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2002年07月02日(火) 旧暦 [n年日記]

バーチャルキーボード

  こんなもの まで出たようで(ニューズウィーク02.07.03)。なんとなくサイバー。動作の確実性がどのくらいのものかってのは疑問があるけど、興味はある。
 同じく ニューズウィーク のコラム、「 ニッポンが僕を泣かせる 」。一部では日本の応援の仕方は変だ、変だ、と盛んに言っていたみたいだけど、でも戦後教育を経てバリバリのナショナリズムに少しアレルギー的ですらある危機感を持つようになった(主体性がなく、右にならえの全体主義に染まりやすい国民性のわりに)日本人からしてみれば、これで良いのではないのだろうか、とも思う。他の国の人からも、行きすぎたナショナリズム全開の応援の問題は指摘されているようだし。ただ、テレビの画面を通してでは日本の応援の良い点も悪い点も伝わりにくかったみたいで、ちょっと残念。(道頓堀に飛び込むのは、わりと感覚が麻痺してるせいか、騒ぐほどでもないと思うんだけどなぁ)
 「 トラマガ 」創刊号を見てみる。あー、こないだ単行本が復刊した「ハイパードール」の再開する英知出版の新雑誌ってこれだったのか。しかし、個人的に「トラウママガジン」って名前はどうかと……表紙が「ゲームセンターあらし」ってのも少しひく要因に。でも中身を見てみるとMoo.念平とかも含めベテランが多いので思ったよりは安定してました。しかし雑誌として魅力を感じるかってのはまったく別で、最初の「全然ダメそう」という先入観が異様に大きかったせいなんですが。「何を考えて創刊した雑誌なのか」はやっぱりわかりません。
  復刊ドットコム で復刊希望の多かった作品とかをピックアップしてるのだとは思いますが、それってどのくらい需要があるのかな……やっぱはずしてる気はするな……
 しかし、萩原玲二氏の「サブマリン707」(すいません。「青6」となぜか間違えてたんで修正)の連載とかはわからないでもないのだけど、「十兵衛ちゃん」とかはいったいどういう基準と経緯で掲載が決まったのかが気になります。
  あずまんが大王 はボンクラーズ結成の回。わりと常識人だったはずの神楽がどんどん染まっていく。相変わらずオチは無し。作画は荒れてきてるけど、安定して荒れてきてるから(変な言い方だなぁ)まあ、いっか。変な動きを楽しもう。
 しかし私の買うWTMは、どうしてティーガーがまったく出ないのだろう……

 追加。ここんとこ「コミックマスターJ」を見て、どうしても違和感が付きまとっていたのだけど、理由がわかった、気がする。ここんところの「J」の言説は「優れた作品を生み出すためなら、そうでない作品はどうなってもいい」というもので、まあ、立場によっては正論かな、と思う。で、今回のはマンガの規制が主題だったのだけど、「作品で批判をねじ伏せろ」という結論だった。いや、それもわかるのだけど、やはり違和感を覚える。淘汰を行い、ごく一部のすぐれた作家を生み出させる、という主人公の目的からははずれてはいないのだけど、それが現実に照らし合わせ「じゃあ、ごく一部のすぐれた作品、大傑作だけでOKなの?」と自分に問うと、そうは思えない。だからこそ、現実では表現規制の動きに不満の声が上がっているのだと思う。それは作り手だけじゃない。読者の側からもだ。一方では「受け入れられるかどうかは読者が決める」と言いつつ、もう一方では「大傑作だけでは満足できない読者は切り捨ててもいい」という態度を見せる。別にJの中で大傑作の定義が規定されてるわけではないけど、結局、結論はともかくこの行動を是とすることは「作品の見方」を規定する行動を是とすることになるんじゃないだろうか? 考えすぎかな? しかし、多様性の信奉者としては、やはりあまり愉快ではないのである。


2002年07月03日(水) 旧暦 [n年日記]

