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2004年01月11日() 旧暦 [n年日記]

Open Your Eyes!

  ファイズ 、最終話手前。草加の元に駆けつけるも、草加が既にオルフェノクによって倒されたことを知った巧は、木場のいるSB本社に押しかける。悪びれもせず自分が草加を倒したことを認めた木場は、巧と海堂にオルフェノクの死の運命について語る。王が目覚めなければ、オルフェノクはいずれ皆死ぬ運命だと。しかし、同時に王の覚醒は人間の滅亡も意味している。草加の死と木場の告白に混乱した巧は、草加の帰りを待って夕食を用意する真理と啓太郎に、耐え切れずに草加がオルフェノクに殺されたことを激白してしまう。そして逆上したまま「オルフェノクなんてみんな死ねばいいんだ! 俺も!」と菊池家を飛び出す。草加の死に衝撃を受けながらも巧を探す真理。巧を見つけた真理は、巧に明日、行きたいところがあるから一緒に行って欲しいという。草加と真理が始めて会ったという、その場所に。一方、「バー・クローバー」でオルフェノクの死の運命を知らされたラッキークローバー三人は動揺を隠せない。しかし、取り乱す琢磨、表情を硬くする冴子とは逆に、北崎はそのことをまったく信じようとせず、誰が王を最初に倒すか、ゲームしようと言い出す。そして翌日、すべてが始まった地である元流星塾跡地を訪れた巧たちを、ラッキークローバーが襲うが……
 あくまでゲーム感覚で王を抹殺しようとする北崎に琢磨・冴子が反旗を翻し、そして北崎は自らの最強を疑おうとしないまま、王の贄に(王(アークオルフェノク)の北崎捕食シーンは実にエグイ)。オルフェノクの死の運命を知った巧は、さらに王が今まで庇ってきた照夫だと知り、さらにもっと迷うことに。王を倒さなければ人間が滅び、王を倒せば自分を含めオルフェノクが滅びる。しかし、王を倒すにしても、その王はなんの自覚もない、罪のない子供。照夫が王だと知らない海堂の能天気さ(いや、奴は奴で悲壮な覚悟で王を倒そうと決意してるのだと思うけど)と対照的。それでも王の捕食を目の当たりにした巧は王を倒そうとするも、自身の迷いと、木場によって阻まれることに。そして、タイムリミットが迫るかのように巧にも灰化現象が始まり、巧は真理たちを振り切ってそのまま姿を消す。これで引きかよ! ってか、本当にあと一回で終わるの? いや、なんで流星塾は地下にあったのかとか、なんで王が子供の中に眠ってたのかとか、王が覚醒したらどうオルフェノクの運命が救われるのかとか、多分そのへんはうっちゃったままになるのだとは思いますが(王(とタイムリミットの灰化現象)はファイズ世界の機械仕掛けの神に過ぎないのだし)。自分が生き延びるために王を守ることにしながらも、王の捕食場面を見て取り乱す琢磨と、見てないが為に琢磨の錯乱が理解できない冴子の二人も、どんな最終回を迎えるのやら。
 それにつけても、ファイズって本当に悪の首領の存在しない怪人たちの話だなぁ。何故生まれたのか、何のために存在してるのか、知らされることもなく超人的な能力だけを持って社会に放り込まれ、その力に溺れるものあり、人間社会に溶け込もうとして挫折するものあり、なんとか人間の中に自分の居場所を見つけるものあり。互助組織としての会社(SB社)を作りはしたものの、内部の権力闘争で方針は二転三転。やっと首領が現われたかと思ったら、そいつは思っていたようなのと全然違っていたわけで。この視点で見ると、結局「悪の首領を頂点とした悪の組織はリアリティ(リアルか否か、ではなく)を失ってきてる」ってことなのか。よくよく考えれば、クウガもダグバはラスボスだったけど悪の首領だったわけではなく、アギトの黒い青年はかなりそれっぽくはあったけど、一応人間を見守る存在ということでちょっとずれてるし、龍騎の神埼兄も事件を仕組んだだけで、首領というわけではなかった。怪人たちにドラマを持たせようとするならば、この形はある意味必然形なのかもしれない。
 あと、オルフェノクの王(アークオルフェノク。バッタだとは思うんだが、色のせいでハエのようにも見える)の声を当てたのは、剣鉄也を当ててらした家中宏氏。なんでも「ヒーロー系の声で」という製作側からの要請だったらしい。やっぱり奴はバッタだな。
 アパートの電源がどうもいかんっぽい、と先日日記で愚痴ったら、横浜方面から「電源が安定しないときにはUPSぞよ」とのお告げが。これまでそこまで電源が悪かったことは経験がなかったのだけど、藁にもすがる思いで APC ES 500 を買って来る(安手の藁だな、オイ)。設置してはみたものの、どのくらい効果があるものなのかはまだわからず。ただ、これまで高確率でおちていた作業を行っても、安定している。一応、付属ソフトで電圧状態をモニターもしてみたけども……なんじゃこりゃぁ! と、まあそこまで叫ぶほどではないにしても、かなり電源の質が悪い。きちんとテスタで調べたりとか、してなかったからなぁ。こりゃ、建物で変なことしたりしたら、PCに良いわけないわなぁ。しばらく様子見ですが、多分これが原因だと思います。大変ありがとうございました。>横浜からの御神託


