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2005年02月01日(火) 旧暦 [n年日記]

[読書] ナンバ走り/矢野竜彦、金田伸夫、織田淳太郎

 いきなり余談だが、中学生のときに地区の陸上大会の選手に選ばれたことがある。と、言っても実はそれほどすごいことではない。うちの中学は一学年三クラスしかなく、陸上部なんてものはない。だから、適当に体育の成績とかを見て選手を引っ張ってくるのだ。「それでもすごいじゃん」って思われるかもしれないけど、まださらに続きがある。私が選ばれたのは中距離走、400mと800mだった。100m、200mの短距離走では群を抜いて早い連中がいた。長距離走も、結構早い奴がいた。私が中距離に選ばれたのは、なんのことはない、長距離でトップクラスではないがそこそこ速い、という、実はただその一点に過ぎなかった。
 半分強制みたいなものだったし、長距離よりは楽かとOKしたのだが、これがとんでもない。中距離走というのは、実は200m走のスピードで最初から最後まで走りぬかなくてはならないという、悪魔のような競技だったのだ。特別な訓練などしていない中学生にとっては400m走も終盤は無酸素運動が切れているし、800mに至っては後半まるまる有酸素運動。とにかく身体を痛めつけるのが目的のような競技だった。まあ、本大会は幸いビリの汚名はなんとか免れる程度の成績だったが。
 この時、散々指導されたのがフォームのことだった。腕を振れ、腰をねじれ、あごを引け、胸を張れ……どうもこのフォームに違和感を感じ続けていた。だって、地面を蹴るのは足ですぜ? よしんば全体のバランスや力の出し方で上半身の捻りが大事としても、腕の振りまで気をつける必要ってあるんだろうか? 私の場合はむしろ、ある程度時間がたつと腕の振りに気をとられるあまり、リズムが崩れるということすらあった。ある距離以上なら腕をあまり振らず、上体はあまり捻らず、あごの引きも適度にリラックスしてる方がよほど走りやすい。が、そんな走り方は徹底的に指導と逆だったので、それを通すわけにも行かなかった。
 この本で思い出したのはそんな過去の経験だった。昔の日本人は今と違い足と手を同じ方を出しながら歩いていた、というのは有名だが、これを文字通りにやろうとするとなんだか変な歩き方になる。説明によっては「箱をつぶすように歩く」とあるのだが、それもイマイチピンと来ない。しかし、この本を読んでイメージ的につかめるようになってきた。
 「身体を捻らない」というのは正確ではなく、「身体の捻れをあまり外に出さない」という形に、結果としてなる。鍵となるのは骨格と関節である。現代の歩き方、走り方だと腰や股関節、膝といった主だった関節ばかり使うが、ナンバ歩きだとそのあたりばかりでなく、背骨、肋骨、肩甲骨といった、普通に西洋的に考えれば「動かない」部分の関節も重要になる。一箇所を大きくねじれさせるのではなく、身体のねじれを分散させて、結果として身体があまり大きくねじれないようにする(「歩き」の場合は歩き方そのものが違ってしまうのだけど)。つまり、人間の身体をいくつかの剛体のブロックの組み合わせと考えるのではなく、形を変える箱、と捉えるイメージの方が近くなる。そうすると、メリットとしては動きの支点が複数生じ、重心が不安定になりにくくバランスがくずれにくいとか、ねじりにより身体に負担を与えないとか、回転運動ではなく身体自身をゆがませていく運動に近くなるので、場合によってはより効率的な動きができる、身体自体の稼動範囲が広がる、などが出てくる。短距離走には向いてないだろうが、ある程度以上の長さならこちらの方が負担が少ない、ということもあろう。
 格闘技などの場合、身体が外面的にはあまりねじれないので、予備動作がわかりにくい、などの利点もあるらしい。 *1
 むろん、これが向いてる人、向かない人ってのはあるだろうし、向く競技向かない競技もあるだろう。事実、「ナンバ歩きを指導したら却って記録が落ちた」というような事例も触れられてはいる。しかし、十数年来感じていた「あのときの違和感」が、こういう形で氷解しようとは思ってもいなかった。
*1: ってより、身体の動かし方の発想がここまで根本的に違ってると、却って西洋型の歩き方しか出来ない人が古武術とか習うのは難しいだろうなぁ、と思ってしまう。

