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2007年02月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 祭り囃子で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第八話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 惣太のところへ疲れ果てた女が飛び込んでくる。その女・お秋はかつて「渡し」の依頼をしてきたことがあった。悪い男に騙されたのを惣太が救ったのだが、今再び悪い男に捕まり、そいつを殺してくれと泣いて惣太に頼み、櫛を渡し料に渡す。
 仕事を受けることにするが、櫛を捌いて金に換えようとすると何故か悪いことが立て続けに起こり、売ることが出来ない。
 そうこうしているうちに忍のところに出入りする女髪結いの見習い・おせきがその櫛を見て顔色を変える。その晩、おせきが刃物を振りかざして忍に襲いかかってきた。
 今回、昔の依頼主が再度の依頼を頼んで来るという単純な話かと思いきや、実はこれにはとんでもない裏があった。お秋の夫・喜平次は盗人。そして彼の兄がかつて渡し人に始末されていた。昔と違いすっかりすれっからしてしまったお秋は喜平次が仇と探す相手が惣太たちだと悟り、罠にはめようとしたのだ。
 だが、渡し料の櫛が、押し込み強盗に殺されたおせきの両親の形見であることが判明。お秋の話に疑いを持った惣太は、仕事を催促するお秋に確認をするのだが、お秋は知らん顔をする。事情を聞いた忍がおせきに櫛を返していたのだが、その櫛を見て表情を曇らせたお秋をおせきは追跡、喜平次たちが両親の敵であることと、惣太たちをはめようとする企みを聞いてしまう。しかしおせきは捕まり、責め殺されてしまう。
 大川に流された瀕死のおせきの最期の頼みで、渡し人は喜平次一味とお秋を始末することに。
 大吉が櫛を売って現金化しようとして、材木の荷崩れに巻き込まれて逆に怪我、その際落とした櫛が回り回ってお直の手に、そして惣太のところに戻ってくるのは「風が吹けば〜」的。そんなばかな、と思わずつぶやいてしまうが、おせきの両親の祟りということが示唆されている。
 それと、今回から登場の惣太を追い回すオカマの金次は、「仕事屋稼業」でオカマの目明し・源五郎を演じた大塚吾郎。


2007年02月23日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 無縁墓地で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第九話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 萩原家の嫡男、角之進は武術を尊ぶ父親からしごかれるが、本人は学問の道を志したがっていた。たまたま彼と知り合った大吉は、角之進の悩みを聞いてやる。そんな角之進を軟弱と、父の信二郎はスパルタ教育で有名な赤松道場に彼を送り込む。しかし、「根性をたたき直す」とは名ばかりで、気まぐれに子弟たちに暴力をふるい虐待するとんでもないところだった。さらに、萩原家の後添えお竹は、自分の実の子供である角太郎に家督を継がせようと、赤松に角之進をなぶり殺すよう依頼していた。
 そうとは知らない角之進は、赤松からいたぶられる同門の庄二郎を庇い、そのことで赤松から激しいイジメを受ける。
 やっぱ戸塚ヨットスクールの事件が元ネタなのかな? 門下生を鍛え直すと厳しい修行をして、その挙げ句死んでしまう、というネタは「必殺仕置屋稼業」の#19「一筆啓上業苦が見えた」でも取り扱っている。しかし、あちらは悪意はなくひたむきな修行の結果だったのに対し、こちらは悪意をもって行われている。
 まあ、流石に江戸時代もこの頃に「武士は学問など云々」なんて時代錯誤な家はあまりなかったとは思うが……それでも部門を誇る家に恥じないよう育てようとする父が、息子がなぶり殺されたと聞いて真相を問いただしに行くのは、厳しいなりの父親の愛情が覗いていた。
 それを、奉行所に駆け込ませまいと赤松が萩原家に押し込み信二郎を殺すのだが、お竹は助けようとするどころか、物取りの仕業に見せかける。手っ取り早く角二郎に家督を継がせるためだが、同じ親の愛情でも、ここまで違うとは。
 殺しは、角之進と交流のあった大吉が怒りの渡し。また、歪んだ愛情の母に、忍が制裁を加える。母の因縁によってこの稼業についただけに、歪んだ親には思うところがあるのだろうな。


