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2004年05月11日(火) 旧暦 [n年日記]

Winnyの開発者、逮捕

 ( 朝日 )。
 この件で大変気になっているのだけども、Winnyの作者の47氏は、具体的に著作権法のどの条項を違反した容疑で逮捕されたことになっているのだろう? 刑法によると
(幇助)
第62条 正犯を幇助した者は、従犯とする。
2 従犯を教唆した者には、従犯の刑を科する。
(従犯減軽)
第63条 従犯の刑は、正犯の刑を減軽する。
(教唆及び幇助の処罰の制限)
第64条 拘留又は科料のみに処すべき罪の教唆者及び従犯は、特別の規定がなければ、罰しない。
となっている。これじゃどこまでが幇助に当たるのか、全然わからん。そうなると判例が重要なのだろうが、素人では全然わからないので触れられないなぁ……
 「Winny自体はすばらしいソフト」との発言が載っているが、これも拳銃にたとえての別の発言と比べると、なんだか違和感がある。密造拳銃を摘発した場合、「この拳銃自体はすばらしい出来だが」なんて言うだろうか? つまり、Winnyを使った違法行為以外での意義を認めながら、その意義をわざわざつぶしたという自覚 *1 があるということではあるまいか? まあ、推測だけどもね。でもこの推測が正しいとするなら、新しいソフトの意義と著作権保護を天秤にかけ、後者をとったということになる。その過程とどのような要素がその結論に導いたのか、大変興味がある。
 それにしてもこれが犯罪幇助に当たるならば、当然Winnyを紹介して広めた雑誌も犯罪幇助および教唆だろう。警察側 *2 としては一罰百戒(スケープゴート、でもいい)としての47氏逮捕だろうが、そういった犯罪幇助の雑誌は「自分たちは開発したわけでないから安心」と、たかをくくっているだろう。そこで、どうですかね。そういう雑誌も一冊くらい、逮捕しては。そう、まず手始めにネッ○ランナーあたりとか……
*1:  つぶされたのはソフトの意義だけではない。奇しくも(とは正直あまり思わないが)同じ京都府警が摘発したポケモン同人誌事件では、摘発された女性は長期間拘束され、仕事を首になり、完全に生活破壊されている。そこから47氏も同様のことがおこるだろうことは推測に難くない。「本当に犯罪行為に当たるのか?」という疑問もそこのところが重要で、もし裁判で違法でないとされても、この行為で結局47氏の生活は破壊されることに変わりはないからである。そしておそらく京都府警は、そのことに意識的である。
*2:  本音をこっちに書いておく。 京都府警のウィルスによる書類流出朝日 ) とかあって、さらに 某巨大掲示板管理者(仮)氏とのやりとり とか見ていると、なんだか裏読みの一つだってしたくなるってものである。あの京都府警職員は著作権法違反で逮捕されたんだろうか? まず、身内から取り締まってくれないと。収賄の前科があるのだし、誰のために働いているのか、非常に興味があるところではある。

岡崎律子、死去

 ( 朝日 )。正直「はぁ?」としか声が出なかった。今もまったく実感がわかない。だから形ばかりにはなってしまうけども、お悔やみ申し上げます。
P.S.友人たちとIRCで馬鹿話をしながら、BGMで岡崎律子の曲を流してるわけなんですが、これまで、そんなに好きと思ってなかったのに、ボロボロ泣けてくるわけで。 amazonのランキング でどんどん岡崎律子やメロキュアのCDが上がってくるのを見ると、ファンたちの弔問の気がしてしまう。
P.S.2 現在 amazonランキング で「冬のソナタ」サントラを抜いて上位四位を独占(夕べ見たときは2位、4位とばらばらだった)。七位以下にもいくつも。一過的な現象ではあるけど、これだけ慕われていたのになぁ……


2004年05月12日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] あんた、この世をどう思う?

