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2004年09月21日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] たわごと

 まあ、たわごとはいつものことなんですが。
 必殺仕置人に、こんな回がある。
 若い腕利きの板前が花魁と恋仲になるのだけど、花魁を身請けするためには大枚五百両という大金が必要。一緒に逃げようと頼むも断られ、廓の用心棒に叩き出されるように追い返される。それでも諦めきれずに小田原に移り、死ぬ気で働いてお得意様の信用も得、身請けの金を借りる算段もついてその花魁を会いに江戸に戻る。だけども、実は花魁が板前に惚れたというのは狂言。旦那衆との座興で、生真面目な板前をどれだけ骨抜きにできるのか賭けをした、というのだ。それを花魁自身の口から聞き逆上した板前は花魁を刺し殺し、そんな座興を楽しんだ大店の旦那たちにも切り付ける。
 ここまでなら、女や旦那衆も酷いが、別に命を奪ったのどうのという話ではなく、殺しまですることはないのかとも思える。
 が、板前が旦那衆に包丁を持って迫ると、旦那衆は怯え、逃げ惑いながら「お前は誰なんだ!?」と言う。旦那衆は板前のことも、そんな賭けをしたことさえも微塵も覚えていなかったのだ。
 多分、ここで二種類の人間に分かれると思う。殺して良い・悪いとは別に、「相手を殺しても飽き足らない」と思う気持ちが理解できる人間と、出来ない人間と。 *1
 これは第二十話「狙う女を暗が裂く」という話。これが導入で、板前は「鬼寅」とまで呼ばれる殺人鬼として追われ、仕置人の一人のおきんの家に立てこもるのだが、おきんは鬼寅の境遇を聞き同情し、またおきんを助けに入った鉄たちも逆にそれに同調する。結局捕り方に囲まれた鬼寅は、それでも庇おうとするおきんたちを振り切って自ら捕り方の中に飛び込んでいき、鬼寅の後を継いで仕置人たちは残った最後の一人の旦那を仕置する。(その際、一体自分が何故、誰に狙われたのかわからない旦那に鉄はただ「鬼寅だ!」と名乗って仕置する *2
 その気持ちが理解、少なくとも同調できるのとできないの、どちらが良い・悪いということはないが、私は前者であり、できない人はその点では少しだけ幸運だと思う。この話は仕置人の中でも好きな話なのだけど、大昔のことが思い起こされ、見るのは少し辛い。
*1: この話を単純に「男女の痴情のもつれ」と見るのは、おそらく誤り。きっかけはそうだったかもしれないが、途中で明らかに変質している。元々必殺シリーズは男女の仲のもつれには結構冷淡で、それプラス何かがないとあまり仕事を引き受けない。
*2: 何故鉄が相手の誰何に「仕置人」と名乗るでもなく、鬼寅の恨みを語って聞かせるでもなく、ただ「鬼寅だ!」と名乗ったのか。それをスルーしてしまうとこの話の本質は掴めない。


2004年09月23日(木) 旧暦 [n年日記]

