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2006年01月01日() 旧暦 [n年日記]

[その他] あけましておめでとうございます。

 おざなりな更新ですいません。せっかく新年だから何かあるかと思って覗いてくださった方に、何もないというのも申し訳ないと思い……いや、むしろ内容のない更新だけってのが失礼か?
 まあ、現在帰省中でいろいろイベントはあったんですが、個人的過ぎてここには書けない、というか自分が書きたくない諸々なので、勘弁してください。「なにかあった」というフレーズだけで「あ、なにかあったんだ」と想像を逞しくして楽しんでくださることを期待します。あ、色っぽい方面のイベントはご期待通りにございませんので。
 とりあえず書けるのは、正月早々、BS朝日で放送していた「地獄の黙示録 特別版」を父と一緒に見ていたことくらいです。まあ気にするな。
 とりあえず、実家のネット状況の改善策は真面目に考案しておくか。
 なにはともあれ、今年もよろしくお願いしますっつーことで。


2006年01月02日(月) 旧暦 [n年日記]

[読書] 疾走!千マイル急行/小川一水

 
 発達した科学技術と世界中に施設した鉄道網により隆盛を誇るエイヴァリー市が、軍事国の侵略を受け占拠される。市は四人の少年少女を含む人々をエイヴァリーの誇る「千マイル急行」で脱出させるが、千マイル急行に載っていたのはそれだけではなく、「ドラッグストン・コレクション」と呼ばれる未知の財宝も積載されていた。それを狙う追っ手から逃れつつ、千マイル急行は大陸を横断するが……

 ややネタバレ気味だが、小川氏らしい「技術萌え」「工業萌え」の話である。ジュヴナイルとしても骨子や要素は整っているのだが……
 噛んで含んだような言い方だが、個人的には詰め込んだネタの量と比例するかのような、消化不良の部分が気になって乗り切れなかった。
 「ドラッグストン・コレクション」の正体について、そういったことが可能かどうかというのは、まあ、あくまで「宝」ということでよしとしても、その宝の取り扱いの態度がころころ変わるのが、十分な描写を経ているとは思えなかった。また、最後に逃げたエイヴァリーの人々の亡命先での生活だけども……そりゃないでしょ、と思ったのが正直なところ。いや、ジュヴナイルとしてはそれでいいのかもしれないけど、 山林地の開拓ってのは技術職の複合で、人数がいれば、やる気があればできるというものではない。工業技術に思い入れがあるのに対し、こういった肉体労働系の技術職に対しては思い入れの薄さが対比として出てしまったと思う。あと、小川作品らしく「組織の陰謀」は大規模なのだが、個人の悪人・悪役・悪党がさほど魅力的ではない、というのが出てしまっている。
 良くも悪くも小川作品らしい作品だし楽しみはしたが、魅力の方が十分出し切れたかというと、そうは思わない。


2006年01月03日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 今日の行動

 九時過ぎに眼が覚めて、メールチェックやらなんやらをたらたらと。帰省前に溜まってたビデオ録画がいくらかあったので数本それを消化したら、昼飯時。実家から持ってきた餅を焼いて食って、特に目的なく自転車で大須へ。途中で小雨がぱらつくが、大したことはなかったのでそのまま突っ切る。
 大須についたら、矢場町方面にあるラーメン屋「山頭火」が行列だった。美味いことは美味いが、そんな行列するほどのコストパフォーマンスとも思わんのになぁと横目で見つつ、まずは書店へ。特に買うものなし。その後CDショップ等を通り抜けながら(つまり、なにも買ってない)、 大須観音 へ。今年はいろいろあわただしく、結局帰省中も初詣を済ませていなかった。しかし、アーケード街は小雨が降っていたこともあるが途中ひどい混みようだった。こういう混み方の中で携帯で電話をしながら歩いていて道を塞いでるのに気づかない輩ってのは、本当に迷惑ですな。歩きタバコとどっこいどっこい。
 大須観音に到着。境内には出店が出ていたが、価格は通常の五割増しくらいか? 寺銭が高いんだろうなぁ。坊主丸儲け。で、こんだけ儲けてるならと安く賽銭を済ませ、一応お御籤引いたりお守り買ったり。ここんとこそういうことしてなかったからなぁ。
 境内から出てすぐにある 大須射撃場 へ。ライフル(鉛の鼓弾の空気銃)を撃たせてくれる店。数年ぶりじゃないのか? 中はおじさんはいなくっておばさんだけでした。撃つのは久しぶりでしたが、静物は百発百中。移動標的は……聞かないでください。しかし案外と体が覚えてるものだ。
 それから 大須演芸場 の前を通りかかり、覗こうかと思わないではなかったが、特別価格なのか値上げしたのか大人2500円。ちと高いので今回はスルー。
 で、 第二アメ横 方面に抜ける途中の 明王殿 でもう一度お参り。特になにもお祈りしなかったが、気分の問題。
 その後久方ぶりに見る第二アメ横が外装がすっかり変わっててびっくりする。第二アメ横内にも古着屋ができたのか。大須、古着屋ばっかになったなぁ。
 その後PCパーツショップを何件か覗き、まだ小雨のぱらつく中帰途へ。
 晩飯の材料を多少買いつつ、部屋に戻り、これまた実家から奪ってきたステーキ肉を焼いて、付け合せにキャロットグラッセを作る。薬味はにんにくだったが、おろさずスライスにするか、生姜の方が良かったかも。まあ、まだ半分残ってるので明日は薬味を工夫してみよう。


