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2003年02月11日(火) 旧暦 [n年日記]

冥福

 冥福という言葉は何気なく使うけども、そもそもの意味は文字通り「冥土での幸福」である。「冥土」というのは仏教用語なので、字義を厳密に解釈するならば仏教徒に対してしか使えないことになる(相手がよほど宗教的にガチガチな環境でなければ、かえって気にしすぎだと思うが)。では、英語で「冥福を祈る」というのに相当するタームはどうなるかというと、例えば“Please accept my deepest sympathies”になる。直訳すれば、「私の深い同情をお受け取りください」となる。宗教的な意味合いは含まれないので、相手の宗旨は気にしなくていい。だけども、やっぱりニュアンスは違う。日本人相手の場合は、宗教的に信じているかどうかは置いて、文化的になんとなく「死んだ後の世界」というものが共通認識として存在するので「せめて死後の世界で不幸の埋め合わせをするくらい幸せであることを祈ることであなたも私も慰められるよう」というニュアンスがなんとなくは通じる。さて、文化を共有しない、異なる国の人に対してもそれは通じるんだろうか。通じないのだろうか。そのことを願うことを表すのは無神経なんだろうか。相手によりけりとなるのだろうけども、一般的に許されることなのか、許されないことなのかはいまだにわからない。
  韓国の特攻隊漫画 。実際に朝鮮半島出身者の特攻隊隊員がいたかどうかわからないのだけど、少なくともこの漫画の設定にはツッコミどころ満載なんだけどなぁ……
  ANIMATRIX日本語版公開 。ナレーションがほとんど聞き取れなかったので、日本語版ではじめてどういう話だったかわかった。
 夕方にチャンネルひねったら、NHK−BSでなんかドラマやってたのでなにかと思ってみていたら、 NHK少年ドラマシリーズ の「幕末未来人」最終回だった。NHK少年ドラマシリーズはビデオテープが貴重だった頃の初期のVTR作品だったため、テープが使いまわされ、ほとんどオリジナルが残っていない。だが、「タイムトラベラー」や「なぞの転校生」「七瀬ふたたび」などのSF作品の代表作は、全盛期がずれていたために私は見ていない。「七瀬ふたたび」はぎりぎり見れてた可能性はあるのだけども、覚えてないのだよなぁ……もう少し早く気付いていたら。
 で、ドラマ化というと、一部根強いファンのいる Papa told me がドラマ化。 NHK大阪だからって、舞台を無理に大阪にせんでも…… 大阪弁の対人関係の距離感と、原作の対人関係の距離はちと相反するものに思えるのだけど。
  「なぜ本が売れないか」シンポ 。CD売上にしてもそうなんだけど、そもそもが経済圏全体が縮小している現状で、好景気時と比較することになにか意味があるんだろうか? こういう「犯人さがし」は無益だと思う。
  Mozilla1.3betaリリース 。ロードマップ見ると予定をかなりオーバーしてたので、どうなったのかなぁと思ったのだけども、無事出たようで。ぱっと見では1.2xと大きな差異はなし。
 ふとアクセスログ見て気づいたのだけども、 google で「星雲賞」を調べると 星雲賞非公式ノミネート がトップになってしまっている……


2003年02月12日(水) 旧暦 [n年日記]

仕事にならん

 まだ胸が痛い。朝起きたときは前の日ほどではなかったので油断してたら、職場に出て半分は胸が痛くて仕事にならない。ぐったりしているところをボスに冗談交じりに嫌味を言われるが、弁解する力も出ない。後半になったら大分マシになってきたのだけど、本当に医者にかかった方がいいかもしれん。
  外務省の関連機関が米で反日セミナー 。いや、過去の振り返るのは悪いことじゃないし、その過去に反省すべき点があるんなら素直に反省すべきです。けど、ここまで偏ってるのはねえ……「人選には口を出せない」ってあるけど、口を出せないなら金も出さなきゃいいんでは? 外務省がこういう活動を容認してるのは、日本への批判を煽ってODAを引き出させ、その利権を増やそうとしている、という説がもっぱらですが、本当にこいつらなんとかしてくれ。
 え〜っと、 フルーツバスケット地獄変?  中退してるから厳密には女子高生じゃないんだけど、テント暮らしの女子高生というものが実在していたとは……ん〜な漫画みたいに甘い生活なわけはないですが。
 今日発売だった 週刊少年マガジン の表紙、どうやらタイアップらしいのだけど……見なかったことにしていいでしょうか? いや、文句を言いたいわけじゃないんですけどね、 デスケドネ……
  ニンジャが街を襲う 。不勉強で知らなかったんですが、コンゴの反政府武装勢力で「ニンジャ」ってのがあるんですな。名前の由来は日本の忍者からなんだろうか? だとすると、ちとイメージが……
宇宙は137億歳で平らで永遠に膨張 。最近はNASAの発表だろうがなんだろうがすぐさま信用できない気分なのですが、永遠に膨張しつづけるとするとアンダースンの「 タウ・ゼロ 」が成立しなくなってしまうのでぃす。
  ニューロンチップ、実用化へ 。単一ニューロン上でこれだけのプローブを実現した、というのは初めてなのかな? しかし、「これで記憶・学習のメカニズムが解明できる」はちとリップサービスしすぎ。ニューロン群の継続的観測に道が開かれたという意味では、画期的ではあるのですが。
 あちこちのSF系サイトでは 軌道エレベーター の話題で持ちきりなんですが、水を注すわけじゃないけど、どうにもきな臭いと感じてしまう。宇宙開発系のサイトではあえて触れてないみたいだけど、タイミング的に見てコロンビア事故により水が注された形の宇宙開発の、あらたな広告塔のひとつとして使われている、というのは間違いないだろう。別にそれが悪いってわけではないけども、ひねくれものの私としてはかえって妙に冷めてしまうのだ。なにか重要な見落とし点がないか、とか、気になって。
 一部で有名なロシアのオタク娘、秋葉いつき(芸名(?))が来日した際に吹き込んだボイスCDというのがあるらしいのだけど、その CDジャケットイラスト ……そうか。ロシアだものなぁ。
追加:とりあえず ラーゼフォンの単行本って 、いったい なんだろう? ちなみにヲイラは「時間調律師」しか読んでねっす。


