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2002年11月01日(金) 旧暦 [n年日記]

政治のはなし

 と、言っても天下国家の話ではなく、研究室のこと。別に政治争いとか言えるレベルの話ではなく実に稚拙なものなので、一方がもう一方に勝手に絡んできている、という状態に近い。問題は、絡んできているほうが政治が下手なのに政治が大好きということだ。面倒くさいと言うか、鬱陶しい。
 以前、「人間が二人いれば政治が発生する」と書いたが、あれはよく考えると間違いだった。人間が二人だけでは、敵対的にしろ友好的にしろ、そこにあるのはただ一対一の人間関係になる。政治が発生するには、さらにここに一人加わる必要がある。この状態で権益争いをする。第三者を相手との力関係にどう利用するか。ことによると、その第三者とも権益争いをすることになる。もっと登場人物が増えて複雑になり、また階層化がおこるとさらに面白いことになる。まあ、つまり、今回は私がその第三者になった、ということ。こういうのに巻き込まれるの、嫌いなんだけどなぁ。
 ここから外交、あるいは政治手段としての「戦争」をいろいろ考えたが、やはりあまり上手くまとまらない。うーん、戦争とは政治がある状態で発生しうる、とは言えると思うのだけど。
 そういや、姉から「あんたは 迷惑かけられる方 」と断言されたなぁ。自分でもそう思うけど。
  今年のハロウィンはセーラームーンが人気(しかも母親に) 。娘が着るのか、母親が着るのか、それで大分違う。
  ま、苦しい言い訳なのはたしか 。でも、北朝鮮が約束云々と言うのもなぁ。北朝鮮が早めに折れてくれればいいのだけど、あの国はハッタリの強気だけで外交してるから、どうなるかは楽観はできない。あまり長引かないことを祈る。
  赤面するロボット開発 。「ご主人様〜」とか言わせようと考えた奴、全員死刑。
 なぜ衰退したか、その理由を考えることは良いかもしれない。しかし「ああだったらこうはならなかった」とか「あれさえなければ」などというのはまったく意味はない。歴史にIFはないと言うが、「IFはない」以前の話ではないだろうか。こういった話を聞くたびに新美南吉の おじいさんのランプ を思い出す。思い入れを持つなということではない。でも、新しいもののせいにするのは「りっぱなこと」ではない。


2002年11月04日(月) 旧暦 [n年日記]

飲んだ、酔った、潰れた(トホホ)

 土曜から三連続で生物物理学会。まあ、発表しないから気楽と言えば気楽なんだけど。やはり、境界領域であるせいか、ジャンルとしてかちっと定まっていない(いいかげんとも言う)せいか、不真面目ということではないけどもやはりどこか遊び的なところがあって楽しい。これって単なる先入観ではないと思うのだけど。
 で、週末にかけてビデオがたまる。どうにか消化しないとなぁ。
 土曜日には、それとはちょっと別口で飲み。 林氏 と、東京から来たM山氏と、いつものO川氏。今回は集合場所が金山だったので かんなみせ で飯を食った後(料理はともかく、メニューが見づらいと不評でした。トホホ)、 深+ へ。マスターに「 パッサーズ・ラム 」って奴を飲ませてもらう。ラムのことを一名「ネルソンの血」とも言うけど、このパーサーズ・ラムは英海軍御用達の酒でもあり、まさしくトラファルガーの戦いで戦死したネルソン提督の死体を防腐のために漬けていたラムがこれだということになる。最近、輸入店が変なことをして味が落ちてしまったが、珍しく非正規輸入ものでいいのが入ったらしい。ラムは変な奴だと癖が強くってあまり得意ではないのだけど、これは変な癖がなくするすると飲めてしまった。もうひとつは オールド・オーバー・ホールト 。これもちゃんとした奴が手に入りづらくなったらしい。ライ麦の香ばしい香りがとても良いお酒だった。いい酒はどんどん飲めなくなるのかなぁ。
 この日に話したことはちょいとちょいと日記に書けないネタもあるのだけど、書けるネタとしては林氏が「 コンバット・デジQ 」(T−34/85)を入手してそれを見せびらかしていた。林氏は完全自律戦闘をやらせるよう改造したい、とのことだったが、素のままでもかなり遊べる。これを深+に持っていったら、別のお客がコンバット・デジQのパンターを持っていて、にわかにコンバット・デジQ大会。なんつーか、相変わらず深+は何が飛び出すか読めないなぁ。
 飲んで潰れたのはこのときの飲みではなく、翌日の学会での飲み。いろいろ迷惑をかけたので、後で菓子折りのひとつでも持っていかないと。さすがにテキーラ一本あけたのはまずかった。