2006年01月04日(水) 旧暦 [n年日記]

[特撮] 新シリーズ

 ポツポツ小耳には挟んでいたけど、 公式サイト もできたようなので。 響鬼 の後番組は「 仮面ライダーカブト 」。平成ライダーシリーズ第六弾ということで、六人目の昭和ライダー、ストロンガーにあやかってるのだと思うが、昨今の昆虫ブームへの便乗も狙っているのかもしれない。
 このライダーのギミック的なウリは「キャストオフ(脱ぎ捨て)」というシステムで、重装甲の「マスクドフォーム」から軽装の「ライダーフォーム」へ「脱皮」するらしい。今のところ発表されているライダーは三人で、主役のカブトと、ハチがモチーフのザビー、もう一体、名前とモチーフが不詳のライダーがいる。ストーリーについてはまだ不明で、とりあえず主人公は対怪人組織に属しているらしい。ライダーは別格としても、強化服を着た一般戦闘員もいるそうな。メインライターは井上俊樹氏ではなく、米村正二氏らしいが、プロデューサーが白倉氏なのでそちらのカラーの方が強いかもしれない。クリーチャーデザインは韮沢靖氏。
 スーパー戦隊の次回作は「 轟轟戦隊ボウケンジャー 」だそうで。最近はメカ戦隊→ファンタジー戦隊のローテーションになっていて今回もそれに則ってメカ戦隊。世界中にある現代科学では解明できない秘宝を探し保護する戦隊で、彼らの乗るメカが合体してロボになるのだそうな。アーカム財団? スプリガン? オプションメカもあるようで、多分ロボは組み替え系なのか? 世界の各地って、どう考えても本当に世界各国でロケなんかできっこないから、日本が舞台になるんだろうなぁ。雑誌バレを見ると、各メンバーの紹介が、「たよれるチーフ ボウケンレッド」「すぐれたサブチーフ ボウケンピンク」「なぞをひめた女性 ボウケンイエロー」「まじめなメンバー ボウケンブルー」「もとトレジャーハンター ボウケンブラック」となっていて、なんだか微妙に可笑しい。ピンクがボケ役のムードメーカーでないのは、ちと久々かも。

[アニメ] 最終回とか

  ARIA The ANIMATION 最終回。ゲストキャラ総登場での新年イベント。ゆったりまったり癒し系アニメということで、非常にハイクォリティにそれを貫きました。佐藤順一の暗黒面はなしに。第二期も製作決定したとか。

  はっぴぃセブン ざ・テレビまんが 。ま〜、なんつーか、予定調和。キャラクターの個人的なうだうだではなく、「するか、しないか」という話だったのはそれなりに良かったかも。最初グダグダだったキャラ立ても意外にきちんとしたし。

  ラムネ 。バイク事故で突然意識不明の重態に陥った健次。ようやく想いが通じ合った七海は意識を取り戻さない健次の病室を毎日見舞うが……唐突っちゃ唐突だが、エピローグ、として見れなくもないかも。最初から二人の想いがどう成就するか、に話を集約させていたので、これはこれで綺麗な出来。

 最終回じゃないけど、 ムシキング 。ポポは敵であるデュークが自分の父であり、さらに守護者の証が森の生命力を奪いムシキングの力とするものだと知らされる。故郷の森を黒い森にし、母を花にしてしまったのは他ならぬ守護者の証だったのだ。それを知ったポポは旅の意義も、戦う意味も見失ってしまう。そんな折、甲虫相撲の大会が開催されている村を訪れる。しかし甲虫王者決定戦の最中、赤い目の甲虫が大会を遅い、参加した虫たちや森の民を次々と襲う。ムシキングでなくては歯が立たないが、黒い森を広げたくないポポは守護者の証を使うのを躊躇する。しかし森の声がそんなポポにささやきかけた……
 ここんとこかなりヌルかったけど、久々に暗黒設定が炸裂した展開。ここから更に「森の守護者の本当の役割」となっていくのだろうけど。ソーマも、森の生命力を奪う守護者の証を奪おうとするデュークやアダーの意図を疑い始める。特に、実の親子で戦いを挑むデュークには明確に不信感を抱いている。この子はもともと「大義」がないと行動に迷う、弱い子なんだろうけど、それが最後の展開の鍵になるのかな?

[その他] 声優ドラマ?