[その他] 電子体温計(温度計)はどの程度正確か

  原えりすんさんの日記 の電子体温計の話(1/30)を見て、ちと「おや?」と思った。「電子体温計(温度計)が案外と不正確」というのはそうなのだけどちとイメージが違うのだ。たとえばウチでは オムロンの電子体温計MC-105 を使っているが、取扱説明書では誤差0.1℃の精度となっており、実際水銀体温計と計り比べるとそんなに変わりはない。しかし、デジタル温度計の類がそんなに正確ではない、正確なものは値段が高い、というのも事実で、2000円程度のデジタル温度計だと、誤差1℃のものとかはざらである。
 なぜそんな誤差が生じるのか。温度を感知する「サーミスタ」という部品の性質に理由がある。
  Wikipediaのサーミスタの項 を見ると、もっとも良く使われるNTCサーミスタは「温度に対し抵抗変化が比例的」とあるが、実はここが問題なんである。「比例」ではなく「比例的」。実際にはどうかと言うと、理想的には このサイト のような式で描写される曲線を描く。しかし、この式を安価に変換しようとすると一苦労だ。従って、普通安価に仕上げる場合は使用温度域を想定して、その温度域での使用に耐えうるように設計する。サーミスタの特性にもよりけりだが、一般的には温度域が限定されていればされているほど曲線をよく近似でき、誤差を少なく収めやすいのは直感的に理解できると思う。つまり、体温計のような温度域がせいぜい10℃程度のものは、誤差を小さく収めやすい。逆に汎用温度計となると使用する温度域が広いため、安価なものだと誤差が大きくなってしまう。
 もともとの測定の理屈が水銀体温計とは異なるので使い勝手等は異なるだろうけど、「何故誤差が生じるか」の理屈がわかっていればどのようなものは誤差が大きいか、小さいか、が多分直感的にわかると思う。所詮道具は道具。その特性を理解して、それに合った使い方さえすれば、値段分、ある程度までの機能は果たしてくれるものなのだ。私も偉そうに言えた義理はなくって、電子工作の入門テキストを読めばすぐわかる程度の話しかしてないんだけど(それ以上は私にゃできない)。


2005年02月03日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 恵方は寝て待て

 なんだか恵方を向いて太巻き寿司を食う、というけったいな風習が全国に広まって早何年(って、ここ二三年の気がするが)。コンビニがバレンタインよろしくこの習慣にちゃっかり乗ってしまったので、すっかり全国区になってしまった。しかし、「関西のどこ」の習慣かってのは、全然わからんのだよなぁ。一説には「 海苔屋の陰謀 」という話もあり、あんまり古い習慣ではなさそうではある。
 節分といえば本来全国区的に豆まきだったはずなのだが、都市部の住宅事情だと室内で豆まきはしづらいとか、一人暮らしで豆まきはできないとか、そういった事情もあって、その代替が入ってくる余地が出来たのだろう。ま、いいんだけどね。でも特に古いわけでもないのにどこに根っこがあるかわからない習慣ってのは、ちょっとばかりのっかるのは不安だ。
 え? あたくしですか? 鰯の頭でも焼いて食いますよ(微妙に間違い)。

 昨日新年のお祝いやらなにやらで覚王山のBumphy'sに……ところがマスターが変わってるし、メニューとかも内容が違う。聞いてみると、前のアイルランド人のマスターは体力的に続けるのが難しくなって引退、日本人のマスターが店を引き継いだそうな。う〜ん、体力的な問題では仕方ないのだけど、メニューが日本人向けになってしまったのが残念かなぁ。特にアイリッシュウィスキーがジェムソンのみになってしまったのが痛い。フィッシュ&チップスはふわっ、カリッとしていておいしいのだけど(だけどヴィネガーはデフォルトで添えて欲しい)。

  民主党の予算案では防衛費5000億削減 (リンク先は 週刊オブイェクト さん)の件は、あちこちでいろいろクソミソに言われている。これは実際は民主党の「政治オンチ」ぶりを端的に示す一例にすぎないのだけど。
 民主党というのは「反自民集団」であり、そのアピールに変わるものをあまり打ち出そうとしていないので、こういうトンチンカンなことをわりと平気でやる(ま、わかりやすい錦の御旗だしね)。ところが国民の方も反自民組織として考えていて、自民党や現政権の人気が落ちれば民主党の人気が上がるように見えるという仕掛け。その実、政権担当能力があるとは思えないお間抜けな政党なんだけど、まあこれが国民のレベルというなら仕方がない。「二大政党」と訴えながら実は実質「自民」と「アンチ自民」という、「これのどこが二大政党だ?」ってなお粗末さ。それを煽っているのは、どういうつながりかは知らないけども各マスコミ。日本はマスコミ周辺(受け手も含めて)をどうにかしないと、マジでマスコミに殺されるんじゃないかと思うが(自浄作用・他浄作用共にほとんどないしなぁ)。