2002年11月05日(火) 旧暦 [n年日記]

押井スト判定

 こないだ「 ミニパト 」をレンタルビデオで借りてきて、IRCでチャットしながら一話の「銃器談義」に受けていたら友人が「第三話が一番好きなんだけど、おかしいかなぁ」とぽつり。
 「いや? むしろ押井ファンだったら第三話が一番好きなんじゃない?」と、押井ファンの友人がチャットに入ってきたのを見計らって「ミニパトの中でどれが一番好き?」と質問。そしたら「オープニング」という返事が……いや、だからそういうこと聞いてるんじゃないってば。「三話のうちのどれかで答えろやゴルァ!」と逆切れすると、呆れ果てながら「二話目か三話目か迷うところだけど、話自体は三話かな?」と回答。思わずガッツポーズ。
 「なんでそんなこと聞くの?」と聞いてきたので、かくかく、しかじかと経緯を説明する。説明を聞いてその押井ファンの友人が「う〜ん、でもテレビの押井が好きなファンは、二話じゃないかなぁ」と。こちとら実際は押井ファンではないので、なんとも判別がつかない。仕方なく、筋金入りの押井ファンの林氏に、先週末会ったときに聞いてみた。「そんなのは第三話に決まってるだろう」と力一杯の返答。やっぱりそう来たか。ここでもかくかくしかじかと質問をするに至る敬意を話す。と、「(テレビ版が好きか映画版が好きかで違うというのは)う〜ん、そうかもしれない」と半ば納得顔。そうか、ワシの持つ押井ファンのイメージって林氏のイメージが強いから「押井ファン=三話」と連想したのだな。
 週末のビデオ、なんとか消化。BSマンガ夜話の「燃えよペン」の回から、昨日のビッグ・オーまで。マンガ夜話の島本和彦氏の回は、はっきり言ってマンガ夜話の中でも異様な盛り上がりだった。一度、名大に講演に来た時に見に行ったことがあるのだけど、作中のキャラクター同様に熱いのだけど、どこか一歩退いた視点で常にそういう自分を観察している(でも、観察はしても決して勢いで動くのは止めない)という感じの人物でした。島本氏と知己のある人物が多く、その性格にも言及が多かったのだけど、概ね私の抱いた印象どおりの人物みたいでした。いや、名大祭の特別記念講演に島本和彦を呼ぼうと言って、実際に呼んだ実行委員は偉いわ。
  ガンダムSEED は期待せずに見ていたら存外と結構面白かったです。何が面白かったかって言うと、性格最悪なヒロインが。性格が悪いだとか、悪女だとかなら別に今更驚きはしなかったが、なんとまあ妙に賢しい自己中心的なバカ女だというのが大変よろしい。ここまで容赦なくヒロインをバカ女にした番組って、多分そうはないだろうなぁ。まあ、ガンダムとかと関係なく好き勝手やりだしたようで、それはそれでよろし。
  キングゲイナー は話はともかく妙に演出的なテンポが間延びしていたような。御大マジックは働かなかったんだろうか? しかし、話自体は面白かった。っつーか、アデットのキャラクター強すぎ。列車強盗をしにキングゲイナーとパンサーと貨物型のシルエットエンジンが鼻歌歌いながら雪原を歩いていく図はなかなかツボにはまりました。
 体調がガタガタのせいか、どうも精神状態もガタガタである。う〜ん、よろしくないなあ。


2002年11月07日(木) 旧暦 [n年日記]