 Winny作者逮捕で非常に不気味なのは、法解釈の濫用でグレーゾーンが司法でない、警察組織によって白黒つけられてしまう可能性で、しかもその標的が法人などではなく個人の場合非常に抗いがたいという事実だったりする。不気味だから怖いし、怖いから腹が立つ。 やっぱり木の葉はビラビラ流れて、石ころはジョボンと沈んでくれない と安心できないのである。まあ、 神や仏がいなさって、悪を罰してくださるなんてやさしい慰め なんてのは百も承知なのだが。
 これに関しては色々世の中は動いているけども、現時点で緊急に出来ることはあまり多くなさそうなのでしばらく静観する。一応、 こういう動き があることだけを、メモ的に。
 緊急を要するのはむしろ 輸入CD禁止法案 の方で、なんだかうっすら絶望感すら感じる。 教授の日記 とかでも取り上げられている。感覚的にどんな問題か知りたいというかたは、 こちら、 問題の骨子を簡潔に知りたいというかたは こちら を見るのがいいだろう。
 それにしても著作権商売中間業者の迷走ぶりはなんとも言えない。それでも購買者たちがそっぽを向くようになったら、今度は法律で文化振興のためとか言いながら、「テレビの電源をオフにしてはいけない」とか「収入に応じてDVDやCDの購入義務割り当て」とかやりかねない。 マックス・ヘッドルーム世界 にむかってまっしぐら。ディストピア万歳。

[その他] 買ってくる

 昼に職場を抜け出し、大須の ディスクステーション で岡崎律子のCDを買ってくる。さすがにありったけ、というわけにはいかなかったけど。買った中にはCCCDはなくってひとまず安心。変なことで気分にあやをつけられたくないものなぁ。
 こんど一緒に仕事をする人に、「トラブルが起こったら、『しなければならないこと』を探すより、『する必要がないこと』を探して排除していった方がいい」とアドバイスをもらう。なるほど、と思う。まあ、目標や計画がしっかり立った上での話なのだけども。

[その他] 上であんなこと書いておいて

 47氏逮捕関連で、ふと気になるものを目にした。なにかというと、新聞の社説なのだけど。意外と注目度が高く、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞では11日に、読売新聞、産経新聞では12日に社説で触れている。
Winny――使い方にご注意朝日
ウィニー摘発 逮捕だけでは解決しない毎日
ウィニーが問う著作権管理日経
[ウィニー摘発]「ネット社会に警鐘を鳴らした」 読売
Winny 対応問われる著作権管理産経
 さすがに47氏を擁護はしていないが、現行の著作権管理支持(朝日、読売)と、著作権管理の現実への刷り合わせを示唆するもの(毎日、日経、産経)がある。ちょっとこのカラーの差は面白いかもしれない。


2004年05月15日() 旧暦 [n年日記]