 夜、テレビをつけっぱなしにしていたらNHKのローカルニュース枠で次の朝のテレビ小説 純情きらり に出演するとして、戸田恵子氏のインタビューが突然流れた。え!? と思ったが、やはりあの戸田恵子らしい。つか、何時の間にか女優業が盛況だったのね。って、そもそも主演が 宮崎あおい じゃん! なんだかなぁ。


2006年01月05日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 褒められない

  カラシニコフが“至宝”に ロシアの博物館に収蔵livedoor )。おお、すごい! AKの優れてるところが国家レベルで評価されたか、と思い、賞賛しようとキーボードを叩こうとしたが……できなかった。工業製品的には卓抜してることは、そっち方面で造詣の深くない私ですら多少はわかる。でも、手放しを褒めようとしてできなかった。
 道具の罪ではない。カラシニコフ氏の罪でもない。しかし、カラシニコフ小銃にまつわるもろもろは、それとは切り離せなくなってしまっている。褒めてもどこかで必ずそれを取り上げねばならないと感じてしまっている自分がいる。褒めないのが正しい、とは思わない。でも、現時点の自分ではどこかでくささずに書くのはできそうもない。

 新年だからか、偶然にかはわからないが、「太平洋戦争の総括」みたいなことを求める記述を連続して見た。いや、つたない私の知識で総括しようなんてのがそもそも間違いなんですが、個人的には「総括なんてできっこない」が総括なんじゃないかと思いますです。問題点は多すぎるくらいあった。だが「問題点のみによってできた塊」が支那事変から対米戦争終了にかけての戦争かと、言われるとそれもちがうだろーと思う(別に良かった探ししようってことじゃなく)。問題点はいくらでも見出せるが、問題点を見出さねばならないという目で見ると、果たしてそう言えるのか微妙なところまで問題点として言及してしまいがちだ。「聖戦」も同様のこと。
 戦争だから悲惨な事例が多いのは当然だが、「悲惨なものだ」で総括するのもおかしい。その枠組みに当てはめようとすると細部のリアリティを塗りつぶしてしまうからだ。「日本軍はひどいことをした」「開戦は避け得なかった」等々、これらもある部分を見ると事実であるが総括足り得ない。総括にすると間違いになる。あえて言えば「近代日本が起こした戦争」としか言いようがない。なにも言ってないも同然だ。全てに矛盾がない上で明快な文脈を語ろうとしても自分にはそれだけの知性がないと思い知るだけだ。
 私ごとき足元に及ばない知性ならば、あるいはなにごとかを言えるのかもしれないが……

 星雲賞非公式ノミネートサイトの推薦BBSに最近業者書き込みが多く、ちまちま削除はしているのだが面倒でかなわない。特定文字列が含まれる投稿ははじくようにしてもいいのだが、労働コストに対するパフォーマンスとしては削除とどっちがいいかは微妙なところ。掲示板からリストページに反映するのもここのところは滞りがちになってるので、いっそのことWikiを使ったシステムに変更してしまおうかと思っている。これならば不足したデータ(初出年月日)を他の人に補完してもらうこともできるし(手抜き期待かよ)、書き込み即反映となる。まあ、ボチボチシステムを探したいところ。

  米紙が「MANGA」連載 日本の少女漫画イメージ共同 )。で、件の「Peach Fuzz」は こちら らしい。う〜ん、色々「日本の少女マンガ」と言ってしまうと(絵柄の)文法が違うのだけど……「日本の少女向けアニメ」の方が近いと思えるが。まあ、日本のマンガの影響が強いものであることは間違いなく、米国の一般層にもそういったものが受け入れられる下地が十分出来た……ってことでいいのか?

  陸海空“熱い頭脳戦”・・・自衛隊HPアクセス読売 )。ううむ。イベントでは札幌の雪祭りとか富士総合火力演習とか、実際の活動では災害救助とかで陸自が最も民間に身近な自衛隊って印象があるのだけどなぁ。あ、空自は各地の航空祭があるか。災害救助ももちろんしてるし……観艦式は流石に機会が少ないが。装備の注目の引き具合ということもあるのかもしれない。プロモーション映像とか見ると、陸自のめっさかっこいいの結構あるんだけどね。iTuneをインストールしてるなら やまあらし-Protect and Serve がお薦め。
 余談だが、全般的に各駐屯地のサイトとか、デザインもだけどサイト構成自体がいまいち洗練されてない印象が強いが、きっと自衛官による管理なのだろうなぁ。さすがに各基地の分まで外注するような広報予算はそんなつかないだろうし。

