不定期日誌


google検索

日記内検索  ウェブ全体から検索

hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.9

先月 2003年05月 来月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
HNS logo

2003年05月11日() 旧暦 [n年日記]

逆境カレイドスター

 「退団じゃ!」「このオーナー室に、伝説の大技を飾ってみたいとは思いませんか!?」「来た! 来た来た来た! これが逆境だ!」
 世間様では「ガラスの仮面」とよく対比されている カレイドスター ですが、ワタクシ的にはむしろ「 逆境ナイン ( 復刊ドットコム )」と比較したい。大昔の大映ドラマ的に「イジメイジメ」で責めるのではなく、行き当たりばったりに逆境を与え、行き当たりばったりの展開をしてほしい今日この頃。行き当たりばったりすぎて「無謀キャプテン」になったら目も当てられませんが。
 自分で入団させたくせに急に冷たく当たるオーナーも、勝手に持ち場に穴を空けるというミス以前の大ポカをやらかしてもすぐ復帰が認められるのも、「それはそれ、これはこれ!」「心に棚を持て !」など、島本台詞で無理矢理納得させてもらいたいものです。ってか、後者は逆境ナインじゃなかった。
 よくありがちな「強引で無理解な親によって強硬に反対される」ではなくって、実の親子でないばかりに本気でぶつかり合うことをためらい、本当に大事なところですれ違うというのは良かったです。ちと、オーナーとかの対応が甘いかにゃー、ってあたりが、今後ご都合主義にならなきゃいいんだけども。
  ファイズ は、いよいよカイザの中の人、草加雅人が本性を発揮し始める。本性を隠した友人(or同居者)に、策略にはめられてだんだん自分の居場所を奪われていく、ってのは、ある意味定番なのだけど、草加のキャラが本当に憎々しくていいなぁ。「お前は自分のことを『悪』とすら思っていない『最悪』だっ!」みたいな感じで。対照的に巧は啓太郎の思い人、長田がオルフェノクであると知るが故に、啓太郎に「彼女のことは諦めろ」と言うが、理由を言うわけにもいかず、優しさから出た言葉なのにどんどん誤解されていく。オルフェノク自身も人間の心を持つがゆえに怪物と人間の間で思い悩む姿を見た巧は、オルフェノクと戦うことができなくなってしまったこともあって釈明すらできない。でも、次回予告で「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」と、実にワタクシ好みの台詞。どうでもいいが、オートバジンとサイドバッシャー、いいなぁ。(とくにバトルモード)
 昨日、古巣の研究室の新歓コンパに呼ばれていく。まあ、呼ばれるうちが花だしねえ。
 久々に会った、今年度から新社会人のN口君(かなり一般人)に「お薦めのマンガは?」と聞かれる。あたしゃマンガってのはかなり時代性のものだと思ってる節があるので、過去の作品よりはむしろ今連載中の作品を推したいと、連載中のものを重点的に名前を挙げた。そのとき名前を挙げたものを、思い出せる限り列挙する。「 ホーリーランド 」、 「 バジリスク〜甲賀忍法帖 」、 「 銀牙伝説ウィード 」、「 アフター0 Neo」。名前を挙げたのはこのくらいだったかなぁ。もう少し、普通のサラリーマン向けとか、オタク向けとか、傾向がはっきりしてれば、もう少し、勧められるものも増えるのだけど。
 本と言うと、飲みの前に拉致被害者である蓮池薫さんのお兄さん蓮池透さんの、拉致から帰国までの活動を描いた「 奪還 引き裂かれた二十四年 」を読む。売上が家族会の活動の足しになれば……とのせめてもの気持もある。家族会の中でも、横田さん夫妻と並んでもっともマスコミへの露出が多い蓮池さんだが、押さえ気味ながらも日本政府やマスコミに対する不信感をコメントにもにじませている。これまでの活動の記録を見ると、マスコミと政治家への嘆願と無関心による裏切りの繰り返しで、これでは日本の政治家とマスコミへの根強い不信感も納得できようというものだ。本にかかっている帯の言葉「私たちは、二つの国と闘わねばならなかった」というのは、一つは当然北朝鮮、もう一つは日本そのものであることは明白だ。あまりに事勿れ主義で、北朝鮮寄りな日本の外務省や政治家たちの姿は、わかってはいても愕然とする。当然、政治とは複雑で、いろいろな利害がからまり、単純明快な行動を行うことは難しいことはわかってはいる。しかし、これはそれ以前の問題である。ひとます、帰国した五人の帰国ですらも、それを狙ってやったものではなく、北朝鮮がたまたま出してきたカードで、それが運良く五人の帰国に結びついたというのにすぎない。いったいこの国はなんなのか、いったい誰のための国なのか、深い怒りと絶望が込められている。拉致問題は現在進行形の問題なのだ、と思い知る。どうしてこの国へ今更「米をいくら送る」とかいうことを議論せねばならないのか、と強く思う。いや、してはならない、ということではない。が、国民の主権や安全の危機まで無視して、そこまでする理由や、具体的な外交戦略があるのなら、「アメとムチ」などという曖昧な言葉でなく、きちんと論理立てて説明しては欲しい。。薫さんが帰国された際、薫さんの頬を叩いて「今まで何をしてやがったんだ」と言いながら涙を流した薫さん、透さんの祖母は、曾孫に会うこともなく、先日亡くなられた。ご冥福をお祈りしたい。と、同時に今は時流に乗っているこの問題も、単に時の話題のこととすませず、風化させてはいけないと強く思う。


