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2001年11月02日(金) 旧暦 [n年日記]

仲良く喧嘩しな

 昨日は映画の日だったので最終でとりあえず「 キャッツ&ドッグス 」を見てくる。本当はやってれば「 ソードフィッシュ 」を見たかったのだけど、3日からで残念。
 何処にでもある中流階級層の住宅地。ところがその一角に住む素人発明家のある発明を巡って、犬と猫が人知れずハイテク戦を繰り広げていた。その発明品とは「犬アレルギーの特効薬」。これが完成すると、人間のパートナーとしての犬の地位は更に不動の物になり、世界征服を企む猫の野望が挫かれる。猫側の妨害を予測し、犬側は飼い犬としてトップエージェントを送り込む。ところが手違いで送り込まれたのは素人の子犬。ルート名付けられたその子犬は先任のエージェント犬ブッチの指導の元、送り込まれるニンジャ猫やロシア傭兵猫を相手に丁丁発止。一家の息子とも仲良くなってすっかりごきげんのルーを、しかしブッチは厳しく嗜める。ブッチには、かつて飼い主に捨てられた苦い思い出があった。そんな中、ついに犬アレルギー特効薬が完成。追い詰められた猫側は、非常手段として飼い主一家を誘拐し、ルーたちに彼らと引き換えに研究成果を引き渡すように要求する。しかし犬族の将来と一家の命を天秤にかけた結果、本部の決定は「一家を見殺しにしろ」だった。ルーは一家を助けるため、独断で取引に向かってしまうが…
 カートゥーンでよくある馬鹿馬鹿しい設定を、マペットやCGを駆使して実写(CGで実写ってのも変だけど)で再現。ハイテクを駆使する犬猫のミスマッチな戦いをコミカルに描いている。確かに犬猫は表情たっぷりに描かれてるしそういったギャップは面白いのだが、単発のアイデアに満足してしまったのか、それ以上、と云うとちょっとつらい。ニンジャ猫のBULLET TIME(CGだからBULLET TIME撮影法じゃないんだけど)な回し蹴り(でもこれって「漂流街」で三池監督が既にやってるんだよなぁ)やロシア傭兵猫の外見とのミスマッチなタフさなど、猫側のキャラが立ちまくりなわりに犬側のキャラが弱いのも痛い。まあ、逆に言えば犬猫のハイテク戦争というアイデアの実現だけでもそれなりには楽しいということなので、何も考えずには楽しめる。でも犬と少年話大好きな人間としては、もう少しこの辺を掘り下げてほしかったとは思う。1点。
 いや、こういう交流話としては、今日やってた「グース」の方が出来がいいんだけど。主演がアンナ・パキン(ピアノ・レッスンの女の子や、X―MENのローグ役)だとは気付かなかった。
  今月のBS映画 は、ソ連映画特集か? 12日1:00〜2:37の「1953年の冷たい風」がちょっと面白そう。パターンとしてはハリウッド映画とかに良くありそうなんだけど。13日からの「四季物語」シリーズもあるのか。フランス映画は眠そうなんだけどなぁ。18日19:20〜21:08のフェリーニの「道」も面白そう。キアヌ主演の「雲の上で散歩」が19日にあるけど、そんなに良い評価は聞いてないなぁ。その深夜20日1:00〜2:45からは「死んでしまったら私の事なんか誰も話さない」。これはフェミニスト映画として語られることも多いけど、そう云う事関係なく主人公の再生していく様が描かれていて、面白い映画。突然現れる元殺し屋の神父がいい味。しかし冒頭のあのシーン、NHKで放送可能なのか? 20日21:00〜23:04「クルーシブル」。興味はあるのにまだ見てない。21日早朝の「ジャンクメール」や同日夜の「デンバーに死す」、23日早朝のベルトリッチの「革命前夜」とかもちょっと興味ある。でも29日22:00〜23:46「ジム・キャリーはMr.ダマー」をやるのは意外。その深夜の30日1:35〜3:19「愛されちゃってマフィア」も見ておきたいなぁ。


2001年11月04日() 旧暦 [n年日記]