[マンガ] 年明けのマンガ誌

 少年サンデーで「道士郎でござる」が最終回。すごくクライマックスって感じはないけど、エリタンの問題も解決し、いい感じの終わり方でした。

 チャンピオンは、「サイカチ」でのクイーンとのバトルが終わり。引き分けだけども、なんとも後味の悪い結末で……で、怒りを支配するにはと、次はカブトムシ? きちんと虫の生態を反映してるので、なにかちゃんと意味があるのだと思うけど。
 「ナルトヤ」はゾディアック社が天星厨房に乗っ取りを受け、屋台レースもその手中に? そして最強の刺客、獅子座の天星厨房が立ちはだかる。って、鍋一つで雑煮とは豪快な。
 「ガキ警察」は、痴漢冤罪が絡んでの展開。相変わらずアグレッシブ。チャンピオンの立ち位置じゃないとなかなかできないな。現実問題は、むずかしい話なんだけどねえ。
 「アクメツ」は国対アクメツの正念場が佳境に。電波ジャックで投降までの間に自衛隊によるスクールジャックを世間に流そうとするものの、そのための電波塔を破壊される。本当に大ピンチだな。

 月刊チャンピオン。「野球しようぜ!」。鷹津と日横の試合が開始。マネージャー千種の纏め上げた日横に、そのID野球のさらに上を行く活躍でまず度肝を抜いてみせる鷹津。心理戦も交えてなかなか上手い展開。でも、日横もこのままじゃ済みそうにないなぁ。
 「イゾラバ」。以蔵が担任の先生にあこがれてると知ってショックを受ける常盤。以蔵も毎晩のように迫ってくる常盤に引っ掻き回され、ついに出てけと怒鳴ってしまう。それを真に受けて家出した常盤を追う以蔵。でもその先で担任の教師が以蔵のことを悪く言ってる(と常盤は思った)のを聞いて、逆上して真蛇の本性を現してしまう。一途ないい子なんだけどねえ。「真蛇」ってのは「般若」から更に怒りや嫉妬が進んだ状態の面で、「道成寺」の専用面なんだそうな。


2006年01月06日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他] バカって言った方がバカ

 まるで子供の口げんかみたいだけど、新聞でそんなんやられてもなぁ、というのが 朝日新聞01/05の社説
 一方で、戦争の指導者であるA級戦犯をまつる靖国神社に首相が参ることに対しては、国民にも違和感を抱く人は少なくない。まして侵略を受けた中国や、植民地だった韓国に快く思わない人が多いのは当然だとも考える。

 言論人や知識人の多くが首相の参拝に反対するのは、こうした理由からだ。
 さて、この中だけで間違いと、根拠不明の記述が幾つあるでしょう? ってなもの。歴史事実にまつわるものや戦争責任所在云々は喧々囂々するので避けるとしても、「国民にも違和感を抱く人は 少なくない 」「快く思わない人が 多い のは当然」「言論人や知識人の 多く が首相の参拝に反対」。まあ、中国韓国で靖国参拝を快く思わないのはおそらく多数派としても、「違和感を抱く国民」の「少なくない」、「言論人や知識人」の「多く」とは具体的にどのくらいでなにを典拠としたデータか、というのがまったくわからない。子供が親におもちゃやゲームをねだる時の「クラスのみんなが持ってるもん!」じゃないんだから……「少なくない」はパーセンテージとしては少数としても、絶対数で万とかそれ以上いれば「少なくない」と言えなくもない。文中の「言論人知識人」に至っては定義はなにで、母集団はどうで、統計を取ったのかすらも疑わしい。床屋政談ならともかく、まともに「社説」として議論するにはちと恥ずかしいと思われますが……
 中韓の反発などで、結果として終戦記念日の参拝はしていないものの、今度は毎年1回の参拝が信念だと譲らない。自ら火種を持ち込んでおきながら相手を批判し、「外交問題にしない方がいい」と説くのはいかにも身勝手である。
 え〜、私の記憶では、中国が靖国参拝を問題にし始めたのは、1985年に朝日新聞が公式参拝の違憲性を大々的に取り上げたあたりの時期からだったように思います。
  1985/08/10 朝日新聞朝刊「なし崩しの“解釈改憲” 公式参拝容認の靖国懇報告書」日本財団 )。
 参考として、この前日に靖国公式参拝は合憲との意見書が提出されており、それへの批判記事です。これ以前から靖国参拝を批判する記事を掲載しており、その意見書のこともあったのでしょうが、中国政府が 公式 参拝を抗議したわけですね……あれ? 抗議の趣旨がそもそも変わってるような? 火種火種、うん、火種ね。ともかく、その他中国国内での抗議運動もあったようなので朝日新聞のみが原因でこれらの反応があったとは言えませんが、一連の反応の一部ではあるでしょう。
 首相は忘れたのだろうか。靖国参拝が「外交問題」になったのは、首相自身が01年の自民党総裁選の公約に「毎年8月15日の参拝」を掲げ、「心の問題」を政治の問題にしたからだ。
 え〜、靖国参拝騒動にまつわる経緯を見る限り、全然そうは解釈できないんですが。国家間の問題になったのは1985年の中国の抗議から、その原因が公式参拝や合憲の云々であるとしても、小泉氏が首相になるずっと前のこと。そして政治問題化のプロセスには朝日新聞自身も関わっている。

