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2001年10月11日(木) 旧暦 [n年日記]

問題:この世で最も統計学的な酒は?

 答え:それはギネス・ビール。t分布の発見者であるウィリアム・ゴセットは、ギネスに入社、ビールの品質を統計学的に管理しているうちに、t分布の導入を思いついたのだという。
 安酒のオールドクロウを飲みながら、ギネス飲みたいなぁと思う今日この頃。
 この夏に急逝したマンガ家、青柳裕介氏がビッグコミックに連載していた「まぐろ土佐船」が作家を変えて第二部を始めた。おそらく、氏のアシスタントの方なのだろう。絵柄は非常に似ている。しかし、はてさてどうなるのだろうか。
 こういう形での続きの掲載というのはそれほど珍しくない。たかもちげん氏の「警察署長」、石森章太郎の「HOTEL」など、アシスタントが後を引き継ぎ、掲載している。(HOTELは不定期だけど) 絵柄的には、ぱっと見そんなには違和感はない。マンガは個人作業というイメージが強いが、ある程度以上連載を抱えるようになると、当然一人ではきつくなる。そうなると作画など諸々を手伝うアシスタントの存在なしでは作業をこなすことが出来なくなる。更にそれが進むと、家内制手工業的な、作家の名前がその作家当人でなく、作家の抱えるチームを指すような状態になる。つまり、作家そっくりな絵を描くアシスタントが出てくるようになる。無論、その作家から様々なものを吸収するのだからアシスタントが師匠に絵柄が似てくるのは当然なのだが、こうなってしまうと「似てる」という段階ではない。聞いた話なのでなんなのだが、既に大御所と呼ばれる作家の少なからぬ数の最近の作品の幾つかは本人の手によるものではなく、場合によっては本人は目を入れるだけとか、あるいは全くペンをとらないとかいう話も都市伝説的に流布している。
 割と最近では、BSマンガ夜話において、最近は全部アシスタント任せと云われた永井豪が反論のビデオをNHKに送りつけたという事もあった。
 しかし、恐らくは実在するであろう「作家が自分の作品とされるものに全くタッチしてない」場合はまだしも、そうでない場合、作品を見て「違う」という感じがどうしてもしてしまう。コマのパースや構図のちょっとした違いとか、台詞回しとか、話の組み立てとか、場合によって様々なのだが、おそらくそれが「作家性」に直結する部分なのだと思う。
 青柳氏は、作家性の強い部類のマンガ家で、特に漁師の世界というものに強い理解と洞察と見地を持っていた。果たして上手く行くのかどうか、というのが心配ではある。


2001年10月12日(金) 旧暦 [n年日記]

虫の居所

 腹が立つのには幾つか理由がある。でもどれが決定的と云うことはない。一つ一つは些細なことなのだ。正直云って、本当の問題の前では問題ですらない。くすぐりにもならない有象無象なのだ。しかし蝿もたかれば鬱陶しくなる。
 別に些細なことなのだ。好きなアーティストグループがバカにされたとか、他所の掲示板でアホなことをやり続けてる奴がいただとか、別の某掲示板で「自然界に絶対悪なんてない」とかなんとか言って例のWTCテロの事を語ろうとしてる奴が、結局人間の尺度である「全・悪」を用いて物事を計っているという事に自分で気付かず醜い言説を繰り返していたり、別にそんなことはどうでもいいことなのだ。
 どうでもいいことなのだけど、どうでもよくない。ガキなのだなぁ。
 野依センセの獲ったノーベル賞受賞なのだけど、もう少し詳しく書いておく。無論、ノーベル賞ってのは実績と、それによる知名度がある人に与えられる。しかし、評価の方法は必ずしも世の中で一律ではないし、世間一般の評価と専門家内の評価が違ったりすることもある。選考基準が大変なのは、ここも同じなのだ。で、推薦の力が大きくなるわけだけども、そうなるとどれだけの推薦、支持を受けるかが問題になる。その内情までは詳しく知らないが、結局どれだけお偉い方々と仲良く出来るかと云うのは少なからぬ影響力がある、ってこと。大体は皆納得できるラインナップなのだが、極偶に、「え? 何故今年この人が?」と云うのもある。別にいい仕事をしてないとい云うわけではないのだが、ノーベル賞受賞と考えると「?」な人と云うことだ。いや、野依さんはそんなことはないですよ、多分。分野が全然違うからよく知らないけど。
  Z.O.E. 最終回。ちと洋画からの影響部分が鼻についたりした部分もあった番組だが、ラストは綺麗にまとめる。だいたいこんな感じになるだろう、と云う予想の通りだったのだが、不覚にも泣く。玄田哲章声のオヤジが鼻水たらしながら泣くのを見たらこちらだってもらい泣きせずにはいられませんよ、ええ。
 まああれやこれやで ナジカ電撃作戦 も見る。多分誰が見ても感想の第一声は同じだと思います。「パンツ?」。でも「ナジカ電撃作戦+銃器」をキーワードにしての検索でこの日記に来た人もいるのだよなぁ。一応パンツ以外も注目してる人はいるようです。しかしあれだけパンツ見せまくってるので脇に家弓家正(ナウシカのクロトワとか、コナンのレプカとか)とか石塚運昇とか、渋いおっさん声優がそろってるというのはつい見落としがちなのだよなぁ。
 どうやら東海地区で HELLSING 放映予定あり、との未確認情報キャッチ。まあ確実ではないけど、確率は高い情報って事で。