なんかトホホ

 昨日の ニューズウィーク のコラム記事 ニッポンが僕を泣かせる に関連して、どうも、海外では「韓国の国民規模の盛り上がりに対して、日本の冷め方は……」って意見も多いらしい。個人的には「なら、どないせいっちゅうんじゃ」という気分。
 一番端的にその理由がわかるのは スポーツナビ で掲載していた スポーツカメラマン宇都宮徹壱氏のコラム6/29分 の「いささか長い蛇足として」の部分だと思う。私も、別にナショナリズムにわく他国民を見てうらやましいとは思わないこと以外はほぼ同意見(もともとそういうの苦手)。日本人は、戦後教育の結果として過度のナショナリズムを封印された。また、もし日本がイタリアやブラジルや韓国のようにナショナリズム的な応援をすれば、警戒し恐れるのはほかならぬ諸外国の人々の気がする。私個人も見も知らないどこかの邦人と肩抱き合って「ニッポンチャチャチャ」なんてやるのは苦手だ。日本の戦後教育は誰かの都合で恣意的に押し付けられたもので、完全に鵜呑みにするのは危険だけども、過度なナショナリズムへの危機感は持っていてもいいと思う。
 ちなみに、以前リンクした サポーターズ・プロジェクト2002 をはじめたのは、この宇都宮氏らしい。
 ラク飲みたさに、来週末K研のM瀬君と「トルコ料理を食いに行こう」と約束したので(本当はさそう女の子がいればさそうんだけどねえ)、適当にピックアップ。
HACI (栄の繁華街のおくまったところにあり、常連が多い、落ち着いたお店らしい)
メルハバ (大須にあり。最近テレビで紹介され、わりと有名らしい)
オリエンタルの青い月 (先週末行った。お値段もお手ごろ、雰囲気も明るく、良いお店。ただ、4人がけのテーブルが4っつと、ちょっとお店は小さいかも)
ターコイズ・イスタンブール (一番最近近所に出来たトルコ料理店。外から見た感じ、ここも雰囲気が落ち着いてて食事を楽しむお店っぽい。店内は広い)
とんでイスタンブール (詳細不明。ちょっと調査に行ってみよう)
 人数が少なければオリエンタルの青い月かメルハバ、多ければターコイズ・イスタンブールかなぁ……交通機関とか、駐車スペースが考えもの。
  G-onらいだーす 。地方人の数少ない希望、 wowow ノンスクランブル枠新作アニメ。しかし、なんつーか、すべってるような……HAPPY☆LESSONとかも演出とかで古臭さを感じるときはあったけど、それとは別に笑える要素があった。これは、ただ古臭いだけという気が。懐かしいというほど古くもないし、うーん。ただ、お気楽展開なので、脳みそを軟化させてなにも考えずに見るのには向いてるかも。


2002年07月04日(木) 旧暦 [n年日記]

国民性の違いというもの

 ウチの研究室にSさん(♀)という、中国からの留学生がいる。他にも何人かの留学生がいるのだけど、その中でも図抜けてバイタリティがあり、明るく、性別とか留学生ということを気にしないで話ができる、いい人でもある。そのSさんと、話をしていて先天性の障害を持つ子供のことに話題が触れた。
 ところがその話題になったとき、Sさんの口から思ってもみない言葉が飛び出た。「かわいそう。生まれても幸せになれない。死なせてあげるべき」こんな言葉を、いつものほがらかな調子で言った。一瞬呆気にとられた。Sさんは、そういうたちの悪い冗談を言う性格ではないので本気なのは間違いない。そこではじめて、Sさんが儒教社会の人間だということを思い出した。儒教というと君子の宗教と思われがちだが、「論語」辺りを読めばわかるが、見てくれとか外聞を気にするという部分もある。別に恥じてるとか、軽んじてるとかそういうことでなく、素直に幸福に生きていけない、と思ったのだろう。
 「その考えには、賛同できない」そう言うと彼女は不思議そうに「え? なんで?」と返してきた。日本でもそういう考えをする人はいないではないだろうけど、やはり大多数はそういう考えに抵抗があると思う。そのねっこのところが、国民性の違い、ってことなんだろうなぁ。
 今読んでる「クリプトノミコン」で南京大虐殺と思われる記述がちょこっと出てるのだけど、南京大虐殺って実情はどんなものだったんだろう? 一般には三十万人の大虐殺とも言ってるけど、ある資料では当時の南京にはそれだけの人数はいなかった、という説もある。しかし、それに対しての反論もある。ゴーマニズム宣言のような、客観的学術的な視点を欠いた擁護論なんてのは唾棄すべきものだけど、逆に中国側の主張もそのまま受け入れるのは危険だと思う。中国側も、外交のカードに使ってるところもあるし。
 そもそも、それだけの人間を六週間で殺し、死体の処理の話が出てこない、というのも変な話だ。また、不謹慎な話だけど、大量の人間を殺すってのはものすごい大変な物資の浪費および作業のはずである。組織的なホロコーストが行なわれたドイツのユダヤ人の被害者でさえ、41年から45年の間に十八万人である。それを上回る大量虐殺がシステムの構築もなしに、六週間という短期間でなされ、死体の処理も滞りなかったというのは明らかにおかしい。虐殺があったとしても、この規模ではないはずである。でも、こういうこと言うと日本人は反省してないとか変な横槍が入るんだよなぁ。
 ただ、事実を知りたいだけなのに、どうしてこうも面倒なことが多いんだ?