「外交問題にしない方がいい」と説くのはいかにも身勝手である。
 え〜……「公式参拝合憲」批判から「参拝自体」の批判にいつのまにかすりかえても気づかないふりをしてるのは、身勝手ではないんでしょうか……? その文脈上では「公式参拝ではない」としている時点で既に最初の批判の対象に当たらない。改めて問題となってしまったのは「首相の参拝自体の自粛」(その是非は置いておくとして)の期間中に「公式参拝が問題である」というスキーマが「参拝自体が問題である」というスキーマに置き換わったことが下地にある。この二つはもちろん別のスキーマなので改めてその構築を行うべきなのだが、朝日は自身がスキーマのすりかえを行ったこと自体に気づいていない。だから最初のスキーマに則り行動している小泉首相の言動を「理解できない」「物分りが悪い」と批判している……ように見える。
 「バーカ!」と言ってる方が根拠があいまいな上自分の主張の軸がぶれていることに気づかないという、なんともはやな状況である所以。
 次の首相を選ぶ自民党総裁選が控えている。荒れ果ててしまったアジア外交をどう立て直すのか。その具体策こそが問われるべきであるのは、だれにでも理解できることだ。
 アジア外交は熟慮しなければならないことはもちろんなんですが、まずは日中韓の問題であり、その関係の安定性がアジア外交に響くということで、ちと話を飛ばしすぎですね。あと「荒れ果てた」というのはどういうことか。これは上手く行ってない部分を指摘し、それと靖国問題との関連を説明せねばならないことで、延々と曖昧なことばっか言うより、具体的にそういう解説をすることこそが「社説」にふさわしいと思いますが。
 なにより、この文自体がそもそも「靖国問題」が「政治問題」であるという話なんですが……あるいは「でもある」かもしれませんが、別に小泉首相がそうしたわけじゃないですね。波風は立ててるかもしれないけど。
 あと、「その具体策」を問うのはいいんですが、自身は出さないんでしょうか? 人に具体性を求めてるくせに、具体的、客観的なものはまるでない妙な文章ですね……
 一応、ちゃんと読んでもらえればわかると思いますが、別に「靖国参拝すべきだ」という結論は導いてません。
 この社説は最初に小泉首相がおかしいという結論を持って来、その後その補強を行う意図文章が続きますが、具体性に乏しく(てよりほぼ皆無)、また靖国問題の経緯から見るとおかしな文脈も用いてます。最初にある結論のイメージに引きずられたまま読み飛ばすとそれぞれ正しいように誤読してしまうかもしれませんが。つまり、「この社説は靖国参拝すべきではないという結論を導くにはおかしい文章だ」というだけの話です。

 こんな子供も騙せない文章に快哉を挙げてしまうジャーナリストもいるのだから困ったものだ。
 あと、マスコミの一部論調(全部とは言いません)で影響力を行使したがるわりに自分が責任を負ってないかのようなふりをするのはどうにかなりませんかね?

[その他] 靖国ってえと

  渡辺・読売主筆、朝日主幹と対談 首相の靖国参拝を批判朝日 )。年末の報道ステーションといい、渡辺読売主筆と朝日が靖国参拝批判で妙なタッグ組んでるなぁ、というか。で、気になって渡辺氏の経歴を調べてみた。こないだ元陸軍二等兵ってことは見たのだけど、元共産党員とか(でも喧嘩して飛び出した)、隊内でも反抗的だったとか、「そりゃ、モチベーションの大部分が私怨じゃない?」という気がしてならないんですが……それだけかってえとわかんないし、それだけってこともないんじゃないかな、って気もしないでもないでもないですがそうでないかもしれないかもしれない。でも元共産党員ってのは色々腑に落ちた気がしたり。気がしただけですけどね。

 近所に刀削麺を食べさせてくれる店が出来たので、昼飯控えて晩飯に。それほど大きくない店なんですが、オープンキッチンで実際に刀削麺を鍋に削り入れていくところが見えるようになってます。もらったチラシによると、だんだん細くしていって茹であがりが一定になるようコントロールするらしいんですが、ややきしめんっぽい平たい麺で、太さが違う麺が混じってるので食感が面白く、これはなかなか病みつきになりそう。実はそれのみならず、一緒に頼んだ餃子が無茶苦茶美味かったです。焼き目がパリッとしてるのは勿論なんですが、皮自体はもちもちやわらかく、中は非常にジューシーで、タレはあくまで好みでちょっとつけるだけで十分なくらい。ダバダバ無神経にラー油入れなくて良かったと思いましたですよ。アレはマジで美味かった。チラシにいろいろ割引券がついてたんで、比較的近くで食ってみたい人、一緒に行きましょう。(M瀬君とか)


2006年01月08日() 旧暦 [n年日記]

