2011年09月21日(水) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] クロワーゼ#12(最終回)とツインエンジェル#12(最終回)といろは#25
異国迷宮のクロワーゼ #12「屋根の上の猫」。店と町にもすっかり馴染んできた湯音。しかし、手伝いをしようとしてクロードの父の形見の手袋を触ってしまったことで、クロードにまた怒られてしまう。店のため、クロードたちのために自分に出来ることは何もないのか、と思う湯音だったが……最終回。またクロードが一人勝手にトラウマを刺激されて湯音に頑なな態度を取ってしまい、それを自分のせいだと責めた湯音が思い詰めて行動する、のパターン。いや、クロード、悪い男じゃないんだけど、他人との歩み寄りをしようとしないというか、職人気質というか。良くも悪くも。
で、自分の事を語らず、湯音のことも踏み込まずを決め込んでたクロードが、グラン・マガゾンに反感を抱いてる理由だとか、亡き父に対する屈折した思いを語るようになる。
これって湯音の成長より、クロードがどう成長するか、ってのがメインだよなぁ。微妙にそのちぐはぐさかげんが残念ながらも、環境アニメとしてはそこそこ楽しめました。
ツインエンジェル #12「最終決戦!みんなの笑顔を取り戻す!」。劇中各所で「え〜」というキャラの声がありましたが、見てる側としても「え〜」というのが、正直な所。
とは言え、それなりに楽しかったというのが微妙なラインです。
「いや、それはないだろ」とツッコミを入れざるをえないながらも、ご都合主義な大団円に向かい、力業で収束してく展開は、それはそれでありかと。ブラックトレーダーのモチベーションが不明だったのがなんともですが、それはそれで、テスラ・ナイン姉妹への愛情もあったという不明瞭さでごまかすのは定型としてはそれはそれとしてありかと。
一番のトリックスターというか、なんとも言いようがないのがミスティナイトなんですが……ホント何者?
花咲くいろは #25「私の好きな喜翠荘」。喜翠荘を閉じると言う女将に反発し、無理にでもお客を撮ろうとする縁たち従業員。しかし女将が縁や従業員の将来を気遣って宿を閉じようとしてると知った緒花は、女将に味方してるみなされ孤立してしまう。
「勝ち負けとかの問題なんですか?」っていう緒花の予告のセリフに全部が集約されてるような。
女将への反抗心のあまり、喜翠荘らしさを見失ってくみんな。それに異を唱えたくても、女将の味方をしてると思われて聞く耳を持たれない。でも、その状況に感覚的に違和を感じ、声を上げたのは菜子だった。品質は最重要。効率も、勿論大事。でも、喜翠荘が提供するのはそれ以前に心遣いだったはず。
喜翠荘で仲居としての頑張りと実績を初めて買われた菜子が、そんな喜翠荘が変わっていくのに耐えられず、緒花の代わりに声を上げる。
最初は反発心が強かった他の面々も、ともえが足をくじいたピンチヒッターに女将が自ら名乗りをあげたことから、喜翠荘本来の姿を思い出していく。
次回、最終回だけど、ぼんぼり祭がその舞台になるのかな? 孝ちゃんもいまだ姿を現してないし。
2011年09月23日(金) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] 最終回いろいろ
セイクリッドセブン #12「セイクリッドセブン」。研美の野望が明らかになり、最終決戦、なんだけど……ううむ、なんとも。1クールという尺の短さもあるのだろうけど、なんともメリハリのない展開になってしまったような。キャラ立ちだけで引っ張るタイプだったけど、そのキャラ立ちもしきらないうちに終了という感じで、なんかちょっともやもやです。いや、 西田亜沙子のつぶやき が最高でしたがw
