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2004年04月04日() 旧暦 [n年日記]

ボチボチ復帰

 え〜、一部の方にご心配をおかけしたようです。すいません。
 ここ数日の更新の停止は1)ちょっとショックなことがあってそれどころではなかった。2)スケジュール的なもの。3)自宅のデスクトップの調子が悪かった。という理由が、それぞれ1/3ずつくらいです。1)は諸事情により省略。2)は花見とか。3)は、先週の頭からどうもPCの調子がどんどん崩れてきて、週末に時間をとってメンテナンスしなければならないことがわかっていたので。
 エイプリルフールネタを逃したのは痛いですが、まあ、ボチボチ行きます。ボチボチ。

 で、週末はPCのメンテナンスにかかりきりだったわけですが、そのわきでこないだ買ってきた「必殺からくり人」のDVDをずっと流しっぱなしにしていたら、ついに全十三話終了。そんだけ作業が手間取ったってことですが。
 必殺からくり人は必殺シリーズの第八弾で、メインシナリオライターに「夢千代日記」「天下御免」「天下堂々」の 早坂暁 氏、主演にそれまでテレビドラマシリーズへの出演があまりなかった山田五十鈴を迎えて、1クールながら大変力の入ったシリーズ。いや、早坂氏って「北京原人」とか「ひかる源氏物語 千年の恋」とかの脚本家じゃん、ってのは言っちゃだめよ。この頃はすごい脚本家だったんだから。その他も初期必殺シリーズではおなじみの蔵原惟繕監督や工藤栄一監督、出演に緒方拳、ジュディ・オング、森田健作、芦屋雁之助、間寛平など。
 ストーリーは一部で言われているほど連続性が高いわけではないけども、ショートリリーフであるところを生かして駆け抜けるような勢いのある物語になっている。どこを抜き出しても面白い。特に宮部みゆきの「火車」が影響を受けたのではと一部で言われている12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」、12話を受けての解散劇13話「終わりに殺陣をどうぞ」はやはり印象深い。
 で、からくり人を見終わってテレビをつけたら、間寛平が走っているところが映る。もう54歳だそうで、すでにそれだけの時間がたっているんだなぁと、偶然ながら実感する。ちょっとした浦島太郎気分。それ言ったら、藤田まこと氏だってもう70歳なのだけど。
 さらにチャンネルを変えると、「犬神家の一族」のドラマをやっていた。見始めたのは後半からだが、作業をしながら気になったのは、BGMがジャンジャカとうるさいということ。もちろんBGMはシーンを盛り上げる重要な要素なのだけど、ドラマのBGMってここまでうるさかったけ? あと、番組欄のキャプションがやたら長々しく、しかも作品自体の情緒をまるっきり伝えてないのも気になった(いや、ドラマ自体が原作の情緒を殺してるけどね)。「わかりやすく」というのは重要だけど、それは「安っぽい」と同義ではないはず。
 ラストの「金田一お手柄」とかいう記事を見て横溝正史が小説に書く、というシーンも、蛇足以外のなにものでもない。一体なんのつもりであんなシーンを入れたんだろう?
 む、久々だと長々しくなってしまった。スマン。


2004年04月05日(月) 旧暦 [n年日記]

[その他] 毎日大勝負

郵便受けに第四回植田寄席の案内が入っている。:

 あれ? 第四回ってことは、やっぱ三月は飛ばしたのか。よかった。二月はレーションOFFと日程がバッティングして行けなかったので、三月の案内が来ないのかと思っていた。日にちは4月10日PM六時から、ところは地下鉄植田駅近くの日映文化ホール。演目は旭堂左南陵師匠の「名将の面影」、旭堂南左衛門師匠の「豊臣秀吉」。本格的な講談ということで、ちと楽しみ。

去年やった生理学実習の指導を今年は後輩がやるということで、実験セットのセットアップやらを手伝うことに。:

 まあ、想像はしてたけど、彼が今まで使っていたセットからすると非常に原始的な道具なので、「こんなんでできん!」と不満を漏らすのをニヤニヤして見ながら手伝う。 除振装置 の脚を吹っ飛ばしたり(マテ)しながらも、「とりあえずできないことはない」ということを実証して一応面目躍如。つか、彼の言った文句・頓珍漢な行動は過去全部自分がやったことなので、対応しやすいったらありゃしない。

ちっと妹にお祝い事があった。:

 「花でも贈ろうか?」と打診したら、「最近引っ越したばかりなので、適当にCDでもチョイスして送って」と言われた。手持ちのうちから適当に選ぶ。あたくしの選ぶCDですから、当然Irish・Celtic中心ですが。いくらなんでも、アニメとか必殺のサントラなんて送りませんことよ? おほほほほ。

[ドラマ] 気になること

 先日の「犬神家の一族」のドラマを見ても気になったことなのだけど、最近のドラマ、一時間枠の連続ドラマですらも、どうしてああサブタイトルがダサいのだろう? たとえば、明日のスペシャルドラマの見出しを抜き出すと、
春のドラマスペシャル 「女達の罪と罰・姑殺しの嫁が隠す謎!?真実を追う検事vs弁護士人を愛し守る為の罪をめぐる感動のサスペンス!!愛情を裁く法律はあるのか」
ドラマスペシャル・ナースマン 「今夜復活あの熱血看護師が2年ぶりに帰ってきた!!命とは?心の看護とは?笑顔と涙を届けます…愛と勇気の物語・感動の小児科編」
と来たもんだ。この手のコピーはサスペンス劇場とかの安っぽいパターンで、笑いのネタとかにされてきたものなのだけど、気が付くとそんなのが席巻している。つまり、視聴者がそれだけ馬鹿にされてるってことでもあるのだけど、視聴者も特に疑問を持っていないようだ。ただ安っぽい単語を並べて良しとする放送局に、頭を使わないコピーをそのまま良しとする視聴者。昔は良かったなんて言葉は私のもっとも忌避するところだけど、昔のドラマのDVDでも見てた方がナンボもマシと思わせるようなコピーは勘弁してほしい。

[アニメ][その他] 新番組チェック用メモ

  AniWiki Wikipedia のアニメ版なんだろうなぁ。地方は時間帯が狂ってさっぱり新番組がようわからんので、まあ、一通りのチェック用に。


2004年04月06日(火) 旧暦 [n年日記]

[その他] 四光の桜も花と散る

 二度ほど不注意運転で事故りかける。いや、こっちが不注意じゃなく、相手が。どっちも余所見運転である。一体何を見てるんじゃ、と腹立ち半分に視線の先を見ると、桜の木がある。いや、目を奪われるのはわかるけど、時と場合ってものを考えてくださいよ。桜に見とれて轢きっ殺されたんじゃたまらない。
  アニメーター・漫画家の卵に年60万円の基金神戸新聞 )。OURs連載の石田敦子「アニメがお仕事!」とかでも、本当にアニメーターは枚数書いてナンボで、という世界が描かれているとおり、月五万というのは大きいと思う。思うのだけど、月一度の課題の提出、上達が見られなければ即打ち切り、とかは、時間の捻出とか考えると、そんなにありがたいものなんだろうか? この辺は実情を知らないのでなんとも言えないけど。実情無視の制度にならないことを願う。
  米軍ヘリ、サドル師事務所を攻撃朝日 )。 4日のデモ隊との衝突 がきっかけなんだろうけど、まあ、過去の米国の行動を見てれば驚くほどではない。米国だけでなく、各派閥の指導者は自分たちができるだけ有利になろうとし、そのために民衆をあおったり、米国も力でそれを抑え付けようとする。本当に出口が見えない。哀れなのは、そういったお偉方の思惑でいいように振り回される人たち。この構造ってのはどこでも変わらないものなのかな。
 本日のお買い物。 蟲忍−ムシニン−/古橋秀之・前嶋重機時代劇マガジンVol.7武装錬金/和月伸宏 。時代劇マガジンは、草笛光子さんのインタビューが目当て。なんとなくこのムックは必殺シリーズをかなり重視してる気がする。まあ元々人気シリーズだし、DVDの発売もラッシュだし、ってこともあるのだろうけど。内容は、初期必殺の撮影現場って本当に楽しかったというのがインタビューを見ると伝わってくる。特に必殺シリーズなのに相手を殺さない、必殺必中仕事屋稼業二十話「負けて勝負」は、出来上がってきた脚本を、撮影途中で「これ、つまらないからやめよう」と現場が破棄、その場で話を作ってしまったというのは驚いた。その気概があったからこそ、面白かったのだろうなあ。