2003年05月13日(火) 旧暦 [n年日記]

盧武鉉の すごい 広告

 政権交代後初の訪米・米大統領に謁見した盧武鉉韓国大統領(30分なので会談と言えるようなものではない)だけども、反米を売りにしてたわりに訪米に際しNew York Timesに 米韓友好を強調する一面広告を掲載読売 )するなど、アピールに余念がない。で、その 広告 ( 朝鮮日報 )。が、そのNew York Timesのコラムに、過去反米的発言を繰り返していた盧武鉉大統領に対してかなり辛らつなコメントが掲載された。それも4000万円の掲載料をかけた広告を載せたのにあわせてである。なんつーか、New York Timesもやるなぁ……
 ところで日本語では韓国語発音に準じて「ノ・ムヒョン」と読むのに、どうして英語表記は「Roh」なんでしょうか? 日本も別に「ろぶげん」でいいじゃん。
 もっとも日本もあまりどうこう言えてる状況でなく、今度行われる日米首脳会談(こっちは会談。しかもクロフォードの大統領私邸へ招くという、かなり日本を重要視してることを誇示してのもの) 北朝鮮への段階的経済制裁を含めた北朝鮮への核放棄圧力を事前調整で確認産経 )しているのにもかかわらず、 川口外相は「現在は経済制裁はない」と発言共同 )している。おそらくはチャイナスクールやらなんやらの意向があるのだろうけど、いい加減、外務省はなんとかした方がいいのではないかと思えてはくるなぁ。もっともアメリカに追従だけがいいかというとそうでもなく、油断してると日本も都合のいいようにクルクル回されるので、自国の立場はきっちりさせておかなきゃいけないんだけどねえ。
  スピルバーグ、「バターン死の行軍」を映画化zakzak )。「バターン死の行軍」というのは、ルソンのバターン半島にて捕虜にされた米兵および民間人8万人近くが、炎天下の中93kmの徒歩での移動を強制され、多数の死者が出たという話なのだけど、実は、別に日本軍は虐待するために捕虜を歩かせていたわけではなく、決定的に移動車両が不足していたので、歩く以外の移動手段がなかっただけの話なんですが……しかも、当然ほとんどの日本兵も歩いて移動してるんですが。わらわらと思っていもいなかったほど多数の敵兵が投降してきて、しかもマラリアにかかった奴もたくさんいる、でも車も医薬品もない。そんな状況下で、他にどうしろってんでしょうかねえ……もっとも悪名高き辻参謀とか関わっているようなので、あながち嘘ばっかとは思えませんが。それでも、かつて「太陽の帝国」を撮った監督とは思えないなぁ。それ以前に、バターンにそんなに見所があるとは思えないのだけど……
 そのカウンターアタックってわけじゃないけども、かのチャールズ・リンドバーグの太平洋戦争参戦紀の 孤高の鷲 を注文。米軍の日本兵に対する虐殺、虐待がかなり赤裸々に描かれているらしい。戦争ってのはそんなもんではある。
 追加: 世界史ジョークスレで朝日の天声人語が笑いものに 。そりゃ、なるよなぁ。国際情勢にうといのはどっちだ。それに対元寇も行き当たりばったりで迎撃したわけじゃないぞ。この論旨だと、「有事法制を整え、現代の元寇に備えましょう」としか読めない。ちょうどかつての元と同じように(レベルは数段落ちるが)「攻めるぞ、攻めるぞ」と言ってる国が近くにいるしなぁ。ん? 実は朝日はそれを狙ってる?(それはない)


