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2006年06月21日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] まじぽか#12とブラクラ#11

  まじぽか #12「哀愁の呪文は想い出に変わるとき」「優しさの呪文は魔法使い」。いい話二連発。
 前半。物置の整理中に古いビデオデッキを見つける鉄子。中には鉄子の子供のころの記憶がバックアップされたテープが。しかし、アナログのデッキはデジタルテレビにつなげず、中身を見られない。「魔界ちゃん」の再放送を録画したいゆうまたちも巻き込んで、四人はアキバまでDAコンバーターを捜し求め出かけるのだが……
 後半。花粉症になってしまい苦しむゆうま。そんなゆうまを笑う三人に、ゆうまは魔法で花粉症をうつそうとするが、三人はゆうまの魔法なら成功しっこないとどこ吹く風。ところがどういうわけか魔法が成功し、三人は花粉症に。ゆうまは自分の魔法スキルが上がったと喜び、町に出かけて魔法を使いまくる。そしてゆうまの魔法を見かけた女の子から、四日後に集中治療室から一般病棟に移る母親に、まだ早い満開の桜を見せてほしいと言われ、安請け合いする。ところが、がらくたハウスに帰って魔法で花粉症を治した途端、ゆうまはまた元の通り魔法が上手く使えなくなってしまう。慌てたゆうまは、ケイミィから「気温が上がれば桜の花が咲くかも」と聞き、必死で病院前の桜の木を暖めだす……
 前半は、ハードディスク容量のせいで記憶から消してしまった想い出を見ようとする鉄子。アキバでようやく見つけたDAコンバーターだが、値段が高くて四人には手が届かない。「想い出が見れなくても、今、あたしたちがここにいるよ!」と泣きながらなぐさめるゆうま。感動的に終わるかと思ったら、やっぱりオチはぽか〜ん。オープニングの入り方がちょっと凝ってた。タイトルロゴも「妖精帝国 魔界ちゃん」になってるし(笑)。しかしアキバが、以前パキラが献血に行った時と違い未来都市になってるんですが……それと、この四人の金銭感覚と生計がどう成り立ってるのか、不思議だ。
 後半は、あまりにストレートにいい話だったんで、ちょっと感動しつつもどう反応したらいいか迷ってしまった。ら、「逆ギレ、言い訳、怠け者のゆうまが、初めて一生懸命になった(それも人のため)」という言葉を見かけて、「ああ、確かにそうだ」と納得。
 楽しかったので、第二期とかもやってくれるとうれしい。


  ブラックラグーン #11「Lock'n Load Revolution」。またまた濃いキャラ総登場、な最終エピソード。どっかで見た「三合会」の周に、大地康雄似の日本人テロリスト・タケナカと、ラリラリ運び屋のレガーチ、ですだよ姐ちゃんのシェンホア登場。原作では「大地康雄似」だったんだけど、アニメでは「健さん」になってしまってたなぁ。このアレンジは理由がよくわからない。でも、周哥々はやっぱりイカしてますな。でもできればボロボロになったところから這い上がって欲しい! ってそれ作品が違うから!
 キャラとしては皆個性派揃いなんだけど、やはり生々しいのはタケナカかな……革命派ってのは、かつて、ってか、今も日本にいるわけで。そういう人たちは国内には居場所がいなくなって逃げ続けるか、国外に逃げるかしてるわけで。タケナカの見た夢ってのは、今のタケナカにはどう映ってるんだろうかってのは、なんか妙に切ない。

[その他][マンガ] そういや

  コミックアライブ の小冊子でラインナップを見て、ちと「あれ?」と思ったことがあったのだけど、それがふとした拍子に腑に落ちる。要は、「中学生(学生)が主人公の学園もの」ばっかりだってことなんだけど、それってMF文庫の基本戦略そのままだわ。つまり、MF文庫のマンガ版、ってことだわな。これはちと戦略的に興味深いかも。


  イラク陸自撤収 治安任務が今後の課題だ産経 )。そもそも私の理解が及んでいないところもあるし、また産経の社説も舌っ足らずの部分はあるのだけど、基本的にはそういう話だ、と思う。自衛隊の任務が「成果がない」って言ってる連中は、何を見てるんだろう?
 いや、これについては具体的にちと怒ってます。私が怒ってどうするって話はありますが。


  もう一度飲んでみたいソフトドリンクランキングgooランキング )。「はちみつレモン」はわからんでもないが、「メローイエロー」はそうかぁ?


