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2004年10月21日(木) 旧暦 [n年日記]

[必殺] あんたこの仕組をどう思う

 必殺仕業人第九話。 DVD上巻
 やいとや又右衛門は長屋の老人から娘の敵をとって欲しいと頼まれる。娘は老人の薬代を稼ぐために隠し女郎をしており、彼女らを斡旋するおたかに身体を壊し死ぬまで働かされたのだという。
 報酬があまりに少ないこともあり、やいとやは主水たちに黙って捨三におたかのことを探らせる。捨三が客を装って入ってみると話と違い、おたかは生計のすべがない娘たちが自立できるよう、なにくれなく親身になる情の深い女だった。
 娘が身体を壊すまで働かされたのも、彼女らのバックについている旗本直参の秋葉とその手下のヤクザの伊蔵によって無理やり働かされたからだった。
 おたかが阿漕な女ではないことを知り、主水たちに無断で動いてることがバレたこともあって、やいとやは依頼を断ることにするが、秋葉たちはつぎつぎと女たちを更正させてかたぎにするおたかのやり方を快く思わず、上納金を吊り上げた挙句、足を洗った元隠し女郎すら引き戻そうとし、自害に追い遣ってしまう。

 やいとやがメインになる話。それぞれの事情で身体を売らざるをえない娘たちの世話を見るおたかだが、自身がつらい過去を持てばこそ。決して話そうとはせず、ただ手首のためらい傷だけが物語る。
 自分のこととは対照的に自立して幸せになった娘たちのことは嬉しそうに語る。しかし、うわまえを掠める秋葉たちがささやかな生きがいを許さない。つか、上納金が四百文とか五百文とか、非常にみみっちいスケールで話が進んでるんですけど……隠れ女郎たちもそばをすすったり子供をあやしていたり、生活感あふれまくり。ここらへんが仕業人。
 仕業人たちは一旦仕事は断るのだが、足を洗うことを決意したがそれをゆるされず無理やり客を取らされる女郎たちを代表して、おたかがやいとやに改めて仕置を依頼する。三年間で貯めた金がたったの五両だってのだから、よほど良心的だったんだろうなぁ。
 やいとや又右衛門がメインと言ってもそこまで深くは関わらないが、仕事を断った後も気にして勝手に秋葉の屋敷を探ったりと、なんだかちょっといい奴に。基本は薄情なんですけどね。
 やいとや自身の過去が深く関わるのは、むしろ次の話。
 主水もなんだかんだ言って隠し女郎たちのことを気にして秋葉の屋敷の周りをうろついたり、「それにしてももう少し金が欲しいな」とぼやく剣之介に「こう考えたらどうだ。秋葉みてえな太え野郎を、金を貰って仕置が出来る。ありがてえことだと」といなしたりもするのだが、このセリフは仕事人等で同様のセリフが出たときと違って、半分以上剣之介への方便のような。

[マンガ] 今日の購入物

  夕凪の街 桜の国/こうの史代
  街童子/高橋葉介 (サイン本)
  30GIRL.COM/岩崎つばさ
 30GIRL.COMは、まあ買うまでもなかったかも。
 「夕凪の街 桜の国」は雑誌掲載時見ていて(書き下ろしの「桜の国2」は当然見てないが)、良いマンガだったし、広島出身の友人が薦めていたこと、みなもと太郎氏の推薦が帯にあることが購入の決め手になった。いろいろ戦争のことについては個人的に調べているが、この作品を全肯定するということではない。でも、少なくとも私の浅薄なものの中にはこのマンガを評する言葉がない。ただ、あとがきの劣化ウラン弾云々のくだり以外は、このマンガをほとんど肯定する、と述べるにとどめおく。
 ところで何故かこれが見つからなくって、書店を五軒ばかり探し回った。おかげで「街童子」のサイン本を見つけて購入できたのだけど。こちらは高橋葉介お得意のブラックでシニカルでファンタスティックでユーモラスな連作短編。中区錦の マナハウス にまだサイン本があるかもしれないので、名古屋圏のファンはどうぞ。


2004年10月22日(金) 旧暦 [n年日記]

