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2007年09月23日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 退屈だけど暇がない

 生存報告代わりに。退屈なら暇か、暇じゃないなら退屈じゃないかでどちらかにしていただきたい。(って、ただの状況に対してそんなこと言っても)
 思ってたより疲れが蓄積してたらしくって、夕飯後に6時間ばかり眠り込んでしまったし。ここしばらく休日にもなんらかの用事が入ってたからなぁ……も少し惰眠をむさぼりたい。
 明日には通常更新に戻る予定。


2007年09月24日(月) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 電脳コイル#17

  電脳コイル #17「最後の夏休み」。夏休みもあと数日だが、ヤサコは4423がイサコの兄であること、4423は「向こう側」へ行ったきり戻ってこられなくなったことを聞かされ、気持ちの整理がしきれないでいた。ハラケンも都市伝説や昔の新聞記事を調べるうち、キラバグを集めるイサコの目的が「向こう側」への扉を開くことではないかと推測する。ヤサコはイサコの話に妙に興味を持ったハラケンを心配するが、ハラケンの「大丈夫」という言葉に安心する。しかしハラケンはガチャギリたちがサッチーに追われているのを見つけ、近くで五体のサッチーに制御系の暗号を破壊されコントロールを失いそうになっていたイサコに、意外な取引の申し出をする。

 死んだ人間に勝つことはむずかしい、と……なにがどうなってるのか理解しきれず、逃げ気味に「普通に夏休みを楽しもう?」とヤサコはハラケンに言うのだが、ハラケンは言ってることはヤサコに合わせるが、イサコたちがいた古い空間のことを聞いたりと、あからさまに言葉と真意はうらはら。ヤサコはハラケンに告白しかけるのだが、それすらも上の空。夢の中でカンナが現われて何かを話したそうにしていたこともあり、ハラケンは向こう側に行ったカンナの精神が、死んだときの苦しみをそのまま引きずってるのではないかと考える。でも、それってどっちかと言えば死んでもうどうにもならないカンナとのわだかまりを、ハラケンがなんとかしたいってことだよなぁ。
 カンナは肉体も死んでしまったのでどうしようもないのだけど、肉体はこちら側で生きている4423は、本当にこちら側に戻せるんだろうか? ハラケンがイサコと向こう側に行こうとしてることに気付いたヤサコはどうするのか。扉を開くことでイサコも予想していない何かが起こると推測しているオバちゃんはどう出るのか。
 「暗号」のルーツがメガ婆のメタタグであることも明らかになり、今は蚊帳の外気味なヤサコにやはり全てが帰結しそう。そういえば、コイル探偵局の会員番号壱番と参番、肆番、陸番は出てきてないな……「暗号屋」の元締めがこのうちの誰かだとして、そうするとやっぱオバちゃんと顔なじみだったあの男が?

[その他] くどいようですが、私はタバコは吸いません

  養老孟司の超刺激発言 「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」J-CAST )。おお、言ったれ言ったれ。科学的根拠を問い詰められると「そもそもマナーも悪い」とか言い出して根拠の問題からマナーの問題にごまかそうとする阿呆が多くて困る。まあ、マナーの悪い喫煙者も多いのは事実だけど……発癌の危険性も確定的ではない(まあ、危険性の示唆ならセーフだと思うけど)。副流煙云々の理屈に至ってはいいがかり以外の何者でもない。騒ぐ側ももうちと考えて欲しいものです。


  日テレが杉村太蔵の投票を盗撮→「麻生に投票した」と報道痛いニュース )。あきらかにやりすぎだろ、これは。杉村議員が誰に入れたか隠し撮りすることが、報道の大義となにか関係があるのか? いい加減にしてくれ。


  「ホビットはヒトの新種」説を裏付ける新たな証拠、手首構造の分析でAFP BB )。へ〜……ええ!? とまず思い、次にネタ記事かと思ったら、そういう種(というかあだ名の化石)があったのね。手首の構造だけでもこれだけ違うってのも吃驚ですが。


  日本はネットを規制しようとした朝日 )。一方、 アメリカはネットを利用しようとした。ITmedia )ってところですか。(比較対象として必ずしも対称ではないことは承知の上です。はい)
 世間の動きに柔軟か、それとも旧来の仕組みが時代遅れになっていくと認められず固執するか、その違いが出てる気がする。いや、違法アップロードは取り締まりつつ、公式なコンテンツ配布は積極的に行う、ってのもアリですが。
 しかしiPod課金とかありえなくね?


