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2003年07月12日() 旧暦 [n年日記]

戦争と平和、その妻と愛人

 某所で、自衛隊がらみのレスで「永世中立国のスイスで すら 軍隊を持っている」という記述を見かける。う〜ん、世の中、わかってない人がまだまだ多いんだなぁ。「永世中立国で すら 」じゃなくって「永世中立国 だからこそ 」なんだけど。永世中立国は「永世中立国」であって、戦争をしないってことじゃない。まあ、あまりそんなことはないとは思うけど、もしどっかの国が責めてきた場合、同盟国がないんだから、その分強い軍隊を持ってなきゃいけない、ってのは定説だと思ったんだけどなぁ。
 一方日本はとなると、 憲法第九条 で紛争の解決手段としての戦争を放棄しているのだけど、そもそもこの「第九条」がどうして盛り込まれたのか、少し調べたけど全然経緯がわからない。アメリカ側から言い出した説、日本側から言い出した説、両方あるけど、はっきりしない。どうしてそんなのが出てきたのかもわからない。けど、当たり前に考えればわかる話で、回りが武装している中でただ一人だけ武器も持たないというのも異常な話で、事情の変化により現在は自衛隊は持つことになった。でも、自衛隊は「専守防衛」を旨としていて、これが非常にやっかいなのは素人にもわかる。「攻められた時だけ、守るために軍事力を行使する」というけど、どの段階から「自衛」が発動するのか。また、反撃はどの程度まで「自衛」と認められるのか。戦争を終わらせるためには必ず落としどころってのが必要で、それがないと殲滅戦とか泥沼化して大変悲惨なことになる。もし外国が攻めてきた場合、どうやってその国に侵略を諦めさせるか、ということになる。ロシアとかみたいな、歴史的に焦土戦法で勝利してきた国ってのもあるけど、日本じゃ流石にそれは無理だし、それって国民の生命・財産を多大に犠牲にするので日本では事実上問題外。「敵を自国の中に深く引き入れ、冬を待て」はさすがに通じないでしょう。別に「改憲派」ではないけど、軍事ってのは「戦争をどう起こさないか(別に軍事だけでなく、国政・外交トータルでなされるものだけど」とか「戦争が起こったとき、どう最小の被害ですみやかにおわらせるか」ということも含めてのものなので、軍事的なことが(まだ今でも)タブー視されてる風潮はなんとかして欲しい……いや、そうすりゃ、わたしなんぞよりはるかにまともな人の言ってることがいろいろ聞きやすいと思うのだけど……少なくとも、電車内で「丸」を読んでも視線を避けられず、近所の書店にどうどうと「軍事研究」が置かれる世の中になりますように。しくしく。
 そういや、ジャンプをパラパラ眺めていたらテコンドー漫画の「キックス・メガミックス」に「テコンドーには多彩な手技もあるんだ」と自慢気に書いてありましたが、空手から派生した武術なので、手技もないと、ただの劣化コピーだと思うんですが……両手を手械で封じられてたアフリカンが開発したカポエラじゃないんですから。まあ、多分その辺のこと、漫画には書かれないんだろうなぁ、と。思えば、テコンドーの原型が「八骸」(という架空の武術)ということにしてしまっていたたがみよしひさは、ある意味すごかった。
 それはそうと、googleあたりから「武装練金」で検索して来た方は、 こちら へどうぞ(誘導)。ウチに来るよりはずっとユーザーのニーズに合っているだろう。
 書店に行くと、 神は銃弾 のボストン・テラン推薦と帯にある ヴードゥー・キャデラック/フレッド・ウィラード があったので、高かったけども(税込で990円……うぐ)購入。頭が悪そうな内容なので楽しみ。
 それにしても カオシック・ルーン/山本賢治 が一向に見つからない。ジャンプコミックばっか平積みにしてんじゃねえぞ、ゴルァ。
 先日リンクした 名古屋人って韓国人に似てますね? スレが、まったく燃料発火せず、マターリと名古屋のローカル談義スレになってしまっているのが笑えた。名古屋ってのは大いなる田舎なので、こんなものです。
  自民党の江藤氏「両国が調印して国連が無条件で承認したものが、90年たったらどうして植民地支配になるのか」朝日 )。あのー、国連って、「国際連合」じゃないですよね? 普通「国際連盟」の方は「国連」と略さないとは思うのだけど……国際連合ってのは第二次世界大戦の連合国側諸国がそのままシフトして国際協調機関として(まあ、一応お題目上は)設立したものですから、当然90年前にはありません。そもそも韓国併合自体、国際連盟の承認云々とかいうものではないのだけど(当然、当時の国際法にも一切違反はしていない)。「国際社会」って言いたかったのかな? それなら正しいですが。まあ、いろいろ瑕疵のある発言ですが、こういうこと言っても特に問題にならなくなったのは、善きにつけ悪しきにつけ、世の中やっぱ変わったんだなぁ、と。(日本は朝鮮半島に良いこともした、で進退問題になった閣僚もいましたから。って、江藤氏自身じゃん。初志貫徹してるというか、懲りないというか……)