2006年06月22日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ウィッチブレイド#12とゼーガペイン#12

  ウィッチブレイド #12「囚」。NSWFに捕らえられ、実験施設に運び込まれた雅音。丁度施設に潜入していた斗沢は雅音を見かけるが、助けようとしても雅音の運び込まれたセクションはセキュリティが堅く入り込めない。ゴミ捨て場からの潜入を試みる。一方なぜかウィッチブレイドの奪取を知った和銅から脅しをかけられ、鷹山たちも雅音奪還に乗り出す。
 無論、鷹山自身が乗り込むわけではなく瀬川が代わりに潜入するのだけど、施設内部で落ち合った斗沢に、瀬川が教えた、重症を負った雅音を復活させるための呪文ってのが……いや、わかりやすいんだけどさ(笑)。本当に払うのかしらん? 斗沢と会って「いやぁ、運が良かったなぁ。失敗しても彼のせいにできるし」とにこやかな瀬川が、曲者過ぎて笑える。
 ラボで意識が朦朧としている雅音は、ファーザーと西田が自分のデータについて話し合ってるのを聞くが、その中で玲奈の適合率が下がっていると話しているのを聞いてしまう。それってどういう意味? 玲奈が変わったのか、ウィッチブレイドが変わったのか……
 鷹山と瀬川の脅しで無事雅音を奪還するが、どうもNSWFと通じてるらしい和銅の出方が気になるところ。
 が、最後の最後に驚きの展開が……いや、告げた内容自体は予想してたことなんだけど、何故このタイミングで? DNA検査をさせたのは誰? ってのも疑問なんだけど、梨穂子の目の前で勝ち誇ったようにそのことを告げる児童福祉庁のおばさんが……これまではこのおばさんに特に悪い感情は持ってなかったけど、今回の件については流石に殺意が芽生えた。当の子供の前でいきなり言うことじゃないだろう。


  ゼーガペイン #12「目覚める者たち」。リョーコがセレブラントとして目覚めつつあると知り、動揺するキョウ。ルーシェンから「兆候があっても目覚めるとは限らない」と聞き、一安心はする。しかし同時に舞浜ではこれまでになく大量の人間がセレブラントとしての目覚めの兆候を見せ、シマたちはその人間たちを集め、目覚める可能性の高い者を選抜する。その中にはキョウの友人のトミガイとハヤセの姿もあった。
 うわ、なんだよこの展開。めきめき面白くなってきてますよ? セレブラントはサーバの中の人間たちを守るのが使命なのだけど、同時にサーバの中の人間はセレブラントして目覚める可能性を持っている。その矛盾に戸惑うキョウ。で、トミガイとハヤセがとりあえず選抜に残ってしまったことには複雑な気分だが、リョーコはその場に呼ばれてなかったことに安心する。しかし、リョーコが呼ばれなかったのは異例の才能で一足飛びにセレブラントとして、しかもウィザードとして目覚めてしまったから。真実を受け入れ、キョウと一緒にバーチャルでなく現実の世界を見たい、戦いたいと告白するリョーコを、キョウも受け入れる。リョーコがセレブラントとして目覚めたことを暗示するのに、キョウが使ったのと同じ戦法をゲームの「ゼーガペイン」で使って見せたのが、結構ショックだった。何も言わなくても、はっきりとわかっちゃうのだものなぁ。
 タンデムでバイクに乗るキョウとリョーコを複雑な目で見守るシズノ。修羅場修羅場♪ ってなお気楽な展開で済むとは思えないけど……あと、シズノのみでなくシマ、ミナトも他所のサーバから移って来たことが明かされる。特にミナトはシドニーサーバで、そもそも日本人じゃなさげ。あの髪はちょっと変だなぁとは思ってたんだけど。舞浜の人たちが違和感を感じないのは、そういう操作をされてるからなんだろうな。あと、「リセット」という単語が出てきて、やはり舞浜の人々は「夏」を越せないことが暗示される。データのある破滅前の世界しか再生できないんだろうな……
 それにしても予告のミナトがお気楽すぎだ。(笑)


