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2003年08月21日(木) 旧暦 [n年日記]

マリみてその後

 日記に書いたことで友人達からいつ小一時間説教を喰らうかブルブルガタガタしてるわけですが、案の定友人の一人から「そう言うと思ったから、薦めなかったのに……」と言われてしまった。その友人の場合は「読まなくていい」ではなく「合わないと思う」というニュアンスの言われ方をしたのだけども、「新しい知見が得られそう、人物の関係・感情描写がすごい(ドロドロしてる?)、SF(だと感じた)、しかけがスゴイ、といった飛びぬけたものがないと薦めてもしょうがない」と言われてしまい、そうかワシってそう見られていたのか、と。いや、大分合っている気もしますが。
 で、「(じゃあ)自分で薦めるときにはどう薦めるのか」とか言われてしまったのだけど、自分が自分で薦めるときには「お嬢様とか紅薔薇とか白薔薇とか黄薔薇とか姉妹とかそういうのはそんなに重要じゃなくって、女の子が怒ったり笑ったり泣いたり拗ねたりが生き生きしてる」とか、まあ、そんなところかな。「普通の学園もの」と言われても、幅がありすぎて結局わからない。続刊を読んでないので断定的なことは言えないけど、そういった「ウリ」になってる要素ってのは実は重要度からいうとそんなに重いほうではなくって、女の子のそういう泣いたり笑ったりだとかがむしろ重要なように見える。で、女の子同士だと生臭い部分(別に女の子に限らん話なのだけど)はつき物なのだけど、「マリみて」ではそれを書かないことによって、読者の拒否反応をやわらげるようにしていると思う。昨日比較に出した大島永遠の「女子高生」では、そういう生臭い部分を笑いに昇華する事で逆にそれを売りとしている。私はクセがあるものの方が好きだから、「向きではない」というのは、確かに正しいかな。でも、楽しめないということではない。
 うつっとこの掲示板で教えてもらって初めて気付いたが、 来週のBS2の映画 は、西部劇特集だそうで、ジョン・ヒューストンの方の「許されざる者」とか(オードリー・ヘップバーンが落馬して大怪我を負い、再起すら危ぶまれたものの見事に復活し、失敗した落馬シーンもリベンジで成功させたという逸話がある)、「明日に向かって撃て」とかもあれなんだけど、月曜には「ラン・ローラ・ラン」と「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(ラストシーンは必見)、そして火曜深夜には「男たちの挽歌」ががが! いや、確かにLD持ってるんだけどさ。
 SF大会のディーラーズルームで買ってきた 宇宙生命図鑑/小林めぐみ を読了。イラストレーターが好きな作家さんだったってことと、あと、小林めぐみさんってえと、SF大会でビールを痛飲している人、という印象しかなかったので(おいおい)、まあ、試しに読んでみようと思った次第。たまたま同じSF大会で「センス・オブ・ジェンダー」賞を受賞したんでどんなものかいな、と思ったけど、あまり期待したほどの出来ではなかった。細部の詰めの甘さはともかく、主人公(?)二人組みと事件の起こり方が結局うまくまとまっていない印象がある。まあ、半ば以上イラスト買いだったんでいいのだけど。
  王監督侮辱番組の影響、日本シリーズ放映権でフジ推薦せずYahoo!hl )。う〜ん、まあ大事になっているようで。でも番組やらタレントやらに責任おっかぶせて処分しようとするなら、多分、それはかなりの間違いだと思う。聞くところによれば、当初監督や球団側もさほど重要視していなかったものの、苦情電話に対してフジの対応があまりにおざなりだったため大事に発展したという。つまり、根本的な原因は、いったいどこなんでしょうねえ。
  「も〜っとおじゃ魔女どれみ」、韓国では9話放映できず 。う〜ん、そんなに放映したくないんだったら、全部放映しなくていいからさ、と思ってしまうんだが……
 昨日パンクした自転車を修理してもらう。チューブごとどころかタイヤごといたんでダメになってたので、お値段がそれなりに張ってしまう。でも、そこの自転車屋の娘さん(お孫さん?)が結構可愛かったりするのだ。ふむん。


2003年08月25日(月) 旧暦 [n年日記]