2004年04月07日(水) 旧暦 [n年日記]

[その他] 身につまされる

 知り合いから、「職場にこういう人がいるんだけど……」と相談を受ける。話を聞くと、自分のタイプに良く似てる。というか、相談してきた知人も、似たタイプと思って、それでアドバイスを求めてきたらしい。いくつか、個人的経験から「やってはいけないこと」などを言及する。一般企業なので、できること、できないことがあり、制限なしになんでもできるということはないのだろうけど。その話を聞いて、不謹慎だけど「まだ自分は恵まれていたのだなぁ」と思ってしまう。本当に不謹慎。

  サンテグジュペリの機体の残骸、海底より発見読売 )。サンテグジュペリというと、「星の王子さま」の作者にして、二次世界大戦時には戦闘機パイロットとして参戦、そしてある偵察任務時、二度と帰ってこなかった、ということくらいは知っている。それが撃墜によるものなのか、別の理由なのかは、わかっていなかった。結局機体の残骸からはその痕跡が見つからず、不明のまま。 ドイツのFw190Dに撃墜された という説もあるけども、それも結局のところは不明。ただ、機体はほぼ垂直に海面に叩きつけられたとのことで、撃墜説は信憑性があるかもしれない。ドイツ側パイロットもこの著名な作家を撃墜することを嫌がった、という話もあるけど。いずれにしても、「星の王子さま」の半世紀以上ぶりの無言の帰還である。

  /.JP より、 「ゲド戦記」テレビドラマ、今春よりニュージーランドで撮影開始 。前々から話は聞いていたけど、スタッフ・キャスト、製作スケジュールが本決まりということで、いよいよか、感が強い。製作の ホールマークエンターテイメント の「白雪姫」を見たことがあるけど、大胆なアレンジを加えながらも一級のファンタジー作品に仕上げていて、ひとまず安心というところか。
 ただ、ハイタカ(ゲド)役がX−MENでアイスマンを演じた ショウン・アスモア というのは、ちょっと微妙かなぁ。第一部前半の「恐れを知らぬ生意気な若造」を演じるには適役かもしれないけど、第一部後半の、魔術の闇を知ったハイタカや(なぜそうなったかは敢えて伏せるけど)、第二部のテナーを導くハイタカとしては、ちょっとどうかなと不安はある。まあ、原作の記述では「内海人らしい浅黒い肌」のハイタカが、まったくの白人というのは諸事情を考えれば仕方ないのかもしれないけど。 テナー がちょっと年行ってるのも不安。原作は十代の少女ですぜ? 第三部以降が作成されるにしても確実にキャストは一新されるだろうし(何故かわからん奴は原作を読め)、期待七分くらいで日本での放映を待ちたいと思います。
 ちなみに「 ゲド戦記 」の日本版訳者の清水真砂子さんは、うちの高校の大先輩に当たる。
P.S. ファルージャのモスクに米軍が攻撃。40人以上が死亡朝日 )。武装勢力が立てこもっていたらしく、犠牲者のどのくらいが武装勢力で、民間人がどのくらいだったかはよくわからないけど……おい、アメリカは正気か!?


