シュレディンガー音頭についてのあまり短くない考察
登場人物:
碇 真嗣 :量子力学に悩む主人公
惣流・明日香・ラングレー:ドイツ人とのクォーターの天才少女
綾波 零 :何を考えてるかよくわからないがかわいい(笑)
渚 馨 :変な奴。真嗣「使徒だからねぇ…」
碇 弦道 :真嗣の実父。外ン道である。
葛城 美里:真嗣の保護者
赤木 律子:美里の友人
冬月 孝三:弦道の片腕。この中では名前しか出てこない。(笑)
明日香:Guten Morgen!明日香でーす。ほら、あんたたちもさっさと挨拶しなさいよ!
真嗣 :えっと、こんにちは。
零 :……
明日香:ちょっと優等生!何黙ってるのよ!
零 :Guten Morgen…おはようの言葉、朝に言う言葉、これを見てる人は夜かもしれないのに…
明日香:(ぎっくぅ)な、なによ、いいじゃない!「おはようございます」は業界の挨拶よ!このくらい基本よ、覚えておきなさい!
真嗣 :えっと、えっと、ばぁむくぅへん…
明日香:何ワケわかんないこと言ってるのよ、バカ真嗣!(ばきっ!)
真嗣 :…明日香…痛いよ…
零 :そう、よかったわね…
真嗣 :全然よくないよ…
明日香:あんたたち、私たちがここにいる理由わかってるの?!
真嗣 :…ほんとは父さんに「嫌いだ」って言うつもりだったんだ…
明日香:はあ?何言ってるの?いい?私たちがここに来たのは茨城発祥のシュレディンガー音頭をみんなに広める為なのよ!
真嗣 :シュレディンガー??何それ?
明日香:あんた馬鹿ぁ?!
真嗣 :…そうかもしれない…
零 :シュレディンガー…人の名前、オーストリア人の名前、1933年度ノーベル物理学賞を受賞した科学者…
明日香:く、詳しいわね…そう、その通りよ、シュレディンガーは量子力学の基礎を築き発展させた私のママの母国、ドイツの偉大な理論物理学者よ!
真嗣 :それは分かったけど、なんで音頭なの?
明日香:それには、まずシュレディンガー方程式を説明しなくちゃね!
真嗣 :シュレディンガーほうていしき?なんなのそれ?!聞いた事ないよ!ねぇ、答えてよ、美里さん!
零 :あなたは知らないわ。私が教えてないもの…
明日香:いい?量子力学においては物体の位置と速度は同時には正確に測定できないの。だからある粒子などの時間変化を確率的に計算する方程式、それがシュレディンガー方程式なのよ!
真嗣 :もう少しわかりやすく言ってよ…
明日香:だから、量子力学系では物体の状態は波動関数Ψで表されてその時間微分に-i*h/2πを掛けたものとΨにハミルトニアンHを掛けたものが等しいというのがシュレディンガー方程式なワケ、分かった!?
真嗣 :僕には君が何を言ってるかわからないよ、馨くん…
明日香:はぁ?馨?だれよそれ…
(どこからともなく聞こえるシュレディンガー音頭の節)
明日香:何よ?!この天才の私の講義にふさわしくないおちゃらけた音楽は?!
馨 :唄はいいね、リリンの生み出した文化の極みだよ。そう思わないかい?碇 真嗣クン?
真嗣 :え?う、うん…(ぽっ)
明日香:ちょっと!バカ真嗣!何男相手に顔赤くしてんのよ!それにあんた何なのよ?!
馨 :僕も君と同じ、仕組まれた子ども、フィフスチルドレンさ。
零 :この人知ってる、渚 馨…あなた誰?あなた誰?あなた誰?
馨 :そう、僕が噂の渚 馨さ。ちなみに僕の名字を分解するとシ者になるんだけど知ってたかい?
明日香:そんなのどうでもいいわよ!それより関係ない人間はさっさと出てって!見たら、殺すわよ!
馨 :関係なくはないさ、僕を待っていてくれたんだろう、真嗣クン?
真嗣 :え…いや、そういうワケじゃ…
馨 :君の心は硝子の様に繊細だね、好意に値するよ…
真嗣 :好意?
馨 :好きってことさ。
真嗣 :え?(ぽっ)
明日香:だから何で顔を赤くするのよ!
零 :この人、私と同じ匂いがする…
明日香:え?(くんくん)ほんとだわ。あぁ!アンタ男のクセに香水つけてるわね!
馨 :男も女も等価値なんだよ、僕にとってはね。
真嗣 :…どうでもいいけどさっきから話が進んでないよ…
明日香:あんたがこんな変なの呼ぶからいけないんでしょ!
真嗣 :ごめん…
明日香:ほらぁ!また、すぐそうやって謝る!ほんとに悪いと思ってるの?!内罰的すぎるのよ、真嗣は!
零 :あなたはどうなの?人に誉められるためにシュレディンガー方程式を説明してるの?
明日香:違うわ!自分で自分を誉めてあげたいからよ…ってなんでそうなるのよ!