[その他] イタチの最後っ屁みたいなものだが

 下品なタイトルですまぬ。だが、心情的にはそんな感じなのだ。
 (あー、ちきしょう! タイトルを打つだけでもいまいましいのだが、)このあいだ、「クラナド」というPCゲームが発売された。私は買ってない(誰が買うものか!)。したがって内容も知らない。だから、ゲームとしてどうかはとんとわからない。だが、ただひとつだけわかってることがある。このタイトルが、二十年以上前から活動してるアイルランドの音楽グループの名前であるということが。一般名詞ではない。固有名詞である。
 あちこちのサイトを見ると「クラナドとは家族を意味するゲール語」と書いてあるが、私の調べた限りは 嘘っぱち である。つい先日も示したが、 clannadとは"family from Dore”(ドーアから来た家族)を意味するゲール語“clann as Dobhar”の略語 である。
 これは件のPCゲームタイトル発表後、ゲール語の辞書ではどう記述されてるか調べた。そのうえ、 BBCのサイトでもそう記述されていた し、 今でもされている
  エンヤのファンサイトにだってそう書いてある
 一部英語圏のメディアでは“clannad”自体が“family”を意味すると紹介されているので、メーカーが単純にそれを見て勘違いしている可能性もないではない。
 が、実は、私はタイトル発表後の2001年秋に、開発メーカーにclannadの意味を、メールで連絡している。無視されたのか、それとも雑音メールとしてそもそも読まれなかったのかはわからない。が、それに対するレスポンスはなかった。
 念のためと思い、別経路でも連絡をした。それにもレスポンスはなかった。
 そしてそれ以降も「クラナドとはゲール語で家族を意味する」と、雑誌やネットで喧伝しつづけられていた。
 いいか? 一言言っていいか?   ふざけるな。
 そして、  嘘つくな。
 まず、ゲール語という言語文化に対して失礼だろう、それは。
 そして、『クラナド』というグループに対して失礼だろう。
 盗人猛々しいって言葉を知らないのか?
 まあ、そんなものかもしれないな。自分の知らない文化圏に対する文化の蹂躙に対する認識なんてのは。ある意味、イラクで捕虜を虐待してる米兵と大して違わないかもしれない。( 05/16 イラクの米兵との比較はあらゆる意味で適切な喩ではない。イラクの米兵とKeyスタッフには謝意を示す。自分のバカさ加減をさらすためにもこの部分はあえて残しておく )
 そしてそれと同レベルってことである。
 ちくしょう。腹立たしい。
 ただ、腹立たしい。
 まあ、こんなこと言っても やったもの勝ち なのはイラクの米兵と同じなのはわかっているのだが、過去を含め、こんな駄文に幾分なりとも反応してくれた spanglemakerさん や内藤店長さんに感謝を示すのみである。

(5/22追加: クラナドとはゲール語で家族の意味……ではありません をまとめたので、宣伝)


2004年05月16日() 旧暦 [n年日記]

[読書] チョコレート戦争/大石真

 同名の海外小説があるらしいのだが、そちらは読んだことはない(調べたら チョコレート・ウォー のタイトルで扶桑社から出ているようだ)。
 なんだか急に読みたくなったので、探し出して読む。小学校の時分に読んだときは、二・三時間かかったような気がしたけど、小一時間で読めてしまった。一気に読んでしまった。
 いや、面白い。記憶による美化とかされてるかと思ったけど、記憶より簡潔な文章だったという以外、記憶どおりの面白さ。
 小学生の光一は病気で寝込んだ妹のために、町で一番の評判の洋菓子屋『金泉堂』のシュークリームを買ってやろうとしたが、手持ちのお金では買うことが出来ない。それでもあきらめきれずにショーウィンドウに飾られた巨大デコレーションケーキを眺めていると、なにもしていないのに突然そのガラスが割れてしまう。光一たちは悪戯犯としてつかまり、身の潔白を訴えるが金泉堂の店長やオーナーにはまるで信用してもらえない。唯一、金泉堂に呼び出された学校の桜井先生が光一たちの身の潔白を信じてくれたが、濡れ衣を着せられた光一たちの腹はおさまらない。仲間を集め、金泉堂のトレードマークである巨大デコレーションケーキを盗み出す計画を立てるが……
 小学校のときに読んで、エンターテイメントという意味で面白い、ということを、恥ずかしがることも否定する必要もないんだ、と目から鱗を落とされた作品。テーマもキャラクターも構成も伏線も描写も小道具も、すべてが等しく重要で渾然一体とひとつのエンターテイメントを作り出している。
 あと、驚くべきことにこの本は昭和40年、つまり1965年に発表されたものである。私が読んだ時点ですでに二十年近く経っていたのだ。しかし、四十年近く経つ今でも物価などを除いて古臭さはまったく感じさせない。ひょっとしたら、昔の人の方が面白いものを生み出す、今では失われた能力を持っていたのではないかと思えるくらい。
 長々といろいろ書いたが、もしかするともっとも重要なのは、学校帰り、いつもハラペコだった小学校時代を思い出す、ということかもしれない。