 NHKの模擬裁判番組の改編に対するVAWW-NETの反対総会に参加した方のレポート。 殿下さま沸騰の日々『てめーらなめんなよっ!』tarochan.net 。「総連が黒幕」とまでは言い切れないが、少なくともVAWW-NETが総連とのつながりが非常に強い組織だということは言えそう。そして非常に密室性が高く、しかも参加者を偏向して選抜しており、「そりゃ、そのまま垂れ流したらあかんわなぁ」としか言いようがない。
 また こんな情報 もあるようで。別に宣伝工作とかはいいんだけど、その背後関係くらいは情報提供してほしいよなぁ。

[その他] 軽くショック

 昨日、いろいろ失敗。まあ、カルチャーギャップに起因することなのだけど、この手のことは自分はやっぱうまくないなぁ、と落ち込み。しかし相手の意識の置き方とかいろいろ今後の参考になりそうな収穫は多かったので、少しの間落ち込んだらまたがんばろう。


2005年02月04日(金) 旧暦 [n年日記]

[その他][漫画] 意外とがんばる

  ヤングガンガン 、「多分すべるだろうなぁ」と思っていたのだけど、意外と頑張っている。エロ方面の作家を読みきりや短期連載で引っ張ってきたりと微妙なこともしてるのだけど、あくまで短期で収め、のっけから連載という冒険は犯さないところや、実力のある新人と他誌で定評のある新人〜中堅を積極登用、あと、スクウェアーエニックスであることを利用して、「こんな戦略の上手い編集さん、いたんだ」と正直意外。昨夏の質の平均自体は、下手すればガンガン本誌やガンガンファンタジーより高いかもしれない。数年前にわずか数号でつぶれた「コミックバウンド」は一体なんだったんだ(いや、あの失敗があればこそなのか?)。

  靖国参拝:「8月15日に行くべき」 民主・中津川議員毎日 )。な、なんだってー!?(AA略  中津川博郷でのgoogle検索結果 。ざっと見たところ、中津川氏のこの手のことに関する政治的信条がどのようなものかは、ちょっとわかりませんでした。民主党は結局反自民の寄り合い所帯だから、こういうことがおこるんだよなあ。

  米海兵隊中将:「人間を撃つのは楽しみ」と発言毎日 )。非常に衝撃的なタイトルで、しかも記事中に 「アフガニスタンに行けば、ベールをかぶらないという理由で女性を殴るような男たちがいる。そういう連中は男らしくない。やつらを撃つのは非常な楽しみだ」とマティス中将の発言が載せられているんですが、 AP通信記事 を見てみると、どちらかと言えば人が撃つことが楽しみ、というより、アフガンで女性弾圧をしていた連中への怒りを(海兵流に)あらわにしている、というニュアンスの方が正しそうです。だって主語が「You」で、呼びかけだし。まあ、アメリカの、しかも一部の一元的な価値観で他の文化圏を批判できるのか、ってのはありますが、毎日新聞の記事は、相手が「海兵もしくはそれに近しい人間だ」という前提がすっぽり抜けてはいます。そりゃ「以後気をつける」程度の話だよなぁ。

  NHK改変問題、中川氏「全関係者は公の場で説明を」読売 )。まあ、ここまで「言った」「言わない」の話になってしまった以上、記者は当然第三者ではありえず、出てこないということは説明責任の放棄、とみなされてもいたしかたないでしょうなぁ。

[アニメ] テンパってる

  ファンタジックチルドレン #18。王弟ゲオルカの陰謀により暴走するティナ。許婚である幼馴染セスの呼びかけにも反応せず、セスは重症を負う。しかし、かけつけたソランの呼びかけに応えるようにティナの開いたゾーンが消え、事態は収まる。が、自分の声は届かなかったのに、ソランの呼びかけはティナに届いたのを見、一旦は二人の仲を祝福したはずのセスは……
 人間の心の闇ってそんなものだよな。セスは立派な人物で、またつとめてティナのために立派な人物になろうとしていたけども、それもティナと自分とのつながりを信じていればこそで、それを否定されたかのような現実を前に、一体次回、どうなってしまうのやら……善人と悪人の境界なんて、多分そんなにはっきりしたものじゃない。