  中3少年、おので父親の頭切る 殺人未遂容疑で逮捕朝日 )。これはマンガやアニメとかの影響とかいうのではなく、ワイドショーなどのメディアの影響と見る方がもっともらしいと思うのですが……違うかもしれませんが。
 でも、「違うかもしれない」というのならアニメやマンガの影響云々というのもそう。アニメやマンガを攻撃するなら興味本位の報道を攻撃してもいいはずですが、どこもやってませんね。これからに期待しましょう。

[アニメ] その他

  藍蘭島 #25「鍛えて、へなちょこ」。島の外に出られるかもしれない百年に一度の大嵐。それが明日起こるかもしれないと聞いて、行人は島の外に出る許しを得るために島の守り神の海竜様に会おうとする。行人が危険な手段で島の外に出ることを妨害しようとする、ちかげ、りん、ゆきのとあやね、まち。しかし五人とも自滅気味に失敗。だが、真の試練として、四人の島の主が行人の前に立ちはだかる。

 う〜ん、しのぶまでを急いで出そうとして構成めためたにした弊害が、もろに。海竜に会いに行くための試練として、原作では第二回婿殿争奪戦にあった四人の主との対決を持ってきたのはいいのだけど、すず以外のヒロイン五人組が割を食って悪役にされてしまってる。意外と考えが足りない上悪のりしやすいちかげや、頑固で思い込みの激しいまちはともかく、他の連中は真剣な行人にこういう邪魔するキャラじゃあるまいに……
 構成全体もおちゃらけなのか真剣なのか、真剣さを悪い意味でそいでしまって、ちょっと上手く行ってない感じ。結末はそんな深刻なことにはならないのだろうけど、これはやはり少なくとも三クール体勢じゃないと構成が苦しすぎる。色々頑張ってただけに残念。


  スカイガールズ #12「さよなら追浜」。正式に対ワーム戦闘部隊に組み入れられたソニックダイバーチームは、対ワーム用強襲艦「攻龍」に乗り込むことになり、追浜基地とも別れることになる。その前に可憐の兄が可憐に会いに来ることになったのだが……

 兄の訪問に合わせて出動命令が下るのはお約束なのだけど、ちと、可憐の出撃理由が無理矢理かなぁ。「まだ近隣にワームがいるかも知れないため」と一言付け加えれば一応格好はつくのに。そのためにせっかくエリーゼが気を回しているのに可憐の使命感が空回りしてるようにも見えてしまう。
 攻龍登場に伴いそれにまつわる新キャラ登場で、そちらはおっさんばかりでなかなか良かったです。これで「ドキッ! 女だらけの対ワーム部隊」だったらどうしようかと……つか、最近のこの手のにしては意外とおっさん率が高くなったな。


  モノノ怪 #10「化け猫」。時代は江戸から下って明治・大正期。新しく出来た地下鉄の開通記念セレモニーに多くの招待客がごった返す。しかし、初運行の途中で人影を見た運転手が急ブレーキ。それと同時に幾人かの客が先頭車両に閉じこめられてしまう。運転手の手を離れ走り続ける地下鉄の中で、とある女性の電車飛び込み事故が浮かび上がってくる。閉じこめられた人間はいずれもその女性に生前なんらかの関わりを持っている者たちだったのだ。そして当然、そこには薬売りの姿もあった。

 シリーズのきっかけになった「怪」中のエピソードと同じ「化け猫」モチーフなのだが、時代からなにから、あちらとは大分違う。女性記者の死を巡って繰り広げられる怪異に、生前関わったと思しき者たちが巻き込まれる。
 毎回何気に密室劇なのだけど、今回はあからさまに車両の中という密室空間。時代が変わっても相変わらずヴィヴィッドな色遣いなのだけど、違う時代でも薬売りは活躍するのか。ってえか、人非人ぶりを発揮するのか。

[特撮] 電王#34

  電王 #34「時の間のピアニスト」。イマジンが願いを叶えたはずなのになぜかピアノの男は時の扉を開かない。一時的にイマジンを追い払った電王だが、ピアノの男に願いの内容を聞いても答えがない。それどころか、「このままではまた襲ってくる」という言う良太郎に、「それじゃあ、待つか」と言い出す。どうやら意識不明で入院している有名ピアニスト・奥村が関わっているらしいのだが、願いの内容まではわからない。そんなとき、再びイマジンがピアノを奪い、病院の中庭で待つピアノの男の前に現われる。男がピアノを弾くと、今度はあっさりと扉が開き、イマジンは過去へ飛ぶ。男の願いとは、実は意識不明の奥村にもう一度演奏を聴かせることだったのだ。イマジンを追って過去に飛ぶ電王だが、倒したイマジンがこれまでにない大規模な暴走を起こしてしまう。