2004年04月08日(木) 旧暦 [n年日記]

[その他] 辛い話は胸を刺す

  芦屋雁之助氏、死亡。72歳朝日 )。先月末に芦屋雁之助氏の年齢を調べ、「そういえばいかりや長介氏とほとんど同年齢かぁ」などと思ったので、後味が悪い。なにをしたわけではないけど、悪い。
 芦屋氏と言えば「裸の大将放浪記」の山下清役がなにをおいても有名なのだが、先日ちょうど「必殺からくり人」のDVDを見終わったために、静かな大男、八尺の藤兵ヱの姿がどうしても重なる。第八話「私ハ待ッテル一報ドウゾ」では、ひたすらどん底に救いのない話で主演を張り、最終話では元締め・花乃屋仇吉への命と引き換えの忠義を演じた。時代劇マガジンのインタビューでは「山下清役にも特に思い入れはない。すべて、過去演じた役というのにすぎない」と述べている。この人もまた、本物のプロだった。
 先日亡くなられた中谷一郎氏も、弥七役が有名だが、「助け人走る」で助け人・辻平内を演じていた。テレビの黄金期を支えた人たちが同じような年齢でこの世を去っていく。ある意味大往生かもしれないが、やはり残された者にとっては「失われた」と表現するほかない。胸を刺される。

[アニメ] ちょっと感想

  今日からマ王 。美形大好きな 腐女子 お姉さんがた向きアニメ。あるいはライトな十二国記。オーバーアクションな演技は笑えるが、一話ではとくに感じるところはない。
  絢爛舞踏祭マーズ・デイブレイク 。「士翼号」とかタキガワ、アリアン、ヤガミの名前で一部の人にはピンと来るように、 アルファシステムガンパレードマーチ の、平行世界が舞台。海洋の惑星となった火星で、義海賊船「夜明けの船」に偶然乗り込むことになった少年が主人公。テラフォーミングが行き過ぎて水が多くなりすぎ、乾燥剤が貴重品だとかの設定は結構面白い。夕方六時半からという時間帯のわりには、子供向けとして微妙な面もあるが、話は今のところ期待できそう。
  美鳥の日々 。一話は原作どおりの展開なのでとくに言及することなし。ひたすらテンションの高い過剰な演出にして視聴者を飽きさせないようにしてるのは好感。
  ケロロ軍曹 。まっとうな意味で面白い。しかし、マニアなガンプラネタには、メインターゲットと思われる子供たちはついてこれるのだろうか……?

[その他]

  /.JP より、 ジョン・ウー監督、メトロイドを映画化ロイター )。女が撮れないウー師父に、女主人公の映画を撮らせようなんて、なんて大胆な……
  先日上げたテレビドラマのサブタイトルを見て、アホレンジャーを連想したというツッコミ を天野師父から受ける。あ〜、言われてみれば、確かに。そういえば、「オメガトライブ」でも暴走族たちを指して「こいつら馬鹿なんだから具体的に言わなきゃわからないんだよ」とか言っていたような。
 それはともかく、先日上げた二つのタイトルでは「愛(愛情)」「感動」という単語が重なっている。他にも「罪」「笑顔」「涙」など、直接的・刺激的な表現が目立つ。「お前ら(視聴者)はこれを求めてるんだろう?」といういやらしさが透けて見えると言うか。たとえ求めているとしても、過程が、作品の出来が全然わからない。作品の内容にではなく、単語の刺激に依存しているだけである。人間も動物なので、ある刺激に対しては特定の反応を返すようにはなっている。しかし、人間の感覚と言うのは刺激に対して磨耗し、愚鈍になる。その後はどうなるのか。それに対して、どっちも無自覚なのがどうもなぁ……


2004年04月09日(金) 旧暦 [n年日記]