[映画] 銀幕が呼吸する

  スウィング・ガールズ を見てくる。
 山形の田舎町、せっかくの夏休みというのにやる気のない数学の補習を受けていた鈴木友子たち一年女子は、補習をサボる名目に野球の地区予選で応援する吹奏楽部に仕出し弁当を届けることになる。が、駅を乗りすごして炎天下を遊び気分でのんびり歩いて球場に届けたものだから、届けた弁当がすっかりいたんでしまって吹奏楽部は一名を除いて全員が食中毒で入院してしまう。
 せっかく勝ったのに演奏なしの応援なんてイヤだからな、と野球部の先輩に脅され、唯一生き延びていた吹奏楽部一年の中村は助っ人要請の連絡状を全校生徒にまわすが、来たのはリコーダーしかできない眼鏡っ娘・関口と、参加してたバンドが解散してどこでもいいから演奏したいというロック少女二人の計三名のみ。その前を楽しげに通る友子たちを見て、おとなしい中村もさすがに激怒。食中りの原因を黙っている代わりに一年女子補習組全員応援演奏に参加しろ、と脅す。しかしそれでも吹奏楽には人数が足りない。野球部の先輩に迫られた中村は、苦し紛れに「ビッグ・バンド・ジャズをやる」と言ってしまう。
 それで補習がサボれるなら、テキトーに練習して当日はばっくれよう、と下心アリアリの友子だったが、案外とスパルタな中村と、野球部の先輩に一目ぼれしてしまった斉藤、まじめにコツコツ上達していく関口に引っ張られるように練習するうち、だんだん楽しくなってくる。
 一週間の猛特訓の後、ヘタクソながらもどうにか演奏が形になってきた試合の前日、期待に胸膨らませる彼女らの前に退院してきた吹奏楽部がやってくる。結局本職の吹奏楽部が復帰して彼女らはお役御免。野球部も敗退。友子たちの夏は不完全燃焼のまま終ってしまう。
 夏が終って新学期が始まるが、友子の中からはもやもやが消えない。補習で仲良くなった斉藤や田中と廊下ですれ違っても、同じ想いを抱えているのか、どこかぎこちない。吹奏楽部を訪ねるも中村は辞めてしまっていた。同じく中村を訪ねてきたらしい関口と困ったような表情を向け合う。ついに我慢できず、おばあちゃんに買ってもらったパソコンと妹のプレステを売り払って中古のサックスを買ってしまう。
 そうして河原でボロのサックスを鳴らしていた友子の耳に電子ピアノの音が届く。川の向こう側に目を遣ると、そこには電子ピアノを前にした中村の姿が……お互い視線を交わし、二人は決意する。もう一度ジャズバンドをやろう!
 夏休みの仲間たちに総動員をかけ、もう一度バンドをやろうともちかける。でも楽器はどうするの? 練習場所は? 取りあえず、中古でもいいから楽器を揃えようと全員スーパーでバイトを始めるが、騒ぎを起こして友子、斉藤、田中、関口はクビに。残りの夏休み補習組も飽きっぽい当世の女子高生のこと、ブランド品に、男にと、すぐにジャズバンドから興味を切り替えてしまった。
 それでもあきらめまいと友子ら五人はどうにか楽器を揃え、パチンコ店の前の演奏にこぎつける。が、独学で練習した演奏は酷いもの。やる気だけではクリアできない壁にがっかりする彼女らの前に、意外な助っ人が現れる……

 「ウォーター・ボーイズ」の矢口監督最新作。
 「ヴァン・ヘルシング」や「ヴィレッジ」「アイ・ロボット」「バイオハザードII」など、アクション大作目白押しだというのに、そもそも邦画がそんなに得意でない自分が何故これを見に行ったのか。理由は、まあほぼただひとつ。「スクリーンが呼吸してるところを見たかったから」。その一言に集約しても良いと思う。
 スクリーンの呼吸って、通気性? と思われかねないので説明すると、要はCG映画になっていない映画、ということである。別にCGの否定をしてるわけではない。が、アクション映画大好きの私も、CGによるアクションってのはどこかのっぺりしていて、つまらないのだ。それをごまかすには短いカット割に速いカメラワークなどを多用するしかないが、全編それでは見ていて疲れ果ててしまう。もっと言えば、そればっかの映画にドラマなんて載せられっこない。 先の深+の「映画の日」 で「CG紙芝居」なんてMさんが揶揄していたが、その気持ちはわかる。だからとにかく、止め絵でも長回しでも、見ているほうが画面に釘付けになるような、非CG映画を腹いっぱい見たかった。
 十分に、いや、十二分以上に期待に応えてくれました。
 映画の中で、楽器の購入費を稼ぐために 山の中にマツタケ採りに入った五人が、猪に出くわし追いかけられる一幕がある。パニックになった彼らを猪が追いまわし、結局猪から逃げようと木に登った田中が猪の上におっこちて、逆に猪を仕留めるのだけど、このシーン、「What's a Wonderful World」をバックにスチール写真っぽい停止画像で表現されている。ところが、この停止画像、よく見ると模型でもないし、CGでもない。役者全員が逃げ惑うポーズのまま、静止させられて撮影しているのだ! だからカメラの回り込みもあるし、微妙に揺れてたり震えてたりする。(笑)
 これを安っぽい、と思いはしない。ひょっとしたら製作予算の関係もあるかもしれないが、矢口監督は計算してこのシーンをこのように撮ったのだろう。もしこれがCGだったらどうなるか。当然、役者たちの微妙な揺れとか震えはない。おそらく、彼らが逃げる「必死さ」は大幅に減ってしまうし、映画という「動画」の中でそれが差し挟まれれば、彼らは背景の中に埋没してしまう。これが「銀幕の呼吸」なのだ。矢口監督は、別にCG反対派でもなかろうが、きちんとこの「呼吸」の大切さをわかっているのだろう。
 一場面ばかりを取り上げてしまったが、この映画自体非常にすばらしい出来。メインは五人のメンバーだが、鈴木智子、斉藤、田中の三人は補習逃れの口実に参加しただけで当初やる気ゼロ。関口はなにを考えてるのか良く分からないし、素人娘たちにスパルタ教育を施す中村も、吹奏楽部の退部を考えていて、単に言われたから仕方なくジャズバンドを結成しただけでジャズ演奏に熱意があるわけじゃない。でも、一度演奏をすることの楽しさを知ってしまった彼女らがだんだんのめりこんでいき、みっともない姿をさらしたり騒動を巻き起こしながら腕を上げ、目的を達成していく。夢は全国大会とかじゃなくて、ただ思いっきり気持ち良い演奏をしたいだけ。まっすぐ目標に向かっていくときのがむしゃらなみっともなさは、ちっともみっともなくない。
 五人以外のメンバーは作劇上十把一からげな扱いだけども、実はそれぞれきちんとした個性があるし出ている。行動は一緒でも、個性がないわけではないのだ。
 対比として地区予選に負けたとたんにちゃらちゃらしだす野球部の先輩があって、役柄的にはちょっと嫌味な役なのだけども、この辺もきちんと締めてました。役者の方、ご苦労様でした。
 高校生たちがすっ頓狂に見える目的に向かって邁進する、という意味では「ウォーター・ボーイズ」の二番煎じと取られかねないけど、はっきり言ってこちらの方が上。久々に時計を見ることも忘れた100分余でした。 *1
 先の、ちょっと嫌味な野球部の先輩の言を借りるならばこういうことになる。「世の中には二種類の人間がいる。スウィングする者と、しない者だ!」