[アニメ][特撮] 新年はじめの日曜のいつもの

 あ〜、そういや2日のマイメロは録画し損ねたなぁ。
  エウレカセブン 。ボダラク教の高僧ノルブとドクターベアの対談により、この惑星世界の構造が明かされる。知的生命体の総数が飽和すると物理法則が破れ、世界が破滅するのだが、人類以外の知的生命体であるスカブ・コーラルはその破滅を回避するために自らを休眠状態に落とし込んでいた。その休眠中にやってきた人類は彼らの存在を知らなかったのだが、たまたま目覚めたスカブ・コーラルの一部が人類との共存の可能性を探るために送り込んだのがアーキタイプであり、エウレカたちであった。共にあることにより破滅回避の可能性を信じるボダラクたちに対し、デューイはスカブコーラルを殲滅することにより破滅を回避しようとする。そのための計画が「オレンジ計画」だった。自らが抗体コーラリアンからの救世主であるがごとく演出し、レントンの父のアドロックの名まで出して大衆を扇動するデューイ。世論がデューイの思うように操られていることにも勿論、アドロックが元々の計画の首謀者だったと聞きショックを受けるレントン。そんなレントンを慰めるエウレカだが、その口からエウレカがアドロックと面識があったことを知り、レントンは驚愕する。
 ここんところ説明シーン多いけど、なんかSFっぽくなってきましたなぁ。宗教者(哲学者)と科学者の対談ってのは、いかにも70〜80年代っぽいというか。研究所の面々が加わってにぎにぎしかった月光号だったけど、今回で一旦退場することに。眼鏡の研究員さん、惜しいなぁ。去り際にドクターベアからミーシャに語られたのは「エウレカの変化が早すぎる」こと。エウレカは急速に人間化することでその力を失いつつある、とノルブも語る。エウレカが力を失うまでにデューイの野望を阻止し、コーラリアンとの共生を実現せねばならないのだけど、アドロックとエウレカのことを知らなかったことが、レントンに微妙な影響を与えるよう。
 そういえばもうそろそろ3クール目が終了するけど、またOP、ED変わるんだろうか?

  マジレンジャー 。トードに囚われていた母・深雪を奪還、再び親子が一緒になるけど、一方で父であるウルザードことブレイジェルはティターンとダゴンに破れ、ン・マの魂を奪われた上奈落の底へ……死んだわけではないので、復活するとは思うけど。次回は邪神のティターンがマジレンジャーに対するが、無駄な争いを嫌うティターンと芳香が仲良くなってしまう?
 しかし、それにつけてもスフィンクスたんちょっと萌え。眼鏡だし。

  響鬼 。京介は相変わらず暴走気味で、鬼の修行に専念するためと学校を辞めるが、ヒビキに諭され再び学校に戻ることに。一方、明日夢はひとみに誘われて付き合った朗読の練習で直美という女の子と出会う。しかし練習中に直美が倒れ、その事が気になり鬼の修行にも身が入らない。それを見透かされ、ヒビキに帰れとまで言われてしまう。猛士の方もオロチを沈めるために大地の清めの儀式を行う必要があり、宗家の鬼であるイブキがその任に当たることに。しかし、場合によっては死ぬかもしれないという任務に、イブキは動揺を隠し切れず……
 ヒビキの弟子になった明日夢だけども、鬼の修行の過程でまた一つ、試練を迎えることに。一方魔化魍の大発生現象であるオロチをめぐる動きも活発に。館の男女は童子と姫に、オロチを防ぐために鬼を守るように命じるが、自我に目覚めた二体はその言いつけを破り、響鬼と威吹鬼を襲う。あと二話、どう着陸するんだろう?

  ゾイドG 。トラフの街に奇襲をかけるルージたち。グイ部隊と滑走路の破壊には成功するが、駐留するディガルド軍の予想以上の適切な対応に、街の中までは攻め込むことが出来ない。篭城戦に持ち込まれれば、ディガルドの増援により形勢は一気に不利になる。ティ・ゼたちと合流したルージたちは、ブラストル・タイガーのサーミック・バーストによりトラフを取り囲む湿地を干上がらせ道を作り、そこを通って急襲する作戦を立てる。だが、ルージたちがトラフに攻め入る直前、トラフのディガルド基地を謎の砲撃が襲う。
 番組開始当初は「戦闘シーンが弱い」と言われていたけど、ここんところ頑張りすぎ。ブラストル・タイガー二体のサーミック・バーストにえげつないほどのランスタッグの攻撃。エレファンダーやケーニッヒウルフもそれぞれ見せ場があり、きちんと連携した作戦を見せている。
 それにも増して トラフの司令官ボラーの軍人っぷりに萌える。謎の砲撃により斃れ、部隊の頭を失ったこともあってトラフは比較的あっさりと陥落するが、そうでなかったらルージたちももっと苦戦していたはず。トラフに早々に見切りをつけたフェルミは帰りの駄賃にとトラフのジェネレーターを破壊しようとするが、ルージによって阻まれる。ジェネレーターの破壊による故郷の荒廃を見たルージにとって、はっきり言って逆鱗ものでしたなぁ……でも、ジェネレーターの破壊ってのは一種の焦土戦と解釈できるので、まるっきりフェルミの行動も理にかなってないわけではない。ディガルドの大戦略とどれだけ一致してるかはわからないけど。トラフの街が落ちたことを知った本国は、うっかり少将ザイリンをトラフ奪還に派遣する。
 そして、最後に明かされるロンの正体。おおよそ予想通りではあったけど、これで非公式ながらソラシティの天空人たちの援護を受けられることに。ギルドラゴンも本格的に登場するんだろうか?
 エンディングは新年の特別ver.なのか変更したのか、ミィとコトナのイメージイラストだった部分が、これまでのゲストの女の子キャラ総登場に。スタッフ、遊びすぎ(笑)。
 それにしても、今回は新年一発目だったせいか作画も動画も無茶苦茶良好だったけど、冒頭のミサイル飛来シーンで、シーンテイクの書き割りが一コマ混じってたんですが……それによると12/27製作のシーンだったようで、本当にスケジュール、カツカツなんだなぁ。


