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2001年04月21日() 旧暦 [n年日記]

ふわふらの泉

  野尻抱介 氏の新刊「ふわふわの泉」の「泉」が人名だと気付いた時は妙に脱力。いや、1/3読んで気付くワシもワシだが。
 こいつの感想は「小説としては落第だが、SFとしては面白い」。しかし野尻氏はSFは小説を越える文学という信念を持っておられるので、そう言っても「だから?」という答しか返ってこないだろうなぁ。
 「もし空気より軽い構造体が発明されたら社会はどう変わる?」という、実にSFらしい主題なのだが、やはりそこはファミ通文庫という媒体の関係上、ライトユーザー層に訴えなければならず、「女子高生起業家」というものを引っ張り出してそれを中心に変革させていくことになる。
 だが、正直言うと小説としてはこの構造に失敗が見られる。社会の変化に重点を置く余り、起承転結という物語性は極めて薄い。ある意味シミュレーションを読みやすく小説仕立てにしたとも言える。あと、最後に異星知性体との接触事故があるのだが、これに至っては「ふわふわ」との関連性は薄い。「こういう可能性がありうる」という、シミュレーションとしては面白いのだが、小説としてはやはり腰が弱い気がする。クライマックスに異星知性体との接触により新たな可能性が開ける所で終るが、力技と言えなくもないし、あとキャラクター性としても、主人公のキャラクター性に引っ張られる話ではないのでどうしても弱い。
 野尻氏は日本SF界では必要な逸材とは思うが、やはりこの「小説」の評価はそう高くはできないなぁ。


2001年04月22日() 旧暦 [n年日記]

泉と孔雀舞

 「パヴァーヌ」の訳って「孔雀舞」でよかったんだっけ? 「雀舞」? 「死せる姫君の為のパヴァーヌ」くらいしか知らないけど。
 「パヴァーヌ」と「ふわふわの泉」で共通してるのは「IF」の世界という部分である。でも「パヴァーヌ」はエリザベス女王が暗殺された「IF」の後の世界で、更にその世界を変革していくという形式なのに対し、 「ふわふわの泉」は「ふわふわ」という「IF」があった場合、どのような建築・産業等が考えうるか、それにより世界がどう変わりうるか、という方法論である。
 ただ、わかりやすく解説しようとする分、そっちにページが割かれて「ふわふわ」はどうも話がそれぞれの章で散発的なイメージがあるし、全体を通して何かを訴えるわけではない。あくまでINTERESTINGの面白いである。
 「パヴァーヌ」は世代が代わり、その積み重ねにより起こる事、そして最後にその彼らの行動に一貫した意味があったことが明かされる。最後のエピローグを読んで、初めて「まぎれもなくSFだ」と納得するのである。
 SF的面白さと小説的面白さは別かもしれないが、別なれば両方を兼ねる事も可能なはずである。できればそれに挑戦してってほしいなぁ。


2001年04月23日(月) 旧暦 [n年日記]

余計なお世話

 今日も学生実習の手伝いをやっていたわけですが、その時に「映画版ロケットボーイズが…」とか言っていた生徒がおりました。無論コレに反応せぬわけにはいきますまいよ。(まともな論理構造などわしに期待するな)
 「さっき、映画版ロケットボーイズがどうこう言ってたけど…」
 その話題を出した生徒がちょっと目を輝かせる。「見ました? 泣きました?」
 どうもそういう話題を期待していたらしい。しかし私が言いたいのはそんなことではないのだ。
「『ロケットボーイズ』ってのは原作のタイトル。映画の邦題は『遠い空の向こうに』。さらに映画の原題もロケットボーイズではなくって『オクトーバースカイ』。October SkyってのはRocket Boysのアナグラムな」と一気にまくし立てたら向こうは何言ってるのかわからずぽかんとしてました。ふっ、しょせん織田裕二マンセーな学生にはわかるまいよ。
 そんな私は、実はまだ「遠い空の向こうに」は未見です。<見ろよ


2001年04月25日(水) 旧暦 [n年日記]

ひと山越えて…

 ちょっとしてご奉公がひとまず終了。気が抜けそうになるが、まだ頑張ってる方がいるのでうかれるわけにはいかないし、本業が色々残ってる。
 色々データをいじくるが、どうも上手くない。こりゃどうするべかなぁ、とか考えたり。ノイズってのは案外とやっかいなのよね。色々試すが、汚いデータをいくら平均しても結局汚いままだという、統計論に挑戦するような結果が…むむむ。母集団が少ないのだろうか。
 なんかそういう問題でもない気がするなぁ。きゅう。


2001年04月26日(木) 旧暦 [n年日記]

ひきこもり生活

 ここんとこ外出ばっかだったのだが、久々におうちに引きこもって作業。引きこもってると日記に書く事がなくなりますなぁ。
 Word97およびExcel97の不具合がめんどくさくなったので、2000にバージョンアップ。細かいバグフィックスはされてるみたいだけど、でもバグフィックスで二万近い金を出すのはねえ…
 昨日は天候が限りなく怪しかったので、地下鉄で移動。でも帰り際に嫌なもの見た。妊婦が目の前にいるのに、優先席に座ってくだらないことをくっちゃべってるバカども。優先席でなくとも、余裕があればすっと立って席を勧めるくらいはせんのかね? 注意してやろうかしらんとか思ってじっと睨んでたら、妊婦の人の方が気付いて自分が睨まれてると思ってしまったらしいです。しおしおのぱー。
 この前も、堂々と座席に寝転んで寝てる奴がいたり、どうにも常識がない奴が多いのう。ってわしが言えるこっちゃないか。


2001年04月29日() 旧暦 [n年日記]

留守

 別に黄金週間なんで遊びに行ってたってことではありません。身内の結婚式があったので3日ばかり留守にしてただけです。ま、そゆことで。


2001年04月30日(月) 旧暦 [n年日記]

結婚するって本当ですか?

 と、いうわけで妹の結婚式に出てました。っつーか数年で数回しか音信がないような妹なので「はあ、そうですか」という感じ。
 妹が結婚すると言って、おめでとうとか返されても、妹はめでたいかもしれんがこっちはめでたさも、中くらいかななんとやら、というか、かなりの部分他人事というか、まあとりあえず祝ってやるか程度にしか思っていないので困ってしまうだけだったりする。
 こういうので大人しく畏まってるなんてのはどうも苦手なので、カメラマンの役をおおせつかってパシャパシャやってたのは退屈しのぎになってちょうどよかった。招待客とかも妹の外面のいい性格が反映されてて、その辺は基本的に変わってないなぁとは思ったり。ウェットな演出に持ってかれても、こちらはそもそもそんな部分が全くないので困るところだったが、そんなことにならずにホッ。
 相手は初めて会うが(この時点でどのくらい妹と疎遠だったかがわかるだろう)、本当に好青年好青年していて、妹らしい選択だなぁと思ったり。ま、妹の人生なので、こちらにゃ関係ないのだけどね。
 それにつけても、こういう席で久しぶりの人に会うと、自分が変わってしまったなぁと思うことが多い。特に体重。ここんとこ、ちっと油断してたらあっという間に3キロばかり太ったからなぁ。
 別に痩せる事に志向性を持つわけではないが、自転車移動では体重の差は結構疲労にクリティカルなのと、あごの下の脂肪のつき方が多いとひげそるのが大変になるので、ちっとダイエットを決心。ってえか自転車で研究室まで往復したら、それだけで0.8kg体重が落ちてるんですけど。(^^; ま、喰う量を抑えりゃいいってことか。
 ちなみに姉からおそわった納豆丼は失敗でした。封印。