 以下余談。登場人物、特にメインの五人は皆個性的なのだけど(味と貫禄のある田中だとか、監督に鼻までほじらされた智子役は体当たり感が出まくり)、個人の趣味で語ると、斉藤と関口の二人。斉藤はとにかく惚れっぽく、最初野球部の先輩に惚れて調子良くやる気を出したり、そんなのばっかなのだけど、未練のように夏の大会で打った目に、もうとっくに治っているのに眼帯を着け続けてたり、気が付けばバンドの中心メンバーになっていたり、一人河原でトランペットの練習をしていたりと、実は純な裏返しというところがいい。もう一人の関口は本当に何考えてるかわからないのだけど、要所要所で転機のきっかけとなり(作劇的には便利な役どころ、ってことなのだろうけど)、また、最後に勇気をふりしぼってチューニングのことを切りだすところとか、最初に「できる楽器は?」と聞かれておずおすとリコーダーを差しだすところとか、もう素人バンドはお役御免、というところで吹奏楽部にトロンボーンを渡すまいとするシーンだとか、異様に可愛い。いや、別に眼鏡っ娘だからじゃないですよ? ちょっとだけ関口と智子の中村に対する恋のさや当てとか見たかったのは、ここだけの話。ええすいません。どうせオタクですよ。
P.S.私が映画を人に薦めるかどうかの指標として、上映が終わった後の他の観客の言動がある。今回、見終わった後に親子連れの女の子が「ジャズやりたい」と母親に言っていたり、カップルの彼氏側が「DVD出たら買う」と言っていたこと、また、ほとんどがエンディングテロップが終わるまで席を立たなかったことを追記しておく。
*1:  本来こんなこと書くべきでもなかろうが、どうしても書きたいので出来るだけ簡潔に。
 先日ラジオで久米宏が「日本映画は韓国映画に完全に追い抜かれた」と発言した。確かに、(主に組織側の理由によって)準備期間の短さ等ゆえに、日本映画の低迷は目を覆うものがある。だが、わざわざ海を渡って日本に来るものは、大体ある程度の水準をクリアしたものであることを忘れてはいけない。くっだらねえ韓国映画賛美(あんな発言してる時点で、久米宏がろくに韓国映画見てないことは丸わかりなのだが)してねえで、何故日本映画がダメになったのか、どうすれば良くなるのか、それでも面白い映画撮ってる人間がいる事を言ってみろってんだ!