 他人の中に残る自分の記憶を消費しつつゼロノスに変身していた侑斗。それでは、全ての人の中から侑斗に関わる記憶が消えてしまったら? というのを、世を捨てた孤独なピアニストのエピソードにからめて示す。ピアノの男はかつて有名なピアニストだったが、十年以上前に突如引退し姿をくらましてしまった。それをたまたま、自分の演奏に行き詰まりなやんでいた奥村が発見、自分がピアニストを志すきっかけになった男の演奏を聴き、ピアノを続けることを決意していた。しかし奥村はその後不慮の事故で意識不明に。ピアノの男は意識不明の奥村にもう一度演奏を聞かせようとしていた。
 しかし過去に飛んだイマジンが暴走、大量のギガント・ヘルとギガント・ヘブンを放出し、多くの人間を巻き込む大惨事に。デンライナーとゼロライナー久々の大活躍ですな。で、ギガントを一掃したことで時間の復元力が働き、被害にあった建物も人間もすべて元に……ただし、誰もいたことを覚えていないピアノの男を除いて。時間の復元力はそれに関わった人間の記憶によるものなので、誰も覚えていないピアノの男は復元されなかったのだ。この辺、映画版とも関わってますな。
 しかし、復元されなかった者はデンライナーに乗って自分の時間が戻るまで旅するのが規則。ピアノの男もデンライナーの乗客として時間の中を旅することに……いつか、彼の事を覚えている奥村が目覚めるまで。
 しかし、自分に関する記憶を消してしまうことの危険性が示され、侑斗がこのままゼロノスに変身し続けると侑斗の存在自体が消えてしまうことを提示される。そして次回、ゼロノス復活。でもタイトルからして「悲劇の復活、カード・ゼロ」なのだから、ちと重いものがつきまといそう。


2007年09月25日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 瀬戸の花嫁と#25と絶望先生#12とヒロイックエイジ#25

  瀬戸の花嫁 #25「家族ゲーム」。燦がいるのがすっかり当り前になった満潮家。永澄は慣れきって洗濯物についての燦の小言を生返事で聞き流す。その態度がきっかけで二人は喧嘩、しかも織悪くテレビに出てたルナについてのトークで永澄が「昔からファンだった」と口走ってしまったことで余計にこじれてしまう。周りから謝れと言われるほど意固地になる永澄だったが、翌日、燦を始め瀬戸内組の顔ぶれが一斉に学校から消えてしまう。何も聞かされてなかった永澄は昨日の喧嘩が原因と思ってしまうが、実は瀬戸内組に魚人の貴族・源義魚からの園遊会の招待状が届いて、一家の主要メンバーで出向いたのだった。だが、実は園遊会というのは真っ赤な嘘。源義魚はどうしようもない女好きで有名で、燦をものにしようと瀬戸内組にだけ招待状を届けて燦をおびき寄せたのだった。三河とルナが、実は義魚から燦と永澄の仲を引き離すことを命令されていた明乃にそのことを問い詰め、燦を助けに行こうとする。燦から愛想を尽かされたと思いこみうじうじとしていた永澄も、巡から檄を飛ばされ、二人と一緒に燦救出に向かう。

 いきなりですが、瀬戸花のシリーズ構成、School Daysと同じ上江洲氏なんですな……いや、気付いていたけど、今まで意図的に意識から排除してたw なにこの作風のあまりの違い。
 ただ、School Daysでもそうだけど、原作エピソードの再構成の仕方は異様に上手い。修学旅行編でオミットされた魚人貴族のエピソードを、燦と永澄が喧嘩した直後に別用で一時里帰りするエピソードとミックスしてる。前者はそれだけだと大したエピソードじゃなかったし、後者はうる星の「君去りし後」の焼き直しの印象が免れ得なかったのだけど、上手いことミックスしてる。原作の作風の違いもあるけど、この上手さは藍蘭島も見習って欲しかったなぁ……
 それにしても先週のヘタレっぷりと違い、今週の三河海の男前っぷりと来たら。公式サイトの「典型的ライバルキャラ」ってキャッチフレーズが、今回ほどぴったりだったこともあるまい。それに、原作ではすっかり「クラスメイトA」になってる巡も、うじうじしていた永澄の背中を蹴飛ばす(いや、比喩的な意味だから)役所できちっと見せ場がある。この辺、原作よりキャラの役割の配置の仕方がわかってる。
 それにしても、江戸前組、外資系だったのか……いや、ルナパパはどう見ても日本人じゃないけどさ……


