であっても増殖はしない。増殖するのはウィルスなり細菌なり、とにかく生物だというのが常識だったのだけど、有機物とはいえただのタンパク質が自己増殖する病原体になりうるというのは大変な衝撃だったわけっす。しかも熱に強いタンパク質だから焼いたり煮たりとかくらいではダメ。接触感染するわけではないけど、非常に根絶しにくい病気なのだ。広まったり、変なパニックにならないといいけど。
 とか言ってたらニューヨーク貿易センタービルと米国国防総省に同時テロ!? なんか悪い夢を見てるみたいだ…


2001年09月12日(水) 旧暦 [n年日記]

「これは現実の映像です」

 こういう大惨事のことをしたり顔で語るのって、所詮当事者でない限りは結局野次馬で不謹慎なのだけど、でも日記なんだから何を見たか、何を感じたかくらいは書いておきたい。
 夕べ午後10時頃、IRCで友人がいきなり「貿易センターにボーイングが突っ込んだ」と言い出した。ナニソレ、と思いつつテレビのチャンネルをNHKに合わせると、まさしくそのニュース。貿易センタービルの有名なツインタワービルの片一方の上から1/5辺りの部分にぽっかりと大きな穴が空き、そこから煙が立ち昇ってる。まったく現実感のない光景。このビルの中に人がいて、多分間違いなく突っ込んだ飛行機の乗員全員とビルの中の少なくない人間が死んだという結果も想像は出来るのだが、実感がわかない。しかしNHKのニュースが悪ふざけでこんな映像を作って流すわけがない。キャスターが現地特派員に情報を求め話を交してる。IRCで別の友人が「テロかな?」と言うのを、「まさか」と笑い飛ばした。こんなマンガかアクション映画崩れな行動を取るなど、いよいよ現実離れしてるように思えたのだ。そして十時やや過ぎ、画面に変化が起こる。ぼんやりしてはっきりとは見てなかったのだが、特派員から情報を聞いていたキャスターが「今、もう一機飛行機がぶつかりませんでしたか?」と特派員に呼びかける。特派員がやや混乱気味に状況を把握しようとする。確かにさっきまで火の手が上がってなかったところから爆炎と煙が出ていた。特派員が「そのようですね」「二キロほど離れていて、ガラスで仕切られてるここにも、ボーンという爆発音が響いてきました」などと状況を話し出す。他局でもリプレイ映像が流れる中、情報を待つまでもなく第二の災害である事がわかりだす。この時点では、煙に巻かれた報道関係のヘリか何かが操縦ミスで激突したのかなにかだろうと、そう考えようとしていた。しかし、「突っ込んだ飛行機は双発のジェット機」「ハイジャックされていた可能性もある」などと情報が流れるにつれ自分の考えが甘かったのではないかと思いはじめる。
 十時半過ぎ、米政府の公式発表が行われ、この発表ではっきり「テロ行為」と述べられた。この時はパレスチナ解放民主戦線(DFLP)の犯行だと言われていたのだが、DFLPは約三十分後に犯行とは無関係であることを発表する。とにかくこの時点ではあまりに現実感のない光景が現実に起こってるのだということを納得するのに一生懸命だった。10時50分頃、「ペンタゴンにも突っ込んだ」と情報が。何が本当で何がデマかわからないままチャンネルを変えると、本当にペンタゴンの五角形の建物から煙が吹いている様に見える。事ここに至ると、米国政府の先走りという疑いも吹っ飛び、間違いなくテロだという確信が生じる。
 11時くらいになると、別の友人たちも続々IRCに入ってくる。話題は当然その事しか出ない。丁度その時に「ビルが倒れた!」との文章が流れる。慌ててテレビを見直すと、確かにさっきまであったはずのタワービルの上側がなくなり、代わりに恐らくは粉塵の煙がもうもうと舞っている。それまではまだ冗談交じりに話せてたのが、もう冗談を言う事もできなくなる。いや、そもそも最初から大惨事なんだから、冗談を言うところではなかったのだけど。