2003年02月13日(木) 旧暦 [n年日記]

あなたに神のお恵みを

  友達の日記 で、アメリカ出張中に空港でくしゃみをしたら“Bless you.”と言われた、と書いてあるのを見て、ちと一昨日の話と結びついた。説明するまでもないけど、“Bless you.”あるいは“God bless you.”というのは直訳すれば「(神の)祝福あれ」という感じで、くしゃみでなんでそんな大げさなことを言うかというのは、たしか風邪は悪魔の仕業と考えられていたことから、悪魔払いのまじないとして、というのが元々の意味だと思った(ちと曖昧)。キリスト教圏で「God」といえば当然唯一にして父なる神のことで、八百万のどれかの神さまとか土着神とかそういうことはない。そういうものはキリスト教では聖人などに吸収されてしまっている。もちろん、言ってる方はそんな深いこと考えてるわけでなく、そういう習慣で口にしてはいるんである。字義的にはキリスト教徒だけにしか意味がないのだが、少なくとも私はそう言われて嫌な気はしない。風邪のときの「Bless you.」と、弔辞の「冥福」では深刻さの度合いが違うのは確かだけども、遺族や死者の知己が「それは不快だ」と言うのならばともかく、無関係の第三者が「宗教が違う」と文句を言うのはお門違いという気はする。無関係なのに「冥福」を口にする方も、余計なおせっかいなのかもしれないが。
 イラク情勢、どうなるんかなぁ、と隣のT納さんと話をしていて、なんでアメリカがイラクを攻めたがるのか、という理由がやっぱりイマイチはっきりしない。石油の利権もあるだろうし、核保有疑惑もあるだろう。ブッシュJrがウォーモンガーだからかもしれないし、自国の力と「正義」を誇示したいからかもしれない。多分あらゆる要素がからんでいるのだろうけども、とりあえず「現イラク政権をアメリカが倒し中東情勢を掌握することでアメリカにとって有利な石油価格コントロールを行い、国際競争力を高めて不況を脱するという絵図」ってところなんだろうか。そうするとプライドと実利の両方が絡んでいることになり、性質が悪い。日本ももうちょっとしたたかに立ち回っては欲しいのだけど……無理か?
 「核」の観点から少し離れて見ると、北朝鮮情勢もまた見え方が違ってくる。「極東の中の不穏分子」よりは「米国言うところの悪の枢軸国への武器輸出元」としての意味合いが強くなる。いずれにしても先が読めないなぁ。
  WOLF'S RAIN #4。人目がないのに狼たちが人間たちの格好をしてるのは、作劇上の都合なんでしょうな。それにしても、人間の格好で腐りかけた鹿肉に貪りつく図はなかなかエグイ。関東では来週もお休みらしいんで、ようやく追いつくのか?