[必殺] あんたこの宿命をどう思う

 必殺仕業人第十話。 DVD上巻
 伝馬町の牢に太吉という男の子が父親に会わせろとやってくる。太吉の父親・伊平は殺しの罪で流刑を待つ身。太吉はその間親方の弥蔵に預けられることになっていたのだが、伊平が言い寄って殺したとされる女はその弥蔵の妾で、しかも伊平にはおようという言い交わした女がいた。なんだか腑に落ちない主水だが、牢の中で伊平は不審な死を遂げる。心の臓の発作と判断されるが、実は夜中、新しく牢に入ってきた新入りが伊平を殺す現場を出戻りの銀次が目撃しており、それを主水に告げる。
 伊平の残した遺書と金、そしてその新入りが弥蔵とつながりがあることを突き止めた仕業人は実は盗賊である弥助一味が伊平に罪をかぶせた上で殺害したと判断し、仕置することに決める。
 後をつけ、弥蔵たちが押し入った商家にもぐりこんで仕置をしようとするやいとやと剣之介だが、真っ赤に焼けた針を弥蔵の眉間に突き立てる寸前、やいとやの手が止まる。実は弥蔵は裏切り者だったやいとやの両親を殺し、遺された彼を育てた男だった……

 やいとや又右衛門の過去が明らかになる一編。「この話を見ると見ないとではやいとや又右衛門の印象がまったく変わる」と言われているが、まったくその通りだった。
 以前最終回をビデオで見たとき *1 、剣之介が肩こりの治療をしてもらいながら「殺した連中の恨みがのしかかってるようだ」と漏らしたのに対し、やいとやは「そうですかね。案外とあの世へ行ったら『ごめんなさい』と頭を下げりゃ済むことじゃないですかね」と返した(記憶に従って書いてるので不正確かも)。一緒に見ていた姉は「やいとやは不真面目だ」てな感じの感想を漏らしていたが、この話を見た後では、やいとやは「自分も連中も所詮悪党で大して変わらない。自分も連中と同じでろくな死に方をしないかもしれない」と思っていたのではないかと思える。
 しかし、やいとやは悪党ではあっても外道は許せなかった。子供まで平気で殺せる男になっていた育ての親を、「金は要らねえ」と金を返してまで仕置する決意をする。それを「人情が絡みじゃ続けられる商売じゃねえ」と金を返したのは主水だった。
 もっとも主水も、弥蔵をしとめ損ねて顔まで見られたやいとやを裏切り者として始末しようとしている。その時の啖呵がまた仕業人で、「俺は端っからお前なんか信じちゃいねえ。俺はもうちょっとこの娑婆で楽がしてえんだ。俺が生きるために、お前に死んでもらう」と100%本気。仲間の仲裁とか考え直すとかじゃなくって、たまたま隙が出来てやいとやが逃げ出さないと、多分本気で殺していた。
 その主水も、再び手を組もうという弥蔵の誘いを断ったやいとやを見て、ようやく処刑を思いとどまる。もっとも、弥蔵に始末されそうになったやいとやを助けに入るではなく、人目があるからとてを出さず、「奴に賭けよう」と言ってるから、まあやっぱり仕業人。
 そしてやいとや。孤児という出自のためか、子供には案外と優しい。弥蔵のところに帰ろうとしない太吉と知り合い、日が暮れるまで一緒に遊んでやり、剣之介夫婦に太助に芸を見せてやってくれと頼む。もっとも、金の無心をする剣之介に「差し上げますよ。貸し借りは嫌いなんでね」と憎たらしいことを言うのは相変わらずで、主水たちのことを裏切らなかったのも、信頼感があったからではなく、それが彼の「スタイル」だったからに思えて仕方ない。
 やいとやの育ての親である弥蔵を演じるのは、大滝秀治。このころはまだどちらかといえば悪役俳優だった。が、仕置人や仕置屋の時のような悪人一辺倒ではなく、やいとやの命を助け育てたときの情と、今の外道なやりくちとの間で矛盾せずに激しく行き来するという、難しいところを演じきってしまっている。最後にやいとやに針を突き立てられたとき、「正吉、てめえ……!」とやいとやの昔の名で呼ぶ。しかし、やいとやはもはや正吉ではなく、又右衛門だった……  その他の見所は冒頭で主水たちと違い生活に困ってないのに「殺しがないとイライラしてくる」と危ないセリフを吐くやいとやや、追い出された幻覚に変わって新しく間借り人になった、寺子屋を開いている千歳先生(これが教師という生業にも関わらず結構個性的な人なのだが、それは後日)、いつも「娑婆はおっかない」と言って微罪を犯しわざわざ牢に戻ってくる出戻り銀次が「牢内も結構おっかない」と主水に漏らす場面など *2
 それにしても仕業人はものすごく感覚的になじむなぁ。
*1: 仕置人から仕事人までの最終回のみを集めたビデオがリリースされていた
*2: 本当は江戸時代の伝馬町の牢はそんなお気楽なところではなかったのだが、まあ、そこはそれ。