  絶望先生 #12「なんたる迷惑であることか!」。今回で最終回というこの期に及んで新キャラ……と言って良いんだろうか? 迷惑少女二人、加害妄想少女の加賀愛と、逆の意味で見た目で誤解される三珠真夜のエピソード。って、先週の暴れちんちん電車に撥ねられて生死不明だった件はどうなったの!? スルーですか!? って、このスタッフに突っ込むのは今更か。加賀愛はほぼ完全に初登場だけど、三珠真夜は先週ちょっと出てきたな。加賀愛のエピソードは、最後でマ太郎の一言が全部もってってしまった。三珠真夜は……そりゃ、あのステキにつり上がった澄んだ瞳を見れば、誰だって疑いを抱きませんよね!(いや、そういう話じゃなかっただろ>自分) ほら、最後にやっぱり純真さゆえの行動だと明かされてるし……絶望先生の下宿をふっとばしてるけどな!
 ところで久米田氏のあの態度は素なのか、それとも「本当はアニメ化されてとても浮かれてるんだけど、普段斜に構えた作風を売りにしてるのでそれを素直に出せない漫画家のポーズ」を演じてるのか、どちらなんでしょうか?


  ヒロイック・エイジ #25「最後の契約」。え〜……正直、理屈がようわからんかったw けど、それを怒濤の戦闘シーンでごまかして押し流しちゃった話。なんだろう。いろいろ突っ込みたい気がするけど、まあいいや。とりあえず最終回、どうなるか静聴しましょ。


2007年09月26日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 誰も言っていないことが聞こえるというのは……

  「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ」朝日 )。これを言ったのはコラムニストの石原壮一郎という方らしいが(聞いたことない名前です)、 とりあえずぐぐるWikipediaでは さっそく今回の発言が揶揄されてますな。ざっと見た感じ、わりと御用コラムニストっぽい感じ。新聞社を見てコメントをひねり出したんでしょう。まあ、ひねり出した方も出した方だし、こんなの載せる方も載せる方ですわ。
 ちなみにそこにないものが見えるのは幻覚、誰も言っていないことが聞こえるのは幻聴と言います。石原さん、朝日さん、どなたが言ってらっしゃるんですか?
 文筆業は大変だということはわかるけど、これはちとやりすぎでしょうね。本人的には売れれば捏造だろうがどうでもいいのかもしれませんが。


  海自撤退は常任理入りに不利=ドイツ大使、民主を批判時事 )。これが世界情勢の常識ってものでしょう。まあ、ドイツ側はドイツ側で思惑があるんですが。っつーことは民主は民主で思惑があるってことですが、民主の思惑ってなんなんでしょうね?


  『署名なし死刑執行を』 鳩山法相、辞職後会見で東京新聞 )。これは、ちょっとねえ……確かに心理的な負荷や、恐らくは政治的なダメージも考慮してのことでしょうが、刑務官やら、実際に死刑の執行に関わる人たちもいて、それは現在の法制度上必要不可欠なのだから、自分は無縁のところで、なんてのは上に立つ者の考え方でも言葉でもないでしょう。もっとも こんな批判毎日 )もどうかと思いますが。「責任を逃れたい」ってのは、別に人間失格な発言ではないでしょう。為政者としては恥じるべき発言とは思いますが。つか、亀井さん、こんなこと言っちゃってご自分は大丈夫?


 そういや、先週に続いて今週も 東海テレビひぐらしのなく頃に解放送休止 。別に「なんで流さないんだ!」と息を巻くほど入れ込んでないし、正直、ショッキングなシーンを売り物にしてる以上、まあこのような対応を取られるのも致し方ないと思います。けど、今後の放送予定をどうするのか、放送休止分はどうするのか、未定なら未定できちんとアナウンスして欲しいよなぁ。>東海テレビ
 まあ、アイドルマスターXENOGLOSSIAを急遽放送予定撤回(その後中京テレビが引き継ぐ)した局だから、アニメに冷たい体質なのかもしれませんが。