  舞-HiME #17。媛星の災厄から地球を救うためには、HiME同士が最後の一人になるまでお互いのチャイルド同士を戦い合わせるしかない、しかし、チャイルドが消えればそのHiMEの一番大事に想う人が消えてしまう──炎凪からHiMEにまつわる真実を聞かされる舞衣たち。碧からは凪の口車に乗って戦わないように、と釘を刺されるが、HiMEたちの関係はギクシャクしだす。そんな中、巧の心臓移植の準備が出来たと医師から知らされ、喜ぶ舞衣だが病院で楯と出くわしてしまう。楯の口から舞衣の力にもなれず、先走った挙句詩帆まで怪我をさせてしまった罪悪感を語られ、二人の間の亀裂は決定的に。その帰り道、舞衣に殺意をむき出しに見せる、ラスのチャイルドを操る白無垢のHiMEが舞衣を襲う──
 コミック版はわりとお気楽な展開なのだけど、アニメ版はいろいろテンパってきている。しかも次回はもっとドロドロしてくるらしいし。全体の三分の二あたりからガンガン盛り上げていくってのは正しいのだけど、ちゃんと収束できるかどうかが心配。変なお茶の濁され方とかされたくないものなぁ。


2005年02月06日() 旧暦 [n年日記]

[その他] ナンバ歩きの効用

 金曜に右足小指を怪我してしまい、普通に歩くのがつらかったのだけど、試しにと思い「ナンバ」で歩いてみると、全然楽になった。歩くときに一箇所に負荷がかからず、びっこにならずに済む。ただし、筋肉の負担のかかり方が普通と変わるので思ってもなかったところが痛くなってくる。とはいえ、普段は一箇所にかかっていた負荷が全身に散らされるという感じなので、実は普段歩くときにそれだけ使ってない筋肉がある、部分的にしか筋肉を使ってない、ってことだったのだろうけど。

[特撮][アニメ] これはちょっと……

  仮面ライダー響鬼 。え〜っと、これ、なんて言えばいいんでしょう? クウガ2? 「完全新生」というキャッチフレーズのわりには、古臭さ漂うと言うか……CGとかはつかみなのでド派手にやってはいるのだけど、爽快感がない。なんでだろう。視聴者が敵の恐怖を感じるには、明日夢に感情移入するしかないけど、スタイル重視でキャラクターに感情移入させてくれないっつーか。特に、太鼓叩いて敵を倒すってのは、アイデアはどうか知らないけど、唐突かつ冗長すぎてカタルシスが全然ない。スタッフの独り善がりとしか思えないのだが……別にキックにこだわらないんでいいんだけど、そこらへんのことはどう考えてるんだろう?

  デカレンジャー は最終回。エージェント・アブレラにデカベースのシステムを掌握されてしまい、変身すらできなくなってしまったデカレンジャーたち。その事態を打開するために、変身も出来ないデカレンジャー一人一人の能力を役に立てていく。ジャスミンのサイコメトリング、センちゃんのひらめき、ウメコの早変わり(?)、ホージーの射撃、バンのひたむきさ。最後、デカレンジャーロボもデカバイクロボも破壊されたけど、ここまでキャラクター一人一人の個性が最後まで大事にされた最終回ってのは戦隊物では珍しいんじゃないかと思う。アブレラをデリートし、バンはファイアースクワッドへ移籍、代わりにテツが正式にその穴を埋めると、発展的解消の形で、刑事物+戦隊物という形への当初の不安を見事に跳ね返した最終回。ここ数年の戦隊物ではもっとも満足できる最終回だった。

  ふたりはプリキュアMax Heart 。とりあえずとりあえるところもない初回だったので(動きは良かった)、特に言うところもないのだけど、え〜っと、謎の新キャラって、つまり、 女王の一部ってことですか?

  学園アリス #13。なんだか学園のいかがわしい部分とその学園への対抗勢力があるらしい、という背景で進んでく話。次週はずっと「イヤな奴だけど実はそんなでもないらしい」描かれ方をしていた正田スミレが少しメインになるらしい。ウォーターシップダウンの後番には力不足かと思ったが、確かに作品の奥行きはそれほどではないものの、実はきっちりちゃんと作ってる作品です。ハイ。

 名古屋では放映してないのだけど、 Sh15uya シブヤ フィフティーン って深夜特撮番組、キャストを見ると、平成仮面ライダー同窓会って感じなんですけど……レギュラーキャラでは芳賀優里亜(「仮面ライダー555」園田真理)をはじめとして弓削智久(「仮面ライダー龍騎」由良吾郎)、唐橋充(「仮面ライダー555」海堂直也)、ゲストに須賀貴匡(「仮面ライダー龍騎」城戸真司)、天野浩成(「仮面ライダー剣」橘朔也)……プロデューサーがアギト〜555でメインだった白倉氏、監督が同じく剣中盤まで参加していた田崎氏だけあって、そういうつながりもあるんだろうなぁ。正直、響鬼よりこっちを見たいかも。