うさぎドロップ #11「はじめの一歩」。りんを看病してくれたコーキママが風邪で寝込んだと知り、うろたえる大吉。ちょうどその時期にりんの上の前歯がぐらつきだし……
何か大きな事件が起こるわけではない最終回。でも、何か大きな事件がなくても、子ども成長と変化、ハプニングに右往左往することが大事件で、それによりいろんなことを学んでいき、それを喜びと感じられる、というのが一番この番組の大事なところだったんでしょうね。原作の第二部の話をちらほら聞くと、なかなかに微妙なところはあるんですが、それはさておき、素敵な子育てアニメではなかったのではないかと。
No.6 #11「伝えてくれ、ありのままを」。え〜っと、なんというか、もう語りたらずというか……突然紫苑が豹変したり、なんだりかんだりと、なんかいろいろ説明不足。怒濤と言うより、ぽかーんと言わざるを得ないというか。作られた都市の中と外の少年の友情、ってのが一番の軸だったんだろうけど、なんかいろいろ語り足らずでぶれてしまった感じです。
ゆるゆり #12「みんなでポカポカ合宿へ」。最終回っぽい話は前回終わって最後は普通にゆるくゆり。つか、あかりの扱い、最終回で一層ひどくね? いや、逆に出番があると言うことで喜ぶべきか……
「みつどもえ」では微妙に視聴者に退かれてしまった太田監督ですが(個人的にはあの振り切れぶりは好きだった)、今作は原作との相性もあるのか、かなり評判が良かったようで。それが何より嬉しいかも。
2011年09月25日(日) 旧暦 [n年日記]
■ [特撮] ゴーカイジャー#31とフォーゼ#4
ゴーカイジャー #31「衝撃!!秘密作戦」。ナビィのお告げで次の手がかりが「うあお」と聞いたゴーカイジャーたち。意味がわからず「何かの叫び声?」ととりあえず絶叫マシンのある遊園地に行ったところ、プラカードを立てて「大いなる力要りませんか〜」と言ってる女性の姿が……彼女はU.A.O.H所属の元超力戦隊オーピンク、丸尾桃だった。彼女のよれば大いなる力を渡すためにゴーカイジャーを探していたというのだが、渡す代わりにとわがまま放題な彼女に振り回されるゴーカイジャーたちは疑問を持ち……
オーレンジャー編+バスコ編。オーピンクがゴーカイジャーに接触を持つ一方で、オーレッドはバスコに取引を持ちかける。その目的とは、大いなる力をエサにバスコをおびき寄せ、彼から既に奪われた大いなる力を奪い返すこと。桃の役割は作戦を邪魔されないようゴーカイジャーを足止めすることと、万が一作戦が失敗した場合、大いなる力を奪われる前にゴーカイジャーに渡すこと。
が、作戦はバスコに見破られ、ゴーカイジャーも桃からオーレンジャーの力を漫然と渡されることを拒否する。
宝は自分で手に入れてこそ価値がある。そういうゴーカイジャーは力を奪おうとするバスコを阻止。力を託され、バスコの召還したサポート戦士たちも撃破したのだけど……バスコはそれまで隠していた本当の姿を見せると、ゴーカイジャーたちを一蹴。既に奪っていたフラッシュマン、チェンジマン、マスクマンの力を見せつけ、わざとゴーカイジャーを見逃し去って行く。
現在の大いなる力は、ゴーカイジャーたちが手に入れたのは「ゴレンジャー、 ジャッカー電撃隊 、 デンジマン 、 ゴーグルファイブ 、 ダイナマン 、 バイオマン 、ライブマン、 ターボレンジャー 、ジェットマン、ジュウレンジャー、ダイレンジャー、オーレンジャー、カーレンジャー、 ギンガマン 、ゴーゴーファイブ、タイムレンジャー、ガオレンジャー、ハリケンジャー、アバレンジャー、デカレンジャー、マジレンジャー、ボウケンジャー、ゲキレンジャー、 ゴーオンジャー 、シンケンジャー、ゴセイジャー」(青は入手しても使ってないもの)、バスコが入手してたのが「チェンジマン、フランシュマン、マスクマン」で、まだ入手してないのが「バトルフィーバーJ、ファイブマン、カクレンジャー、メガレンジャー」ですか。チェンジマン、フラッシュマン、マスクマンいいところなし……