2002年07月05日(金) 旧暦 [n年日記]

ひとまずの結論

 ま、W杯の騒動からこっち、自分なりに韓国情勢のことを少し調べました。もちろん、それらが正確なデータとは限りません。必要十分な量では、まずありません。でも、自分なりに信憑性がありそうなところを拾い、その上で中断してた判断を再開しないとしまりが悪いし、自分自身気持ちが悪いんで、現時点での韓国に対する考えを書きます。
 まず「大韓民国」という国について。嫌いです。これははっきり書きます。現在戦時下にあるとは言え(朝鮮戦争は続行中です)、民主主義とは思えないようなところが多々ありますし、教育で扇動的に反日を育てているところは、とてもではないですが友好を求めてるようには見えません。また、政治的に近代以前からの悪い習慣を引きずり続けているようで、この点も顔をしかめる要因。
 韓国国民。これについてはなんとも言えない、というところです。本などで読む国民性については、嫌いというより純粋に苦手なタイプですが、国民性というのはあくまで統計的なものであり、個別にあてはめられるわけではありません。何故か、これまで韓国からの留学生や、在日コリアン、あるいは帰化人と友人になったことはないのですが(友人の中でカミングアウトしてない人がいる可能性はある)、これもたまたまそうだったということであり、嫌いだから付き合わなかったってことではありません。そのため、韓国人の具体的な民族的イメージというのはあまりしっかり形成されてないこともあり、好きとか嫌いとかは思い浮かびません。気の合う人もいれば、気の合わない人もいるのでしょう。
 韓国文化。これに関しては、食文化とか、映画とか、その程度のことしかわからないです。で、韓国の歴史に関して少し調べてみてびっくり。朝鮮では王朝が変わるたびに前の王朝の記録などの大規模な焚書があったり、李氏朝鮮においては儒教の推進のため、仏教寺院の大規模破壊をおこなったとのこと。断定は禁物ですが、自国の文化がどのように積み重ねられたか、知ることが大変であるために、日本の文化などに対しても源泉であることを主張するひとつの理由なのかもしれません。(韓国の学者自体が否定しても、いまだにテコンドーやクムドー(コリアンナイズされた剣道)が自国発祥であると信じる人が多いらしい)
 実は、韓国のオタク文化とかに関しては、私はそんなに高い評価はしてないです。目にする多くのものが、まだ日本の模倣から脱しきれていない部分があります。でも、一方でもはや模倣とは言えないものもたくさん出てきている。楽しみなのはそちらです。
 思うのだけども、韓国と今後上手くやっていこうとするなら、自国の歴史を、良いことも悪いことも知ってもらわねばならないのだと思う。現政権においては反日は政策らしく、 併合統治下におけるプラスの面を挙げた本の著者が犯罪者扱いされる 現状は最低限改善されるべきだと思う。日本が行ったことは行ったことで、反省の材料だけど、もういい加減謝り続けてるだけのような真似はやめるべき。支配だとかそういうことでなく、韓国にどうやってもっと付き合いやすい、付き合うに足る国になってもらうか、それを考えるべきだと思う。今はまだなあなあでごまかせるかもしれないが、そうは遠くない将来、北朝鮮がどのような形でかはともかく崩壊するのは間違いない。ニ千万以上の、、自由経済社会で通じる教育も技術もほとんど持たない人々が、今の韓国五千万の国民にのしかかってくる。そのときになって困らないためにも。
 これが現時点での私の立場。結局、これからも色々調べたり、考えたりして、この立場も少しずつ修正して行くと思う。十分な調査、考察がそろい切る日などないと思うけど、なんらかの立場はださなければいけないので、一応、示す。
 一応韓国ネタも解禁になったんでむかつくネタをひとつあげとく。 2002FIFAワールドカップ・3位決定戦 韓国×トルコの中継について、3位のトルコの表彰式を流さなかったことのフジテレビの釈明 。「物理的に不可能だった」ってそんなワケあるかい。アホか。トルコの方でもこの事が報道されて、がっかりしてる人がそれなりにいると聞く。っつーかワシもがっかりなんだけど。視聴者にもだけど、トルコに対しても謝罪すべきなのでは?(って投書送ったんだけどね)
  最終兵器彼女 。なんとまあ、名古屋の地方局 CBC が久々に地上キー局のアニメ。製作は…… GONZO 。うーん。原作は好きではなかったが、寓話として見れば、そんなに悪くはないと思う。アニメ一話も原作の第一話に沿っている。その意味では、作画も含め悪くない。悪くないのだけど、要は「原作の魅力」だけで引っ張っている。もちろん、アニメという違うメディアに移す以上、原作の魅力を出すことは大変な作業。だけど、それが維持できるのか。GONZOの過去の実績から見て、非常に怪しい。疑ってばかりでは悪いけど。
  .hack//SIGN 。キー・オブ・ザ・トワイライトを探しに行ったら逆さのお城に出ました。ずーっと下まで行ったら、変なおじちゃんがぶつぶつつぶやいてました。ベアのおじちゃんは崖から落ちて、司はガーディアンにやられちゃいました。おしまい……っておいおい、どうするんだよ。気になる引きと共に、来週は総集編。生殺し? あ、それと山崎たくみは塩沢兼人の後継者としてなかなか有望だと思いました。まる。