 誰の仕業か、何が起こってるか、の情報をIRCでチャットしながらテレビのチャンネルを変えて求めるが、入ってくるのは「連邦ビルも爆破」とか、本当なのかどうなのかわからない情報ばかり。そんな中、貿易センターの救助活動の様子が中継されるのを見る。そしてビルの近くから逃げてきた人のインタビュー。インタビューを受けた黒人の女性の頭から身体にかけて、真っ白になっていて何かと思った。それが倒壊時に撒き散らされたビルの粉塵だと気付くのに数秒かかった。我ながら鈍いとしか言い様がないのだが、しかしこの時にようやく何が起こったか、起こっているか、起こりつつあるのか、それが実感として形作られてきた。映画とかにもビルの倒壊シーンはないわけではないが、こんな粉塵の効果なんてのはまずやらない。役者が映えなくなるとか、観客に何が起こってるのかわからないだろうからとか理由はあるだろうが、私もそれまでそのせいかビルの倒壊時の粉塵なんてのはあまり考えた事がなかった。しかし粉塵が意味するところが理解できるにつれ、実感と理解と想像が結びつきはじめた。
 11時半頃、NHKで二機目の激突とビル倒壊の瞬間が再生映像で放映される。この時キャスターがこう言い添えた。「これは現実の映像です」。映画やドラマやアニメとかでは使い古された台詞で、むしろ陳腐ですらある。NHKのニュースでそんな台詞が出てくることがあるとは想像も出来なかった。そしてやはり、何かその台詞はどこか嘘事の様に響く。しかしようやく感じはじめた実感とあいまって、とにかくそう言うしかないという空恐ろしさがあった。
 この後は邦人の安否の情報や各国指導者などの声明が流れ出す。ハイジャックされた機は11機で4機の所在が掴めないとか、内務省の前でも車の自爆テロがあったとか、とにかく報道も未確認な情報を放送する。ネット上の新聞社のサイトで情報を追確認しようとするが、はっきり言って次々現われる情報の量に更新が追いついてない。即時性の欠落という、ネットのニュース源の弱点がはっきり現われてしまう形だった。
 日付が替わっても、キャンプデービッドにも飛行機が突っ込んだとか、怪情報が依然流れ続ける。信じがたいことが既に起きた後なので一概に嘘とも言えないが本当かどうかもわからないという状況。0時40分頃、「死者は数千人規模」との発表が報道される。最初の事故が起こった直後は「少なくとも六名が死亡…」と控えめな報道だったのが嘘のように思える。1時を回る頃になると、さすがにIRCを抜ける人も出てくる。米国でテロがあったって明日は休みではないのだ。たまたま私は翌日は昼からの予定だったので少し夜更かしをする。2時頃まで起きていたが、新しい情報があまり流れなくなり、さりとて古い情報の確認情報が続々出てくるわけではないのを悟ってこの時点でIRCを抜けて就寝。
 眠かった割に眠りが浅く、ほぼ朝6時起き。テレビをつけると、やはりあまり新しい情報は出ていない。朝7時頃にアフガニスタン首都カプールで火の手が上がり、アメリカの報復ミサイル攻撃ではないかとの報道がなされる。犯人が誰か、という確度の高い情報も流れない中なので半信半疑だが、もし本当にそうだとしたら指揮系統が混乱してるんでは? とIRCに入ると友人が憶測を漏らす。本土攻撃時、主要省庁攻撃時の対処マニュアルは存在するだろうからそれはないだろうと思いつつも、やはり否定しきれない。しかしネット上でミサイル攻撃ではなく、またアメリカではなくアフガンの現行政府への反勢力の仕業のようだとの情報を見て一安心。
 新たな情報がないまま朝支度を済ませネットを抜けて研究室へ。途中への道がむしろ何もなく平和なのが妙に新鮮に映る。
 誰かが言ったが、おそらく今日はアメリカの一番長い日なのは間違いなく、そして長い夜と昼は少なくともしばらくは続くはず。それがどのくらいまでなのかは全く見当がつかない。日本だって、まず株価と為替相場に最初の衝撃波が押し寄せたけど、これから第二波、第三波がじわじわとやってくるはず。対岸の火事なんかじゃ決してない。
 テロ批判とかも色々頭の中から出てきはするけど、今日は書きたくない。