[その他] 仮面ライダーの第二話

 響鬼の第二話が全然燃えなくってあまりにアレだったので、思わず555の録画を引っ張り出してしまう。やっぱり面白いのだけど、そこには確実に思い入れとか後で構築されたキャラクター性というのがあるので、それを引いてみると……ありゃりゃん? 当時、なんで二話以降も見続けたかというのは意外な答えが出てしまう。まさか、そんな、と思い、アギト、龍騎も思い出す(クウガはろくに見てませんでした。すいません)のだけど、やっぱり同じ結果が出てしまう……
 なにかと言うと、ドラマとしての面白さより実は、「ガジェットへの興味」だったんである。アギトの場合、ストームフォームへ変身し、「他のフォームもあるの!?」と興味を惹く。龍騎の場合、龍騎がようやくまともに活躍し、カードシステムを活用しだし、「他のカードは? 他のライダーは?」と興味を惹く。555の場合、初めてメモリーカードを差し込んでのエクシードチャージを行い、「他の必殺技もあるの!?」と興味を惹く。
 「んな俗悪な!」と思うかもしれない。けど、私の場合、第3話を見る原動力は、実はそれだった。細かく言えば、ドラマ的な要素もあった。アギトの場合、G3チームの戸惑いとか、涼の不幸とか。龍騎の場合、秋山蓮と神崎優衣の思わせぶりな態度とか。555の場合、木場勇治の不幸とか、巧と真理のひねくれたやりとりとか。しかし、30分という時間ではさほど掘り下げたドラマでの追求は出来ず、あとから見ると深読みができる、くらいだった。それでも555はキャラ立てとドラマの基盤作りで非常に丁寧に作ってたことがわかるのだけど。
 響鬼第二話は、ギミックとしての広がり、くすぐりはあまり機能していない。「これが決め技なんだ」というくらい(それも、かなりショボい)。ドラマとしての組み立てはどうなんだろう? こればかりは後を見ないと判らないが、なにか違う気がする。キャラの深さに関する「思わせぶり」がない。「思わせぶり」があれば良いかと言えば違うが、それが最初にないということは、当初の企画ではそれをドラマに盛り込むつもりはない、と読めてしまう。ちと、「う〜ん」と思ってしまうのだけど。
 なにはともあれ、一つ、確実に言えるのは「555の7・8話(「夢の守り人」前・後編)は、今見ても泣ける」ということか。(おいおい)


2005年02月07日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 不思議な理屈

 ネット上で一部局地的に話題になった(多分過去形) 「しがない記者日記」まとめサイト )なのだけど、前からたまに眺めていて、今回の騒動の元になった南京虐殺とか従軍慰安婦云々のくだりも、消える前に一応見ている。まあ、「不勉強」と逃げを打ちつつ「これを読んで勉強しろ」と高圧的な態度、しかも示したのが散々突っ込まれまくってる吉見教授の著作で、突っ込まれるだろうなぁ、と思ったら思ってたより大きな規模で祭りになってしまった。
 この手の人はネット上ではいくらでもいて、件のサイトの場合管理者が現役新聞記者というところが祭りが盛り上がったゆえんなのだろうけど(それ以外はお粗末過ぎて盛り上がる要素がない。新聞記者(しかも朝日新聞勤務)だからこそ逆にそのお粗末さが注目を受けた)、気になったのは管理者曰く「ネットウヨク(自説への反論者をひとまとめにこう呼んで敵対者とみなしてしまっていた)」への嫌味(のつもりだろう)として、小林よしのりの本のタイトルを上げていた。
 自分に賛同しないコメントをすべて「ネットウヨク」とレッテルを張り自己正当化を図るというのもいい大人としてどうかと思うが、それより不思議なのはこの新聞記者に限らず、相手を「ネットウヨク」呼ばわりする人は何故かすべからく自分の敵対者は小林よしのり信者だと信じているふしがあることだ。
 小林よしのりの「戦争論」は時期的なものもあってたしかに南京事件や従軍慰安婦についての再論争の火付け役とはなった。しかし私の場合当時、幾つかの資料や事実の紹介という点では確かに一般向けとして見るべきところもあるが、あまりに情緒的な感情論も多く、この本をそのまま真に受けるのも危険だ、と判断した 。同種のいかがわしさというか危うさを感じた人は少なくなかったと思う(小林よしのりのマンガが好きじゃなかったってのも実は大きいんだけど)。
 それでもいっときは熱狂的な支持者もかなりいたが、現在は作者自身のエキセントリックな言動が繰り返されたこともあり、心理的に距離を置いている読者が多い、というのが実際だろう。
 小林よしのりの「戦争論」はそういった論争のあるターニングポイントではあるが、現時点で「バイブル視」されてはいない。にもかかわらず「盲目的にバイブル視されている」とばかりにずれた嫌味を書く人がいるのを見ると、この手の人の世界観は存外単純なのかもしれない。少なくとも十年位前で止まってるんじゃないだろうか、と思ってしまう。