[必殺][その他] サブタイトル

  必殺仕事人V旋風編のサブタイトルがどうの という話が出てたので思わず反応。そんなもの、 必殺仕切人 に比べたら全然どうってことないですよ。ピラミッドに密林の王者(ターザン)って、ああた……


2004年09月24日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] orz

 今朝、出掛け、充電しておいたPHSを手に取ると、夕べ着信があったことに気付く。朝電話しなおすのもなぁ、と思いつつ、職場へ。
 で、仕事上がりに電話をかけなおそうと、PHSを手に取ると……あれれ? 電源が落ちてる? チェックするとバッテリーがカラだとエラー表示が……そういえば別の機器つなぐために、PHS充電器のコンセントをはずしてそのままだったのを忘れてた……orz

[その他] いいのか悪いのか

  プロ野球スト回避 来年セ6・パ6で合意朝日 )。これが良いことなのか悪いことなのかはさっぱりだけども(良いことに決まってる、って意見が大勢だろうが、自分は球界のことはまったくわからないし、世の中見た目どおりとは限らない)、先日、ラジオで元国民的ニュースバラエティ番組のキャスターだったタレントが「こんなことしてもなんにもならない」と言っていた言葉が、早々に覆されたのだけは確かで、その意味では愉快。(ショーとして見て楽しむ分には全然かまわないが)こんな先見も洞察力もないタレントに日本国民の幾ばくかは踊らされていたんだなぁ、と今更。

  ここ 経由で ここ へ。SEED放映当初時から不思議に思っていたのだが、何故かネットなどで見る「『SEED否定論』否定論」というのは、否定論者がなにかの信者である、という前提の元に語られているものが多い気がする。なぜそういう論に持って行くのかはさっぱりわからないのだが、単に「SEEDがつまらない」「話題集め的にセンセーショナルな事柄をいい加減に、かつ底の浅い作劇しか成していない」という点が責められているとは思わないのだろうか? いや、私は責めるほど見てはいないけど(つまらなかったので最初の四話で切った)。「ガンダム」の名を冠している以上、対比として過去のガンダムシリーズ作品が上るのは至極当然で、根底は「作品としてはクズ」という意見に過ぎないと思うけどなぁ。(商品としてはクズ、ということではない)


2004年09月25日() 旧暦 [n年日記]