2001年10月13日() 旧暦 [n年日記]

ひとまず間違い訂正

 先日触れた、第二部が始まった青柳裕介氏の「まぐろ土佐船」なのだけど、描線も話も台詞回しも、見ていてあまりに違和感を感じない(違和感というのは、経験則に裏付けられたパターンの破れのセンサーなので、上手く使うと結構便利)のでおかしいと思ったら、作者名のところには青柳氏の名前しかない。よく見たら、青柳裕介氏自身が闘病の床につきながら「まぐろ土佐船」第二部全十話を書き上げたとのこと。つまり、青柳裕介氏の紛れもない遺稿なのだ。うっかりとはいえ、大変失礼な間違いをしてしまいました。関係者が見てるとは思いませんが、深く陳謝します。
  Mozilla の0.9.5が出たらしい。でもまだダウンロードしてません。結構細かいところが変わってるらしいけど。ふにゅう。
 録画失敗したZ.O.E最終話と一緒に友人から受け取ったデジモンテイマーズ26話、27話、そして HELLSING を見る。テイマーズ26話はまったりとした話。デジタルワールドのガイダンス的な意味が強いのか。27話は、インプモンがベルゼブモンに進化。デジモンの神の手先、デーヴァの一人チャツラモン(狛犬だったか。これで出てないのはアンティラモンだけ)に人間に未練があることを見透かされ、それに反発するように、ギルモンたちを倒す換わりに進化させてもらうという契約を結んでベルゼブモンに。多分こういう細かい機微ってのは子供には難しいかもしれないけど、手を抜いてないってのはいい。
 HELLSINGは、確かに良い出来。腰抜けなテレ東と違ってフジテレビは血だってちゃんと赤く描く。少し原作をアレンジして滑ってるなぁという部分もあるけど(術式云々と毎回言わせるところとか)十分すぎるくらい及第点でしょう。榊原良子のインテグラは予想以上にイイ! 清川元夢ウォルターと、野沢那智アンデルセンも楽しみだのう。予告? あれってホンマに予告なんか?


2001年10月15日(月) 旧暦 [n年日記]