2006年06月23日(金) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] Fate#24(最終回)

 え〜、すいません。実はずっと見てました。
 原作のそもそもの骨子がダメなんで、これはどうしたってダメなものしかできないだろうと思い、最後にそう感想を書こうと、意地の悪い魂胆で見てたんですが……
 いや、逆にまったくその通りすぎたので、なにも書く事ないんですが。おそらくファンの多くが惹かれていたデコレーション部分も、個人的にはただの虚飾華美でしたし。
 それでも、「スタッフの力量不足だ!」ってのは、プロならばきちんと結果を出せという観点では、多分必ずしもまったく的外れではないだろうけど、骨子がダメなのにそれをどうにかしろってのは、「どうにかできるだけの実力があって労力割くならオリジナルを作ってもらった方が」って思ってしまったり……むしろ骨子はほっといてデコレーションの部分に注力した方が原作ファンは満足したのかも、とか思ったり。


2006年06月25日() 旧暦 [n年日記]

[その他] 実家にて

 今週末、ちと、実家で新規購入した事務用PCのセットアップを行ってきました。概ねOKなはずなんだけどね。
 で、ついでにちと電波環境が悪かった無線LANルータに外部指向性アンテナ付けたんだけど……微妙かなぁ。壁を挟んでるので、その影響が強いっぽい。流石にカタログスペックは出ませんわ。ほんのちょっと改善したけど。
 別の無線ルータ導入してどうこうとかしないと、これ以上の改善は難しいだろうなぁ……(一番確実なのは、線ひいちゃうことなんだけど)
 番組の録画分はボウケンとカブトは見た! でもまだ消化していないのが……あと、食い扶持関係もあったりなんだり。実家の方ではボウケン、カブト、血+が遅れて放送してるので、帰省後のフォローが……でもデジモンセイバーズはきちんと放送してるんだよなぁ。名古屋はほぼ一週遅れ+しょっちゅう日にち変更しまくりなのに。


2006年06月26日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 昔から食ってたんだけど

 実家に帰った時に実家の畑で育ててるサンチュを一袋ばかり貰ってきた。でも、焼肉やるわけにもなぁ、と言ったら、鯖を煮付けたのでもいいというので、鯖の味噌煮を作って包んでみる。なる程、クセの強い、味の濃いものなら焼肉とかでなくても合うんだな。

 なぜかこの日記のアクセスログにreffererが残ってた このはてな日記 で(私の日記へのリンクが貼られているようには見えないので「なぜか」)、そこで引用されていた文がちょっとだけ気になった。(引用すると孫引きになるのでしない。 このエントリ の「小林先生に会った時、聞いてみた。」で始まる段落)
 いや、なにが気になったかというと、おそらくこの部分自体は「政治家・代議士・議員としての心構えの問題」を語っているのでそれはそれで構わないのだが、愛国心強制云々の時に時々誰かが言う「強制するより、愛国心を自然と抱ける国にしろ」というのは、聞くたびに首を捻っていたからだ。
 一見、正論のように見えるが、本当にそうだろうか? 皆が自然と愛国心を持つ、などという状況は存在しうるのだろうか? ある人が気に入る部分は別の人は嫌うかもしれない。そもそも政府と国を別物として切り離して考え、政府に対しては常にあらを探し文句を言う人だって消えないだろう。じゃ、愛国心を強制するのが正しいか、というと、むしろ考えは逆で、愛国心は必須ではない(必要ではない、ではないので注意)と考える。
 ただし、愛国心は持たなくても別にいいから、社会契約上の義務は果たす気持ちは持って欲しい。義務感でもいい。義務を果たさなかった場合受けるペナルティへの畏怖でもいい。要は、義務さえ果たせばあとは個人的にはあまり気にしない。
 皆が自然と愛せる国、というのは理想だが、逆にユートピア論的すぎて、個人的には実際的ではないと考える。使うシチュエーションによっては「国を愛せないのは俺のせいじゃない! 国のせいだ!」と言ってるようにも聞こえる。前述の引用の使われ方とはシチュエーションが違うが。
 要はむしろ「別に愛さなくてもいいから、最低限義務は果たせ」と思うんだが、ってこと。