なんか調子が出んの〜

 こんなじゃいかんと自分を叱咤しつつ。
 今日は アギト がないので気が抜けて何時もより寝坊。まだ PPG 見てないや。デジモンテイマーズ見てからスーパーの日曜特売へ。む、特売の赤玉一パック88円が既に売り切れ。しかし特売で色々安いのはいいのだけど、その分世間が貧乏性になってることの反映だと思うと複雑な気分。貧乏性なのは、私みたく本当に貧乏な人だけにしといてください。それにスーパーばっかじゃなくて、植田には八百屋さんがあるのでそこも利用して欲しいものである。特売と同じくらい安いし、オマケにフレンドリーである。うむ。
 そのデジモンテイマーズだけど、スローモーションな画面効果を意図したのかもしれないが戦闘シーン、テンポが悪い。でも今回は作画も話もそんなに悪くなかった。この程度の作画の安定で安心してしまう辺り、普段の作画がよほど非道いということでもある。作画監督が原画を全部手がけるという体制はやはり無理があるのでは…
 新作の「サイボーグ009」は、確かに良い出来。手堅く作ってるというのは評価できる。でも、刻印のようにわざと原作のイメージをあちこちに意図的に強く残してるのはどうなんだろう。手塚アニメのように、「石森アニメのスタンダード」を作り上げようとしてるのかもしれない。石森プロが生き残るには、そういう業務展開も睨まなければいけないのだろうなぁ。
 先月末に、深夜に「タフガイ」と云う映画をやっていた。最後の列車強盗として30年の懲役を喰らい、漸く仮釈放が認められて80年代の娑婆に出戻ったドイルとロングの二人組。今度は心を入れ替えてまっとうに生きようと決心する二人の目の前に現れたのは彼らのファンを自称する監察官。それだけでなく、ショットガンを手になぜか彼らを狙う老眼の殺し屋も現れて初っ端から波乱の幕開けになる。息巻いて社会復帰に臨む彼らだが、30年も檻の中にいた彼らは既に68と72の老人に過ぎない。紹介された職場や老人ホームにも馴染めず、昔馴染みもみんな死ぬか腑抜けるかして、彼らの昔気質のタフガイっぷりはなかなか通じない。老人として、前科者として社会のルールや思い込みを一方的に押し付けられた彼らは遂に切れてしまう。そんな彼らが目をつけたのは、30年前彼らが強盗に失敗し、ちょうど引退記念セレモニーが行われていた急行列車だった。
 正直、話としては、映画の日に見た「キャッツ&ドッグス」より面白い。なんか深夜にテレビつけてたらやってたのでなんとなく見たのだけど、意外な拾い物。終盤のカタルシスにかけて二人の不満が蓄積してく様が当然描かれてるけど、二人のキャラクターのお陰で悲惨にならずに済んでいる。手堅いけど、エンタテイメントってこういうものだよなぁ。1.5点。
 最新号のOURs、連載陣の中で終わっても最も惜しくない連載「ローンウルフ」が終了。しかもかなり無理矢理っぽく。いえ、別に若い連中が勢いだけで突っ走る話が悪いとは言いませんよ。最後に何の説明もなく裏切り者が出たり、突然ひこーきが砂金をばらまいても、まあ構いませんよ。でも、その背景にあるべきドラマがちっとも盛り上がらない、シチュエーションを提示しつづけただけ、というのは間違ってないかい。シチュエーションの連続だけではドラマは築かれないし感動もしないといういい勉強になりました。


2001年11月06日(火) 旧暦 [n年日記]

今日のお料理

 ふと思い立って、キャベツでおひたしを作ってみる。淡白なキャベツなので、醤油は少なめにしてすりごまを多めに入れてみる。悪くはないけど、やはり淡白すぎて一味足りない。酢をやや多めにして、30分くらい置いておくと味が馴染むかもしれない。豆腐と白和えにしたほうがいいかもなぁ。
 NHK-BSで文豪大デュマの名作「モンテ・クリスト伯」の4回連続ドラマを先日からやっている。フランスのテレビ局が98年に作成したもので、「シラノ・ド・ベルジュラック」で有名なジェラール・ドパルデューがモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスを演じている。え〜、正直に言いますが、実は「岩窟王」も「モンテ・クリスト伯」も読んだことがない。だって7巻もあるんだもの。でも、「ダルタニアン物語」(三銃士)は確かに面白かった。なのでこれもちょっと期待してた。どうも話によると結末は原作とは違うらしい。と、云う事はこれ見て気になったら原作買えってか。 データでの販売 もあるらしいけど。話は間違いなく面白い。無実の罪で牢獄に14年閉じ込められたが脱出、その後身分を隠しつつ、発見した財宝を元に、自分を陥れた者たちに復讐をする、ってどこかで見たことあるなぁと思ったらアルフレッド・ベスターの傑作SF「虎よ!虎よ!」にそっくりじゃん。って逆か。ちなみにエドモン・ダンテスの若い頃を演じてるのはジェラールの息子のギョームらしい。
 同じくNHK-BSの海外ドラマ「騎馬警官」、「天国から来たおやじ」というサブタイトルがなんとも。でもこのドラマ、音楽がいい。途中で挿入される挿入歌もいいけど、なんてアーティストなんだろう? こういうのって調べにくいんだよなぁ。
 先日、モンティパイソンで検索をかけたらなぜか米国のアニメ「サウス・パーク」が引っかかったので何故? と思ったのだけど、 こんなの があった。大笑い。