サイコローグ

 「見たものすべて記憶してしまうんですよ」と言う人は関係ないです。多分。
 日記の巡回をしていて シュレディンガー音頭 という懐かしい単語にふと目をとめたのが こちら 。わはははは。これも息が長いなぁ。生誕20年は経ってるんじゃなかろうか?
 ただ、本文の内容を見てちと眉間に皺を寄せざるを得なかった。なんつーか、どこかで見た議論をまた……多分、物理学科出身の人間ならば一度は出くわしたことのあるレトリックだと思う。ことの経緯をまとめてあるのは こちら 。大元の 砂色 氏の文章を見ると、「ああ、自分で書いた記述のトリックに、自分でだまされちゃってるな」というのが素直な感想。たとえば「まがいものの学問」という言葉。「まがいもの」を定義するには「本物」がなくてはならない。では「本物」とはなにかになる。自然科学において唯一無二の本物と言うのは自然現象そのもの以外にはない。それでは自然科学はすべからくまがいものなのか。「捉え方による」というのが無難な答えだけども、例えば自然科学とはまがいものである、というのは彫像を指して「これはまがいものである」と言うのと似ている。モデルとなったそのものではない、という意味ではそうなのだけど、そんなことは始めからわかっているのだから、言われても「うん、そうだけど、だからなに?」としか答えようがない。数学は少し事情をことにするけども、自然科学とはそもそも全部の記述を完全にすることは諦め、構造主義的に言う実体から切り取った概念を扱うことで、人間の手に届くようにしたもの、と言えなくもない。心理学の始祖ユング(フロイトのは「精神分析学」)の子供の頃の逸話で「A=1、B=1ならば、A+B=2である」というのが理解できなかった、というのがある。「AはAであり、BはBであるのにどうして同じものとして取り扱えるのか」と考えてしまったのだ。これはAとBが等価の変数であるという「概念の切り取り」に混乱したということだろう。先の日記で心理学を「まがいものの学問」と呼んだ当人が心理学の祖ユングの子供の頃と同じように概念の切り取りで躓いているのはある意味皮肉だとは思うが……
 一つの主眼である統計学・確率論の話をする。サイコロを振るとき(イカサマ賽ではない奴)、1から6の目が出る確率はすべて等しく、それぞれ1/6である、というのは嘘である。嘘というのは正確ではない。「厳密には正しくない」、「完全に検証することは出来ない」と言った方がいい。サマ賽でないとしても、重心がまったく偏りがないということはありえないし、ひょっとしたらサイコロを振るのは自在に目を出せるプロのギャンブラーかもしれない。理想的な確率論を支えるものは「完全なランダム性」だが、完全なランダムというのは実は難しい。もうひとつ確率論を支えるのは「無限の試行」だが、言うまでもなくこれも不可能である。じゃ、なんでそんな不完全なものを使っているのか。一々突っ込み入れるのも疲れるのでおおざっぱに言うが、「結果と照らし合わせ、適切な仮定から導いた確率は概ね正しい」「実際に使える」からだ。
 では、確率論によらず「完全な記述」は出来るのか、あるいは出来なくては完璧な科学にならないのか。答えは前者は実質的不可能、後者はそれはポリシーによりけりだが、実際的ではない。「ラプラスの悪魔」に惹かれるというのは気持ち的にはわかるのだけども、ひとつにはリソースの限界がある。すべてのパラメーターを測定することもだが、そのパラメーターを法則にぶちこんで計算するにはどのくらいの時間がかかるのか。1秒後の結果を出すのに1億年かかったのでは笑い話にもならない(1億年で済めばまだいいけど)。ふたつには、量子仮説によればまったく正確な測定は不可能、ということ。ラプラスの悪魔を創造したいのならば、リソースの限界と量子仮説、この二つは最低でも破らねばならない。
 で、最初の方の話に戻るけども、自然科学にとっての本物というのは、実際の自然現象以外にはない。「完璧だけども実際に検証のしえない理論」より「不完全な記述ではあるけども実際に検証して概ね正しい理論」の方が意味がある。新しい理論体系を求めるのは悪いことではない。確率論や統計論、熱力学を否定するのも自由。だが、それに替わりうるもの、その上位にくるものを提示しえなければただの否定でしかない。
 釈迦の説法だったかな? 「ある人が矢を射られた。従者が治療をしようとするとその人は『この矢はどこから射られたのか、どのような身分の人が射たのか、この矢には毒が塗られているのか、塗られているとしたらどのような種類の毒か、それがわからない限りは手当てはしない』と言って治療を拒否し、考えてる間に毒が回って死んでしまった」という話を思い出した。とりあえず目の前にある道具が使えるんなら使って、それ以上の道具を求めるならそれを使いながら道具を作ったって別になにも問題はないのだけどね。
 本当は避けて通るのが無難だったんだけど、つい口を出すのは物理出身のさがか。

CD注文したばっかなのに

  t.A.T.uが解散との噂 。ユーリャの脱退(デュエットなのに脱退ってのは? レーベルから離脱したのか?)という噂がまことしやかに……せっかく日本進出間近なんだから、情報をはっきりさせてほしいものだにゃあ。


2003年02月14日(金) 旧暦 [n年日記]