[特撮] カブト#21

  カブト #21。新たなライダー・ガタックの資格者探しが行われるZECT。しかし凶暴なガタックゼクターのために、何人もの被験者が病院送りとなっていた。加賀美の上司である田所も被験者となるが、やはりガタックゼクターのために重症を負う。思わしくない資格者探しにZECTの上層部である陸は、息子である加賀美を被験者にすることをほのめかす。そんな折、加賀美は廃工場でワームに襲われるが、一人の少年に救われる。マコトと名乗る工場唯一の生き残りらしい少年と打ち解け、「ムーンボウ」という月にかかる虹を見たいという夢を聞かされる。しかし再びワームに襲われ、加賀美はマコトを安全な部屋に逃がすのに手一杯。自身に擬態したワームに襲われたところを間一髪、ザビーとシャドウに救われる。しかしザビーである影山から「この工場に人間は一人も残っていない。その少年もワームだ」と聞かされ、加賀美は俄かに信じがたい。それでも戻って助けると約束したんだ、と願う加賀美は、田所の見舞いに訪れた病院で三島から新たなライダー・ガタックのことを聞かされる。マコトを助けるためにガタックゼクターに挑む加賀美だが、結果は他の被験者同様、病院送りになってしまう……
 なんだか愛すべき凡人、加賀美らしいなぁ。相手はワームかもしれないと知りつつ、少年が立てこもる工場に一斉攻撃が行われると聞いて、少年を助けるためガタックの力を得ようとする。加賀美の場合、ザビーの時もそうだったけど力の為に力を欲するんじゃなくって、常に他人の為なんだよな。加賀美に代わって少年を助けて欲しいと岬に頼まれるが、断る天道。でもその実、加賀美に擬態したワームから加賀美をこっそり守ったり、本当に天道はツンデレだなぁ。(笑)
 前回スコーピオンワームであることが判明した神代だが、やはりワームになっている間の記憶はないよう。爺の言動がどうも神代の正体も知ってるっぽいが……その爺、爺の料理を食べた天道が「この味は……」と爺の身元に心当たりがあるよう。まさか天道の身内とかってことはなかろうな?
 カブトに匹敵するというガタックに、本当に加賀美がなるのかとか、ライダーシステムの適合者の資格だとか、色々気にはなるな。


2006年06月27日(火) 旧暦 [n年日記]

[マンガ] コミックアライブ創刊号

 掲載作ほぼ全てが学園モノというすさまじい状況になっている コミックアライブ 創刊号。やっぱ見てみると「全部学園モノ」というのは異様なのだけど、ただ、安定感自体は結構あったりして意外。