2006年01月09日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他][アニメ] 煮ても焼いても

 正月料理とか餅とかにも飽きたので、煮物を作ってみる。れんこんとごぼうとにんじんの筑前煮もどきだけど。れんこんとごぼうは良かったのだけど、にんじんが普通に売ってる品種の奴使ったら、まずいことまずいこと……仕方ないので、金時にんじんを買ってきて作り直し。うっかりして焦がしてしまいました……orz 煮汁が煮詰まって焦げただったんで無駄にはならなかったですが。でも、やっぱにんじんの味は全然違う……あんなにんじん食ってたんじゃ、そりゃにんじん嫌いにもなるよなぁ。

  落語天女おゆい 。なんというか、なんとも形容しがたいというか……つまんないかって言うと、そんなこともないんですけどね。主人公の唯のあり得ないくらいのアホさと、ライバルキャラらしい雅のあり得ないくらいのおぼこさ加減は笑えてくるのだが、タイムスリップとか美少女バトルものにする意味はあるのか、その辺はイマイチ疑問。まあ、様子見してみないとなんとも言えないですが。
 圓朝があり得ないくらい美形化されているのだが、江戸時代にあの頭はないだろ、というか……美化というと、歌丸師匠も(生え際の辺りが)美化されてますが。歌丸婦人もちゃんとテロップでは「富士子」と出てましたな。そう言えば。
 もひとつ、江戸時代の高座はちゃんとした小屋で行われるようなものばかりではなく、湯屋や蕎麦屋の二階なんかで行われる小規模なものが多かったとか。そういうところもきちんと再現するのかね?

  ワンワンセレブ それゆけ!徹之進 。九州に住んでたルミちゃん一家が、パパの会社の関係で東京の八本木に出てきて、飼い犬の徹之進も東京に。だけど引っ越して早々、地元の犬に絡まれたり田舎からおじいちゃんおばあちゃんまで出てきて散々引っ掻き回されることに。そんな中、徹之進は老犬を助けるのだが、その老犬は実は犬の神様で……
 最初からいろいろ飛ばしてるけども、まだどういうパターンになるのかがよくわからない。OPや予告を見ると変身もの? しかし金銭感覚が狂いっぱなしのおじいちゃん・おばあちゃんと奥さんに振り回されるお父さんだけど、お金持ちもののお約束とは言え、報われなさ過ぎ……でも入り婿のおじいちゃんまでありえん金銭感覚ってのは、どうなのかと。
 あと、テレビ愛知がキー局なのに、六本木がモデルである舞台を売りにしてるってのは、なんでなんだろう? そういえば東京ミュウミュウもテレビ愛知がキー局だったか。


2006年01月10日(火) 旧暦 [n年日記]

[アニメ] 何気に月曜夜がすごいことに……

 東海地方限定ですが、これ、一局で流すのだものなぁ……
  よみがえる空−Rescue Wing 。自衛隊協力アワー第一弾。
 コミックフラッパー及びMF文庫でサブタイトルと同名の作品が連載及び出版予定だが、それぞれ舞台が小松の航空救難団という以外、登場人物や設定に特に関連性はない。はず。
 これまた地味な題材を、と思うのだが、話の内容は更に地味。BGMもアコースティックギターとハーモニカメインで地味。最初から希望しているのとは違う進路を割り振られ、ややくさしている空自ヘリパイロットが主人公。愛知から小松に転勤したが、内心を上官に見透かされ早速いざこざを。東京の出版社に勤める彼女は仕事に東京での生活にと充実した様子なのと対照的。実家の母からの電話だとか、なんにもない地元商店街とか、異様にあふれてる生活感もあり、現状を受け入れつつもめぐまれていない自分の環境に釈然としていないものを抱き続けている様子がリアルに描かれている。決して望んだわけではないけど一歩間違えば人命に大きく関わる職場と、遠距離恋愛の彼女とのすれ違いなど、地味だけどしばらく見てみようという気にはなる。又聞きでは、第三話から大きく話が動き出すとか。