仮面ライダーフォーゼ #4「変・幻・暗・躍」。クイーンフェスティバルがカメレオンゾディアックに妨害され、更にその招待が撮影したとおぼしきファンのことをあしざまに言う美羽を盗撮したビデオが流れ、イベントは大混乱。美羽の人気は地に堕ち、たった4票ながら得票したユウキがリードするが、勝負に勝てそうなのにもかかわらず弦太朗は浮かぬ顔。確かに行動に問題はあったが、誰よりもクイーンになるために努力していた美羽がそのままで良いはずがない、という想いに狩られていたのだ。
賢吾は美羽を襲ったゾディアーツの正体が美羽の取り巻きの二人のうちのどちらかだと睨み調査を開始。その最中、再び美羽が襲われる事態が。しかし駆けつけた賢吾により、その正体が取り巻き二人組のうちの一人、珠恵であることが暴露される。美羽にあこがれ、嫉妬し、彼女に成り代わりたいという欲望がつのり、それをアストロスイッチに付け込まれたのだ。
彼女を止めようとするも、スコーピオンゾディアーツも現われ取り逃がした上に美羽は怪我を負ってしまう。
学園中から見放された上、怪我まで負った美羽は弱気にもエントリーの辞退を口にするが、そんな彼女を弦太朗が「あんたはそんなんじゃないだろう!」と檄を飛ばす。
クイーンフェス最終日、最後のアピールであるスピーチの日、追加エントリーした珠恵は美羽が姿を現さないことにほくそ笑むが、勝ち誇ったかのようなスピーチの最中、松葉杖をついた美羽が姿を見せる。周囲のブーイングを松葉杖の一閃で黙らせると、彼女は自分の正直な想いを口にする。人は誰しも自らの夢に向かい、努力すべきであること、努力もせず他人に夢を勝手に託した挙句、独りよがりな行為を押し付ける人間が嫌いなこと、自分は夢の為ならどんな努力も惜しまないし、誰からも逃げないと、宣言する彼女に、弦太朗が拍手し、それが次第に全校生徒に広がっていく。
自分の企みが完全に失敗したことを知った珠恵は欲望の行き所を失い、ゾディアーツ化の最終段階に達してしまう。カメレオンゾディアーツとなった珠恵は美羽をさらい会場外へ。それを追う弦太朗だが、美羽を盾にされ手も足も出せなくなってしまう。
美羽編後編。弦太朗をトラッシュ呼ばわりし常に高飛車な態度の学園のクイーン風城美羽。しかし、彼女はクイーンでいるための努力を惜しまず、他人にも厳しいが自分にも厳しいその姿を弦太朗は理解し、激励する。
多少価値観は歪んでるけども目標のために努力するものは認め、真っ正面から全力で向かってくる者を受け入れる度量はまさに学園の女王。それにくらべて大文字さんのクズッぷり……実は男を見る目だけが最悪?
人質に取られながらも弦太朗がなんとかすると信じ、珠恵をわざと挑発し、自分を遙か下の地面に投げさせて、かろうじてフォーゼのマジックハンドスイッチで救い出されても眉一つ動かさず、「woops」。性格は歪んでますが、肝も据わってますなぁ。
結局女王の貫禄と志を見せた美羽がクイーン三連覇。のみならず、結果的に勝負に負けた弦太朗に交換条件としてラビットハッチのことまで洗いざらい話させる。しかもいきなり仮面ライダー部の部長宣言。いやはや、なんつーかむちゃくちゃですな。
次回はJK(ジェイク)がメインの回らしい。享楽的で事勿れ主義の姑息な情報通、なのだけど、こいつにはこいつの一本スジが通ったところがあるのかねえ?