・近藤るるる「しはる・じぇねしす」:「やっぱ近藤るるるは上手いなぁ」としか言いようがない。アンゴルモア大王(=ルシファー)の生まれ変わりでありながらその自覚はない天然ボケな一女子中学生の不動詩遥(しはる)。ルシファーの転生をかぎつけて、かつての部下であるマルコシアスが学校に教師として赴任してくるのだけど……詩遥が無意識に力を使い、「学校サボリたいなぁ」と願うと些細なきっかけがどんどんでかくなってしまい、学校に戦闘機墜落、という大惨事に。なんだかそのどうしようもないシークエンスが面白い。でも友達の絵美歌がそのたびに時間を巻き戻して何事もなかったことに。多分詩遥を見張る天使なのだろうけど、日常サイズで宇宙規模のドタバタをどう描くのか、ってのが楽しみ。
・まだらさい「陰からマモル!」:フラッパーからの移籍なので、今更特に言うことナシ。作風的には既に安定しているしね。
・井ノ本リカ子「モモタノハナ」:作者は成人誌で活躍しており、一般向けはこれが多分初めてじゃないかと思う。巨乳の女の子が多いのだけど、絵柄的には清涼感があって結構好き。この人の描くツンツンしたお姉さんとかが特に好きなのだけど、今回はその手のキャラは出てきてない。ただ、よくよく考えるとストーリーものとしての連載作品ってそもそも今作が初めての気がして(オムニバス的なのはあるけど)、ちとヒキの弱さは気になってしまう。おそらくモモタのメル友の女の子(モモタを女の子と誤解してる)が委員長かウメのどちらかで、それがらみでの展開になっていくのだろうけど。女の子は魅力的なので、この辺のスキルがアップしてくれれば、化ける可能性は十分にアリ。
・新久保だいすけ「雲田場高校地球侵略部」:けっこうくだらなくて面白い。自称宇宙人の西園寺君(どうも本当に宇宙人らしいのだが)が個性の強い連中に逆に振り回される様が……主人公の幼馴染?の玉希がえげつない銭ゲバ巫女ぶりなのも○。
・浅見百合子「蟲と眼球とテディベア」:自社同名ライトノベルのコミック化。原作は未読なんですが、原作もこんな導入なんでしょうかね? でもケレンはあざとすぎるくらいにあるので、目は引く。続き見ないとなんとも言えないなぁ……
・須田さぎり「ハニーコスモス」:目つきと顔つきの悪い太神陽は転校初日からクラスメイトにドン引きされるが、実は彼は星を愛するメルヘンさん。目つきが悪いのも毎晩徹夜で観測をして寝不足なせい。正体を知られ天文部に引きずり込まれるのだけど、天文部は陽以上の変人揃い。なんだかヤバイくらいに電波全開な部員が面白い。
・望月奈々「ゼロの使い魔」:ラノベのコミック化。アニメ化もされるとのことなので、おそらく売りの一つではあるのだろう。平凡な高校生である才人は突然「使い魔」として異世界ハルキゲニアに召喚されてしまい……というもの。才人を召喚したルイズは魔法学園の生徒で、名門の家系にも関わらずおちこぼれで「ゼロのルイズ」などと揶揄されている。ついでにツンデレ。ただ、個人的にはピンと来なかったかな……わりとありがちな展開に思え、なんとも言えない。ところでハルキゲニアって、どうしてもカンブリア紀の不思議生物連想するんですが……
・ひな。「ぼくらのらぶたいP(ぷ)」:主人公の春汰は「正義の味方家系」で、他人の悪の思念を聞き取ったり抜き取ったりする能力がある。けど、そんなに才能があるわけでもなく、それでも家系で将来が決められてることに漠然とした不満を抱いている。そんなある日、痴漢から助けた須藤恵子が彼の能力を知り、春汰を巻き込み「なんでも解決同好会」を無理矢理に立ち上げる。「熊女」須藤恵子の強引っぷりとかが、却って胸がすく。結構気持ちよく読めた。