2007年02月24日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ] コードギアス#18と地獄少女#18

  コードギアス #18「柩木スザクに命じる」。親友であるスザクが敵であるユーフェミアの騎士となり、また、体制側のシンボルとなりつつあることに苦悩するゼロ=ルルーシュ。そんなとき、ユーフェミアの警護が手薄になるのを知り奇襲をかける。それをランスロットを駆って阻むスザク。だが、ルルーシュの狙いはユーフェミアではなくスザクだった。

 黒の騎士団は日本解放戦線の残党も吸収したことで新たに組織改編。藤堂が部隊の統括は妥当で、扇が副司令ってのも妥当だろうな。ゼロはカリスマはあるけど、人間的な人望はないからなぁ。尤も、その扇はヴィレッタという不安要素を抱えてるわけだけど。ヴィレッタというと、料理は一体どこで習得したんだろう? 実は記憶喪失前のあの性格で、あんなタコさんウィンナーとかやってたとか? 自分で作った弁当を開いている様を様子を想像すると笑える。もしくはあれで男に尽くす性格だったとか……で、男に捨てられひねて出世一筋に……まあ、どうでもいいか。しかし登場人物紹介で扇より先に乗っていながら、どう見てもただのバカ状態の玉城が「第二特務隊隊長」ってのは……あ、ひょっとして、第二特務隊って重要なポストに就けると迷惑だけど無視するわけにもいかない相手の為の名誉職? 気を遣ってるなあ、ルルーシュ。
 ディートハルトとゼロのやりとりで、メディアの人間が事件を生み出すのに関与したことを云々するけど、別にメディアを政治勢力が利用する、あるいはその逆なんてよくあることだし、やはりそういうところ潔癖だなぁ、と思ってしまう。
 それはさておき、CCの言うとおり、ギアスでスザクを操るのが一番楽なんだよな。まあ、そこまでしきれないからルルーシュは詰めが甘いんだけど。あるいはディートハルトの言うように、暗殺か。もっとも暗殺だと、殉教者に仕立て上げられるんだけど、まだ今のうちなら大したことはないし。ディートハルトの口車に乗ってスザクを暗殺しようとするカレンも、なんだかゼロ崇拝がさらに強くなってるような。大丈夫かいな。
 で、まだまだ甘いルルーシュはユーフェミア襲撃をダミーにスザクを説得する機会を作るのだけど、トラウマ由来の頑固者をそう簡単に説得できるわけもない。それどころか、ユーフェミア襲撃の機会自体が罠で、第一皇子シュナイゼルがルルーシュ率いる黒の騎士団を一掃しようとする。自分も犠牲になることを知りながら命令通りゼロを解放しようとしないスザクに、ついにギアスを使う。マオの時といいとっさになると結構迂闊な使い方をするから、どんな命令を下したのか。
 スザクを暗殺しようとするカレンをごまかすのに、スザクにシャーリーが呼んでると嘘を吐き、ルルーシュのことを忘れてるシャーリーがその事を聞いてしまったことから、またシャーリーの悲劇フラグが一つ立ったような。


  地獄少女 #18「あの人の記憶」。今度の依頼主は、我儘を通り越した寝たきりの母を恨む娘。母は幼い頃家族を捨てて男と逃げ、自らの過失で交通事故に遭って寝たきりになってしまったのだ。しかも、我儘な母の介護が原因で、婚約者との結婚も実質上ご破算となってしまう。そりゃ恨んで当然、と思うが、母の行動にも理由があった。
 実は、娘は母の実の子供ではない。母は自分が子供を産めない身体と知り、夫に、他に子供をもうけてくれと申し出たのだ。だが、夫が悩んだ末にその申し出通り余所の女と子供をもうけた日を境に、次第に母は様子がおかしくなり、結局娘が聞いていた行動に出る。母がどのような想いで余所の女と子供を作ってくれと言ったのか、わからない。その時は本気だったのか、あるいは夫が後悔して推測するように、夫を試していたのか……結局、妻を地獄送りにしたのは娘ではなく、母が苦しみながら娘の幸せも台無しにしてしまう行動を取らざるを得ないのを後悔しながら償おうとする、父親だった。しかし、娘に対し憎悪しかないと思われた母の車いすには、幼い頃娘が母にあげたおはじきが……どれが真実だったのか、殺しのカタルシスが主眼ではなく、殺すほどの恨みを持つに至る周辺の人たちのドラマがメインだというのが、やはり下手な必殺風味作品よりよほど必殺テイストと思うのだけどなぁ。