[その他] 沖縄料理で腹いっぱい

 M瀬君が暖めていた論文ネタが他の研究室に先に出されてしまい、傷心の彼の傷をつつきながら酒を飲もう、ということで昨日、名駅前の沖縄料理店『守礼門』でM瀬君とWさんと一緒に飲み。泡盛やらなんやらが大変美味しかったです。注文が結構いろいろ待たされたけど。
 そんときにいろいろ話をしたけど、ある意味研究職という浮世離れした界隈から見ても、時分は立派にロクデナシをやってるなぁと……まあ、一番困ったことには、自分が結構ロクデナシであることを楽しんでしまっていることなんですが。
 まあ、いろいろ思うところはあったけどそりゃいいや。
 帰り、店を出ると雨が結構降っている。天気予報では日付が変わるまで降らないとのことだから自転車で来たのに。Yahoo!め。
 心配されるので「まあ、途中で適当に地下鉄に乗り換えるから」とか言って別れる。実はそんな気はまるっきりなかったんですが。雨にぬれるのは好きじゃないけど、自転車で雨の中をつっきるのは実は嫌いじゃなかったりする。つか、むしろ妙に好きかも。そんかわり、さすがに家に帰ってすぐに着替えましたが。

[その他] ほんとロクデナシだなぁ

 昨日、起きてから「そういやなんか日記用に書いてたっけなぁ」と見返すと、いつのまにかアップロードされていたのに気付く。あれ? 腹が立ったので飲んで、飲んだらまた腹が立って、という悪循環で最後はズブズブに酔っ払っていたのだけども、アップロードしたところはあまり覚えていなかった。なにを書いたかはちゃんと覚えていたのだけど。まあ、基本的に嘘は書いてないし、せいぜい私の知能程度が疑われるだけで済むからいいか、と放置。事実と異なることを書いて風評被害で他人に迷惑をかける、とかだったらその旨記して削除とかもするが、そうでない限りは自分のおろかさもなにもかも含めて抹消することはあまりしたくない。
 しかしびっくりしたのは、これがいくつかの日記からリンクされてることだったりして……週末なのに、平日よりもアクセスあるんですが……まあ、世間に思い切り恥さらしするのも自業自得(あるいは自己責任?)なので、いたしかたなし。
 ただ、ひとつだけ。「俺が教えてやったのに」云々ととられた方もいるようですが、無論そんなつもりはなく、「万が一知らないということもあるかも」という可能性を潰しただけです。多分、元々知らないはずはないので、「多分知っててわざとそんなものが存在しないかのように振舞った」という意味とそのことに対する怒り以上のものはありません。(ジョジョはそうじゃないんだがなぁ)
 まあ、興味がない人にはどうでもいい話なのでしょう。
 私も作り手は思いっきり軽蔑するが、そのユーザーまでどうこうは別に思わないし、そんな話が、そんなものがあること自体を忘れてしまいたいです。出来るならば。
 で、起きてNHK歌壇とウォーターシップダウンのうさぎたちを見る。癒されるなぁ。ウォーターシップダウンは、ウサギというともすればファンシーなものとして捉えられがちな生き物が、大自然の残酷な法則の中で、ただ生存のために懸命に生き抜く様が、逆に癒される。NHK歌壇は、最近は添削コーナーで自分なりに添削をしてみる、というのが結構楽しい。ゲストと同じ添削をすることもあるし、微妙に、あるいはまったく違う添削をすることもある。「そうか」と腑に落ちることもあれば、「こっちの方がいいじゃん」と思えることも。こういう言葉遊びも楽しい。

[その他] さすがに少し心配になってきた

 アクセスログを見ると、 昨日分 しか見ない人がほとんどなのだよなぁ。実生活に支障がなければ自分がこんなアホだと思われるのもいたしかたないとは思ってるのだけど(事実、そう思われるだけの文章を書いたのだ。特にイラクの米兵との比較部分とか)、身内への愚痴的な意味合いが強いものが、なんだか妙な方向に行かないかは心配である。
 しかし、これまでもっと抑えた調子で同じ事実は何度か書いてきたのだが、こんな阿呆な文章での反応がこれまでで一番大きいというのは、なんだかいろんな意味で嫌になってくる。