2004年01月12日(月) 旧暦 [n年日記]

入れてはみたけれど

 あまりのSPAMの多さに、 グレアム・チャップマンばりに「SPAMなんて、これっぽっちも欲しくないの!」と叫び たくなり、APOPが正式にはまだ対応していない POPFile をついに導入。ヘッダを見て、SPAMと判定されたものは問答無用でゴミ箱送りに設定。問題は、圧倒的に英語SPAMが多いので(次には多分中国語SPAM)、英文メールが全部SPAM分類されかねないこと。しばらく、教育するしかないか。
 なんだか今日一日体調が優れず、予定の半分もこなせない。身体がナルコレプシーかと疑いたくなるほど眠気を訴える。熱はさほど出てないのだが、寒気がして気分が良くない。原因がわからないのが気持ち悪い。
 新番組がボチボチ始まってきて、その一つが MEZZOミラーサイト )。18禁OVAの メゾフォルテ を(ほとんどそのまま)元にしたテレビシリーズ。もちろんエロはなしだが、エロは元々18禁で出すために申し訳につけられていた程度だから、むしろこっちの方がいいかも。第一話、オチが唐突に 依頼人は幽霊でした で終わるのはどうかとも思ったが、作画や動き、テレ東では規制下で流せないだろう残酷描写もなかなかで、ちょっと期待。
  たまたまみかけたハテナの日記 。ずらずらとメガネ画像が並ぶ日記にはちょっと圧巻。
 この日記をみつけたのが、日記のログ見てて補足してるアンテナをたどって、そこからさらにたどって、という感じだったりする。で、そのアンテナ、「これ、誰?」とか思ってしまうところからの捕捉が最近またちょっと増えてきている。いや、別にイカンというわけではなくって、身内以外が見て楽しいのかなぁ、と思わないではなかったりするからだったりなんかして(広川太一郎風)。「文芸とは、文で芸をすること」とは、神林版「ラーゼフォン」の後書きにあった言葉だけど、自分の文が(少なくとも日記が)その意味で「文芸」となってるとうぬぼれているわけでもなく、まあ、多分、画面効果と言うか、なにか変化があるのが多少中枢の報酬系に影響を与えてるくらいのものなのだろうなぁ、と思う。
  情報戦でも日本が勝利=ロシア誌が日露戦争100年特集時事 )。ロシアの「ロジーナ」誌が日露戦争百周年特集で、ロシアの敗因をこう分析している。日露戦情報戦での立役者というと、やっぱり 明石大佐 か。友人にこのURLを見せたら、「戦争もプロジェクトとして取り扱うことができる」と一言。私みたいなプチ軍オタではなく、むしろそっち方面には興味を示さない友人なのだけど、意識してかせざるしてか、あまりに的を射たこの言葉に思わずうなってしまう。うむむ。
  次世代有人宇宙機はカプセル型毎日 )。火星探査機スピリットの成功でなんとなく上向いてきてるようにも見える米国の宇宙開発熱ですが、まあ、確かに宇宙機が飛行機の形をしてる理由ってのは、ほとんどないわけで。むしろ、はねの重さ分ペイロードが減るだとか、先のチャレンジャー爆発などの状況ではサバイビリティがほとんどないだとか、そういう欠点もあるわけで。とはいえ、消えゆくのはやっぱちょっと切ないなぁ。
 ひさびさに見ようと思ったら、ニューズウィークのW杯時の記事「ニッポンが僕を泣かせる」が消えていたので、 Internet Archive から 探し出してきた ので、メモ。