2001年09月13日(木) 旧暦 [n年日記]

まずは軽めでアレな話題から

 今日 アギト の一般向け及びプレス向け試写会があったらしい。2ch アギト劇場版スレッド で感想や情報が上がってきてる。
 重要なネタバレはないと思うけど、情報をシャットアウトしたい人もいると思うのでフォントの色を変えて、ちと上がってる情報を列挙してみる。 内容は結構大人向け。別に見なくてもTV版が理解できないとか困るということはないが見た方が面白い。シャイニング、バーニングは結構かっこ良いという人もイマイチという人もいる。ストロンガーっぽいらしい。新ギルスも出る。名前は「エクシード・ギルス」。ちょっとゴテゴテしてるらしい。藤岡弘登場のシーンでは笑いが起こった。アント・ロードの動きは子供が怖がりそう。クウガ劇場版の予告編があったかは「?」
 大体において金を払っても大丈夫な出来らしい。まあ見ないとわからないのだけど。

テロリズムのパラソル

 昨日「テロ批判とかも色々あるけど、今日は書かない」と書いた。何故かを書く。
 まず最初にこれだけは明言しておく。どんな理由があってもどんな正義があっても、今回のテロは行われるべきではなかった。どのような理屈を振りかざしたところで、このテロで死んだ数千人の人命のどれ一つとして「死んだ方がいい」なんてことはなかったはずだ。私はそう信じてる。
 何故昨日書く事を躊躇ったか。まず一つ目、誰がテロを起こしたか、わからないこと。アメリカではラディン氏の指示によりイスラム過激派が犯行を行った、と断定はしてないが実質ほとんど断定的な姿勢を少なくとも見た目見せてる。だが、本当にそうなのか、わからない。そうかもしれない。違うかもしれない。この状況で簡単に誰かを犯人呼ばわりする事がどういうことなのか。それを迷った。実際、米国政府がイスラム過激派の犯行を匂わせた事で、疑いがかけられてる組織とは縁もゆかりもない米国内のイスラム教徒への迫害が始まっている。それを抜きにしても、このテロが一体どのような意図で行われたか、どのような状況を招こうとしてるのか、それは犯人がわからないと迂闊に言えないことだと思う。
 二つ目は、下手に書くと安易に「正義」を振りかざす文章になりそうだったから。テロに正義はない。私はそう信じてる。しかし戦争にだって正義はない。アメリカの対中近東政策も、つまるところユダヤ資本だのなんだのと思惑がからんだアメリカの国益に沿った行為にすぎない。パレスチナでアメリカの惨事を喝采していた子供たち。しかし60年前であれば、日本人もむしろ快哉する側に回っていたかもしれない。人殺しがいいわけはないのだが、少なくとも素直に被害を悼んでいたかは大いに疑問だ。正義なんてものを絡ませると話は泥沼になる。あるのは利益と利益。ただそれだけ。
 しかし、テロは事態を進展させる事はない。何故なら、事態を進展させる為の筋道の通った考えが出来るならまずテロには走らないから。テロという横紙破りの上に信頼を築く事は出来ないから。
 今回の犠牲者は亡くならねばならない人たちではなかった。今回の事件は起こるべくして起こる事件ではなかった。アメリカは拳を振り上げ、そして振り下ろさねば気が済まないだろう。しかしそんなことはどうでもいい。自分勝手な話だが、むしろ自分たちの為に失われ掛けている信頼と安寧をどう回復させるか。まずは考える事だ。


2001年09月15日() 旧暦 [n年日記]