2004年05月17日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] せつねー

  47歳男、知人の10歳女児を連れ回す 千葉→沖縄と8日間、無事保護毎日 )。ワイドショーとかでも結構報道されているらしいが、当然それは見ていない。が、ネット上のマスコミ報道を見てるだけでも、結構切なくなってくるんですが。え〜っと、とりあえず報道されていることで、そんなにあやしげじゃない部分を取り上げていくと
  • 被害者の少女は祖父母と叔父の四人暮らし
  • 容疑者は以前から顔見知りで、頻繁に少女と会っていたことから祖父から警察に訴えが出ていたことがある
  • 容疑者の仕事先に少女から頻繁に「家に帰りたくない」と電話がかかっていた
  • 事件以前、容疑者と少女は警察や相談所に行ったが、とりあってもらえなかったらしい
  • 誘拐?後、東京に行こうか、という容疑者?に、沖縄に行きたい、と少女が言ったらしい
  • その後、容疑者は逃亡先?の沖縄の町で、消費者金融で千円(!)借り出していたらしい(どうも本名で借りていたらしい……)
  • 沖縄の宿泊先で知り合った人から少女が容疑者?の仕事先を斡旋してもらったらしい
  • 沖縄では、少女と容疑者?は打ち解けた様子だったらしい
「らしい」ばっかですし、映画みたいな綺麗な状況ではないだろうし、まあ、そもそも少女の家庭環境がどうだったのかわかりませんが、なんだか読んでて切なくなってくるんですが、この記事……友人は「事情はどうあれ、保護者の了解なしにつれまわしたのだから」と言ってて、それはそれで正論なのですが……

[その他] 擬人化

 そういえば最近「擬人化ってのはせいぜい哺乳類までが対象」と書いてあった ネット上の記事 を見て、「そうか?」と思ったのだよなぁ。
 この記事でかわいくならないとされた とりの擬人化 。う〜ん、う〜ん。
  OSの擬人化 とかは最近有名だけども、最近ではもっと恐ろしいことに 分子の擬人化 なんでのもある。まあ、世の中底が知れないってこった。

[その他] 一時は心配したけども

 一昨日の日記へのリンクだけども、飛んでくる人が落ち着いてきたようで一安心。一時はマジでビビった。それも、酔っ払って怒りに任せての文章だものなぁ(ただし、昨日書いた不適切な比喩の部分以外は、あまり後悔していないのだけども)。
 まあ、落ち着いてきたのでどこからリンクされていたかを書いてもまあ良かろう、と思い、書いてみる。
偽作∽奸策さん ( 5/16 )
ひらしょーさん( ( 5/16 )
もりげレビューさん ( 5/16 )
Wertfreiheitさん ( 5/16 )
 「酔っ払ってぶちまけた鬱憤にそんな誉め殺しをされてもor真面目に批評されても」とか「あ、それちょっと誤解っす」とか思わないではないけども、基本的にそんな文章で人様の感情をかき乱して結果的に反応を引き出す形になったので、いや、申し訳ないとしか。
 ちなみに、 言語板のゲール語総合スレふたばちゃんねるのKANONってどんな意味?スレ でもこちらが調べたのと同じ結果+αが提示されていた。
 だからどうかって? いや、多分どうも。単に偏執狂じみた人間が他の人がどうでもいいと思うような単語の意味を調べ上げているというだけで、もうどうでもいいという気になってきた。