・いづなよしつね「ボーンクラッシャー」:スラップスティックスペオペ。やっぱ独特なデザインはこの作者ならではなのだけど、この作者の場合、いつまで連載が持続するかのほうが気になってしまうのだよなぁ……大丈夫か?
・遠藤海成「まりあ†ほりっく」:意外な拾い物、かも。高めの身長(173cm over)にコンプレックスを持ち、男子にからかわれた反動で男嫌いになってしまった転校生かなこ。転校初日にお嬢様然とした美少女・鞠也と出会い、悦ぶのだが実は鞠也は……男? 正体を知られ、かなこが男嫌いの反動で女の子好きだという秘密で口封じの脅しをかける鞠也。どう見ても幼女で何故かネコミミの寮長先生だとか、ひたすら口の悪い鞠也付きのメイド・茉莉花といい、主人公や鞠也含めて個性的でアタマおかしいキャラのドタバタがテンポ良い。
・國津武士「神ぷろ。」:意外な拾い物その2。学生神主・伊庭景綱の神社に突如現われた意味不明に偉そうな不審人物の少女。彼女は新しく赴任してきたこの神社に祭られる神様・戦神の刀鳴神(となりのかみ)だというのだが、この平和なご時世に戦勝祈願などあるわけがない。しかも周囲は幼稚園〜大学の女子校に囲まれた立地。景綱は、「これは恋愛成就の神社として売り出すしかない!」と刀鳴神をプロデュースしようとするのだが……戦勝祈願以外にはまるで神通力を持たない刀鳴神が全力で空回りしては落ち込んだり、それをまた景綱がなだめすかしてロクでもないプロデュースしようとするのが笑える。一般向けは初めての作者のはずだからあまり期待してなかったというのもあるのだけど、きちんと手堅くやってて意外で得した感じ。
・山本賢治「ガイスターバーン」:化物+ロボット。でも山賢にしてはグロ控えめかな……でもよく考えたらハラワタ出てたし、女の子キャラの四肢切断やったし、やっぱり山賢! という期待には一応こたえてるか。女の子(アンドロイド?)が外部に接続されてるデザインのロボットってのはちょっと面白い。様子見の部類かな?
・青本もあ「おまかせ精霊(スピリッツ)」:入学から数ヶ月、やる気なさげで、でも面白そうなことがないかと退屈していた任田君は、木に向かって話しかける天然不思議ちゃん系の美少女を見かける。彼女・ヨリは任田を才能がありそうな顔をしてる! と精霊同好会に誘う。 うにへえ の青本さんの連載デビュー作。ただ、やや危惧はしていたけど、やはりヒキとインパクト自体は弱めかな……妙なテンポは、ツボにはまると面白いんだけど。ただ、「他力本願な人間ほど精霊との相性がいい」って設定は面白い。特に、同好会会長見てると妙に納得。って、それって同好会の連中は基本的にみんなダメ人間ってことじゃん。ダメじゃん。「酸素作ってくれてありがとう!!」「ステキ光合成!!」ってフレーズは妙に笑える。あと、指先から精気を吸うフェチ描写もなかなか。
・龍炎狼牙「骸姫」:十年ぶりの一般誌連載、らしい(やっぱ初めてじゃなかったか。あまり記憶には残ってないけど)。やっぱ化物は手馴れてますわな。最近だとこの手の美少女退魔物はあふれかえってるので、それとどう差別化するかが鍵かな? 化物の右手が普段は封印されていて、木偶同然ってのはキャラが立ってる。
・kashmir「デイドリームネイション」:変態マンガ部学園マンガ。「百合星人ナオコサン」同様、くだらなくて下品でいいです。
・源ゆう「叶えてアイゼン」:あれ? この絵柄どこかで見覚えがあるんだけどなあ……思い出せない。絵柄的にはアピール力はバッチリ。話は割とフツーな気がするけど。