[その他]

 いすれも 痛いニュース 経由で。

  在日高齢者無年金訴訟棄却 どこまで苦しめる読売 )。勝手に苦しんでください、ってのは、嫌韓厨っぽく見えるか。要は年金制度の維持に必要な金銭的対価を払ったか、ってだけの話なんですけどね。年金ってのは「権利」じゃありません。「制度」です。ま、それに対する国の対応も思うところはありますが、制度である以上、制度に参加してなかったのに制度に要求するのはおかしい。それだけです。
 もし国の義務であるというならば、国籍国に言ってください。


  ペニシリンに楽器持ち出したと賠償命令スポニチ )。「  ロックバンド「PENICILLIN(ペニシリン)」が所属していた音楽事務所(東京)が、バンドメンバーらが移籍前に楽器や衣装を無断で持ち出したとして、約2300万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決で、東京地裁は23日、約230万円の支払いを命じた。鯉沼聡裁判官は損害額について「時代のせいか音楽が評価されず、当初ほどの人気が全くない」というメンバーの供述を基に「購入当時の価格で売れるとは考えられず、10%程度」と判断した。」うわー。正直、「すごいよ!マサルさん」のOPしか知りませんが、犯行がまず切ない。そして、過剰と思える賠償請求に対し、妥当と思える東京地裁の裁定にほっとすることに、二重に切ない。


  6歳女児:虎にかみつかれ死亡、記念撮影で興奮中国情報局 )。いや、バカなことしたなぁ、と思いつつ、噛みつかれた女児には哀悼の意を表します。悪いのは、そんな判断が付く歳でもない女児ではなく、まずはそれを許した両親、次には設備投資を怠った動物園運営側なのだから。
 でも、成人なのに虎の尾を踏んだら、「バカだよなぁ」と思うしかないですよね?(となにげに含みありげに)


2007年02月26日(月) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 湯女風呂で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 関西の元締めから忍たちに依頼がやって来る。関西で悪質な金貸しをやっている仙蔵という男を消してくれというもの。しかし、仙蔵の人相書きを見て大吉の顔色が変わる。仙蔵は大吉の幼なじみだったのだ。気が弱いいじめられっ子だった仙蔵が人の恨みを買うような悪事を働くとは考えられない。頼み込んで事実を確かめるために三日の猶予をもらうが、期日は迫るのに手がかりが一向に掴めないことに焦り、心配するお沢にも、自分を見張ってるのかと心ない言葉をぶつけてしまう。

 小間物問屋を開く仙蔵は、裏ではあくどい金貸しをして返せないとなると女房子供を売り飛ばすという悪事を重ねていた。しかし昔の仙蔵を知る大吉にはそれが信じられない。だが仙蔵は実際にちんぴら、浪人と手を組み悪事を働いていた。仙蔵は大吉の前では誠実な顔をしていたが、忍の診療所にかかる和助夫婦にまで手を伸ばしていた。
 大吉はお沢に仙蔵の無罪を信じたいがわからないいらだちをぶつけてしまうが、そのことを後悔して忍に相談する。結局二人は仲直りするが、仙蔵がお沢が武家の振るまい(実際には下女奉公に出てただけなんだけど)をしていることに不信感を持ち、大吉の目の前で和助の女房を犯し、大吉を試す。いや、別にそんな試し方しなくても、と思うんだけど……
 結局和助夫婦は心中。仙蔵の悪事も疑う余地がなくなり、渡し人たちは仙蔵一味を始末する。タイトルの「湯女風呂」は、ラストに仙蔵を始末する場所になっただけで、特に意味はなかったなぁ。あと、上方の元締めってのは、白不動の元締めかな?
 ところで、話の中で大吉が「十五年前に仙蔵を大地震で埋まったがれきの下から助けた」と言ってるのだけど、この地震は「安政の大地震」なんだろうか? いや、それだと15年後は明治になってしまうか……
 追加:今回、浪人・武藤を演じるのは日本一の切られ役、福本清三氏。