[ドラマ][その他] 番組欄をながめてみれば

 ちょっと気になり、向こう一週間のテレビドラマのサブタイトルを抜き出してみた。
  1. 土曜ワイド劇場 「牟田刑事官事件ファイル・ 宮崎発東京行き最終便の女!錆びたナイフの指紋と仮面の女の殺意
  2. 新選組! 「 京へ到着
  3. 銭形平次 「 炎の投げ銭!消えた二万両の謎
  4. 火曜サスペンス劇場 「警部補佃次郎19〜 妻の秘密・老人介護に疲れた妻の空白の3時間消えた200万円と2冊の通帳が引き裂く歪んだ夫婦愛
  5. はみだし刑事情熱系 「 最終章・父は生きていた…衝撃の最期
  6. 水曜プレミア・オープニング!特別企画 「ホットマン'04春スペシャル〜 あの降矢家が帰って来る!! 〜」
  7. 女と愛とミステリー150回記念サスペンス事件記者・浦上伸介(3) 「 “東北線殺人事件”遠野民話オシラ様人形は見た!底なしマルチ商法に堕ちた母と娘の悲しい欲
  8. 新・科捜研の女スタート2時間スペシャル 「 長崎〜京都800キロブルートレインの殺意ひとしずくの透明な水に隠された赤い秘密・消えた殺人サイトの女を追え!
  9. 新しい風 「 夫の転職先は永田町でした
  10. 御宿かわせみ〜第二章 「 藍染川
  11. ホームドラマ! 「 家族じゃない8人が一緒に暮らす…笑いと涙の感動人間ドラマ
 見てみると、案外とミステリー系のものは先日述べた「刺激的な単語の羅列」は使っていない。ただ、やはり一定の「火サス・土ワイフォーマット」とも言うべき定形があるように思える。1、4、5、7、8が相当するだろうが、5はやや違うかも。
 時代劇は3と10。見方によっては2も時代劇かもしれない。3は新番組ということもあって定番の「投げ銭」、大事件を示唆する「二万両」を強調。ああ、アレだな、とわかる。10は能の演目にもなっている「 藍染川 」のタイトルで、なにか悲恋物だということを、簡潔ながら上手く伝えている。ただ、それがわからない人も多いだろうという面もある。2は、まあ、京都に着くんだな、と。新選組の概略を知ってる人は、そこでひと波乱あることを期待するだろう。
 現代劇・ファミリードラマ系は6、9、11。6と11はスペシャル版。6はシリーズ物。タイトルは前からの視聴者をターゲットにしている。9は人物が政争にまきこまれるという期待を持たせる。しかも主人公はその妻であることもわかる。11は後半が先日触れた「刺激的な単語の羅列」である。「笑い」「涙」「感動」「人間ドラマ」。 *1 もう完璧。
 個人的には9と10の出来が良いと思う。11は前半は悪くない *2 けど、後半で一気に陳腐に落ちている。ええ、そこ、「家族計画」とか言わないように。
*1: 結局これは、サスペンス劇場系ではなく、バラエティ番組の手法なのだろう。
*2: 良くもない

[その他] イラクの三人

  イラクでテロリストに身柄を拘束された三邦人朝日 )について。
 ネットで一部言われている自作自演説は今のところまともにとりあう気はないし、自業自得だと言うつもりもない。身柄を拘束されている高遠菜穂子さんは、イラク爆撃で両腕を失ったアッバス少年のために奔走した一人だそうだ。その他、国内から脱出したイラク人たちのためにも色々働いたらしい。他の二名についてはあまり詳しい活動を知らないが、うち一人は仕事で滞在しており、「ドキュン」の一言で片付ける気はない。無論、救助のための努力はすべきだと思う。
 でも、覚悟もしておくべきだとも思う。
 日本の外務省から退去勧告は出されていた。本当に危険を認識していたかはともかく、その覚悟ができていたと考えるか、もしくはその判断の甘さを含めて、当人の責任に帰結せざるをえない。
 彼らがイラクに滞在していたのは、それぞれの理由があるだろう。けど、それはそれぞれの理由にすぎない。
 なお、犯人グループの要求は、三日以内の自衛隊の撤退だが、実務だけ考えても三日での完全撤退というのは可能とは思えない。交渉の意図がないとすれば、最初から無理と知った上での要求の可能性が高い。自衛隊が撤退しないのが悪いというならば、どこからが悪かったのか、誰が悪いのか、遡って考えて見るべきだと思う。