2001年11月07日(水) 旧暦 [n年日記]

安全は幾ら?

  whiteさんの日記 で知ったのだけど、 こんな阿呆な事 を言うコラムニストが存在してたんだねえ。もし意図的に毒を仕込んでお菓子を配っていたり、食べることで致命的に身体の不調を訴えるようなものを「安全」と標榜して配っていたのならそれは無料でも犯罪だ。しかし、例えば町内会で配ってたそばを、そばアレルギーの人間が勝手に取って喰った責任まで負わされるものだろうか。あるいは、食べる側はその危険性を指摘されているのに、「知りませんでした」で済むとでも? フリーウェアとは、作る人間は少しばかりの敬意と礼儀とフィードバックのみを対価として、自分の時間等のリソースを削って作るものなのだ。本来使う側はそういうものとして扱うものという事を心得てきた。習慣云々の問題ではない。人間にできること、限られた余暇、労力、そういったものを考えれば、当然の帰結に過ぎない。この論調では、結局のところ、フリーウェアが根絶ないしそれに近い状態に追い遣られることになるだろう。不相応な労力を強いられるからだ。つまりは、貴方は安全を要求するが、その対価として一体ナニを払うのか、と云う事だ。今時安全も無料などと時代錯誤なことを申すわけでもあるまい。人に安全を気を遣えと言うのであれば、まず自分が気を遣いなさい。本当に阿呆としか思えん。責める矛先を間違えてる。
 なんでもイスラム原理主義の一部過激派には、「ジハード百科事典」と云うテロのテキストが出回っているとか。どこまで本当かは知らないが、ふと「腹腹時計」とか云う物を思い出してしまう。別に読んだことはないですよ、聞いたことがあるだけ。ちと「はらはらどけい」って「腹腹時計」でいいのかなと思って検索してみると、 昭和51年の警察白書 に腹腹時計だの薔薇の詩だのの事が載ってる。まあ、ジハード百科事典に比べれば可愛いものではあるが、だからと言って無害というわけではないしなぁ。
 しかし、ビン・ラディン氏がアメリカに対し、非戦闘員を巻き込んだ攻撃行動を批難した発言をしたのには、何と言っていいやら。いや、結局どっちもどっちのメディア合戦にすぎないってのはわかってるんですけどね。アメリカはアメリカで、まるでこれが機会とばかりにクラスター爆弾やら燃料気化爆弾(実際にはアルミ粉末を用いたものらしいけど)やら、国際条約で禁止しようという動きのあるものをばしばし使ってるし。ちなみに、アメリカはこの二つの兵器の禁止条約への批准は何時もの如く拒否してます。
 更に昨日話題にした海外ドラマ「 騎馬警官 」の公式サイトがないかと検索したら、なぜか こんなもの が引っかかってしまった。いや、確かに純粋な好奇心としては、興味ないわけではないけど、っつーか、何故騎馬警官でこれが引っかかる?
 レイトショーで VERSUS 見てきたけど、感想はまた明日ってことで。


2001年11月08日(木) 旧暦 [n年日記]