[特撮] ゲキレンジャー#3と電王#5

  ゲキレンジャー #2「ワキワキ!獣拳合体」。巨大化したアクガタのマキリカを、巨大化して撃退したマスター・シャーフー。そのビーストアーツの教えてくれと頼むゲキレンジャーたちだが、マスター・シャーフーは謎めいた言葉を口にするだけ。そんなとき、マキリカがメレの秘術でパワーアップして再度襲撃してきた。

 レツ、ランがジャンを仲間と認めたことで三人の心が一つになって、ロボ登場。今回はメレの腹の中にいるフライ拳のバエが解説するというパターン。っつーか、フライ拳って何よ?
 今回は拳法がモチーフだけあってメカ戦も中々にスピーディ。CGを多用してるけど、流石にずっとは続かないよなぁ。
 メレはカメレオンがモチーフらしいが(カメレオン拳?)、相手を嘗めて「覚悟の味がする」って、あなたどこぞのギャングスターですか? 腹にバエを飼ってることといい、基本的に死体らしいけど……流石に仲間にはならんだろうなぁ。
 もう一つ、主人公の謎の形容詞が……いや、野生児だからってのはわかるけど、ワキワキとかって言われても……なんとなくこの頭の悪い無駄なハイテンションは、柊潤っぽいよなぁ。


  仮面ライダー電王 #5「僕に釣られてみる?」。今日もまた運悪く、事故に巻き込まれる良太郎。怪我は大したことはないが、検査入院で一泊することに。良太郎の姉・愛理は「年に二三回はあること」と慣れたふうだったが姉に取り入ろうとする尾崎と三浦が競って良太郎の見舞いに行こうとする。だが、入院している良太郎の様子がまたしてもおかしい。知的な物腰で看護婦たちを手玉に取り、尾崎も騙して財布を巻き上げてしまう。新たなイマジンが良太郎に取り憑いたのだ。
 良太郎の身体は俺のものと、モモタロスがそのイマジンと身体の主導権争い。デンライナーの中でまで争い出す。
 だが、その良太郎の前に別のイマジンが現れ、人間を襲う。ソードフォームに変身してイマジンを圧倒するが、直前の無茶な主導権争いのおかげで良太郎の体力が続かず、とどめを刺そうとする直前に変身が解けてしまう。

 第二フォームのイマジンが登場。亀のような格好で、モモタロスは「ウラタロス」と勝手に命名する。ってことは残りはキンタロスとタツタロスか? 性格はモモタロスとは正反対。口が上手く、相手や世間をバカにした態度を取る。モモタロスに決着をつけようと言われても、戦いをめんどくさがる。モモタロスは暴力的で短絡的でも根はいい奴だったけど、ウラタロスはどうなんかなぁ。
 今回のイマジンは、入院でレギュラー入りが絶望的になった野球少年。イマジンが取り憑き、他のレギュラー候補を次々襲いだす。
 それにしても今回の怪人は「カニ」らしいけど、ぱっと見、わかりにくいなぁ。


2007年02月27日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 浮世絵の舞台で渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十一話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 惣太らの長屋に住む絵師の芳三郎は志は高いが、折からの奢侈禁止令で元々の浮世絵が描けず、生計がなかなか立たない。忍も何気に気遣うが、妻のおゆうが夫をしっかりと支えていた。
 だが、そんな時目付の大野の遣いとして原口が使いに訪れ、自分のために書画を書いてくれという依頼してくる。これを機会に贔屓になってもらえるかもと屋敷に出向くが、実は大野の目的は立場を利用して押収した色暦(暦仕立ての春画)の欠落した一枚を書かせること。御政道に逆らうことになるとためらう芳三郎だが、公認の絵師に取り立てるよう口利きすると言われ、ついその仕事を受けてしまう。
 しかし、夫を上回る鬼畜の奥方はつが、自分の歪んだ欲望を満たすためにおゆうまで巻き込んだ企みを考えつく。

