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2001年01月19日(金) 旧暦 [n年日記]

ヤクザが店にやってきた、ヤァ!ヤァ!ヤァ!

 別にヤクザがウチにやってきたわけではない。「 ヤクザが店にやってきた 」(朝日文庫)が面白そうなんでちょっと買ってきた。ま、ボチボチよみましょか。しかし「HARD DAY'S NIGHT」がどうやって「ビートルズがやってきた、ヤァ!ヤァ!ヤァ!」になるのだろう?
 さて、枕とはまるっきり(そしてタイトルともまったく)関係無い話だが、昔研究室で同級生と先輩が口論になった。いや、ホントは口論なんて大した物ではない。同級生のK村君が、K澤さんに、「いっつも映画とか本とか見る時にそうやって理屈っぽい感想を考えるんですか?」というようなことを聞いたのだ。別にイヤミとかでなく、単に好奇心での話だが、K村君にはK澤さんや私の様な人種は理解できなかったに違いない。K澤さんはかなり特殊な部類なのでまあついていく人の方が稀だが(研究室でK澤さんがそういう話をしだすとまともについていけるのは私くらいだった。その私でもようようついていったといった感じだが)、私程度の理屈っぽさでもK村君は理解しがたかったのである。K村君は、面白いなら面白い、つまらないならつまらないでいいじゃないか。変な理屈立ててもつまらないものが面白くなったり、面白いものがつまらなくなったりするわけじゃない。そんなことに意味はない。大事なのは感性だ。感性はむしろ理屈っぽくなるとにぶる。というようなことをいいたかったのだろうし、事実そんなことをいった。それに対してのK澤さんの答えは「むしろ、感性を腐らせたくないから考えるんだけどね」というものだった。
 この議論は結局平行線のままものわかれに終ったが、K村君のいいたい事もわかる。オタクとかそういう連中は、やたら理屈ばかりこねて面白いものを素直に面白いといわなかったり、変なものを面白いといったりと変だ。そういう連中は理屈をこねすぎて感性がおかしくなってるんだろう。まあそんな事を考えたのだろう。それは一部あってて一部間違ってる。理屈をこね過ぎ、普通に面白いものを見切ってしまったような錯覚を覚え、普通に面白いものに興味がなくなってしまったり、あるいは興味の焦点が変な方向に行ってしまって妙な面白がり方をするということはある。しかし、同時にとても面白い映画や小説、漫画を見てみるといい。感性だけのものもあるが、そうでないものもある。つまり、何が読者を面白がらせるか考えに考え抜いて作られたものだ。K村君のいう通り、感性というのは大事なものだ。しかし、感性だけにまかせていては、実は大事なものを取りこぼすかもしれない。あるいは、単に刺激に慣れ、更なる刺激を求めるだけの大量消費者になるかもしれない。そうしないために考えるのだ。そうならないために考えるのだ。
 自分もその域になりたいものだ。

いまさらリヴァイアスのここがダメ

 と、いうことを踏まえてリヴァイアスのどこがダメだったかを考えて見よう。リヴァイアスは1999-2000にかけて半年放映されたTVアニメで、基準が厳しいといわれるTV東京のコードチェックに限界まで挑戦したといわれる意欲作だ。挑戦の方向性が間違ってるという気もするが。
 とにかく、高校生達だけが乗り漂流する宇宙船の中で、反乱あり、圧制あり、暴行ありと、だんだんおかしくなってくというストーリーが話題を呼んだ。私は正直そういった描写が安易だと思うが(つまり、背景と伝えたいことが希薄なのだ)、しかしやってはいけないということでもないとは思う。だがラストでこの話は完全に駄作に帰した。とってつけたようなハッピーエンド。無責任な希望の垂れ流し。もし製作者がうわべの綺麗事を徹底的に追求し、それに対する本当の解決策を提示するのならそういう表現も構わない。しかし、最後はうわべの綺麗事で解決させてしまった。
 理想は大事である。しかし理想なんてのはある意味お題目に過ぎず、それはお祈りとなんら変わらない。お祈りだけでは何も起こらない。何かをしたことにもならない。それは目的を達成する為の適切な行動が伴い、なおかつその行動が何らかの形で目的を遂げた時にだけ意味を持つ。特に意図的な終りを持つ、物語の中ではそうだ。現実の場合はどこが結論とするかが難しいので決定的に語るのは難しいのだが。
 もし、不適切な行動、もしくは理想の連呼だけで物事が奇跡のように解決するのなら、それは結論でも奇跡でもない。ご都合主義というのだ。そして、そのご都合主義の軽さは途中のもの全てを無意味にする。だから結局リヴァイアスはだめだったのだ。思い出したら何故あのラストが気に食わなかったかわかったので、思い出したように書いてみた。

忘れてた

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