何も考えないことを考える

  新型AIBOゼロ軍曹 と呼びたくなる今日この頃。
  VERSUS を見てくる。「頭悪いアクション映画」と評判のこの映画、どんなんかと思ったら本当に頭悪かったです。(^^;
 この世に888箇所あるこの世とあの世の境目、その内の一つ、「よみがえりの森」に迷い込んだ脱獄囚、ギャング、刑事、殺し屋そして全てを知る謎の女と不死身の男。死者が蘇り、襲い掛かって来る森で、ただひたすらに殺しあう。
 無意味にコートを(わざとらしく)翻したり、ジョジョ的なポージングで極めたりと馬鹿丸出しで大笑い。最初の方では役者の素人臭さがめだったりと出来の悪い超B級ゾンビ映画だったのが、最後のほうにはそれすらも含めて荒削りな鋭さになる。上映中ほとんど動きっぱなしで、止まる間がほとんどない。当然ストーリーなんてあってなきがごとし。ストーリーの為にアクションがあるんじゃなくって、アクションの申し訳程度にストーリーが付随してるだけ。しかし、よくよく観察してみると、タメ、アクションが実にテンポ良く繰り広げられているし、アクションも最初は大味のゾンビ撃ちっぱなしが中心だったのが、最後は1VS1の超人対決にとだんだん洗練されていくようになっている、実は良く考え抜かれた構成。最後のオチも気が利いてる。アクションの為だけに(それも頭の悪い奴)全てが捧げられた映画。惜しいのは、処刑コップ二人が殆ど活躍しなかったことかな。2点。
 とりモモ肉が安かったので買って来て、さて、どう調理しようと考えたところで思い出したのが、以前教えてもらった「鳥ハム」( 2ch鳥ハムスレッドその1その2失敗無しレシピ )。本当は胸肉で作るらしいんだけど。ハーブがないんで大人しく塩、胡椒のみをすり込んで寝かしてみる。出来上がりがどうなるか楽しみ。
 米国兵器見本市みたいになってきてるアフガンだけども、 AC130投入されたらしい 。私は航空機や艦船には疎いので、このAC130ってのは知らなかったのだけど、 野尻ボードでの解説 によると、C130輸送機に25mm機銃や105mm砲を積み込んだ、地上掃討用の機体らしい。所謂ガンシップって奴。わき腹から突き出た機銃や砲で、旋回しながら目標に集中砲火を浴びせるという戦法が主なのだけど、当然元が輸送機なので出番は制空権を完全に得てから。つまりコイツが出てくる局面では航空支援も当てに出来ず、地上兵力にはもうどうにも出来ないらしい。「人道的兵器」なんて矛盾した事を言うつもりはないけど、しかしこういうどうしようもない殺し合いが戦争と云う事だと思い知らされる。 全米でも人間がミサイル(てか誘導爆撃弾)に粉砕される瞬間がテレビで流された らしいけど、中にいるか、外にいるかだけで、どっちにしても人間が粉砕されるには違いない。目に見えることだけが悲惨なのではないのだ。


2001年11月09日(金) 旧暦 [n年日記]

公称発行部数

 最近、2chの お料理板 が楽しい。例えば昨日の日記でもリンクした 鳥はむスレッド とか、 私の名はメーテル@料理板 とか、笑えてなおかつ勉強になる。流石にホームベーカリーとかは私んちでは難しいけど、豆知識的なスレッドもあって役に立つ。
 OURsの発行部数ってどのくらい? って気になったりしてみたんですが、何時頃のデータか良くわからないけど、 雑誌公称発行部数一覧 ってものがあった。これ見ると、OURsは13万台。しかも公称発行部数は実発行部数より多いというのが実際なので、本当は10万部を割っているかもしれない。雑誌の公称発行部数のからくりについては こちら参照 。嘘やごまかしと云う意識がない、ってのはなんともはや。しかし、割とマニア層には購読者がいそうであるOURsでさえ実際には購読者数万程度と云う現実は、オタク市場の限界をよく示している。マルチメディア展開とかアニメ化とかに一生懸命になるわけですな。
 先日、今回の自衛隊海外派遣に関して、NHKでの特集があった。海自の元幕僚長が、米海軍と海自の交流の深さを挙げて、「だから海自も行かないわけにはいかない」と言っていた。そういうのは、わからないではない。しかし、敢えて間違っている、と言わせて貰いたい。自衛隊というのは日本の兵力である。その日本の兵力が動くということはどういうことなのか、その意味は、米海軍に対する思い入れよりも軽いということはあるまい。無論、その元幕僚長もそれが最も大事というつもりでそう言ったのではないとは思う。そう信じたい。ただ、「日本海軍からの伝統」と云うような事も同時に言っていたのが妙に気にかかるのだ。そう云えば、陸自は旧陸軍との連続性を否定する傾向が強いのに対し、海自は旧海軍とのつながりを強調することが多い、と聞いたことはあるが…