「本日から貴様らは海兵隊である。兄弟の絆で結ばれる」

 かなり前の話題だけど、邦人被拉致者の一人、曽我ひとみさんの夫である米軍脱走兵のジェンキンス氏について、 「来日すれば最低限でも事情聴取する」と米国が強い姿勢を崩さなかった ことについて、軍隊らしいと感じると共に、どうして30年近くも昔のことにここまで厳しい対応を取るのか、と考えた。けど、戦争映画とか戦記とかの印象からは、ある意味、それは当然なのかも、とも思える。
 誰だって死にたくないのは当たり前で、でも軍隊というのは端的に言ってしまえば殺したり殺されたりの組織。じゃあ、なぜそんな組織が成立してるかと言えば、かつての中国軍は逃げれば味方から撃たれるので怖いけど仕方なく戦ったなんてことを聞くけども、まっとうな軍隊(なにをもってまっとうと言うかは難しいが)であれば、上意下達、命令系統が徹底されているとか、愛国心とか、そういうものの他に、兵士同士の連帯感というのは無視できない要素なのではないかな。
 いわゆる「同じ釜の飯を食った」まで言わなくとも、自分は生き延びたかもしれないが、玉突き的にその死が見も知らない誰かに回ったかもしれないとか、誰かが行かなければならないけども生還率が高くない任務の場合、断れば自分の代わりに誰かが行かされるかもしれないとか。いざ弾丸の飛び交う戦場になったらそこまで考えられるほど余裕があるかはわからないけど。
 戦記やルポにおいてしばしば「戦死者の回収」という状況がそれなりのの比重を占める。時には身の危険を冒しても回収に向かうことがある。数計算で考えれば「死んだ一人のためにまた一人、あるいは複数の人間が死ぬ危険をおかすのは理屈にあわない」ということになるだろう。でも、それはある意味では相互契約的なもの、自分が死んだら家族の元へ遺体だけは届けてくれる、少なくともその努力はしてくれるという信頼とセットになってるのではないかと考えれば理にかなう。あるいは単純にそんな言葉だけで表せない連帯感かもしれない。
 つまり、軍隊という組織にとって自発的に敵側に逃亡し、その後は米軍への脱走を呼びかけたというのは、軍隊の基本前提である「兵士同士は裏切らない」を脅かす行為であり、ただ単に「兵士が一人消えた」以上の意味があるのだろう。
 にしても、どうにかなるものなら、なって欲しいのだけど。
 北朝鮮関連でコンビニに 立川師匠の「大笑点」なるもの が並んでいた。この度の北朝鮮景気(?)にあやかってか、一巻の最初の方に北朝鮮がらみのネタが並んでいる。「ネタはきわどければきわどいほど面白い」の通り、思い切りネタにして笑い飛ばしている。各界著名人もネタを寄せている。やっぱりテレビ新聞ラジオでは流せないだろうなぁ、というネタ。故星新一氏も書いていたけど、「ギャグ」は元々口にはめる拷問器具のことで、それくらいされかねない域でいてこそ、ギャグなんだろうなぁ。いや、そこまで実際にやれってんでないけど、そこまでどころかむしろ媚を売っていながら辛口だのなんだので売る人がいるのが……
  チャンピオン はある意味大変気になる雑誌で、他の週刊少年誌と比べるとスタイルが決まっていない面白さがある。「無敵看板娘」はいつネタが尽きてくるかと見ているのだけど、今回ようやくお約束ネタのひとつの「性格反転」が出たくらいで、新キャラ続々投入でつなぐようなこともせず、本当にこれが無名の新人の仕事かと驚くことしきり。こんな人どこから見つけてきたんだろう。少年エースのあれとかこれとかの、書き分けも満足に出来ずに新キャラを次々出してるのと比べると……
 見ているアニメが土日に集中しているせいで、スケジュール立ては楽になったけども平日にお茶を濁すネタが少なくなったなぁ。まあいいか。
 まあ、季節の変わり目で体調が崩れたり精神状態が崩れたり。健康に気をつけましょう。


2002年11月08日(金) 旧暦 [n年日記]