砲火(ひ)のないところに土煙

 土曜日、富士演習場の総合火力演習のチケットがあるというので、ご相伴にあずかる。これまでずっと入場券の申し込みを忘れていたので、はじめての総火演ということになる。
 ところが折り悪く当日は生憎の霧。演習開始を一時間近く遅らせるも、視界はほとんどよくならず、予定された実弾射撃は大幅に削られ、ほとんどが号令のみということに。客席から野次まで飛び出る。気持ちはわからないではないけども、年に一度の晴れ舞台(今週もあるけど)を、いささかなりとも不本意な形で行わねばならない自衛官の気持ちを考えると、野次を飛ばす気にもならない。三島瑞穂氏の著作に「グリーンベレーは日本の自衛官を大変尊敬している。自衛隊は実戦を行わないことを前提としているのに、あの大変な訓練を文句一つ言わずこなしている。グリーンベレーが過酷な訓練に耐えられるのは、その訓練の成果をふるう舞台があればこそなのに」というようなことを書いていた。おそらく、皮肉とかではないと思う。現在情勢が変わり、北朝鮮との情勢によってはあるいは、ということもありえなくはなってきたけども、それでも世界でもっとも実戦を行わないことを前提としている軍事力であることは変わりないと思う。実弾射撃が削られながらも日ごろの訓練をいかんなく発揮してはくれたけども、やはり残念だとは思う。でも、最後の方で行われた90式の一斉射撃の爆音と衝撃波は、やはり一味違ってました。ハイ。
 帰りがけにH氏から「世界は高橋留美子とエヴァンゲリオンからできている」という話が出たけども、それを聞いて、昔読んだ夢枕獏の短編で、アインシュタインが羊飼いの少年に「この世は羊とそれ以外のものからできている」という話をされた、というのを思い出した。高橋留美子は確かにものすごく多岐に渡るジャンルに手をつけ、その中の少なからぬ割合でエポックメイキングとしてジャンルの方向性を決定付けている。しかし、高橋留美子以外のものというのはちゃんといくらでもある。「世界は高橋留美子とそれ以外からできている」というのであれば、それは高橋留美子の囲った放牧場をみつめているからであり、その枠組みを破壊したいのであれば、まずその枠組みを忘れてしまわなければならない、と思う。羊飼いの少年が世界を羊とそれ以外に分けたのは、彼が羊飼いだからに他ならない。
  マラッカ海峡に銃武装海賊出現朝日 )。ブラックラグーン号?
  米作家「ハリー・ポッターにノーベル文学賞を」サンスポ )。う〜ん、メリケンという奴は、なんというか……そんなに一生懸命自分の程度をアピールしなくてもいいのに。
  北朝鮮、六カ国協議での拉致取り上げを正式に拒否京都新聞 )。中国も拉致取り上げ拒否を支持してるみたいですが。まあ、工作船は中国で船体が作られたという話もあり、いろいろ後ろめたいことがあるんでしょうなあ。一応、 福田官房長官は拉致取り上げを明言してる産経 )ようですが。
  捕鯨の是非もっと議論を=英紙が日本などに呼び掛け時事 )。呼びかける方向が間違ってますぜ。まったく科学的といえない理由で一方的に捕鯨を反対してるのは日本じゃありませんから。
  痴漢冤罪が認められるも、損失補償は半分しか認められずYahoo!hl )。被害者女性の大変さもあるのはわかるけども、でも、冤罪被害者がやられっぱなしでいいということもあるまい。痴漢事件に関するもろもろは、やはりなにかおかしい気がする。
  カレイドスター は、そらたちの呼びかけに応え、仲間達が次々に応援に駆けつける。しかし旗揚げ公園先の遊園地のステージがなぜかキャンセルされていて……なんつーか、演技の動画はいつもすごいんだけど、ロゼッタのディアボロシーンが特筆もの。腰でリズムを取って、身体全体で手首のスナップを利かせてディアボロを操っているのがよくわかる。これで関東圏で視聴率1%台だってんだからもったいなさすぎるよなぁ……


2003年08月26日(火) 旧暦 [n年日記]