だからドリルはやめとけと……

 いや、チガタ。
 先様には失礼な物言いではあるのですが、まあ多分昨日の記述だけで話が通じるとは思ってなかったのですが、 昨日の日記のサイト に関していいたかったことは
  1. 科学とはもともと完全な記述をするためのものではなく、不完全な記述をしてもいい。
  2. それぞれの理論体系はある理想的な仮定でモデル化されたものである。(したがって仮定に当てはまる、あるいは近い事象においては適用できるが、そうでない事象には適用できない)
 という、デカルト以来の科学の常識ですかね。「完璧な理論」を求めることを無意味とは思いませんが、科学史と言うのは事実上「現象→モデル化→検証」のきざはしを刻む作業の繰り返しです。仮定の束縛の不自由さに「イライラするぜ!」と浅倉チックにいらつくのは結構なのですが、ではその仮定とはどのようなものなのか、どういう束縛なのか、を理解した上でなくては、「その不完全さに束縛されない理論」と言ってもそもそもなにを目指してるのかすらわかっていない状態と言えるでしょう。
 つまり、確率論を否定したいのなら、まず確率論をしっかり勉強しましょう、ってことなんですが。
 これだと老人の繰言みたいにしか取られない可能性があるんで、一応(2/13)の6つの質問に答えときましょうかね。
1.まず、そのサイコロを十分多数回(N回)振って統計をとってみるべし。「確率論」の仮定の一つは、その中の一回の試行が他のN−1回の試行のそれぞれと等価である、ということ。これが確率論の実際の自然現象から切り取られた概念。既に決定したただひとつの状態は確率論の適用の範囲外だが、ただひとつを決定する前の結果を知りえない状態では確率論の適用範囲。
2.「あらゆる起こりうる事象のすべてが等しい確率」という無言の前提が間違い。
3.これは前述の通り、科学の定義が違っている。あと、平面上のある点を通る線は無限に考えうる。(結果がわかっているからと言って、それだけではそこにいたる過程は分かるとは限らない)
4.「同じ川には入れない」と言いたいのだろうけど、実体の、ある側面のみを切り取って、その側面においては同じ川、とするのがモデル化ということである。違う水だろうが、入ったものにとって違いが分からなければとりあえず問題はない。確率論・統計論は「どう振ろうがサイコロの一振り」という切り取り方をする。
5.実際の基準は違うが、「過去の似たような天候で5回に4回は雨が降った」ということ。具体的に精度を知りたいなら ここ参照
6.何故ここで神さまが出てくるのかは知りませんが、
答えその一:かくて人は自らの姿に似せて神を作った。
答えその二:私の宗派は ジェダイ ですがそれがなにか?
答えその三:常に人間を見守っていてくれるらしいが、とりあえず見守る以外になにかした痕跡のない、市原悦子みたいな存在。
答えその四:本来二日かけて人間を作るべきところを一日で済ませて、余った一日を勝手に休みにした人。そうでもなければ、この出来の悪さは説明できない。
答えその五:しかして神は自分が休んだ後に「休日出勤」を作られた。
答えその六:その後、サポートセンターとして教会を作った。クレームが神に届くことはなかったが、「聖書」と称するよく出来たクレーム対策マニュアルを置いていったのでルターなる大クレーマーがドイツに現われるまではそれで事足りていた。
答えその七:とりあえず死亡宣告をしたのはニーチェとかいうヒゲ男らしいが、医師だという話は聞いたことがないので多分医師法違反である。おまけに第一発見者らしいので一番怪しい。
答えその八:
  #include <word.h>
   main()
   {
     printf("light\n");
   }
これだけで宇宙をコンパイルしたらしい凄いプログラマー。
答えその九:経験則的に言って、責任を神に転嫁する奴にロクな人間はいない。むろん私を含めて。
答えその十:しかしそんなこととは関係なく、私にとっては この人 ですが?
 まあ、ざっとこんなところですか?(結局最後はネタになったな)


2003年02月15日() 旧暦 [n年日記]

t.A.T.u来た

 先日注文した t.A.T.uのCD が来たので、PCのプレイヤーにかけてみる……が、実は複合フォーマットで、そのままやると最後のトラックに収録されているミュージッククリップが再生されるのみ。しかたないので、CDA全トラックをMP3にぶっこ抜いて再生。BGMとしてはなかなかいい具合。ちょいと気に入った。ユーリャの脱退に関しては、イギリスのゴシップ誌の記事が元らしく、どうにも今のところ信憑性は薄そう。
 ビデオの消化と、友達から送ってもらった地方未放映の番組を幾つか見る。
  魔法遣いに大切なこと は、相変わらず主眼がわからない。作劇的には伏線等の張り方に明らかに失敗している。そういううがった見方をするな、と言うにしても、どうにもあまり心洗われる心持にはならないのが困ってしまう。声を大にしてつまらんと言うほどでもないのだろうけども、作劇・シナリオ以外は出来がいいのでどうしても悪いところがことさら目だってしまう。部分部分は悪い話ではないのに、それが集合となるとどうにもいい話にならないのは何故だろう?
 それに対して存外面白かったのが L/R 。チープはチープなんだけど、「できること以上」をしようとしないのでまとまった感じがする。作品自体も70・80年代のドラマのテイストで、悪くない。「魔法遣い〜」は一話見た後で続けて見るのは(あまり良い意味でなく)難儀だったのだけど、これは一気に送ってもらった分を見れた。BGMの使い方とかもその辺へのリスペクトを感じる。てか、OP聞いてると「運が悪けりゃ死ぬだけさ、死ぬだけさ〜♪」と口ずさむのは私だけなのかな? しかし、ジャックが持ってる銃がよくわからない。ベルナデリのモデル60とかにシルエットが似てる気はするけど、あちこち違うし。
 主眼の ガンパレードマーチ 新たなる行軍歌 。ゲームの設定がわからないと設定がわからないのだが、ゲームともまた設定が変わっているというわりと難儀な作りになっている。けど、SF馴れしてるならそんなに戸惑うこともないのではないかなぁ。概ね「戦場を、ただ戦場として描こうとしてる」ところが好感。HWT(士魂号)の整備が簡単に出来すぎとも思うが、キャラクター整理の関係上だろう。そのあおりでキャラクターの性格もいくぶん変わってきているが、今のところ個人的には問題ない。そもそもがばらばらの記号をあまた埋め込んでも、それなりの整合性があればプレイヤーがその隙間を埋めるゲームとは根本的に違う(実際はその埋めるように誘導するのも技術なんだけど)。今後、新しく組みなおしたがジェットをどう料理するか、だと思う。
 送ってもらった中で一番出来が良かったのが以外にも ななか6/17 。ただの萌え路線でもなく、「子供は純粋で正しい」でもなく、下卑た鬱路線でもなく、微妙な舵取りをバランス取っている。ううむ。原作の舵取りも微妙なラインを上手く乗り切ってると思ったけど、アニメ版も……まあ、これ見て咲耶の声がどうの、雛の声がどうのと言う人は、とりあえず心を禊いできた方がいいかもしれませんネ?
  MRR は、全隊の初出動が行方不明のネコ探しという、閑話。お約束だけども、偽善もここまでやってくれればきちんとギャグになる。「魔法遣い〜」に見習ってほしいものだけども……あと、隊は眼鏡に牛耳られているということがよくわかりました。
  夢みたいエンジェル隊?  いや、活動は女性限定というわけではなさそうですが。どれぐらい効果があるのかなぁ。
  ドリー、安楽死 。どうして安楽死させたか、はともかく、体細胞クローンの技術の初成功からの長さというものを感じる。
  欧州主要国で反戦デモ 。良いことなのだろうか、悪いことなのだろうか。アメリカがなぜイラクを今、どうしても潰そうとしているのか。それがわからないからどちらかかはわからない。けど、戦争が起きなければ少なくとも確実に砲火での死者は出ない、と今は考えておこう。とりあえず。
 知人のサイトで、昨年末に米軍の車両に轢かれた韓国の女子高生の事件について、轢いた車両はジープやそういった装輪車両でなく、M60戦車改造の地雷原突破車両だったと知る。マジ? そんなんで轢かれたら、さすがに韓国全体で感情的になる気持はわからないでない。