2004年01月14日(水) 旧暦 [n年日記]

出たり入ったり

 熱が引いたと思ったら、今度は喉と鼻に来た。夕べは夕べで寒い寒いと思ってたら、今日週に一度のおつとめに出ていきなり「雪はどうでしたか?」と聞かれる。それで、はじめて雪が降ったと知る始末。うっかり「夏に雪が降ると飛葉君が治るんですよ」とか答えてしまうところでした(嘘)。だって出勤するときには既にあらかた解けてたんだもの。気付かんわなぁ。それにしても今夜もしばれる。
  小六までに常用漢字を読めるように 文化審国語分科会が提言Yahoo!hl )。「書ける」「書けない」はともかく、「この意味はこういう漢字なんだ」と認識させることは、日本のような同音異字の多い言語では必須だと思います。ようやく漢字を排除する事の弊害に気付いたか。
  2020年までの解決示唆=台湾問題で中国政府高官時事 )。逆 ストームドラゴン作戦 !? 友好的に行くか、敵対的に行くかはともかく、当然日本は周辺国として中国の行動には注意せねばならないと思うのだけどなぁ。あちらは憲法も変わる前の50年以上前のことを持ち出して、ありえない日本の軍事活動の危機を政治カードにしてるだけに、なおさら遠慮は要らん気もするのだけど。
  自衛隊−その素顔− 第一回東京新聞 )。話題としてはイラク派兵がらみが多くはあるけど、第一回のC130輸送機のパイロットの話は、パイロット魂というか、時代とか組織を超えて存在するそういったものを感じた。というのも、今たまたま 零戦の最期/坂井三郎 を読んでいたから。自分や人の生命だとか財産だとか血税だとかその他の責任だとか、そういったものを肩に背負っているからこそ、己の技量を熟知した上で示す事のできる、自信と謙虚さ。こういった人というのは、どの時代にも、どんな場所にもいるものなのだなぁ。
 マガジンで板垣恵介氏の新連載が始まったのでなんだろとか思ったら、餓狼伝の外伝のようで。え〜、バキは?

 鼻はつまるし、たまに吐き気がするし、これで気分だけは悪くないってのがなんなんだか。
 しかし、くしゃみが出そうで出ない状態というのはなんとも気持ち悪いの。どうせなんで、出るときに三回ほど出し溜めしときましたけど、あまり意味はなかったようです。(当たり前)


2004年01月15日(木) 旧暦 [n年日記]