2003年07月14日(月) 旧暦 [n年日記]

さよならモン・スール

 ちと、某所で中身も読まずに、買った友人を馬鹿にするような発言をしてしまったのだけども、あちこちからの情報で「どうやらそういうものではないらしい」ということを知り、お詫びの意味もあって「 モン・スール/きづきあきら 」を購入。ページ数のわりに値段は高いのだけども、 コミックSEED という無料オンラインマガジンで連載し、それから単行本にまとめるというシステムである以上、ある程度単価が高めになるのはシステム上致し方ないとは思う(いかに日本の漫画業界が元々コミックスで設けるシステムであるとは言え)。で、いきなりの帯のコピー「 小学生は、人を好きになっちゃいけないの? 」……え〜、Oさん、この帯に釣られて購入するのは、それなりに問題あると思います、やっぱり。
 で、話の内容メインストリームは家族の崩壊を描いているのだけども、その実、家族の形が崩れることにより、逆に家族であることを取り戻すということになる。絵柄の好みとか、小学生のベッドシーン(事後)があったりと好みの別れる部分はあるけども、作品性の高い作品だとは思う。
 これを買いに野暮用のついでに駅前の書店に行ったのだけど、そこでようやく「 カオシック・ルーン/山本賢治 」が一冊だけあるのを発見・購入。出荷数少ないよ、秋田さん。今から見ると、敵キャラがまともな奴だったのって、一番最初のときだけだったんだなぁとしみじみ。まあ、作者の山本賢治氏は山田風太郎の「忍法帖シリーズ」のファンらしくって、 こういうの も描いてたりするのだけど、その意味で敵キャラの変態さは納得できないでもない。一世を風靡した「青い果実」「摩擦0の恐怖」は二巻らしいです、ハイ。
  江藤氏の「南京虐殺30万なんてうそっぱち」に中国外務省反発中国新聞 )。他にも 韓国スポークスマン「江藤氏発言、嘆かわしい」中日 )とか。まあ、報道された江藤氏の発言がすべて事実ならば、特に「どろぼうや人殺しばかり」はかなりアレだなあと思うのだけど、「定説になってる」とか、「動かぬ証拠がある」とか、口だけで言って実際に具体的な反証を示さず、「世間の常識」を持ち出し発言を封じようとする中国・韓国もどうかと。南京虐殺の第三者による記述と言われたティンパリの「戦争とはなにか」も、近年、中国国民党による宣伝工作だったという資料も出ており、また、30万人とかいう数も、中国側の一方的な主張である。ただ、状況証拠的に日本の上層部が恥じたような「なにか」があったらしいのだけども(少なくとも、30万の虐殺なんてのは、物理的に考えて「まずありえそうにない」のだけど)。江藤氏の発言は「迂闊」で「一部不謹慎」だったとは思うけども、だからと言って証拠を出さずに「定説を疑うな」という態度が正しいとは思えない。まあ、 「実際にどう発言したかわからなければなにが問題かわからない」と応えた福田官房長官朝日 )はある意味大人な対応だと思う。
 韓国貨物船が日本の漁船「第18光洋丸」に衝突、沈没させた事件で、 探偵ファイルでまで記事になってる のはちょっと驚いた。まあ、その後捜索を行っていた水産庁所属「からしま」まで韓国貨物船に衝突され、自沈せざるを得なくなってなおマスコミが第一報以外ほぼだんまりというのは、ちょっとそら寒くはある。
  ファイズ は、今日も今日とて勘違いで自爆する木場クン。半ばギャグになってきたような……今後の展開で「ファイズは君だったのか」とあっさり和解したらちょっと腰砕け。それはそうと、これまでバカ正直に正面勝負でベルトを奪おうとしていたオルフェノクに対し、真理に振られてやけになった海堂は、オルフェノクになって絶望のあまり自殺しようとしていた小林と組み、搦め手でベルトを奪うことに成功。作戦自体もベタ過ぎて「オイオイ」なのだけど、なんてえか、海堂(オルフェノク体)の中の人、サイコー。あまりに動きが海堂っぽすぎて良すぎる。ファイズはオルフェノク側にも個性があるし、ファイズはしょっちゅう中身が変わるので、スーツアクターさんの演技が際立ってる。
  カレイドスター は、今回から新OP・EDに。OPに現在レギュラーでないキャラが出ているのは、今後の展開に関係してるのか。話の内容は、カレイドステージの休業中にカロスの知り合いのやっている小さな劇団に巡業に行ったそらが、カレイドステージとのあまりの流儀の違いに振り回される、というもの。相変わらず安心できるアベレージ。巡業先の面々のたくましさは個人的に好み。
  朝鮮日報の「ワンダフルデイズ」評朝鮮日報 )。正直、出来には期待してなかったけど、朝鮮日報にここまで酷評が載るというのはちょっと意外。要約すると「映像面で努力はしているけども、内容がダメ過ぎ」だものなぁ。ある意味予想通りではあるけども……