2003年02月16日() 旧暦 [n年日記]

ルッコラ

 近所のスーパーの日曜朝市に行くと、どこのスーパーにも置いてなかったルッコラが……包装には「イタリア料理には欠かせません」と。普段は置いてないくせに。(買ってきたけど)
  ファイズ の予約録画中に目が覚め、結花のイジメのシーンにデジャヴを感じる。って大映ドラマかよ!? ただ、実際のいじめというのはもっと陰湿な部分もある。テレビではやりすぎると放映できないしねえ。で、「人助けをしたくてたまらない」啓太郎が人助けにはあまり興味のない巧と真理から変身ベルトを奪って逃走。その途中、ベルトを狙う二人組みのオルフェノクに襲われ、変身しようとするが啓太郎は変身できない。「誰でも変身できるわけじゃない」とオルフェノクの一人がベルトを装着すると、啓太郎と彼を追ってきた巧と真理の前でファイズに変身する。変身のための条件とはなんなのか、オルフェノクを支援するスマートブレインがどうしてこのベルトを作り、真理に送ったか、とか謎振りが結構あったけど、ちとドラマ部分はお粗末なところはあるか。初登場のオートバジンロボ形態。まさか走行しながら変形するとは思わなかった……無茶だ。
  ギャラクシーエンジェル は、世界観にそぐわずギャグのかけらもない完璧人間の登場に自分達のアイデンティティの危機と、落しどころを暴きたてようとする話。オチがないオチがないとさんざ言われてるのを逆手に取ったのか。ただ、後半は一体どんなオチかと思ったら、「オチがないというのが売りの前半よりさらにオチがないというオチ」だったのかと気付く。え? 違うって?
  EXCELさんの日記 (02/15)で「オーストラリア留学中に“Bless you.”と言ったら「なに言ってるんだ、お前?」と返されたとか。オーストラリアにはそういう習慣ないんか? と調べたら、 あるみたい 。ドイツ語で“Gesundheit.”でもいいようだ。 このサイト 自体が面白いんで、他のも目を通してもいいかも。
  GULF WARS Episode II 。まー、なんと言いますか。サブタイトルが「THE ATTACK OF CLONES」(クローンの攻撃)でなく「CLONE OF THE ATTACK」(攻撃の複製)になってるのがご愛嬌。
 米国紙が日本海/東海の併記を行うことを決定したとの報道が韓国マスコミによりあったけども、 外務省によれば、そんな事実はないらしい 。外務省への不審がぬぐいきれてるわけではないですが、これに関してはきちんと仕事してくださってるようです。
  /.JP 経由で 時代と共に移り変わる夢の色彩 。何かでこの論文の日本語紹介記事読んだんだけどなあ。って、日本語版Natureのダイジェストだっけ。要約すると、カラー映画が出来る前は夢はモノクロだったという研究結果。夢を見てる瞬間は色彩とかについては曖昧で、起きて思い出してるときに先入観で勝手に色をつけてしまうという考えは面白い。映画が出来るさらに前は夢は絵画だったというが、そうだとするとそもそも夢は映像的に見ているものですらないかもしれないというのも面白い。夢というのはどういう形で記述されてるのだろうか?