いつか見た人

 今週発売のチャンピオンを見たら、新連載の「GO BOUT」がどっかで見た絵柄。前号の予告ページでは「新人っぽくない、慣れた絵だなぁ」とは思ったのだけど、改めてよく見ると、以前成人誌でよく見かけたあのお方では? 試しに旧PNだと思われる名前と、 松本レオ で検索してみると、どうも諸事情でPNを変えたっぽい。絵柄、というか描線も、若干変わった気がするけど。いろいろPNを変えた事情がありそうなので、旧PNはさらさないが、成人向け漫画では中堅どころで、成人向けながら漫画としてなかなか「いい漫画」を描く作家さんだったので、期待したい。ただ一つ心配なのは、性格が根が真面目なのかなんなのか、イマイチ外連味に欠けるところがあるので(これはフィールドによっては欠点とは言えないのだけど)、週刊少年誌という修羅場でどれだけシノギを削れるか、という気もする。でも個人的にはアレ(あえて作品名は伏せる)とかよりは断然応援っすよ。
 成人向け漫画っていうと、 成人漫画に猥褻罪適用毎日 )ってなニュースがあるわけですが、司法はなにを考えてるんだろう? いや、別に猥褻として、この手のものは取り締まるというなら、(個人的にはあまり良くないけど)まあ一貫性はあるんでその意味では納得します。ただ、スケープゴート的に一作品と一作者と一出版社をみせしめにして、なにをしたいの? と。話によれば検察側が動いたのは警察OBであり、拉致議連での活動でも有名な 平沢勝栄 議員の添え状を添えての投書からだったという。比較してしまえば、この漫画より内容がなく、過激な性描写がある漫画はごまんとあるわけで。どうしてこの漫画なのか、いや、そこまで個々の話にせずとも、一体司法は漫画をどうしたいのか、漫画だけでなくこういった出版全般に対する展望はどうなのか、明らかにして欲しいところではある。「春画は別」とかわけのわからない理屈を捏ねていますが、春画の作者も猥褻としてかつて手鎖の刑とか、実刑を受けた作者もいるわけで。なにが違うのか、不鮮明極まりない。同時に、春画もかつては司法からの糾弾を受けつつも継続し、生き残ることで今日認められているということで、出版社に「頑張れ」とエールをおくりたくもある。無責任な応援には違いないですが。
  マリア様が見ている 。変換したら「マリ浅間が見ている」と変換されたのはナイショだ。一応、評判になってるので原作の二巻までは見てはいる。アニメも既に二話まで放映済。展開のテンポからして、原作既刊を全部やるのではなく、初期の数冊になりそう。まあ、はっきり言ってしまえば話はフツーの少女漫画の学園モノ(女学校もの)と言うか。世間でこれだけ騒がれる理由がイマイチわからないけど、騒がれるからには何か時代とマッチしたものがあるんでしょう。ただ、原作もありがちでつまらないということはなく、むしろ新人らしい(って言っていいのか)みずみずしさに溢れていた。原作はそういったところが面白かったのだけど、アニメはそれプラス大地監督による語り口の職人芸と言うか、実にきちんと「アニメ作品」になってるところがプロだと思う。ただ、ろさ・きねんしすだとかろさ・ぎがんてぃああんぷとぅんのぷちすーるだとか、絶対わけわかりませんて。最初の数回くらいはチュートリアルの欲しいところ。まあ、字幕とか出たら雰囲気ぶち壊しってのもわかるんですが。
 ヴァン・モリソンの新譜(じゃあ全然ないのだけど) No Guru, No Method, No Teacher米国amazon に注文していたのが届く。なんで今更これを注文したかはナイショ。理由は、一部の人に今年の前半くらいに明かせればいいなぁ。一緒にcapercaillieの新譜 Choice Language を注文していて、それも届く。あ〜、ちくしょう。ちょっと染みてくる。やっぱいいなぁ。


2004年01月18日() 旧暦 [n年日記]

For The Final Φ’s!!

  ファイズ 最終回。
 灰化現象の始まった巧は真理たちを振り切って逃げ、倒れたところをSB社スタッフに確保、実験材料とされる。照夫が「王」でありことを知り、また巧がSB社に囚われたことを知った海堂は、真理と啓太郎にそのことを知らせ、三人は巧の救出に。三原と利奈は行方のわからなくなった照夫を探すが、照夫がオルフェノクの王として覚醒しようとしている場面に出くわす。
 巧は三人に無事救出されるが、その前に立ちはだかったのは木場。巧は二人きりにさせてくれと言い、海堂に三原の応援に行かせ、真理たちにもこの場を離れさせる。
 二人きりになり、木場は「君は死ぬのが怖くないのか」と問い、巧は「怖いからこそ、人間を守るために一生懸命生きる」と答える。ぶつかり合う二人。激情態となり巧=ファイズを圧倒する木場(=ホースオルフェノク)だが、ファイズはブラスターフォームとなって木場を撃退する。巧はとどめを刺そうと木場に剣を振り下ろすが、直前で止める。「何故止めるのか」と木場。「お前も人間だ……」そういい残し三原の応援に向かう巧。~  その三原・海堂対王を守ろうとする琢磨・冴子の戦い。その戦いの最中に、ついに王が完全に目覚めてしまう。三原デルタを撃退した王に、陶然と近づいた冴子を抱きしめ、完全体のオルフェノクにする王。その異常な光景に、恐怖して逃げ出す琢磨。そこへ巧が駆けつけ、王に立ち向かうがデルタともどもまったく相手にならない。
 しかし、そこへ木場が駆けつけてきた「俺にはなにが正しいのかわからない。だから、君が答えを教えてくれ!」と、カイザに変身し、王に突っ込んでいく木場。しかし、ファイズ・カイザ・デルタの三ライダーもまったく歯が立たない。そして、ついに木場がカイザのベルトごと身体を貫かれる。
 ファイズはブラスターフォームになるが、それでも王には敵わない。しかし、突然王の動きが止まる。王の背後から、身体が崩壊しかけたホースオルフェノク=木場が王を羽交い絞めにしていた。それを見ての、雄たけびを上げたファイズの一蹴……
 数日後、孤児院で子供達を見守る三原、利奈、そしてそれを見守る海堂。海堂は、どこか寂しげに孤児院を去っていく。ファミレスで添野刑事の定年退職を祝う娘の光と部下の沢村。添野は二人に、「夢ってのは、卵みたいにゆっくり温めてやれば、必ず孵るんだ」と言う。その外で、手押し車をひっくり返してしまう工事作業員がいた。現場監督に苛められるその作業員は琢磨。琢磨は王に完全体とされるより、残った日々を人間として生きることを選んでいた。解体されたSB社地下の実験室で、培養漕の中で眠る、傷付いた王、そしてそれを見守るロブスターオルフェノク。
 一転、青空の川原で寝そべる巧、真理、啓太郎。「俺にも夢が出来た」と二人に言う巧に、どんな夢か聞き返す二人。しかし、答えようとした巧の顔が歪み、自分の手をかざして見る。灰化現象のはじまりかけと同じように。しかし、すぐに無理をするようにいつもの顔に戻り、二人にこう告げる。「世界中の洗濯物が真っ白になるように、みんなが幸せになれますように」。