2003年05月15日(木) 旧暦 [n年日記]

Easy Man

 連続して(日付は連続してないが)半島ネタってのもどうかとも思ったけど、訪米といい今なかなかにホットなネタなので。
 盧武鉉大統領のブッシュJrとの会談(面会時間は15分から45分まで、色々報道が錯綜してますが)も終わって、記者会見でブッシュ大統領に“easy man to talk to"と評されたわけですが、これってなかなか微妙な表現だよなぁ。「談義がしやすい男」と言うと人柄がよく気さく、と取れなくもないけど、二人っきりの談話はわずか5分という話で、それで談義もへったくれもないような。盧武鉉としてはこれを外交得点にせざるをえないのだけど、「北朝鮮問題の平和的解決を目指す」ととってつけたような合意はしたものの、むこう50年の米軍駐在(しかも、日本のように建前上軍隊を持たない国ではなく、きちんと自国の軍隊を持ってる国として、である)を口にしてしまい、あと50年も北朝鮮が持つわけもなく、それって対中国戦略をにらんだアメリカの対アジア政策の踏み石にされてるってことだよ? と思うも、まあ、言っても仕方ないだろうなぁ、と思ったり。まあ、日本も人様のこと言えるほどアレではないですからなぁ。韓国よりは重要視されてるみたいですが。
 夕べテレビ東京系列で 横田夫妻の拉致被害者救済活動手記のドラマ をやっていた。正直、ドラマとしての出来はさしてよろしくない。が、メインキャストが横田夫妻役の加藤剛、竹下景子をはじめとして、風間杜夫、高松英郎、長門裕之、南田洋子、などなど、かなりの実力派俳優であるがため、原作のエピソードのつなぎあわせにすぎないにもかかわらず、その現実の重みが伝わる良い「番組」には仕上がっていたと思う。拉致被害者家族会は、ドラマには描かれなかったが朝鮮総連や社民党(旧社会党)などの妨害などに苦しめられているが、その点は敢えて描かれなかった。それは、まだ継続中の問題である以上、逆に省いてよかったと思う。無闇に煽る姿勢は、扇動ととられかねないだろう。これで興味を持った人が、少しでもこの問題に注意を向けてくれれば、と思う。テレビのワイドショーレベルでなく。
 私の友人は、「この時期にこれを取り上げるのはわざとらしい」というようなことを言った。無論、今この時期にドラマを放映するのは意図的ではあるだろう。しかし、悲しいかな意図的でないマスコミの報道などないし、このかなりの追い風の状況になって、やっとこういったドラマ化などが可能になったのだとも言える。どう捉えるのも個々人次第だが、「わざとらしい」で済ませるのなら、他の全ての情報に対しそう言うべきだろう。「慎重に平和裏にことにあたらねばならない」というのは正論だしその通りだけども、ドラマで出てくるのは「慎重に平和裏にことにあたらねばならない」という言葉に、四半世紀苦しめられ続けた人たちである。もし同じ言葉を言うのであれば、そのことを踏まえた上で「それでも」と断ってから言うべきだと思う。ただし、確かに、時流に流されすぎてものを見る目を曇らせてもいけないのだけど。
 「ななか6/17」が最終回。なんつか、やや微妙な終わり方。すっきりしないのは、望まれてるのは自分ではなく6歳ななかではないかという17歳ななかが、それでも6歳ななかが不要なほどに成長してしまったというジレンマを、結局「数ヶ月の昏睡状態」でかなり曖昧に解決せざるをえなかったことだと思う。終わり方としてはまあまとまってるのだけど、少ししっくり来ない。別に雨宮さんが噛ませ犬ケテーイだったのは、最初からわかっていたことなのでいいのだけどな。
 「エリートヤンキー三郎」の作者の人(あまり趣味でないので名前を覚えてない)がチャンピオンとヤンジャン(訂正:モーニングの間違いですた)でも連載を持ってたのにびっくり。いや、後者は月一連載だけど。エリートヤンキーってまだ終わってないよね?(あまりよく知らない) 週刊連載×2、月刊連載×1? マジ?
 「焼きたて!じゃパン」って、絵とかはともかく、ギャグの組み立てが売れないお笑い芸人みたいだなぁ、と思ったら、先日、作者の橋口たかし氏は元々芸人をやっていたと聞く。マジ?と思い調べてみると、昨年夏の コミッカーズ で、インタビューでそう本人が言っているとか。ある意味、納得なのだけど……しかし、マンガにしてもお笑いにしてもイマイチ芸になりきってない気が。見ていてそんな感じがして、乗り切れないのだと思う。
  宇宙のステルヴィア #7は、先週しーぽんが完璧超人化したので、うーん、つまらんなぁ、と思ったら、案の定今回は一転、落としにかかったのはともかく、脇役の葛藤や心理的な動きとかもしっかり描き、かなり良い出来。藤沢やよいが三年前にステルヴィアを下りるきっかけになった事故は予想通り初佳がらみのようで、やはり物語を魅せるのはドラマだ、と思い知らされる。イベントの羅列では所詮物語りにならぬ所以。気をつけないとね。