2005年02月08日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] mixiに登録してみる

 お誘いのメールがあって、前から興味もあり、とりあえず登録してみる。でもタイトルの通りまだ登録しただけ状態。
 この手のソーシャル・ネットワーキング・サービスについては多少思うところはあって、ネットワーク上での情報の共有を良しとする視点では、限定された共有というものに違和感がある。が、一方、私信めいた友達同士のやりとりまでまったく垂れ流してもOKかというのがあるし、そうでなくてもネットワーク上にノイズを増やすだけではないかという気もする。ということから、まあ、使い勝手さえよければそういうのもアリなんだろう、と思ってる。
 特に限定的公開の有用性というのは、最近の しがない記者日記 騒動で感じたこと。これは当人のサイト上では本名や勤め先を伏せていたのだが、その知人・友人のサイトからばれてしまった、ということがある。祭りになったのはそれが問題だったわけではない。朝日新聞の身内であることを隠しながら第三者を装い朝日新聞擁護の論を展開していたり、話を聞く耳持たず異論を持つ相手を小ばかにした態度を取り続けたりという辺りが肝なのだけど、(少なくとも当人にとって)大事になったのは、身分の秘匿が徹底してなかったからだ、ということがある。
 社会的に認知度の高い、しかも社会に記事をアピールする立場にある人物の身元を不注意に明かしてしまうその記者の友人にも問題はあるのだけど、今回の場合、足がつきそうな身内のやりとりは公開ではなく限定したところで行えばこうも簡単に揚げ足を取られることはなかっただろう。
 また、少し違った視点では、 「不快」なものは「不快」なのです。小倉秀夫の「IT法のTop Front」 )のような理屈にも言える。どのような理屈で運営するかは管理者の裁量には違いないのだが、「ローカルルール」過ぎると敬遠されたり、下手をすると祭り中心になる可能性もある。特にある種のセンシティブな事柄については、その危険が大きくなる。「不快」という主観での削除や整理の場合、人が何を「不快」と感じるかはなかなかわからず、実質非常にわかりにくいローカルルールになる。話題や管理者の立場がが火のつきやすいものなら、大事になる可能性もある。先のしがない記者氏のように。 *1
 「不特定多数」を相手にするということは、ときには想定外の意見の相手もしなければならない、ということだ。コメント、トラックバックが開放されている場合、コメントのやりとりにより感情的にも抜き差しならないところに行ってしまう可能性も高い。いや、その手の火傷はわりと私も懲りてるんで。
 新聞や雑誌、テレビなどの既存メディアの場合、反論は発信者からワンクッション置かれていたし、また反論の紹介も発信者の任意か、同等の他の媒体に任せるしかなかった。しかし、サイレントマジョリティから反論者が発生し、その反論者自身が発信者として活動する可能性が高い(場合によっては連鎖反応的に起こる *2 )ネットでは、発信者の優位性というのはあまりない。それは新聞記者だろうがなんだろうが変わらない。
 なんだか話がずれたが、要は不特定多数を相手にするというのは実はリスクを抱えるということで、情報を発信する場合はそれを前提で行うしかない。それを避けるには、限定した相手にのみ発信、というのもひとつの手だということ。まあ、ソーシャル・ネットワーキング・サービスがその手の手段として有効か、ってのはわからないんだけど、どんな性質のものかなぁ、とは思ってはいる。
 っつーか 切込隊長氏も祭りに油を注いでいた模様 。なんだかなぁ。
*1: 小倉弁護士の場合はつとめてコメント欄とのやりとりが過熱しないように気をつけてはいるようだが、それでもその話題が続いているところを見ると危うさは感じる。
*2: 作家の 大石英司氏が自身のブログで「同調化圧力」としてこの手の現象に嫌悪感を示している が、それはそれでわからないではない。でも、これって右とか左とかなんて思想性はほとんど関係ないと思うんだけどなぁ。特に「祭り」は一種の集団悪乗りなだけで。(その集団悪乗りが恒常化するとマズイから自己抑制をすべきなんだけど、実は同調化圧力なんてのは別の形でも日常的に起こっている)