血まみれ

 別に私が血まみれになったわけではなく、ちょいと新しい実験動物の解剖の練習で、ラットを解剖したらものすごい出血が……ピンセットやらはさみが洒落にならん汚れ。脂とかもかなりついてるし。哺乳動物の身体の基本構造はそんなに大きくは変わらないので(無論、例外はある)、いろいろ勉強になる。少なくとも正面から人間を刺すときにはどの辺りに狙えば心臓を仕留められるかとかはわかるようになりました。(おいおい)
 こないだの、研究室内の「政治」の続き。関わりたくないのに巻き込まれてる感じ。ボスもそういうのは嫌だというのがありありと伝わってくる。ご苦労様です。まあ、ネットであまり人のことを悪く言うとそれとなく伝わってしまう可能性もあるのであまり言わないでおこう。
 後輩から進路について相談。こっちが相談したいくらいなのだが、まあここは無駄に加齢してる(だけの)貫禄で、「好きにしなさい」……おいおい。相談になってねえってば。ただ、この分野は下手にごちゃごちゃ考えるよりも、自分のしたいことをきちんと追及することの方がいいこともままある。どの分野にでも言えることかもしれないけど。小手先で判断するのではなく、自分で感じ、考え、そして解決していかなければならない。それはそれで荊の道なのだ。頑張れ。
  攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX #1〜3を見る。 GHOST IN THE SHELL を手がけた押井監督は今回は企画段階にはタッチしているが、製作には直接タッチしていない模様。そのせいか、GITSは「押井守の作った攻殻」という感じなのが、SACは「攻殻のアニメ化」という感じがする。タチコマ(フチコマ)もちゃんと出てるしな! 士郎正宗氏の作品というとガジェットが中心でそこから世界観を作り出そうとしているというイメージが強いが(知人に言わせると「ガジェットで世界を作ろうとして失敗してる」だそうだけど)、原作「攻殻」もそのでんに漏れない。しかし、#3まで見る限りではSACはそれに+αしており、ただガジェットの提示のためだけの話になってない。かなりよさげ。ひと月に二話という製作スケジュールはクォリティ管理への製作側の注力度合いと共にマニア向けであることを明示しており(そうでなくてもマニア向けだが)、ビジネスモデルとしても面白そうだ。
  韓国に経済危機のシグナル?  まあ、カード破産者が続出だったり(税金をカードで払えるようにするなど、さほど大きくない国内購買力を無理やり上げるためにカード経済をかなり無茶して奨励しているようである)好調のIT産業もメモリや液晶など、将来的に値崩れが起こるであろうものへの設備投資が主で研究開発でめぼしいものをあまり聞かないなど、NEWSWEEKなどが韓国経済の好調をやたら持ち上げるのに対して、将来的には不安要素が山積している。今度経済破綻しても、日本はもう出せませんので。多分。
  アニメ育成へ資金源拡大 規制改革会議の検討項目 。そんなことをするよりは、児童ポルノ禁止法の改悪をやめるほうがなんぼか業界のためになると思っている者多数に百ガバス。ペリカでもいいですが。
 まあ、国が育てて宮崎駿や押井守や富野由悠紀が育つと思うかというのはさておいて、もし日本アニメがハリウッドに比するエンタテインメント産業になった場合、安定したヒットを求めるためにある種「定式化」した製品が多く生み出されるのだろう。と、考えたが萌えだのメイドだのが多数乱立してる現状を見れば、あまり変わらない気もするなぁ。まあ、お上は規制で面白い作品をつぶすようなことさえなければそれ以上はなにも望みません。もっとも、今回のはかなりまともな法案には見えるなぁ。


2002年11月09日() 旧暦 [n年日記]

NOT FOR オタク向(最初のところだけ)

 え〜っと、ほんのごく一部だけどもオタクでない人が見てることがわかっているので、一応昨日の攻殻機動隊について説明。 MATRIX の元ネタです。以上。(おいおい)
 そのMATRIXでモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンはインタビューで「 獣兵衛忍風帖 の獣兵衛をやりたい」と答えていた。ウソか本当か、ボトムズを見てほれ込んだシルベスター・スタローンが自分が主演で映画化を考えていたとかなんとかという話も。
 別にパクリだなんだということではなく(日本だってたくさんパクっている)、マンガやアニメは他の国の文化にインスピレーションを与える独自文化ではある。押井守は「日本人はアニメを作るのにあっていた」と言ったけども、日本人がアニメを作るのに適していたというよりは日本人が作ったからアニメがこうなったとも言える。アメリカなどでは日本アニメやマンガをANIMEとかMANGAとか呼んでANIMATIONやCOMICとは少し区別してるので、別の進化の系統をたどったものと見るのが正しいのだろうなぁ。もう既にこの時点で非オタク向けの内容ではない。う〜む。
 でも、いい年をしたサラリーマンですら通勤中の電車の中などでマンガ誌を読んでいるのも、そういったものの流れと考えればそんな異常でもないかも。
 午後、大須に行って DVD+RW/R を色々見てくる。ATAPI対応なら、だいたいどれも3万円を割る値段になっていたのか。ちょっと購入を検討しよう。