2003年05月16日(金) 旧暦 [n年日記]

ラララ、じぇのさい、血のオーシャン〜〜〜♪

 これまでしたことがなかったわけじゃないけど、ネズミの中を空けたときの臭いは、やっぱ結構来るなぁ。生魚とかの生臭さとは、哺乳類の「中身」の臭いはやっぱりまた違う。ネズミですらこうなんだから、人間虐殺の現場はこんなもんじゃないんだろうなぁ。
 臭いってのは案外とフィクションとかでは注目されないけど、一番本能に近い部分の感覚でもある。そうなのだけど、逆にその分、体験しないとなかなか実感できないし、臭いそのものを伝えられるメディアはないから、軽視される。でも、臭いというのは本当に感情に直結するよなぁ。腐臭だろうがなんだろうが、大抵の悪臭には慣れてる私ですら、一瞬拒否反応が出かけたくらいだもの。
 それと微妙に関係あるようなないような話で(多分関係ない)、春に学会で博多に行ったとき、現地を案内してもらったTさんに、幾つか「こういうラーメン屋があるよ」と教えてもらったのだけど、その中で「一人一人の席が区切られてて個室みたいになってるラーメン屋」というのがあった。どうも「おしゃべりとかせずにラーメンを味わって欲しい」という意図らしいし、かなりの有名店らしいのだけど、「?」と思わざるを得なかった。
 そんなふうにメシ食って嬉しいものなのかな? そんなのは人によりけりだ、っていうのはその通りだろう。おそらくそこの店長は自分の作った味に自負があり、それだからこそそんな方針なのだとは思う。また、周囲を気にせず舌先に集中したい、という通だっているだろう。でも、そこまで「味」に評価が偏ってる人間がそんなに多いとは思えない。人間の味覚ってのはかなり状況や環境に左右されて、重苦しい雰囲気の中でメシを食っても上手くないし、そこまで上手いメシでなくても楽しく食べればその分おいしく感じる。飲食業ってのは、そういう場を提供するのが一つの役割、だと思う。そのラーメン屋はそのことに対し敢えて自分の作り上げた味を味わってもらう場、として店を設けたのだろう。それは否定しないけど、そう言う場を求める人間って、そこまでいるものだろうか? 単に「そういうセッティングで食べるのがラーメン通」という「イメージ」を食いに行ってる人間がいたりはしないだろうか? 無論、そんなのは行く人の勝手なんだけど、私はそういうのは好きじゃない。
 ここまでが前振り。オイオイ、長いぞ。
 なんつか、こういう印象を受けたものが、最近他にある。何とは言わないけど。私は単純な人間なので、楽しければそれでいい。けど、「こういう楽しみ方をしろ!」的なものは好きじゃない。そういうものはあくまでマニアックなものとして、そういう楽しみ方をする人間だけが楽しめばいい。自分の趣味嗜好なんざ自分が決める。嗜好品のはずなのに「ああしろ、こうしろ」的におしつけがましくするな。ほっといて欲しい。
 文句の連続でアレなんだけど、これまで何度も見かけている「××なのに○○なのは許せない!」的論調は、微笑ましく生暖かい視線を送るのと同時に、やはりなんだかなぁ、と思う。具体例としては「平成ライダーは仮面ライダーじゃない! 昭和ライダーを見習え!」とか。実は他にもあるんだけどね。だったら昭和ライダーのビデオでも見て引きこもっていてくれれば、世の中平和でいい。ある作話上の記号に対し、特定のパターンをあてはめるよう、脳のニューロン配置がそうなってるんだろうが、「どうしてそうでなければいけないのか」ということを、そういうこと言い出す人間に限って考えてない。単に自分の脳に、作品の方をパターンマッチングさせろ、と言ってるに過ぎない。冗談で言っているならともかく、本気で言っていると痛々しいことこの上ない。自分の脳が劣化しているのを披露するのがそんなに楽しいのだろうか?
 これって別に、歳を食ってるから、ということでもないようである。いろんな人の祖父母の話を聞いていて、明治生まれの祖母が歳をとってからも相当「ハイカラ」だった、という話も聞いた。個人差はあるだろうが、激動の時代で変化することが当然だった頃に思春期を通り過ぎたことは少なからず影響してると思う。要は、その人がどう育ったか、自分をどう育てたか、が表れてるのだと思う。
 東海地区で キディグレイド 終了。なんつか、中盤と終盤は力技で盛り上げた感なきにしもあらずだが、なにか大事なものがスポンと抜けた状態で話だけが進んでいった感覚は最後まで消えなかった。回想シーンやらなんやらで全てを説明された気になられてもなぁ。「サルでも描ける漫画教室」かと錯覚してしまいましたよ。いや、力技でもなんでも、盛り上げたのだからそれで良し、という見方もできるけどね。でも、所詮はドラマのないイベントの羅列という印象はまぬがれえない。
 なんか今日は文句ばっかだったのう。スマン。


2003年05月18日() 旧暦 [n年日記]