2003年07月16日(水) 旧暦 [n年日記]

まー、さすがに

  枕崎沖で韓国の貨物船、漁船に当て逃げMBC )。え〜、あらかじめ断っておきますが、7/2の「第18光洋丸」のことじゃありません。7/16未明での事故だそうです。ぶつけられた「漁勢丸」は不幸中の幸い、沈むようなことはなかったようだし、乗組員(一人だけど)も無事だったようですが、今回も当て逃げで、ここまで連続して起こると、「偶然じゃないんじゃない?」って気にもなってきます。もしくは、韓国貨物船って船腹に「撃墜マーク」でも描いてあるんじゃないんですかね? 少なくともここまで連続して起こるってことだけでもニュースに取り上げられて不思議はないと思うのだけど……本当に不気味なくらい、ほとんどのマスコミは報道してないなぁ。煽るようなことは書くべきじゃないけども、思わず こういうところ (要swf)に貼り付け。
  「中国人強制連行」に関する報告書、見つかるNHK )。まあ、「強制連行」「強制連行」言ってますが、実体を何も書かずに、曖昧なイメージばかりが一人歩きしてる言葉で煽るのはいい加減にして欲しいものですな。「資料」の内容がどんなものだったのかすらも書いてない。まあ、内容はこれから検討するんでしょうが、「従軍慰安婦に政府が関わっていた証拠」と意気揚揚と持ち込んだ資料が、官の委託した売春業者の、売春婦の不当な取り扱いに対し指導する書類だったりすることもあるんで、なんだかなぁ、なんですが。
  銘菓「ひよこ」、韓国にパクられる 。まあ、たいがいのパクリは慣れてますけど(少しくらいでは、当事者じゃないし責めようとも思わないけど)、パッケージにハングルで本家ひよ子のコピー「九十余年間変わらずお客様の愛顧を受けている、伝統そのままのものです」と書いてあるらしく、「あんた、九十余年前の朝鮮半島の状況知ってるんか」と突っ込みたくもなりますわなぁ。つか、「ひよ子」が九州銘菓だってことを知らない人のほうが多かったりして……
  ブラックバスバーガー、人気zakzak )。色々利権やらなんやら絡んでるところのある問題だけど、食えるものなら食っちまっていいんじゃないかなぁ。
  獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇 。う〜ん、一応最最後まで見たけど、まごうことなき名作である 劇場版 獣兵衛忍風帖 に比べるべくもない。このカタルシスのなさはなんなんだろう? どこにカタルシスを持たせるか、きちんと目的がなかったのかなぁ、とか思ってしまう。
  ボンバーマンジェッターズ は、相変わらず一回一回が面白い。どのくらい最初から設計して伏線とか組み立てていたのだろうと思ったのだけど、ちょっと見かけたスタッフのコメントで「一回一回を面白くすることに全力をそそぎ、どこに着地するかは考えない」というスタンスだったようで、それでこれだけまとまるとは……やっぱすごいなぁ。
 で、そういうのをちっとは見習えとおもったのが おねがい☆ツインズ 。なんつーか、特に「酷い」と言わなきゃいけないほどのところもないのだけど、でもつまらない。何故つまらないかがわからない。面白いところがないからだろうとしか言いようがない。ある意味、「面白いんだけど、トータルで面白くって面白さを伝えにくい」ジェッターズと正反対。世間では評価の高いI'veサウンドも、個人的には、ギャルゲ系としては垢抜けてるけど、BGMや普通に聞いてる歌謡曲と比べるとあまりぱっとしない、としか思わないので、「なんでわざわざ使うの?」という感じ。「じゃ、見なきゃいいじゃん」というだけの話なのだけどね。でも、開始五分で頭が痛くなり、最後五分でもっと頭が痛くなった ダ・カーポ より見ていて退屈したってのは、根本的な問題があるとやはり思う。
 ちなみにダ・カーポって言ったら こちら をまず思い浮かべるのが人として当然の道である。
 いかん。いろいろと毒が入ってしまった。