一行映画紹介

  「許されざる者」(59年ジョン・ヒューストン監督) :インディアンと白人一家の妹萌え争奪戦。
 いや、嘘はついていないし、間違ってもないはずだ。多分。なんとメリケンは40年以上前から妹萌えニーズに向けて映画を作っていたのだ!……なんか違うよな。どう考えてもキチ○○の12人の妹よりかはオードリー・ヘップバーンだったら命のひとつも張ってみようかという気にはなるわいなぁ。オードリーがインディアンの娘だってのは、どう考えても無理がありすぎるんだが。ちなみに 「許されざる者」(92年クリント・イーストウッド) と同じ邦題だけど、あっちは定冠詞なしの「Unforgiven」でこっちは定冠詞付の「The Unforgiven」。まあ、イーストウッドがリスペクトでつけたタイトルなんでしょうけど。
  「ガルシアの首」(74年サム・ペキンパー監督) :娘を孕ませたガルシアの首を持ってこんかい、だらぁ!
 原題が「Bring Me the Head of Alfredo Garcia」なんでそのまんまなんだけど。最初は平凡だった男が事件に巻き込まれるうちに暴力性に目覚めていくって流れは同監督の「 わらの犬 」に似てるといえば似てるのだけど、後者が暴力性に目覚めていくことで自分を見失ってしまうのに対し、こっちは賞金狙いの小物が何者かになっていくという対比はとれると思う。風呂場で○を洗うシーンは結構ぞっとする。
  「ラン・ローラ・ラン」(98年トム・ティクヴァ) :走れや走れ。(やっぱりまんま)
 ま〜、「なんで何度もやりなおしをしてるの?」とか、あちこち不条理さかげんな映画だけども、まあ、テクノに載せてテンポ良く進む映像を見る映画なんだろうなぁ。ヒロインのローラがあまり可愛くないのがらしくなくて良いが。しかし、もう少し前の映画の記憶があったが、案外と最近だったのだな。
  「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(97年トーマス・ヤーン監督) :そうだ、海に行こう。(JR東海風に)
 末期癌で死を宣告された二人が意気投合、「死ぬ前に海を一度見に行こう」と駐車場で車をかっぱらったはいいが、実はそれはマフィアが金を運んでいる途中だった車で、ただ海を見に行くだけのはずが警察とマフィアから追われるはめに。死を目の前にして物悲しい話のはずなのに、可笑しくもある。でもラストシーンは逆に絵的にはユーモラスなのに物悲しい。エピローグはちょっと微妙。人生の最後と海というのは、どこかイメージ的に結びついているものなのかなぁ。
 友達から教えてもらったのだけど、 前田建設ファンタジー営業部 。第一回はマジンガーZの格納庫建設の見積。さすが本職さんと言うか、妙にマニアと言うか、きちんとどういう設計かを設定や映像からはじき出して、真面目に見積を出している。遊びもやるなら徹底的に真面目に、という好例ですな。O川さん辺りが好きそうなネタだなぁ。
  ファイズ は、お互いの正体を知り、相手を信じたいと思いつつもこれまでの経緯から信じることが出来なくなった巧と木場。巧は結花に、木場は真理を呼び出して話を聞くが、草加が二人の仲を徹底的に裂こうと、策略をめぐらせる。
 う〜ん、草加、セミレギュラーを除いては過去最も性格の悪いライダーかも。まあ、コイツのおかげでしばらくこのネタは引っ張られそうだけども。アギトのときは正体がばれたと思ったら次の回であっさり和解だったものなぁ。そりゃ、翔一を見てたら疑う気も失せますが……しかし、「あいつ(巧)は口がうまいから」と言われてあっさり信じてるんじゃないってばさ。
  「日本が韓国狙う」と韓国誌が警告Yahoo!hl )。なんか無茶苦茶な理屈だなぁ。つか、根拠もなにもあったものじゃないですな。日本が韓国を影響下に置くとしたら唯一の必然性は地政学上のものですが、現在の朝鮮半島をめぐる地政学的な対立はアメリカと中国なので、日本としてはおそらく史上初めて地政学的な意味で朝鮮半島を気にしなくて良くなって、ほっとしているというのが実際だと思います。んなことより 中国の方に気をつけた方がなんぼか実際的だと思いますけどね。産経 )なんとなく「北朝鮮問題後」の体制に対する中国の考え方が見えてこようというものです。中国にやられたら、マジで洒落になりませんぜ? チベットの例もあるし。しかし「週刊」なのに「日刊誌」ってのは???