「ワカメ、と言ってやれ」「は?」「ワカメ、だ」

 ながしの引き出しから乾燥ワカメが出てくる。う〜む、いろいろ使えるんだけど、使えるだけに始末に困るなぁ……それを中心に献立を考えねばならんのか? まあ、ただ戻して湯がいて、酒のつまみにするってのもありなんだけど。
 夕べは朝の六時まで急ぎの書き物。で、二時間ほど仮眠をとってバイト先の自主参加の研修へ。中身は、象牙の塔にいたのでは聞けないこと満載で面白かったし、タメになったのだけど、ひたすら眠い……時間中、 眠眠打破 がもってくれてとりあえず良かった。
  ファイズ は、なかなかに絶好調。巧はオルフェノクに同情してしまい、草加に「お前はもうファイズとしては終わりだ」と宣言される。どうして巧が戦えなくなったのか、その心の内を知りようのない真理と啓太郎は、ちっとも事情を話そうとしない巧に愛想をつかしはじめる。一方、木場は元恋人の兄、森下に、託された携帯電話のストラップを返す。一時の感情のためとは言え、自分が殺めてしまった彼女のものを持つにしのびなかったからだが、森下はますます取り付かれたように妹の仇を探す。しかし、オルフェノクに襲われたことによりオルフェノク化していた森下は、妹のことを悪く言われ、逆上し変身してしまう。そのことを別々に知った巧と木場は、それぞれ森下の後を追うが……
 巧の復活編。と同時に「人間として生きたい」と言う木場は、オルフェノクとしてのサガを思い知らされる。巧も復活したとは言え、オルフェノクも人の心を失った者ばかりではないという矛盾を抱えたまま。真理と啓太郎の信頼は取り戻すが、その分巧は内面に苦悩を抱え込むことになる。今でこそ巧と木場の立場は微妙に似たようでいて対称的に描かれているけども、その立場は表裏であり、巧の立場が木場のそれに重なる展開になりそうで怖いのだけど……急遽草加と流星塾の生き残り二人が行方を追い出した三っつめのベルトの行方も気になる。
 プロデューサーのインタビューによると登場するライダーの数は「アギト以上、龍騎未満」だそうで、少なくとも四人以上ではありそうなので、今追っている三本目以外にもベルトはありそうではある。また、今年も製作される映画版では「一万人ライダー変身」というキャッチフレーズがあるそうで……映画が始まる頃には既に9998人は倒されてるなんてオチじゃないだろうな?(って、THE ONEかよ!?)
 土曜に録画しておいた ゼントリックス 見たら、なんかアドリブが入るようになってきてるんですけど……ビーストウォーズですカ? いや、3DCGアニメはわりと鬼門なんだけど、香港製作だけあって韓国アニメよりは見所ありますヨ?