[アニメ] ルパンVS複製人間

  MASTさんの日記 で今日TVでやっていたことを知る。が、DVD持ってるのでまったくモーマンタイ。


2004年10月24日() 旧暦 [n年日記]

[必殺] あんたこの根性をどう思う

 必殺仕業人第十一話。 DVD上巻
 一向に芸が上達しない剣之介に苛立ったお歌は夫婦喧嘩の挙句、ねぐらを飛び出てしまう。しかし男たちに囲まれ無理やり証文に爪印を押させられ、女郎として働かされることに……
 仕事で女郎屋に立ち寄ってそれを見たやいとやにそのことを聞き、剣之介は昼はくたくたになるまで働き、夜は客としてお歌を買い切るという毎日を続ける。
 お歌が働かされる女郎屋「銀猫」には、おさとという金に汚い女郎がいた。女衒の卯之吉から楼主が博打で負けて百五十両の借金のカタに店を抵当に取られているという話を聞き、百五十両の金を作って店を丸ごと買い取るというとんでもないことを実行しようとしていた。
 果たして百五十両が溜まり、おさとは卯之吉に託して借金の証文を引き取らせに行くが、いつまでたっても卯之吉は戻ってこない。のみならず、急に年季明けだから出て行けと言われる。卯之吉と楼主がグルになって騙していたと知るが、どうにも出来ない。楼主がおさとの金で隣に建てた新しい女郎屋「金猫」に怒鳴り込むが、けんもほろろに追い返される。通りかかったやいとやに介抱されるおさとだが、やいとやの「金で恨みを晴らしてくれる人がいる」という言葉に乗って来るのだった。

 明るく楽しい仕業人その二。
 ってえか、よくよく考えれば全然明るくも楽しくもないはずなんですよ。お歌はかどわかされて無理やり女郎にされ、おさとは身を粉にしてこしらえた百五十両を騙し取られた挙句身一つで店を追い出される。十両盗めば首が飛ぶと言われた時代、しかも女郎だなんて劣悪な環境なのだから命がけで貯めた金と言っても過言ではない。
 けど、全然悲壮感0。っつーかおさとも楼主もキャラクターがひたすら明るく前向きで(悪事も前向き)バイタリティにあふれてるので、暗くなりようがないと言うか……おさとも金を取られただけで(いや、それはそれで酷いんだけど)、殺されるわけではないし。なんせ、やいとやに介抱され灸をすえられている最中、「最初からやり直してあいつら見返してやる」とファイトを燃やしてるんだから、暗くなれって方が無理なもの……逆に言えばこのバイタリティこそが見所。まあ、その辺は好み次第。
 殺しは、やいとやと剣之介が「銀猫」に忍び込んだところで枕探し *1 が発生(実はこれが牢に戻りたくってしょうがない出戻りの銀次の仕業なのだが……)、岡引が乗り込んできて、あわててやいとや・剣之介は化粧をして女郎になりすます。でも、遠目にはやいとやはともかく、剣之介まで買おうとする物好きな客がいるってのは……楼主を仕留めてお歌を連れ、変装を振りほどきながら逃げるのだけど、途中で思いとどまって捨てた女郎の着物を拾い集めるあたりは、やっぱり仕業人。
*1: 人が寝ている隙にその金品を奪う盗人、または行為。

[その他][アニメ] 懐かしいひと

 土→日とかけて、ちょっと昔の仲間の顔を見に行く。と、言っても実は半分以上は今でも定期的に顔を見ている相手なのだったりするのだけど。(^^;
 でも本当にひさしぶりで、皆変わってたり変わってなかったり、音信不通の人も元気でやってるのがわかったり。積もる話の半分も出来なかった気がするけど、会えただけでも良かった。どうもありがとうございました。
 とか言いつつ、夜を徹して未見の新番組鑑賞会とかやっていた気もしますが……なんでそんなことになったんだ?<お前が持っていくからだ