 だけど学園モノという制限上、出だしが「転校生がやってきて」というものが多くなってしまうのは、ちとどうにかならなかったんだろうか? 転校生ってよほど便利なガジェットなんだなぁ……


2006年06月28日(水) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] ブラクラ#12(最終回)

  BLACK LAGOON #12「Guerrillas in the Jungle」。テロリスト・タケナカ編後編で最終回。一応自分の立場についてそれなりにふっきれたかのように見えたロックだけども、やはり日本社会からドロップアウトしたタケナカから「君に信念はあるのか?」と突きつけられて、わりと行き当たりばったりなことを思い知る。そいでもってレヴィに騙され吸わされたはっぱでバッドトリップ(笑)。そう前向きな奴とも思えないんだけどなぁ、そもそも。タケナカはロックに自分の立場について、どれだけ信念を持ってるか問い詰めるが、それも自身の信じたものをもはやかつてほどは信じられないからこそ。ただ、信じたものにすべてを注いだ過去の自分を信じる以外にない。息子の復讐というゆるがない動機があるイブラヒムと自分との違いを痛感しもしたのだろう。結局、タケナカは自分の信じるものは外にあるのではなく、「公共の敵(パブリック・エネミー)」としての自分の生き方にのみ見出す。ある種、怪物の誕生に見えるのは自分だけなのかなぁ。
 と、いうシリアスパートの底流があるんだけど表層はグダグダ(笑。ほめてます)。レヴィとシェンホァはキルマーク競争するし、レガーチはもうラリりまくりでグダグダ。「プレイメイツ軍の襲撃だぁ!」はホントにテレビでやるとは、ちょっと思ってなかった(笑)。
 最終エピソードとしてはシリーズの歯切れが悪い部分もあるのだけど、ひとつのエピソードとしてはそれなりに見ごたえがありました。唯一の心残りは「大地康雄」の名前が結局聞けなかったことだな……

[アニメ] シムーン#12

  シムーン #12「姉と妹」。ドミヌーラは突如、カイムとアルティの姉妹にパルを組むよう命令する。しかし妹のアルティを嫌っているカイムはそれに不服。命令には抗いようがないが、不満をぶつけまくる。そんなカイムを見て、彼女を慕うアルティは自分を責める。カイムがアルティを嫌うのは、ある事件がきっかけとなっていたのだが……
 うわ、妙に生臭い話だなぁ。姉妹レズってのもそうなんだけど(まあ、そもそも一定年齢まで少女しかいないんだけど)、カイムがアルティを求めた晩、本当にはなにが起こったのかってのは不明で、アルティが誘ったのか、カイムの弱気がアルティの同情を誘ったのかというのが……カイムは罪の意識ゆえに、その記憶を「アルティが自分を誘った」と無理やり意味づけていた。それをアーエルに指摘され、混乱するカイム。アルティも、幼いころ自分をかばってくれたカイムの力になりたいだけ、とネヴィリルに語るが、ネヴィリルは、「自分だけ強くなっても、本当の意味で相手を抱きしめられない」と返す。それはネヴィリルの後悔に根ざす言葉なんだろうか?
 カイムとアルティの関係は、ある意味ひと段落が着くのだけど、完全決着のハッピーエンドというわけではなく、それはアーエルとネヴィリルの関係にまで影響する?

[その他] ニュースとか

  楽天店舗、減少惨状…課金増に悲鳴、続々退店zakzak )。楽天の厳しい出店状況についてはたまに伝え聞くが、実際数字としても響いてたんだなぁ。自身をたとえた「楽市楽座」とは、逆のベクトルに向かってるとも思えるが……


  安倍晋三内閣官房長官、麻生太郎外相など、小泉後継の候補といわれる人たちの周辺からも“平和憲法の香り”は漂ってきません中日 )。いや、無条件肯定はいずれにせよしないけどさあ、とりあえず突っ込むよ? 「どんな香りだよ!」風の息遣いとか虫も都教委員のスパイに思えるとかとおなじ類か?


  ブログ上でWinFSの開発中止を表明PC watch )。え〜!? Vistaの売りだったはずなのになぁ。一応開発されたテクノロジーは他製品に生かされはするみたいだけど……Vistaの魅力は、わりと個人的にdown。


2006年06月29日(木) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] いぬかみ#12-13とウィッチブレイド#13とゼーガペイン#13