2002年07月07日() 旧暦 [n年日記]

テシェキュレデリム

  トルコ語 で「ありがとう」という意味だそうだ。本当は「テシェキュル・エデリム」と区切れてるのだけど、区切りは強調しないみたい。トルコ料理を食いに行く時、少しはトルコ語で挨拶できたらいいかな、と思い……
 半徹の後、名駅前に映画を見に行く。映画は「 スコーピオン 」。「 スコーピオン・キング 」と間違えたわけじゃないよ。だってこっちの方が楽しそうなんだもの。 バカっぽく て。原題は“3000 MILES TO GRACELAND”。グレースランドっつったらエルヴィスファンにとっての聖地、らしい。
 のっけにムショ帰りの主人公、マイケルを含めた五人の無法者がエルヴィスの紛争をしてラスベガスのカジノを襲撃、320万ドルを手にするというあたりで普通は頭がくらくらしてくる(一応、カジノで行なわれていたエルヴィスそっくりさん大会に乗じて、という理由はある)。フォーマットは良くあるハリウッド映画に近い気もするけど、ナニソレとかつめの甘さとかを、勢いだけでごまかしてる力業。マーフィーがエルヴィスと同じ誕生日で「なんでそれでエルヴィスの隠し子やねん!」とか、よくわかんないけどうやむやにする。脚本レベルはどう考えてもアホまる出しだけど、演出レベルでは最近のぬるいハリウッド映画に飽きた身としてはなかなかよろしい。その意味では期待を裏切らなかった。ただしラジー賞五部門ノミネートのバカ映画なんで、そのつもりで。1.5点。
 帰りに栄のトルコ料理店「とんでイスタンブール」に寄る。こんな名前だけど、ちゃんとトルコの方が営業してるお店です。ランチを食ったけど、意外に薄味でびっくり。煮物とかではトマトを使うのが多いらしいのだけど、スープにちょっと香辛料が利いてた意外は、普通の日本の家庭料理とかで出してても別に違和感のないものばかり。トルコ料理ってえと、味が濃い、と先入観を持ってたのでちとびっくり。普通の家庭料理とかはこんな感じなんだろうなぁ。ひよこ豆と牛肉の煮物がおいしかったです。
 家に帰る前に、「オリエンタルの青い月」でアイスを買う。トルコアイスが少し癖になってるかも。
 なぜかネットで新ガンダムの記事と新龍騎の写真が出回る。新ガンダムは……無限のガンダムシードですか? なんつーか、まあ、実物見なければなんとも言えないけど、一目見て「これだ!」とか「いやだなぁ」とか、そういうインパクトは皆無だなぁ……その意味では「え? このデザインでいくの?」という新龍騎のデザインの方が……って我ながらオイオイ。胸の装甲が変だって以外は、全然許容範囲のデザインなのだけどね。
 面白そうだったので、翻訳エンジン付きの日韓討論サイトを覗いてみる。歴史討論サイトでは、日本側がかなりの理論武装をしてるのに対し、韓国側は明らかに勉強不足で、通り一辺倒の教科書的主張に終始しがち。日本の側が理論武装するのはある意味必要があってなのだけど、韓国側にそういう人物がまったく現れないってのは、やはりそういった研究本とかが意識的無意識的に忌避されてるってことなんだろうか? しかし、昨日の金完燮氏の逮捕の話に関しては、それを知る人の間では「不当な言論抑圧だ」との認識が主らしい。主張はともかく、言論の自由封殺とのこと。ただ、ニュースを取り上げてるマスコミが少なく、知ってる人が少ないらしい。ちなみに朝日新聞にも書いてありませんでした。やっぱりかの新聞って……あと、一部では「親日派のための弁明」は韓国内では発禁処分同然とあったけど、実際はネット通販などで普通に買えるようです。