2003年08月27日(水) 旧暦 [n年日記]

おお、みなもと太郎だ

  BSマンガ夜話 の杉浦茂「少年西遊記」の回で、なんとみなもと太郎氏が生出演。一度だけ本人を拝見したことはあったが(みかけただけ。しかも当事は本人と知らなかった)テレビで見るのは初めてだ。って、あれ? 御髪が妙に黒々としてらっしゃるような……まあ、あまり気にしないようにしよう。しかし、杉浦茂作品はほとんど知らないけども、みなもと氏と夏目氏のタッグのおかげで大変面白かった。もー、みなもと氏熱く語る語る。
 学生にとってテストってのは憂鬱なものだとは思いますが、私だってテストは憂鬱です。作るのが。も〜、めんどくさいめんどくさい。あまりに点数低くちゃいけないし、でも優しすぎては意味がない。そこらへんを上手く調整しなくちゃいけないんだけど、学生の質がねえ……これが物理だったら、シリンダー型コロニーに地球上と同じ擬似重力を作るための自転速度とその時に発生するコリオリ力を求めさせるとか、無反動砲の原理を考えさせるとか、そういう問題を作れるのに(過去これらの問題は本当に作ったことがあります)。おまけに人数が多い(百人近い)んで、筆記問題なんか作った日には、こっちが採点で死ぬことに……設問四つくらいの筆記問題テストとか作ると、問題作るのは楽だし、解答が面白そうなんだけど、採点で死ぬから絶対できない。
  東亜プラン、デービーソフト等と連絡とれずZDnet )。ACCS主催イベントがらみなんで、著作権無視できないだろうなぁ。いや、しかし浮き沈みの激しいゲーム業界で、これだけしか連絡の取れないところがないってのは逆にちょっとびっくりかも。
  日弁連、大震災後の虐殺で政府に謝罪を勧告毎日 )。なんでそんな何十年も前の話を今、というのもあるが、被害者の実体すらつかめない(阪神淡路大震災でも、本名と複数の通名を使い分けている在日韓国・朝鮮人がいるため、被害者数の実体が掴めないそうである)し、第一、デマを広げた最大功労者であろう朝日新聞には何も言わないのですかの? あと、 ここ によると、日本陸軍がデマによる暴徒から朝鮮人を保護したという話もあるみたいだけど……(話がある!=事実) いずれにしてもなんでこんな話が急に出るのか、前後の流れがまったくわからないので「なに考えてるんだろ?」としか思えないよなぁ。
  モス、高級バーガーの販売拡大産経 )。あ〜、そういえばまだ食ってなかったなぁ。ハンバーガー一つに600円ってのも確かに抵抗感あるんだけど。
  ストリーキング米兵「雨に濡れたので脱いだ」zakzak )。いや、普通は雨で濡れたくらいで全裸にならないと思うのですが……親戚にケビン・ベーコンでもいませんか?
  「おれおれ詐欺」、行員二人が未然に防ぐ読売 )。お客が「交通事故にあったからすぐに金を振り込んでくれと言われた」と言っていたのを不審に思い、銀行の行員が押しとどめて孫に確認をしたところ、そんな事実はなかったとのこと。ばあちゃんの「だまされてもいいからお金を送らねば」という言葉が胸を打つよなぁ。こういう気持ちに付け入る犯罪が未然に防がれたってのは、本当に良かった。
  ファミコンゲーム複数パッケージング海賊版ソフト、ヤフオク出店を逮捕Yahoo!hl )。いや、気になるのは、文京区と千代田区の被疑者なのに、どうして逮捕したのが愛知県中村署???? こういうネット上の犯罪ってのは、所轄とかってのはどうなってるんだろう???
  マガジンZ 見たら、「グレイトフル・デッド」がいきなり第一部完。「グレイトフル・デッド」って言っても年をとらせるスタンドで、「言葉でなく、心で理解した!」の人ではないってば。う〜ん、いわゆる「キョンシーもの」なのだけど、独特の雰囲気で、期待していたのだけど。でもビリー・ザ・キッドがあれはなかろう。他にも「THEビッグオー」とか、いろいろ終わってたり。う〜ん。で、「 式神の城 」が近日連載だとか。ふみこタンハァハァ……ではなく(いや、このゲーム、マジで主人公が特定キャラを「〜たん」って呼んでるんですわ……)、作画はたかなぎ優名という方だそうだけど……う〜ん、検索しても、アンソロジーとかに描いてるってことくらいしかわからん。もう少しちゃんと調べたら ご本人のサイト が。って、「 怪盗アプリコット 」のキャラクターデザイン・原画でしたか……ううむ。


2003年08月29日(金) 旧暦 [n年日記]