  スクールランブル 。「り」な人が「可もなく不可もなく」と言っていたが、まったくその通り。中盤焦点を当てられるのは播磨が多いので必ずしもまちがいじゃないのだけど、なんだかどのキャラがメインか、焦点がぼやけているような……基本的には天満が中心で播磨はあくまでその周囲の振り回される一人にすぎないので、播磨がメインのような取り扱いはどうなのかな……?
  うた∽かた 。魔法少女ものなのだろうけど、根本的に組み立てが間違っているような……前半、なにも起きないのでひたすら退屈。後半、展開がいきなりすぎてついていけない。おまけにキャラをモノローグで説明するという。キャラのセリフや行動が伴わないので説得力がない。かなり力の使いどころが間違っているような。
 今期の新作、特に萌え系は欲張りすぎてどうも焦点がぼやけていたり予備知識があることを前提にしてるものが多すぎる。その中では舞-HiMEが頑張っているかも。

[その他] 地震

 昨日昔の仲間と会っている最中に地震。それも一時間内に三度続けて起こったのだけど、後で新潟で震度六だったことを知る。ただではすまない規模だとは思っていたけど、帰ってから続々情報が……新幹線が脱線、道路や電線、水道管等のライフラインが切断された地域が続出、死者は増えつづけ、現時点の報道では23人……掲示板に書き込んだことがある方等で震源地付近の方がいらっしゃったら、特に話題がなくともここしばらくずっと書き込みしてなくっても構いませんので、よろしければ無事の一報をおねがいします。
 気温が低くなってきており、物資の供給が十分でないところもあるらしく、心配されます。寄付だけでなく、なにか援助ができればいいのですが……
 それに関連してバカな発言をした人も。
 さすがに無神経に過ぎますな。


2004年10月26日(火) 旧暦 [n年日記]

[必殺] あんたこの役者をどう思う

 必殺仕業人第十二話。 DVD上巻
 捨三の元に女がやってきて、人を殺して欲しいと頼んでくる。なぜか女は捨三が仕業人と知っているようなのだが、捨三は白を切って追い返す。しかし、女は捨三だけではなく剣之介夫婦、やいとや又右衛門、中村主水の前にも現れて同じく殺しを頼んでいた。
 一体どこから正体が漏れたのか、突き止めようとその女・お染から話を聞き出そうとする。聞けば女は地方の庄屋の娘で、旅芸人とねんごろになったはいいが、それが原因で実は盗賊だった一座により一家は惨殺。敵を取ろうとするが返り討ちに会い、九死に一生のところを助けられ、その助けた相手に仕業人のことを聞いたのだという。
 正体を言いふらされてはたまらないが、その肝心の相手のことは頑として口を開かない。しかし十二両という普段の倍以上の依頼料に、仕業人たちはその依頼を受けることにする。

 仕業人同士のギスギスもなく、ドラマ的にも特にゲストや悪人との絡みもなく、その悪人自体さほど魅力がなく、今回ははずれかも。仕業人の正体を知ったお染を口封じするでもなく、結果的にそのまま解放しちゃってるし。ただ、仕業人の正体を知る誰かがいて、そこから足がつくかも、との怯えを覗かせるラストはちょっといい。
 見所は珍しい捨三のロマンスと(でも悲劇性が足りない)、木枯らし紋次郎を意識したと思われる主水、剣之介、やいとやの股旅姿(剣之介以外は特に必要とは思えないが……)、黙って仕置に出た剣之介が消えたことで「いつかこんな日が来るんじゃないかと……」と諦観を見せるお歌、最後に舞台の中に紛れ込んで役者五人を一気に仕留める殺陣か。
 千勢先生の隠れた趣味が発覚。好色本(エロ本)の収集という……まあ、本当はこの時代本は高価なもので貸本が中心であり、本の収集が趣味なんてのはかなり贅沢な部類だったのだけど、とりあえずそれは置いとこう。
 ううむ、今回は低調なので、あまり語ることがないな。