2005年02月09日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 「ネットウヨク」という言葉

 なんだか「しがない記者日記」騒動の余波であちこちのサイトがぼやになりそうでハラハラしてるのだけど、普段はそんなに変なことを言っていない人まで「ネットウヨク」という言葉を使い出すのを見ると、大分妙な心持になる。この場合の右左の分け方ってどういう基準なんだろうか?
 多分、それ系の人から見れば私などもネットウヨクに含まれるのだろうけど、なにを罵倒しているのかよくわからない。どうも罵倒として用いているらしいことはわかるのだけど。「プロ市民」という言葉に対し一部左派が発明した「プロ奴隷」なる言葉と同じくあまりにまとはずれで、何も感じないか、使った相手の滑稽さを感じるのみ。
 ただ、レッテル張りと言えば確かにそうなのだけども、どうも大昔に使われた「新人類」と同じく理解不能の相手を便宜的に分類するためのカテゴリーであり、要は「なんだかわかんないからここに入れてしまえ」というものに過ぎない気もする。
 この手の話ってのは思想的立ち位置とかの話ではなく、限りなくジェネレーションギャップに近いカルチャーギャップの問題に思えてきた。そうだとすると、ある種の異文化論だよなぁ。
 まあとりあえず、どちらさんもおちついてお茶でも飲みなさいって。

[その他] びっくり

  セカンド・カップ はてな店 さんで知った話。 ニューズウィーク2/16 に、こんな記事が載っているらしい。 「妹よ、日本国籍を取れ−最高裁判決、原告は差別だと批判したが 鄭大均・都立大教授/在日韓国人・鄭香均」ふ〜ん、なるほどね。まったくもってもっともな意け……って、え〜〜〜〜っっ!? 兄妹!? 鄭大均氏と、鄭香均氏が!? 鄭大均氏というと現在の在日の立場や主張、特に強制連行神話や帰化せずに数々の権利を要求する姿勢を批判している人で、自身もすでに日本国籍に帰化済み。つまり、鄭香均氏とはまったく反対の意見を持っている。確かに名前は似てるし、「兄妹」という、根拠の示されない記述は見ていたけど、まさか本当に兄妹だったとは……どのニュースでもそんなこと流さないから、全然知らなかった。いや、別に家族構成をニュースで取り上げる必要はないのだけど。
 これには本当にびっくりした。

  朝日新聞に釈明求める 自民調査チームが見解産経 )。調査チームによると 見解は(1)安倍、中川両氏が圧力をかけた事実はなく報道は虚偽(2)番組に問題のあることがNHK内部で問題化し自主的に内容を編集した。(NHK幹部と)議員の面会は関係ない(3)朝日新聞は報道の根拠を示さず説明責任を果たしていない−と指摘している。だそうで、まあ、当たり前の結論ですな。特に(3)。どんなデタラメな(手法の)報道でもそれが通ってしまう、ってのは、なかなか難しい時代になってきたのかなぁ。

[アニメ] いつもの

  舞-HiME #17。舞衣に襲い掛かった、カラス型のチャイルドを操る謎のHiMEの存在がHiME同士の関係を一層ギクシャクさせだす。碧はそれでも軽率な行動をいさめるが、そんな時、紫子が奈緒に襲われたと訴える。しかしそれは……
 いろいろ妖しかった美術教師が最後の一押し。シスターを篭絡して、なんかよくわかんないけど「媛星の力」を私しようってんでしょうな。なんとなく小者っぽい。むしろ策略にはまってまんまと袂を別ってしまった奈緒に、謎のHiME(っつっても誰かは想像がつくけど)、なんだか神経の参りかけている雪之辺りがやばそう。テンパってく一方なんだけど、ちゃんと収拾つけられるんかいな? 最終回で無理矢理瞳キラキラさせて「未来へ!」ってのはナシですぜ。盛り下がることこの上なし。つか、聖ヴラスの能力ってなんだ?