まあ、いろいろ読了

 とりあえず、友人達に「完結したらまとめて読む」と宣言していた「 イリヤの空 UFOの夏/秋山瑞人 」と、続刊まで評価保留を宣言していた「 第六大陸/小川一水 」を読了。前後して読み終わったんで、比較するみたいになってしまうけど、「イリヤ」はまず、よほどでないかぎり誰にでも薦める。「第六大陸」は、人を良く見て薦めるかどうか選ぶ、という感じか。
 個人的な感想を言えば、「イリヤ」は「よかったマーク」、「第六大陸」は「面白くもあった『けど』」と『けど』に比重が置かれる、ということになる。比較論を述べるなら、「イリヤ」は最後まで主題でまとめあげ、「第六」は多すぎる要素をまとめることに失敗した、というところか。各論は後日。いや、でもイリヤはでっかい「よかったマーク」のミステリーサークルを書きたくなるくらい良かった。
 話は全然変わりますが(って、いつもはそんなこと言わずに話を変えるくせに)、人にものを薦めるときでも、その「もの」に対する対価を全然払わずに薦めても、まったく説得力はないわけで。まあ、それがよほど高価で、収入に見合わないということなら言い訳できないでもないですが、そうでもないわけで。って、わけで ボンバーマンジェッターズDVD BOX(1) ファイヤーBOX を買いに行ったら、おいてないでやんの……とほほ。しかたないんで注文しましたよ。途中から見始めたんでストーリーを通しての評価はできないのだけど、ゼロ(MA-0)・マイティ・シロボンのからみ、特にゼロとマイティの話に関しての、意識と自己同一性と記憶の連続性に踏み込んだ部分だけでも、ワタクシ的にはSF認定ですわよ? っつっても、ジェッターズの面白さは本質的にそういうところにあるのではないので、SFだから云々、ってことではなく、純粋に面白いものを見たいなら是非、という感じ。以前、大恩ある人に「子供向けと子供騙しは違う」と言われたのだけども、ジェッターズは見事に「子供向けだけど子供騙しでは決してない」好例です。子供向け番組でここまで大人の鑑賞に耐えうるのって、ひょっとしたら(個人的な体験的には)「宇宙船サジタリウス」以来かもしれない。
  リアル女子中学生・タチアナの中の人16歳 。いや、ちとびっくらこきましただよ。 アルヴィスの中の人 とたった三歳違い! いや、13歳と16歳だから、差は実はでっかいんだけどな。しかも、 絵が妙に達者 ってのも、将来が不安^H^H楽しみです。
 富士演習場大花火大会の時に聞いたんですが、 トヨタ、「自動駐車支援システム」を『プリウス』に装備Hotwired )。レーダーとカメラを使用したシステムのようだけども……「サリーはわが恋人」もそう遠くない?(いや、それもどうかと)
  英国でロボットに意識を持たせる研究開始mycom )。やっぱり是非将来は人類をほろぼして理想郷を! を! を!(カレイドスター予告風に)
  新古書店買取ルール改定へ産経 )。「コミックマスターJ」に続いて、細野不二彦氏の「ダブルフェイス」でもこれがらみのネタが出てきていて(万引きした本の売却ネタね)、「J」みたいにひたすらルサンチマンぶちまける展開でなかっただけ、逆に重い部分があったり。
  北朝鮮核開発問題に関する六ヶ国間協議閉幕産経 )。北朝鮮が核開発を公言して恫喝したりだとか、解決済みを主張していた拉致被害者問題を手土産に日本に擦り寄ってきたりだとか、まあ色々情報は流れてますが、もうちと情報が確定するまで様子見かなぁ。まあ、多分かなり北朝鮮が追い詰められた形なんじゃないかとは思いますが。
  GPMの発展形システムでPS2プラットフォームでエヴァンゲリオン2発売gameonline )という話をうちのとこの掲示板で教えていただいて半信半疑だったのだけど、今日発売のエヴァA見たらほんとうですた……発売日予定まで……庵野AIって名称が名称からしてイヤン。GPMのシステムの発展形ということで、買おかやめよか音頭発動中なのだけど、もし、「いかに世界が破綻するか」のバリエーションを生み出すシステムなのだとしたら……勿論買いますがな。ドキドキ。でも「エヴァA」、「内藤泰弘氏」の名前を「内藤康弘」と誤植してんじゃねえぞうぎゃー


2003年08月31日() 旧暦 [n年日記]