2003年02月17日(月) 旧暦 [n年日記]

デジャヴ

  ビッグコミックスピリッツ に今週から連載の 木葉功一 作「マリオガン」どこかで見たことがある気がすると、脳内検索をかけたが、以前モーニングで連載して途中でスッパリ中断してしまった「ルビー・ザ・キッド」のリメイクと言うか、再立ち上げ? 木葉功一氏の描線には怒りが込められててすごい好きだし、微妙に少女愛的なものも感じられるフェチぃところも気に入ってるのだけど、「キリコ」と言い先の「ルビー・ザ・キッド」と言い、長期の連載はイマイチ苦手なところがあるようで、今度こそはと思いつつも、大丈夫かしらんと心配にもなる。しかし、アメリカ消滅って……エヴァンゲリオンの初期プロットか、はたまたダークウィスパーか。
  キングゲイナー のDVD二巻付録のキャラクター設定を見て、ビックリしたことというとメカニックちびっこ、コナ・マダヤが実は27歳ということもだけども、ヤッサバ・ジンがあの顔で32歳だということ。ご冗談でしょうファインマンさん? てっきり40代かとばかり。アデット姐さんは何歳かはわかりません。多分今月に発売のDVD三巻の付録でしょう。
 で、#21。のっけから文句というのはなんなのだけども、作画はもうチョイなんとかならなかったのかなぁ、とは思ってしまう。動いてアレなのと動かなくてマシなのと、どちらがいい、と予算的に考えれば究極の選択なのだろうけど、しかしシンシア・レーンの葛藤や移動要塞アガトの結晶の登場など、かなり話的には盛り上がるところだっただけに、これは……お話自体はとてもよろしかったんですけどね。ええ。DVDで直しが入るのかなぁ。予告見る限り、来週は持ち直しそうだけど。
  ファイズ はドラマとして見るとあちこちお粗末で、これは脚本の井上氏の「ドラマ自体をデフォルメ化する」という悪い癖なんだけども、ただ、キャラクターの立て方は上手いので困ってしまう。巧・真理・啓太郎の主人公三人組はそれぞれどう考えたって性格的にかなりムカつくのだけども、でも、妙にどこかで許してしまう、憎みきれないところもある。スーツアクターさんも相変わらず上手い。ファイズの変身後に右腕を「チャッ」と鳴らすしぐさが巧の性格に妙に合っている。公式ページの メッセージボード を見ると、イジメの描写などでけんけんがくがくしているところもあるけど、でも妙に読んでてほのぼのもしてしまう。
  万引きの取り扱いに悩む書店 。追いかけられた万引き少年が線路に入り込み電車に轢かれたという事故を契機に、書店さんたちの万引きの取り扱いの苦慮の声を取り上げている。件の書店は非難の電話などが相次ぎ、閉店に追い込まれてしまったと言う。万引き少年の自業自得なのだが、書店店長も一人の死への責任が重くのしかかってしまったのだろう。不況のさなか万引きは書店側にとっても死活問題でもあり、これからも対応に苦慮しそうである。中東の一部みたいに泥棒は指を切り落とすまですれば減るのだろうが、まさかそういうわけにもいかないしなぁ。
  米、北朝鮮への制裁を検討 。イラク攻撃が微妙になりつつある昨今の、保険的意味合いもあるのだろうか? この場合、日本は北朝鮮への明確な対立の対応をすることになるだろうが……正直北朝鮮はなんとかなってほしいが、どうにかはなってほしくはないという、微妙なところ。
  「竹島は日本領」と書いた金氏に罰金刑 。韓国には表現の自由は保障されてないようです。やっぱり。
  フランス人の「漫画」アーティスト 。フランス人で日本を舞台の漫画ってのは、どんなものなんだろう? フランスではBD(ベデ)という日本の漫画とはまた違うコミック文化があるのだが。しかし、「ヌーベル漫画」と言っても日本の漫画は「魔法と漫画はなんでもあり!」なので(微妙に用法違い)、特にそう喧伝する必要ってあるのかなぁ……おもしろそうではある。


2003年02月18日(火) 旧暦 [n年日記]