[その他] コーヒー酔い

 細野不二彦の「GU!GU!ガンモ」で、怪鳥?のガンモはコーヒーが好物で飲むと酔っ払うという設定だったけども、それとはちと違って。
 昼過ぎに昼飯がてら近所のサイゼリヤに行き、ついでにちょっと書き物をする。ドリンクバーをたのんで長居してたのだけど、コーヒーを何杯か飲んでいたらちょっと気持ち悪くなってしまった。コーヒーを飲んでもあんまり目が冴えない体質なのだけど、循環器系にはもろ効いてくるのか、濃い目のコーヒーをばかばか飲んでるとこうなってしまう *1 。う〜ん、ちょっと油断したか。
 そのサイゼリヤに行く前、妊娠していた身内が無事出産したとのことで、どうせだからと ネットから祝電を送ってみる 。が、届け先の住所の入力で、どうしても番地以下が入力できない。入力して送信しようとするとエラーが出る。仕方ないので電話番号だけはきちんと記載して(NTTなんだから電話番号から調べられるでしょ)送信すると、小一時間ほどしてNTT西日本から電話が。
「あの、番地以下が入力されてないんですけど……」
 あぁたがたのとこのシステムのせいです。こっちの知ったこっちゃありません。と言いたいところだけども、大人げがないので素直に住所を教えて後はおまかせ。
 で、電報の台紙って奴も色々あって、キティちゃんのぬいぐるみのついたのから、コースターがついたの、小皿がついたのまである。まあ、要らん物をおしつけてもいかんので、電子オルゴール付きの台紙にしておく。しかし、お祝い用だというのに曲が「Let It Be」ってのはどういうことよ? Let It Beの歌詞の意味、知ってるんか? まあ、徹底的に的外れってわけどもないけど、どうせならHey Judeにでもしておけばいいのに。
 折角大仕事を終えた後なのだからなにか楽しいギミックがあった方が楽しめるだろうし、まあ、ビートルズなら一応無難でしょ、と思い、これに決定。個人的にはLet It Beで思い出すのは映画「悪霊島」なのだけども。
 昨日リンクした 富野信者だからSeedを拒絶する訳ではない、と思った だけども、MASTさんが書いてるようにターンエーとSEEDを一緒にしてるわけではないとは思うけど、ただ、ここで擁護にターンエーの「黒歴史」を持ち出すのも違うと思うのですよね。単に宇宙世紀の続きでないから拒絶されたというのはさほど的を射た指摘とは思えない。もし、単に宇宙世紀云々という話ならば、同様の論法でGガンダムも否定されていなければならない。いや、その理屈でGガンダムを「ガンダムじゃない」と言った人はいたけど、しかしそれでも「ガンダムじゃないけど面白いし好き」と言う人もいて、実はそういった理屈やこじつけは必ずしも根源的な理由ではなく、そういった口にしてる理屈は表層でその下に本当の理由がある、というのが過去いろんな番組に対する視聴者の反応を見てきた私の考え。中には原理的信者もいないではないけど。(実は過去の作品を比較対象に持ち出しそれを基準に批判するオタクってのは、別にSEED特有の現象でもないんですよ。)
  whiteさんのMSV云々という論 (私はもろにコミックボンボン誌上でMSVの展開をわくわくして見ていた世代なので、根本的にSEEDの「MSV」は言葉は同じでもまったく性質の異なるものだと、静観してますが)も、MSVを汚された、というよりは、バリエーションをたくさん出すという玩具展開の戦略がまず先にありきで、それに対してきちんとした世界観を構築できず底の浅いものになってしまっていることへの批判だと捉えています。 *2
 それに、「黒歴史」を持ち出しても結局ターンエーの懐の深さを示すだけで、「じゃ、(当時黒歴史の設定がなかったGガンと対比して)黒歴史という理屈の逃げ道があるのにそれでも拒絶されるSEEDって?」ということにしかならない。
 無論、SEEDが好きだ、楽しい、という人も多くいて、その感情自体は間違いでもなんでもないけど、SEEDが嫌いと言う人が設定厨で目が曇っている、と考えるのは間違い。自分が楽しいと思えるものを他人が同じように楽しいと思えるわけではない。
*1: カフェインというのはcAMP伝達系に作用する物質で、cAMP伝達系というのはどの細胞にもある基本的な伝達系。
*2: MSVってのは元々お遊び的に誌上発表したものを、どちらかと言えばサンライズ側が正史に「追認」したもので、根本的にまず玩具ありきのSEEDのものとは異なっている、ということはポイント。その前にミリタリーモールドを施したMSのイラストやプラモデルの発表があり、そこからさらに拡張したもので、世界観の拡張に乗せて行われた「お遊び」。実家にゃ当時発売されたMSVのイラストカードがまだあります。


2004年09月27日(月) 旧暦 [n年日記]