2007年09月27日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ぽてまよ#12

  ぽてまよ #12「花」。ぽてまよとぐちゅ子の頭のつぼみも大きくなった頃、素直の父が日本に帰ってくる。死んだ素直の母の誕生日に合わせて帰ってきたのだが、一週間も遅れたことに素直は怒り続ける。実は誕生日のプレゼントにと珍しい人形を手に入れるのに手間取っていたのだが、素直は話を聞こうともしない。そんな素直の態度に、みかんが怒って思わず説教してしまう。
 そのおかげで素直は父と仲直りするのだが、みかんは他人の家族の事に出過ぎた真似をしたと落ち込んでしまう。翌朝登校途中出くわすも、謝ろうとして気まずい雰囲気のままみかんが弟のやすみに引っぱられてすれ違いそうになったとき、頭のつぼみが花開いたぽてまよに異変が起こる。

 正直、ぽてまよで泣かされるとは思ってもみませんでしたわ。前半は素直が夢で死んだ母の思い出を見るというエピソード。死別した母親の思い出話というと「らき☆すた」にもあったけど、あちらは「あ〜、こうすりゃ視聴者は泣くと思ってるのね」ととても冷めた目で見てたわけです。でも、こちらはちょっと来た。
 変なところでずらされるから、不意を突かれる、というのもあるのだけど、どっかのお涙頂戴物から持ってきたシーンをつなぎ合わせたような「らき☆すた」と違って、こちらはちゃんとシーンの関連性があるのだよね。父親の助手だったモリオとの、それはそれでずれた日常の中で、モリオが素直から教えて貰った日本語で母親に手紙を書いてるのを、「でも、(モリオのお母さん)読めないだろうな」と醒めたツッコミを入れる一方で、病床の母に自分が手紙を書いて、母から読んでとせがまれて照れるシーンとか、母の葬式にモリオからの手紙が届き、「遠く離れてるけど、モリオ、坊ちゃんから教えて貰った大切なこと、絶対忘れない」と書かれていたこととか……明言してしまえば、手紙は出した気持ちこそが大事なのだし、お母さんはいなくなったけどお母さんの思い出や教わったことはずっと素直の中にある、ということなのだけど、言葉にすれば簡単なそのことを、押しつけがましくなく、さらりと描いてしまってる。そして、素直もそれを受け入れつつ、でもやっぱり葬式にも遅れた父親にすねたように怒っている、と。
 だから、みかんの説教は本当は素直にとってありがたかったのだけど、みかんの方が萎縮してしまってお互い言葉を交わせない。そして、その時に頭の花が咲いたぽてまよに起こったこと。
 前回の次回予告で「ああ、泣かせに来るんだな」と思っていたし、実際そうだったけど、それでも泣かされましたわ。ナレーションの井上喜久子が素直の母の声だっていうのも、素直の日常を素直の母が見守っているというふうにも受け取れるし、そうでないとも言える。このさじ加減がとても上手いのだよな。
 今期の中では普段のずれっぷりといい、意外な良作でしたわ。

[その他] 間違ってロスト

 間違って25日の日記を消してしまいました……瀬戸花と絶望先生とヒロイック・エイジの感想はサルベージできたものの、DARKER THAN BLACKの感想はロスト。しくしく。まあ、仕方ないことだけど。
 しかし、久米田氏のアレは、素で浮かれてたんですか……てっきりネタで浮かれたポーズを取ってるか、ネタで浮かれたポーズを取ることで、浮かれてることをごまかしてるのかと。

[アニメ] グレンラガン#26

  グレンラガン #26「いくぜ、ダチ公!」。ケレン味たっぷりなのだけど、なんというか、こう、第四部に入ってからなんかぬるぬるした感じがつきまとうのですよね……敵が姿を見せず、その上で「確率兵器」とか、直線的でない攻め方をしてくるせいと思うのですが。それが燃える主人公側の展開と絡み合うので、なんか変な感じ。でも、幻覚(設定上は確率兵器の攻撃だけど、実質そう言っていいと思う)の中でカミナが出てきてシモンやヨーコに檄を飛ばすのはやっぱぐっと来る。理屈的には、確率変動の世界の中で生死の事実もあやふやになってるから、ってことだろうけど。
 プータが人型にメタモルフォーゼするのも意外だった。展開的にあまり意味がなかったけど……
 残念なのは、超銀河グレンラガンの活躍がぬるぬる展開の中で胸のすくように描かれなかったことか。
 でも、その分ニア救出にグレンラガンの活躍が描かれそう。


2007年09月29日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ウミショー#13と藍蘭島#26

  ウミショー #13「人魚」。都大会のメドレーリレー予選、トップ通過したものの、アンカーの桃子副部長が無理をし、捻挫をしてしまう。補欠として登録していたあむろが代わりに出場することになるが、あむろは、勝ったら要に言うことを聞いて貰うことを無理矢理約束してしまう。