 ってか、なんで千葉繁が出てるねん!? って、音響監督だからですか!? つか、途中でチョン切れてますよ!? しまった! 千葉繁が出てると知ってたらちゃんと余裕見て録画してたのに!
  カレイドスター では、マスコットのアザラシ、ジョナサンの登場編……なんだけど、「別に無理に引き取らないでも、保健所なり動物園なりに連絡すればいいじゃん」と激しく突っ込みたいのは私だけですかそうですか。まあ、戦略的にマスコット動物を持ち込まねばならないのはわかるし、後々は生きてくるのだろうけど、ちと今回の展開はヒロインを中心に動きすぎていたかと。それでも「明日のナージャ」とかに比べれば全然OKで、話自体も悪くはなかったのだけど、このままずるずるべったりで行かれてもなぁ……前回のような「そんな利口な生き方ができる人だとは思わなかったわ」(嫌味でなく素で言ってるのでなおキツイ)みたいな要所を締める台詞がなかったのも、ちょっと。ジョナサンは動物っぽくって良かったし、下手にジャグリングコンテストで優勝してサクセスロード、よりは百倍マシなのは確かなんですが。次回は持ち直すかにゃぁ。しかし、相変わらず作画はともかく動画がいいアニメだ。
  サンデーGX を購入。「ワイルダネス」はまだ休載なのだけど、少しは雑誌としての安定感が出てきたかな……? 不安定なところが魅力になりうることもあるのだけどね。とりあえず確実に支持層の異なる高橋しん氏や高橋留美子(いや、本当にずれてるってわけじゃないんだけど)を引っ張ってこなくてはならない状況ではなくなってきたようで……ような? 「ファクトリーZ」はなんかレガシーからミニに後半比重が移ってる、イマイチ「?」な展開。つか、あからさまにミニの方に愛情を感じるんですが……「ブラックラグーン」は、二挺拳銃ですか、張の哥ィ! いいぞいいぞ。狙ってる層狭すぎ! もっとやれ! しかし「ピチピチロリロリしたバラライカ」だけはちと許せませんな。そんなの俺のバラライカじゃないやい。うえ〜ん。(川島芳子の時も同じこと言ってなかったか?>ワシ) 「美女で野獣」は「地獄の黙示録」ネタなのだけど、一番人気のキルゴア中佐でなく、カーツ大佐ですか……ある意味、却ってマニアックなような。少女同士のドツキ愛はなかなかヨロシ。しかし、なんと言っても今回は「吼えろペン!」一押し。確かに事実ではないが、なんとなくマンガ家の真実。新連載の「アドベント」は、ちょっと様子見。ぱっと見、さして魅力のある絵柄ではないが、独自の世界観が描かれれば化けるかも、という期待込み。最初からけなすよりも、よもや裏切られようとも新人さんは期待を持って見ていたいものである。