  タクティカル・ロア 。自衛隊協力アワー第二弾。別名「ドキッ! 女だらけの護衛艦隊」。
 こちらは「よみがえる空」とは逆に今時のアニメっぽくギャルギャルしくにぎやか。まーどうして女ばっか、しかも妙齢のご婦人ばかりかってのは、あまり考えない方がいいんだろうなぁ。ファンタジーファンタジー。
 太平洋上に消えることなく存在する巨大低気圧「グランド・ロア」が発生したことにより、空路が不安定化、海上路がメインとなった世界が舞台。同時に近代的に組織化された海賊も横行するようになったため、民間の護衛組織が設立された。主人公たちはその護衛艦勤務、ということになる。女の子ばかりってのは置いとくとして、公式サイトのキャラクター設定見ると、主人公含め年齢が低すぎの気が。全般的に+5補正してもいいと思うのだけど。それとも早熟が当たり前の世界なんだろうか? サービスシーンばかりってのは、視聴者が望むものってことでとりあえずスルー。
 CGによる戦闘シーンはあまりセル絵(喩えです)とはなじんでいないけど、それなりに迫力は出てる。ただ、海戦もので当たりって滅多に出たことがないので、その辺がどうなるか。第一話で主人公と艦長が実の姉弟ってのも全然わからなかった……元近所のお姉さんで、翼との三角関係になるのかと思ってた。
 あと、世界観の掘り下げ不足というか、主人公たちの組織概略、社会における位置づけが不鮮明なのがやや気になる。その辺を突っ込めそうな隙間は多いのになぁ。

  舞-乙HiME 。アカネ退場話。前作では殉職だったが、今回は寿退社? まー、突っ込みどころはあるけど、のーてんき方面に振った話だから、野暮言うこともないか。話としてはオトメの二律背反、義理と人情もとい、職業倫理か恋愛感情かのひとつの答えと、アリカが自身の恋心を自覚するあたりのターニングポイント。それとオトメ同士の戦いと、話自体が大きくうねることになるのだろう。

  灼眼のシャナ 。あ〜、それなりにまとまってましたが、最後のシーンは締めくくりとしては弱かったかと……って、え? 最終回じゃなかったの? てっきり全13話かと思ってた。原作読んでないんで良く知らないけど、次回は戦闘メイドが出てきたり、なんなんだか。

[その他] ワロスワロス……とばかりも言っていられない

  日本に報道規制を要求 中国「対中批判多すぎ」共同 )。いやぁ、まあ、なんと言いますか。ある意味微笑ましいやりとりと言えなくもないのですが。あまり真に受けてかっかしないのが身のため身のため。
 で、それを受けて 東京新聞1/10社説 。まあ、まったくあさっての方を向いてるってこともないのですが……確かに反中的な反応がここのところ過剰になってきてるのも事実だし、 違法デモはもちろん捕まえますが、デモ隊の数が警官隊を大幅に上回ると、多勢に無勢で、取り締まり不能になり、早く通過させ、解散させる方法をとることが多いのです。というくだりも事実。もう一つ付け加えると、ビデオに参加者を録画しておき身元を洗い出し、後日逮捕ということもやっている。去年の北京のデモとかではそれをやっていた。
  東シナ海のガス田開発も、中国側は十年以上前に共同開発を持ちかけたのに、日本が返事しなかったため、待ちきれずに単独開発に踏み切ったのだとも言います。日本政府の怠慢が今日の事態を招いたということにもなります。というのも、ガス田や海底資源開発はひたすら日本がぐずぐずしすぎていたというのも事実。いろいろな意味で政府・各省庁の采配ミスを中国に転嫁してる部分が多いのは確かではある。
 でも、いささか論調が変なことは間違いないよなぁ……軍事面では中国の言い分を無批判に掲載してるのみだし、 日中比較すれば、日本の軍事力は中国を圧倒しているのです。というのは、ちょっとねえ……日本の軍備は防衛を前提に特化しているということを無視して諸元を比較しただけの能天気発言としか思えない。別に中国が即刻の脅威というわけではないけど、「脅威でありえない」というのもまた変。
  それだけに日本は国際法、国際ルールで中国に対処し、言うべきことはキチンと言うべきです。「国際ルール」というのが明文化されたもののみを指すのなら「寝言」、明文化されてないものも含めているのなら、まっとうな言い分だと思います。
 いや、個人的にはもっとも大きなとんちんかんは、「同文異種」の例出の仕方なんですが。中国の(デモなどでの)対応が適切かどうか、にこれでつなげるのは無理がある。
 ここら辺は「なにが原因か」と「どうすべきか」は色々入り組んでて「こうすべき」と簡単に示せるものでないのはわかるのですが、読み方の方向性を示すなり、判断材料提供に徹するなり、スタンスををはっきりさせてマスコミももうちょっとがんばって欲しい。