今日の放送は予定を変更してお送りします。

 本当はテロってなんでいかんのじゃろということをつらつら書いてみようかと思ったけど、どうにも自分の頭が冷えてないようなのでやめる。余計ろくでもないことを書きそうだ。
 一昨日の日記で「パレスチナの喜ぶ子供」と断定的に書いたが、幾度も流されているあの映像には、あれはアメリカのテロを喜んでいる映像ではないんじゃないかという意見もある事を付記しておく。例えば2ch国際情勢板、 パレスチナ人が喜んでる映像つかいまわし スレッドとか、 パレスチナ人が喜んでいたぞ。 スレッドなど。「あれは別のお祭りで撮った映像だ」という意見。しかし具体的にどのお祭りかわからんし、それにパレスチナ側は躍起になってイメージの回復を図ろうとしているけど、あれが偽物(と、類似したようなこと)と云ってないからなかなかに「どうなのかなぁ、どっちなのかなぁ」という話なのだよな。
 前に書いたけど、私はめんつゆを自分で作り置きしておく。で、その時に出汁を取るのに結構たっぷりと干し椎茸や昆布や混合ぶしを使う。干し椎茸や昆布は再利用の方法がわりとあるのだけど、混合ぶしに関してはいい手が思いつかずにそのまま捨てていた。煮ふくめることも出来ないしで、かなり使い勝手が悪かったのだ。で、ふと思い立って逆に出汁を取った後の混合ぶしの水気を切って、細かく刻んでそれを醤油と味醂で乾煎りしてみる。あ、これは結構ご飯のおかずにいける。なんとかなるものだなぁ。ううむ。
 あ、それと mozilla の最新版0.9.4がリリース。対応日本語言語パックはまだリリースされてません。どこが変わったんかいのう。まあリビジョンを重ねるごとに結構いい感じになってきてるので使うけど。
 書店に アギト のキャラクターブックなんてものがあったので覗いて見る。どうも映画用のものと思われるスナップが何点か載っている。げ、このギルス、 右腕が焼き切られとる ! 他にも白倉プロデューサーのインタビューで、アギトはコミック版仮面ライダーBLACKにインスパイアされているところが大きいとか、結構面白かった。


2001年09月16日() 旧暦 [n年日記]

人の不幸は稼ぎ時?

 まだ頭が冷えてるわけではないんだけど。
  野尻ボード において 今回のテロ事件は営利目的の可能性もある という意見が出ていたけど、そのそれを裏付けるような記事がYahoo!に。「 テロ事件で中東筋がが巨利=ラディン氏かは不明−欧州証券市場で 」とのこと(追加。 朝日新聞でも同じ記事 がありました。こっちの方が断定口調が強いけど)。そうでなくとも テロ被害への支援募金を騙る詐欺の発生 が伝えられている。世界は悪意で満ちてるなどと電波な事は言わないけど、絶対数で言うと相当な数の悪意が存在はしているので注意。
 今回の事件の流れに関して、ちょっとだけ触れさせて貰えれば、アメリカの動きが非常に恐い、と思ってる。最早ここまで来ると「誰が犯人か」の真相とは別の話としてアメリカとアフガニスタンの衝突は避けられず、アメリカは「空爆だけでは済まない」とアナウンスしているように、恐らくはアフガン側の対応からもそれ相応の準備はしているというのはどちらもほとんど既知の事実で、湾岸戦争等でアメリカがイメージさせようとしていた「クリーンな戦争」では済まない、かなり大掛かりな軍事行動、下手をすれば泥沼な戦争になる、という危惧は誰もがしていることと思う。
 他にも不安材料はある。アメリカはこれを利用してという気持ちがあるかはわからないが、反アメリカの勢力への睨みを強化しようとしてるように見える。パキスタンもあっさり協力を認めてしまってるし。これは単に今後の展開が「タリバンVSアメリカ」という構図で収まらないことを示唆してる。また、国力の差から言えばアフガンとアメリカが比べ物になるわけはないのだが、同時にそれはアフガンがテロを以って対抗しようとする可能性もあるということ。そしてそれは多分アメリカ以外の国、最も手近なパキスタンは当然、協力国にも飛び火する可能性がある。そういった事を恐らくは鑑みた上で、アメリカが今回の強引とも見える行動を取っているというのが、何とも言えず不安になるのだが。
 普段は週末になるとこの日記へのアクセス数が減るのだけど(会社や学校から見に来る人が多いって事ですな)、何故か今日に限っては逆に普段より多いです。しかも増加分のかなりが検索で飛んできてます。検索のキーワードは殆どが「アギト バーニングフォーム」「バーニングフォーム」「シャイニングフォーム」……今日の アギト の予告で、バーニングフォームがお披露目したからなぁ。でも何にもありません。残念でした。手ぶらで帰ってもらうのも申し訳ないんで、公式のスペックでも。
完璧のシャイニングフォーム・研ぎ澄まされた銀色の戦士
最大速力/100mを4秒で走る。/ジャンプ力/ひとたび75m /パンチ力/約15t /キック力/45t /硬度・防御力/10 /必殺技:シャイニングクラッシュ/55t ・閃光のシャイニングライダーキック(ライダーキックの1.5倍)