2004年05月18日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] しまった

 そういやネット上の反応は波があるってことを忘れてた。 あやしいわーるど で「この人キレすぎ」とか書いてあるのをなかばやけ気味に苦笑しながら「いや、まったくその通り」とか思ったり、 ことのはインフォーマルさん5/18 )に「100%正しい」と書いてあるのを、「これは本気なんだろうか? 迂遠な嫌味なんだろうか? どっちにしてもズキズキくるんですが」と思ったり、 藤林姉妹と(略。失礼)日記さん ( 5/18 )で、エンヤのファンサイトが情報源って、とか書いてあるのを見て「それだけが情報源ってわけではないんだけどなぁ」とか思ったり(でもその他の文も見たの上での批判であり、真摯に受け止めたい) 電網山賊さん5/18 )に「すげー勢い(汗)」と書かれてるのを見て「すいません、タイトル発表以降、2年半分のアレなんです」とか思ったりするわけで。あげく、 はてなダイアリーのキーワード にまでリンクされてる。頭痛くなってきた。
 これまで、全然話題にもされなかったのに。なんというか、ファイナルファンタジー(一作目)が当たってしまったスクウェアというか、八十四話まで続いてしまった必殺仕事人というか *1
 説得力がないのは承知の上だが、ネガティブアピールのつもりはまったくない。そんなものやるならとっくの昔にやっている。正直、過去にネガティブアピールサイトを作ろうとちらと考えたことはある。が、やめた。理由はいろいろあるが、そんな運動してもやってる自分が楽しくないからだ。「 GPMに日本ゲーム大賞を 」とか「星雲賞非公式ノミネート」とかの方が、非生産的だがよっぽどポジティブで楽しい。
 まあ、是が非でもタイトルを変えなきゃならん、とか思ってたわけじゃないし、そんな一般名詞はない、とメールで送ったときに「仁義くらい切った方がいいんじゃない?」くらいのことは書き添えたし、そのくらいは当然一企業としてやるだろうと思ってたんですよ *2
 まさかそのまんま押し切るとは……しかも「家族の意味です」と断言まで……気がつけばいつのまにか発売直前で、もう嫌ンなって、できるだけ無視を決め込んではいたんですけどね。
 結果的に「やらないでおこう」と思ったネガティブアピールをやってしまったことに激しく自己嫌悪。製作者はいまでも軽蔑してるが、それとこれとは別の問題。
*1: どっちもこれが最後、という予定で作られた(本当)。でもそれらと違ってあまりうれしくはない
*2: TBSが「トゥ・ハート」というドラマを制作したとき、アクアプラスにきちんと仁義を切ったという前例がある。一般的な単語の組み合わせだから、それこそ特に問題はなかったろうに

[その他] まあ、上の件はさておいて

 「教室二〇五号」は読んだことがないのですが、大石真は「チョコレート戦争」以来、見つけたら読んでました。でも、やっぱ「チョコレート戦争」が一番面白かったのだよなぁ。いや、読んでないものも多いのですが。
 他には「ラングの童話集」とかをむさぼるように読んでたのですが、四年前に再販されてたのですね……よりによって金のない時期に……

[アニメ] 美鳥の日々

 作画も動画も質が高いし、チャカチャカした感じの演出も悪くないのだけど、二つか三つくらいの別の話を無理矢理一本につなげた印象が強く、個人的評価はそんなに高くなかったのだけど、綾瀬のアタックの回はそんなこともなく好評価。とくに、積極的に見えて実は根本的な部分で腰がひけてるので、戦略自体が間違っているのに末端の戦術にばかり注力する綾瀬の姿に、ちょっと同情。つか、感情移入。まあ、こういうやり方はめったに上手くいかないんだよなぁ……
  光と水のダフネ は、当初と比べるとここ数話は大化けしました。大笑い。#17では「感じた?」とか、なんだかんだ言っていい話で終わりそうだと思ったら、最後に容赦のないオチ。作画はアレになってきたけど、いやいや、シナリオと演出の妙で魅せてくれます。