「イリヤの夏」「第六大陸」感想

 う〜ん、「イリヤ」なんだけども、まず最後まで読んで最初に思ったのは、秋山氏は実は怖い人なんじゃないかということ。いや、EGコンバットとか猫の地球儀とかのアレやソレを読んでおいてなにをいまさらって言われるかもしれないけど、ソレとは違って、「ひょっとして、秋山氏って本気で『××さえしたら、後は死んでもいい』と思える人種なんじゃないか」と思えてしまったこと。本当にそうなのかなんてわからないし、よしんばそうだったとしても「××」に当たる部分がなんなのかなんてわからないけど、EGと言い猫と言い、なんか言われてみれば、という感じもしないでもない。
 閑話休題、新刊が出るごとに読んでいた友人は「あのラストは、4巻をかけるほどじゃなかったかも」と言っていて、4巻一気に読んだ私と印象が違うのは当たり前なんだけど、「イリヤがああなるんだったら、それまでの日常はなんだったの」ということなんだと思う。意味がないなんて思わないけど、でも、それはあまりにひどいんじゃないか、ということじゃないかと。私はむしろ逆なんじゃないかなぁ、と思う。それまでの日常がああだったからこそ、イリヤがああする必然は生まれえたのだと。つか、最初っから不共の音は鳴り響きまくりだったんではある。一見どたばたの世界ながら、背後には確実に存在している戦争、イリヤの背後にも軍がいて、いつ日常の均衡が壊れるかというのは、最初っから不安要素として存在していたわけで。キャラクター小説によくある体裁をとっていたんで、「実はそうじゃないのかも」とうっかり思ってしまったりはあるのかもしれないけど。まあ、秋山瑞人に限ってそんなことはあるわけがないわけで。オチをネタバレしまくるのはどうかと思うんで書かないけど、帯にあるとおりこの話は「ボーイ・ミーツ・ガール」なわけで、しかも秋山瑞人なわけで、みごとなまでにそのどちらでもあるわけで。あえていうなら日常のドタバタ部分が勢いあまり過ぎたのかやりすぎた感はあるけども、本質はあくまでもはずしてるわけではない。やっぱりどこまで行ってもボーイ・ミーツ・ガールなのだ。
 同時に読み終わった「第六大陸」だけども、読んだあと、面白いのだけども消化不良を起こしたような、なんともいえない感覚に陥った。ここ数年SF大会の宇宙開発関連の企画を覗いていたのに、今年にはひとつも行かなかった理由として、「宇宙開発の推進を絶対正義とする雰囲気」に疲れたから、という部分もある。別に、宇宙開発関連の企画の中心人物である野田司令や野尻抱介氏等に関して、言ってることがおかしい、ということではない。目的と、そのための手段、というか、やるべきことってのをある意味確信的にやっている。快不快とか善悪とは別に、それははっきりと「そういうもの」なのだ。でも、その他の周囲の、それにのまれたような雰囲気が、「それって実体はなんなの?」という気がして、少し距離を置いて見た方がいいんじゃないかという気になった、というのがある。なにが違うの、と思われるかもしれないけど、確信的にやっちゃう人ってのは、才覚もあるのだけど、絵に描いた餅を実に上手く描く。冷静に考えれば「待てよ?」と思うのだけど、ぱっと見、それを提示されると本当に美味しそうな餅に見えてしまう。そうでない人ほど「夢」とかそういうことをあいまいなまま口にしてしまう。端的に言って、第六大陸で引っかかったのは、絵の餅を結局美味そうに描けなかったことだ、と思う。あれだけ綿密な下調べやアイデアを出し、宇宙開発の現場を想像力を駆使してリアルに描きながらも、根本的なところで魅力を出し損ねたのは、最終的にその一点に収束すると思う。そしてそれを描く手法的なものとしての失敗が、群像劇としての失敗だと思う。もっともわかりやすいのがヒロインの父と祖父の描写の薄さだけども、問題は数々起こるけどもそれがご都合主義的に解決していくようなところも多々感じられ、それって筆者が宇宙開発の絶対的正しさを信じながら、それを推進するためにどう世の中を巻き込んでいくかということに、心底真剣にしたたかになりきれないせいじゃないかと、そんなことを思ってしまった。宇宙開発を正しいと心底信じている人には、まあ薦めると思う。そうでない人にはそうしないかもしれない。でも、一巻の後書き読む限りでは「宇宙開発に興味はあるけど……」という人に読んで欲しくて書いた気がしたし、その意味ではどうなのかなぁ、と思う。
 う〜ん、ちと長くなりすぎたか。