剛力のバーニングフォーム・上半身が異様に発達
最大速力/100mを6秒で走る。/ジャンプ力/ひとたび15m /パンチ力/約25t /キック力/15t /硬度・防御力/10 /必殺技:バーニングボンバー/45t
 あ〜、まあスペックに関しては相変わらずハッタリだと思うので気にしなくてもいいです。
 そのアギトは今回もG3−X=氷川にギルス=涼の正体がバレるし、涼と翔一=アギトもお互いの正体を知ってしまうしで波乱の展開。翔一も記憶を失うきっかけになった「あかつき号事件」で襲撃された高位のロード怪人・水のエルロード(コイツにはラテン語の名前はないのかな? クジラ怪人なんでケトス・なんちゃらって名前とは思うけど)の圧倒的強さを感じ取って恐くて逃げ出してしまう。ばかりか死の恐怖に脅え「なんで俺がアギトなんだろう? アギトをやめることって出来ないのかな?」と言い出す始末。涼は恋仲になりそうだった榊亜紀を殺したのはアギトだと勘違いしたままなので、そこもどうなるのか。先週に圧倒的強さを見せたケトス・オルキヌスがあっさりとやられたのは相変わらずだけど。来週はもったいをつけてバーニングフォーム登場。シャイニングはバーニングの下から脱皮するように誕生するらしい。やっぱりイメージは「サナギマンからイナズマン」らしいけど。


2001年09月17日(月) 旧暦 [n年日記]

ガンダムとビバップ放送打ち切り

 アメリカに「カートゥーンチャンネル」というアニメ専門チャンネルがあって、そこで「機動戦士ガンダム」と「カウボーイ・ビバップ」が放映されていたのだけど、放送打ち切りになってしまったらしい。一般には視聴率の伸び悩みと言われるが、一部ファンの間では、今回のテロに対する局の過剰反応ではないかとの見方もある。そう言えばガルマの特攻とか、ビル爆破とかあるものなぁ。尤も同じ日本産アニメの「ドラゴンボールZ」や「アウトロー・スター」などは放送続行してるので、基本的にはやはり視聴率伸び悩みじゃないかな。向こうで受ける傾向を見てるとやはりストーリー性重視とかよりはわかりやすい娯楽作品が圧倒的に強いので、この手のものは受け入れる下地が弱いということだと思う。ちなみに本来なら「カウボーイ・ビバップ」は今回SESSION#5「堕天使たちのバラッド」が放映されるはずだった。
 こういったように思わぬ方面に影響したりしてなかったりするのだけど、わかりやすい影響としては「『トゥーム・レイダー』の日本でのプロモーションに合わせて来日するはずだったアンジェリーナ・ジョリー夫妻の来日が見合わされた」とか、「シュワルツェネッガー主演の『コラテラル・ダメージ』の公開延期」とか。特にアンジェリーナ夫妻来日は、姉が舞台挨拶付試写会に抽選で当たったと自慢気に連絡をしてきたので、ちょっとだけ溜飲が……いえいえ、そんなことあるわけないじゃないですか。いやぁ、残念だったねえ、姉上。
 あと、実験用の試薬を海外から取り寄せるのに、期日が全く見通しが立たないのは結構参る。文書情報だけならFAXなりメールなりの手段があるのだけど。
 どうでもいいっちゃいいのだけど エンジェリック・レイヤー は相変わらず戦闘シーンがカス。よく動きはするのだけど、軽量級が重量級にマウントポジション取られていとも簡単に跳ね返せるかとかそんな突っ込みは野暮かもしれないが、基本的に何かスポーツの「試合」をしたことのある人の脚本ではないんじゃないかな。試合中の心理とかが。まあ、ライトな視聴者層にはこういうのの方がいいのかなぁ。
 しかし相変わらずアギト関連で検索してくる人が多い。新ギルスの画像でも貼り付けてれば満足するのかしらん?