2003年07月17日(木) 旧暦 [n年日記]

キャッチ=22

 まだ読み終わってません。ようやく上巻読み終わったところ。オマケに上巻は時系列がバラバラで、なにがどういう順番で起こったのか全然わかりません。気○いの視点、記憶ってのは、こういうものなのかもなぁ。
 キャッチ=22ってのは、英単語にもなっている(嘘だと思ったらcatch-22で辞書を引いてみるといい)くらいで、辞書にあるとおり、不条理な世界が展開されていく。舞台は第二次世界大戦のイタリア、米軍の大尉・ヨッサリアンは戦場で自分が死ぬことを確信していて、仮病でもなんでも使ってとにかく出撃から逃れようとする。しかし、いかなる者も戦地から逃さない規則「キャッチ=22」がそれを許さない。もともとイカレてないまともな人物がほとんど出てこない。ほとんどの登場人物の言動は、主人公のヨッサリアンを含め、とても正気の沙汰とは思えない。ごく一部のまともそうな人間は、というよりイカレた登場人物同士でさえ「アイツはイカレてる」と思い合っている。しかし不思議なことに、読んでいるうちにそんなイカレている世界の中で、どう考えてもイカレてるヨッサリアンが一番まともな気がしてきてしまう。普通に考えればまともな将校・兵も、次第にその言動が正しいのかどうか疑わしくなってくる。ヨッサリアンの狂気(あるいは正気)を端的に表している台詞は上巻P208にあって、
「敵というのはな」と、ヨッサリアンは自分の言い分の正確さを十分に量りながら言った。「 どっちの 側にいようと、とにかくお前を死ぬような羽目に陥れる人間すべてを言うんで、(中略)そのことをおまえ忘れるなよ。長く憶えていればいるほど、それだけおまえは長く生きられるんだからな」
(原文だと太線部分は傍点で強調)
 こんな将兵ばっかだと軍隊なんて成り立たないし困るんだけど、「どこが間違ってる?」と言われると、絶対に間違ってる、と言い切れない自分がいたりもする。
 しかし思わず納得したのが、下巻に出てくる娼館にいたイタリア人のじいさんの話。
「ほんとうのこつは、どの戦争(いくさ)に負けることに、どの戦争(いくさ)なら負けることができるかを見抜くことにあるんですじゃ。(後略)」(下巻P16)
 なるほど。イタリアの軍隊が歴代弱いわけだ。なんで日本もこんな連中と組んだんだか(実際には、ドイツと組もうと思ったらセットで付いてきた感じだけども。あと、あながち言ってることがまるっきり的外れでもないあたり、なおたちが悪い)。この次はイタリア抜きでな!
  自衛官の自殺、年百人突破の恐れYahoo!hl )。内情がどんなものなのかは良く知らないけども、昨今の国際情勢とかも反映してるのかなぁ。
  5年前に死んだ息子から、19年前の手紙が届く朝日 )。ちょっと良い話。


2003年07月18日(金) 旧暦 [n年日記]