  ファンタジックチルドレン #19。惑星ギリシアでの出来事回想編最終回。ティナの秘密を知ったソランは科学者たちを責める。しかもティナはいつ再度暴走するかわからない危険な状態だった。王の頼みだったとは言え罪悪感にさいなまれる彼らは、ティナを助けるために、一つの提案をする。それは、ティナの魂を地球に転生させることだった。しかしその作業中、王弟ゲオルカのクーデターが王城を襲う。
 ティナを地球に送り、再会を約束するソラン。しかしティナの入ったカプセルをクーデター軍が襲い、カプセルを守るべく姿を消す。そしてソランのものと思しき血糊が飛び散った後現れ、転送のスイッチを押したのは、セスだった。この下り、ティナ視線なのでソランに何が起こったのか、そしてセスがどのように現れたかがほとんど不明で、謎は残ったまま。ううむ、どうなるのか。気になる。

  UG☆アルティメットガール #05。巨乳の人は百合の人でした、そいでもって誤解がもつれて三角関係突入、ってな話。ウルト○マンってよりウ○トラファイトって感じな気も。セーラーファイターなんて言っても判る人は少ないか。しかし唯一つり目な巨乳の人が百合かぁ。なんとなく、第二話での変身前のやり取りでそんな気はしたけど。まあそれはともかく、ますますセクハラアニメに突っ走ってます。


2005年02月10日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] ここ数日の買い物

戦争の犬たち(1)/竿尾悟
地雷屋JIRAIYA(1)/竿尾悟
舞-HiME(2)/佐藤 健悦
クビキリサイクル/西尾維新
クビシメロマンチスト/西尾維新
 まあ、こんな感じで。いまさら西尾維新。いまさらって言うな! さて、ドイツ娘はどうするべきか……

[その他] mixiで気付いたこと

 日記は外部の日記をRSSで利用するか、mixi固有のシステムを使うかの二択なのだなぁ。まあ、別に統合させる必要性は今のところあまり感じてないのでいいけど。システムとスタイルの親和性がよくわからないので、しばらくはテキトーにやってそう。
 あと、「マイミクシィ」に登録した友人や「コミュニティ」(グループのようなもの)が実は丸見えになっているのだなぁ。「そんな方面にも手を出してたのか!」とかバレそう。別にmixi内部ですべてやる必要はないし、複数アカウント取得も(そういう用途は本来的ではないだろうけど)不可能ではなさそうだし(いや、やんないけど)。
 ちと迷うのが、「マイミクシィへの追加」(友人・知人をブックマークみたいに登録できる)の加減ですかね。いきなり出しまくるのは大丈夫なのかとか余計なことが気になって。まあ、マターリボチボチと行きますんで。

[特撮][その他] 怪奇大家族って

 時間ものSFだったのか!(多分違います) 妙な脱力加減が結構面白いと思うのだが、ネットじゃやっぱりほとんど触れられてないなあ。関東圏ではもう放送終了してるけど、東海圏でも残りあと一話。ちなみに一番受けたのは 第八怪「実録!仁義の冥土」

  響鬼 はネタバレ情報で 三人目のライダーまで登場確定。 武器は二人目(伊吹鬼?)はトランペット、三人目(名称不詳)はギターって……いや、太鼓までは十歩くらい譲っていいけどさ。なんだかお笑い番組の気がしてきた。

  Sh15uya(シブヤ フィフティーン) 、融通してもらって第一話を見る。アクションが異様に力入ってる。マーク武蔵演じるピース(って言うのか?)の似非外人っぽい変なしゃべりも面白い。ストーリーは、かなり好みが別れそう。って、主役の子、女の子(役柄上は男)だったのか……

 東海地区・北海道・博多などの地方の方でないと知らないだろうけど、CBC製作のローカル深夜番組「 ノブナガ 」内で人気コーナー「 わっきーの地名しりとり 」というのがあった。名古屋から出発し、道行く人に地名でしりとりをしてもらって出た地名の場所に行く。行った場所で再度しりとりをする。出してもらうのは答える人が行ったことのある地名のみ。移動手段は基本的に車か船か電車だけで飛行機はダメ。東海三県を制覇したら終了、というルールで日本各地を飛び回る。何故か三重県の地名だけが出ず、「すぐに終わるだろう」という当初の目論見がはずれ、3年10ヶ月の間、延々日本全国を飛び回るはめになった。ところがこれが予想外に受けてしまい、番組中の名物コーナーに。出演者も「もう終わらないんじゃないか」と思っていた節があるが、実はいつの間にか終わっていた。いつが最終回になるかさっぱりわからないので見逃してしまったのだけど、実は が出ているのでコレを見てみた。やっぱり最後はあっさりとしていたけども、感無量の最後だったよう。個性豊かな土地の人とか、旅情がにじみ出ていたこととわっきーの素直なキャラクターなど、このコーナーは受けるべくして受けたんだなぁ、と思った。