 正直、あと1クールあれば、とは思う。最後十話の展開が倍あれば、もっと無理のない展開になっただろう、が、事件は一番解決していない平成ライダーだが、テーマは一番収束した平成ライダーだと思う。現存するオルフェノクたちは緩やかに滅びの道をたどり、王と冴子の二人(王を見守る冴子がオルフェノクの姿だったことから、冴子は死を免れた代わりに人間の姿に戻れなくなったのではないかとも思える)が、不安要素として存在しつづける。結局人としてどう生きるのか。それを「夢」という言葉で締める。添野の「必ず夢はかなう」という言葉と裏腹に、巧の「世界中の洗濯物が真っ白になるように、みんなが幸せになるように」という願いは、多分、巧自身がかなえることは出来ない。だが、背反するような言葉を並べることで、大事なのはその奥にあることだ、と提示する。個人的には「ただ事件を解決し、テーマを解決しない」よりは、「事件を解決しなくても、テーマを解決する」方が好みではある。もちろん、その両方がクリアできてればより良いのだけども……
 ってわけで、ファイズは今のところ平成ライダーでいまだフェイバリットです。
 ちっと友達の家で遊んでくる。遊びなんだけど、普段会わない友人たちの話を色々聞き、最近色々なくなっていた元気やらを補充する。自分は本当にどうしようもないダメ人間だけど、こういう知己があるのは本当にありがたいと思う。
 あと、「クズ人間の酒」(ブラック)は、「ドライシェリー」+「ポートワイン(できるだけ甘いのを選ぶ)」ですんで。一応。


2004年01月19日(月) 旧暦 [n年日記]