2002年07月08日(月) 旧暦 [n年日記]

なんだかんだ言って実はとってたんですが、

 朝日新聞、代理店のおじさんがいい人だったし、なんとなく惰性でとっていて、でもほとんど目を通してなかったのだけど、どうにも朝日の売上に貢献するのがいやになってしまった。
 よくよく考えれば、関東大震災のときの朝鮮人虐殺のきっかけになった新聞記事は大阪朝日のものだったし、戦時中には大本営的ヨイショ記事、戦後も在日コリアンに北朝鮮への帰還を勧め、結果的にとはいえ10万人をこの世の地獄に送る手助けをした。他にも松本サリン事件の冤罪、サンゴ礁の自作自演など、不祥事を上げれば数知れず。そりゃ、間違いのない報道機関をさがせって言ってもないのだろうけど、他者は平気でつるし上げ、自分の間違いはのらりくらりとかわそうとする。理性でなく、感情的な判断だけど、本当にいやになった。
 小心者の私が意を決して代理店に電話をする。出ない。どこかほっとしたところで、電話が鳴る。まさかと思ったら、案の定代理店がコールバックでかけてきてくれた。のっけから罪悪感。
「あのー朝日の購読、中止したいんですけど」
『あ、そうですか。で、何時頃から何時頃まで』
「あの、今月一杯で打ち切りたいんですけど(<このへんがヘタレの弱気)」
『え……それって、お休みでなくって、とるのをやめたいってことですか?』
 ちょっと動揺してるふうのおじさん。中止と休止を聞き間違えたらしい。「ええ、そうです」
『代わりに読売とか、他の新聞をとるんでしょうか……?』
 こう聞かれて、そうです、と嘘を吐くと、それじゃこっちもサービスしますから、とずるずる来そうなので、正直に話す事にする。そもそも抗議としての購読中止なんだから、嘘を吐いたら意味がない。
「いえ、このところの朝日新聞の報道の偏り方が目に余るようになりまして、ちょっと、これ以上とりつづけるわけにはいかないなと思いまして……」
『ハア……(がっかりしたようなおじさんの声)その記事って言うと、具体的にはどの辺になるんでしょう?』
「ええっと、韓国関連あたりになりますか……」
 そうですか、とあきらめたおじさんに、すいません、と謝って電話を切る。新聞代理店もなかなか大変なのだと思うのだけど、申し訳ない一方で、やはり購読をつづけるわけにはいかないと思うのも確か。すべてを真っ正直に、とは言わないけど、もう少しまともな新聞だったらおじさんをがっかりさせなくても済んだのに。
 ちょっと用事で東京に行く。用は 日本神経科学会 で、今やってることに関係ありそうなシンポジウムがあったので聞きに言ったのだけど(でも、実際はタイトル倒れだったという罠)、ついでにひさびさに東京の方の友達と会う。以前、こっそり横浜の学会に行ったら姉から「なんで黙ってる」と怒られたのだけど、今回の学会は千葉側だたし、ほとんど日帰りだったから、まあ今回はいいでしょ。
 それにしても暑くて死んでたのだけど、名古屋に戻ってきてもやっぱり暑かった。何故か友達からお土産にもらった博多とんこつラーメンを食う。とりはむと、万能たまねぎドレッシングを少し薬味にして、葱をのせて食べる。ウマー。りかーさん、ありがとうございました。
 東京への移動中に「クリプトノミコン」一巻を読み終わる。最初の上海のところは世界観がつかめずに良く分からなかったのだけど、「暗号」をめぐって第二次世界大戦時と現代との状況を交互させながら進む展開になると、どんどんページが進む。正直、大戦時の日本の記述には首をかしげるところもある。日本軍の現地民徴用はとりあげるのに、当時のもうひとつの背景だった欧米各国の植民地支配に関してはほとんど触れないけど、まあ、それが主眼の話ではないからこだわりすぎなくてもいいか。
  龍騎 は、仮面ライダーライア=手塚の最期。神崎兄から渡されたサバイブカードを使うことを拒み、蓮に渡す。さらに、ライアをかばおうとして王蛇にボコボコにされた龍騎を逆にかばい……なかなかおいしいキャラでした、って、確か映画版の広告に手塚はのってなかったっけ? 死亡したのは確かなはずなんだけど……ますますもって映画がよくわからん。