2004年05月19日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 著作権でタイーホ

  無断でゲーム画面をHPに掲載していた男性逮捕Games )の記事を見て、不当逮捕ではないだろうが、なにか引っ掛かっていた。で、 裏日本工業新聞 さんの「誰が損をしたのか?」という文を見て、はたと気付く。誰が損をしてるのだろう?
 違法だから逮捕した、というのは逮捕の正当性を説明しているだけで、親告罪である著作権法においては、親告する動機が存在している。直接的な意味では、ゲーム会社には損はないだろう。ゲームそのものを配布していたわけではないのだから。ゲームニュースサイトやゲーム雑誌は損をしてるだろう。とくにニュースサイトは勝手に画像を使われたりもしている。まあ、その関係でそういったメディアがゲーム会社に動いてもらった、という可能性はある。だが、原告に名を連ねているのはゲーム会社ばかりで、しかもそれほどシェアが食われている気もせず、なんだかしっくりこない。で、いろいろ考えて先の 著作権法改正 だとか Winny作者逮捕朝日 )だとかと繋がるような気がした矢先、 切込隊長blog を見てしまう。うわ、曖昧で言葉にならなかった部分がはっきり言葉にされてるばかりかそれを下敷きにさらに突っ込んだ考察がされてる! こりゃ今更書いても全然かなわないんで、こちらを見てください。ゲーム画面の無断掲載については触れられてませんが、同じ文脈上で語れると思います。

[その他] こんなたとえ話

 clannadの名称の件について、なにに私はこんなに怒っているのかを考えてみる。 *1
 たとえば、ここにAさんという人がいたとする。Aさんは特注品のボールペンを持っている。特徴的で、市販品でないことは調べればわかる。Aさんの近くにBさんという人がいる。BさんはAさんの持っているボールペンを気に入ったのか、Aさんに断りなく持ち出して使った(1)。通りかかった人がBさんの持ってるボールペンを見て、「それ、どうしたの?」と尋ねる。Bさんは「このボールペンはどこにでもあるもので誰でも使っていいことになってるんだ」と答えた(2)。Bさんはこっそりボールペンを返したが、その後も断りなく持ち出して使っている。そしてボールペンについて尋ねられると、同じ答を返しつづけている。
 法的云々はさておき、倫理的に問題があると思えるのは、(1)と(2)の行為である。(1)は訴えれば窃盗(名誉毀損)になる。Aさんがそうしないのはただ単にBさんが持ち出していることを知らないからかもしれない。いい人なので、ちょっと使うぐらい構わないと黙認してるのかもしれない。いずれにしても、勝手に使って持ち出しているという行為が良いことでないのは明らかである。(2)については、Bさんは明らかに嘘をついている。ひょっとしたら勘違いしている可能性もないではないが、調べてみればそれがAさんのもので特注品であることはすぐわかるのだ。しかし自由に使っていいボールペンも置いてあるので、Bさんに嘘をつかれた人は大部分は調べないでその言葉を信じてしまう。
 私はどの立場なのか。Aさんではもちろんない。Bさんでもない。多分、私はAさんを好きな人なのだ *2 。だから、Bさんの行為に怒る。「ちょっと、それAさんのだよ」と注意しても、Bさんは無視してるのか本当に聞こえないのか、聞こえたふうもない。私は切れて「それはAさんのボールペンで、嘘ついて勝手に使ってるんだろ! 嘘つき! 泥棒!」と叫ぶ。
 Bさんは根っから悪い人ではないかもしれない。Bさんを好きな人もいる。その人は「まあまあ。悪気があってのことじゃないだろうし」とか「ボールペンをちょっと使ったくらいでそんなに怒らなくても」と言うだろう *3
 なぜBさんが黙ってAさんのボールペンを使いつづけるかはいろんな可能性が考えうる。断りを入れて断られるのが怖いのかもしれない。その場合、ばれてしまいその後も使いつづけるのは難しいだろう。どうしてそこまでして使いつづけるか。そのボールペンが気に入ってしまったのかもしれない。ひょっとしたらBさんもAさんを好きなのかもしれない。
 今日の話はここまで。
*1: まずこれは最初に言っておくが、clannadあるいはクラナドは日本では商標登録・申請はされてない(されていても他業種には拘束力がないのだが)。また、名前に著作権は生じない。名誉毀損等は成立するかもしれないが、親告罪であり当事者が訴えなければ罪ではない。ゲームソフトの内容についても、知らないので云々はしない(できない)
*2: ストーカー的に、かもしれんが
*3: 確かに切れすぎである。もちつけ、漏れ