[特撮][その他] 休日の過ごし方。と、エトセトラ

 昨日は「 デカレンジャー 」も「 仮面ライダー剣 」も両方非常に良かった良かった。デカレンは「SWATモード」なる新装備のための訓練で、「返事は『Sir! Yes, Sir!』だ!」ってな展開なのだけど。幾分ソフトにされているとはいえ、お子様、ついて来られるんかいな。
 剣は、最強フォーム「キングフォーム」へのパワーアップだけども、パワーアップの過程がドラマと絡んでいて盛り上がる。剣崎にはなにか秘密があって、「普通ならありえない状態」への変身も可能らしいが……多分キングフォームは他のライダーは変身しないんだろうなぁ。カリスは新フォーム登場の予定はあるらしいが、レンゲルはイマイチ不明だし。
 で、見終わってからH氏、O氏と合流し、刈谷で行われる「 名古屋コミティア 」へ。主目的は某H氏がお世話になった関係で、間接的にお世話になっている まるちぷるCAFE のなかせさんへのご挨拶。なかせさんは 創作オンリー同人誌即売会そうさく畑 の、来年一月十日(祝)に東京で行われる番外番「HATAKET東京1」(こちらは創作がひとつでもあればパロディもOKだそうで)を応援されているそうで、そのチラシを持ったところの 写真を撮らせていただきました 。パシャ。
 O氏が直前まで仕事で詰めていたためか体調がおもんばかしくなく、閉会前に撤退することに。しかし、刈谷にはなんと 刈谷市交通児童遊園 なんてものがあったのですよね。刈谷には何度か来てるけど、まったく知らなかった。D51の実物が展示されていたり、ミニジェットコースターもあったりで、ミニ遊園地ながらなかなか充実。しかも入場無料で全ての乗り物が50円。D51は実動状態とは程遠い保存状態でちょっと物足りなかったのだけど、ミニジェットコースターが結構揺れや横Gがダイレクトな感じで、意外と怖かったり(すいません。最初ちょっとなめてました)、当日はハーレーダビッドソンのサイドカーが三台ばかりならべられてたりで、かなり楽しめました。刈谷市の意外な穴場。ハーレーってアメリカンバイクだから日本人の体格にはきついかと思ってたけど、ちょっとまたがってみたら案外と快適でした。サイドカーだからコケたときに起こす心配もしなくていいし。(ただし、800万円くらいだそうだけど)
 その後、アパートまで送ってもらうついでに近所のガストでかなり遅めの昼飯。例によって馬鹿話してましたが。
  SEED否定がフォーマット移行に伴う拒否反応との御意見 だけども、私見を述べさせていただけるなら「十中八九違う」と思います。バンダイがそれを意図してSEEDを製作したのは確かだけども。宇宙世紀との断絶というのは、否定の取っ掛かりにしやすいから食いつかれているだけで、否定の根本的な理由は作品自体の評価に他ならないでしょう。おそらく、五年後にSEEDが巷議に上るか、そこから発展した商品や作品が出続けているか、というのがひとつの指標になると思います。
(ぶっちゃけて言えば「SEEDは後にまで残る名作足りえない」と断言してるに等しいのですが、だからと言って、別に「SEEDを楽しんでいるのは間違っている」と言っているわけではないことをご理解いただければと思います)

[その他] むしのこえ

 近所の24時間スーパーに買出しに行き、ふと、店内からスズムシの鳴き声がすることに気付く。最初店内で流してるBGMかと思ったのだが違う。声の元をたどると、デリカコーナーの下の、排水溝(多分、掃除用の)の中から聞こえてくる。しばらく聞き入ってしまったのだけど、他に数人いた客も、深夜バイトのお兄ちゃんも気に止める様子もない。自分も、何故気に止めたのかよくわからない。が、一旦気付いてしまうと、店から出た後もすでにあちこち虫の音の大合唱になっていることに気が付く。スズムシ、コオロギ、キリギリス、エトセトラエトセトラ。虫の音を愛でる習慣を持つ民族は古代ギリシャ人と日本人くらい、と言うけども、こういうのを楽しめるんならそれは悪くないんじゃないかと思える。都会の真中にいたって、自然はすぐ近くにある。それに気付く目、耳を持ってるか否かだけなのだ。


2004年09月29日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 病欠

 昨日はお昼を大分回った頃に目が覚める。
 いったいなんでこんな時間まで寝てるんじゃ、と自分に悪態を吐くが、体に力が入らない。だるい気持ち悪いふらふらする。発熱はしてないが鳥肌が立ち汗が出る。こりゃあかん、と病欠することに。このままじゃどうせ仕事にならん。
 ほとんど一日中寝てたのだけど、昼過ぎまで目が覚めなかったくせにいくらでも寝られる。体の深いところで疲労が蓄積してた模様。まあ、多分、不摂生のせいなんだろうけど。
 今日はかなり良くなったとは言えまだ完治はしてないのだけど、薬で十分なんとかなる程度なので平日どおり。しかし、疲労の噴出がいつもかなり突然だなぁ。

[その他] 「燃える」というより、積極的に燃やしてるような……

 2ch極東ニュース板界隈では(マイナス側の意味で)話題だった本宮ひろ志作「国が燃える」だけども、案の定、南京事件のところに入ってお祭り状態のようで。しかも、参考資料として捏造写真の可能性を指摘されている写真群を使用するなど、もう狙ってやってるとしか思えないというか……
  軍曹様35歳 でその一例を示してますが、信憑性が疑わしいとされている写真の、日本軍のではない軍服・軍帽をわざわざ日本軍のに描きなおしてるんだから、意図的というか、しょうもないというか……フィクションだから、という擁護もありうるのかもしれんが、だったら「南京事件については諸説ある」くらいのキャプションはつけてもいい気もしないでも。なんせ、「支那」とか「満州」って言葉を使うときに「歴史的な云々」とキャプションで言い訳させられてるマンガもあるくらいだし……しかしここまで徹底的に信憑性が疑問視されている写真(しかも恣意的な改変まであり)ばかりだと、本宮ひろ志による壮大な釣りに見えてきてしまう。まあ、ろくでもないには違いないのだけど。

[その他][漫画] さすがにここまではチェックしてないよ!