2002年07月09日(火) 旧暦 [n年日記]

予定変更

 来週だと思っていた SF大会 が今週末だと教えられ、慌てて各方面の予定変更。とりあえず、トルコ料理店行きは木曜に決定。場所は名城大薬学部付近の店「 ターコイズ・イスタンブール 」にしようかと検討中。味仙の向かい側辺りになる。行ったことないお店なので、当たりはずれはわかりません。この店のある場所、ずっと以前はレンタルビデオ屋で、それがつぶれた後はなんか怪しい健康グッズの販売が入り、数ヶ月ですぐ消えて、で、ようやくまともなお店が入った。この辺、ちょっと真空地帯っぽくなってて集客力弱いのだよなぁ。せめて、もう少し近くに駐車場があればかなり違うと思うのだけど。
 一部で話題になってる 湘南ゴミ拾いオフ 。もともとフジテレビへの抗議行動として行われた、主催者無きイベントなのだけど、フジへのいやがらせを、ボランティア活動の形として(でもフジには迷惑がかかるのを確信して)やってしまおうというもの。事前からW杯報道関連の話を追っていたので知っていたけど、まさかこんな大規模な活動になるとは思っていなかった。「どんな形でも嫌がらせじゃないか」という声もあるし、それはそうなのだけど、悪意を善意の行動の形で示すというのは面白い。また、特に誰かが仕切ったわけでもないのに、自律的に役割分担していったというのも興味深い。持続性があるわけでも無条件に支持できるものでもないのだけど、単純なデモとかよりも(無責任に)面白いのは確か。フジも、2ch云々ということは言わずとも、フォローのしかたはいくらでもあるだろうに、変なフォローのしかたをするので余計につっこまれることになる。もっとも、恐喝などによる排除行為はなかったようなので(一緒にやりませんか、という申し出はあったらしい)、そちらの意味では良識的だったのだろう。しかし、今後もこういう活動が頻発すると、テレビ局側もだまってはいないだろうなぁ。残念だけど。
  あずまんが大王 は「エロエロよ〜!」の回。この台詞のイメージはハイテンションだったのだけど、意外にも押さえた口調で演じていた。いや、どうでもいいことなんですが。全体的に良くも悪くも安定。うーん、まあ、いいか。
 台風が近づいているらしい。自転車者には結構まいる。
  週刊アクション を読んだら、谷口ジロー氏の「天の鷹」が最終回だった。西部開拓時代にアメリカに渡り、スウ族の一員となった二人の元武士「天の鷹」と「風の狼」の話。スウ・シャイアン・アラバホなどのインディアン諸部族連合軍がカスター中佐(南北戦争時は少将だったが、この時は中佐)率いる第七騎兵隊を破った戦いが最終回の舞台だった。この戦い自体は部族連合の大勝利だったが、しかしこの勝利が仇となって「アメリカ国民」の原住民への反感が高まり、居留地政策が推し進められて行くことになる。
 一時期アクションは売上不振から旧来の路線を一転、ほとんどの連載を打ち切り、連載を成人向け(有体に言えばエロ)にするという思いきった転換をした(と、言ってももろにエロのみが見せ場なものは短命で、作品性が高いものは比較的長命だったことから、読者側にもあまり望まれていなかった転換だったと推察される)。しかし、徐々に連載内容は旧来のものに戻っていき、路線転換で始まった最後の連載も数ヶ月前に終了した。「風の鷹」は、シリーズ連載とは言え、その「冬の時代」を「軍鶏」と共に生き抜いた作品だった。
 それとは無関係だが、小学館のマニア向けマンガ誌「 IKKI 」連載の「GUNS&BRADES」は、五稜郭での戦いから落ち延びた二人の元幕軍兵士が新政府官憲の手を逃れて北海道内で逃避行を続けるというもので、舞台こそ幕末直後の日本だが、フォーマットはまるっきり西部劇である。作者は戦記マンガで定評のある滝沢聖峰氏。