[ニュース] ええかげんにせえよ? なニュース

修学旅行中学生、着席せず飛行機の着陸妨害神戸新聞 )。墜落して死ぬ気か? (その前にさすがに着陸するだろうが)
日本軍と米軍の「虐待写真」 米紙が並べて掲載産経 )。さすが反日で有名なNYタイムス! こんなときでも反日を煽ることを忘れません。しかし先生、そんな写真よりもっとふさわしいものがありますぜ? 白人によるアメリカインディアンの虐殺の絵なんかどうでしょう? 関連: 専門家が疑問視「100年前と今 時代背景が全く違う」産経
中国の偏狭な文化宗主国意識朝鮮日報 )。「 ヨーロッパ文化もヘレニズムとヘブライズムの結合にその起源を置いている。ヨーロッパの大部分の民俗文化と伝統祝日も、遡ってみればギリシャやローマに到達する。しかし、フランスのある地域の祝祭に対し、ギリシャやローマがその縁故権を主張し、宗主国的な振る舞いをするといった話は聞いたことがない。もし、そんなことがあれば笑いの種となっただろう。 」本人のお墨付きが出ましたよ! 笑いの種にしていいそうです! 参考: 剣道の起源は韓国にあり!? あ、もうとっくにしてたか。


2004年05月20日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] スティールボールラン買って来た

 一巻二巻同時発売。今から楽しみ。

[その他] ちょっとだけclannad

 なんか騒ぎが大きくなって、大元の当の本人が慌てている反面、「 ムズムズする 」と、違和感のようなものは表される方も出てるのを見て、こんなことで激昂までする自分がおかしいのかと思うと同時に、やっぱみな、何も感じてないわけではなかったのだなぁ、と。つか、こんなところにもアイリッシュのファンがいたのか、とびっくりしてるんですが。
  spanglemaker さんの5/19付けの日記の、昔のアルバムのライナーノートや海外サイトに「Clannadとは家族の意味だろう」とか書いてあるので、勘違いしたのだろう、って意見は、まあ、一見もっともと思うのです。私もそれ(ライナーノートやサイト)は確認してます。
 でもね、実は私、タイトルの発表直後に調べてるんですよ、ネットで。 01/10/1501/10/16 の日記参照。それも、別にそんな特別なことをして探したとかじゃないんです。普通に、googleとかで。
 で、私が「Clannadがゲール語での家族という意味ではなく、造語だ」と確信するに至ったのが、ClannadやエンヤやAltanの出身地である ドニゴール地方のサイト 。ここにはドニゴール出身のアーティストの紹介ページもあるのですが、当然 Clannadの もあり、そこには“Donegal band Clannad took their name from 'an Clann as Dobhar'”しか紹介されてないのですよね。その上、見ればわかりますが、ここ、ゲール語と英語の併記なんです。ゲール語に他の意味があるのに、それしか紹介してないってのはちょっとありえないと思えませんか? さらに駄目押しですが、このサイト、 少なくとも2000年1月から存在してる んです。(自分が知ったのは、2001年10月ですが www.archive.org に残っている一番近いログは、 2001年6月 のもの)。少なくともタイトル発表時、この情報はネットで掲載されてたし、検索で比較的簡単に調べられたのですよ。
 ちなみに、メーカーに連絡したとき、もちろんそのURLも送りました。
 P.S. こういうお話 を聞くと、まことに申し訳なく思う。人様が創作を楽しむのを阻害したいわけではないのだ。でも、過ちを流布させたくもないのだ。創作者は嘘をつくのが商売とも言えるが、それは創作の中のことで、創作の外での嘘は許容の範囲外、と私は自分を納得させるほかない。