[その他] 風邪引いた

 らしい。昨日もそうだったが今日も指がむくんで熱が出てるっぽいが、熱計ったってどうせ今日は休めないから頭痛薬だけ飲んで家を出る。今日は蒸し暑いのもあるが、汗がダラダラ出るし、のどは痛いし、食欲のなさよりものどが腫れてる感じがするのであまり固形物が食えん。昼は茶漬けでさらっと流す。でも、茶漬けなんてのは元々ご飯の保温が出来ない時代に冷めしを食う手段として主に取られたものなんだがなぁ。まあ、料理のバリエーションの増え方なんてそんなものか。
 のどはのど飴なめてたらわりと良くなった。
  軍曹様35歳 経由で インタビュー・ウィズ・ソルジャーズ へ。沖縄在住のかたが運営するブログらしいのだけど( メインページ )、普通に友達とのトーク感覚でつづられていくインタビューってのは珍しい。新聞で在日米軍の不祥事が語られることが多いけど、そんな(場合によっては恣意的に取り上げられた)特殊な事例で米軍兵士全体に偏見を持つのではなく、一人一人個性的な顔を持った彼らを見せることが狙いの一つなのだと思う。それをさておいても、興味深いし面白い。
 昨日AYU AYU modeなるものがあるのを知り、友人連にチャットで教えたら、なんか妙に受けてるんですけど……かなりの有名サイトで紹介されていたので今更リンクを貼らないことに意味はないかもしれないけど、まあ、一応著作権的にアレなところがあるものなので、興味のある方は検索して調べてみてください。
  韓国で非武装地帯の鉄さく切断朝日 )。韓国への工作員侵入なんていまさらですが、もし工作員の仕業だとすると、なんでわざわざこんなルートを取るのかな? 可能性だけだといろいろ考えられはするけどなぁ……
 新潟の被災地はまだまだ状況は落ち着いていない模様。被災の片付けによる疲労で亡くなるかたが出たり、道路などの復旧もまだの地域もあり、また高齢化が進んでいるところもあって予想以上に大変だそうです。もっと大変なのはこれからで、家を失った人たちのための仮設住宅を施設しないといけないわけだけども、豪雪地帯なだけに神戸のときのようなプレハブだとダメだそうで。冬季の燃料のこともあるし、当然余震の恐怖もまだあるし、「震災はいまだ進行中」ってことは最低限忘れないでいたいものです。
  自衛隊が炊き出し作戦−大量動員、1日数万食サンスポ )。「 駐車場には野外で炊事できる設備を備えた車約150両や、」って、やはり 野外炊具1号 だろうか? なんせ走行中でも炊飯可能で200人分の食事を45分で炊事できるという、一部では「自衛隊最強装備」の呼び声も高い代物ですから(本気にしないように)。でも、食うことは大事ですからね。こういうときだからこそなおさら。自衛隊の糧食は缶詰やレトルトも結構美味いです。
 ちなみに自衛隊の災害救助関連では このスレ の281などは有名。


2004年10月28日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] あちこち大変

 震災はまだまだ継続中。とは言え、かなりひどいところは限られていて、それ以外の多くはライフラインも復旧しているらしい。もっともその「ひどいところ」が大変なのだろうけども……
 神戸のときにもあったけど、今回はよりリアルタイムでマスコミの取材姿勢への不満も出ている。 こちら にまとめが。いずれもネットでの情報なので真偽の確認は難しいのだけど、確かにテレビで見る限り、マスコミの報道は珍しいもの見たさ以上ではないような……
 ただ、前回の震災の教訓や今回ネットなどでリアルタイムに状況・必要な物資が伝えられていることもあり、そういう意味では進歩を感じる。自衛隊の災害派遣をはじめとした政府の対応も、確実に良くなってると思うし。
 で、この時期によりによってのイラクでの人質事件。しかも今度はNGOでもジャーナリストでもなく、ただの旅行者。何故彼がそこに行ったのかは本人のみぞ知ることだろうから、当然わからない。ただ、報道を信じるなら、周囲の人間はこぞって止めているのに、本人のみが危機の意識もなくイラクに入国したことになる。この危険への想像力の欠如はなんなんだろう?
 先日深+に行った際にマスターと「援助交際」の話題になり(何故そんな話題になるのかも謎だが)、マスターは援助交際のリスク(病気を貰う可能性、身元がばれる可能性、ヤバイ相手をひっかけて刺される可能性、ヤクザにつかまってタダ同然で働かされる可能性などなど)を挙げ、手に入れようとするものがそんな危険を冒す価値のあるものなのか、と疑問を呈していた。が、おそらく実際に援助交際をしてる者の中には、そう言われても危機感を感じない者もいるだろう。そういった危機感というか危険感覚の欠如って、実は同根なんじゃないか?
 とはいえ、 家族に中傷電話かけてどないすんねん中日 )。