2002年07月10日(水) 旧暦 [n年日記]

普通は覚えられるのだけど……

 マンガを読んでると、作家特有の癖がわかることがある。癖を覚えておくと、多少絵柄を変えたり名前を変えても、何を描いていた人かすぐわかる。時々、まったくわからないくらい絵柄が変わる人もいるけど、普通はどこかしら以前の面影がある。私はこの癖を覚えるのが平均よりは多少得手だと思うのだけど、ところが困ったことに(いや、本当は困ってないんだけど)「週刊マガジン」の連載の半分近くが、絵柄の癖が覚えられない。いや、多分、その気になれば癖を見つけて覚えることもできるとは思うのだけど、そこまでしたい連載はないし、また、絵柄に個性を感じる連載も多いわけではない。最大公約数的な、可もなく不可もない(技術的な話でなく、読者の印象が)絵柄をわざと選択するのが編集部の戦略かもしれないけど、個人的にはひどく退屈だなぁ。
 少し前に、韓国で青少年有害図書に指定され、作者も歴史の捏造ということで訴えられた「 親日派のための弁明 」(韓国の「親日」というのは日本でいう「親韓」と同じような意味合いではなく、日帝時代に日本の統治に進んで協力した人を指し、多くの場合は売国者的な響きを持って使われるらしい)が一部で先行入手されて、その感想が 2chハングル板のスレ にもあがって来てるのだけど、「日本の右翼でもそこまで言わないぞ?」的な、日本人がむずがゆくなるような併合統治体制の持ち上げっぷりらしい。著者の金完燮(キム・ワンゾプ)氏は、噂では以前は神戸の震災の時にウェブ上で「天罰だ」と述べたこともあったらしい。ところが、何故か(二年の海外滞在が契機だという話もあり)ここ数年は親日……というより「反韓」であるらしい。極端から極端に走りすぎとも思うけど、件の本も日本を持ち上げることが目的というより、韓国内で近代化を妨げる要素を批判するために日帝時代を持ち出した、という形のようだ。興味があるので、機会があったら読んでみるか。
 気になる話で、W杯韓国代表の選手に、欧州のチームからのオファーがほとんど来てないという噂があったりする。本当にそうなのか、調べるとっかかりがみつからずに放置してるのだけど(オファーがある、というニュースならともかく、オファーがない、なんてニュースはどう検証すればいいんだ?)、本当ならW杯中に危惧したことが本当に起こってることに……
  G-onらいだーす 二話目。作画の乱れはまあいいけど、どうにもこのテンポはなぁ……オタクネタを出して笑いを取ろうとするのはいいけど、ただ漫然と登場人物がボケてやはり登場人物がつっこんでも、クスリとも笑えない。っつーか、逆に白ける。ネタをただ思いつきのように出してるだけなので、面白みがない。同じスタッフのOVA「こすぷれCOMPLEX」を見たときもまったく同じ感想だった。もう少し主軸を定めてくれればもう少し面白くできるような気もするのだけど。
 「王ドロボウJING」は今週はお休みだったらしいのだけど、次回はすごい。なにがすごいかって、スタッフが。
 「第9話『調べの島ココ・オコ』脚本 吉田玲子 絵コンテ 吉田俊司 演出 吉田俊司 作画監督 吉田大輔」
 吉田一族かなにかですか!?
 台風は心配していたら、名古屋ではほとんど影響なし。雨すらたいして降っていない。岐阜方面では台風に刺激された梅雨前線のおかげでひどいことになってるらしい。う〜ん。