 やはりこの時期の必殺はどうしても悪人が薄いなぁ。悪事の必然性が薄いのだもの。その分、正攻法で思いやりあう夫婦の仲を描いているのだけど。
 おゆうは夫が夫婦の今後のために春画を描いていることを種に脅され、与力の原口に身体を要求される。最初は断るのだが、思うように絵を描けない世に絶望した人気絵師が身投げし、その死体に女房がすがりついて泣いているのを見て、結局申し出を受ける。この辺、この絵師の羽振りの良いところを見せ、その次に捕まり手鎖になるところを段階を踏んで見せ、この辺は結構上手いかも。
 人でなしの目付奥方は原口がおゆうを抱いているのを薄暗がりの中蚊帳越しに見せ、自分の女房とわからぬようにモデルとして絵を描かせた。それを知った芳三郎は逆上して大野に襲いかかるが、その場で袈裟懸けに切られ、女房は恨みを訴える文と渡し料を残し、亭主の亡骸の側で首を括る。この辺はやっぱりパターンになってしまってる。
 いつもは仲の良いお直・お沢が、亭主と夫婦仲自慢で最後まで張り合ってるのはなかなかほのぼの。
 ところで奢侈禁止令が出てるみたいだから、やっぱ天保年間なのかなぁ。

[アニメ] まなびストレート#7と京四郎と永遠の空#1とロケットガール#1

  まなびストレート #7「たたかえ聖桜生徒会!」。夏休みが明け、聖桜学園の愛光学園への経営統合、そしてそれに伴う学園祭中止が発表される。寝耳に水の出来事にまなびたちは職員室に殴り込むが、学園長に謝罪されては追求の言葉がない。どうにかしようと署名活動を行うが、移り気な生徒たちの盛り上がりはすぐに過ぎ去ってしまう。
 そんな時、まなびは兄の恋人を紹介される。めでたいと盛り上がるが、相手が愛光学園理事長だと聞いて家を飛び出してしまう。

 兄、存在感薄いと思ってたけどやることやってたんですな。しかし、愛光理事長はあれはツンデレと言っていいのか? まあ、多佳子ならずとも反応に困りますわな。
 で、学園長経由で直談判に行ったけど、そこでも徹底的にやりこめられてしまう。
 でも、愛光理事長の言ってる事って、正論に見えるけど実は詭弁なんだよね。だって、愛光理事長も学園祭中止を生徒に意向を聞いて決定したわけじゃないんだもの。それに、意向を聞くなら中止の決定前と後とではまったく反応が違うのはわかり切ってること。
 だから正しいことを言ってるように見えて、実は単に相手を黙らせるための理屈なんだよね。それに「子供ね」って、子供相手に何言ってるんだか……そしてそこで退いたように見せて、前よりは譲歩したような条件を出して自分に有利な決着を付けるって常套手段ですな……って、心の汚れた大人は思ってしまうのですよ。
 まあ、話の筋的には、まなびに興味を持って試してみたくなった、ってことなんだろうけど。
 学園祭復活の条件として出された全校生徒70%の署名って、あの熱を失った生徒相手にどうにかなるのか?


  京四郎と永遠の空 #1「永遠の空」。え〜、過去の介錯作品の、セルフパロなキャラが大量に出てるわけですが、そういうキャラがロボットみたいなスタンドみたいなのでがっつんがっつんやり合う話。全身像を出したり、身体の一部分だけにして巨大化させたり、馬にまとわせて突撃形態にしたりというアイデアは結構面白い。しかし、相変わらず介錯作品は世界観が独特すぎるな……どういう発想をしてるのだろう?


  ロケットガール #1「ディスティニィ -destiny-」。横浜の女子高生、森田ゆかりは行方不明の父を捜すため、夏休みを利用してソロモン諸島に来た。だがゆかりがやってきたアクシオ島では、日本の宇宙開発組織・ソロモン宇宙協会SSAの打ち上げがまたもや失敗していた。次も失敗すれば予算打ち切りと焦るSSA所長那須田は、ペイロード削減のため宇宙飛行士である安川の体重を極限まで削ろうとし、怖じ気づいた安川が逃亡、そのカーチェイスにゆかりもまきこまれてしまう。結局安川はつかまりゆかりもろとも保護されるのだが、ゆかりを見た那須田の目が曰くありげに光る。