[アニメ] 新旧番組

 仕業人DVD-BOX上巻もあと1枚(4話分)のみになったのだが、なかなか見るタイミングが……
  ファンタジックチルドレン 。まだ一話を見たのみだけど、最初の感想は「コミック版とまるっきり違うやん!」。いや、 コミックフラッパー でコミックが連載してるのだけど(原作ではない)、絵柄はもちろん、話も雰囲気もまるっきり違う。で、見る前に「一話だけだとわけわからないよ」と脅されたのだけど、見てみるとそんなこともない。いや、わかるかってえとわからないことだらけなのだけど、これが巨大ななにかのパーツということはわかって、で、その全体像に興味を引かれる。続きも時間が空き次第見てみよう。
  ウォーターシップダウン 最終回。ウォーターシップダウンへの秘密の通路が見つかってしまい、エフラファーの大進撃が始まってしまう。そのことを一足先に知らせたキャンピオンだが……いきなりクライマックスな最終回だが、ファイバーの「孤独な戦士が僕らを救ってくれるが、僕らは彼を救えない」という予言が成就してしまう。が、裏切り者としてではなく誇りある戦士としての死だったことが唯一の救いか。
 ちなみに後番は これ らしい……う〜む。


2004年10月29日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] 葛根湯

 風邪の諸症状が出たので、風邪薬を買って飲む……のだけど、確かに症状は緩和されたのだけど、ひたすら汗が出てあたまがぼーっとする。よく薬の包みを見たら、「飲んだ後に乗り物を運転しないでください」と……しまった。ダウン系だったか(ダウン系言うな)。葛根湯ベースの薬だったのだけど、そういや風邪の時にはとりあえず葛根湯、みたいに言われてるけど、葛根湯って薬効はなんなんだろう? と思い検索。 こちら によると「風邪の初期の発熱・頭痛」「汗をかいていない」「首筋がこっている」「胃腸が丈夫」といった場合に適しているのだそうな。薬効としては免疫系に作用することで風邪の症状を緩和するらしい。で、汗が出てくる場合には葛根湯ではなく「桂枝湯」の方が適しているのだそうな。私の場合、汗をかいてなかったから、たまたま葛根湯に適した症状だったわけですな。
 この風邪薬のことで隣席の中国人のDさんと漢方やら鍼灸の話で盛り上がったけど、奥が深いものですなぁ。
 って、なんで頭がぼーっとするのか、結局わからないでやんの……orz(葛根湯成分は眠気を誘わないそうだから、他の成分のせいか)

[その他] ネタがないので天下国家を語る

 ホントはネタがないわけじゃないけど、ちょっとだけどうしてもひっかかったことがあったので。
 先週末昔の仲間と集まったとき、米大統領選の話になって、ブッシュとケリー、どちらがマシか、ということになった。「ブッシュの方が日本経済にとってはいいんだよね?」と同意を求められ、「短期的には、多分」という限定条件付で肯いたのだけど、実際問題個人的にはカードを切りなおして欲しい気分。ブッシュが再当選するにしても現路線ではそのうち必ず破綻し、政策の方向転換が迫られる。そうなったらどうなるかなんてわかったものじゃない。
 じゃ、ケリーの方がマシかって言うと無茶苦茶微妙。こっち側の言うことを聞く限りでは対日経済政策はかなり厳しいことになる可能性が高い(そうはならない、って分析もあるにはあるけど、やや楽観論に見える)。あるいは(クリントンの後継者ということもあるし)中国市場に擦り寄り、その影響で極東政策も親中に大きく傾くかもしれない。第一、アメリカの対外政策なんて過剰に手を出しすぎるか徹底的に無視するかの両極端なのだから(これも極論だけども)、こちらとしてはどちらがマシか、付け入る隙があるか、くらいの話にすぎない。
 で、ここまではその上でどっちを支持しようがその人次第のことなのだけど、上記の席で「う」な人が「日本経済が不景気になってもいいから、ブッシュはやめさせたい」と言っていたのが本日の主題。う〜ん。あたしゃヌルいから、そこまで非人道的なことは断言できませんけどね。
 意識してるのかしてないのか知らないけど、不景気ってのは人を殺すんですよ。そういう場合、社会的経済的に弱いものから死んでいく。「日本が不景気になってもいいから」というのは、そういう人たちが死ぬのを容認してるってことでもある。あの場にいた人は「う」の人がその発言したとき、私の顔が渋ったのを見たかもしれませんが、あの表情はそういう意味なんす。どっちにしろ誰が犠牲になるのを容認するかって非道い話なんでそれを責めようということじゃないんですが、自分の言ってることの意味を本当にわかってるのかなぁ、と。あと、日本の周辺状況的に中国に天秤が偏りすぎる懸念があるってのもある。不景気にそういう状況が重なるとなるとどうなるのか、いくつかの可能性は私程度の頭でも考え付くけど、あまり考えたくはない方向ばっかではある。確実にそうなると決まったわけではないけど。
 じゃ、ブッシュを応援するのかって? だから私の意見は前の方で言ってるじゃないですか。「カードを切りなおしてくれ」って。(ほら、ヌルいでしょ?)