  いぬかみっ! #12「だから死にたい私の歌っ!」#13「だけど俺にはお前の歌っ!」。死神に巨万の富を約束された代わりに一族の者の死を契約した財閥・新堂家。その最後の生き残り、ケイから死神を倒してくれと依頼されるのだが、その死神「暴力の海」の圧倒的な力に、啓太もようこもなすすべがなく……
 前後編の話なのだけど、これまでになくシリアス。啓太にしても執事のセバスチャンにしてもこれ以上は退けないところでの意地ってのがあるわけで。っても、結局どっちでも脱ぐんだけど(笑)。まあ、最後はおちゃらけで終わるのは、啓太の照れ隠しってのが流石にわかってきたからあれなんだけどね。ただ、これまでになく啓太の真剣ってのが描かれた話ではあった。あと、何気にようこの正体バレ。ようこは本当の意味での犬神ってわけではなく……だから、タイトルに偽りありなんだってば(笑)。
 あと、ゲストキャラの名前が名前だから真堂圭が声やったら面白げではとは思ったんだけど……あ、歌唱力に難ありか……


  ウィッチブレイド #13「別」。実の親子でないことを知らされ、動揺する雅音と梨穂子。だが今更別れることなど考えることもできない。雑居ビルの面々の手助けも得て、二人は児童福祉局から再び逃れることにするのだが……
 やはり、梨穂子の実の母は玲奈だったか。その報告を聞いて、ファーザーは「自分で子供を産むなど、非効率的なことを」と無関心そう。ファーザーの興味はいまやバージョンアップしたクローンブレイドとその候補者マリアにのみ向かっているようなのだが、どうもファーザーの歪み方が気になる。父親に何かコンプレックスを抱いてるようだが。
 雅音は雅音で、意地でも別れない! と突っ走ってはみたものの、このままでは梨穂子を小学校に行かせることも出来ない現実を思い知る。そして、梨穂子を浚おうとしたNSWFのノーラから、梨穂子を守った玲奈に、「あなたは母親の義務を果たしていない」と言われ、苦渋の選択を……玲奈は玲奈で親の本当の役割をわかってないようなのだよなぁ。完全な飼育者であれば親として完全である、ってことではなかろうに。雅音も幼いところがあるので、それで動揺してしまうのはいたしかたないくはあるのだが、歯がゆい。無言の次回予告も……
 あと、雅音の持ってた母子手帳って、元々は玲奈の持ってた偽造手帳だったらしい。なんで玲奈が偽名を使って梨穂子を産み落としたのかとか、NSWFが梨穂子を狙う理由とかが気になる。それと、どうして雅音がウィッチブレイドの適合者なのかも……
 最強とも思えたノーラは今回で退場。でも、玲奈のクローンブレイドにも崩壊の兆候が。いまだ実戦には参加してないが、凶暴なまでの強さを暗示させるマリアの本格投入も気になるところ。


  ゼーガペイン #13「新たなるウィザード」。セレブラントとして目覚めたリョーコは、ウィザードとしての類まれなる才能により、早速オケアノスに登録をされることになる。キョウちゃんと一緒ならどこまでも飛べる……キョウと戦うことを決意したリョーコは、シミュレーションで異様なまでの成績を残す。それを見て、シマは彼女がガンナーとのデータリンクを行える特殊なウィザード「ウィッチ」であると確信する。自分の定位置だったキョウのバックシートを占めるリョーコを、複雑な表情で眺めるシズノ。トリガイもセレブラントとしての目覚めの兆候を強め、また物怖じしないリョーコも、オケアノスの幻体やAIたちと打ち解ける。そして初実戦。軽い威力偵察を交えた、たいした事の無い任務のはずだったのだが……
 あまりに平穏な描写に、中盤辺りから逆にどんどん不安が募ったんですが、最後の二分で危惧していた事態が……しかもそれはかつてキョウの失敗により敵に解析されたゼーガペインのデータから生み出された「アンチゼーガ」による結果。
 一般の人格データもセレブラントとして目覚めるという設定が判明した時点で「キョウの親しい人物もセレブラントになり、犠牲になるのでは」とは予想してけど、まさかここまで親しすぎる人物が、とは思わなかった。キョウにとっては、守るべき日常の象徴ですらあろうに。これでサーバ内ではリョーコは「いないのが当たり前」「どうしてか会えないけど誰も疑問に思えない」という存在になってしまうのか……守ると決意した相手を守れなかったキョウは、どうやって立ち直るんだろう?