 一度勝ってるんだけど、各強豪校が予選で隠してた実力を決勝ではいかんなく発揮して、結構盛り上げる。黄瀬が脚を引っ張り気味なのは、他のメンバーが実力が高いからしかたないのか。つか、静岡さんの気合いの入れ方は、それはいいのか?w
 メドレーリレー優勝、他のメンバーのインターハイ出場を次々決めて、あむろが要にしたお願いとは……一緒におよご、でした。まあ、そうですわなw けど、無理矢理泳ごうと引っ張られて海に落ちた要は、助けるあむろの姿を見て、小さい頃に見た、自分をおぼれさせたと思った人魚が、おぼれた自分を助けに潜ったあむろだったことを思い出す。
 エンディングは、原作ではあったあむろの帰郷編ですか。この辺りは結構ラブコメな展開なので、スタッフ、本当はこの辺までやりたかったのかも。とまれ、原作に近い絵柄で、結構手堅く作られてました。


  藍蘭島 #26「飛び出して、藍蘭島」。海龍神社の鍵を手に入れた行人たち。妹の美咲を助けるため島外へ出る許可を得るために島の守り神である海龍に会おうとするが、こっそりついてきたあやねがおぼれかけた拍子に海龍のヒゲを引きちぎってしまい、却って怒りを買ってしまう。
 百年に一度の大嵐で荒れに荒れた海に、行人はそれでも一人で乗り出すが、オババから本当に行人を送り出してしまっていいのか、と言われたすずが、行人に追いすがって本当の気持ちを吐露するのだが……

 う〜ん、キャラの行動の動機がちょっとgdgdっぽい。最終回展開のために無理矢理辻褄を合わせたので、しわ寄せがやっぱかぶさってますな。行人を島の外に出したいのか、出したくないのか、各人の気持ちの整理をつける描写がなぁ……その中では、あやねが一番まっとうだったか。自分が海龍を怒らせたために行人がピンチになったのを、海龍神社の海に潜って海龍にヒゲを返し、行人とすずの願いを叶えてくれるようお願いする。
 で、藍蘭島の外に出た行人が見たものとは……いや、それってすずたちのお父さんやお兄さんたちじゃないんか? ここでもgdgd気味。行人が島に戻るのはお約束なので、突っ込まないけど、EDでみちるを出されても……第二期も考えてるのだろうか? でも原作の一番いいところのエピソードを最終回のために切り刻んじゃったからなぁ……う〜ん。
 最終回展開になるまでは結構楽しめたのに、構成に失敗してちと残念でした。

[アニメ] DARKER#24, #25

  DARKER THAN BLACK #24「流星雨」、#25「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」。お互いの生き残りをかけて、契約者をすべて抹殺しようとする「組織」と、アンバー率いるEPRとの最後の戦いが始まる。加速器内部に進入したEPRの契約者を迎え撃つ組織。物量で圧倒する組織に、アンバーの能力で未来を知るEPRの攻防は拮抗する。雨霧とブリタが命と引き替えに加速器を破壊するが、実はその加速器は囮の予備。本物は無傷で稼働していた。
 魏志軍に案内されて壁の内部に進入する黒(ヘイ)だったが、魏が決着を付けるべく突如襲いかかってくる。魏がアンバーに協力する引き替えの条件が黒との対決だったのだが、それをアンバーが許したのは、その対決の結末を知ればこそ。それを知りつつ挑み、破れた魏は、最後に流れた自分の血で壁の内部への通路を切り開く。
 黄(ホァン)が敵を引きつけ自爆し、黒についていった猫(マオ)も、最後にネットワークで検索した情報を伝えると、ゲート内部の影響で能力を失いこの世から消滅してしまう。銀(イン)と二人きりになった黒が会ったアンバーは、能力の対価で幼児にまで退行してしまっていた。そして契約者か人類が消滅する危機の中で、アンバーの口から五年前の真実が語られる。