ダメ人間

 久しぶりに無茶苦茶落ち込むことあり。因果応報といえばそうなのだけども、やはり落ち込むことは落ち込むのだよなぁ。自分が無能でダメ人間だということを実感せずにはいられない。自分はこういうの溜め込むタイプだから、せめて日記とかで発散するくらいしかないのだよなぁ。でも、多分本当に悔しいことは人になんか言えないのだろうな。
 先日、外出時に Le'snote W2 をMP3プレイヤー代わりに使っていたら電池の消耗が激しく、「こりゃやってられんわい」と、仕方なく NOMAD MuVo を購入。W2を買ったときのポイントがかなりついていたので、そのポイントで足りてしまった。別に調べて買ったわけでなく、前述のたまったポイントが使える店で、メモリ容量は128MB以上で、電池駆動式(特にメリットがなければ、電池式の方がいざというとき安心できる)という条件に合ったものを探しただけ。機能的にはランダム再生ができないのが不満だけども、まあとりたてて言う不満ではない。しかし、こういうの使ってると質の良い電池とそうでない電池ってはっきりわかるなぁ。
 なんでこんなのを急いで買ったかというと、明日からSF大会だからなんだけども、まあ、そういうわけでちょっくら行ってきます。
  イージス艦「みょうこう」公開に反対市民団体「こんな危険な船のために税金を使うのは許せない」Yahoo!hl )。別に反対市民団体だけがみょうこうを見に来たわけじゃないけど、防衛力に税金が使えないっていうのなら、どうしろっていうんだろうか……そりゃ、別に戦争をしたいわけじゃないけど……
  さいとうたかを、藤子不二雄(A)ら、万引き防止活動Yahoo!hl )。万引き被害は211万円/年・店舗というんだから、たしかに洒落にならない。ゴルゴとか喪黒福蔵とかがおどせば、ちっとは効果があるのかもしれん。
  鬼刑事転じて仏門に毎日 )。現職時は「鬼」と呼ばれた刑事さんだそうで、きっとあだ名は「仏の大さん」とかなるに違いない。得意技:泣き落とし。(仏門で泣き落としてどうするよ?) もしくは握り飯を持って僧侶のふりをして押し込み強盗を取り押さえるとか(ふりじゃなくって僧侶だってば)。冗談はさておき、35年の刑事生活は、いろいろあったのだろうなぁ、と感じさせる。
  サンデーGX を購入。「新・暗行御吏」が劇場アニメ化だそうで。ストーリーテリングにちと難があるので、個人的には「ふ〜ん」くらいなのだけど、監督が 本郷みつる 氏だそうで。クレしん映画版の腕が出せれば、期待できると思うけど……
 「ワイルダネス」は、なんつか、アルバレス・ファミリーのお笑いギャングっぷりが……ブロウトン・ファミリーがすごくまともに見える。しかし、そんなお笑い一家のなかで「ディー」はなかなか僥倖ですな(笑)。「ブラックラグーン」は、最後の最後まで黒い話なんだけど、一抹の救いと爽快感を感じさせる。ロックのこのまっすぐさがいつまでそのままでいるのか……やまむら氏の「境界戦線」は、あいかわらず良い。強い女性(肉体的に、ということではない)を描かせたら、中堅男性作家では右に出る者がいないんじゃないだろうか? しかし、創刊時からの連載「猫の王」が少しばかりの中途半端さを感じさせて終了。きちんと終わらせられる話だったのに、部分的に端折って急いで終わりにしてしまったという感じ。「鉄人」も来月で終了。トビオの“父"の正体がちと意外。時間を超えてることは予想してたけど……白虹で始まった物語は、結局神秘なんかに支配されてるのではなく、大きな人間達が小さな人たちを翻弄していたことがわかる。新戦力補強予定なのかしらん?
 そういや、週刊チャンピオンで倉田英之原作・山田秋太郎作画「サムライジ」が連載。まあ、原作の倉田氏はその上司の黒田氏よりは買っているのだけど……話自体は出だしでまだなんともいえないけども、作劇以前の問題として話の中心となる台詞回しの単語に強引なルビを振るのはちょっとなぁ。しかも、まったく逆の言葉には同じルビを振ってる。それが生きてくるような筋立てならいいのだけど、ただ単に読者を混乱させるだけだと思う。それってどうよ?
 それとは関係ないけど、週刊少年誌では「からくりサーカス」と「虹色ラーメン」の最近の展開に上手さを感じた。物語全体としての構成の巧さではなく、毎週毎週読者を楽しませる、飽きさせないその手管が、ということだけど。週刊連載なら当たり前だろ、というと、ちょっと違う気がする。う〜ん、なんと言うか、強引に話を延ばしてもそれでも読者に飽きさせない力、というか。上手く言語化できん。