というわけでSBR

 ジャンプ今号から荒木飛呂彦の新連載「スティール・ボール・ラン」開始。ジョジョ第七部という噂もあったけど、ジョジョではないらしい。後書きに「ジョジョのパラレルワールド」とある。しかし、序盤、メインキャラの一人と思われるインディアンの「砂男(サンドマン)」がスタンドらしき能力を持っていたり、「ディエゴ・ブランドー、通称ディオ」というジョッキーがSBRに参戦してたり、スポンサーに「スピードワゴン石油」の名があったり、主人公(?)のジャイロ・ツェッペリは波紋かスタンドかよくわからないけど何かの能力を持っていたり、あちこちに「ジョジョ」の断片は見える。組み上げられ方はちょっと違うんだけど。しかし、どいつもこいつも目的が明確に「金」もしくは「名声」ってのは、さすが荒木師匠と言うか。
  /.J から、 「悪徳商法?マニアックス」がgoogleの検索結果から外される 。ネットによる情報発信というのも諸刃の剣で、簡単に人を傷つけられもするし、逆に調べることを容易にすることで身を守るためにも使える。どちらを重く見るかはむずかしいのだけど、少なくとも、外される元になった企業の手順は必ずしもまっとうには思えない(関係会社と思われる同一IPのサイトから無関係を装った評判を流したことは事実なのだし、少なくとも根拠のある、なしもごっちゃにして意見封殺をしようとしてるようだし)。ってなわけで「一応」 悪徳商法?マニアックス を応援します。「一応」ってのは悪徳商法?マニアックス側もかなり感情的な文をネットに晒していて、完全にその立場に同意ということでもないからなのだけど。
 昨日のファイズ最終回を見返したら、冴子=ロブスターオルフェノクが完全体化するシーンでは、影の冴子の像がきちんと四散していた。やっぱ完全なオルフェノクになる=人間部分がなくなるってことだったんだろうなぁ。
  俺がハマーだ!コンプリートボックス 新俺がハマーだ!(以下同) 。国内未放映二話もちゃんと新録で吹替えを入れているらしい。流石。


2004年01月20日(火) 旧暦 [n年日記]

テケテテン、テケテテン、テケテテン

 何度かファイズ最終回見直して、海堂がラストで歌ってる童謡みたいな歌の歌詞が「お馬さん、鳥さん、蛇さん、テケテテン、お馬が走る」だったのに気付いたときは、ちょっとうるっと来ちまいましたよ。
 いや、ファイズの最終回の感想は、あくまで個人的なものなので、人様に「こう見ろ!」ってなものではけっしてなかったり。当たり前なんだけど。無論、最終回までの展開でいろいろ気になる粗はありまくりで、
  1. オルフェノクの死の運命(および巧のタイムリミット)が唐突過ぎ
  2. なぜ花形たちはオルフェノクの王の存在とその能力を予知できたのか
  3. 照夫がアイテム的な使われ方で、キャラクターとして立ってない
  4. ベルトが作られた理由がわからない(多分、守ってる王に食われないためのプロテクターの意味もあるのだろうけど)
  5. スマートレディって結局なんだったの?
  6. 草加の死が後を引かなさ過ぎ
などなど。ただ、怒涛過ぎてかなり端折られてた感もあるけど私ゃ基本的に「スピード感のある展開が大好き」なのと、人を傷つけないことで自分が傷付くまいとしていた巧と、「人間とオルフェノクの共存」という理想で自分を誤魔化していた木場、馬鹿をやって目の前の現実から逃げつづけてた海堂、その他オルフェノクたちがそれぞれの問題にどう決着をつけるかに興味があったので、そういった「世界の謎」とかは解決しないでもわりと気にならなかったり。あっちの世界にいっちゃった冴子と、最後の最後でへたれてオルフェノクから逃げ出した琢磨を含めて、その意味ではパーフェクトですよ。まあ、あくまでひとつの見方ってことで。
 「SBR」は、荒木飛呂彦も脇役やら展開やらで間を持たせる弱点に気付いてるので、わざと「スティール・ボール・ラン」と、キャラクターにまつわるなにかじゃなくってレースの名前をタイトルにしたんじゃないかと思ったり。群像劇じゃよくやる手だし。ただ、これが現在のジャンプでどういう位置につくのか、あるいは浮いてしまうのかは今後を見ないとなんとも。
  自衛隊員に犠牲者出たら首相辞任を──世論調査で六割Yahoo! hl )。多分、そういう流れが出るとは思うのだけど、別に自衛隊派遣反対でも小泉退陣要求でも好きにすればいいのだけど、それってかなり阿呆な流れってのはわかってるんだろうか? 派遣問題に興味を示すわりに、世間って情勢とか実情とか調べようとしてないのだなぁ。
  火星の地名に「スシ」「サシミ」「ワサビ」Yahoo! hl )。メリケンのセンスはわからん。だったら「ハンバーガー」とか「スパム」とかいう名前をつけてみやがれってんだコンチクショウ!
 ふと気付くと、 /.JP で二度目のモデレータ権限。しかし、それどころではなく、風邪の為に飲んだ薬で半日役立たず状態。いつもはこんなに効かないんだけどなぁ……何故?