 #24の「流星雨」ってのは、契約者が次々に死んで契約者の偽りの星がどんどん流れていくってことだったのだな。そのタイトルの通り、敵も味方も次々に死んでいく。#3,4で黒が関わった、モラトリアムから契約者になった柏木舞も、雨霧を迎え撃つ尖兵として使われ、爆発に巻き込まれ死ぬ。
 契約者が生き残るにはヘルズゲートを存続させねばならず、そのためにはゲート周辺、日本全体を不可侵領域にしなければならない。人類か契約者か、アンバーに二者択一を迫られる黒だったが……
 ここで、黒の正体が明かされる。契約者でも人間でもない存在。それが黒。ただの人間の身体に、契約者である妹の白(パイ)の能力が宿っていたのだ。そして、その白はアンバーに協力し、五年前の事故を引き起こした。契約者の未来のために……
 段々契約者へと変わっていく妹のために冷徹非情な暗殺者「黒の死神」に必死になって妹についていき守ろうとした黒。しかし、本心では誰も死ぬことを望んでいなかった。そして、アンバーにより本当の能力が引き出された瞬間、加速粒子砲放たれるのだが……
 すべてが終わったと思ったが、本当の選択をした黒のため、アンバーが対価が残り少ない最後の能力を使う。それにより事が起こる直前まで時間が遡り、黒は第三の選択を取ることが出来た。
 そして、部長に一部始終を見せられた霧原も選択をする。EPRと組織、先に仕掛けたのは組織であり、EPRは生き残りのために破壊的な手段を執らざるを得なかった。が、黒はどちらも生き残る選択をする。それは、人間と契約者の憎悪と差別の連鎖が存続する選択でもある……それでも、組織に追われることを覚悟で黒は選択し、銀と二人で生きることを決める。霧原もまた巨大な相手を敵にすることを覚悟して部長を逮捕する。
 ちと理屈とかが無理矢理ぎみなところがありましたが、満足できる、いい最終回でした。死者たちとの邂逅は、ベタだけどもやっぱり良かったし。

[その他] 言っても詮無いことですが

 無関係な芸能人出して、メシ食わせて、適当なコメント並べさせて、って本当に宣伝になってるんでしょうかね?>00番宣番組
 一週分放送枠が空いたからって穴埋め番組なのはわかるけど、それにしてもテキトー過ぎる。洋画の話題作りに話題の俳優に吹き替えやらせる考え方の延長線なんでしょうが。他人の金だから好き勝手やってるんだろうなぁ。社保庁の不正と何が違うんだか。つか、センスがない。
 これなら監督とかスタッフ呼んで来た方がまだマシ。
 とりあえず、食わせたメシ代は、企画したプロデューサーの自腹を切らせとけ。

[アニメ] 電脳コイル#18

  電脳コイル #18「異界への扉」。意識不明の兄を助けるため、異界への扉を開こうとするイサコと、それを止めようとするオバちゃん。イサコはハラケンから入手したサッチーの内部コードを使ってサッチーを破壊するが、ハラケンがカンナとおぼしき陰について行って持ち場を離れてしまったことから、扉は開いたが一瞬、どこかに開いただけで消えてしまう。
 一方ハラケンの真意に気付いたヤサコがハラケンに追いすがり、電脳の身体がずれてしまっていたハラケンを助けるのだが、結局カンナへの後悔に苛まれるハラケンとの距離を再確認してしまう。
 落ち込んだまま家に帰ろうとするヤサコをフミエが見つけ、両親の出かけたヤサコの家にそのまま泊まるのだが、その夜、制御不能になった「扉」がヤサコの家に開き、京子が異界に迷い込んでしまう。

 オバちゃん、ガチショタ!? カンナを助けるために異界に行こうとしたハラケンから眼鏡を取り上げ、苦しむハラケンを抱きしめる、までは大人の対応だったのだけど、その後突き飛ばして「死人なんかに、ケンちゃんを渡さない」って……
 そして、案の定暗号屋の黒幕は猫目。表で情報局を操り、裏でイサコを操り、その目的はいったい何なんだろう?
 そして、「向こう側」に行ってしまった京子は……
 ホントにどうまとめるんだろう。ドキドキしっぱなし。


2007年09月30日() 旧暦 [n年日記]

[特撮] 電王#35

  電王 #35「悲劇の復活カードゼロ」。カードを全部消費し、ゼロノスに変身できなくなった侑斗。その一方で、これ以上自分に関する人々の記憶が消えないことを安堵もしていた。しかし、ゼロライナーにコート姿の大人の桜井侑斗が出現。侑斗に新たにカードを手渡そうとする。変身を続けると言うことは、世界で侑斗がひとりぼっちになっていくということ……デネブはとりあえず大人の桜井を追い返すが、侑斗の心は揺れる。侑斗がゼロノスになってイマジンと戦うこと。それが未来の桜井とデネブとの契約でもあったのだ。デネブもイマジンをこのままにしておくと全ての時間が消滅するという危機感だけは何故か持っていたが、しかしそれがどういうことかはわからない。ましてや、これ以上侑斗に苦しい戦いをさせたくないのだ。
 そんなことがあったとは知らない良太郎は、変身できない侑斗の分まで戦うため、そしてもう前回のような時間から取りこぼす人間が出ないように、キンタロスに頼んで自分を鍛えて貰っていた。だが、修行が大好きのはずのキンタロスは良太郎に無茶な修行をさせつつも「なんで良太郎が強くならなあかんのや?」と終始納得が行かない様子。そして、良太郎に同情破りをさせていた道場に、イマジンに取り憑かれた男が雪辱を晴らしにやってくる。