2011年09月26日(月) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] 最終回いろいろその2
TIGER&BUNNY #25「Eternal Immortality(永久不滅)」。全ての黒幕マーベリックの謀略により、窮地に陥ったヒーローたち。彼らを救うためにも圧倒的な力を持つアンドロイドに立ち向かうバーナビーと虎徹だったが、歯が立たず、虎徹の決死の行動でなんとか倒すものの、虎徹は自分の力が減退していることを隠していたため、犠牲になってしまう。一旦は危機を脱したもののマーベリックはさらにヒーローたちを抹殺すべく追い詰めるのだが……まあ、いろいろ甘いところが多いんですが、基本キャラものなので。
でも、記憶を取り戻す下りで、普通に楓のネクスト能力でってのはひねりがなさすぎというか。「ワイルドタイガーってコードネームは本名が鏑木・T・虎徹だから」ってのが伏線になってれば面白かったのに……キャラ物でもそういう細やかさは欲しかったかも。終盤、大分大味に過ぎてたものなぁ。
とはいえ王道展開の後、同じく能力減退の境遇で自滅したミスター・レジェンドと違い、自分の弱さを認めてなおヒーローとしてできる限り活躍すると決めた虎徹の姿は、まあなかなか。
しかし第二期の噂もある中、このまま虎徹が能力回復しなかったらどうするんだ。
日常 #26「日常の二十六」。基本オムニバスなのでなにをもってカタルシスとするか難しいんですが、ロボであることにコンプレックスを持っているなのを中心に、まあ、いろいろ周囲もアレなのかどうなのかな展開で。つか、タイトル通り「日常」なので、特になんか大きなことがあるわけでなく、日常のちょっとしたことを描き続けるというか。このスタンスを貫いたのはすごいよなぁ。
狂言回しで空気を読まないトラブルメーカーながらも時折無類の天使ぶりをはっきするゆっこが、やはりこのシリーズのキーだったなぁ、と。単に空気を読まないだけなら嫌なキャラで、ときどきフォローのようにいいことをするだけだったらいやらしいのだけど、妙にその両方が同居してたからこそ、のキャラなんでしょうね。
特別な盛り上がりは一切なかったけど、安定して楽しみに出来てた気はします。
2011年09月28日(水) 旧暦 [n年日記]
■ [アニメ] 最終回いろいろは
#12「マジLOVE1000%」。なんつーか、予定調和というか。乙女ゲー原作にしてはめずらしく楽しめたのだけど、攻略対象のイケメンがグループになるというのに妙に協調性がなく個性的なままなのに対し、ゲーム原作だからなのか主人公が個性がなく印象が強くないのがやはり最後の最後で腑に落ちなかった原因か。
ただ、乙女ゲー原作は基本苦手なのだけど(薄桜鬼ですらちょっと辛かった)、どうして最後まで見つづけられたのかはよくわからない。各キャラの悩みが(ノーテンキなのから深刻なのまで)ヒロインを無理に持ち上げるものではなく、解決のきっかけを与えたくらいなのが厭味がなかったのかもしれない。あとは全体的なセンスの問題かなぁ。
花咲くいろは #26「花咲くつぼみ」。ぼんぼり祭需要の山を乗り越えた緒花たち喜翠荘の面々は女将に誘われ、祭りにに出向く。それぞれの希望を綴った望み札を手に、祭りを回る面々。そして緒花は喜翠荘への想い、孝一への想い、関わったみんなへ想いを見つめ直していく。
そして、緒花が関わった多くの人々も……
うん、無粋なのを承知で、まず言わせてください。
万が一の時の対応人員なしで職場空にしてるんじゃねーよ!
いや、まあ、シリーズ通してそういうところは結構おざなりされてたので、一応そこは言っておかないと、ってだけなんですが。意図的に二の次にしてるのはわかります。
それはさておき、夢を持つ人、持たない人、かなえようとする人、挫折した人、誰も否定せず、無碍の肯定もせず、でも、夢を持つことを後押しする、それは伝わってきて、それがこの番組で一番の主軸だったんだろうなぁと思うし、それでいいんじゃないかと思う。
スイの志はともかく、やり方に問題がなかったとは言わないけど、自分が進むべき道を見出すことがなにより大事という象徴として君臨してたし、意図しなかったし道はそれぞれ分かれたとは言え、みんな道の水先案内人となり、そして緒花がそれを認識してそれも含めてスイのようになりたい、と言ってるのだよな、多分。
終わりでもなく始まりでもない、不思議な余韻、あえて言えば「目的地への中間ポイント」というような終わりで、でも中途半端な感じでもなく、心地良い余韻が残るラストでした。