CLANNAD

 私の好きなアーティスト・グループの一つに「CLANNAD(クラナド)」と云うグループがある。恐らくはグループ名を言うよりは、「エンヤ」の姉であるモイアが構成するバンド、と言った方が通りが良いと思う。
 このグループ名は、「家族」と云う意味があるとか、「家族」を意味する「clann」を元にした造語だとか、色々説が流布していた。確かリーフレットにはclannを元にした造語、と書いてあったのだが。また、少なくとも私の調べた限りでは、clannには家族・一族と云う意味があっても、clannadという言葉にはその意味が、いや、はっきり云って一般名詞として「claanad」と云う単語自体が見つからなかった。彼らの(そしてエンヤの)出身地のドニゴール地方の方言である可能性もあるし、あまり気にせずに忘れてしまっていた。
 が、ちと諸事情で心情的にどうしてもどうであったか調べずにはいられなくなり、検索をかけてしらべまくってみた。やはりfamilyと云う意味のclannadという単語は公開されてる辞書にも見つからなかった。引っかかるのはアーティストグループclannadに関してのコンテンツのみである。それでも、clannadという一般名詞が存在してないということにはならない。しかし、その一方で全く別の記述も見つかった。例えば こちら
With their twin uncles, Noel and Pa'draig (pronounced "Paric") Duggan, they initially called themselves "an clann as Dobhar," meaning "a family from the townland of Dore," but soon abbreviated the name to Clannad.
 訳すと、『双子の叔父、ノエルとパリック・ドゥガンと共に、最初は自分達を“an clann as Dobhar”、つまり“Doreの町から来た家族"と称していたが、それをすぐにClannadと省略した』。他にも同様の記述をしているページは複数あった。これが正確であるという保障はない。同一の間違ったソースを参照してるかもしれない。しかしclannadなる単語が、このアーティストグループを指すもの以外見つからなかったのも事実。断言は出来ないが、clannadは造語であり、clannadという単語はグループ名を指すもの以外ありえない可能性が非常に高い、と云える。ここからはわかる人にだけわかる話だが、人の褌で相撲を取るのを一概に否定はしないが、アイデンティティであるグループ名、それも固有のグループ名を勝手にアイデンティティ、顔として「盗用」するのは度し難い無神経だし、やはり許しがたいものがある。以上。


2001年10月16日(火) 旧暦 [n年日記]

ロケット+爆発+打ち上げ失敗+鳩

 数日前の検索ワード。友人に「こんなんで検索してきた人がいるよ」と言ったら「最後の鳩はナニ?」と言われてしまった。多分、ゴルゴ13だと思うんだけどね。(ゴルゴ13で中国が鳩を使って宇宙開発事業のライバルになりそうな国の打ち上げを妨害していたというネタがあるのだ)
 話題は変わるが、なんにせよタイミングが悪いってことはあるものである。歯科医用の加工素材で「デンタルワックス」というのがある。義歯や入れ歯を作る時に使うロウで、硬度や形状が色んな物があり、実験用のちょっとした工作にも大変便利。何がいいかって、元々医療用に使うものだけに変な不純物が入ってないのでナマモノを取り扱う生理学実験にはこれ以上ないくらい重宝する素材なのだ。で、ちょいと私はそんなデンタルワックスの中で常温で硬度が柔らかいもの、手でこねて加工できるくらいのものを捜してて、取り扱い業者に問い合わせていた。それがおよそ一月前。ま、火急の品ではなかったし、その間なんだかんだでやることもあって忘れてた時期もあるのだけど、十日ほど前に突然思い出したように問い合わせた業者の一件がカタログのコピーを持ってきてくれた。で、他の業者もサンプルを持ってきてくれたりしたのだけど、望んでいたものじゃなくって、あれこれと「こんな感じのもので…」と説明しながら折衝して、今日ようやく最初の業者が希望のものを見つけ出してくれた。で、それを注文した二時間後に、もう一件の業者がその注文した商品のサンプルを手にやってきた。
「こういう感じなんですけど、イメージと違いますかね?」
 いえ、イメージ通りなんですよ。たださっき注文した品と全く同じ商品だって事で困ってるだけで。
 ここんとこで「ごめんなさい。さっき別の業者さんに頼んじゃいました」とはっきり言ってしまえばことは簡単だったのだけど、ちとうたた寝していてうつらうつらした頭で「うーん、困ったなぁ」と、「困ったのはお前だ!」な八方美人回路全開。結局そのサンプルをちょっと試して使ってみるという話で置いていってもらった。ああ、ごめんなさい。
 一応どんな商品かメモっておくと、「ジーシー ユーティリティワックス(赤)」。医療用具なんで一般には手に入りにくいと思います。
 またもや話題は変わって、なんか今日は午前8時くらいから、昨日の日記ピンポイントでミョーに参照元不明のアクセスが多くなったんで、なんか変だと思ったら2chにURLが貼られていたらしい。誰じゃい貼ったのは! ってアクセスログ見れば大体誰かは想像がつくんですけどね。ねえ、8時ちょっと前に日記にアクセスした関西方面のM・Nさん?
 いや、別に貼られるのは構わないんですけどね、こういう場合はちゃんと情報源に近いところに溯るってのが本当だと思うんですが。予想通り概ね2ちゃんねらーには興味が薄い話だったみたいなんで、どうでもいいことなのですけど。
 まあついでなんであの後更に調べた結果を書いておくと、 ドニゴール地方(エンヤやクラナドの出身地)の案内サイトクラナドの紹介ページ でも、先日紹介したサイトと同様の趣旨の事が書かれてる。ここは見ればわかるけど、当のゲール語でも記述されてるサイトで、そのサイトで「CLANNAD」という単語そのものについては特に他には触れてない事から、一般名詞でCLANNADという単語はないのではないかと匂わせる。また、格変化という可能性もあるのだが、今の所CLANNの変化系でCLANNADという単語は見つかってない。複数形という可能性もあったが、 CLANNの複数形はCLANNA である。他には友人が更に古い語でCLANNDという単語を見つけてきたが、CLANNADという単語そのものは見つかってない。
 もう一つ、 クラナドのモイア・ブレナンのインタビュー が見つかって、その中で"That "Clannad" translates to "Family" is no accident."と述べている。no accident(偶然ではない、必然、故意)という言い回しをするところから見ると、やはりCLANNADという単語は「家族」と言う意味そのものではない気がする。
 友人からは「ちょと過剰反応過ぎでは?」とも言われたが、激昂をすぐにおちつかせることが出来るのなら、そんなものは激昂とは言わないのである。調べれば調べるほど腹が立つ。