 あぶないあぶない。アンテナは広げておくものですな。つか、 このゲストの面々 は何よ!?


2004年09月30日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 釣り

 「釣り」ってのはもちろん魚釣りでも熊釣りでもなく、わざと荒らしもしくは荒らしもどきの発言をして、他人の反応を楽しむ行為の事ね。
 まあ、正直私もわざと他人をからかって遊ぶことはないわけではないけど(もっとも、むしろ性格的にからかわれる方が多いが)、「釣り」のような行動は、小心のせいもあってやらない。
 だからか、釣りをしてる(あるいは本当はひっこみがつかなくなったので釣りと自称する)連中は嫌いである。なぜか、露悪趣味かなにか知らないが、blogで「釣れた釣れた」とやってる人すらいる。まあ、本当に相手がどうしようもない奴で、そう対応するくらいしかない、ってならまだわかるのだけどね。
 この手の人のさらに不快なところは、そのblogの記述とか見てると自己反省が見られないことが顕著な部分があること。お前が言うな、とか言われそうだけど、ある部分で、あるいはすべてにおいて自己反省がなく、その行動に歯止めがかからない(別の抑制がかかっていることはある)ので、その行為を「恥ずかしい」とは考えない。あるいは自分になんらかの問題があるとはつゆ思わない。「自信」ってそういうことだっけ?
 そういった言動を最近幾つかで見たので、世の中こんなんばっかになったのかと、多少うんざり気味。commentを許可してるblogの場合、その人の記述以外に常連さん?の言動が大まかな判断材料になる。「クネクネした雰囲気」であることは、その人が自分が居心地がいいように意識的・無意識的に行動を諌める人を排除してる可能性がある。排除するつもりがなくてもあまりに馬鹿な言動を取ってると愛想をつかされることもあるから(自己経験)、だからこそそういう知人友人は大切にせねばらならないというのに。
 「話をはぐらかす」ってのは「正しさを証明する手段」というより「単にはぐらかす技術」であり、当人がまっとうに向き合う気がないのだから、まともに相手にするだけ無駄ってものではある。でもやはり不快。馬鹿は罪かもしれないし嫌いだが(自分も含めて)、利巧ぶった馬鹿は(もっと罪かどうかはともかく)もっと嫌いだ。

[その他] 今日のカロリー(歳出・歳入)

 朝・昼は軽く済ませ、晩は近所に新しく出来たカレー屋へ。本当は昨日が開店日だったらしいのだけど、生憎昨日は台風だったせいで、寂しい開店になったそう。本日は店員のお友達とかなのか、そこそこお客が入ってました。カレーは日本風ではなくインド風。ちょっと珍しいところでインドのカレーピラフみたいなの(ビリヤーニ、とかいう名前だったかな?)を頼む。スパイシーであまり日本人向けではないかもしれないけど、辛党の私は好み。近所には別にネパール人のやってるカレーショップがあるのだけど、そこほど本格的ではないものの逆に値段も比較的入りやすく、インド風カレースタンドといった感じ。( CoCo壱番屋 を除いては)近所に手ごろな値段のカレーショップがなかったので、出来たのは嬉しいかも。
 で、家に帰ってからここ二日体調不良で行ってなかった運動を。いつものノルマでいつもより二割ほど時間がかかったけど、病み上がりだからこんなものか。しかし、最初は腕立てもまともにできないほど衰えてたけど、ようやくまともに戻ってきた。
 今日の買い物
ヤングキングOURs11月号
トゥインクルスターのんのんじーEX/竹本泉
一撃殺虫!!ホイホイさん/田中久仁彦
いばらの王(4)/岩原裕二
涼宮ハルヒの暴走/谷川流
 涼宮ハルヒの新刊は、まだ途中までの感想だけども、確実に腕は上がってるけど前巻の展開からすると不満、というところか。章立ての構成的になにか仕掛はありそうだから、まだ期待は捨てずに読みますが。
 トゥインクルスターのんのんじーは、熱心なファンでもないのに何故買ったの? と思う方は、昨日の日記参照。