本日わかったこと

 ロベルタはミクラス、と……
  サンデーGX は「FACTORY Z」が巻頭。嫌いではないんだけど、ちと各々の利害関係とかポリシーとかがわかりにくいきらいがあるのだよなぁ。「ワイルダネス」は大銃撃戦中篇。全然役に立たんかと心配したケンケンが意外としぶとく活躍……って、やっぱ役に立ってないかも。あのグレネードは梅崎とかも使ってたアレか? 恵那は窮地を脱するも、よく考えたら恵那がアメリカに来た理由って、友達の死がきっかけだったんだよなぁ。目前の、自らの手による「死」に対してどう反応するかが……しかし、今月だけでキラーズが半分脱落とは。きっとS部さんのせいでしょう。(笑) 個人的には「鉄人」面白いと思うのだけども、常に後ろ側の位置キープというのはどういう意味なんだろうか。不人気だから、ということではないと思いたいが……「ジャジャ」の社長の言葉「職人は言葉の代わりに物を遺す」にちと目頭が熱くなった。ちと私のツボがずれてるのか、正しいツボなのか。大手自動車メーカーのデザイナーだった(らしい)えの氏だから説得力を持たせられる台詞だなぁ。「吼えよペン」は前号限りと思っていた富士鷹ジュビロ再登場。無駄に熱いマンガ家二人の無駄な意地の張り合い再燃。これまでの「吼えろ〜」も「燃えよ〜」も、ライバルマンガ家は炎尾燃と同じタイプの熱血マンガ家だったけども、藤田…もとい、富士鷹ジュビロはちと違うタイプの熱血なんで、またちょっと違うパターンで面白い。この上なく爽やかな笑顔で「できないと思うならやるな」の辛らつな台詞に熱血とドス黒さの同居が……いいキャラクターだなぁ。(笑)
 「マリオガン」の「サバイバル云々」という辺りを見ててふと思ったのだけども、 キングゲイナーWOLF’S RAIN もどちらもテーマは「野生」というか、「たくましさ」なのだろうけど、描かれ方というのは随分違う。キングゲイナーの方は実際にたくましい、図太い人間の視点なのに対し、WOLF’S〜の方は憧憬対象としてのたくましさ、野性味に見える。まあ、どっちも好きなんだけどね。
 その「マリオガン」に出てきた小学校、モデルは 灘高らしい 。2chであの赤い銃は「 ピースメーカーのパクリじゃねえのか? オリジナリティねえなぁ 」とか書いてる名無しさんがいたけど、どちらかと言うと 1851 NAVY に近くないか? 少なくとも ピースメーカー とは全然シルエットが違う。っつーか、「独立戦争時のピースメーカー」ってなんだよ? アメリカの独立戦争は19世紀にあったのか?
  韓国の地下鉄にて火災があったとのこと 。放火によるものらしい。ニュースサイトを見ていて時々刻々と死者の数が増えていく様は、例のサリン事件を連想して慄然とした。逃げ場のない空間で、出口に重なり合うようにして焼け死んでいたという被害者たち、助けを求めていたのか携帯をかけながら亡くなっていたという女子高生など、事件の惨状を聞くにつけやりきれなくなる。あえてこの言葉を使う。負傷した方の一日も早いご回復と、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
  拉致被害者救う会会長、「日本も核持つべき」 。外交上で相手になにかを求めるときには、なんらかの力が必要になる。拉致被害者を救いたいと強く願う気持ちはわかる。だが、核攻撃力の保持は下策であると思う。核を持つということは、ただ持っている、ということにとどまらない。持っているを正当化しうる他の力が必要になる。軍事力? 経済力? 核を持つということは、強い代償も求められるということを念頭に入れねばならない。


2003年02月19日(水) 旧暦 [n年日記]

胸の痛み

 治りますた。なんのことかわかんない人は二週間くらい前に遡ってくらはい。一時はまともに夜も眠れなかったからどうなるかと思った。(結局病院には行ってません)
  任意団体日本音楽著作権連合GASRAC 。ネタサイトなんだけどね。笑うにはちと微妙なネタが多いんだけど「口笛による被害」「ハミングによる被害」「ものまねによる被害」の辺りはわりとニヤリと来る。 JASRAC 自体はいささかやりすぎとも思える対応で反発をされがちだけど、そのすべてが悪いとは思わない。だけど、 こういうトンチンカンなこと (FAQの一番最後)を言ってるようではなぁ。それじゃ、ワーグナーやリンドバーグ(太平洋横断飛行の)が好きなら、ナチスも好きにならなきゃいけないんか? JASRACは良くも悪くも著作権の管理を委託されたエージェントに過ぎない。アーティストが好きならエージェントのやり方にも無批判でいろ、というのは、あなた、実は全体主義者ですか?  アドルノF尺度 でも調べてみますか? と思う。ちなみにヲイラは2.6666…の惰弱な自由主義者でありますHerr。懲罰部隊行きモノですよ? Hanschen、Hanschen〜♪
 組織の性質はちょっと違うけど、似たような反発をユーザーから受けがちなのが コンピューターソフトウェア倫理機構 。コンピューターゲーム流通の自主審査機関なのだけども、ネット上ではその機構をあるメーカーが脱退したことがわりとニュースになってる。 せかいのまんなか さん見てもトップを独占してたものなぁ。個人的にはなにもコメントできない。だってなんで脱退したのかわからないんだもの。ただ、規制のがんじがらめで思い出した例は、 アメコミのバッシングによる衰退 の事例。なにかてえと、フレデリック・ワーサムってえ心理学者だかなんだかが、アメコミの過激な描写の子供への影響を(魔女狩り的に)叩いたのがきっかけとなり、アメコミ業界はかなり厳しい自主規制を敷くに至った。その結果、アメコミの独自の方向性も生むのだが、全体としてはアメコミは没落の道をたどる。現在、その自主規制は有名無実化している。規制がそのメディアの勢いを殺してしまった典型的な例だ。が、逆に、規制をしようという気持もわからないではない。要は「ケース・バイ・ケース」って当たり前のことなんだけどね。
  なんだかむやみにわかってるっぽいMBSガンパレページのスタッフ (一番下の書き込み)。何時間睡眠時間を削ったクチでしょうか?
 つい読んでてうるっと来てしまった ダイノボットの最期のシーン 。あの話はマジで泣けた。 ビーストウォーズ の真の主人公はダイノボットだった、と言っても個人的に差し支えない。続編の ビーストマシーンズ の国内放映は難しそうだけどナー。
 今年公開されるらしい 魔界転生 は、どうやら魔界衆は五人に減らされて、森宋意軒とか由比小雪は出ないみたいです。まあ、まともに二時間未満の映画にするには明らかに登場人物多すぎだものなぁ。でも、荻窪洋介が天草四郎ってのは……ペコですぜ、ペコ? 原作の面白さは「戦国末期〜江戸初期の剣豪VS柳生十兵衛」という夢の対決の部分がかなり大きかったのだけど、原作どおりでないにしろ、ラスボスにはもうちょっと妖しい雰囲気が欲しい。原作じゃ全然ラスボスじゃなかったんだけどね。関係ないけど、幼少のみぎりに見た「魔界転生」のインパクトのおかげで、小学校のとき学芸会の演劇で戦国〜江戸時代の成立の台本を書かされたとき、ラストは島原の乱で締めましたよ、あたくしは。ちなみに内藤泰弘版「サムライスピリッツ」では森宗意軒は勿論、知恵伊豆まで出てましたぜ? このぐらいの気骨は欲しい。