2001年10月18日(木) 旧暦 [n年日記]

停滞宣言

 山篭りの為、土曜日まで日記はお休みです。更新されてたら山ごもりから逃げ出したと思ってください。


2001年10月20日() 旧暦 [n年日記]

ビート・オールズにあいたい?

 え〜、逃げてきたわけじゃありません、山ごもりが終わったんです。ホント、ホントよ〜。
 一週間たったけど、 PPG 、「ビート・オールズに会いたい?」。しょっぱなからゲラゲラ。モジョ・ジョジョ、カレ、プリンセス、ファジーの四人の悪党が「ビート・オールズ」を結成、手を組んだ悪党達にPPGは手も足も出ない。四人の連携を崩すことが必要だと悟ったPPGは、ユートニウム博士の提案である策略を…
  ここ にある通り、台詞の中がビートルズの曲名だったり歌詞だったり、構成自体もビートルズのドキュメント風。流石に絶対子供にゃわからん。
 久々に古巣の研究室で友達と会う。まあ色々話をしていたら、なんでもNagoya BSD UNIX Group、略して NBUG という団体の明日の例会でレイベンジ・ザ・NetBSD for PS2をやるらしい。面白そうなので明日見に行く。
 他にも、ちょいと前に小耳に挟んだ科学技術振興事業団で行われる、人工視力の計画に後輩と先輩のいる研究室が噛んでいるらしいという話を聞きつける。二人が絡んでるかどうかは知らないけど。これは視力がない人の眼球に人工網膜を埋め込んで云々、と云う事らしい。結構前の論文だが、一次視覚野に電極刺して画像を送ったり再構成したりってのはサルや猫では行われてるから、そっちの方が面白そうなのになぁ、とか云ったら不謹慎か? まあ日本では色々手続きがめんどくさそうだけど。まあいずれにしてもこれも熱い分野だよなぁ。
 ああ、そうそう。先日怒っていた件、順当に手順を踏んでいます。もし無視するなら、それも自由だが、その時は第二、第三の手で行くまでよ。