 確か、最初にパイロット版を見たのが、2000年のSF大会だったかなぁ。結構な期間が経ってる。でも、最新刊はやっぱり三巻w
 前に見たパイロット版のキャラクターデザインはかなり地味な印象だったけど、それとは変わってる? 小説イラストのむっちりむぃにぃ版をベースにして、結構無難なラインにリファインしている。ハピネットということで作画はちょっと心配してたが、第一話を見る限りそれも杞憂か。
 結構無茶な宇宙開発(一応、物理的におかしなところはないかきっちり計算済みだけど)のドタバタのテンポもいいし、わりと期待してもいいかな? でも、きっちり取材をすると絵面とかが地味になる気もするけど、その辺はどうなんだろう?


2007年02月28日(水) 旧暦 [n年日記]

[必殺] 二人がかりで渡します

 必殺シリーズ第二十弾「必殺渡し人」第十二話。テレビ東京系11:35からの「 時代劇アワー 」にて放送中。全十三話。
 忍の手術で九死に一生を得たたばこ商の大野屋五兵衛。しかし、勘当された大野屋の弟の文蔵夫婦が、津山藩家老・松井忠直の手を借りて身代を乗っ取ろうとする。家老はたばこ相場を操ることで、私服を肥やそうとしていたのだ。家老の命令で示現流の達人・佐々木十三が五兵衛夫婦を切るが、一人娘のお春に現場を見られながら始末し損ねる。だが、おはるは目の前で両親が殺されたショックで失語症になってしまっていた。
 文蔵はお春の後見人として大野屋の主人に収まるが、いつお春が言葉を取り戻し事が露見するのではないかと気が気でない。そんな文蔵の不振な様子が気にかかった番頭は、忍に相談し、忍にお春を預かってもらおうとする。
 だが、一歩遅くお春は事故を装って堀に緒とされ水死、番頭は火付けの濡れ衣を着せられ無実の罪でしょっ引かれてしまう。
 文蔵夫婦と家老の仕業と知った渡し人たちは、治療費と別に吾兵衛から預かった五両の礼金を渡し料とする。

 今回は放蕩が原因で勘当された大店の弟が相場を操ろうとする津山藩家老を巻き込んで身代乗っ取りを謀る。それで罪のない主人夫婦、娘、さらには実直な番頭までもが次々に罠にはめられ、消されていく。
 惜しいなぁ。身代乗っ取りを家老にそそのかされた時、複雑そうな表情を文蔵が見せていたので、そこらへんをもう少し一ひねりして欲しかった。家老の相場操りも、もう一ひねりしようがありそうだけども。ネタ的には悪くないんだけど、ツッコミ方が浅い感じ。
 タイトルの「二人がかりで」ってのは、示現流の達人佐々木を、惣太と大吉の二人がかりで始末することを指している。
 本編と関係ないところでは、治療の済んだ吾兵衛をお店まで送っていったお直が、粋を気取ってたばこを吸うが、間違って葉っぱを飲み込んでしまい気絶、お直が倒れたと聞いて惣太が血相を変えて忍の診療所に飛び込んでくるのが、なかなかほのぼのと笑える。
 それにしても、番頭に名前がなく、テロップでも「大野屋番頭」なだけなのが憐れ。

[その他] 天神の小六親分、逝去

  高松英郎氏、心筋梗塞で死去朝日 )。突然のことだったようで……高松氏は独特の貫禄を持つ名脇役としていろんな作品で韻書深いわけですが、やはりなんと言っても個人的には「必殺仕置人」の「天神の小六」に尽きるでしょう。
 「天神の小六」は必殺シリーズでは他にない特殊な立ち位置のキャラクターで、伝馬町の牢屋の中から江戸の裏社会を取り仕切る大親分であり、中村主水たち仕置人の後見人的存在でもある。だが、元締めというわけではない。仕置人たちも小六とは基本的に独立した存在で、お互いを認めながら時にはお互いの立場を利用する、共生関係に近い。特に昼行灯を決め込む中村主水のことを高く買っており、仕置人とのつきあいもその延長線上でもある。
 第一話の登場時からインパクトがあった。薄暗い牢屋の中でいきなり開かれている茶の湯の席、茶を点ててるのは小六親分、そこに主水からの呼び出しがあるが、牢屋の格子など存在しないかのごとく自由に出入りをする。
 第四話では、小六を殺してのし上がろうとする新参者、聖天の政五郎をガキ扱いしてハナにもかけないが、しつこく牢屋の中にまで手を出して来るのに態度を一転、江戸中の兵隊を集めて政五郎をたたきつぶそうとする。(けど、その前に政五郎たちは別の依頼で主水たちによって仕置されてしまっていた)
 第十六話では小六に無実の罪を訴え、火事を起こしてもらい牢屋を抜け出た善人面した小悪党を、主水たちに依頼して自分を騙した落とし前をつけさせる。
 悪とも善とも言いにくい、裏社会なりの「通すべき筋道」を体現したかのような人物を、その貫禄を遺憾なく発揮して演じていた。ただただ逝去が残念である。合掌。