 う〜ん、モモタロスの喧嘩指南、役に立つと思うんだけどなぁ……釣りという意味では、ウラタロスもなかなかw ナチュラル・ボーン・デストロイヤーなリュウタロスは勿論人にものを教えるなんて問題外だけど。
 今度も電王をねらい打ちにしたイマジンが襲ってくるのだけど、何故か良太郎の身体が思うように動かず、苦戦を強いられる。キンタロスが終始首を捻っていたのは、「良太郎はとっくに強い」ため。迷いもなく消滅しそうになっていたキンタロスを自分に取り憑かせたこと、自分の身を犠牲にしても他人を守ろうとすること。その強さがあればこそ、他のタロスたちも従ってる、とキンタロスは良太郎を諭す。
 しかし苦戦する電王に、侑斗がついに決意。未来の桜井からカードを受け取り、再びゼロノスに……ゼロノス復活だけども、自分に関する記憶を消費しながらの侑斗の戦いが再開したと言うことでもあり、素直に目出度くはない展開。ううむ。さらに、良太郎とタロスたちにも異変が起こるらしい。

[アニメ] グレンラガン#27

  グレンラガン #27「天の光は全て星」。反螺旋族の罠をすべて突破し、遂にニアの元へとたどり着いたシモンたち。螺旋族がどん欲な進化の果てに宇宙を消滅させる「スパイラルネメシス」の危険を指摘されながらも、それをも乗り越えて見せると啖呵を切るシモン。高まった螺旋力により、銀河をも踏みつける超巨大ガンメン「天元突破グレンラガン」を生み出したシモンたち大グレン団。しかし反螺旋族も同サイズのメカを生み出し、絶対的敗北を植え付けようとする。元螺旋族でありながらスパイラルネメシスを防ぐために自らの進化を封印し、螺旋族を封印し続ける反螺旋族はシモンたちの「覚悟」を問い詰める。超規格級の戦いは時空を歪め、地球の間近に空間が直結する。全地球が見守る中でビッグバン級のエネルギーをたたきつけられる天元突破グレンラガン。そのとき飛び出したのは、螺旋認識時空の影響でかりそめの肉体を取りもどしたロージェノムの操る、ラセンガンだった。

 ねちねちとした反螺旋族の罠の鬱憤を晴らすような、超銀河級の戦い。って、ホントに銀河よりでかくなってるんですけどね。つか、銀河投げつけてるし。
 これまで敵同士だった者が一致団結して真の敵に立ち向かうという、超王道展開。「スパイラルネメシスを本当にどうやって防ぐか」とか「人間はそこまで愚かだと思うなぁ」とかはとりあえず脇に置いて見るのが正しそう。
 ロージェノムが己の身を犠牲にして敵の放つビッグバン級のエネルギーを螺旋エネルギーとして吸収。それを受けた天元突破グレンラガンが敵のドリルを破壊し、最後はラガンのラガンインパクトでとどめを刺す。反螺旋族を倒し、宇宙の未来を託されたシモンたちだが、反螺旋族が生み出した仮想生命だったニアは、シモンとの結婚式後に消滅してしまう。シモンはすべてを受け入れ、後事はよりふさわしい者に託して立ち去っていく。
 ED後はエピローグで、宇宙中の螺旋族の初の連合会議が開かれることになった20年後。ロシウの声と顔……やっぱ司祭は実の父だったのか。つまり、司祭が村のために犠牲にしたロシウの母は司祭の妻だったということで、司祭も苦渋の選択だったのだろうな。何故実の親子の名乗りを上げてなかったのかはわからないけど。その他、主要メンバーのその後が描かれていくが、最後、人類が宇宙に旅立っていくのを、名もない一人の男として見上げるシモンの台詞で締める。
 野暮なツッコミは入れないで、ノリと勢いを楽しむべきアニメで、実際そうできた良い作品でした。