2001年09月18日(火) 旧暦 [n年日記]

間違い(ちなみにかなり私信)

 記事をちゃんと読んだらアンジェリーナ・ジョリーが足止め食らったのは往路の飛行機じゃなくて復路の飛行機だった。ちっ!
 っちゅーか芸能ニュースなんか普段見ぃへんわ。

百人のお腹の中には、百匹の魚の死体

 WTCのテロ事件で、「これは先進国と後進国の経済格差の問題であり、先進国の、搾取する側であった我々が批難をする権利があるだろうか」とか「彼らの立場を考えると安易に批判できるだろうか」との意見が散見される。私が思い出したのはドフトエフスキーの「罪と罰」だ。
 貧乏な青年、ラスコーリニコフは自らの思想に乗っ取り、それが世の為になるとして、娼婦の少女ソーニャに辛くあたる強欲な金持ちの老婆を殺した。その際に現場を見られた老婆の妹も殺してしまい、更にその犯人として無実の罪でペンキ屋が捕まってしまう。さて問題です。ラスコーリニコフの行動は搾取者を打ち倒し、ブルジョワが溜めた富を公平に再分配する為の正義の行動だったでしょうか?
 いいや。ただの強盗殺人です。ブルジョワジーだとかプロレタリアートだとか関係なくね。これが私の答え。


2001年09月19日(水) 旧暦 [n年日記]

「STREGA!」連載開始

  ウルトラジャンプ 誌上にて、米村孝一郎氏の数年ぶりの新作「STREGA!」が連載開始。以前K澤さんと氏の代表作「MISSING GATE」の話をしていた時に、「話がこんぐらがってわかりにくいのがねえ。集英社で修行するといいかもしれない」とK澤さんの言っていたことが奇しくも実現した形になるわけで、なんとなく不思議な気分。
 某筋からの情報によると氏のほぼ唯一の弱点であった「わかりにくさ」が克服されつつあるという話もあり、連載開始の報を聞いた時から「わかりやすい米村孝一郎!? どんなんだ!?」と興味深々だったのだが……
 ひとまず一読したのだけど、なんつーか、雑誌の中で存在感が違い過ぎますわ。雑誌最初の60Pが異様に重すぎる感触。どのくらい重いかと言うと、「これがマンガだとすると、世間一般でマンガと呼ばれているものの大半以上って一体何?」と考え込んでしまうくらいの重さ。船だったら間違いなく舳先から引っくり返って垂直にずぶずぶと沈んでしまう。最早趣味や好みがどうこうというレベルじゃない。それでいて「MISSING GATE」の第一話などと比べて確かにわかりやすくなってる。まだ進化の途上と思うけど、現時点で十分恐すぎるくらい凄い……

 なんかここの所目がチカチカして疲れ目になりがちで「特に以前より目を酷使してるわけでもないのになんでかなぁ」とか思っていたけど、ふと思い付いてちょいとまともなものを食ってみる。治りました。いや、栄養は重要ですね。BMI的には今の体重は適正なんでカロリーは問題無いはずなんだけど。