2004年10月31日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 寝て曜日

 ほとんど治ったものの風邪で体力が落ちてたのか、ひたすら寝てすごす。
 イラクの人質は、最初に報道された遺体は別人だったものの、二度目は指紋で本人であることが確認。ネット上では(見ているところが偏ってるのかもしれないけど)「彼の行動はバカだけども、助かって欲しい」という意見が多かったので、多くの人にとって非常に残念な結果になってしまった。特に政治的理念・目的があって行ったわけではないだけに、余計家族らのコメントも痛々しい。どうもキリスト教徒らしいから「冥福」ってのはおかしいかな? ともかく、彼の魂の安らかならんことを。
 一度目に報道された遺体はアラブ風の服を着ていたそうで、アメリカ軍って東洋系が本当に心底見分けがつかないんだなぁと。いや、後頭部から撃たれて顔面は大きく損傷していたそうですし、危険な地域で邦人と見られる遺体の回収作業をしてくださって、敬意は抱いてますが。
 ただ、この件、というかこの件の周辺で気になることが二点ほど。一つ目は自衛隊の派遣期間は今年中に終わるわけですが、その後も継続して派遣するのだろうか? この辺は米大統領選の結果も絡んで来そうですが。
 二つ目は、自衛隊も米軍も撤退すべし、と今回の件でも主張してる人が結構いるわけですが、各国軍隊が引き上げた後、イラクがどうなると考えているのか、あるいはどうすべきと考えているのか、その辺が見えてこない主張が多かった。いや、「米軍はいつづけるべき」と考えてるわけではないけど、多くが米軍の撤退が第一目標で後のことは知らない、というようにも見えるので。

[アニメ][特撮] 新番組といつもの

  学園アリス 。先週終わった「ウォーターシップダウンのうさぎたち」の後番。作品の格で言ったら圧倒的に前番なのだけど、こちらも思っていたより悪くない。今時っぽいクールな(というか無関心ぽい)なかで主人公の熱血(という元気?)が空回りするのだけど、浪花節調の泣かせも入ってる。資金難から廃校になってしまう思い出の学校を残そうと運動をする主人公を尻目に、憎まれ口を叩いてあっさりと東京の学校に転校してしまう親友。だけど実はその学校は国が特殊能力を持つ子供ばかりを集めた特殊な学校で、そこへの入学を条件に主人公たちの学校の存続をしてもらっていたことを知る。居ても立ってもいられず、東京までその隔離された学校に、親友に会うために向かう。けど、実は主人公にも秘められた特殊能力があって……ややテンポが悪いのが気になるが、ドラマ的に意外とアップダウンをきちんと盛り込んでる。「キャラがかぶってない限り、可愛い子同士はつるんでいた方がなにかと得」の台詞は笑った。確かに衝撃の口説き文句だ。
  デカレン は、先週の衝撃の石野真子変身と一転、シリアスムードの展開に。デカレンは「必ずロボットで戦わないといけない」というセオリーがないので、こういうドラマ作りも出来るんですな。しかし最後にゲストキャラの姉が尼さん姿で出てきたのは、ちょっと笑ってしまった。
  仮面ライダー剣 は、ウルトラセブンがなんか悪役っぽい役で登場。で、最後に残った虎姐さんも次回封印のようで、これでアンデッドは全て封印済みに。でも予告で、「これからが真の戦いだ」と、打ち切り最終回っぽいことを言ってるんですが……