2003年02月20日(木) 旧暦 [n年日記]

銀漢まつり

 なぜ、 うででん は本編よりも予告でチラッと出た人影の方が話題になるのだ。本編の方がアレだからというツッコミはなし。しかし、SIGN放送中はDQNだの自治厨だのさんざん言われてた銀漢がのぅ。あのヘタレっぷりが逆に愛されたんか? OPでシルエット出てるんで気にはなっていたが。
 例の サイコロ問題とその派生 は、 友達がこれ以上ないくらい適切に一言でケリをつけている のであえて口をはさむことはないのだけども、どうして無理数や分数は疑うくせに、少数は疑わないんだろうかとか、そもそも「1」という概念はなんなんだと考えないんだろうかとか、「自分が知っているつもりのことは本当に自分が知っているんだろうか」という疑問は何故出ないのか、不思議だよなぁ。「知っているということ」を考えるときにはカントの批判哲学の「感性」「悟性」「理性」の概念はわりと便利なツール、とだけ書いておこう。
  防衛庁「日本の核保有、国益にそぐわず」 。私も概ね同意見です。極東情勢が大きく変わればまた変わる可能性もないではないですけどね。前に「核保有は利益にならないから」と言ったら、広島出身の友達に「じゃ、利益になるなら持ってもいいのか?」と詰め寄られたけど(無理からぬことだけど)、私は核を「他の兵器とは特別な悪魔の兵器」的にみなすことは好きじゃない。それじゃあ一種の神格化だ。だけど、同時に友達が育ちながら聞いてきた被爆者の声は、兵器や戦争を否定する際のもっとも根源的で大事な根拠だとも思う。
 まあ、言っても詮無いことなのだけど、 この店の主人の持つ「自由」のイメージとはどんななのか、聞いてみたい気はする 。力を振るうなとは思わないが、無邪気に振るわれる力ほどたちが悪いものもない。
  カラシニコフブランドを世界へ 。ううむ。「ブラックホークダウン」の原作「強襲部隊」で「AK47とRPG7は革命二大兵器と呼ばれている」と書いてあった。そのくらい紛争地域ではよく使われている。しかし、ナイフはともかく、傘にウォッカ……う〜ん。資本主義に随分と慣れられたようで。
  朝鮮総連への固定資産税課税検討 。石原さんを全面的に支持するわけではないけど、まあ、これは当然いずれはやらなきゃいけないことでしょうな。
  北朝鮮機、韓国領空を侵犯 。どこかで「ちゃんと飛ばせる飛行機があるんだぞう、と見せ付けたかった」とコメントしてるのを見て大笑いしたけど、実際、そういう面もあるんでしょうな。しかし、話によると北朝鮮のパイロットの飛行時間は平均年数時間程度だという。そんな燃料事情では、とてもむなしいハッタリにしか見えない。
 OURs増刊号の「ヘルシング外伝」、こ、このアーカードは……そりゃバケモノということは分かっているつもりでしたが、戯れにしても必然性が……
 噂には聞いていたけど、マジで 二階堂が要潤とは…… ハムテルに「ネズミも触れないんですか? 氷川さん、もとい、二階堂だめだなぁ」と言われ、「こんなのが触れなくたっていいんですよ。こんなのはこのまま食べればいいんですよ!」と実習用マウスを頭からバリバリかじる二階堂とか、「彼は二階堂なのよ〜〜。決して気絶せずにネズミに触ったことのない男よ〜〜」と菱沼さんに言われる二階堂キボン。(それ、既に二階堂じゃねえ)