馨 :ほらごらん、だから僕がいないと駄目なのさ。
明日香:アンタが出てきたからワケわかんなくなったんでしょ!
零 :心を開かなければ、シュレディンガー方程式は解けないわ…
明日香:アンタはアンタで何言ってるのよ!
馨 :彼女の言う通り、君の説明じゃ駄目なのさ。第一、シュレディンガーはドイツ人じゃなくてオーストリア人だよ。
明日香:(ぎくっ)そ、そんなのたいして違わないわよ!
馨 :では、第二次世界大戦中ナチス政権下から逃れアイルランドのダブリン高等研究所に勤めていたが知っていたかい?
明日香:(ぎくぎくっ)いやぁ!私の心を犯さないで!
馨 :さらにシュレディンガーは量子力学以外でもある分野の学問の先駆者となったがそれが何かを知ってるかい?
明日香:嫌い嫌い!みんな嫌い!!
馨 :ついでに君のドイツ語はNative Speakerのものとはとても思えないよ。
明日香:(しくしく)加持さん、私汚れちゃった…
馨 :さあ、邪魔者が消えたところで勉強しようか、真嗣クン。
明日香:誰も私を見てくれない…(しくしく)
真嗣 :う、うん…
馨 :いいかい、量子力学においてはこの世界の全てのものが波で表わされるんだよ。
真嗣 :波?
馨 :そう、僕や君を構成する物質全てが波なんだよ。それを表わすのがシュレディンガー方程式というワケさ。
真嗣 :やっぱり僕には君が何を言ってるかわからないよ、馨くん!裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに、裏切ったんだ!
馨 :そうかい、ではそう言わずにこのシュレディンガー音頭を踊ってごらん。
(真嗣、シュレディンガー音頭を踊る)
馨 :どうだい?
真嗣 :よ、よくわからないけど気分が軽くなった気がする…
馨 :だろう?
真嗣 :だけどこんなことして何になるんだよ…
(いきなり弦道出現)
弦道 :お前には失望した、真嗣。
真嗣 :あぁ!父さん!?
弦道 :真嗣、何故ここにいる?
真嗣 :父さんこそなんでここにいるんだよ!
弦道 :もう二度と会う事もないだろう。
真嗣 :何いってるんだよ,父さん!
弦道 :お前が量子力学を解くんだ。
真嗣 :えぇ?!できっこないよ!なんで僕なんだよ!?
弦道 :シュレディンガー方程式とのシンクロはお前にしか出来んのだ。
真嗣 :え?そ、そんな…
弦道 :もういい。冬月、零を呼べ。
(零、包帯姿でベッドで運ばれてくる)
弦道 :零、予備が使えなくなった。もう一度だ。
零 :はい。…くっ!!!!
真嗣 :何わざとらしく苦しんでるんだよ!第一さっきまで包帯なんかしてなかったじゃないか!
弦道 :真嗣、まだいたのか。解くなら解け、解かないのなら帰れ!
真嗣 :(逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ)分かったよ!僕が解けばいいんだろ!
美里 :そう、真嗣君、君になら解けるわ。
真嗣 :あぁ!美里さん!美里さんの友人で天才科学者の律子さんまで!
律子 :説明ありがとう、真嗣君。そう、真嗣君になら解けるわ。
真嗣 :え?なんでですか?
律子 :シュレディンガー音頭を踊ることによりシュレディンガー方程式を体感し、親しみをかんじるわ。それは脳のA10神経を刺激し、シュレディンガー方程式と一体化することを可能とし、理論的には400%までシンクロ可能なのよ!
真嗣 :そ、そうだったんですか!?
律子 :さらにシュレディンガー方程式に苦しんでるときに踊れば、どこからともなく優しい先輩が救いの手をきっとさしのべてくれるわ!
馨 :僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない。そして君は量子力学に会うためにうまれてきたのかもしれないね、真嗣クン。
真嗣 :そ、そうか!僕は量子力学が嫌いだ。でも僕は量子力学を好きになれるかもしれない…
(ぴきぴき(←世界のひび割れる音))
真嗣 :僕はここにいてもいいんだ、僕はここにいてもいいんだ!!
(ぱりーん)
一同 :おめでとう
真嗣 :ありがとう!
美里 :…ところでシュレディンガー音頭を踊ればホントに量子力学が理解できるの?
律子 :私、自分のことは話さない主義なの。つまらないし、退屈だもの。
美里 :逃げたわね…
このページは芝塚さんのシュレディンガー音頭のページと、皆さんの声によって支えられてます。(たぶん)
ですので皆さんの声援によってはver2.0の製作もあり得ます。(たぶん)
こんな奴を登場させてほしい、あのキャラを出して欲しいなどの声援があれば次回に反映されるかもしれません。(たぶん)
御要望のある方はmailを私まで。今ならもれなくお返事付き。(たぶん)
次回はエスカフローネの予定だ!(たぶん)
予定は未定につき現実度40%程度(たぶん)
[Link to Friends|ssuzuki's home]