  学園戦記ムリョウ は話が進展してるのかしてないのか相変わらずよくわからないけど、なんとなく進展してる気が。基本的に日常話が進展して、その裏で銀河連邦がどうとかいう話が少しずつ進行。でも「見せる」のは何故なんだろうとか考えると、角川から出てるアギトのキャラクターアルバムの井上氏・白倉氏のインタビューで井上氏が言っていた事が思い当たる。「必ずしも野球のルールを知らなくちゃ野球が楽しめないかというと、そんなことはなくて、例えばスター選手がいて、その選手が打席に立って活躍すればルールを知らなくても野球を楽しめる。ストーリーってのは必ずしも大事じゃなくって、ストーリーがなくても面白いものは出来るんだよ」と、いうような意味の事を言っていた(その後白倉氏が「極論すれば、ですけどね」とフォロー)。なんか無茶苦茶な事を言ってるようにも見えるし、ちゃんとした野球ファンからみるとそういうのは「邪道」と言われるのだろうけど、野球を見てる人の大多数はスター選手とか好きな選手の登場・活躍を楽しみにしてるのだと思うと、真実を突いていると思う。ムリョウで言えばわかりやすい部分ってのはキャラクター同士の掛け合いであったり日常のイベントであったりで、通好みの部分ってのはその裏で進んでるストーリーということになる。ただ井上氏は極論してるけど(っつーかマニアのストーリー偏重主義を嫌ってわざと極論してると思うのだけど)、スター選手が出てくるだけではやはり駄目だと思う。読者の知覚ってのは恐らく読者自身が考えてる以上に鋭くって、その背後にある奥深さを存在感として読み取ってしまうものではないかな。全員がじゃないかもしれないけど、存在感がなければスター選手だって引き立ちはしない。実はこれ、最初の米村氏の話とも繋がってなくもなかったり。どう繋がってるかは連載を読んで各々考えて。

 しかし医学部のネットワークが不安定だ。正確には多分医学部構内ネットワークのルーターなんだと思うけど。しょっちゅう落ちる。夕方などは毎日必ず落ちてる。なんで問題にならないのかわからない。っつっても医学部ネットワークの管理って、生協の人がボランティアでやってくれてるのであまり文句も言えないのだけど。


2001年09月20日(木) 旧暦 [n年日記]

いいこともある、わるいこともある

 今日はちょっといいことの方。ちょっとだけね。
 昨日の日記で「これがマンガだとすると、世間一般でマンガと呼ばれているものの大半以上って一体何?」と書いたけど、別にほかのマンガ家さんをバカにしてるわけではないっすよ。ちゃんと雑誌に載るマンガ家さん、特に連載を維持してる人ってのはやっぱ連載を維持できるだけのものがある、凄いんである。ただ、米村氏の漫画はそういった凄い人と比べても凄いということっす。
 なんか日記にやたらと台湾の検索エンジンのロボットがやってきていて、まあ今までは無視してたのだけど一日に70回もアクセスしてくるとなると流石にログも見難くなるんでアクセス制限をかける。robots.txtを置けばロボットは大概拒否できるのだけど、検索ロボット自体を制限する気はないんで。
 BSでやっていた「フォーエバー・フィーバー」を見る。70年代後半のフィリピン。世界中でジョン・トラボルタ主演の「サタデー・ナイト・フィーバー」が大ヒット、若者たちの間でダンスブームが巻き起こる中、フィリピンでもそれは例外ではなかった。スーパーの店員でブルース・リーに憧れる青年ホックは、仲間たちと「燃えよドラゴン」を見に行くが、何時の間にかドラゴンの上映は終わっていて代わりにやっていたのは「サタデー・ナイト・フィーバー」。ダンスに興味がなくしぶしぶ見ていたホックも、次第に画面の中のトラボルタの姿に魅せられていく。すっかり触発されてしまい、恋人とダンス教室に通う事にするホック。ところがてんで素人なので全然いいところナシで恥をかくばかり。職場でもオーナーの息子が権威を嵩に着て、面白くない。落ち込んだホックが再び一人でトラボルタを見に行くと、突然銀幕からトラボルタが抜け出し、彼にアドバイスをしだした。「ダンスは考えすぎちゃいけない。感じるんだ」「考えるな、感じろ、か?」
 フィリピンで歴代の興行収入記録を塗り替えたと言う映画。トラボルタに憧れダンスをはじめ、そしてバイクを買うために優勝賞金目当てでダンス大会に参加する主人公が、家族の問題、職場のトラブル、そして恋人との危機を乗り越えてダンスそのものの楽しさに目覚めていくコメディタッチの青春映画。これ劇場で見とけばよかった。2点。ちなみに劇中に現れるトラボルタは無論そっくりさんだが、顔より声がトラボルタに似てました。