  最高裁判決「国家伴奏拒否への懲戒は適法」朝日 )。各主要全国紙の社説を見てみると、東京新聞(中日新聞)を除いて朝日、毎日、読売、産経、日経がこれと日本版NSCの話題だった。判決に異論を唱えていたのが例のごとく朝日と毎日だが、読売、産経はもちろん、日経までも今回の判決を全面的に支持する社説だった。
 朝日新聞は「懲戒処分にまですることではない」と書いていたが、懲戒処分といっても「懲戒戒告」である。つまり、校長先生にお説教食らったということ。一応公式な処分なので記録には残るが、叱られたくらいで「不当」とわめく方がみっともない。
 朝日も毎日も書いていたのが「学校側は事前に録音テープを用意しそれを代用にして式を行ったのだから式が妨害されたわけではなく問題ない」と書いていたが、代用を用意しなければならないことがそもそも業務不履行によって生じた余計な手間だろう。しかも、別に減給とか降格とかもちろん免職ではなく、ただの戒告処分。最高裁まで持っていく方が大げさだろう。
 この件に関する見解は、日経新聞が判決文から引用した裁判長の言葉が尤も適切だろう。すなわち 「(国歌伴奏などの行為が)『思想・良心の自由』を理由にして、各教師の個人的な裁量に委ねられたのでは、学校教育の均質性や組織としての学校の秩序を維持する上で深刻な問題を引き起こしかねない」

[アニメ] セイントオクトーバー#8とヤマトナデシコ七変化#21

  セイントオクトーバー #8「ロリ熱投!何故なの?あなたと超ボーリング!」。今度リバース社が送ってきたのは、ボーリング以外取り柄のない大男スタルク。だがスタルクにゴスロリ少女探偵団抹殺の社名が下る前に、彼はボーリング場で小十乃たちと仲良くなってしまっていた。小十乃たちがゴスロリの手がかりだと知ったスタルクは葛藤するが……

 「戦うために生まれてきたような男」って、ボーリング限定じゃないか!w 何気に社長はボーリングでは最強のスタルクも負かす腕前のようで。

  ヤマトナデシコ七変化 #21「セピア色の思い出」。海外出張しているスナコの父が一時帰国、スナコに会いに来るという。スナコをレディにするという約束をいまだ果たしておらず戦々恐々とする美少年四人組だが、フランケンシュタインのような強面のスナコ父は子離れできないバカ親。そんな父にスナコも「帰ってください」と素っ気ない態度。だが、町中で聞いた噂話で、恭平がスナコと付き合ってると聞いた父は恭平に決闘を申し込んでくる。

 この父にしてこの娘あり、というか、ホラーな父娘だなう。声が郷里大輔ってのも……でも、若い頃はそれなりに男前で、声も若々しいのだよな……十年ほどの間に、父に一体何が!?
 昔熊に襲われたスナコを、自分が怪我を負っても構わず助けた気は優しくと力持ち、なのだけど、実は怖いものが大の苦手。だからスナコは父に自分のホラー趣味を見せて怖がらせないよう、逃げるように言っていたというわけ。
 その父を迎えに来たスナコ母は、やはりホラーな外見との予想を裏切り、黒髪の似合う優しそうな美人妻。驚く四人組だが、ホラーなものを見て気絶した父を、片手で軽々と抱え……母子だなぁ。切れたスナコのスーパーぶりの理由が良くわかった。